事業シート(概要説明書) - 松阪市ホーム ... ·...

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事業シート(概要説明書) 事業の必要性 ・実施の背景 無形民俗文化財は、地域の祭りや伝統行事として、地域の方々に守られ、現在に至っている。これらを 保存していくには人材や資金が必要となるが、地域の衰退等による経済的基盤の縮小により、資金面に 対しても地域の協力が得にくくなっていることから、祭りや伝統行事の存続が危惧されているものが多 い。そういった中、市として、指定文化財保護の観点から、保存団体に対し資金面での支援を行うことで 文化財の維持存続が図られていくものと考える (何をどうするため に) 予算事業名 無形民俗文化財保存活用補助金 昭和45年以前 上位施策事業名 文化課 事務区分 事業内容 (手段、手法など) ※当該事業以下に細事 業がある場合は、事業 費とともに記載 関連事業 (同一目的事業等) □直接実施 □業務委託 又は □指定管理 (委託先又は指定管理者: ■補助金〔直接・間接〕(補助先:各保存団体 計15団体 実施主体: 補助先に同じ □貸付(貸付先: )□その他( 年度初めに無形民俗文化財の保存団体宛に案内を通知し、その中に年間計画と予算、補助金申 請等の書類を記入してもらい、交付願のあった団体について、備品購入や消耗品費等の補助金対 象額を算定し、87,000円を上限に交付決定を決裁の上、通知している。その後、事業終了後に は、予算書と決算書、領収書の写し等の必要事項の審査の後、確定している。この補助金額であ るが、合併直後は特別交付税の算定基準に合わせ、90,000円であった。17年から21年度まで5年 間はこの金額で交付していたが、22年度に予算シーリングで3パーセント減額の折に、全団体に 話して理解を得た上で87,000円となり、現在に至る。 ※対象団体…県指定無形民俗文化財(猟師かんこ踊り、松ヶ崎かんこ踊り、小阿坂かんこ踊 り、射和祇園祭)、市指定無形民俗文化財(西野子踊り、松阪しょんがい音頭と踊り、津屋城で こさん、黒野獅子舞、かんこおどり、甚目の虫送り、曽原の獅子舞、笠松かんこ踊、曽原かんこ 踊、獅子神楽てんてん、よいよい神事) なお、平成23年度実績では、14団体の総事業費 3,738,552円に対して 1,218,000円(32.6%)の 補助を行ったものです。 11 文化財保護法第3条、松阪市文化財保護条例第3条 松阪市指定無形民俗文化財の団体11団体、三重県指定無形民俗文化財の 団体4団体に対して、87,000円を上限に補助金を交付する。 ■自治事務 □法定受託事務 担当課 事業番号 事業開始年度 担当部局 松阪市指定、あるいは三重県指定の無形民俗文化財の維持、活動を支援するために、対象の保存 会に対して補助金を交付する。 教育委員会 1,768 1 文化財係 根拠法令 文化財の保護と継承 実施方法 (誰・何を対象に) 対象者数 (全市民に対する割合) 平成24年度

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事業シート(概要説明書)

事業の必要性・実施の背景

 無形民俗文化財は、地域の祭りや伝統行事として、地域の方々に守られ、現在に至っている。これらを保存していくには人材や資金が必要となるが、地域の衰退等による経済的基盤の縮小により、資金面に対しても地域の協力が得にくくなっていることから、祭りや伝統行事の存続が危惧されているものが多い。そういった中、市として、指定文化財保護の観点から、保存団体に対し資金面での支援を行うことで文化財の維持存続が図られていくものと考える

目 的(何をどうするため

に)

予算事業名 無形民俗文化財保存活用補助金 昭和45年以前

上位施策事業名

文化課事務区分

事業内容(手段、手法など)

※当該事業以下に細事業がある場合は、事業

費とともに記載

事業概要

関連事業(同一目的事業等)

□直接実施

□業務委託 又は □指定管理 (委託先又は指定管理者:                 )

■補助金〔直接・間接〕(補助先:各保存団体 計15団体 実施主体: 補助先に同じ   )

