い ま 日整 会 員 数 減 少 に手 立...

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12月10日、日整会館で開催された連絡会議は、関東 ブロック各県が抱える問題を共通の俎上に載せて、いわ ゆるローカルルールを排して、共通認識の下での運営を 目指すための会議となっている。 関東・東京の会員数は全国日整会員の最大勢力となる ため、関東ブロックの指針が日整の指針となることも多 い。 全12議題について話し合いが行われたが、とりわけ 「会員数の伸び率減少」は深刻なようである。先日、栃 木県において行われた関東信越厚生局による新人研修 (集団指導)においても、昨年1年間に新規開業した柔 道整復師47人のうち、当会の入会者数は1/4の12人と なっている。他県においても同様で、公益社団や日整の 求心力低下が著しい。 メディアなどで取り上げられ、保険者に警戒される不 祥事の発生割合が圧倒的に「非会員」に高いことは業界 内では半ば常識であるが、これを以て日整(都道府県公 社)会員の正しさを訴えても説得力に乏しい。ならば新 規開業者を公社会員として取り込み、正しい柔道整復師 としての知識と技術を身に付けてもらうことが有効では ないだろうか。 入会を忌避することになる問題点を洗い出し、対応策 を講じるとともに、なぜ「日整」なのかを理解し、本来 の柔道整復師として社会に貢献する姿を目指していきた い。 支払い側との衝突は相変わらず多く、各都県の保険部 は多くの悩みを抱えている。「日整は何をしている!」 というお叱りを受けることもあるが、決して無策ではな く厚生労働省などを通じ、正当なルートで主張し対応し ている。(P4に関連記事) 対応策の詳細は随時、本紙Q&Aや保険部通知でお知 らせするので必ず目を通し、疑問や説明不足の部分につ いては遠慮なくお問い合わせいただきたい。 あまりにも多い保険部対応事案については、関東ブ ロック各県の共通認識として知恵を出し合うため、来年 度から保険部関連の関東ブロック会議も開催したいと申 し入れを行ってきた。 日整の動きの一部は本紙の連載として順次掲載される ので、ぜひ目を通すようお願いしたい。 保険部長 塚原 剛 月号 CONTENTS 関東ブロック会議 壬生町栃木市災害協定/日赤講習会 宇都宮市災害医療救護活動その3 柔整療養費検討専門委員会報告② 保険関係 Q & A3 /超音波画像観察研究会お知らせ My Box /学術部シリーズ 支部だより・小山 保険研修会/行事予定/会員移動状況/川柳/編集後記 …………………………………………………1 ……………………………2 ………………………………3 ………………………………4 …………5 ………………………………………6 …………………………………………………7 ……8 Vol.293 あなた Vol. 293 February 2017 平成 29 年 2 月 1 日発行 公益社団法人 栃木県柔道整復師会 2 ~ 関東ブロック会 + 都柔整『合同連絡会議』~ Feb. 2017 だからこそ 日整

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Page 1: い ま 日整 会 員 数 減 少 に手 立 てを12月10日、日整会館で開催された連絡会議は、関東 ブロック各県が抱える問題を共通の俎上に載せて、いわ

