原材料名に 記載されている 食品添加物と 農薬が 身体に与える...

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1 原材料名に記載されている食品添加物と農薬が 身体に与える影響についての研究 171210 岡本 麻里恵 171234 的場 友紀 181202 石川 志保 181237 松井 美樹

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原材料名に記載されている食品添加物と農薬が

身体に与える影響についての研究

17‐1210 岡本 麻里恵

17‐1234 的場 友紀

18‐1202 石川 志保

18‐1237 松井 美樹

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《目次》

第一章.序論………………………………………………P.3

第二章.実施計画…………………………………………P.4

第三章.

(1) 食品添加物の使用目的…………………………P.5

(2) 過敏反応を起す添加物一覧……………………P.6

(3) 身近な食品添加物の危険性……………………P.6

(4) ハイパーアクティブとは………………………P.10

(5)コンビニの調理された食べ物…………………P.12

第四章.安全に食べる方法……………………………P.19

第五章.まとめ…………………………………………P.34

謝辞

参考文献

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第 1 章 序論

皆さんは、コンビ二やスーパーにいつでも色とりどりに並ぶ食品に疑問を感じたことは

ないだろうか。

日本には多くの食品があふれている。近年では、産地偽装や使いまわし、異物混入など

のさまざまな食に関するニュースが取り上げられている。悪いニュースの一方で子どもた

ちには食育の重要性が叫ばれている。いかに子どもの身体に悪い影響を与えないよう、食

べ物に悩む親も多いであろう。

家庭の食卓に食品添加物が含まれていない食事は並んでいるのだろうかとふと思った。

以前は家庭でも畑仕事をしたり、農家が多くあったりしたが、今では慌しい日本社会の

発展とともに、スーパーやコンビニで簡単に食べ物が手に入ったり、家庭で調理しなくて

も食べられるような食品が増えた。便利になった反面、食に対する感謝の心や安全性に欠

けてきているのではないかと世間では言われている。私たちが日ごろ簡単に手にしている

食品の中にも、多くの食品添加物が使われている。

現在では食品添加物は私たちの食生活にはなくてはならないものになっているが、 少なか

らず私たちの身体に影響を与えているであろう。

こうした食品添加物と私たちがうまく付き合っていくにはどうしたらいいか、という疑

問が生まれた。そこで私たちは、身近な食品に目を向けてみた。

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第2章 実施計画

食品添加物について詳しく知るために、まず身近なものから調べることにした。

私たちがよく食べる食品添加物が含まれている食品の中から、コンビニエンスストアで

売られているおにぎりを例にあげて調べてみることにした。 2 種類のコンビニエンスストア

の同じ具のおにぎりをあげて食品添加物を比較し、食品添加物をなぜ入れるのかを実際に

コンビニエンスストアに電話をして尋ねたり、インターネットや本を使って調べることに

した。

また、調理済み食品だけでなく、スーパー等で買ってくる食材の中の農薬などを少しで

も取り除くためにはどうしたらよいのかを調べ、実践してみることにした。

私たちは食品添加物や農薬は、人間の身体に悪い影響を与えるものという印象を強くも

っているが、実際身体にどういった影響を与えていて、またそれは子どもと大人とでは影

響の大きさが違うのかということを調べてみることにした。

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第 3 章

食品添加物は次のように定義されており、これには保存料、甘味料、着色料、香料等が該

当する。

「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品の