□貸付(貸付先:         )□その他(            )

 年度初めに無形民俗文化財の保存団体宛に案内を通知し、その中に年間計画と予算、補助金申請等の書類を記入してもらい、交付願のあった団体について、備品購入や消耗品費等の補助金対象額を算定し、87,000円を上限に交付決定を決裁の上、通知している。その後、事業終了後には、予算書と決算書、領収書の写し等の必要事項の審査の後、確定している。この補助金額であるが、合併直後は特別交付税の算定基準に合わせ、90,000円であった。17年から21年度まで5年間はこの金額で交付していたが、22年度に予算シーリングで3パーセント減額の折に、全団体に話して理解を得た上で87,000円となり、現在に至る。

※対象団体…県指定無形民俗文化財(猟師かんこ踊り、松ヶ崎かんこ踊り、小阿坂かんこ踊り、射和祇園祭)、市指定無形民俗文化財(西野子踊り、松阪しょんがい音頭と踊り、津屋城でこさん、黒野獅子舞、かんこおどり、甚目の虫送り、曽原の獅子舞、笠松かんこ踊、曽原かんこ踊、獅子神楽てんてん、よいよい神事)

 なお、平成23年度実績では、14団体の総事業費 3,738,552円に対して 1,218,000円(32.6%)の補助を行ったものです。

11

文化財保護法第3条、松阪市文化財保護条例第3条

松阪市指定無形民俗文化財の団体11団体、三重県指定無形民俗文化財の団体4団体に対して、87,000円を上限に補助金を交付する。

■自治事務    □法定受託事務 担当課

事業番号

事業開始年度

担当部局

松阪市指定、あるいは三重県指定の無形民俗文化財の維持、活動を支援するために、対象の保存会に対して補助金を交付する。

教育委員会

1,768 人 1

文化財係係根拠法令

文化財の保護と継承

実施方法

対 象(誰・何を対象に)

対象者数(全市民に対する割合)

平成24年度

事業シート(概要説明書) 11事業番号

平成24年度

一般財源

財源合計

財源内訳

1,678 1,591

人件費

担当正職員

人件費合計 人

千円

千円

臨時職員等

1,2001,161 千円千円

千円

千円

千円

1,161

県4、市10県4、市10

県4.市10

【成果指標名】

1,161,000

単位

22年度(決算)23年度(決算)

千円

千円

0.00

県4、市10

1,534

団体数(県は県指定、市は市指定)

0

保存会

0.05千円 人

保存会 県4、市10指定無形民俗文化財の伝承、活動

単位 H23年度

比較参考値(他自治体での類似事

業の例など)無形文化財保護の管理補助金(鈴鹿市)

活動実績(事業として活動した内容・回数・分量を記

入)

効率指標(事業費/活動指標)

H22年度 H21年度

H21年度

1,200,000

指定無形民俗文化財の伝承、活動

H23年度

1,218

1,218,000

千円

1,218

【活動指標名】

指定無形民俗文化財への活動補助

コスト

事業費

事業費総額

総事業費

373

千円

千円

1,305

0

千円

千円

千円 千円

千円

千円

0

千円

千円

千円1,573

1,200 千円

特記事項(事業の沿革等)

事業の自己評価(今後の事業の方向

性、課題等)

成   果

成果目標(指標設定理由等)

成果実績(目標達成状況)

特別交付税の算出根拠から支援事業ができた。

373

0.00

千円

千円

0 千円

373

県4.市10

無形民俗文化財補助金の意義は、この事業補助金によって、地域で無形民俗文化財がなくなりつつある中で、経済的な支援を行い、存続を図ろうとするものである。

1,305

H22年度

0.05

373

指定無形民俗文化財の伝承、活動を行う上で、地域の結束が薄れつつあり、集団、地域の意識もなくなりつつある。このような中で、市の支援により経済的側面から存続を図ろうとするものである。(経済的に豊かな団体とそうでない団体があるのが課題である。)

