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電子回路 基礎電子回路の基礎
抵抗器
コンデンサンデンサ
コイル
ダイオードダイオ ド
トランジスタ
論理回路論理回路
抵抗器(その1)抵抗器(その1)
1/8[W]
カ ボン抵抗(炭素皮膜抵抗)
1/4[W]1/2[W]
金属被膜抵抗(1[%])
1/4[W]1[W]
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 属被膜抵抗( [ ])
10[W]
7[W] 3[W]
セメント抵抗集合抵抗
抵抗器(その2)抵抗器(その2)
ホーロー抵抗(10W)
可変抵抗
チップ抵抗
可変抵抗
抵抗の種類抵抗の種類
• 固定抵抗器
• 可変抵抗器可変抵抗器
• 炭素皮膜抵抗 一般用
• 炭素体抵抗 過酷な条件• 炭素体抵抗 過酷な条件
• 金属被膜抵抗 高精度
• 巻き線抵抗、セメント抵抗 精密用、電力用
抵抗器の特性抵抗器の特性
• オームの法則I = V/R
I: 電流[A]V: 電圧[V]
i(t)
V: 電圧[V]R: 抵抗[Ω]
電力
v(t) R
• 電力P[W]P=IV=I2R
抵抗器の役割
電流制限
330[Ω] LED(I=約10[mA], max.20[mA])
電圧の分割(分圧)5[V]
電圧の分割(分圧)
E
R1
R ERV 2=R2 ERR
V21 +
=
合成抵抗
直列RR
並列
R1 R221 RR +
並列 R1
21
RRRR
インピ ダンス
R221 RR +
インピーダンス
RR
R
抵抗器のカラーコード表
第1色帯 第2色帯 第3色帯 第4色帯
第1数字 第2数字 乗 数 許容差%第1数字 第2数字 乗 数 許容差%
黒 0 0 1
茶 1 1 10
赤 2 2 102 ±2
例
茶黒赤赤 2 2 102 ±2
橙 3 3 103
黄 4 4 104
茶黒赤
10×102=1000[Ω]緑 5 5 105
青 6 6 106
紫 7 7 107
[ ]=1[kΩ]
灰 8 8 108
白 9 9 109
金 10-1(0.1 ) ±5金 10 (0.1 ) ±5
銀 10-2(0.01) ±10
無着色 ±20
公称抵抗値
E-12系列 12/12 1010 nn =10, 12, 15, 18, 22, 27, 33, 39, 47, 56, 68, 82
E-24系列24/24 1010 nn =E-24系列
10, 11, 12, 13, 15, 16, 18, 20, 22, 24, 27, 30 33 36 39 43 47 51 56 62 68 75
1010 =
30, 33, 36, 39, 43, 47, 51, 56, 62, 68, 75, 82, 91
その他
コンデンサコンデンサ
セラミックコンデンサ電解コンデンサ タンタルコンデンサ
フィルムコンデンサ チップコンデンサ
コンデンサの種類コンデンサの種類
• 無極性
– セラミックコンデンサ 安価、ノイズ防止セラミック ンデンサ 安価、 イズ防止
– フィルムコンデンサ 優れた性能、時定数回路
• マイラコンデンサ• マイラコンデンサ
• スチロールコンデンサ
有極性• 有極性
– アルミ電解コンデンサ 小型大容量、電源平滑用
– タンタルコンデンサ 高性能、時定数回路
コンデンサの役割
一時的な充電器
微分・積分
直流は通さない直流は通さない
交流は通しやすい
平滑回路(直流電源回路)
交流成分(ノイズ)の除去(パスコン)交流成分(ノイズ)の除去(パスコン)
フィルタ回路(ローパス・ハイパス・バンドパス)
共振回路
コンデンサの合成容量
直列 21CC
並列
C1 C2 21
21
CC +並列 C1
21 CC +C2
21
コンデンサの特性
静電容量C[F]i(t)
Q=CV Q:電荷量[クーロン]交流に対する特性
Cv(t) Q(t)
交流に対する特性
( ) ( )( ) dvCdQti == ラプラス変換
