居住年数別世帯割合 (n=2,131)...(n=2,131)...

42
第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題 57 (3)市営住宅の入居者の状況 平成 22 年9月2日現在の市営住宅入居者(公営、一般、特公賃)の状況を以下に整理します。 ①入居者の概況 ●世帯主年齢 世帯主年齢は、65 歳以上が最も多く 24.8%、次いで、30 歳代、40 歳代、50 歳代がそれぞ れ2割弱となっています。 ●世帯人数 家族人数は1人が最も多く 29.8%、次いで2人(24.4%)、3人(18.7%)の順となっており、 2人までの尐人数世帯が過半数を占めています。 ●居住年数 居住年数は「5年以下」が 35.6%と最も多くなっていますが、「21 年以上」も 16.4%ありま す。 ●世帯収入(公営住宅法上の収入分位) 公営住宅の収入分位でみると第1階層(10%:政令月収0円~10 万4千円まで)が最も多く、 71.0%を占めています。 5年以下 35.6% 61021.6% 111515.7% 162010.7% 21年以上 16.4% 居住年数別世帯割合 (N=2,131) 29歳以下 7.8% 30歳代 19.2% 40歳代 19.0% 50歳代 19.4% 60649.8% 65歳以上 24.8% 世帯主年齢別世帯割合 (N=2,125) 1 1512世帯 71.0% 2 95世帯 4.5% 3 88世帯 4.1% 4 72世帯 3.4% 5 132世帯 6.2% 6 58世帯 2.7% 7 62世帯, 2.9% 8 92世帯 4.3% 不明 20世帯 0.9% 収入分位別世帯割合 (N=2,131) 129.8% 224.4% 318.7% 417.4% 57.4% 6人以上 2.3% 世帯人員別世帯割合 (N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる

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Page 1: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

57

(3)市営住宅の入居者の状況

平成 22 年9月2日現在の市営住宅入居者(公営、一般、特公賃)の状況を以下に整理します。

①入居者の概況

●世帯主年齢

世帯主年齢は、65 歳以上が最も多く 24.8%、次いで、30 歳代、40 歳代、50 歳代がそれぞ

れ2割弱となっています。

●世帯人数

家族人数は1人が最も多く 29.8%、次いで2人(24.4%)、3人(18.7%)の順となっており、

2人までの尐人数世帯が過半数を占めています。

●居住年数

居住年数は「5年以下」が 35.6%と最も多くなっていますが、「21 年以上」も 16.4%ありま

す。

●世帯収入(公営住宅法上の収入分位)

公営住宅の収入分位でみると第1階層(10%:政令月収0円~10 万4千円まで)が最も多く、

71.0%を占めています。

5年以下

35.6%

6~10年

21.6%

11~15年

15.7%

16~20年

10.7%

21年以上

16.4%

居住年数別世帯割合

(N=2,131)

29歳以下

7.8%

30歳代

19.2%

40歳代

19.0%50歳代

19.4%

60~64歳

9.8%

65歳以上

24.8%

世帯主年齢別世帯割合

(N=2,125)

1

1512世帯

71.0%2

95世帯

4.5%

3

88世帯4.1%

4

72世帯

3.4%

5

132世帯6.2%

6

58世帯

2.7%

7

62世帯, 2.9%

8

92世帯4.3%

不明

20世帯0.9%

収入分位別世帯割合

(N=2,131)

1人

29.8%

2人

24.4%

3人

18.7%

4人

17.4%

5人

7.4%

6人以上

2.3%

世帯人員別世帯割合

(N=2,131)

注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる

Page 2: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

58

②地域別の特性

●家族人数

市全体でみると「1人」が 29.8%で一番多く占めています。(平成 17 年時点での調査から1

人世帯の割合は増加しています)

次いで「2人」(24.4%)、「3人」(18.7%)の順に多く、「1人」「2人」をあわせると

全体の5割強を占めています。特に島嶼部では1人、2人の世帯がかなり多くなっています。

市営住宅入居者の家族人数(資料:薩摩川内市 平成17年11月16日現在)

44.0%(22)

34.9%(38)

37.3%(28)

38.6%(22)

15.7%(31)

23.2%(46)

26.8%(45)

30.7%(47)

29.8%(355)

28.8%(634)

36.0%(18)

27.5%(30)

40.0%(30)

14.0%(8)

16.7%(33)

22.2%(44)

20.8%(35)

20.9%(32)

24.0%(286)

23.5%(516)

10.0%(5)

9.2%(10)

8.0%(6)

19.3%(11)

23.2%(46)

25.3%(50)

19.0%(32)

17.0%(26)

18.9%(225)

18.7%(411)

4.0%(2)

14.7%(16)

10.7%(8)

14.0%(8)

25.8%(51)

18.2%(36)

20.2%(34)

19.0%(29)

18.2%(217)

18.2%(401)

6.0%

(3)

8.3%(9)

4.0%

(3)

12.3%(7)

15.2%(30)

10.6%(21)

10.7%(18)

7.2%(11)

7.9%(94)

8.9%(196)

1.5%(33)

4.6%(7)

0.9%(11)

2.4%

(4)

0.5%

(1)1.5%(3)

1.8%

(1)

5.5%

(6)

0.1%(2)

0.2%(2)

2.0%

(4)

0.7%

(1)

0.2%

(2)

0.3%

(7)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

薩摩川内市

(N=2,200)

旧川内市

(N=1,192)

旧樋脇町

(N=153)

旧入来町

(N=168)

旧東郷町

(N=198)

旧祁答院町

(N=198)

旧里村

(N=57)

旧上甑村

(N=75)

旧下甑村

(N=109)

旧鹿島村

(N=50)

1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人 8人

29.8%

29.5%

28.2%

30.8%

26.3%

17.9%

41.1%

40.0%

37.3%

57.4%

24.4%

26.1%

21.1%

20.8%

19.6%

23.5%

14.3%

27.7%

26.5%

27.8%

18.7%

19.4%

16.2%

20.1%

19.6%

22.4%

16.1%

15.4%

12.7%

7.4%

17.4%

17.1%

22.5%

16.4%

21.6%

21.9%

16.1%

12.3%

7.8%

5.6%

7.4%

6.1%

7.7%

10.7%

10.8%

10.7%

12.5%

4.6%

6.9%

2.3%

1.7%

4.2%

1.3%

2.1%

3.6%

8.8%

1.9%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

薩摩川内市

(N=2,131)

