おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー...

6
1 おいでよ おいでよ おいでよ おいでよ! アッと アッと アッと アッと ほーむ ほーむ ほーむ ほーむ ~持ち寄り晩ごはん~ ~持ち寄り晩ごはん~ ~持ち寄り晩ごはん~ ~持ち寄り晩ごはん~ @グリーンヒル寺田 リーンヒル寺田 リーンヒル寺田 リーンヒル寺田 2014.11.27 報告者:法政大学多摩地域交流センター @団地 法政大学×地域 ~地域コミュニティ再生の連続ワークショップ~ から生まれた賑わいづくりのイベント 本企画は、2014年5月~7月に行われた地域コミュニティ再生の連続ワークショッ プ『@団地 法政大学×地域』で生まれた、みんなで居場所をつくる“持ち寄り居酒屋”の アイデアをもとに企画されたものである。 そもそも春のワークショップには近隣住民の方のみならず、都市再生機構(UR)、八王 子市役所、八王子市地域包括支援センター寺田(高齢者あんしん相談センター寺田)等々、 多くの団体や企業の方が、5月のワークショップの段階から参加してくださっていて、今 回は、 UR とグリーンヒル寺田自治会のご厚意により、空き店舗(2室)をお借りして実現。 【企画概要】 ■日時 2014年11月6日(木) 15:00~20:00 ■会場 グリーンヒル寺田商店街(103号棟1階)八王子市寺田町 432 (法政大学多摩キャンパスよりバス5分) ■主催 "おいでよ!アッとほーむ実行委員会 ※法政大学多摩地域交流センター@団地活性化プロジェクト・現代福祉学部保井ゼミを中 心とする、多くの地域の方々(高齢者あんしん相談センター寺田、グリーンヒル寺田自治 会、団地内の各種団体、UR 都市再生機構、八王子市役所など)が協同して実施する組織。 ■プログラム ○15:00~18:00 【カフェ部による Cafe】 毎月グリーンヒル寺田で地域向けにカフェ活動をしている「法大カフェ部」によるカフ ェ。 ○16:00~18:00 【ちょっと遅めのハロウィンパーティー】 仮装大会、昔のおもちゃを使った遊びなど ○15:00~17:00 【宿題お助け隊】 今回は、多摩地域交流センター学生プ ロジェクトと現代福祉学部保井ゼミ(ま ちづくりゼミ)が中心となり、それに地 域の方々が協力するかたちで企画運営さ れた。多くの方を活動の渦に巻き込みた いという意図で、協力したい人が誰でも 参加できる緩やかな組織で運営すること とし、その総称を「アッとほーむ実行委 員会」とした。

Upload: others

Post on 29-Sep-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

1

おいでよおいでよおいでよおいでよ!!!! アッとアッとアッとアッと ほーむほーむほーむほーむ ~持ち寄り晩ごはん~~持ち寄り晩ごはん~~持ち寄り晩ごはん~~持ち寄り晩ごはん~ @@@@ググググリーンヒル寺田リーンヒル寺田リーンヒル寺田リーンヒル寺田

2014.11.27

報告者:法政大学多摩地域交流センター

@団地 法政大学×地域

~地域コミュニティ再生の連続ワークショップ~ から生まれた賑わいづくりのイベント

本企画は、2014年5月~7月に行われた地域コミュニティ再生の連続ワークショッ

プ『@団地 法政大学×地域』で生まれた、みんなで居場所をつくる“持ち寄り居酒屋”の

アイデアをもとに企画されたものである。

そもそも春のワークショップには近隣住民の方のみならず、都市再生機構(UR)、八王

子市役所、八王子市地域包括支援センター寺田(高齢者あんしん相談センター寺田)等々、

多くの団体や企業の方が、5月のワークショップの段階から参加してくださっていて、今

回は、UR とグリーンヒル寺田自治会のご厚意により、空き店舗(2室)をお借りして実現。

【企画概要】

■日時 2014年11月6日(木) 15:00~20:00

■会場 グリーンヒル寺田商店街(103号棟1階)八王子市寺田町 432

(法政大学多摩キャンパスよりバス5分)

■主催 "おいでよ!アッとほーむ実行委員会

※法政大学多摩地域交流センター@団地活性化プロジェクト・現代福祉学部保井ゼミを中

心とする、多くの地域の方々(高齢者あんしん相談センター寺田、グリーンヒル寺田自治

会、団地内の各種団体、UR 都市再生機構、八王子市役所など)が協同して実施する組織。

■プログラム

○15:00~18:00 【カフェ部による Cafe】

毎月グリーンヒル寺田で地域向けにカフェ活動をしている「法大カフェ部」によるカフ

ェ。

○16:00~18:00 【ちょっと遅めのハロウィンパーティー】

仮装大会、昔のおもちゃを使った遊びなど

○15:00~17:00 【宿題お助け隊】

今回は、多摩地域交流センター学生プ

ロジェクトと現代福祉学部保井ゼミ(ま

ちづくりゼミ)が中心となり、それに地

域の方々が協力するかたちで企画運営さ

れた。多くの方を活動の渦に巻き込みた

いという意図で、協力したい人が誰でも

参加できる緩やかな組織で運営すること

とし、その総称を「アッとほーむ実行委

員会」とした。

Page 2: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

2

主に学童保育の子どもたち向けの宿題指導。

○15:00~20:00 【いろいろ上映会】

空き店舗のコンクリ打ち放しの壁に映画などを投影、空間を演出。

○17:00~20:00 【持ち寄り晩ごはん】

近隣商店等の協力による「飲食販売」と関係者による「おかず等の持ち寄り」により、

近隣住民の皆さんと学生によるコミュニケーションを演出。

(飲食販売)

