新カゴプロジェクトの プロダクトオーナーとして
やってきたこと
2015.11.28 プロダクトオーナー祭り2015 ~世界を変えるのは俺たちだ!~
GMO Pepabo, Inc. Yamarin Akane
10年続くサービスのコアとなる部分を丸っと作りなおす大規模プロジェクト「新カゴプロジェクト」を任され人生初プロダクトオーナーとして試行錯誤しながらやってきた結果わかった5つのこと を、今日はお話しします
山林 茜 Yamarin Akane @getsukikyu
GMOペパボ EC事業部 カラーミーショップグループ コンシューマーチーム デザイナー/リーダー
2014年9月~ 新カゴプロジェクトチーム PO
新カゴプロジェクトとは|カラーミーショップ
新カゴプロジェクトとは|カラーミーショップを利用しているショップ
新カゴプロジェクトとは|カラーミーショップを利用しているショップ
新カゴプロジェクトとは|カラーミーショップを利用しているショップ
新カゴプロジェクトとは|従来のカート画面
新カゴプロジェクトとは|従来のカート画面のフロー
カート お客様情報入力 配送設定 支払設定 確認 完了> > > > >
新カゴプロジェクトとは|新カゴのフロー
カート+入力 確認 完了>>
カートに入れた後の画面を作りなおす
新カゴプロジェクトとは
新カゴプロジェクトとは|プロジェクトメンバー
PO1名、開発チーム4名(エンジニア3名、デザイナ1名)、ディレクタ1名 技術基盤エンジニア1名(プロジェクト進行のサポート)の計7名のチーム
2014年9月 開発開始
2015年7月 ベータテスト開始
2015年11月 本格提供開始
新カゴプロジェクトとは|開発状況
作るべきプロダクトの見つけ方
デザインプロトタイプ
ユーザビリティテスト
作業の完了条件
マネージャーとプロダクトオーナー
お話したい5つのこと|アジェンダ
作るべきプロダクトの見つけ方価値のある、使いやすい、実現可能な製品
作るべきプロダクトの見つけ方 | 従来のカートの課題
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
作るべきプロダクトの見つけ方 | 従来のカートでエンドユーザーが抱える課題
エンドユーザー (購入者)
購入までのステップが多い
スマホで入力しづらい
自分には必要ない情報が出ている等
ショップオーナー カラーミーショップ
作るべきプロダクトの見つけ方 | 従来のカートでエンドユーザーが抱える課題
エンドユーザー (購入者)
購入までのステップが多い
スマホで入力しづらい
自分には必要ない情報が出ている等
ショップオーナー カラーミーショップ
買いにくいカート =離脱の原因
作るべきプロダクトの見つけ方 | 従来のカートでショップオーナーが抱える課題
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー
ショップのデザインに合わせたい
より便利なカスタマイズ機能等
カラーミーショップ
作るべきプロダクトの見つけ方 | 従来のカートでショップオーナーが抱える課題
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー
購入の煩わしさからのカゴ落ち
より便利なカスタマイズ機能等
カラーミーショップ
カスタマイズしづらい =退会の原因
作るべきプロダクトの見つけ方 | 旧カートで弊社が抱える課題
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
仕様・機能の複雑化
複雑化による属人化
詳細なデータ分析・テストツールの導入等
作るべきプロダクトの見つけ方 | 旧カートで弊社が抱える課題
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
仕様・機能の複雑化
複雑化による属人化
より詳細なデータ分析・テストの実施等サービス拡大に影響
作るべきプロダクトの見つけ方 | 新カゴが提供できる価値
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
買いやすい 売れる ユーザー増
\ みんなハッピー /
作るべきプロダクトの見つけ方 | 新カゴが提供できる価値
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
買いやすい UIの改善
売れる 機能の改善
ユーザー増 システムの改善
= = =
10年分の機能
作るべきプロダクトの見つけ方 | 膨大な既存機能
今より売れるカート画面
作るべきプロダクトの見つけ方 | 新カゴプロジェクトのミッション
既存機能をすべて一気に 対応する必要はないのでは
作るべきプロダクトの見つけ方 | 実現可能なプロダクトとは
ショップオーナーが求めてるもの
エンドユーザーが求めてるもの
作るべきプロダクトの見つけ方 | 現在の利用状況から優先順位を決める
作るべきプロダクトの見つけ方 | 新カゴが提供できる価値
エンドユーザー (購入者)
ショップオーナー カラーミーショップ
エンドユーザーのニーズを満たすことが結果売れるショップに繋がる
従来のカートよりも圧倒的に使いやすく買いやすい継続的に改善を繰り返し進化に耐えられる新しいカート画面
作るべきプロダクトの見つけ方 | 私たちが作るべきプロダクト
新カゴ
目的の背景を深掘りする
大きな問題はどんどん細分化する
実現可能なサイズにする
優先順位を決める根拠はデータにあり
作るべきプロダクトの見つけ方 | 良かったことまとめ
作るべきプロダクトの見つけ方
デザインプロトタイプ
ユーザビリティテスト
作業の完了条件
マネージャーとプロダクトオーナー
お話したい5つのこと|アジェンダ
デザインプロトタイプすばやく思考をビジュアル化しチームの共通認識とする
完成したら思ってたのと違った
デザインプロトタイプ | こんなことないですか?