川内

(N=1,163)

樋脇

(N=142)

入来

(N=159)

東郷

(N=194)

祁答院

(N=196)

(N=56)

上甑

(N=65)

下甑

(N=102)

鹿島

(N=54)

家族人数(資料:薩摩川内市平成22年9月2日現在)

1人 2人 3人 4人 5人 6人以上

参考:H17年

Page 3: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

59

●居住年数

市全体でみると「5年未満」が 31.0%で最も多くなっています。次いで「5~10 年未満」

(22.3%)、「10~15 年未満」(16.4%)の順に多くなっています。「5年未満」「5~10

年未満」をあわせると全体の5割強を占め、入居者の入れ替わりが比較的行われているといえます。

居住年数(資料:薩摩川内市 平成17年11月16日現在)

50.0%(25)

48.6%(53)

46.7%(35)

52.6%(30)

40.4%(80)

40.9%(81)

33.9%(57)

33.3%(51)

31.7%(378)

35.9%(790)

12.0%(6)

33.0%(36)

14.7%(11)

22.8%(13)

27.3%(54)

23.2%(46)

25.6%(43)

30.1%(46)

24.5%(292)

24.9%(547)

18.0%(9)

12.8%(14)

25.3%(19)

8.8%(5)

16.2%(32)

15.2%(30)

16.7%(28)

20.3%(31)

14.2%(169)

15.3%(337)

8.0%(4)

3.7%(4)

10.7%(8)

14.0%(8)

15.7%(31)

13.1%(26)

19.0%(32)

13.7%(21)

20.1%(240)

17.0%(374)

12.0%

(6)

2.7%

(2)

1.8%

(1)

0.5%

(1)

7.6%

(15)

4.8%

(8)

2.6%

(4)

1.8%

(2)

9.5%

(113)

6.9%

(152)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

薩摩川内市

(N=2,200)

旧川内市

(N=1,192)

旧樋脇町

(N=153)

旧入来町

(N=168)

旧東郷町

(N=198)

旧祁答院町

(N=198)

旧里村

(N=57)

旧上甑村

(N=75)

旧下甑村

(N=109)

旧鹿島村

(N=50)

5年未満 5~10年未満 10~15年未満 15~25年未満 25年以上

31.0%

26.5%

28.9%

30.2%

24.7%

49.0%

41.1%

44.6%

42.2%

46.3%

22.3%

21.9%

22.5%

22.0%

27.8%

18.4%

21.4%

20.0%

23.5%

27.8%

16.4%

17.1%

19.7%

17.0%

14.4%

12.8%

21.4%

9.2%

20.6%

5.6%

19.1%

19.4%

20.4%

23.9%

20.6%

16.8%

8.9%

24.6%

12.7%

13.0%

11.2%

15.0%

8.5%

6.9%

12.4%

3.1%

7.1%

1.5%

1.0%

7.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

薩摩川内市

(N=2,131)

川内

(N=1,163)

樋脇

(N=142)

入来

(N=159)

東郷

(N=194)

祁答院

(N=196)

(N=56)

上甑

(N=65)

下甑

(N=102)

鹿島

(N=54)

居住年数(資料:薩摩川内市平成22年9月2日現在)

5年未満 5~10年未満 10~15年未満 15~25年未満 25年以上

参考:H17年

Page 4: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

60

●収入分位

公営住宅と一般住宅入居者について地域別の収入分位の分布状況をみると、第1分位は入来地域

市でその割合が 80.5%と最も多くなっています。逆に里地域や上甑地域では8分位(収入超過の

状況で割増賃料を支払って入居している)の世帯が目立っています。

市営住宅入居者の収入分位別入居世帯数(公営住宅、一般住宅)

1分位 2分位 3分位 4分位 5分位 6分位 7分位 8分位 計1川内 827 54 58 46 57 31 30 48 1,1512樋脇 109 5 8 6 4 5 3 2 1423入来 128 7 5 1 4 5 7 2 1594東郷 141 11 7 8 4 9 7 7 1945祁答院 127 3 1 5 46 2 5 5 1946里 31 4 1 4 2 4 9 557上甑 39 2 3 4 3 1 1 8 618下甑 73 6 3 2 7 2 4 5 1029鹿島 37 3 2 3 1 1 6 53総計 1,512 95 88 72 132 58 62 92 2,111注)「不詳」を除く

市営住宅入居者の収入分位別割合(公営住宅、一般住宅)

1分位 2分位 3分位 4分位 5分位 6分位 7分位 8分位 計1川内 71.9% 4.7% 5.0% 4.0% 5.0% 2.7% 2.6% 4.2% 100%2樋脇 76.8% 3.5% 5.6% 4.2% 2.8% 3.5% 2.1% 1.4% 100%3入来 80.5% 4.4% 3.1% 0.6% 2.5% 3.1% 4.4% 1.3% 100%4東郷 72.7% 5.7% 3.6% 4.1% 2.1% 4.6% 3.6% 3.6% 100%5祁答院 65.5% 1.5% 0.5% 2.6% 23.7% 1.0% 2.6% 2.6% 100%6里 56.4% 7.3% 1.8% 0.0% 7.3% 3.6% 7.3% 16.4% 100%7上甑 63.9% 3.3% 4.9% 6.6% 4.9% 1.6% 1.6% 13.1% 100%8下甑 71.6% 5.9% 2.9% 2.0% 6.9% 2.0% 3.9% 4.9% 100%9鹿島 69.8% 5.7% 3.8% 0.0% 5.7% 1.9% 1.9% 11.3% 100%総計 71.6% 4.5% 4.2% 3.4% 6.3% 2.7% 2.9% 4.4% 100%注)「不詳」を除いた合計に対する割合

