学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略...

16
2017 湘 南 SHONAN Campus 国際学科 東海大学 教養学部 Department of International Studies School of Humanities and Culture

Upload: others

Post on 22-Feb-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

2 017学 科 案 内湘 南

SHONANCampus

国 際 学 科東海大学 教養学部

Departm

ent of International Studies

School of H

umanities and C

ulture

Page 2: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

■ 国 際 学 科02

 国際協力活動や、ビジネス、研究、留学などで海外在住経験の豊かな教員と、アメリカ、カナダ、ロシア、中国、韓国、エジプトなどを出身とする外国人教員が、今、世界で起きていることをリアルタイムで解き起こします。 学生の強い関心に応えて、2015年度からは「人種・民族・エスニシティ」や「世界文化遺産」「グローバル・キャリア形成」などの新しい科目もスタートします。 4年間を通じて少人数のゼミナール形式の授業を設けていることも大きな特色です。近しい関係のなかで密度の濃いディスカッションを繰り返すことで、学生が自分自身の興味関心を発見していくことを大切にしています。

 世界へのパスポートは、何といっても語学です。それも「使える」語学。ネイティブの先生から英語のシャワーを浴びて、日本人の先生のきめの細かいサポートを受けながら、全学でもっとも多くの時間を使って、もっとも少人数のクラスで英語を学びます。 国際学科で学ぶ言語は英語にとどまりません。スペイン語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、コリア語、タイ語、インドネシア語のなかから興味のある言語を選んで学ぶことができます。 また、すべての科目でディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた参加型の授業スタイルを重視しています。

地球規模の問題を理解する 高いコミュニケーション力を育てる フットワークの軽さと行動力・実行力を養う

・ 本学科の 特色・

 「行動派」の伝統を誇る学科です。毎年、多くの学生が世界中の国々に留学するほか、短期・長期での海外インターンシップやボランティア活動に参加する学生もいます。学科では、海外派遣留学制度のみならず、自己研鑽奨学金や「チャレンジセンター」のプロジェクト助成を獲得して自分の道を切り開くことを後押ししています。 学科として多様なスタディツアーや英語研修の海外プログラムを用意するほか、外国から来た子どもたちとの交流や、留学生と一緒に企画・運営する「国際フェア」など、日本にいながらにして国際的な体験を積む機会もたくさんあります。

国 際 学 科

Department of International StudiesSchool ofHumanities and Culture

 教養学部国際学科では次のように教育目標を定めています。 グローバル化の加速する世界では、異なった文化の人々と協働し、フットワーク軽やかに世界とわたりあうことのできる人間が求められます。国際学科では、地球市民としての豊かな教養と深い感受性、高い倫理観をもって多様な人々と共に生きていける人材を養成するため、「地球規模の課題を理解する知識と思考力」、「言語・文化を超えて協働できるコミュニケーション力」、「高い倫理観をもって積極的に行動する力」を育みます。 この教育目標を理解し、その目標を達成するために自ら学ぶ意欲を持った人を求めます。

東海大学では建学の精神に基づき、「自ら考え、集い、挑み、成し遂げる」これら4つの力を身につけ、時代に即応できる人材を育成します。

東海大学が育成する力●●●●

本学全体及び各入学試験のアドミッション・ポリシーは、東海大学オフィシャルサイトにてご確認ください。

▶http://www.u-tokai.ac.jp/admissionpolicy

スマホ専用▶

Page 3: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW教育方針―国際教養人の育成―

Department of International Studies ■ 03

大学生活スタート!

海外派遣や私費留学 副専攻も頑張ろう!

卒業論文の作成!専門ゼミナールの開始

世界の国々や地域がかかえる問題の理解を深める

国内外でのインターンシップ

スピーチ・ディベート

海外研修航海もあるよ! 就職活動まっさかり!

基礎ゼミナールは1年次

外国語をしっかり学ぶ

国際学の基礎を修得

国際学専門科目を学ぶ

国際学入門の少人数講義

国際研修海外スタディツアービジネス研修国内外ボランティア

 「体当たり」を得意技とするコミュニケーション力、海外留学や国内外でのインターンシップ、ボランティア活動にどんどん挑戦するフットワークの軽さ、授業中に活発に意見を述べ仲間の発言を尊重する積極性と協調性など、国際学科には、そんな資質に恵まれた学生が集まります。留学生や海外にルーツを持つ学生の比率も高く、豊かな個性が出合い刺激しあう場所となっています。そんな国際学科の雰囲気は、それぞれ個性豊かで、異なった専門領域や得意な言語、複数のアイデンティティや海外在住経験を持つ教授陣が、少人数ゼミや参加型授業で学生と身近に付き合うことから生まれてきたものです。

「学び」のスケジュール

1 初年度ゼミから卒業論文ゼミまで、4年間を通してベースとなる居場所が常に確保されています。

2 講義科目は、多様な「選択科目」のなかから自分の関心にあったものを自由に選んで自分のペースで学んでいく、自主

性を重んじたカリキュラムになっています。

3 「使える英語」を身につけることをもっとも重要な課題と考えて、全学でもっとも多くの時間を英語教育に割いています。

2年次の英語は、何とたった16人の少人数クラスで実践的英語力を育みます。

4 国際教育センターと協力して、第二外国語(英語以外の語学)の副専攻と検定資格の取得を後押ししています。副専攻がで

きる言語は、中国語、スペイン語、コリア語、フランス語、ドイツ語、ロシア語の6言語と日本語教育法。さらにイタリア語、タイ

語、インドネシア語、北欧4言語の講座も開かれています。

カリキュラムの特徴

1年次 2年次 3年次 4年次

4月 10月 4月 10月 4月 10月 4月 10月

Page 4: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW国際学科のゼミナール科目

■ 国 際 学 科04

国際学科の大きな特色は、少人数授業によるきめ細かい指導です。なかでも、10人ほどのメンバーからなる1・3・4年次のゼミナール科目、2年次に体験する国際学の入門編「国際学序論」の少人数講義は、教員や同級生と親しく付き合うベースとなる場です。