 12月10日、日整会館で開催された連絡会議は、関東

ブロック各県が抱える問題を共通の俎上に載せて、いわ

ゆるローカルルールを排して、共通認識の下での運営を

目指すための会議となっている。

 関東・東京の会員数は全国日整会員の最大勢力となる

ため、関東ブロックの指針が日整の指針となることも多

い。

 全12議題について話し合いが行われたが、とりわけ

「会員数の伸び率減少」は深刻なようである。先日、栃

木県において行われた関東信越厚生局による新人研修

(集団指導)においても、昨年1年間に新規開業した柔

道整復師47人のうち、当会の入会者数は1/4の12人と

なっている。他県においても同様で、公益社団や日整の

求心力低下が著しい。

 メディアなどで取り上げられ、保険者に警戒される不

祥事の発生割合が圧倒的に「非会員」に高いことは業界

内では半ば常識であるが、これを以て日整(都道府県公

社)会員の正しさを訴えても説得力に乏しい。ならば新

規開業者を公社会員として取り込み、正しい柔道整復師

としての知識と技術を身に付けてもらうことが有効では

ないだろうか。

 入会を忌避することになる問題点を洗い出し、対応策

を講じるとともに、なぜ「日整」なのかを理解し、本来

の柔道整復師として社会に貢献する姿を目指していきた

い。

 支払い側との衝突は相変わらず多く、各都県の保険部

は多くの悩みを抱えている。「日整は何をしている!」

というお叱りを受けることもあるが、決して無策ではな

く厚生労働省などを通じ、正当なルートで主張し対応し

ている。(P4に関連記事)

 対応策の詳細は随時、本紙Q&Aや保険部通知でお知

らせするので必ず目を通し、疑問や説明不足の部分につ

いては遠慮なくお問い合わせいただきたい。

 あまりにも多い保険部対応事案については、関東ブ

ロック各県の共通認識として知恵を出し合うため、来年

度から保険部関連の関東ブロック会議も開催したいと申

し入れを行ってきた。

 日整の動きの一部は本紙の連載として順次掲載される

ので、ぜひ目を通すようお願いしたい。

保険部長 塚原 剛

 2月号 CONTENTS

関東ブロック会議壬生町栃木市災害協定/日赤講習会宇都宮市災害医療救護活動その3柔整療養費検討専門委員会報告②

保険関係Q&A3/超音波画像観察研究会お知らせMy Box /学術部シリーズ支部だより・小山保険研修会/行事予定/会員移動状況/川柳/編集後記

…………………………………………………1……………………………2………………………………3………………………………4

…………5………………………………………6

…………………………………………………7……8

Vol.293

あなたの街の

Vol. 293February 2017

平成29年 2 月 1 日発行

公益社団法人 栃木県柔道整復師会

2

~ 関東ブロック会 + 都柔整『合同連絡会議』~

Feb. 2017

難い ま

局だからこそ日整へ…会員数減少に手立てを

Page 2: い ま 日整 会 員 数 減 少 に手 立 てを12月10日、日整会館で開催された連絡会議は、関東 ブロック各県が抱える問題を共通の俎上に載せて、いわ

