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周辺症状 (環境や心理状態で出る症状) 不安 焦燥 うつ状態 幻覚 妄想 興奮 暴力 不潔行為 徘徊 異食 性 格 素 質 環境 心理状態 中核症状 (ほぼ必ず出る症状) 記憶の障害 見当識障害 実行力の障害 理解 ・ 判断力の障害 その他 脳の細胞が減ると 行動 ・ 心理症状 ともいう 出典:厚生労働省ホームページより一部抜粋

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Page 1: Ô ªþ - 調布市ホームページ...¼ :Ç HV EE K &÷ bI HV EE >2 "\ \ ª\ þ B m F\î q ö þ \Ñ ²\õ ª þC ³ ) \ \Î þ R s ê Û á 8b ú w · ¨ n k ¤ 8 m F q ö þ \

健常なもの忘れと認知症のもの忘れの違い

2認知症の進行と主な症状

「認知症」の症状には,中核症状と周辺症状があります。中核症状は,認知症に見られる主な症状であり,記憶力の障害(とくに新し

いことが覚えられない),見当識の障害(いつ,どこ等がわからなくなる),理解・判断力の低下,実行力の低下などです。周辺症状は,徘徊・幻覚・妄想・暴力・うつ・不安・焦燥と呼ばれるような症状

で,その人の性格や周りの環境や接し方などによってもおこるものであり,必ず出る症状ではありません。ひとくちに「認知症」と言っても,アルツハイマー型認知症だけでなく,レビー小体

型認知症,前頭側頭型認知症,血管性認知症などさまざまな病気のタイプがあり,それぞれ症状も進行のしかたも異なります。 また,同じ病気でも一人ひとりの症状の出かたは異なります。共通していることは,認知症は少しずつ進み,それにより症状が変化していくこと

です。家族や周辺の人は,認知症を理解し,進み具合に合わせて上手に対応して

いくことが大切です。

・体験の一部のみを忘れる・体験の他の記憶から,もの忘れした部分を思い出すことができる・もの忘れを自覚している

●日常生活に支障はない

・体験全体を忘れている・思い出すことが困難・もの忘れを自覚できない

■日常生活に支障をきたす

健常なもの忘 れ 認知症のもの忘 れ

中核症状と周辺症状

周 辺 症 状(環境や心理状態で出る症状)

不安 焦燥 うつ状態 幻覚 妄想

興奮 暴力 不潔行為徘徊 異食

性 格素 質

環境心理状態

中 核 症 状(ほぼ必ず出る症状)

記憶の障害 見当識障害 実行力の障害

理解 ・判断力の障害 その他

脳の細胞が減ると

行動 ・ 心理症状ともいう

出典:厚生労働省ホームページより一部抜粋

青木病院-認知証ガイドブック-B-03.indd 5 2016/08/03 13:48

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※ここに記載したのは,アルツハイマー型認知症の一例です。

(1)正常なレベル・軽度認知障害(MCI)のころ

本人の様子 ●もの忘れはあるが自立して生活できる ●もの忘れはあるが自立して生活できる本人の心構え

●地域行事や趣味のサークル,介護予防事業など積極的に社会参加するような機会を持ちましょう。●病歴や緊急連絡先を書きとめておいたり,身寄りのない人は後見人を決めておくなど,将来の備えを始めましょう●かかりつけ医を見つけておきましょう。

家族の心構え●本人が社会参加の場をつくれるよう,家族が負担に感じない程度に声をかけたり一緒に出かけたりしましょう。●家庭内で役割を持ってもらい,続けられるようにしましょう。●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,認知症について学びましょう。●いつもと違う,様子がおかしいと思ったら早めにかかりつけ医や地域包括支援センターに相談しましょう。★ 早めの気づきと早めの相談が大事です。

※ MCI とは,軽度認知機能障害のことで,認知症ではないが認知機能の低下がみられる。年間 %~ %が認知症に移行すると言われている。

(2)気づきのころ(認知症の疑い)

本人の心構え●かかりつけ医などに,気になる様子を相談しましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて家族で話し合っておきましょう。●対応や介護で困ったことがあったら地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。●認知症かどうか判断に迷ったら,早めにかかりつけ医に相談しましょう。

本人の様子の例●忘れることは多くなるが日常生活は自立している●物事を覚えにくい●約束を思い出せない●やる気が出ない●イライラしている●不安が強い●性格が変わったような感じがする●ふさぎ込んで外出しなくなる

青木病院-認知証ガイドブック-B-03.indd 6 2016/08/03 13:48

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※ここに記載したのは,アルツハイマー型認知症の一例です。

(1)正常なレベル・軽度認知障害(MCI)のころ

本人の様子 ●もの忘れはあるが自立して生活できる ●もの忘れはあるが自立して生活できる本人の心構え

●地域行事や趣味のサークル,介護予防事業など積極的に社会参加するような機会を持ちましょう。●病歴や緊急連絡先を書きとめておいたり,身寄りのない人は後見人を決めておくなど,将来の備えを始めましょう●かかりつけ医を見つけておきましょう。

家族の心構え●本人が社会参加の場をつくれるよう,家族が負担に感じない程度に声をかけたり一緒に出かけたりしましょう。●家庭内で役割を持ってもらい,続けられるようにしましょう。●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,認知症について学びましょう。●いつもと違う,様子がおかしいと思ったら早めにかかりつけ医や地域包括支援センターに相談しましょう。★ 早めの気づきと早めの相談が大事です。