に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの(食品衛生法第 4 条第 2 項)」

(1) 食品添加物の使用目的

色をごまかす

発色剤・着色料・漂白剤 等

最悪は、古く変色した材料を漂白して、さらに着色してしまうよ

うな食品。

香りをごまかす

着香料

食べ物の美味しさは、香りも大きなポイントとなる。現在では香

りも自由自在。

味をごまかす

調味料・甘味料・酸味料 等

現在では味も自由自在。 自然のものより美味しく感じることさえ

ある。

腐らないようにする

保存料・殺菌剤・酸化防止剤 等

昔は砂糖や塩・麹・酒押すなどに漬けたり、燻製にして食べ物を

長持ちさせていたが、今では冷蔵庫さえいらない食品もある。

何でもできてしまう

増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊料 等

とろみ付けをしたり、接着をしたり、歯ごたえが出る。

一日かけて作っていたような料理も、1 時間で仕上げることがで

きる。

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(2) 過敏反応を起す添加物一覧

以下の表は喘息発作、じんま疹、むくみ、下痢、嘔吐、ショックなどの過敏反応を起こす

ことが知られている食品添加物の一覧表。症状が起こるしくみは、直接のアレルギーでは

なく、添加物の化学的な性質によりおこる、いわゆる仮性アレルギーと考えられている。

種類 主な用途 含まれる主な食品

亜硫酸塩素 合成保存料、漂白剤 ワイン、サラダ、クッキー

人口タール色素 (赤色 2 号、3 号、102 号

黄色 4 号、5 号

青色 1 号、2 号)

合成着色料 お菓子類等

パラベン類 合成保存料

ブチルヒドロキシトルエン (BHT)

酸化防止剤 魚介冷凍食品、バター

ブチルヒドロキシアニソール

(BHA)

酸化防止剤 魚介の乾物、バター

亜硝酸塩類、硝酸塩類 発色剤 ハム、ソーセージ

アスパルテーム 人口甘味料 お菓子類等

グルタミン酸ナトリウム 調味料 中華料理全般、味の素

ベンジルアルコール 香料

(3) 身近な食品添加物の危険性

疑わしい食品添加物

発色剤 亜硝酸ナトリウム

・ハム

・ベーコン

・ソーセージ

・イクラ など

・染色体異常

・アメリカではベビーフー

ドへの使用禁止

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アスパルテーム

・清涼飲料

・ガム

・アイスクリーム

・ゼリー など

・ラットで脳などに腫瘍

・ウサギのテストでは骨格

異常などが発生

合成甘味料

サッカリン

同ナトリウム

・ガム

・清涼飲料

・漬物

・アイスクリーム

・お菓子 など

・遺伝子損傷性

・染色体異常

・マウスで発ガン

・ラットで強い急性毒性

OPP 同ナトリウム

・グレープフルーツ

・レモン

・オレンジ

・遺伝子損傷性

・変異原生

・ラットで膀胱ガンが発生

イマザリル ・輸入柑橘類 ・肝臓、腎臓障害 防かび剤

TBZ

・グレープフルーツ

・バナナ

・レモン

・オレンジ

・マウスで奇形発生

・変異原生

・染色体異常

EDTA2 ナトリウム

・マヨネーズ

・缶詰

・血圧降下

・胃腸障害

・催奇形性

酸化防止剤

ブチルヒドロキシア二

ソール(BHA)

・バター

・マーガリン

・食用油脂 など

・マウス、ラットで歩行失

調

・呼吸促迫して死亡

・染色体異常

・変異原性

食用赤色 2 号 (アマランサス)

同アルミニウムレーキ

・菓子

・清涼飲料

・洋酒

・冷菓 など

・ラット、うさぎで発ガン

アメリカでは使用禁止

食用赤色 3 号 (エリスロシン)

同アルミニウムレーキ

・和洋菓子

・かまぼこ

・福神漬け

・イチゴ

・粉末食品

・染色体異常

・発がん性の疑い

・ラットで赤血球減少

・アメリカでは使用禁止

合成着色料

食用赤色 104 号 ・かまぼこ ・遺伝子損傷

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(フロキシン) 同 105 号

(ローズベンガル)

・ソーセージ

・でんぶ など

・変異原性

・染色体異常

・発ガン性のために多くの

国で使用禁止

食用赤色 106 号 (アシッドレッド)