スピーチコンテスト、2015年度のタイトルの例

●1年次̶ 「̶基礎ゼミナール」で大学での学びの基礎を固める

10人前後のメンバーからなるゼミに所属して、大学生としての勉学の作法を学びます。同級生と助け合いながら、プレゼンテーションやレポート作成の方法、大学でのノートの取り方や図書やインターネットを利用した勉学の仕方に慣れていきます。

●4年次̶ 「̶卒業論文研究」で4年間の集大成を執筆する

自分の選んだテーマを究めるため、書籍、論文、その他の資料を深く読み込み、関係者や専門家を訪ねてインタビューを行い、集めた情報を多方面から分析して自分オリジナルの論点を見出します。複数教員の前で行う発表・質疑応答をへて、指導教員のサポートを受けながら長い文章を書きあげます。「こんなにたくさん勉強したことない」と思うはずです。

●3年次̶ 「̶専門ゼミナール」で専門性を深める

自分の関心にしたがって、学生が自分の指導教員を一人選びます。その教員の専門分野に沿って興味深い国際学のテーマを見つけ、翌年、卒業論文を執筆するまで腰をすえてじっくりと取り組みます。ゼミは大学生活のもっとも重要な基本単位。そこで出会った仲間が一生の友人となることも少なくありません。

卒業論文、2015年度のタイトルの例・カンボジアの地雷問題・経済開発から人間開発、そして環境保全へ・在日コリアンの民族語教育とアイデンティティ・オリエンタルランドの経営戦略・日本のフェアトレードの発展と課題・外国籍児童の教育問題・日本における性的マイノリティ

・Women in the Darkness in Pakistan・Turkish Migrants in Germany・日本企業の社会貢献とBOP市場への挑戦・ケニア海岸沿い民族ポコモ・太平洋島嶼国の経済・産業比較・日本におけるODAの変遷

●2年次̶ 「̶国際学序論」で国際学の全体像を俯瞰する

「国際学って何?」常に変化し続ける世界と、それを追いかける学問。日々進化する国際学の「今」を、少人数講義の形式で見渡します。春学期・秋学期、それぞれ異なった20人程度のクラスに所属することで、より多くの同級生と知り合い、複数の教員の多様な視点に触れます。

・Let’s Become a Global Person!・異文化間コミュニケーション・危機遺産のあり方

・A Moment of Change・原油安と国際社会・水資源の大切さ

・スラム街の現実・Step Out・住居貧困について

Page 5: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

「使える英語」と、第二外国語の副専攻

Department of International Studies ■ 05

国際教養人のパスポート

世界へのパスポートは、やはり語学です。それも「使える語学」。特に1・2年次には、国際教育センターの協力を得て、全学でもっとも多くの時間を使い、全学でもっとも少人数のクラスで英語を学びます。ネイティブの先生から英語のシャワーを浴びて、日本人の先生のきめ細かいサポートを受ける仕組みで、2年間、毎週4コマ(6時間)の授業を受けます。第二外国語(英語以外の語学)としては、中国語、スペイン語、コリア語、フランス語、ドイツ語、ロシア語を副専攻とすることができます。これらの言語をさらに究めたい学生には「特定プログラム」という制度も推奨しています。国際学科には、いくつもの言語を使いこなす教員が何人もいます。語学と専門科目講義、ゼミのコラボが、学科の突出した特徴です。国際教育センター開講科目には、英検・TOEFL®・TOEIC®・各国語検定試験へのサポート授業も用意されています。さまざまな資格が取得できるよう、全学的に応援します。

語学の授業のほかにも、英語で国際学を学ぶ専門科目やゼミがいくつもあります。そんな授業には学内の留学生たちも聴講に来るので、真に「インターナショナルな学び」が繰り広げられます。

Welcome to International Studies Department! In our English language courses, students improve their English abilities while they study important international topics on peace, environment, human rights and development.

Page 6: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW世界と人類、地球のことについて学ぼう―専門科目講義

■ 国 際 学 科06

専門の講義科目は、大きく①国際政治・経済領域、②国際開発・文化領域、③地域研究領域に分けられます。どの領域も、ほかの領域と深く重なるテーマを扱うので、自由に行き来して自分の関心にあった科目を選んでください。

国際色あふれる学園生活

広々とした敷地に緑の生い茂る湘南キャンパスは、アメリカの大学のような伸び伸びとしたキャンパスライフを提供します。特に国際学科の位置する13号館は、学生が「ラピュタの丘」の愛称で親しむ心地よい一角にあり、一種独特なミニ国際村の雰囲気を醸しています。キャンパスには多くの留学生が学び、彼らの生活と学びをサポートするボランティア活動も盛んで、国際学生寮に住み込んでアドバイザーを務める日本人学生もいます。同じ「ラピュタの丘」で学ぶ芸術学科、人間環境学科とのコラボも多く、外国籍の子どもをキャンパスに集めて音楽や美術、自然観察のアクティビティを満喫してもらう2泊3日の「マルチカルチャー・キャンプ」など、総合大学の特色を生かした活動が幅広くあります。

国際政治・経済領域・国際平和論・国際安全保障論・国際政治学・国際法・国連研究・国際政治経済学

・国際経済学・日本現代史・国際事情特講A・B・グローバル・ビジネス・グローバル・キャリア形成

 この授業では、「なぜ戦争は起こるのか」といった、国際社会のさまざまな「ナゾ」に挑戦します。授業の内容は、国際政治学のグローバル・スタンダードに基づいています。講義や質疑応答、ワークシートの作成、グループワーク、論文の要約、プレゼンテーション、レポート作成といった教育メソッドを通して、国際政治の本質に迫ります。