※ MCI とは,軽度認知機能障害のことで,認知症ではないが認知機能の低下がみられる。年間 %~ %が認知症に移行すると言われている。

(2)気づきのころ(認知症の疑い)

本人の心構え●かかりつけ医などに,気になる様子を相談しましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて家族で話し合っておきましょう。●対応や介護で困ったことがあったら地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。●認知症かどうか判断に迷ったら,早めにかかりつけ医に相談しましょう。

本人の様子の例●忘れることは多くなるが日常生活は自立している●物事を覚えにくい●約束を思い出せない●やる気が出ない●イライラしている●不安が強い●性格が変わったような感じがする●ふさぎ込んで外出しなくなる

(2)気づきのころ(認知症の疑い)

本人の心構え●かかりつけ医などに,気になる様子を相談しましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて家族で話し合っておきましょう。●対応や介護で困ったことがあったら地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。●認知症かどうか判断に迷ったら,早めにかかりつけ医に相談しましょう。

本人の様子の例●忘れることは多くなるが日常生活は自立している●物事を覚えにくい●約束を思い出せない●やる気が出ない●イライラしている●不安が強い●性格が変わったような感じがする●ふさぎ込んで外出しなくなる

(2)気づきのころ(認知症の疑い)

本人の心構え●かかりつけ医などに,気になる様子を相談しましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて家族で話し合っておきましょう。●対応や介護で困ったことがあったら地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。●認知症かどうか判断に迷ったら,早めにかかりつけ医に相談しましょう。

本人の様子の例●忘れることは多くなるが日常生活は自立している●物事を覚えにくい●約束を思い出せない●やる気が出ない●イライラしている●不安が強い●性格が変わったような感じがする●ふさぎ込んで外出しなくなる

青木病院-認知証ガイドブック-B-03.indd 7 2016/08/03 13:48

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(3)認知症の初期のころ

本人の心構え●かかりつけ医,地域包括支援センターなどに,生活の支援や介護について相談しておきましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症に関する講座や家族会などに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて相談できる人や場所を見つけておきましょう。●対応や介護,治療で困ったり,迷ったりすることがあったら,かかりつけ医や地域包括支援センター,ケアマネジャーに相談しましょう。★実はこの頃が家族にとって一番不安を感じやすい時期です。

本人の様子の例●買い物や事務,金銭管理等にミスがみられるが,日常生活はほぼ自立している●探し物が多くなる●「物を盗まれた」などのトラブルが出てくる●失敗を指摘すると怒り出すことがある●外出を嫌がり,家に引きこもることもある●性格が変わったような感じがする

(4)認知症の中期のころ

本人の心構え●生活の手助けをしてもらい安心して暮らせることが,機能を維持することにつながります。上手に介護サービスなどを利用しましょう。

家族の心構え●家族会などに参加して,接し方のコツを学ぶとともに,介護のことについて相談できる人や場所を見つけておきましょう。●対応や介護,治療で困ったり,迷ったりすることがあったら,家族だけで抱え込まず,かかりつけ医や地域包括支援センター,ケアマネジャーに相談しましょう。★家族だけでうまくいかないことも,第三者が関わることで,うまくいくことがあります。

本人の様子の例●誰かの見守り・声かけがあれば,日常生活はほぼ自立している●服薬管理ができない●電話の応対や訪問者の対応などがひとりでは難しい●徘徊することがある●妄想がでることもある●性格が変わったような感じがする

(3)認知症の初期のころ

本人の心構え●かかりつけ医,地域包括支援センターなどに,生活の支援や介護について相談しておきましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症に関する講座や家族会などに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて相談できる人や場所を見つけておきましょう。●対応や介護,治療で困ったり,迷ったりすることがあったら,かかりつけ医や地域包括支援センター,ケアマネジャーに相談しましょう。★実はこの頃が家族にとって一番不安を感じやすい時期です。

本人の様子の例●買い物や事務,金銭管理等にミスがみられるが,日常生活はほぼ自立している●探し物が多くなる●「物を盗まれた」などのトラブルが出てくる●失敗を指摘すると怒り出すことがある●外出を嫌がり,家に引きこもることもある●性格が変わったような感じがする

(3)認知症の初期のころ

本人の心構え●かかりつけ医,地域包括支援センターなどに,生活の支援や介護について相談しておきましょう。●安心して出かけられる場所をつくり出かけましょう。

家族の心構え●認知症に関する講座や家族会などに参加して,接し方の基本やコツなどを学びましょう。●介護のことについて相談できる人や場所を見つけておきましょう。●対応や介護,治療で困ったり,迷ったりすることがあったら,かかりつけ医や地域包括支援センター,ケアマネジャーに相談しましょう。★実はこの頃が家族にとって一番不安を感じやすい時期です。

本人の様子の例●買い物や事務,金銭管理等にミスがみられるが,日常生活はほぼ自立している●探し物が多くなる●「物を盗まれた」などのトラブルが出てくる●失敗を指摘すると怒り出すことがある●外出を嫌がり,家に引きこもることもある●性格が変わったような感じがする

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