・ハム

・ソーセージ

・福神漬け

・味噌漬け

・さくらえび など

・遺伝子損傷

・変異原性

・染色体異常

・発ガン性のために多くの

国で使用禁止

食用緑色 3 号 (ファーストグリーン) 同アルミニウムレーキ

・お菓子

・清涼飲料 など

・ラットで発ガン

・染色体異常

・EC 諸国では使用禁止

食用青色 1 号 (ブリリアントブルー) 同アルミニウムレーキ

・お菓子

・清涼飲料 など

・ラットで発ガン

・EC 諸国では使用禁止

食用青色 2 号 (インジゴカルミン)

同アルミニウムレーキ

・和焼菓子

・あん類

・冷菓 など

・ラットで発ガン

・染色体異常

殺菌・

漂白剤 過酸化水素

・かまぼこ

・ちくわ

・はんぺん

・数の子 など

・遺伝子損傷性

・染色体異常

・マウスで発ガン

・ラットで強い急性毒性

①ペットボトルのお茶の場合

ペットボトルや缶のお茶製品に酸化防止剤としてビタミンC(Ⅴ.C)がよく使用されて

いる。これはビタミンCが酸化されやすい性質であることを利用し、ビタミンCか酸化さ

れて容器内の酸素を使うことで、カビなどが酸素を利用できなくするためである。容器な

の酸素を減らすことで、お茶の酸化(変色)も防止でき、カビの発生を防止することがで

きる。

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②清涼飲料水の場合 「ぶどう糖果糖液糖」か「果糖ぶどう糖液糖」か

注意すべき添加物はなにか。

保存料の安息香酸Naやパラオキシ安息香酸エステル。

着色料の赤色2号、赤色106号、黄色4号、青色1号など。

リン酸塩(Na)。

よくみるものにという「果糖ぶどう糖液糖」表示があり、これに似たものに「ぶどう糖果

糖液糖」がある。

これは書いてある順序が違うだけではない。

果糖が最初にくれば、果糖のほうがぶどう糖より多く、55%が果糖である。

逆にぶどう糖が最初にくれば果糖は少ない。

一見、どちらであろうと問題はなさそうだが、実は果糖をたくさんとると、カルシウム

の吸収をさまたげるといわれている。

つまり、「ぶどう糖果糖液糖」のほうがよい。

しかし、子どもはもちろん大人も、健康のためにはあまり清涼飲料を飲むのは考えもの

である。

③アイスクリームの場合 ヤシ油とパーム油は要注意

おいしいアイスクリームは添加物が少なくないと作れない。

今出回っている高級アイスクリームは、その点で安心。

安いものであっても、不安な添加物はあまり使われていないが、気になるのはヤシ油や

パーム油。

乳脂肪の代用として入っているもので、植物性脂肪でも実は飽和脂肪酸がたくさん含ま

れる。たくさん食べると、コレステロール値を高める心配がある。

アイスクリーム好きな人は、高級品を選ぶのがポイント

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(4) ハイパーアクティブとは…

特色

① 衝動的でオーバーアクティブ

② すべてのことに集中力がない

③ 学習困難

④ 手に負えない

病気ではなく、行動パターンが問題である。

下記のような食事療法の結果、それまでどこでも走りまわり、落ち着かない子、すぐけ

んか腰になり暴力行為に出る子どもたちも、人が変わったように穏やかになり集中力も出

てきて学習能力も高まってきたという例が続出したという。

その上、ハイパーアクティブの子どもが必ずといっていいほどもっていたアレルギー疾患、

喘息、皮膚炎、花粉症、鼻炎、耳炎、偏頭痛などもよくなってしまったという。

☆フードプログラム――食事から取り除くものはこれだ

▼ 次の二つのグループは食事から絶対に取り除かなくてはいけない

グループ1

すべての食べ物、飲み物で次の添加物を含んでいるもの。

合成着色料、風味料(合成甘味料も含む)

調味料(味の素、化学調味料など)