国際政治学

Page 7: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

Department ofInternational Studies

School of Humanities and Culture

Department of International Studies ■ 07

・国際開発論・国際協力とNGO・人間の安全保障・国際文化交流論

・人種・民族・エスニシティ・移民・難民・世界文化遺産

・ジェンダー論・メディアと国際社会・INTERCULTURAL COMMUNICATIONS・GLOBAL ISSUES 

国際開発・文化領域

・北東アジア研究・中国研究・東南アジア研究・中東研究・南アジア研究

・ユーラシア研究・ヨーロッパ研究・アフリカ研究・アメリカ研究・朝鮮半島と日本

・日中関係・日ロ関係・EUと日本・日米関係・ラテン・アメリカ研究

地域研究領域

INTERCULTURAL COMMUNICATIONS

 アメリカ人の教員が英語で教える授業です。異なる文化の人々が出会うとき生まれる問題について考え、その解決策について学びます。私たちの習慣や考え方が、どれほど文化に影響を受けているかを知ることによって、異文化の人々との良好な関係を構築することができます。

Page 8: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

■ 国 際 学 科08

海外経験豊富な学生生活 国際学科と海外派遣留学先(★)・海外研修先(◉)一覧

★★

★★

★ ★★

アメリカハワイ東海インターナショナルカレッジ

カナダブリティッシュ・コロンビア大学

アメリカシラキュース大学

ボランティアツアー(ブラジル)

スペインサラマンカ大学

フランスエックス・マルセイユ大学ブルゴーニュ大学

デンマークデンマーク文部省コペンハーゲン商科大学望星国民高等学校

イギリスエセックス大学ウエストミンスター大学

ノルウェーオスロ大学ベルゲン大学

アイスランドアイスランド大学

スウェーデンストックホルム大学

私は3年次の夏休みに行われた国際ビジネス研修に参加し、10日間韓国・中国へ行きました。韓国では軍事境界線や朝鮮戦争記念館へ行き、大学の授業で学んだことを実際に自分の目で確かめることで、国際社会の問題をより現実のものとして捉えることができました。中国では上海の日系企業を訪問し企業の重役の方のお話を聞いたり、上海万博を参観したりしました。特に印象に残っているのは、韓国国民大学の学生と一緒に行ったグループワークで、韓国語を使って韓国の学生にインタビューをしたことです。ビジネス研修に参加したことで、4年次には韓国に3週間の留学をし、韓国語を学習するとともに韓国の文化や社会についても理解を深めることができました。

国際ビジネス研修ののちに漢陽大学(韓国)留学

猪 優子さん

2011年度、4年次夏期休暇中に3週間

私は、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に3か月間、留学をしていました。カナダは多文化主義の国と言われており、現地の大学では、いろいろな国籍の人々と知り合うことができました。私にとってカナダでの留学は、日本とはどういう国なのかを改めて考える機会になりました。韓国人の友達と大学の敷地内にある日本庭園を見学し、彼らに「なぜ日本庭園は、こうも質素でシンプルな造りなの?」と聞かれました。これが異文化なのかと私は感じました。カナダでの留学では、英語以外のことにも触れて非常に楽しい時間を過ごすことができました。

ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)中期留学

中石 清志さん

2011年度、3年次冬期休暇中より約3か月間

海外派遣留学制度 国際学科からの派遣実績(2015年度)

留 学 先

シラキュース大学

ブリティッシュ・コロンビア大学

アイスランド大学

オスロ大学

ケント大学

ブルゴーニュ大学

フンボルト大学

モスクワ大学

北京大学

国民大学

漢陽大学

クイーンズランド大学

1名5名2名1名1名4名2名3名2名2名6名1名

30名合計

私は、2014年1月から1年間、オーストラリアのブリスベーンにあるクイーンズランド大学に留学しました。その際、一般英語のコースを修了後、約2か月間のコースを受講して英語教授法の資格を取得しました。この資格は「英語を使って英語を教える」という資格なので、日本国内だけではなく、海外でも十分に通用する資格です。英語で、しかも海外で資格を取るなんて難しい ! と思う人がいるかもしれませんが、最初は誰もが初心者です。私も当初は何度もくじけそうになりました。しかし、何事も根気よくやることで、必ず道は開けます。皆さんも、ぜひ挑戦してみてください。

小林 紫野さん

2014年度、3年次冬季休暇中より約1年間クイーンズランド大学(オーストラリア)長期私費留学

アメリカ

カナダ

アイスランド

ノルウェー

イギリス

フランス

ドイツ

ロシア

中国

韓国

オーストラリア

Page 9: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

Department of International Studies ■ 09

★★

ロシアモスクワ大学

中国北京大学

ロシア極東連邦大学

★中国復旦大学

★中国中山大学

韓国漢陽大学国民大学

国際ビジネス研修(中国・韓国)

国際ボランティア活動(タイ)

ドイツフンボルト大学エスリンゲン工科大学

ブルガリアブルガリア教育科学省

オーストリアウィーン大学

フィリピン各種語学学校

フィンランドトゥルク大学

オーストラリアクイーンズランド大学

★スタディツアー(カンボジア)

ニュージーランドオークランド大学

シラキュース大学では、秋セメスターと春セメスターをほかの国から来た留学生たち、そしてシラキュース大学の学生とともに過ごしました。通常の授業は主にアメリカの大学に入る前の準備としての英語を勉強します。1クラス10人から15人ほどの少人数制で、クラスの仲間や先生と仲が良く、かつ厳しい環境で勉強すること、そしてまた学校生活の一部として、学内のクラブ、ボランティアグループにも参加することができます。普段の授業、学内外での学生や人々との交流を通し英語を含め大きく成長する機会を多く持つことができる留学生活だと思います。

小田切 真依さん

2011年度、2年次秋学期より約6か月間

Do you want to study abroad? If you say ‘yes’, I strongly recommend you to go to warm-hearted Iceland. I have a dream that I will work abroad with foreign friends, and hang out with them after the job. To realize this dream, I decided to go abroad, and studied at the University of Iceland as an exchange student. I’m really sure that I could improve not only English ability but also communication skills with foreigners. Let’s jump out of Japan!