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

61

③応募倍率

平成 17 年度以降の応募倍率をみると、川内地域では倍率が高くなる傾向が見られ、平成 21 年

度は 7.3 倍と高倍率となっています。そのほか、東郷(平均 2.3 倍)が目立っています。その他の

地域では倍率が1倍前後となっています。

入居希望の住宅に偏りがあり、団地によって応募倍率にも大きな差が見られます。倍率が高い住

宅は、住宅が比較的新しいことに加え、生活圏上の利便性(商店等の買い物、学校への通学、勤務

先への通勤、病院への通院等)が背景にあります。また、企業の転勤需要なども影響しています。

また、募集倍率が低い理由としては中層住棟であるがエレベーターが無く階段昇降の負担がある

こと、公共交通手段が無いことなどが考えられますが、応募倍率が低くても一定の応募者は存在す

ると考えられています。

市営住宅の応募倍率

年度 川内 樋脇 入来 東郷 祁答院 里 上甑 下甑 鹿島

公営住宅 平成17年度 0.9 1.0 1.0 1.3 1.0 1.0 1.0 0.1 0.1

平成18年度 0.9 1.0 1.1 2.3 0.3 0.5 1.0 0.1 0.0

平成19年度 2.9 1.0 1.8 3.2 0.6 0.4 0.7 0.1 0.7

平成20年度 4.0 0.5 1.6 3.2 0.0 0.1 0.3 0.1 0.8

平成21年度 7.3 1.0 2.1 1.6 1.2 0.3 0.2 0.1 0.4

平均 3.2 0.9 1.5 2.3 0.6 0.4 0.6 0.1 0.4

一般住宅 平成17年度 0.0 1.0 0.0 2.1 0.0 1.8 0.0 0.3 0.8

平成18年度 0.0 0.0 0.0 1.0 1.0 1.0 0.0 0.1 2.0

平成19年度 1.0 0.0 0.0 1.0 0.0 1.0 0.8 0.4 0.4

平成20年度 0.0 0.0 0.0 1.3 0.0 0.0 0.9 0.6 1.0

平成21年度 0.0 0.0 0.0 2.0 1.0 1.0 0.5 1.4 0.7

平均 0.2 0.2 0.0 1.5 0.4 1.0 0.4 0.6 1.0

特公賃 平成17年度 1.0 - 0.0 - 0.0 - - - -

平成18年度 0.3 - 0.0 - 0.0 - - - -

平成19年度 1.0 - 0.0 - 0.0 - - - -

平成20年度 1.0 - 0.0 - 0.0 - - - -

平成21年度 1.0 - 0.0 - 1.0 - - - -

平均 0.9 - 0.0 - 0.2 - - - -

注)募集選定方法は,全市域統一的に公開の抽選によるものと随時募集によるものがあります。

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

62

2-2.市営住宅入居者の意向(市営住宅入居者アンケート調査)

(1)アンケート調査の概要

①調査の目的

市営住宅ストック全体及び住宅固有の問題・課題の把握とストック活用の基本方針を検討する

ための基礎的資料を得ることを目的として、市営住宅入居者に対するアンケート調査を実施しま

した。

調査内容は、市営住宅入居のきっかけや今後の住まい方の意向、市営住宅の評価(満足度)、市

営住宅の建替え・改善等の意向、活用についての考え方(費用負担と住み替え)等にかかる居住

者の意見・要望・考え方などです。なお、改善を実施した住宅については、改善の評価について

も調査しています。

<調査対象>

②調査の概要

●調査対象:市営住宅のうち、

改善を実施していない住宅(一般住宅)・・・1,679世帯

改善を実施した住宅(改善実施済住宅)・・・ 454世帯

●調査期間:平成 22 年8月

●調査方法: 管理人のいる住宅については、管理人による配布・回収。

管理人のいない住宅については、市職員による配布、郵送による回収。

●回収状況:改善を実施していない住宅:908 票(有効回収率 54.1%)

改善を実施した住宅 :256 票(有効回収率 56.4%)

市営住宅入居者アンケート

① 一般住宅(下記②以外の住宅の入居者)

② 改善事業を実施した住宅の入居者

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

63

(2)一般住宅集計結果

ア)世帯の属性等

①世帯主年齢、家族人数等

世帯主の年齢は、「60 歳以上」が 38.5%と最も多くなっています。

家族人数は「1人」が 31.6%と最も多く、次いで「2人」が 24.1%となっています。世帯主

の年齢別にみると、60 歳以上の半数以上が「1 人」となっています。

家族構成をみると、「夫婦と子」が 33.1%と最も多く、次いで「一人暮らし」が 31.6%とな

っています。

6.5

18.7

17.8

16.2

38.5

2.2

0 10 20 30 40 50

30歳未満

30代

40代

50代

60歳以上

無回答

(%)問1.世帯主の年齢(N=908)

31.6

24.1

18.2

16.7

7.7

1.7

0 10 20 30 40

1人

2人

3人

4人

5人以上

無回答

(%)問3.家族人数(N=908)

31.6

16.0

33.1

15.2

0.1

0.3

1.5

2.1

0 10 20 30 40

一人暮らし

夫婦のみ

夫婦と子供

あなたと子供

夫婦と親

三世代同居

その他

無回答

(%)問4.家族構成(N=908)

16.9

11.8

9.3

27.9

56.6

16.9

8.8

14.2

37.4

32.9

37.3

21.2

29.0

21.8

7.1

25.4

35.3

32.7

10.2

1.4

3.4

22.9

14.8 1.4

0.6

1.4

1.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主の年齢×家族人数

1人 2人 3人 4人 5人以上 無回答

Page 8: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

64

②世帯主の職業、勤務先

世帯主の職業は、「公務員・会社員」が 44.4%と最も多く、次いで「無職、年金受給」が 30.6%

となっています。

世帯主の勤務先は、「甑島を除く市内」が 36.9%と最も多く、次いで「通勤先なし」が 31.4%

となっています。

③世帯年収

世帯年収は「100~200万円未満」が

24.2%、次いで「200~300万円未満」

が 22.9%と多くなっています。

④家賃に対する感じ方

家賃の感じ方は、「ぜいたくはできな

いがなんとかやっていける」が 76.8%

と大半を占めています。

36.9

13.1

1.1

1.2

0.3

3.5

0.2

31.4

12.2

0 10 20 30 40

甑島を除く市内

甑島島内

鹿児島市

いちき串木野市

阿久根市

左記以外の県内

県 外

通勤先なし

無回答

(%)