栃木市・壬生町と災害医療協定を締結 この度、当会は壬生町ならびに栃木市と災害医療協定

を締結しました。地域貢献の一環として、昨年度より栃

木支部執行部が両自治体担当者と協定内容を検討し調整

を重ね、このほど締結となりました。

 壬生町とは平成28年7月に締結文書を交わし、12月15

日に町庁舎にて小菅町長と片岡会長が調印し、本締結と

なりました。

 栃木市との協定も並行して進め、1月18日に栃木市庁

舎の市長執務室において、鈴木市長と片岡会長が協定書

に調印を行いました。

 以前より、会と県とでは災害医療協定を結んでいます

が、市町単位の自治体とも協定で連携することにより、

万が一の災害時に負傷者や被災者のニーズに迅速かつ細

やかに対応でき、災害ボランティア活動の円滑な実施に

役立つと考えています。

栃木支部長 渋江 崇

 年の瀬も押し詰まった12月18日、宇都宮市のとち

ぎ福祉プラザで行われた日赤救急救命法およびAE

D講習会に参加してきました。

 この講習会は、AEDの使い方や要救助者への対

応などを学び、認定試験に合格すると「日赤ベー

シックライフサポーター」の証書が貰える講習会で

す。今回は昼休みの猛勉強の成果がでたのか全員合

格となりました。

 講習内容ですが午前中は学科、テキストを使った

講義で学科試験に出題されやすい重要箇所は大きな

声で説明していただけました。

 午後には実技となり、人体模型を使って要救助者へ

の対応やAEDの使用方法などの指導を受けました。

 毛布を使用し要救助者の保温を行う実技を受けて

いる時、本来の方法で包もうとしましたが、モデル

となった会員の体格が若干規格より大きいため、毛

布で覆いきれずに保温が難しい状況になりました。

 そんな場合でも日赤の講師は、毛布に対し要救助

者を斜めに寝せ、腹部に余裕をもたせた包み方で臨

機応変に対処し、現場で培った技で私たちを驚かせ

てくれました。

 この講習会も今年で6回目となり年末恒例の行事

となりつつあります。

 内容に大きな違いはありませんが毎年少しずつ改

正されています。認定の有効期間は3年間となって

いますので、一度講習を受けた会員も再受講するこ

とをお勧めします。

 また、一度も参加されていない会員は、この講習

を受講し救急救命法およびAEDの使い方を知って

いるだけで、救える命があるかもしれません。ぜひ

時間を作って参加してみてください。

広報部 植木大輔

大きい人は工夫して保温~救急救命法~

Feb. 201702

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報告3

〈2次トリアージ〉(1)生理学的・解剖学的評価・医療資源がある場合に実施(傷病者<医療資源)・1~2分を目安に実施・現場治療の優先順位の決定のトリアージ・搬送順位のトリアージ

(2)2次トリアージの4つの段階 需要のバランスに応じ実施される。

 1)第一段階:生理学的評価  ①バイタルサインの評価とスコアリング  ②簡易ABCDEアプローチ   意識:JCS(ジャパン・コーマ・スケール)      2桁以上    呼吸:9/分以下、30/分以上   脈拍:120/分以上、50/分未満   血圧:SBP(収縮期血圧)90未満   SpO2(動脈血酸素飽和度):90%未満    その他:ショック症状・低体温

 2)第二段階:解剖学的評価   開放性頭蓋骨陥没骨折・外頸静脈の著しい怒張・

頸部又は胸部の皮下気腫・胸郭動揺、フレイルチェスト・開放性気胸・腹部膨隆・腹壁緊張・骨盤骨折(骨盤の動揺、圧痛、下肢長差)・両大腿骨骨折・四肢切断・四肢麻痺・穿通性外傷・デグロービング損傷・体表面積の15%以上の熱傷、顔面気道熱傷の合併

   第一段階第二段階いずれかに異常があれば最優先治療群(赤Ⅰ)

 3)第三段階:受傷機転   体幹部挟まれ・1肢以上の挟まれ(4時間以上)・

高所墜落・爆発・異常温度環境・有毒ガス・汚染などは一見軽傷でも黄Ⅱを考慮する。

 4)第四段階:要支援者(CWAP)   幼少児・高齢者・妊婦・障害者・慢性基礎疾患・

旅行者・外国人   必要に応じて黄Ⅱ

〈同一カテゴリー患者の優先順位〉

 同じ赤の中での優先順位は? → 総合的な判断が必要 医療資機材・医療供給者の状況・傷病者の状態・搬送の状態によって治療と搬送の順位は変わる。

二次トリアージ(選別:Sort)

JPTEC観察手順+バイタル+受傷機転+災害弱者<第1段階:生理学的評価> 意識 呼びかけ反応なし、不穏 JCS Ⅱ桁以上

気道 舌根沈下、気道閉塞

呼吸 呼吸音・胸郭挙上の左右差失調・異常呼吸

10回/分未満30回/分以上 SpO2 90%以下

循環 橈骨弱い、速い、触知不能皮膚蒼白・冷感・湿潤・活動性出血

120回/分以上50回/分未満

BP 90mmHg未満BP 200mmHg以上

体温 35℃以下

<第2段階:解剖学的評価>特徴的所見 疑うべき病態

意識障害+頭部損傷・瞳孔不同・耳/鼻孔出血 重症頭部外傷

顔面の著しい損傷、 上下顎骨変形 気道閉塞(上/下顎骨骨折)