アイスランド大学(アイスランド)長期留学 シラキュース大学(アメリカ)中期留学

大沼 雄貴さん

2011年度、2年次秋学期より約9か月間

オスロ大学(ノルウェー)長期留学

末松 早紀子さん

2011年度、2年次夏期休暇中より約11か月間

東海大学は世界の18か国へ学生を派遣し、51コースに及ぶ留学プログラムを実施しています。国際学科の学生は特に留学志向が強く、毎年たくさんの学生が奨学金制度を利用して海外に出て行くほか、フィリピンやブラジルなど、大学の制度がカバーしない国々に私費で留学する学生もいます。春や夏の長期休暇を利用して数か月の留学をする人もいますが、半年から1年にわたって留学しても、行った先で修得した単位を振替えるなどすれば卒業を遅らせる必要もないため、毎年多くの学生が長期で留学しています。地図には、これまでに国際学科の学生が留学した行き先と、学科が主催するスタディツアーやボランティア研修の行き先が示されています。(多彩な国際研修の詳細についてはP.10-11を参照ください。)

このプログラムは語学留学ではなく、ほかの学生と一緒に自分で授業を選べる専門留学です。私は北欧の福祉社会とそれを作り出した文化などの授業を中心に取りました。授業や課題では、最低限の英語ができることが前提なので、言語を理由に妥協できなくてとても大変です。でも私は好きなことを勉強できたのでつらくはなく、毎日が充実していました。英語とノルウェー語の上達に加え、専門的な知識も身につけることができたので大満足です!  現地の学生や他国からの留学生との関わりも多く、たくさんの友達に支えられた本当に楽しい1年でした。

Page 10: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW国内外でのユニークな国際研修―異文化コミュニケーションの力 を体当たりで身につける !

■ 国 際 学 科10

市民社会の活動が盛んなブラジルを訪ね、「コミュニティ作り」の現場を自分の目で見て、教育や保健関連の施設改善のお手伝いをし、現地の子どもたちや青年たちと交流を深め、日本の文化を伝える授業や行事を行うことを目的にしたものです。サンパウロのファベーラ(貧民街)や東北ブラジルの漁村にホームステイ、カンピーナスのシュタイナー学校で授業、マトグロッソ連邦大学のエコツアーなどに参加してきました。

ブラジルやペルーなどの海外から来て日本で暮らす子どもたちを集めて、「マルチカルチャー・キャンプ」を開いています。言葉や文化のギャップで困っている子どもたちに、一生忘れられない思い出を作ってあげたい。そういう思いから始まった学生主体の活動です。野外活動センターなどの公共施設や、大学のキャンパスに宿泊施設を借りて2泊3日で思う存分に遊びます。

マルチカルチャー・キャンプ

ハワイ東海インターナショナルカレッジ研修

ブラジル・ボランティアツアー

まったく異なった文化のなかに放り出されたら、あなたならどうしますか。国際学科の特徴は、世界の各地で実施される「国際研修」です。春や夏の長期休暇期間に中国やタイ、ブラジル、ハワイなどに出かけていって、現地のビジネスの現状を見聞きするスタディツアーや、貧しい地域の学校やコミュニティ・センターを修繕するボランティア活動、1日24時間英語漬けになって勉強する語学研修などに参加するプログラムです。異文化との出合いは、日本にいながらにしても体験できます。外国から来た子どもたちと交流する「マルチカルチャー・キャンプ」や、留学生と一緒に企画・運営する「国際フェア」、あるいはのボランティア活動で国際的な体験を積む機会にたくさん出合えるのが国際学科の特色です。

2010年から始まった好評のプログラムです。比較的身近な外国であり、生活面や安全面でストレスの少ないハワイで実施し、誰もが参加しやすくなっています。午前は英語のコミュニケーション授業、午後は見学や交流プログラム、夜はハワイに関するレクチャーや修了プレゼンテーション課題の下準備、週末は島内の訪問プログラムやボランティア体験・ホームステイと、盛りだくさんのプログラムが用意されています。英語のスキルを磨き、異文化交流・異文化体験をすることで、その後の英語学習のモチベーション・アップをはかります。

Page 11: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

Department ofInternational Studies

School of Humanities and Culture

国内外でのユニークな国際研修―異文化コミュニケーションの力 を体当たりで身につける !

Department of International Studies ■ 11

貴家先生のゼミナールでは、企業にビジネスプランを企画・提案する活動を行っています。学外に飛び出し、市場や現地調査、レポートの提出、企業に対してのプレゼンテーションなど、チームで取り組み、企業社会への関心を大いに高めます。2012年には第9回神奈川産学チャレンジプログラム(主催:社団法人神奈川経済同友会)の最優秀賞を受賞しました。{テーマ:環境に配慮した金融商品の提言 提示企業:(株)横浜銀行}

番外編:日本国内でのビジネス体験プログラム

カンボジア・スタディツアーは、2007年より夏休みを利用して実施されています。ツアーは二つのプログラムから成り、一つ目は、孤児院を運営するNGOの活動を支援します。子どもたちと交流・協働しながら、途上国の社会的現実を認識し、自分たちにできることは何かを考えます。二つ目は、世界遺産の問題を学ぶことです。王立芸術大学の学生とともに、アンコール・ワット遺跡修復現場を回り、遺跡保存、観光開発、自然環境の問題を考え、学び、実践的コミュニケーション能力も大いに高めます。

カンボジア・スタディツアー

東海大学は毎年800人ほどの留学生を受け入れています。タイ、サウジアラビア、モンゴル、ロシア、ドイツ、アメリカ、中国、韓国……、さまざまな国からやってきた留学生たちが、年に一度、自分の国と文化を紹介するフェアを開いています。国際学科の学生たちは、自分の選んだ国のブースの運営を企画段階から手伝って活躍しています。

留学生と企画する国際フェアなどの活動

国際ビジネス研修は、1998年以来毎年8月の夏休みに、中国に進出している日本企業や政府機関を訪問調査するものです。現地の社長や工場長などから中国ビジネスの状況を伺い、企業の動向をレポートに作成します。2010年からはソウルにも訪問し、東アジアの可能性やグローバルに展開するビジネスの難しさや面白さ、中国・韓国という異文化での企業経営など、国際的視野と将来への想像力を大いに育てます。

国際ビジネス研修(中国)