問2.世帯主の勤務先(N=908)

2.3

5.3

5.1

44.4

30.6

3.7

8.6

0 10 20 30 40 50

農林漁業

自営業・自由業

製造業

公務員・会社員

無職、年金受給

その他

無回答

(%)

問2.世帯主の職業(N=908)

14.8

24.2

22.9

16.7

6.8

4.2

0.7

9.7

0 10 20 30

100万円未満

100~200万円未満

200~300万円未満

300~400万円未満

400~500万円未満

500~700万円未満

700万円以上

無回答

(%)

問5.世帯収入(N=908)

16.4

76.8

3.4

0.4

3

0 20 40 60 80

生活必需品を切りつめるほど苦

しい

ぜいたくはできないがなんとか

やっていける

生活にやや余裕があり家賃は家

計に影響がない

その他

無回答

(%)

問6.家賃の感じ方(N=908)

Page 9: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

65

イ)現在のすまいについて

①現住居の居住年数

「5年以内」が 34.7%と最も多く、次いで「5~10 年未満」が 27.1%、「10~20 年未満」

が 23.2%となっています。20 年以上の居住年数の長い世帯が 13.2%と尐なく、10 年未満の

世帯が6割以上を占めることから、市営住宅の入居者は比較的入れ替わっていることがわかりま

す。

②居住階

「1階」が 50.2%で半数以上を

占めており、4階以上は尐なくなっ

ています。

世帯主年齢別にみると、60 歳以

上で「1階」の割合が高くなってい

ます。

34.7

27.1

23.2

13.2

1.8

0 10 20 30 40

5年未満

5~10年未満

10~20年未満

20年以上

無回答

(%)問7.居住年数(N=908)

50.2

15.4

12.6

7.3

1.2

7.7

5.6

0 20 40 60

1 階

2 階

3 階

4 階

5 階

1・2階併用型

無回答

(%)問8.居住階(N=908)

49.2

47.6

49.4

42.2

56.3

18.6

20.6

14.2

18.4

12.3

15.3

12.4

16.0

15.6

9.7

10.2

7.6

10.5

8.8

4.9

3.4

2.9

0.3

1.7

4.7

4.9

10.9

10.6

1.7

4.1

3.1

4.1

6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主の年齢×居住階

1 階 2 階 3 階 4 階 5 階 1・2階併用型 無回答

Page 10: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

66

③現住居に入居する以前の住所、住宅の種類

「甑島を除く市内」が 61.2%と半数以上を占め、市外からの住み替えは尐なくなっています。

従前住宅は、「民間借家(戸建)」(23.2%)、「民間借家(アパート・マンション)」(22.7%)

が多くなっています。

④市営住宅に住んだ理由、重視した点

「前の住宅の家賃に丌満」が 21.3%と最も多く、次いで、「結婚・独立」(17.6%)となっ

ています。

市営住宅を探す際、重視した項目では「間取り」が 26.7%と最も多く、次いで立地条件である

「学校等の通学距離」、「親・親戚の家までの距離」、「通勤距離」が多くなっています。

9.1

0.2

10.4

23.2

22.7

3.5

1.0

4

0 10 20 30

持家(戸建)

持家(分譲)

公営住宅

民間借家(戸建)

民間借家(アパート・マンション)

社宅・官舎・寮

その他

無回答

(%)

問9-2.従前住居(N=908)

26.7

4.5

4.6

13.7

4.8

15.5

5.1

14.0

2.5

15.0

0 10 20 30

間取り

築年数

構 造

通勤距離

商業施設の利便性

学校等への通学距離

JR・バスの利便性

親・親戚の家までの距離

その他

無回答

(%)

問11.市営住宅を探す際、重視した項目(N=908)

17.6

7.8

8.9

21.3

6.2

3.9

4.8

9.4

1.5

16.1

13.0

0 10 20 30

結婚・独立

転勤・転職

前の住宅の広さに不満

前の住宅の家賃に不満

実家に行くのに便利

就 職

UJIターン

前の住宅の利便性や周辺環境に不満

前の住宅には駐車場が無かった

その他

無回答

(%)

問10.市営住宅に住んだ理由・複数回答(N=908)

61.2

12.1

4.4

1.1

0.3

5.8

10

5

0 10 20 30 40 50 60 70

甑島を除く市内

甑島島内

鹿児島市

いちき串木野市

阿久根市

左記以外の県内

県 外

無回答

(%)

問9-1.従前住所(N=908)

Page 11: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

67

⑤現在の住まいの評価

住宅や団地の各要素に対する感じ方をみると、「室内の段差」「日当たり、風通し」「広さ・

間取り・部屋数」は満足

している世帯が多い反面、

「湿気のこもり、カビ、

換気」の丌満がかなり高

く、「住宅内部のいたみ

ぐあい」「浴室」などに

ついての丌満が高くなっ

ています。

点数は「非常に満足」+2点、「やや満足」+1点、「とちらともいえない」0点、「やや

不満」-1点、「非常に不満」-2点、「無回答」0点として各割合を乗じた数の合計

14.7

11.1

5.7

12.0

11.6

8.1

14.2

11.7

9.6

16.7

8.5

3.6

5.2

5.2

6.1

7.7

11.6

7.4

7.1

8.4

5.8

9.1

8.3

10.0

36.6

33.0

13.9

28.2

22.3

17.6

31.3

28.4

21.3

35.5

15.2

10.0

17.0

13.9

14.0

20.0

24.8

15.4

18.5

30.8

19.1

23.1

20.4

25.2

28.1

33.3

29.7

29.6

35.3

30.8

42.8

46.6

44.9

28.6

47.0

26.1

41.1

45.1

39.8

52.6

37.4

53.5

52.0

47.8

54.2

46.2

57.0

49.5

15.9

18.1

35.1

21.5

18.0

27.1

9.3

10.7

18.5

13.0

17.4

31.1

25.5

26.4

26.7

15.1

15.4

14.8

12.8

9.2

13.7

15.3

10.7

10.7

4.6

4.5

15.7

8.6

12.8

16.4

2.4

2.6

5.6

6.2

11.9

29.2

11.2

9.5

13.5

4.7

10.8

8.9

9.5

3.9

7.2

6.3

3.6

4.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

①広さ・間取り・部屋数(N=803)