0

0.05 人 373

0.05 人

0.00

0.05 人

0 千円

千円

0.00

0.05

0

1,218

0

千円

373 0.05 千円

24年度(予算)

千円

373

千円

0.05

373

事業費内訳(平成23年度分)

県指定団体4、市指定団体10の計14団体にそれぞれ87,000円で総額1,218,000円

1,1611,305

国県支出金国県支出金の内容 支出金ではないが、特別交付税の算出根拠では、70,000円×14団体となる

千円千円

千円1,200

21年度(決算)

その他特財その他特財の内容 なし

0

千円

0

0地方債

千円

千円

0 千円

千円

NO

区 

分名

  

 称

所 

 在

  

地指

定年

月日

管 

 理

  

者平

成23年

度概

1県

指定

猟師

かん

こ踊

り猟

師町

全域

S48.3.31

猟師

かん

こ踊

り保

存会

8月

13日

~15日

夜。

太鼓

4人

・音

頭取

り1人

・う

ちわ

踊り

20数

人。

初盆

供養

のか

んこ

踊り

。頭

にシ

ャゴ

マと

呼ぶ

花笠

を被

る。

2県

指定

松ヶ

崎か

んこ

踊り

松崎

浦町

・松ヶ

島町

新出

S48.3.31

松ヶ

崎か

んこ

踊り

保存

会8月

14日

~16日

夜。

練習

23回

930人

、当

日90人

。初

盆の

精霊

を弔

うか

んこ

踊り

3県

指定

小阿

坂か

んこ

踊り

小阿

坂町

阿射

加神

社S48.3.31

小阿

坂か

んこ

踊り

保存

会1月

14日

夜奉

納。

役員

11人

・世

話人

31人

・小

学生

40人

。観

客350人

。豊

作祈

願や

神へ

の感

謝の

踊り

を奉

納。

4県

指定

射和

祇園

祭射

和町

全域

H17.10.17

射和

祇園

祭保

存会

7月

16日

~17日

。練

習15日

間700人

、当

日神

輿80人

・屋

台800人

、観

客2,0

00人

。神

輿2基

、大

屋台

・小

屋台

6台

が練

る。

5市

指定

西野

子踊

り西

野町

H6.10.28

西野

子踊

り保

存会

8月

13日

昼。

かん

こ練

習5回

45人

、全

体練

習6回

300人

、当

日70人

、観

客150人

。村

の神

々に

捧げ

る豊

年踊

り。

6市

指定

松阪

しょ

んが

い音

頭と

踊り

松阪

市全

域H15.7.24

松阪

しょ

んが

い音

頭と

踊り

保存

会随

時、

参加

会員

200人

。お

よそ

400年

の歴

史を

もつ

、松

阪地

方唯

一の

常民

の娯

楽芸

能で

ある

7市

指定

津屋

城で

こさ

ん嬉

野津

屋城

町全

域S45

津屋

城で

こさ

ん保

存会

11月

10日

(旧暦

10月

15日

)。練

習18回

234人

、当

日37

人、

観客

270人

。満

月の

夜、

少年

男子

が神

輿を

担い

で村

内各

戸を

巡回

する

行事

8市

指定

黒野

獅子

舞嬉

野黒

野町

S45

天玉

神社

神楽

保存

会1月

1日

午前

6時

30分

から

全戸

で舞

う。

会員

11人

・子

ども

協力

者7人

。悪

魔を

祓い

、家

内安

全を

祈る

正月

行事

9市

指定

かん

こお

どり

嬉野

新屋

庄町

H11.9.3

新屋

庄か

んこ

踊り

保存

会8月

14日

夜。

練習

10回

150人

、当

日23人

、観

客200人

。精

霊踊

りと

念仏

踊り

が中

心。

10市

指定

甚目

の虫

送り

甚目

町H10.5.16

手力

男神

社虫

送り

保存

会7月

10日

。音

頭・踊

り子

30人

、氏

子他