Page 12: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW教 員 紹 介

■ 国 際 学 科12

国際学のすすめ(第4版) 日本の外交と国際社会 21世紀のKEYWORD “plus” 50 21世紀を知るためのKey Word 100

国際関係の謎を解き明かす

貴家 勝宏 教授K.Sasuga国際学博士

 私の姓は「さすが」と読みます。学部で経済学を学び、社会人生活を経て、イギリスの大学院で国際政治経済学を専攻、学科では経済・経営系の講義を担当しています。今「グローバリゼーション」という、モノ・サービス・カネ・人・企業・技術・情報などの国際間移動が盛んになり、各国経済を結びつける相互依存関係が進んでいます。国内と国際的問題、政治と経済問題は相互に影響し、経済社会が内から外から大きく変化しています。ゼミナールでは、アジアや世界の経済問題や企業の経営活動など、調査や討論を通して考えていきます。

【研究のキーワード】 経済的地域統合、グローバル経営、アジア政治経済【受験生へのメッセージ】 大学は、人生における貴重な自己研鑽の機会。国際学科で貪欲に世界のことを学び、国際的視野を大いに広げ、社会に羽ばたこう。

グローバリゼーションと経済的地域統合

国際政治経済学専 門分野

研究テーマ

経済・経営から世界を考える

異文化コミュニケーション

アメリカ史、コミュニケーション専門分野

研究テーマ

カーター ジェフリー G. 教授J.G.Carter歴史学修士

 私は文化をよりいっそう深く理解するために文化と歴史の関係を研究しています。自分の文化、また、異文化を深く理解することは、異文化コミュニケーションを行うためにはとても重要なことです。グローバルな社会になり文化の違いによる摩擦がいっそう激しくなってきています。まず、お互いの文化を理解し、その違いを尊重しなければ、コミュニケーションの糸口は見つからないでしょう。私と一緒にこの糸口を見つけるための準備をしましょう。

【研究のキーワード】 米国史、異文化、コミュニケーション、英語【受験生へのメッセージ】 Students have the opportunity to study subjects in English. Using a

foreign language to explore cultural information helps student express ideas and gain confidence.

文化の壁を乗り越えよう

 東京大学の大学院で「性教育」を学んだ後、ハワイ大学に留学してコミュニティ開発の手法を学びました。27歳のときにブラジルに渡り、以来、ブラジルを舞台に民間や政府間のさまざまな国際協力のプロジェクトに携わってきました。2006年に日本に戻って東海大学に勤めてからは、途上国の保健医療や教育について教えるとともに、日本に住むブラジル人の子どもたちの教育をよくするためのプロジェクトにかかわっています。【受験生へのメッセージ】 旅をしていますか? 私は、20代に旅先のブラジルで出会ったボランティア活動をきっかけに、国際協力を生涯の仕事とするようになりました。小さな、地域に根ざした活動に携わることから、大きな、世界を動かすような運動・思想に触れる醍醐味。自分の信じる道を行きながら、同じ願いを抱く仲間たちと運命をともにする興奮…。スリルたっぷりに生きてきた日々です。 授業は、極力「参加型」に徹し、かつ、課外活動を大切にしています。ブラジルの学校での教育支援・交流活動や、ブラジルでボランティア体験をするワークキャンプに参加する活動的な学生を待っています。

小貫 大輔 教授D.Onuki 教育学修士、ソーシャル・ワーク修士

海外にルーツを持つ子どもたちの教育

国際開発、国際協力、ブラジル研究、性教育、性と生殖の健康・権利

専門分野

研究テーマ

世界を変えるために、「自分」のできること

国際学科教員による共同執筆の書籍

キム・キョンジュ

金慶珠 教授K.Kim言語学博士

 朝鮮半島をめぐる国際情勢は大きな転換期を迎えています。冷戦構造から脱却したといわれる今日、東アジアの新たな秩序をいかに築くのかが、21世紀を生きる私たちに問われている課題です。北朝鮮の核の脅威、中国の台頭、歴史認識問題や領土問題などの諸問題が山積するといわれるなか、「日本にとって朝鮮半島とは何なのか」を改めて問い直す必要があるのです。ゼミナールでは、日本と朝鮮半島との関係を歴史的に眺望するだけでなく、今日的メディア報道のあり方、多層化する社会文化交流、コミュニケーションの諸問題に対する考察を通じて、日韓新時代の共通認識を模索していきます。【研究のキーワード】 朝鮮半島の文化と社会、メディア・リテラシー、日韓コミュニケーション論【受験生へのメッセージ】 日常生活において大切なのは、好奇心。その好奇心に知識が加わることで、主体的なものの見方が可能になります。自らの考えに基づいて、志をもって、国際社会に羽ばたいてください。議論に負けるな !

朝鮮半島と日本

社会言語学、メディア論専門分野

研究テーマ

北東アジアと日本の関係を考える

Page 13: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

Department of International Studies ■ 13

皆が共存できるグローバル社会とは

吉川 直人 教授N.Yoshikawa政治学博士

国際開発理論、国際政治経済論専門分野

教育と開発研究テーマ

小山 晶子 准教授S.Oyama政治学博士

 学部で専攻した国際政治学を通して、地域統合が進むヨーロッパに興味をもち、イギリスのサセックス大学でEUについて学びました。ヨーロッパ社会についての理解をより深めるためにフランスへ渡り、ストラスブール大学で、教育政策によって翻弄される移民の統合についての博士論文を書きました。グローバル化にともない、国境を越えて移動する人の権利について考えるために、ナショナルなレベルにおける移民の統合政策とグローバル・ガバナンスとしての移民政策について研究しています。【研究のキーワード】 ヨーロッパ、多様性のなかの統合、移民、公教育【受験生へのメッセージ】 政策や制度は、見ることも、触れることもできませんが、「国民」と「他者」の区別を正当化し、ナショナルなアイデンティティとそのほかのアイデンティティの線引きをしています。このような区別をもたらす過程を明らかにし、国際社会における多様な文化の共存について一緒に考えましょう。