②押入や家具置場の数・広さ(N=818)

③住宅内部のいたみぐあい(N=829)

④台所の広さ・キッチン(N=840)

⑤便 所(N=835)

⑥浴室(N=828)

⑦室内の段差(N=818)

⑧電灯などのスイッチ(N=820)

⑨玄関ドア等の防犯性(N=820)

⑩日当たり、風通し(N=833)

⑪虫害(シロアリ等)(N=809)

⑫湿気のこもり・カビ、換気(N=839)

⑬隣戸や上下階の音漏れ(N=820)

⑭建具のたてつけ(N=814)

⑮住宅の外観(汚れなど)(N=817)

⑯屋外の段差や歩行の安全性(N=810)

⑰駐車場台数(N=805)

⑱子供の遊び場や公園の広さ(N=772)

⑲自転車置場の数・位置N=771)

⑳近所つきあいの良さ(N=829)

21団地の維持管理の状況(N=810)

22家賃の満足度(N=837)

23火災に対する安全性(N=823)

24テレビ視聴設備(N=822)

問12.住宅・住環境に対する評価(無回答を除く)

非常に満足 やや満足 どちらともいえない

やや不満 非常に不満

点数 点数36.1 -18.5

25.2 -19.1-37.5 -24.612.6 9.61.8 9.5

-23.8 -2.141.0 1.032.6 28.1

9.8 2.539.9 12.4-8.0 17.2

-66.8 22.7

9.玄関ドア等の防犯性

10.日当たり、風通し11.虫害(シロアリ等)

項目1.広さ・間取り・部屋数2.押入や家具置場の数・広さ

3.住宅内部のいたみぐあい4.台所の広さ・キッチン5.便所 17.駐車場台数

18.子供の遊び場や公園の広さ19.自転車置き場の数・位置20.近所つきあいの良さ

6.浴室7.室内の段差8.電灯などのスイッチ

21.団地の維持管理の状況

22.家賃の満足度23.火災に対する安全性24.テレビ視聴設備12.湿気のこもり・カビ・換気

項目13.隣戸や上下階の音漏れ14.建具のたてつけ

15.住宅の外観(汚れなど)16.屋外の段差や歩行の安全性

Page 12: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

68

⑥改善してほしい項目

住まいの評価で丌満の高かった「湿気のこもり、カビ、換気」「住宅内部のいたみぐあい」「浴

室」についての改善希望が多くなっています。

6.1

1.0

7.4

3.2

4.8

6.7

2.6

0.4

1.4

3.0

2.6

13.2

3.3

2.0

2.6

0.8

2.6

0.6

0.8

0.3

1.2

3.0

0.6

1.0

28.7

0 10 20 30 40

広さ・間取り・部屋数

押入や家具置場の数・広さ

住宅内部のいたみぐあい

台所の広さ・キッチン

便 所

浴 室

室内の段差

電灯などのスイッチ

玄関ドア等の防犯性

日当たり、風通し

虫害(シロアリ等)

湿気のこもり・カビ、換気

隣戸や上下階の音漏れ

建具のたてつけ

住宅の外観(汚れなど)

屋外の段差や歩行の安全性

駐車場台数

子供の遊び場や公園の広さ

自転車置場の数・位置

近所つきあいの良さ

団地の維持管理の状況

家賃の満足度

火災に対する安全性

テレビ視聴設備

無回答

(%)

問13.市営住宅で最も改善してほしい項目(N=908)

11.5

7.8

21.0

15.2

12.8

20.9

5.8

2.4

6.2

10.2

9.9

32.0

10.1

11.3

12.4

5.1

8.6

3.3

4.2

2.1

4.8

7.6

2.8

4.6

27.6

0 10 20 30 40

広さ・間取り・部屋数

押入や家具置場の数・広さ

住宅内部のいたみぐあい

台所の広さ・キッチン

便 所

浴 室

室内の段差

電灯などのスイッチ

玄関ドア等の防犯性

日当たり、風通し

虫害(シロアリ等)

湿気のこもり・カビ、換気

隣戸や上下階の音漏れ

建具のたてつけ

住宅の外観(汚れなど)

屋外の段差や歩行の安全性

駐車場台数

子供の遊び場や公園の広さ

自転車置場の数・位置

近所つきあいの良さ

団地の維持管理の状況

家賃の満足度

火災に対する安全性

テレビ視聴設備

無回答

(%)

問13.市営住宅で改善してほしい項目・複数回答(N=908)

Page 13: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

69

ウ)今後の居住意向

「できるだけ住み続けたい」が

42.4%と最も多く、「ずっと住み続け

たい」(21.3%)と併せると6割以上

が居住継続を希望しており、引っ越した

い世帯は1/4程度となっています。世

帯主年令別にみると、60 歳以上で住み

続け意向が特に高くなっています。

住み続けたい理由(複数回答)は「住み

慣れている」「家賃が安い」「環境がよ

い」が多くなっています。

住み替えたい理由(複数回答)は「広さ・間取りに丌満」「老朽化やいたみがはげしい」が多く、

住み替え先としては「一戸建て持ち家」が 48.5%と最も多くなっています。

21.3

42.4

18.4

6.8

11.1

0 10 20 30 40 50

ずっと住み続けたい

できるだけ住み続けたい

いずれ引っ越したい

条件が整えばすぐにでも引っ越したい

無回答

(%)

問14.今後の居住意向(N=908)