頚部皮下気腫、気管変形 気管損傷

頚静脈怒張+血圧低下 心タンポナーデ

頚静脈怒張、気管偏位、皮下気腫、呼吸音左右差 緊張性気胸、血胸

胸郭動揺、奇異性呼吸 フレイルチェスト

胸部創より気泡混じりの出血 開放性気胸

腹壁緊張、腹部膨隆、腸管脱出 腹腔内出血・腹部臓器損傷

骨盤動揺・圧痛、下肢長差 骨盤骨折

大腿の変形・出血・腫脹・圧痛、下肢長差 両側大腿骨骨折

四肢麻痺 脊髄損傷

頭頚部・体幹部・そけい部への穿通性外傷 重要臓器損傷、大血管損傷

顔面または気道の熱傷 気道閉塞

重量物挟まれ・下敷き クラッシュ症候群

四肢軟部組織剥脱 デグロービング損傷

四肢の切断

15%以上の熱傷

<第3段階:受傷機転> 体幹部挟まれ 1肢以上の挟まれ(1時間以上)

高所墜落、爆発、異常温度環境

有毒ガス、NBC汚染

<第4段階:災害弱者>幼小児、高齢者、妊婦、障害者

慢性基礎疾患、旅行者

 次回はトリアージタグの記載についてです。

経理部長 半田光男

Feb. 2017 03

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 日整が己の利益追求を忘れ、何よりも患者利益を優先

させる「利他」の精神で業界改革を訴え続けたことは

「国民のため」を最優先させ、この国の社会保障制度の

あり方を真摯に考える厚労省の思いとも一致した。

 そのことは、施術管理者の要件に卒後研修等の実務経

験・研修の必要性等を、厚労省自身から委員会に提案を

することに繋がっている。

 さらに、第5回専門委員会では「現状の受領委任制度

については、長年に亘り国民に定着してきた制度である

ことを踏まえ、患者保護が目的であるという原点に回帰

し、医療保険制度の一環として国民から求められる施術

の様態や、適正な保険請求の在り方等を患者を含めた施

術者全体に広く周知することによって、制度の健全化を

図っていくべきではないか」と厚労省の資料に記載があ

る。

 以上のことから、柔整業界と改革案で一致し「良質な

柔整施術と柔道整復師」をこの国の未来の社会保障に確

実に残すため、この改革を“今こそ”共に進めようとする

「現在の厚労省」の姿へと変わったといえる。

 そして、その改革にとって最も大きな障壁となるのは、

現在の柔道整復師には

 ①日本各地域で公益社団法人を取得し、各都道府県知

事と各地方厚生(支)局長との間で受領委任協定を締

結して、地域住民のための公益活動を行う「公益社

団柔整師」

 ②地域に根ざしたネットワークの構築や公益活動をす

ることなく、ただ個人として受領委任払い制度を利

用する「個人契約柔整師」

という二種類が混在するだけでなく、

 ③個人契約柔道整復師を利用して、ただ暴利を貪る経

営者

 の三種類が入り混じった玉石混交の状態にあることを

しっかりと把握・理解して、そこから生じる様々な問題

をクリアしなければならないということである。

【第4回柔整療養費検討専門委員会】 平成28年3月29日開催の第4回専門委員会において、

厚労省から「柔整の制度」について検討項目として、以

下の9項目が挙げられた。

1 柔道整復師の施術に係る療養費の概要2 支給基準に関する課題と論点3 審査に関する課題と論点4 長期・頻回・多部位対策に関する論点5 施術管理者の要件に関する課題と論点6 指導監査に関する課題と論点7 請求に関する論点8 その他の課題と論点9 療養費詐取事件の特徴と論点