フランス社会と移民

EU研究、政治社会学専門分野

研究テーマ

人によって構築される国際社会を読み解く

高橋 宏明 教授H.Takahashi文学修士

 私は、1990年代の大半をカンボジアという国で過ごしました。アンコール・ワット遺跡の保存修復事業やカンボジアと日本の国際文化協力活動に携わっていたのです。日本で生活していると、東南アジアは身近な地域とは感じられないかもしれません。しかし、現地の人々にとって日本はとても大きな存在です。東南アジア世界を深く知るために、私のゼミナールでは、東南アジアの社会、文化、宗教などを中心に扱い、現代東南アジア世界に生起している諸問題を考察します。同時に、日本との歴史的、社会的な関係を再確認しながら、異文化世界をより深く認識できるようになることを目指します。

【研究のキーワード】 カンボジア近現代史、国際文化協力、世界遺産論【受験生へのメッセージ】 広い世界に目を向け、国際的に行動しよう。

フランス植民地政策とアジア

東南アジア地域研究、文化遺産学専門分野

研究テーマ

東南アジアと日本の関係を考える

荒木 圭子 准教授K.Araki法学修士、アフリカン・アメリカン研究修士

 私はアフリカ人とアフリカン・ディアスポラ(アフリカの外に住むアフリカ系人)の、国境を超えたつながりについて研究しています。そのため、私が研究調査で訪れるのは米国、ジャマイカ、英国、南アフリカなど多地域にわたります。2000~2003年には米国カリフォルニア大学バークレー校の大学院に留学し、刺激的な環境のなかでアフリカン・ディアスポラについて学んできました。講義科目では「アフリカ研究」を担当していますが、「ひと」に焦点を当ててみると、対象はアフリカ大陸から世界へと広がります。より広い視野に立って「アフリカ」を理解することを目指しています。【研究のキーワード】 アフリカ(系)人の歴史、人種、民族【受験生へのメッセージ】 「アフリカ」は遠いと感じるかもしれません。でも私たちは昔から政治、経済、文化などさまざまな分野で「アフリカ」とかかわってきました。身近なところから一緒に「アフリカ」について考えてみませんか。

「アフリカ」は遠くない!

アフリカ(系)人の脱国家的連帯

アフリカ研究、アフリカン・ディアスポラ研究専門分野

研究テーマ

ヨーロッパの政治と経済

国際政治経済学、国家と民族・文化・宗教社会

専門分野

研究テーマ

若林  広 教授H.Wakabayashi国際学修士

 学部で経済学を学び、大学院では国際関係論を専攻、経済と政治が絡み合うヨーロッパ統合や国際経済体制の変遷を研究対象としています。アメリカ(ブラウン大学)フランス(パリ第二大学)の大学院で学び、また、スイス・ジュネーブの日本政府国際機関代表部で専門調査員として、GATT、WTO、ウルグアイ・ラウンド交渉にも2年間かかわりました。今若者の間では、アジア、アメリカ(米国)に対する関心が高いと思いますが、世界のほかの地域への関心が薄れるのは実に残念といえ、特に交渉において国家が主権の一部を放棄するという歴史上まれなる試みを進めているヨーロッパ統合から日本はいろいろ学べると思います。

【研究のキーワード】 ヨーロッパ統合、地域分権化、小国の政治、国際組織のガバナンス【受験生へのメッセージ】 幅広く国際問題に関心を持つ学生諸君の入学を希望します。

変貌するヨーロッパから学ぼう

 経済学、国際社会経済学を学び、国連開発計画、国連食糧農業機関で、世界中の開発の手伝いをしてきました。しかし、国際開発は経済学の理論を採用するだけでは、本当に開発を必要としている人々に開発努力の結果が届かないことを実感して、政治学を学び直しました。実際の経験から開発・発展を行うことの難しさを学ばされました。現在ではグローバル化が進み、日本を含むどこの国でも、自国の努力だけでは発展できない、より複雑な世界環境になっています。このようなグローバルな環境を理解し、世界中の皆が共存できる開発・発展とはどのようなものなのかを、皆と一緒に考えてみたいと思います。【研究のキーワード】 国際開発理論、人間の安全保障、食糧安全保障、教育と社会発展【受験生へのメッセージ】 さまざまな知識を学び、多用なスキルを身につけ、グローバル社会で活躍できる人になれるよう応援します。

和田 龍太 講師R.Wada博士(国際政治経済学)

 国際学科の卒業生です。大学入学当初に英語が苦手だった私にとって、イギリスの協定校(エセックス大学)への長期留学が人生の転機になりました。大学院を経て勤務していた外務省(在米国日本国大使館)や総合商社・三井物産の調査部では、大学在学中に鍛え上げた英語力や考え抜く力を最大限発揮させることができました。海外留学に行く国際学科の学生はたくさんいます。学科在学中の留学経験を生かし、世界を相手に活躍する卒業生がたくさんいるのも事実です。英語で国際情勢について議論しましょう!英語を必死に勉強し、グローバルに活躍するステップにしましょう!【研究のキーワード】 国際関係論、国際安全保障論、アメリカ政治外交史【受験生へのメッセージ】 会社員出身の一教員として、必死に努力する皆さんのグローバル・キャリアを全面的に後押しする覚悟です。留学、語学習得、国内外の大学院進学、就職など、気軽に相談してください。

アメリカ政治外交史

国際関係論、安全保障論、アメリカ外交史専門分野

研究テーマ

語学を磨き卒業後に世界で活躍しよう

Page 14: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW卒業後の進路 ―国際学科で希望を実現する

■ 国 際 学 科14

国際学科の学生は、優れた外国語能力、幅広い国際的教養や特定地域の理解、さらには地球規模で考え行動する経験を積んでいきます。グローバル化時代に社会がまさに求める人材、高い志とチャレンジ精神をもった国際学科の卒業生は、幅広い業種に就職しています。

就職

主な就職先(2013年度)

大学院への進学

主な進学先(2008年度以降)

●日本の大学院 東海大学大学院 文学研究科青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科首都大学東京大学院 人文科学研究科名古屋大学大学院 国際開発研究科早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科