20.4

19.4

41.2

41.0

42.7

5.7

2.9

0 10 20 30 40 50

仕事の都合

買物や病院が便利

家賃が安い

環境がよい

住み慣れている

その他

無回答

(%)

問14-1.住み続けたい理由・複数回答(N=578)

33.6

28.8

8.3

13.5

11.4

13.5

4.4

16.2

18.3

7.4

0 10 20 30 40

広さ・間取りに不満

老朽化やいたみが激しい

災害や緊急時の不安

通勤等、仕事の都合

実家に近いところに住みたい

環境(利便性など)に不満

この地域になじみがないから

住宅の管理状況が悪いから

その他

無回答

(%)

問14-2.住み替えたい理由・複数回答(N=229)

3.4

11.8

19.1

15.6

32.0

30.5

46.5

45.7

50.3

37.4

49.2

28.2

21.6

17.0

8.0

15.3

9.4

6.8

6.8

4.6

1.7

4.1

6.8

10.2

18.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主の年齢×住み続け意向

ずっと住み続けたいできるだけ住み続けたいいずれ引っ越したい条件が整えばすぐにでも引っ越したい無回答

48.5

1.7

14.4

11.8

4.4

0.4

18.8

0 10 20 30 40 50 60

一戸建て持ち家

分譲マンション

他の市営住宅や県営住宅

一戸建ての民間借家

民間賃貸アパート・マンション

社宅・官舎・寮

その他

無回答

(%)

問14-3.住み替えたい住宅・複数回答(N=229)

Page 14: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

70

エ)住宅の建替え・改修について

①現在の住まいの建替え・改修について

「建替えではなく改修すべきだ」が 45.5%と最も多く、次いで「今のままでよい」(28.6%)

が多く、「早く建替えるべきだ」は 11.2%となっています。

②建替え・改修で重視する内容

「浴室、便所、居室などの壁を塗り替える」や「水回りの広さはそのままで設備を新しくする」

が多くなっています。

世帯主年齢別にみると、壁の塗り替えについては 40・50 代で多く、水回りの設備更新は 40

代で特に高くなっています。(次頁表参照)

11.2

45.5

28.6

1.1

13.5

0 10 20 30 40 50

早く建替えるべきだ

建替ではなく改修すべきだ

今のままでよい

その他

無回答

(%)

問15.建替や改修について(N=908)

10.6

4.5

15.1

11.1

6.2

17.4

7.0

5.8

22.2

0 10 20 30

住宅全体の広さを今より広く

する

広さはそのままで間取りを変

更する

水回りの広さはそのままで

設備を新しくする

水回りを広くし設備も新しく

する

室内の段差を解消し手すり

をつける

浴室、便所、居室などの壁を

塗り替える

建具などの丈夫なものへの

取替や外壁の塗替をする

その他

無回答

(%)問16.建替・改修で最も重視する点(N=908)

15.4

10.1

27.6

21.4

14.4

41.1

29.0

9.5

18.6

0 20 40 60

住宅全体の広さを今より広く

する

広さはそのままで間取りを

変更する

水回りの広さはそのままで

設備を新しくする

水回りを広くし設備も新しく

する

室内の段差を解消し手すり

をつける

浴室、便所、居室などの壁

を塗り替える

建具などの丈夫なものへの

取替や外壁の塗替をする

その他

無回答

(%)

問16.建替・改修で重視する点・複数回答(N=908)

11.9

11.2

11.1

17.7

9.1

57.6

60.6

51.9

45.6

32.9

20.3

22.9

29.6

25.2

34.3

3.4

1.2

1.2

1.4

0.6

6.8

4.1

6.2

10.2

23.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主の年齢×建替や改修について

早く建替えるべきだ 建替ではなく改修すべきだ

今のままでよい その他

無回答

Page 15: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

71

③建替え・改修に伴う家賃上昇について

「多尐の家賃上昇は仕方がない」が 41.2%と多くなっている一方、「今以上の家賃は支払え

ないため工事はしないでほしい」が 23.1%となっています。

世帯主年齢別にみると、若くなるほど「多尐の家賃上昇は仕方がない」の割合が高くなるが、

30 代以上の各年代で「今以上の家賃は支払えないため工事はしないでほしい」が2割以上とな

っています。

41.2

5.7

23.1

20

9.9

0 10 20 30 40 50

多少の家賃上昇は仕方ない

今以上の家賃は支払えないため他

の市営住宅へ引っ越したい

今以上の家賃は支払えないため工

事はしないで欲しい

わからない

無回答

(%)問17.家賃の上昇について (N=908)