亜硝酸塩、硝酸塩などをもとにした発色剤

安息香酸(防腐剤、殺菌剤として用いられる) BHA,BHT など酸化防止剤

グループ2

食事療法をはじめてから四~六週間は、次の果物、野菜はさけた方がいい。

アーモンド、りんご、桃、梅、プルーン、オレンジ、みかんなどのかんきつ

類、いちご、ラズベリー、ブラックベリー、グズベリー、さくらんぼ、ぶど

う(レーズンも含む)、トマト、キュウリ

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これらには自然のサルチル酸が含まれている。それは基本的構造が科学的に

つくられたアスピリンと似ており、多くのハイパーアクティブの子どもたち

はアスピリン薬害の傾向があるため。この「フードプログラム」に好反応を

示したら、これらの果物、野菜をひとつずつ徐々に取り入れていく。悪反応

を示さないようならば、それ以後それを取り入れても良い。

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(5) コンビニの調理された食べ物

①ツナマヨネーズ(おにぎり)

香辛料・・・

酸味料・・・酸味の付与または酸味の調整や味の調和のために使用。

②シーチキンマヨ(おにぎり)

酢酸ナトリウム・・・緩衡溶液の調整、染料の媒染剤に用いられたり、融解熱が大きい

ため暖房器具の保温材としても使われる。漬物などの保存料にも

使われる。

グリシン・・・アミノ酸の一種。抗菌効果がある。不安点は、モルモットの実験で筋緊

張の消失、一過性の完全麻痺などが見られること。

酒精・・・エチルアルコールのことで、防腐の目的で使う場合が多い。加熱すれば飛ぶ。

不安点はない。

マンニット・・・

香辛料・・・

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③紀州練梅(おにぎり)

甘味料(ステビア) ・・・純度の悪い物で変異原性の不安があり、特に妊娠中の女性は注

意が必要。

ビタミン B1・・・栄養を強化する。強化剤。

香料・・・食品に香りをつけ、おいしさを増す。

野菜色素・・・天然系の着色料で、不安点なし。

④焼鯖ごはん

酢酸ナトリウム・・・化学的合成品。日持ち向上剤。顆粒タイプで飛散しない。

グリシン・・・アミノ酸の一種。抗菌効果がある。有害ではない。

酒精・・・中華麺、味噌などにも使用。毒性は弱い。

pH 調整剤・・・食品のpHを調整し、品質をよくする。

甘味料(ステビア、甘草) ・・・甘草はマメ科の植物で、甘味成分はグリチルリチン。食

品調味の甘味をつけるために使われている。不安点は、変異原性があると言われている。

酸化防止剤(ビタミン C) ・・・

クチナシ色素・・くちなし色素で、黄色に着色するために使う。不安点はない。 ・

紅花色素・・・

漂白剤(亜硫酸塩)

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⑤ハムマカロニサラダ

増粘剤(タマリンドシードガム) ・・・豆科のタマドリンという、豆の実から抽出した増

粘安定剤。透明度が他のものと比較して高く、

お弁当についてくるソースやタレの艶出しとし

てよく利用される。また、コレステロール、脂

質代謝機能の改善効果が報告されている。しか

し、添加物で使用される程度では、期待できな

い。

リン酸塩(ナトリウム)

pH 調整剤・・・食品のpHを調整し、品質をよくする。

酸化防止剤(ビタミンC) ・・・酸化防止として使われ、特に不安はなし。

発色剤(亜硝酸ナトリウム) ・・・カビや細菌などの発育を抑制し、食品の保存性をよく

し、食中毒を予防する。アレルギー体質(じんましん、

花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性)