 ここに列挙された一つひとつの項目が、日整が提唱し

続けてきたこととほぼ同じであるということは間違いな

い。

 日整が推し進めてきた改革案の内容(エッセンス)が、

我田引水となる改革案でなく、社会保障の王道である他

者の利益を最優先する「利他」であることの証しだと

言ってもよいだろう。

【第5回柔整療養費検討専門委員会】 続いて、5月13日に開催された第5回専門委員会で

は、検討9項目の中から、実行すべき優先順位が検討さ

れた。

 先ずは「公的審査会の権限強化」と「施術管理者の要

件強化」、そして全国一斉開始は困難ながらモデル地域

を限定して「電子請求」が優先的に実行されることが確

認された。

 さらに内容を精査して検討項目を以下の5項目にまで

絞り込み、その内容を具体化させるため、実行する優先

順位を決める作業をしたのである。

1 支給対象の明確化に向けた個別事例の収集の方策2 不正の疑いのある請求に対する審査の重点化3 適正な保険請求を促すための施術管理者の要件 強化4 療養費詐取事件への対応5 その他

動き出した柔整業界改革!動き出した柔整業界改革!柔整療養費検討専門委員会報告②

Feb. 201704

専門委員会で検討すべき項目

Page 5: い ま 日整 会 員 数 減 少 に手 立 てを12月10日、日整会館で開催された連絡会議は、関東 ブロック各県が抱える問題を共通の俎上に載せて、いわ

 僕の地元(栃木県北部)の地区ではあまりなじみがない「恵方巻」。当院に来院されるお年よりの方たちに聞いても、恵方巻のことは聞いたことがないし、(昔は)食べたことがない方ばかり。僕も最近になって、コンビニやスーパーに置いてあったり、テレビで報じているから知ったようなものです。  発祥を調べてみると、な、な、なんとっ…  壬生町にある磐

いわさくねさく

裂根裂神社の節分祭が発祥という説がある。 同神社では、節分祭の参列者に振る舞われる「夢福巻き寿司」という太巻きがあり、宮司が神事を執り行った後、拝殿内で太さ約5cm、長さ約 20cmの太巻きを配り、太鼓の合図とともに全員が今年の恵方を向いてその太巻き寿司を丸かぶりする。 太巻きを鬼の金棒に見立てて「邪気を祓う」という意味があり、さらに、切らずに長いまま太巻きを食べることで「縁を切らない」、「福を巻く」という意味も含まれ、祓鬼来福の祈念を行うものとされている。境内には、風水の方位盤の上に建つ「福巻寿司 発祥の地」の石碑があるらしい。  う~ん「灯台下暗し」だったのか?         広報部長 小森照久

 

このような疑義がないか、関東各県の柔道整復

師会に問い合わせたところ、各県でも同様の問

題が複数の会員から報告されているようです。

 こういった疑問の解消のため「患者調査による疑義」

を返戻理由とする場合に、疑義の根拠である調査票やア

ンケートの写しを添付できないか調査会社に問い合わせ

たところ、

1.保険者による資料の添付許可が得られない可能性が

高い。

2.個人情報であるため、患者さんご自身の同意を得る

ことが困難である。

 以上の理由により、調査票やアンケートの写しを添付

することはできない。

 との回答を得られました。

 また、このような疑義が生じることに対し釈明を求め

たところ、以下のような回答を得ました。

1.回答者が患者さんご本人ではなく、被保険者や配偶

者・親権者などが回答しているケース

2.単純に忘れているケースもあるのではないか

3.最初の返戻への問い合わせに対しては回答をしてい

るが、続けての返戻に対しての調査は行っていないた

めに勘違いをされているケース

4.事務手続き上の間違いがないとは断言できない

 上記の通り、ご質問のような「不当な返戻」は行って

いないとの回答でした。

 今後もこのような事案につきましては、調査と点検会

社への申し入れを続けていきますので、会員の皆様から

同様の疑義があれば、患者さんのご協力をいただき資料

の提供をお願いいたします。

 また、このような返戻を減らすためにも「予診票の記

入・負傷原因の確認・負傷部位の確認」、そして患者さ

んへの適切な説明などを励行し、疑義に対して的確に回

答できるよう事前の対応をお願いいたします。

恵 方 巻

超音波画像観察研究会開催のお知らせ

当会 2F 会議室場 所

下肢関節の超音波画像の特徴

塚原 剛 保険部長

無 料(先着 30名程度)