54.2

48.2

43.2

44.9

33.1

5.1

7.6

4.9

8.2

4.6

6.8

22.9

30.2

23 .1

23 .1

30.5

18.8

17.9

16.3

21.1

3.4

2.4

3.7

7.5

18.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主の年齢×家賃の上昇について

多少の家賃上昇は仕方ない

今以上の家賃は支払えないため他の市営住宅へ引っ越したい

今以上の家賃は支払えないため工事はしないで欲しい

わからない

無回答

建替・改修で最も望むこと

世帯主年齢別割合(%)住宅全体の広さを今より広くする

広さはそのままで間取りを変更する

水回りの広さはそのままで設備を新しくする

水回りを広くし設備も新しくする

室内の段差を解消し手すりをつける

浴室、便所、居室などの壁を塗り替える

建具などの丈夫なものへの取替や外壁の塗替をする

その他 無回答

29歳以下 10.2 8.5 16.9 23.7 1.7 11.9 8.5 10.2 8.5

30代 15.9 5.3 19.4 15.3 3.5 17.1 6.5 7.6 9.4

40代 14.8 6.2 22.2 8.0 8.6 21.6 6.8 1.9 9.9

50代 8.8 4.1 17.0 14.3 2.7 23.8 4.8 5.4 19.0

60歳以上 6.6 2.6 9.1 7.4 8.6 13.7 8.6 6.6 36.9

Page 16: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

72

オ)今後の団地づくりについて

今後の団地づくりの際に最も重視することは、「家賃負担が大きくならないこと」で、37.0%

と最も多くなっています。次いで「商店・病院に近いなど、生活の利便性が高いこと」「子供から

高齢者まで、いろんな年代の人が住めること」「高齢者や障害者にやさしい建設計画であること」

がそれぞれ 10%前後となっています。

6.1

14.9

4.6

8.1

10.8

37.0

5.9

0.2

12.3

5.7

10.9

8.1

16.1

15.5

18.4

10.6

0.0

14.6

10.7

9.5

9.1

11.5

10.5

14.1

17.3

0.2

17.2

0 20 40

親族や近所づきあいが保たれること

高齢者や障害者にやさしい設計計画と

なっていること

緑や周辺の自然環境を考えた団地と

なっていること

子供から高齢者までいろんな年代の人

が住めること

店舗や病院に近いなど生活の利便性が

高いこと

家賃負担が大きくならないこと

今住んでいる地区から移転しなくてよい

こと

その他

無回答

(%)

問18.団地づくりで重視する点(N=908)

第1位 第2位 第3位

Page 17: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

73

(3)改善実施済住宅集計結果

ア)世帯の属性等

①世帯主年齢、家族人数等

世帯主の年齢は、「60 歳以上」が 37.1%と最も多くなっています。

家族人数は「1人」が 32.0%と最も多く、次いで「2人」が 31.3%となっています。世帯主

の年齢別にみると、60 歳以上の半数以上が「1 人」となっています。

家族構成をみると、「一人暮らし」が 32.0%と最も多く、次いで「夫婦と子」が 25.4%とな

っています。

5.5

16.4

21.9

17.6

37.1

1.6

0 10 20 30 40

30歳未満

30代

40代

50代

60歳以上

無回答

(%)問1.世帯主の年齢(N=256)

32.0

31.3

14.5

16.4

4.7

1.2

0 10 20 30 40

1人

2人

3人

4人

5人以上

無回答

(%)問3.家族人数(N=256)

32.0

12.1

25.4

22.7

0.8

4.3

2.7

0 10 20 30 40

一人暮らし

夫婦のみ

夫婦と子供

あなたと子供

夫婦と親

三世代同居

その他

無回答

(%)問4.家族構成(N=256)

14.3

9.5

21.4

22.2

54.7

21.4

19.0

23.2

51.1

34.7

21.4

16.7

25.0

15.6

6.3

42.9

40.5

21.4

8.9

3.2

14.3

8.9 2.2

1.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主年齢×家族人数

1人 2人 3人 4人 5人以上 無回答

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

74

②世帯主の職業、勤務先

世帯主の職業は、「無職、年金受給」が 35.9%と最も多く、次いで「公務員・会社員」が 35.5%

となっています。

世帯主の勤務先は、「甑島を除く市内」が 50.4%と半数以上を占め、次いで「通勤先なし」

が 36.3%となっています。

③世帯年収

世帯年収は「100~

200 万 円 未 満 」 が

28.5%、次いで「200~

300 万 円 未 満 」 が

22.3%と多くなってい

ます。

④家賃に対する感じ方

家賃の感じ方は、「ぜい

たくはできないがなんとか

やっていける」が 73.8%と

大半を占めるものの、「生

活必需品を切りつめるほど

苦しい」も 21.5%を占めて

います。

2.7

3.9

9.4

35.5

35.9

3.9

8.6

0 10 20 30 40

農林漁業

自営業・自由業

製造業

公務員・会社員

無職、年金受給

その他

無回答

(%)

問2.世帯主の職業(N=256)

50.4

2.7

0.8

0.4

0

1.2

0.4

36.3

7.8

0 10 20 30 40 50 60

甑島を除く市内

甑島島内

鹿児島市

いちき串木野市

阿久根市

左記以外の県内

県 外

通勤先なし

無回答

(%)

問2.世帯主の勤務先(N=256)

16.8

28.5

22.3

16

3.9

2.7

0.4

9.4

0 10 20 30

100万円未満

100~200万円未満

200~300万円未満

300~400万円未満

400~500万円未満

500~700万円未満

700万円以上

無回答

(%)

問5.世帯収入(N=256)

21.5

73.8

1.2

0.4

3.1

0 20 40 60 80

生活必需品を切りつめるほど苦

しい

ぜいたくはできないがなんとか

やっていける

生活にやや余裕があり家賃は家

計に影響がない

その他

無回答

(%)

問6.家賃の感じ方(N=256)

Page 19: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

75

イ)現在のすまいについて

①現住居の居住年数

「5年以内」が 28.5%と最も多く、次いで「5~10 年未満」が 27.7%、「10~20 年未満」

が 25.0%となっています。20 年以上の居住年数の長い世帯が 16.8%と尐なく、10 年未満の

世帯が7割以上を占めることから、市営住宅の入居者は比較的入れ替わっていることがわかりま

す。

②居住階

「1階」が 58.2%で半数以

上を占めており、4階以上は尐

なくなっています。

世帯主年齢別にみると、40

代と 60 歳以上で「1階」の割

合が特に高くなっています。

28.5

27.7

25.0

16.8

2.0

0 10 20 30

5年未満

5~10年未満

10~20年未満

20年以上

無回答

(%)問7.居住年数(N=256)

58.2

14.8

11.3

5.9

1.6

8.2

0 20 40 60 80

1 階

2 階

3 階

4 階

5 階

無回答

(%)問8.居住階(N=256)

42.9

42.9

64.3

57.8

65.3

14.3

19.0

19.6

11.1

12.6

14.3

19.0

10.7

11.1

8.4

10.2

11.9

1.8

11.1

2.1

7.1

2.4

1.8

1.1

7.1

4.8

1.8

8.9

10.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主年齢×居住階

1 階 2 階 3 階 4 階 5 階 無回答

Page 20: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

76

③現住居に入居する以前の住所、住宅の種類

「甑島を除く市内」が 72.3%と大半を占め、市外からの住み替えは尐なくなっています。

従前住宅は、「民間借家(戸建)」(22.7%)、「民間借家(アパート・マンション)」(21.9%)