の人は要注意。強い毒性。

コチニール色素・・・コチニール虫(えんじ虫)が原料の色素。天然色素の中ではもっ

とも高度なレベルまで評価が行われており、 安全性についてのデー

タが最も多い着色料。

酵素・・・炭水化物やたんぱく質の分解などを行う。

グリシン・・・アミノ酸の一種。抗菌効果がある。有害ではない。この食品添加物は、

ごはんの保存によく使われる。不安点は、モルモットの実験で筋緊張の

消失、一過性の完全麻痺などが見られること。

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⑥海藻ミックスサラダ

香料・・・食品に香りをつけ、おいしさを増す。

貝カルシウム・・・栄養強化剤。

紅麹色素・・・赤橙色に着色する目的で使う。不安点なし。

⑦オクラとめかぶのサラダ

pH調整剤・・・食品のpHを調整し、品質をよくする。

酸化防止剤(ビタミンC) ・・・酸化防止として使われ、特に不安はなし。

漂白剤(亜硫酸ナトリウム) ・・・水によく溶け、強力な還元作用により漂白する。酸化

防止、変色防止、保存、防カビなどの効果もある。

乳児は特に敏感。

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⑧ホワイトベルギーチョコ

乳化剤・・・水と油を均一に混ぜ合わせる。

香料・・・食品に香りをつけ、おいしさを増す。

メタリン酸ナトリウム

ソルビトール・・・広く植物界に分布し海藻類、柑橘類やバラ科の果物(リンゴ、プラ

ムなど)に含まれる天然の甘味料。通常、安全性に問題はないが、緩

下作用があるため、 ソルビトールが入ったものを沢山たべると下痢を

する。

増粘多糖類・・・なめらかさや粘性を与える。食感をととのえる効果もある。

膨張剤

グリセロール

pH調整剤・・・食品のpHを調整し、品質をよくする。

カゼインナトリウム…乳化安定剤に使用。不安点はないが、アレルギー体質の人にとっ

ては問題。

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⑨ベルギーチョコパフェ

乳たん白

乳糖

乳化剤・・・一括名表示なので、物質名がわからない。ただ、もしレシチンが使われて

いる場合には、次の不安がある。レシチンには卵黄から作られる卵黄レシチンもあるが、

ほとんどは大豆油脂から分離された大豆レシチンが使われている。これには、遺伝子組み

替えの不安が残る。

着色料(カラメル、紅麹、カロチン)

膨張剤・・・ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする。

香料・・・食品に香りをつけ、おいしさを増す。

ソルビット・・・D-ソルビットの略で、ソルビトールとも言う。この食品添加物は、

ブドウ糖還元物質の糖質系甘味料で、清涼な甘味を出し、保湿の効果がある。不安点はな

い。

リン酸塩(ナトリウム)

pH調整剤・・・食品のpHを調整し、品質をよくする。

カゼイン・・・

増粘多糖類・・・アミノ酸の一種。抗菌効果がある。有害ではない。

酸化防止剤(ビタミンE)

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⑩秋味マロンクリームファンシー

安定剤(セルロース)

メタリン酸ナトリウム・・・品質改良剤。 (イオン封鎖力、分散性、緩衝性で食品一般

に使用)