【建設業】一条工務店【製造業】スワニー、ユナイテッドアローズ、クロスカンパニー、東京サラヤ、日医工、ザインエレクトロニクス、ティー・エス・ビー、JVCケンウッド、目黒ライニング商会【情報通信業】ビジョン、ブリックス、日本テクノクラーツ【運輸業・郵便業】アサガミ、日本通運、全日本空輸、AIRDO、スカイネットアジア航空、ANAエアポートサービス【卸売・小売業】三陽商会、河内屋、CANDY・A・GO・GO、マリークヮント コスメチックス、コメ兵、ニューヨーカー【金融・保険業】三井住友銀行、八千代銀行、芝信用金庫、丸三証券、岡三証券、住友生命保険、第一生命保険、明治安田生命保険【不動産業・物品賃貸業】日本空港ビルデング、メイクスレント【学術研究・専門・技術サービス業】エキスプレス社、学情、エコア 

【宿泊業・飲食サービス業】帝国ホテル、プリンスホテル、阪急阪神ホテルズ、森ビルホスピタリティコーポレーション、三光マーケティングフーズ【生活関連サービス業・娯楽業】近畿日本ツーリスト、ANAエアサービス東京、ANAセールス、JTB首都圏【教育・学習支援業】さなる、ABC Cooking Studio、東京ワールド外語学院【医療・福祉業】あおやぎ眼科、海星会、ベネッセスタイルケア、グローバルキッズ【複合サービス事業】田奈農業協同組合【サービス業】国際協力機構、クルーガーグループ【公務員】東京消防庁

●米国大学院サンフランシスコ大学(私立)

●英国大学院 サセックス大学大学院 国際関係・政治学ノッティンガム大学大学院 国際法

●ブラジル国大学院 セアラ連邦大学大学院 地域・環境開発学部

●韓国大学院 ソウル大学大学院

主な就職先(2014年度)

【建設業】大林組、リペアワークス、LIXILトータルサービス【製造業】ユナイテッドアローズ、THK、水野産業【情報通信業】テクノシステム、テラスカイ、すずまる、ピー・エム・エー・トライアングル【運輸業・郵便業】茨城交通、東日本旅客鉄道、ヤマト運輸、サカイ引越センター、全日本空輸、シンガポール航空、川西倉庫、ユニエツクス、JALスカイ、ANAエアポートサービス【卸売・小売業】ラメール、ドトールコーヒー、YKイノアス、木村洋行、チップワンストップ、菱交、青山商事、コナカ、ワールドストアパートナーズ、リンク・セオリー・ジャパン、ファブリカコミュニケーションズ、横浜トヨペット、ホンダカーズ横浜、オートサービス翔、ニトリ、エフ・ディ・シィ・フレンズ【金融・保険業】三井住友銀行、茨城県信用組合【不動産業・物品賃貸業】テレコムスクエア【学術研究・専門・技術サービス業】AOKIホールディングス、アクレスコ、

ベンチャーバンク、東京ガスリビングライン、筑波エンジニアリング 【宿泊業・飲食サービス業】東京ベイヒルトン、森トラスト・ホテルズ&リゾーツ、マイステイズ・ホテル・マネジメント、ダイヤモンドダイニング【生活関連サービス業・娯楽業】エイチ・アイ・エス、JALスカイ、JTB首都圏、ANAテレマート、四季の旅、メイション、ニュートン、東急リゾートサービス【教育・学習支援業】ABC Cooking Studio、れんせい【複合サービス事業】日本郵便、木更津農業協同組合【サービス業】国際協力機構【公務員】防衛省

Page 15: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

HW卒 業 生 か ら の メ ッ セ ー ジ

Department of International Studies ■ 15

2008年度卒業 株式会社みずほフィナンシャルグループ山田 忠広さん

2013年度卒業 株式会社JVCケンウッド藤本 ハイメさん

2009年度卒業 茅ヶ崎市役所五十嵐 綾香さん

2010年度卒業 青年海外協力隊 ベリーズに派遣星 久美子さん

挑戦 ― 多くの出会いのなかで ― もっと知りたい。もっと見たい。もっともっと今しかできないことに挑戦したい。その一心で全力投球した4年間。国際学科では、貧困や紛争などの国際問題、文化、歴史、英語など幅広い分野の勉強ができ、毎回の授業がいつも楽しみでした。私は海外ボランティアゼミナールに入り、タイの小学校施設修繕活動に参加しました。学科の授業で仲間と貧困についてディスカッションしているうちに、自分の目や足、体全体を使って知らなければいけない、何かできることはないかと思ったのがきっかけです。この活動を通じて“人”が“人”に与える影響力の大きさを知りました。人が人を動かし、人が人を成長させ、人が人を感動させる。“人の力”を国際学科で教わったと感じています。国際学科は「ちょっと好き」や「ちょっとやりたい」という気持ちを前へ踏み出す「大きな勇気」を与えてくれる学科です。

大変身! 「大学生になって、あなた本当に変わったわね」。これは母の言葉です。私を変えたのは、ブラジルという遠く離れた未知の国でした。2年次春休みのスタディツアーに参加したことで「学生のうちに何かしたい !」という思いが膨らみ、3年次の春学期の半年間を丸々ブラジルで過ごしました。ブラジルでは伝統的な漁村でボランティアとして活動し、言葉も文化も何もかもが異なる環境に戸惑いながらも、「自分が成長している、変化している !」という感覚を常に感じていました。卒業後は、青年海外協力隊で中米のベリーズという国へ派遣され、帰国したところです。大学時代は、好奇心と少しの勇気があれば何にだって挑戦できる、楽しんだ者勝ちの4年間です。学生生活をどれだけ刺激的なものにするかは、本人次第。国際学科は、新たな出会いを求める学生に多くのチャンスをくれて、ポンっと背中を押してくれる学科だと思います。私は、そこで人生をキラキラさせる方法を見つけました。

チャレンジ精神を大切に よくばりな私は国際経済学、国際協力、実践的な英語力など幅広い分野を学びたいと思い、国際学科を選択しました。日本語禁止の授業や英字新聞から現在の国際情勢を読み取る講義など、最初はとても大変ですが、講義を重ねるにつれてめきめきと英語力が上がっていくことを実感できます。各分野の第一線で活躍している先生方のお話は非常に興味深く、90分の講義時間があっという間に過ぎてしまうくらい刺激に満ちあふれています。大学では自分がとことん目標に向かって努力できるものを見つけることが大切だと思います。私は体育会の陸上部に所属し、あきらめずに目標に向かって努力する大切さを学びました。皆さんも大学生活で何か一つとことん努力したことがあると将来の自分に大きなプラスとなるはずです。国際学科は自分のやりたいこと、学びたいことをとことん追求できる学科、目標に向かってチャレンジする環境があります。