( ) ( )V
sCsVsI1
=( )
dtC
dtti
cSIVZ 1==
cSIインピーダンス
コンデンサの表記と単位
例
103=10×103[pF]=0.01[μF]47=47[pF]47=47[pF]
単位
1[μF]=10-6[F]1[μF] 10 [F]1[pF]=10-12[F]
ステップ応答の計算
i(t)( ) oiRo
Rvv
Rv
dtdvCti −
===
CiR
ioo vv
dtdvCR
RRdt
=+Cvi vodt
d補解
とおくと
0
Aev
vdtdvCR
at
oo =+
とおくと、
0AeAaRCe
Aevatat
o
=+
=
( )時定数:1 CRCR
a −=∴
ステップ応答(続き)
Vi 1[V] CR 1の場合一般解
1−evi
vAev iCRt
o +=−
0.9
1
Vi=1[V], CR=1の場合evi
( )vA
vo = 00 より、0.6
0.7
0.8
vAt
i
⎟⎞
⎜⎛
−=
− 0 3
0.4
0.5
evv Tio ⎟⎟
⎠
⎞⎜⎜⎝
⎛−=∴ 1
0.1
0.2
0.3
( )CRT = 0 1 2 3 4 50
コイルコイル
(アキシアルリード)
(ラジアルリード)
チョークコイルトロイダルコイル
コイルの用途
直流は通す
交流は通しにくい
ノイズ除去ノイズ除去
平滑回路
共振回路
電磁誘導電磁誘導
コイルの特性 i(t)
φ=L・I v(t) Lφφ L Iφ: 磁束密度L: インダクタンス[H] (ヘンリー)
( ) Lφ
L: インダクタンス[H] (ヘンリー)
誘導起電力v(t)
( ) diLdtv φラプラス変換
( ) ( )sLsIsV =( )
dtL
dttv == ラプラス変換
sLIVZ ==I
インピーダンス
オペアンプ
用途用途演算増幅器加算、減算、微分、積分インピーダンス変換コンパレータ(比較器)フィルタ (ノイズ除去など)フィルター(ノイズ除去など)
特徴ゲインが大きい(増幅率103~106)ゲインが大きい(増幅率10 10 )入力インピーダンス大(≒∞)出力インピーダンス小(≒0)負帰還をかけると、入力端子間電圧ゼロ
記号と入出力関係
非反転入力端子
+Vp
V+
+
-
pA Vo
Vm
入力電圧 出力電圧
V-
反転入力端子
( )mpo VVAV −=
V+, V-: オペアンプ用電源(回路図に書かないことが多い)
反転増幅回路 ( )mpo
V
VVAV −=
R2
om A
VV −=
Vm≒Vp=0[V]
R1
R2
iommi
RVV
RVVi −
=−
=-
+
A vo
v 0[V]
R1Vi
i
VRV
RR
2
21
−=+vp=0[V] io V
ARRR
V2
1 1 ⎟⎟⎠
⎞⎜⎜⎝
⎛+
−=
VRAR
2
1
≈
⎠⎝
VRV 2= Vi: 入力電圧iV
R1
−≈io VR
V1
−= i
Vo: 出力電圧
非反転増幅回路
V =V
R2
VVV0-
Vm=Vp
R1oii
RVV
RVi −
=−
=21
0i
+
A Vo
Vi=Vp
io VRV ⎟⎟⎞
⎜⎜⎛+= 2
21
1 io R ⎟⎟⎠
⎜⎜⎝ 1
ボルテージフォロワーボルテ ジフォ ワ(Voltage follower)
インピーダンス変換
入力インピーダンス高
出力インピーダンス低( )opo VVAV −=
出力インピ ダンス低i
oVV = 1
-A Vo V
A+11
+o
Vi
VV
iV≈
io VV =
ボルテージフォロワーの効能
-+
R1 R1Vi ViVo
Vo+
R2 R2R3 R3
センサ 計測器
R Rセンサ 計測器
io VRRRR
RV211
2
2
++= io V
RRRV
21
2
+=
R 2113
ローパスフィルタC1
+
R1 R2
Vo
ViVo
v1Vi
i2
-
C2
oVoi1i3
0[V]
321 iii += ( )1 −Vv321
11 R
vVi i −=( )02