香料・・・食品に香りをつけ、おいしさを増す。

カゼインナトリウム・・・乳化安定剤に使用。不安点はないが、アレルギー体質の人に

とっては問題。

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第四章 安全に食べる方法

身近な野菜や果物をより安全に食べるために、 家で簡単にできる方法を調べ実践してみ

た。一手間かけるだけでかなりの農薬をカットし安全に食すことができるので、ぜひ調

理の中に取り入れてほしい。

《野菜を安全に食べる》

心配な農薬も洗い方・捨て方を知るだけで一掃できる

どんな野菜も今は一年中手に入るが、ハウス栽培は農薬を多用し、輸入ものは収穫後の農

薬散布の心配もある。 また、 色をきれいにみせるために発色させたり漂白することもある。

“旬”のもの、産地表示のあるものを選ぶ、カット野菜は避けるなど、日常的に取り組ん

でいることの他、安全に口にいれるための具体的な方法を紹介しましょう。

①オクラ

おいしいオクラの選び方。みずみずしい緑色・がくの色がきれい・うぶ毛が密生・長さは

6~7センチ。

①流水で30秒ぐらい洗う

②塩を多めにまぶし、指の腹でこすり

あわせる。これはうぶ毛を取るための

昔からのおなじみの方法で、こすり合

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わせてキズをつけることで農薬を減らす役目もある

③もう一度よく洗って塩を落とし、1分

茹でる

④すばやく冷水にとり

⑤冷えたら水を切る

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②トマト

トマトは、丸くてバランスの取れたものが良く、角ばったものは×。よい土に育った野菜

は、病気や害虫にも強く、形や色艶も良い。6月~8月が旬。ちなみに、いいトマトは水

につけると浮かばず沈む。

ポイントは、生で食べるときも皮をむくコト。

①流水中で30秒くらい手でこする。これでかなりの殺菌剤や殺虫剤が減る。

②湯むき。へたの反対側に、包丁で十字に

切れ目を入れて

③沸騰した湯に、穴じゃくしにのせて5秒

つける。穴じゃくしがなければ、フォーク

に突き刺してもいい。切れ目から皮がはじ

けたら

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④すぐに冷水で冷まして

⑤皮をむく。少し手を添えれば、自然にむ

ける。

③ブロッコリー

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①切り分ける

②塩水の中でサッと洗う

③流水で塩を落として水気を切る

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④ゆでる

⑤湯を切る

④タマネギ

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①上下を切り落とす

②少し緑がかったところは一枚むく

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③皮をむき薄切りにする

④塩をふる

⑤布巾で包む

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⑥流水でもみ洗い

⑦水気を絞る

⑤ねぎ

きれいに見える1枚の秘密

ねぎを選ぶときには、きれいなものを選ぶことが重要。ポイントは、白と緑の境目がく

っきりしていること、先端まで緑色がみずみずしいこと。

下ごしらえは、一皮むけばよい。い

かにもつやつや新鮮そう、そのまま

使おうかなという場合でも、皮を1

枚むいたほうがいい。これだけで農

薬の不安は解消される。

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⑥もやし

酢水で30秒ゆでる、ここがポイント

もやしは白いほうがきれいだが、漂白剤を使っているかもしれない。漂白剤入りが増え

たのは、買う側が見た目を重視するためだからである。しかし、見た目よりも安全性が重

要である。できれば無漂白と表示してあるものがよい。

下ごしらえでも安全を確保できる。

①たっぷりの沸騰したお湯に、酢をたらす

②もやしを入れ、強火で手早くゆでる

30秒くらいで漂白剤はほとんど溶け出す。

《果物を安全に食べる》

輸入もの、ハウス栽培ものでも皮の扱いひとつが重要です

輸入ものに使われている様々な添加物には発がん性の・・・生で食べる果物だ

けに心配がある。しかし、農薬は8~9割が果皮に残留するので、皮のむき方

を変えるだけでだいぶ違う。我が家でできる様々な方法を紹介。

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⑦バナナ

バナナはいつでも育つため一年中出回り旬は

なく、店頭に並ぶ八割はフィリピン産。かなり

の農薬を使って育てられ、収穫後には防腐剤や

防カビ剤も使われている。

農薬はほとんど皮の部分に残っているが、防カ

ビ剤は軸に近い部分の果肉にも浸透している