塚原保険部長 0285-53-3335 または携帯 080-2119-2015

テーマ

講 師

平成29年2月25日(土)19:30~

日時

参加費

申込み

Feb. 2017 05

 レセプト点検会社からの返戻理由の中に「患者さんからの回答と相違がある」旨の記述があり、患者さん自身に確認したところ、調査やアンケートなどに回答した覚えがないと言われました。 これは、調査もせずに「調査した結果」と称して不当な返戻をしているのでしょうか?

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 私は登山を趣味としています。登山といっても標高500~1500メートルの低山中心ですが、それでも週末ハイカーとしては、移動を含め一日を通して楽しめる山が栃木県には多くあります。 登山が趣味だと言うと「何が楽しいの?」と聞かれることが多くありますが、登山の楽しみ方は登山者それぞれなのだと常々思います。 友人同士、グループでわいわい登って来られる方たち、ファミリー登山で自分の背丈位の段差を登ろうとしている子供たち、それを手助けしているお父さん、地図を片手にしっかり方位を確認しながら単独で登られている方、トレイルランニングで余裕で私を抜いていく方。 登っている山もルートも同じですが目的も楽しみ方も別々で、山頂でそんな方たちと挨拶したり、山の話をできるのも楽しみの一つなのだと思います。 山の事を考えながらMy Boxの記事を書いていると登山を始めた頃を思い出します。市内の古賀志山の山頂付近を歩いている際、10メートル前を歩いている

1.検査の目的  関節半月板の損傷、断裂を検査する。

2.患者のポジション  背臥位

3.検査方法 ⒜ 外側半月板  ⑴ 膝関節を最大屈曲位にする。  ⑵ 下腿を内旋・外反しながら膝関節をゆっくり

伸展していく。  ⑶ 伸展に従って膝の外側関節裂隙に痛み、ク

リック音の有無を確認する。  ⑷ 誘発されれば外側半月板損傷を疑う。 ⒝ 内側半月板  ⑴ 膝関節を最大屈曲位にする。  ⑵ 下腿を外旋・内反しながら膝関節をゆっくり

伸展していく。

ファミリー登山の娘さんが木の根に足を取られ転倒してしまいました。瞬間に「足関節捻挫をしたかな?」と思われる転倒の仕方でした。素通りもさすがにできないと思い、そばに寄り柔道整復師と身分を説明しましたが親御さんが整骨院を知らないようで、柔整師の認知度もまだまだで、どういったことができるのか知らない方が多いのだなぁと思いました。 所持していたホワイトテープで応急処置をして、無理せず降りること、冷やすこと、痛むようなら医療機関を受診することをお勧めし、その場を後にしました。 山でも柔道整復師としての自分にできることがあるということも、自分の登山の楽しみなのかもしれません。 今年は男体山の開山にコンディションを合わせ、市内の低山を散策したいものです。

次回は小山支部です。お楽しみに!