2
13 −== o
o VsCR
Vvi
⎞⎛ 11R( )oVvsCi −= 112 ⎟⎟
⎠
⎞⎜⎜⎝
⎛+=
2231
1sC
Riv
ローパスフィルタの伝達関数
1
( ) 2121
1o CCRRVsG ==( )
2121211
2 1111i
CCRRs
RRCs
VsG
+⎟⎟⎠
⎞⎜⎜⎝
⎛++
22
2
2121211
2n
ζω
=
⎠⎝
22 2 nnss ωζω ++
バタワース・ローパスフィルタのタワ ス スフィルタの設計例
RRR == 2 2
12
21
CC
RRR
=
==RCn 22
1
2
1
2ω =のとき、
22C
21ζ =
RCfo
121π
= カットオフ周波数
1
トランジスタ
2SC1213AC
ダダーリントントランジスタ2SB1223/2SD1830
パワーダーリントントランジスタアレイチップトランジスタ
トランジスタの種類
npn型 pnp型
基本特性
BFEC IhI = hFE: 電流増幅率
スイッチング作用
マイコンによるモータの駆動法
M
Highで回転Lowで停止
MHigh/Low パワー電源
マイコン
ダイオード
定電流ダイオード整流用ショットキーダイオード
ブリッジダイオードツェナーダイオード
発光ダイオード(LED)
白7セグLED 自己点滅型LED
RGBフルカラーLED(4本足) チップLED
ダイオードとLEDの特性
ダイオード LED
LEDのつなぎ方の一例
LED(赤)に流せる電流は10から20[mA]
1.7~2.0[V]3.0~3.3[V]
10~20[mA] R10~20[mA]
5[V]
R
R=(3.0~3.3)/(0.01~0.02)=150~330[Ω]
通常300[Ω]~1[kΩ]程度の抵抗を使用
論理回路
AND NANDA B Y
0 0 0
A B Y
0 0 1
1 0 0
0 1 0
1 1 1
1 0 1
0 1 1
1 1 0
OR NORA B Y
0 0 0
A B Y
0 0 10 0 0
1 0 1
0 1 1
1 1 1
1 0 0
0 1 0
1 1 0
NOT XOR
1 1 1
A out
A B Y
0 0 0NOT XORA out
0 1
1 0
1 0 1
0 1 1
1 1 0
ロジック回路ICの例
NOT回路(7404) AND回路(7408) OR回路(7432)NOT回路(7404) AND回路(7408) OR回路(7432)
出力確認回路の例
5[V]
5[V] Rc
LEDAB
10[kΩ]
SW
H: SW offL: SW on RB
TransistorAND
ORBA
B
図3.6: High/Low信号生成回路
A、Bに接続NOT
A
図3.7:ロジック回路の動作確認回路図 g 信号 成回路
(SW: Switch)
等価回路の例
A
XA X
B
XB X
図3.9: XORの等価回路
A B Y
0 0 0
1 0 1
0 1 1
1 1 01 1 0
半加算器
C
A
S
B
S
図3 10: H lf Add図3.10: Half Adder A B C S
0 0 0 0
1 0 0 1
0 1 0 10 1 0 1
1 1 1 0
全加算器
HA
A
Co
D
B S
CiCi
HA図3.11: Full Adder
A B Ci D Co S
0 0 0 0 0 0
0 0 1 0 0 1
0 1 0 1 0 1
0 1 1 1 1 0
1 0 0 1 0 1
1 0 1 1 1 0
1 1 0 0 1 0
1 1 1 0 1 1
定理
A・B=B・A (・ AND)( )
A・A=AA+B=B+A (+ OR)(AB)C=A(BC)
A+A=AA(A+B)=A
(A+B)+C=A+(B+C)A・0=0
( )A+AB=AA+1=1A 0=0
A・1=AA+1=1A+0=A
0AA =⋅
1AA =+AA =
BABA +=⋅ ド モルガンのBABA +=BABA ⋅=+
ド・モルガンの定理