著作権 管理のための bee-gent による仲介システム
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著作権 管理のための Bee-gent による仲介システム. 木下研究室 学籍 番号 200702972 山口誉央. 研究背景. ・インターネット時代になってからの十数年の間 に、デジタルコンテンツの数もそれらを作成す る 製作者の数も膨大になっている。 ・それらのコンテンツには全て著作権が設定さ れ、本来ならそれらは法律で管理されている。. 研究背景. ・しかしコンテンツの数も 製作者の数も膨大であり、 さらにインターネットというコンテンツの提示も 利用も容易な環境のため、著作権を管理する事 が難しくなってしまっている。 - PowerPoint PPT PresentationTRANSCRIPT
著作権管理のためのBee-gent による仲介システム
木下研究室学籍番号 200702972 山口誉央
研究背景・インターネット時代になってからの十数年の間 に、デジタルコンテンツの数もそれらを作成す る製作者の数も膨大になっている。
・それらのコンテンツには全て著作権が設定さ れ、本来ならそれらは法律で管理されている。
研究背景・しかしコンテンツの数も製作者の数も膨大であり、 さらにインターネットというコンテンツの提示も 利用も容易な環境のため、著作権を管理する事 が難しくなってしまっている。
・法律が権利管理を行う事が困難になっている 現状では、多少なりとも製作者自身で権利を 管理する必要性がある。
研究目的・そのため DRM (デジタル著作権管理)という概念 が実装されているが、これはコピーなどを制限する関係上、私的複製なども阻害してしまう可能性がある。
・一方で、特定の条件を満たせば作品の二次 利用を(製作者直々の許諾なしで)認めるとい うシステムも生まれている。
研究目的・本研究室ではコンテンツのカプセル化を行い、 モバイルエージェントを用いることで権利の制 限及び緩和を行うシステムを検討してきた。
・本研究ではエージェントフレームワークである Bee-gent を用いた仲介システムの実装を行う。
エージェントフレームワークBee-gent
・コンテンツを包んでエージェント化させるエージェント ラッパーと、仲介を専門とする仲介エージェントで構成 される。この二つが XML/ACL(Extensible Markup Language/Agent Communication Language) という言語 で情報をやり取りする。
・エージェントラッパーの機能が、先行研究で必 要とされた情報のカプセル化と親和性が良い。
提案する仲介システム・著作権の詳細を決定する権利はあくまで製作 者にあり、コンテンツに記述された著作権によ る判断だけでは対処出来ない可能性がある。
・そこで利用者の要求を Bee-gent を介して製作 者に伝え、その返事を利用者に伝えるシステ ムを考える。
利用者→製作者の仲介エージェントの動作部分の記述例
publpublic void action(){ // Send XML/ACL XmlAcl xs = new XmlAcl(); xs.setTag2Value(“performative”, “request”); xs.setTag2Value("sender" , “User"); xs.setTag2Value("receiver" , "Creator"); xs.setTag2Value("action" , "reply"); xs.setTag2Value("actor" , "Creator"); xs.setTag2Value("args" , "Would you accept secondary use of these contents? ");if(!sendXML(xs)){ setPostcond("END"); return;}
メッセージの性質送り主送り先動作内容
利用者のコメント
製作者側のエージェントラッパーの動作部分の記述例
public void action(){ // Receive XML/ACL while (waitXML(0)){ XmlAcl xa = getXML(); String perf = xa.getTag2Value("performative"); if (perf.equals("request")){
String action = xa.getTag2Value("action");if (action.equals("reply")){String args = xa.getTag2Value("args");String sender = xa.getTag2Value(“sender”) System.out.println(“There was a request from a user. "); System.out.println(sender); System.out.println(args);
}
Performativ の値を取得それが request であったらaction の値を取得しそれが reply であったら
ユーザーから要求があった事をユーザーの名前とコメントと共に製作者に伝える
実行時のエージェントの動き
利用者側エージェント
ラッパー
製作者側エージェント
ラッパー
There was a request from a user. User
Would you accept secondary use of these contents?
仲介エージェント
製作者→利用者の仲介エージェントの動作部分の記述例
publpublic void action(){ // Send XML/ACL XmlAcl xs = new XmlAcl(); xs.setTag2Value("performative", "agree"); xs.setTag2Value("sender" , "Creator"); xs.setTag2Value("receiver" , "User"); xs.setTag2Value("action" , "permission"); xs.setTag2Value("actor" , "User"); xs.setTag2Value("args" , “Please use freely."); if(!sendXML(xs)){ setPostcond("END"); return;}
利用者側のエージェントラッパーの動作部分の記述例
publpublic void action(){// Receive XML/ACL while (waitXML(0)){ XmlAcl xa = getXML(); String perf = xa.getTag2Value("performative"); if (perf.equals("agree")){
String action = xa.getTag2Value("action"); String args = xa.getTag2Value("args");
String sender = xa.getTag2Value(“sender”) if (action.equals("permission")){ System.out.println("The request was permitted. "); System.out.println(sender); System.out.println(args); } if (action.equals("disapproval")){ System.out.println("The request was refused."); System.out.println(sender) System.out.println(args); }
各タグの値を取得
要求が許諾された場合の動作
要求が拒否された場合の動作
実行時のエージェントの動き
利用者側エージェント
ラッパー
製作者側エージェント
ラッパー
The request was permitted.Creator
Please use freely.
仲介エージェント
結論・自律的に著作権を調停するための仲介システムを実装した。
・エージェントを起動すればメッセージのやり取りが自動で 行われるため、製作者が利用者への返信に追われる という事は回避できる。
・そのメッセージにお互いの意思を文章として添付できるため、 予期しない誤解が生じる可能性も少ない。
課題
• Bee-gent の XML/ACL に新しく著作権を扱うための 言語を設定し、仲介だけに留まらない著作権管理の ためのエージェントを作成する。
• 例えばエージェントラッパーに記述されたコンテンツの情報を仲介エージェントを通して知る事が出来るようにするなど、様々な形で利用者・製作者間のコミュニケーションを補佐出来るようにしていく。