  ⑶ 伸展に従って膝の内側関節裂隙に痛み、クリック音の有無を確認する。

  ⑷ 誘発されれば内側半月板損傷を疑う。                    4.注意事項  滑液膜ヒダ症候群、離断性骨軟骨炎による関節内遊離体との鑑別を要する場合がある。 

     外側半月板        内側半月板

                学術部 高橋秀典

Feb. 201706

第154走者 宇都宮

支部 番場 稔

登 山

Vol.113マックマレーテスト(McMurray's test)

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初めて柔道着に袖を通したころ

 小学生のときから体力に自信があった倉井少年は、旧

国分寺町立国分寺中学校(現・下野市立国分寺中学校:

以下=国中)の道場で柔道の稽古を見学できると聞いて

見に行ったのが最初の出会いと振り返る。 

 そのとき、中学生と社会人の試合を目の当たりにした

少年の胸に熱いものが込み上げ「柔道が強くなりたい」

と決意し、中学生になって国中の柔道部に入部したと、

懐かしそうに写真を眺め回想にふけていました。

朝な夕なに技を練る

 その後は小山高校に進学し、大将として栃木県大会団

体戦優勝。社会人になり栃木県柔道選手権大会無差別級

に優勝し関東大会出場、国体に3回出場、日整全国柔道

大会北関東チーム

3位など輝かしい

戦績を残されまし

た。

 昭和58年に旧国

分寺町笹原にて整

骨院を開業する以

前から、長きにわ

たって国分寺柔道

会・国中・自治医

科大学柔道部の学

生を指導し、多く

の若人たちを育成

されました。

 門下生には、リオデジャネイロ五輪60㎏級日本代表

の銅メダリスト高藤直寿選手(下野市出身)をはじめ、

全日本柔道選手権大会出場の北野裕一選手=パーク24

(下野市出身)など有名選手を多数輩出しております。

ちなみに当会附設診療所とちのきクリニック院長の須田

利樹先生も門下生の一人です。

五輪選手に思うこと

 高藤選手は小学校1年生のとき国分寺柔道会に入門。

体は小さいが粘り強く次から次へと技を掛け、素質はず

ば抜けていて、当初から「オリンピックに出て金メダル

を取る」と宣言していました。

 リオ五輪の応援に駆けつけ試合を観戦した翌日、高藤

選手と試合の内容について「あそこはこうだった、ああ

だった」と柔道談議に明け暮れましたが、金メダルが目

標だったので「良くやった」とも言えず、愛弟子の心境

を思い「複雑な気持ちだった」と悔しさをにじませてい

ました。

今後の抱負について

 68歳の今も国中の学生に稽古をつける倉井先生は

「心技体の錬成を自分でやって見せる」が指導の原点で

あり「柔道人生56年、これからも微力ながら後輩を指

導し、生涯柔道に携わっていきたい」と語っていまし

た。

 今回は、とてもお忙しいところ、心に響く、また当会

員の柔道指導者にも示唆を与えてくれるお話をありがと

うございました。まさに尽己(じんき)竢成(しせい)(お

のれをつくしてなるをまつ)の柔道人生を邁進する倉井

先生のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

通信員 山口秀雄

この道より我を生かす道なし この道を歩く当会の倉井洋治相談役(68)が講道館八段位にご昇段されました。誠におめでとうございます。

今回、倉井先生との対談を通じて、柔道人生と柔道指導に懸ける思いを伺いましたのでご紹介します。

Feb. 2017 07

支 部 だ よ り

小 山 支 部

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(変更や追加などはホームページをご覧ください)

 元旦早朝、いつもどおり犬の散歩に。静かだ。およそ 1キロ先の踏切の音、自衛隊から流れる「君が代」と号令ラッパ。普段は朝の慌ただしい喧騒に掻き消されている音が聞こえる。▲この業界の周りも何やかやと五

う る さ

月蠅く音を立てる。これも、適当な慣習の上に胡

あぐ ら

坐をかいていた自分たちの甘さゆえかもしれないが。▲今、私たちは自分たちの本来あるべき姿を言葉にし、そして行動をしている。その「音」も今は小さいかもしれないが、一瞬でも喧騒が止んだ時、私たちの本来の音が遠く響くように鳴らし続けていたいものだ。▲・・・なんか、天声人語っぽくね?どこが?段落の「さんかく」あたりが…。          (Onzk)