早い段階でプロトタイプを用意する
デザインプロトタイプ | ビジュアル化の重要性
•メンバーの意識が統一され開発がスムーズに
•認識のズレを修正できる
•作り込む前に、設計段階で議論ができる
•プロトタイプを元に見積もりができる
デザインプロトタイプ | プロトタイプツール
デザインプロトタイプ | 動画のプロトタイプ
デザインプロトタイプ | ポエム駆動開発~ウェブサービスを開発するために詩を書いた話
http://www.slideshare.net/shikakun/ss-55065147
デザインプロトタイプ | エンジニア陣の反応
プロトタイプがあると エンジニアのテンションも 上がる!
目指すべき方向が統一できる
仕様の詳細を議論できる
チームのテンションも上がる
デザインプロトタイプ | 良かったことまとめ
作るべきプロダクトの見つけ方
デザインプロトタイプ
ユーザビリティテスト
作業の完了条件
マネージャーとプロダクトオーナー
お話したい5つのこと|アジェンダ
ユーザビリティテスト作っただけで満足してない?本当に使える商品になっているか
本当に使えるプロダクトなのか?
ユーザビリティテスト | こんなことないですか?
ユーザビリティテスト | 社内ユーザビリティテストを実施
ユーザビリティテスト | 衝撃の結果
スタッフA スタッフB スタッフC
買えた 買えなかった 買えなかった
ユーザビリティテスト | 衝撃の結果
スタッフA スタッフB スタッフC
購入完了 購入未完了 購入未完了
買えてない
ユーザビリティテスト | 衝撃の結果
スタッフA スタッフB スタッフC
購入完了 購入未完了 購入未完了
業界初!! 買えないカート
ユーザビリティテスト | 買えるカートにするために結果を検証
ユーザビリティテスト | 改善→実施→検証を繰り返す
気付けないことに気付けた
自信につながった
買えるカートになった
ユーザビリティテスト | 実施して良かったことまとめ
作るべきプロダクトの見つけ方
デザインプロトタイプ
ユーザビリティテスト
作業の完了条件
マネージャーとプロダクトオーナー
お話したい5つのこと|アジェンダ
作業の完了条件曖昧なまま進めるとチームのみんなが困る
作業の完了条件が曖昧
作業の完了条件 | こんなことないですか?
完了条件が曖昧だと何が起こるか
作業の完了条件 | 発生した問題
•いつまでもタスクがDoneにならない
•POが気付かない間にリリースされてる
•モヤモヤする!
作業の完了条件 | PivotalTrackerの導入
作業の完了条件 | PivotalTrackerの導入
作業の完了条件 | PivotalTrackerの利点
登録したタスクを優先順位で並べることができる チームが1週間に消化できるポイント数を設定すると自動的にいつタスクが完了するのかを計算してくれるので、スケジュールを把握しやすいし、開発計画も立てやすい
作業の完了条件 | PivotalTrackerの利点
タスクのステータスを設定できる 着手したら「Start」 作業を終えたら「Finish」 POのレビューが完了したら「Accept」 最後にPOが「Accept」しない限りタスクをDoneしないというフローにした
POがリリースを把握
開発チームの作業を把握
レビュータイム楽しい
作業の完了条件 | 導入して良かったことまとめ
作るべきプロダクトの見つけ方
デザインプロトタイプ
ユーザビリティテスト
作業の完了条件
マネージャーとプロダクトオーナー
お話したい5つのこと|アジェンダ
マネージャーとプロダクトオーナー権限の分散がスピードアップにつながる
マネージャーとプロダクトオーナーが 別々だと何が起こるのか
マネージャーとプロダクトオーナー|こんなことないですか?
マネージャーとプロダクトオーナー | カラーミーショップの組織体制
開発チーム
PO
マネージャー
開発チーム
PO
開発チーム
PO
新カゴチーム
マネージャーとプロダクトオーナー | プロジェクトの初期
開発チーム
PO
マネージャー
開発チーム
PO
開発チーム
PO
新カゴチーム
マネージャーと開発チームが直接やり取り
プロダクトの方向性は誰か決めるの?
最終決定権は誰にあるの?
プロダクトオーナーは誰?
マネージャーとプロダクトオーナー | 発生した問題
プロダクトの方向性は誰か決めるの?
最終決定権は誰にあるの?
プロダクトオーナーは誰?
チームが混乱する 開発スピードも落ちてしまう
マネージャーとプロダクトオーナー | 発生した問題
マネージャーとプロダクトオーナー | 現在の進め方
開発チーム
PO
マネージャー
開発チーム
PO
開発チーム
PO
新カゴチーム
POが開発チームとやり取りし大切なことはPOからマネージャーへ共有
マネージャーとプロダクトオーナー | 社内へのアウトプット
権限を分散することが スピードアップにつながる
マネージャーとプロダクトオーナー | 権限を分散して良かったことまとめ
「なんとなく」で作業を依頼しない
私がPOとして心がけていること
目的を明確に伝えて施策を依頼
納得感が持てるしより良い方法の提案もしてもらえる
開発以外は何でもやる
私がPOとして心がけていること
開発チームに集中してもらうために、スケジュール調整やKPIの管理、
導入していただくための架電や、ショップオーナーへのヒアリングなど
開発以外のできることは何でもやる
責任を楽しむ
私がPOとして心がけていること
責任を与えられることは信頼の証
大きな責任も重く考え過ぎず、任されていることを楽しんで取り組む
おまけ|はじめて新カゴで購入された商品
新カゴ導入ショップ第1号のショップではじめて購入された商品を かんばんに貼って毎日見ながら仕事してます(POが購入者第1号)
さいごに|INSPIRED: 顧客の心を捉える製品の創り方
こちらの本を読んで、自分の経験したことがPOあるあるだと思った