・おにぎりセット・おかずセット(スーパーナカヤ)一律 300 円

・豚汁(新東京食堂:学食業者)一杯 100 円

・チャーシュー丼(近隣ラーメン屋のマル俊さん)一杯 300 円

・生ビール(ビールサーバー手配)(近隣リカーショップ)一杯 200 円

■参加 参加無料・事前申込不要・一部飲食有料・飲食持ち込み歓迎

■持ち寄り企画

“お茶の間”にあると嬉しいものをご寄附、貸していただくなど、地域の皆さんにもご協

力頂きました。

【当日レポート】

■来場者数 250 名(子ども 20 名/学生 55 名/一般 175 名)

■持ち寄られた数々の品

こたつ4セット、絨毯6枚、ござ2枚、ちゃぶ台2点、机2点、ソファ、座布団、クッシ

ョン、暖簾、傘立て、ストーブ、間接照明2台、電球工事、家庭用イルミネーション2点、

装飾品の貸出(ハロウィン装飾セット:グリーンヒル幼稚園、白百合寺田保育園、現代福

祉学部資料室、障がい学生支援室より)、その他多数。

9/15 に実施されたキックオフミーティング。 地域の方から持ち寄られた品々の一部。

空き店舗の中で実施された。当初 11 月下旬

の開催予定だったが、地域の方のご意見に

より寒さを考えて、11 月第1週に実施する

ことが決定!

Page 3: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

3

15 時からは学童の子どもたちと大学生 17 時頃には室内のこたつはもとより、

がハロウィンパーティ。 会場の外も大賑わい。

■来場者の流れ(時系列)

〇13 時~

・地域交流センター学生プロジェクト・保井ゼミ・カフェ部の学生、活性化の会、高齢者

安心相談センター寺田のメンバーらにより準備開始。

〇15時~17 時

・学童の子どもたちが集まってきて、大学生と遊び始める。

・カフェ部イベントの地元常連さんが徐々に集まりだして賑わいを見せ始める。

・犬の散歩途中で立ち寄ってくださった方が、ご友人に声をかけてくださり“散歩仲間”

が愛犬とともに店舗前のテラスに集合。

手作り感 満載の看板。 注文が殺到し、カフェ部は時間延長して

“持ち寄りの照明”でライトアップ。 営業。代表の渡辺くんが御礼の挨拶。

奥にいるエプロン姿はみなカフェ部員。

・地域の方が、(なぜか)ぜひ学生さんに!とご家庭の手料理(おでんや煮物、漬物など)