ことがあるので、軸から1センチ切り取って食

べましょう。

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⑧りんご

①スポンジでこすり洗う

②皮をむく

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⑨グレープフルーツ

グレープフルーツはすべてが外国産。防カビ剤が心配である。しかし、防カビ剤はほと

んど果肉には入らない。よく洗って、スプーンで果肉をすくって食べれば大丈夫。

輸入のピークは4月から6月。この時期のもののほうが、より安全。

☆よく洗う

☆スプーンですくって食べる

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《その他》

小麦や米は大量生産や病虫害を防ぐため様々な農薬が使われ、加工食品に使われる食品

添加物も多くある。不明な点が多く、簡単に安全度を高めていく方法を実践しましょう。

⑩パン

『食パンはトーストして食べる』

たいていのパンにはイーストフードの表示があるが、これは数種類の添加物を合わせたも

の。その中に臭素酸カリウムが入っている不安が。

かりに臭素酸カリウムが使用されていても、トーストすれば減る。

菓子パンのうちあんぱんは、保存料を使っていないのでその点は安心。

あずきが防腐成分を含んでいるため、腐りにくいのである。

☆臭素酸カリウムとは…強力な酸化剤である

第一類危険物に指定されている

有毒であり、発癌性も指摘されている

⑪ハンバーグ

『熱湯の中に一分つけるとずっと安心』

注意すべきはリン酸塩(Na)。

結着剤・品質改良剤で、かなりのものに添加されている。

見かけでは、いくつも束になって帯で巻いて売っているもの、キャラクターものは、添

加物が多い傾向がある。

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やり方 … 袋から出し、袋の中のソースは捨てる。

熱湯に一分つける。

そのあとフライパンで焼くか、自家製ソースでちょっと煮込む。

(たんぱく質は熱によって固まるのでグニャグニャになる心配はない。

味も結構いける。)

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第五章 まとめ

コンビエンスストアに商品の原材料名に記載されている添加物について質問をしたが、

その添加物がどういう用途で使われているのか、身体に及ぼす影響はどういったものかな

ど詳しいことは理解されておらず、 その場に資料などもなかった。 製造元に電話をしたが、

詳しく説明できる担当者も少ないようでなかなか電話が取り次いでもらえなかった。製造

者、本社、協会に問い合わせたが、最終的には厚生労働省に問い合わせることになった。

このようなことから、「国が決めた基準を守っていれば許される」という考えで商品が作ら

れているような印象をもった。販売する側は、見た目や味ばかりにこだわり、体のことを

一番に考えてくれているわけではない。結局は自分の身を守るのは自分なのである。この

論文を読んでそのことに気づき、少しでも多くの人に食品の見方を改めてほしいと願って

いる。

あるときの電話対応では、原材料名に記載されているものか、されていないものかどち

らのことが知りたいのかを尋ねられた。このとき、記載されていないものがあるのだと私

たちは初めて知った。記載されていない添加物は、国が認めていないため記載してはいけ

ないのか、記載するまでもない分量の添加物なのかは不明であるが、その商品を食べる私

たちにとっては不安である。

動物実験での安全は確認されているが、人間が長期にわたって摂取した結果がどうなる

かは誰にも分からない。 今が人体実験中のようなものなのである。 高度経済成長に伴って、

冷蔵庫ができ、食品の長期保存が可能になったため、食品会社は食品を長期保存するため

の食品添加物を使わざるを得なくなった。加工食品も増え、さらに食品添加物が世の中に

出回った。便利さを求めた結果、アレルギーを持って生まれる子どもが増え、世代から世

代へ添加物が蓄積されているようである。身体に良いものではないので好んで摂取するも

のでもない。減らすことができるのなら普段の食生活から減らしていくことが大切である

と思った。

謝辞

サークル K、ミニストップ、厚生労働省基準審査課の小山田様、日本デリカフレッシュ東

京工場と豊川工場の担当してくださった方、電話対応していただき、ありがとうございま

した。

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参考文献 http://www.f7.dion.ne.jp/~sabtle­e/additive.htm http://homepage3.nifty.com/KOMBU/nutrient_12.html 農薬はわが家で落とせた 著者 増尾 清

恐るべき食品添加物と問題児 著者 津野志摩子

よくわかる食品添加物一問一答 著者 藤原邦達

恐るべき食品添加物と問題児 著者 津野志摩子

食品添加物Q&A 著者 郡司篤孝