フランス語弁論大会で全国優勝! 僕は大学へ入って第二外国語としてフランス語を選択しました。最初の2年間はフランス語独特の発音や文法に苦戦しましたが、2年次の春に東海大学のプログラムでフランスのブルゴーニュ大学に短期留学することができました。この留学経験は私にとって大きな転機となりました。帰国後もフランス語の先生の元で勉強に励み、実用フランス語技能検定試験に合格しました。4年次には、京都外国語大学の全日本仏語弁論大会に出場し、先生方が日々特訓してくれたおかげで優勝することができました。この喜びは今までに味わったことがないくらいのものでした!フランス国民教育省が認定した公式フランス語資格(DELF B1)も取得することができ、就職活動でもフランス語の資格などが評価されました。今後は海外の支所に派遣される予定です。ゼロからの状態で始めたフランス語が上達した理由は、東海大学に素晴らしい先生方がいて、外国語を学べる素晴らしい環境があったからだと思います。

ルワンダで変わった世界観 在学時にはさまざまなことにチャレンジしましたが、特に3年次の専門ゼミでアフリカに触れたことは、私の人生の分岐点だったと感じています。海外研修として、過去に大虐殺の歴史をかかえるルワンダ共和国を訪れ、急激に経済発展し国民統合が促進されるなかで、“人々はいかに共生して生きていくのか”というテーマで活動しました。現地の小学校では共生をテーマに東日本大震災を取り上げて授業を行いました。遠く離れた異国の出来事にもかかわらず、子どもたちが熱心に質問やディスカッションに取り組む姿は今でも忘れられません。ルワンダの子どもたちのその真剣な眼差しに、私もルワンダ、そして世界の人々と真剣に向き合っていきたいと感じることができました。国際学科にいると、日本人という決められた狭いカテゴリーのなかだけでなく、もっと大きな世界・地球という限りのないなかに存在する自分でいられたような気がします。

2011年度卒業 株式会社富士メガネ大江 里佳さん

出会いと挑戦の4年間 国際学科で私は異文化交流に興味をもちました。さまざまな国や文化の人々の暮らし、考え方を知ることは刺激的で、驚かされることも多々ありました。特にブラジルでのスタディツアーとカナダでの語学留学の経験は、私の心と体を図太く成長させました。南米の温かくて陽気な文化と人柄を知り、カナダ留学中には世界各国の友人と勉強に励み、そのなかで文化の違いを肌で感じることができました。この経験から、私は日本人として自分の国の文化に誇りを持つようになりました。そして客室乗務員になりたい、海を越えてたくさんの人に出会い、日本の良さを伝えたいという夢を持ちました。運良く就職が決まり、いよいよ今年から国際線乗務が始まります。人は挑戦しただけ成長し、大きくなります。ためらわず、思うがままにチャレンジしてください。皆さんの4年間が実りあるものになることを願っています。

世界へ飛び出そう! 高校時代に国際政治経済に関心があり、大学で深く学びたいと考え、また使える英語を身につけたいと考えて国際学科へ進学しました。在学中は国際ビジネス研修へ参加するなど、国際学科のさまざまな研修プログラムを活用し、自分の目で実際に世界の出来事を確かめながら勉強をすることができました。「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、机の上の勉強だけでなく、実体験を通して世界を学ぶ環境があることが国際学科の強みであると思います。大学では常に向上心を持って、さまざまなことに挑戦することが大切だと思います。体育会自転車部の活動を通しても、常に向上心を持って挑戦することの大切さを学びました。現在はご縁があり、テレビ局の広告営業としてCM関連の仕事をしています。皆さんもぜひ国際学科から世界への一歩を踏み出してください。

2011年度卒業 全日本空輸株式会社(客室乗務員)佐藤 愛美さん

2012年度卒業 株式会社テレビ朝日山之内 健さん

留学と日米学生会議への参加 「自分の持っている可能性が広がった」これが国際学科で得ることのできた一番大切なことです。2年次のアイスランド共和国への交換留学では、多様性に富んだ教室で自分の意見を必死に英語で表現し、毎日泣きそうになりながら山のように積まれた専門書を読み、週末には友人と徹夜で遊ぶなど、留学生活で得たのは英語力だけではなく、もっと世界を自分の手足や目で感じたいという強い欲求でした。4年次の夏には日本でもっとも歴史のある日米学生会議に参加し、1か月間アメリカ人とともに議論しながら共同生活を送りました。日米両国の熱い学生たちと本気で衝突した経験も、将来は海外で活躍したいという気持ちを強くもつきっかけになりました。国際学科で得た友人、経験、能力は自分の人生を変えることのできる可能性を広げてくれました。ここにはあなたが想像する以上の「可能性」が広がっています。皆さんも日本を飛び出して、「世界」を見てみませんか。

大沼 雄貴さん 2013年度卒業 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 修士課程2年次

Page 16: 学 科案 国際学科 - u-tokai.ac.jp · ・オリエンタルランドの経営戦略 ・日本のフェアトレードの発展と課題 ・外国籍児童の教育問題 ・日本における性的マイノリティ

Department of International StudiesSchool of Humanities and Culture

2016.4 HW30◎本案内は、特に記載がない限り2016年4月現在の内容を掲載しています。

常に未来を見据え自らが取り組むべき課題を探求する力

多様な人々の力を結集する力

困難かつ大きな課題に勇気をもって挑戦する力

失敗や挫折を乗り越えて目標を実現していく力

成し遂げ力挑み力

集い力自ら考える力

「4つの力」のイメージキャラクターリッキー

「明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材」に育つよう、全学を挙げて取り組んでいます。

東 海 大 学 は 4 つの力を育 成します。

〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1Tel:0463-58-6422(直通) Fax:0463-50-2186

入試広報課