の料理の差し入れ(持ち寄り)が集まりだす。

〇16時~17 時

・準備期間中にご家庭からテーブルやこたつなどを持ち寄ってくださった方が、様子を見

に来て下さる。

・八王子市役所や社会福祉協議会の皆様、駐在さん、議員さん、大学教職員など、仕事途

Page 4: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

4

中、仕事帰りに立ち寄ってくださり、17 時頃には、会場の人数はピークに(150 人くらい

がここそこで井戸端会議)。

〇17時~

・惣菜、チャーシュー丼、豚汁、ビールの販売開始。団地内の方々が、興味本位で夕飯の

おかずにとお買い上げ。

〇18時頃~

・大学の授業(5 限)を終えた、ゼミナール(各 10 名前後のグループ)が指導教員ととも

にご来場。

・店舗内に所狭しと配置されたコタツでは、飲食しながら、あちこちに団らん風景が出現。

・学生によるギター演奏がはじまり、会場は大賑わい。

・5 月~7 月にワークショップに参加していただいた方々(団地R不動産や館ヶ丘団地シル

バーフラット相談室などの方々)も遠方から駆け付けていただき、ワークショップのアイ

デア実現の風景に驚き。

〇19時頃~

・6 限の授業を終えたゼミナールの学生たちが、お腹を空かせて到着し、チャーシュー丼と

ビールは 19:00 頃には完売。

<20時終了・解散>

学生スタッフのギター演奏が始まり、 いくつものこたつに団らんが生まれ、学生と地域

会場はさらに盛り上がりを見せた。 の方の交流は深まった。

散歩途中に立ち寄ってくれた“豆太郎くん” 「持ち寄りおでん」の後ろの壁面には、アートファシリ

テーター福井修己氏の描いた“落書き”が一面に。

Page 5: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

5

■賑わいを見せた背景とその仕掛け

その1 UR都市再生機構東日本賃貸住宅本部ストック事業推進部さんが、団地R不動産

さんの協力で開催したワークショップに第一回(5/20)からご参加いただいたことで、法政

大学とUR団地との距離を縮めることができた。

その2 9/8(月)に「活性化の会」のメンバーに、ワークショップで出されたアイデア「持

ち寄り晩ごはん」の実施について協力のお願い。これまで団地内で地道な活動をしてきた

「活性化の会」の協力を得られたことで団地内にイベントが認知され、運営もスムーズに。

その3 高齢者あんしん相談センター寺田堀間さんの提案と声掛けにより、地域のボラン

ティアさんやサークル団体(地元薫樹会やほっとサロンなど)にも企画の段階から加わっ

てもらうことができ、それにより団地内でより広く告知でき、さらに協力の輪が広がった。

その4 寺田町会長さんからの声掛けにより、読売新聞「地元折込情報誌」『よみっこ』に、

持ち寄り企画が掲載。たくさん「持ち寄りの品々」が集まった。その後、「よみっこ」には

会場準備の様子がイベント当日に掲載され集客に直結した(さらに事後記事にも掲載)。

なお、読売新聞多摩版には 11/1(土)に予告記事が、東京新聞多摩版には 11/9(日)にイ

ベント報告記事が掲載されている。

※イベント準備中に、読売新聞(多摩版)の取材を

受けることに。空き店舗前で、地域の方と学生が記

者さんを囲んでの懇談形式の取材。すでにこの時に

お弁当屋や飲み物が地域の方から持ち寄られ始め

ていた(差し入れとして)。

その6 イベント前の1週間は「持ち寄り(寄付)」の申し出が後を絶たず。記事(よみっ

こ)を書いた販売店にも続々と連絡が入る。コタツやじゅうたんはもちろんのこと、高級

ソファや間接照明まで集まってくる。ご寄付下さった方が、当日は、家具などを寄付して

下さった方が、空き店舗の様子を見にやってくるという予想外の展開で話が弾む。

その7 毎月団地内でカフェ活動をしているカフェ部が出店したことにより、カフェ部の

常連客のみなさんが早い時間から賑わいをつくってくれた。

その5 イベントが近づくにつれ、メン

バーは準備や打合せのために、空き店舗

前に集まることが多くなった。その際、

特に学生に対しては、地域の方がお弁当

屋やジュースを差し入れてくれて、すで

にその時点で「持ち寄り」が始まってい

たことになる

Page 6: おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと ほーむほーむほー …hucc.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/af1e8bec2...1 おいでよおいでよ! !!! アッとアッとアッと

6

その8 “季節遅れ”のハロウィンパーティのため、終了したハロウィンイベントの装飾

品を貸し出して下さった団体が多数(寺田学童保育所、グリーンヒル幼稚園、白百合寺田保

育園、大学内の各事務所より)。学童の子ども達、職員さんもご来場あり。

その9 隣町会の寺田町会・会長さんが会場準備に一役。空き店舗内コンクリの上に敷く

スノコが不十分であると補強修理、また間接照明だけでは室内が暗いからと1室の天井に

簡易電球を設置してくださる。

その 10 地域交流Cスタッフからの紹介により、アートファシリテーターの福井修己氏が

事前準備・当日準備に協力してくださり、壁一面に、色とりどりのチョークを使って落書

き。会場に華を添えるとともに、子どもたちも大喜び。

【最後に】

はじめての開催で、あんなにも多くの「お茶の間」品が持ち込まれ、また当日も晩ごはん

の持ち寄りがあり、そして、ふだんはお目にかからない多くの住民の方々におくつろぎい

ただき、さまざまなコミュニケーションが生まれた。大学生のイベントがどこまで団地の

皆様に受け入れられるかと言う心配があったが、蓋を開けてみると、これだけの人が商店

街(寺田センター)に集まったのは8月の夏祭り以来である。特に、コンサートや講演会

のような集客要素を設けたわけではなく、あくまでもコミュニケーション空間としての、

「アッと!ほーむなお茶の間」が成立したことは、地元地域と法政大学のコラボレーショ

ンによる、地元地域の賑わいづくりに一筋の光明が見えたと言えるかもしれない。

今後、定期的にイベントを実施し、団地、地域、法大生、それぞれの距離が少しでも縮ま

り、将来的には自然な流れで学生が団地に住まうようになり、賑わいが生まれてくればと

願う。

地元折込情報誌「よみっこ」の報告記事にある「これからも続けて欲しい」「これからも続けて欲しい」「これからも続けて欲しい」「これからも続けて欲しい」との声にお応

えするためにも、今後も継続的に活動できるスキームづくりを、今回、関係して下さった

皆様の声に耳を傾けながら考えていきたいと思う。次回の予定としては、今回のイベント

の報告会を誰もが参加できるオープン形式のイベントとして計画中である。

(終わり)

毎月開催されているカフェ部の

活動風景「寺田ティータイム」

(集会所にて)