編 集 後 記

  潜入‼ 保険研修会‼ 年に数回開催される、保険部長と各支部の保険担当者による保険研修会に、支部の担当者代理として参加してきました。 普段は、支部の担当者がどのようなことをしているのか「全く分からない…」という会員も多いのではないでしょうか? 今回は、自分が広報部員として記事を投稿させていただきます。 研修会では、田代副会長と塚原保険部長が講師となり、厚生労働省の「柔道整復療養費検討専門委員会」によって、平成28年7月7日に行われた「第6回社会保障審議会医療保険部会」で議題にあがった「論点と今後の進め方(案)の整理」という資料が配布され、その中でも特に解釈の難しいものなどの詳しい説明が行われました。 また、10月1日からの施術協定料金改定および往療算定基準の見直しと、11月1日からの労災施術料金改定とそれに伴う自賠責保険施術料金改定の説明などもあり、とても有意義な研修会となりました。 このような研修会で日々勉強を重ねている、頼りになる保険担当者が身近にいることも分かりました。 会員の皆様も「分からないこと」がありましたら、各支部の担当者に問い合わせをしてみてください。

通信員 河津 裕

Feb. 201708

5日㈰ 10:00 定例診察 [とちのきクリニック/須田医師・江原・髙橋・小林]10日㈮ 療養費支給申請書締切日13日㈪ 20:30 とちのき3月号編集会議 [当会館]小森・山口・横地14日㈫ 20:30 理事会 [当会館]16日㈭ 20:00 予備点検 [当会館]17日㈮ 20:30 とちのき校正会議 [当会館]小森・山口・小野塚19日㈰ 10:30 周年事業記念式典・祝賀会 [ホテル東日本宇都宮]21日㈫ 14:00 労災審査 [当会館]23日㈭ 20:30 第3回保険研修会 [当会館]24日㈮ 10:00 審査会 [とちぎ福祉プラザ]26日㈰ 10:00 定例診察 [とちのきクリニック/須田医師・野澤・高村・大木]

5日㈰ 10:00 定例診察 [とちのきクリニック/須田医師・高野・直江・小林]10:00 税務相談 [当会館]

10日㈮ 療養費支給申請書締切日20:00 理事支部長会議

12日㈰ 9:30 第39回関東学術大会埼玉大会 [大宮ソニックシティ]13日㈪ 20:30 とちのき4月号編集会議 [当会館]小森・植木・小野塚16日㈭ 20:00 予備点検 [当会館]17日㈮ 20:30 とちのき校正会議 [当会館]小森・植木・大関19日㈰ 10:30 定例診察 [とちのきクリニック/須田医師・野澤・舘・大木]21日㈫ 14:00 労災審査 [当会館]24日㈮ 10:00 審査会 [とちぎ福祉プラザ]

2017(平成29年)

行事予定※定例診察日は第1・第3日曜日の10:00~12:00を基本としますが、諸般の都合により、日時・スタッフ等が変更となる場合があります。

3月

2月

会員数

会員の異動状況報告

平成29年1月1日現在(内訳)正 会 員    (うち開設者)    研修柔整師

412名 410名 390名2名

・鹿柔整5 石川 悦偉(主)石川整骨院 〒322-0029 鹿沼市西茂呂2-3-1 ☎0289-64-4433 平成29年1月1日 院主変更・鹿柔整32 島金 敬行(勤)石川整骨院 〒322-0029 鹿沼市西茂呂2-3-1 ☎0289-64-4433 平成29年1月1日 院主変更・足柔整97 山口 貴典(主)山口整骨院 〒326-0143 足利市葉鹿町602 ☎0284-62-0218 平成29年1月1日 院主変更・足柔整2 山口 和夫(勤)山口整骨院 〒326-0143 足利市葉鹿町602 ☎0284-62-0218 平成29年1月1日 院主変更

泣かないで同じ一日なんだから

一位より二番が好きな風当り

笑ってる顔は載せないモンタージュ