100人

。虫

送り

はオ

イヤ

レと

称し

、夏

祭り

の太

鼓踊

りと

共に

手力

男神

社に

奉納

され

る。

11市

指定

曽原

の獅

子舞

曽原

町天

白神

社他

H10.5.16

曽原

獅子

舞保

存会

1月

1日

午前

9:0

0時

から

。練

習10回

200人

、当

日参

加者

25人

、観

客300人

。若

い衆

が元

旦の

朝、

氏神

であ

る天

白神

社で

初舞

を奉

納す

る。

12市

指定

笠松

かん

こ踊

笠松

町全

域H10.5.16

笠松

かん

こ踊

保存

会8月

14日

。練

習24日

間600人

、当

日参

加者

100人

、観

客200人

。死

者の

供養

と村

の安

泰を

祈っ

て行

うか

んこ

踊り

13市

指定

曽原

かん

こ踊

曽原

町法

性寺

H10.5.16

曽原

かん

こ踊

保存

会8月

14日

夜。

練習

13回

500人

、当

日70人

、観

客300人

。先

祖の

供養

や五

穀豊

穣を

祈っ

て行

うか

んこ

踊り

14市

指定

獅子

神楽

 て

んて

ん飯

南町

粥見

神社

H7.9.1

てん

てん

保存

会11月

23日

子ど

もて

んて

ん 観

客500人

、3月

25日

大人

てん

てん

観客

500人

。古

来か

ら粥

見神

社春

の例

祭に

奉納

され

てき

た神

事芸

能で

ある

15市

指定

よい

よい

神事

(四藺

生神

事)

和屋

町・立

田町

・朝田

町S53.11.11

和屋

町・立

田町

・朝田

町24年

度か

ら交

付。

2月

11日

。正

月の

予祝

神事

。悪

霊を

追い

払う

こと

に始

まっ

たと

いう

伝承

が残

って

いる

指 

定 

無 

形 

民 

俗 

文 

化 

財 

  

補 

助 

団 

体 

等 

一 

2009年

12月

16日付け

中日新聞

2012年

1月

10日付け

中日新聞

指定無形民俗文化財保存活動事業補助金交付要綱

平成 17年 6月 15日

教育委員会告示第 44号

(趣旨)

第 1条 この要綱は、指定の無形民俗文化財を保存し、後世につたえるため

の無形民俗文化財保存団体の活動に対し、教育委員会が予算の範囲内におい

て、補助金を交付することについて必要な事項を定めるものとする。

(補助対象団体)

第 2条 この補助金は、指定の無形民俗文化財保存団体(以下「保存団体」

という。)に交付するものとする。

(補助対象経費)

第 3条 補助金の交付対象は、次の各号に掲げる無形民俗文化財の保存伝承活

動に直接必要な経費を対象とする。

(1) 後継者育成活動

(2) 普及活動

(3) 研究活動

(4) その他伝統行事としての活動

(対象経費の具体例)

①事業運営に係る講師等に対する謝金(謝礼)、旅費、食糧費

②広報・啓発等に係る経費

③事業運営に係る諸経費(消耗品費(参加賞・賞品代を除く。)、燃料費、

印刷製本費、光熱水費、通信運搬費、手数料、保険料、賃借料、備品購

入費、修繕費等、ただし、食糧費は除く。)

(補助金の額)

第 4条 補助金額は、教育委員会が補助対象と認めた経費の額とし、一団体に

ついて 90,000円を上限として予算の範囲で交付を行なう。

(補助金交付申請)

第 5条 補助金の交付を受けようとする保存団体は、補助金交付申請を教育委

員会に提出しなければならない。

2 教育委員会は、補助金の交付申請があったときは、申請にかかる書類を審

査の上、交付すべきものと認めたときは、交付の決定を行い、交付決定通知

書を保存団体に送付するものとする。

(実績報告)

第 6条 保存団体は、補助事業を完了したときは、速やかに実績報告書を教委

員会に提出をしなければならない。

(その他)

第 7条 この要綱に定めない事項については、その都度協議し決定するものと

する。

附 則

この告示は、公表の日から施行し、平成 17年 1月 1日から適用する。