が多くなっています。

④市営住宅に住んだ理由、重視した点

「その他」を除くと、「結婚・独立」が 19.9%と最も多く、次いで、「前の住宅の家賃に丌

満」(18.4%)となっています。

市営住宅を探す際、重視した項目では「間取り」が 24.6%と最も多く、次いで立地条件である

「親・親戚の家までの距離」「学校等の通学距離」「通勤距離」が多くなっています。

72.3

2.3

3.5

2.7

1.2

3.9

9.4

4.7

0 10 20 30 40 50 60 70 80

甑島を除く市内

甑島島内

鹿児島市

いちき串木野市

阿久根市

左記以外の県内

県 外

無回答

(%)

問9-1.従前住所(N=256)

12.5

7.8

22.7

21.9

5.1

1.2

2.7

0 10 20 30

持家(戸建)

持家(分譲)

公営住宅

民間借家(戸建)

民間借家(アパート・マンション)

社宅・官舎・寮

その他

無回答

(%)

問9-2.従前住居(N=256)

19.9

6.6

9.8

18.4

11.3

1.6

2.7

6.3

1.2

20.7

17.2

0 10 20 30

結婚・独立

転勤・転職

前の住宅の広さに不満

前の住宅の家賃に不満

実家に行くのに便利

就 職

UJIターン

前の住宅の利便性や周辺環境に不満

前の住宅には駐車場が無かった

その他

無回答

(%)

問10.市営住宅に住んだ理由・複数回答(N=256)

24.6

4.3

3.5

12.5

1.6

16.4

6.6

19.5

4.3

12.5

0 10 20 30

間取り

築年数

構 造

通勤距離

商業施設の利便性

学校等への通学距離

JR・バスの利便性

親・親戚の家までの距離

その他

無回答

(%)

問11.市営住宅を探す際、重視した項目(N=256)

Page 21: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

77

⑤現在の住まいの評価

住宅や団地の各要素に対する感じ方をみると、「室内の段差」「日当たり、風通し」「広さ・

間取り・部屋数」は

満足している世帯が

多い反面、「湿気の

こもり、カビ、換気」

「住宅内部のいたみ

ぐあい」「浴室」に

ついての丌満が高く

なっています。

15.0

11.6

3.8

7.9

14.7

5.4

7.9

7.9

5.0

16.9

7.4

2.5

2.1

2.6

9.3

7.2

10.2

6.1

7.7

6.3

3.9

7.9

9.1

8.2

30.0

27.6

11.8

27.7

29.8

14.2

30.1

32.2

22.2

36.7

14.4

11.3

12.2

14.6

23.3

24.7

23.3

14.0

15.9

21.7

18.6

24.9

22.8

30.5

27.5

31.5

25.2

26.9

30.3

27.5

44.4

44.4

43.5

23.6

42.4

23.1

41.8

41.6

43.6

47.7

41.5

51.8

58.2

54.6

56.3

41.5

54.8

50.6

23.6

22.4

34.5

24.8

15.1

27.1

13.4

10.9

20.9

18.1

21.0

32.4

21.5

27.0

15.7

17.0

14.0

14.5

9.5

11.3

11.3

15.4

9.1

7.3

3.9

6.9

24.8

12.8

10.1

25.8

4.2

4.6

8.4

4.6

14.8

30.7

22.4

14.2

8.1

3.4

11.0

13.6

8.6

6.3

10.0

10.4

4.1

3.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

①広さ・間取り・部屋数(N=233)

②押入や家具置場の数・広さ(N=232)

③住宅内部のいたみぐあい(N=238)

④台所の広さ・キッチン(N=242)

⑤便 所(N=238)

⑥浴室(N=240)

⑦室内の段差(N=239)

⑧電灯などのスイッチ(N=239)

⑨玄関ドア等の防犯性(N=239)

⑩日当たり、風通し(N=237)

⑪虫害(シロアリ等)(N=229)

⑫湿気のこもり・カビ、換気(N=238)

⑬隣戸や上下階の音漏れ(N=237)

⑭建具のたてつけ(N=233)

⑮住宅の外観(汚れなど)(N=236)

⑯屋外の段差や歩行の安全性(N=235)

⑰駐車場台数(N=236)

⑱子供の遊び場や公園の広さ(N=228)

⑲自転車置場の数・位置N=220)

⑳近所つきあいの良さ(N=240)

21団地の維持管理の状況(N=231)

22家賃の満足度(N=241)

23火災に対する安全性(N=241)

24テレビ視聴設備(N=233)

問12.住宅・住環境に対する評価(無回答を除く)

非常に満足 やや満足 どちらともいえない

やや不満 非常に不満

点数 点数1.広さ・間取り・部屋数 26.2 13.隣戸や上下階の音漏れ -46.0

2.押入や家具置場の数・広さ 13.1 14.建具のたてつけ -32.53.住宅内部のいたみぐあい -60.1 15.住宅の外観(汚れなど) 9.44.台所の広さ・キッチン -6.6 16.屋外の段差や歩行の安全性 14.15.便所 22.2 17.駐車場台数 7.0

6.浴室 -50.3 18.子供の遊び場や公園の広さ -13.67.室内の段差 22.6 19.自転車置き場の数・位置 3.98.電灯などのスイッチ 26.1 20.近所つきあいの良さ 9.8

9.玄関ドア等の防犯性 -5.0 21.団地の維持管理の状況 -4.410.日当たり、風通し 39.8 22.家賃の満足度 4.111.虫害(シロアリ等) -19.3 23.火災に対する安全性 22.3

12.湿気のこもり・カビ・換気 -72.0 24.テレビ視聴設備 29.7

項目 項目

点数は「非常に満足」+2点、「やや満足」+1点、「とちらともいえない」0点、「やや

不満」-1点、「非常に不満」-2点、「無回答」0点として各割合を乗じた数の合計

Page 22: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

78

⑥改善してほしい項目

住まいの評価で丌満の高かった「湿気のこもり、カビ、換気」「住宅内部のいたみぐあい」「浴

室」についての改善希望が多くなっています。

10.2

5.1

28.5

14.5

12.5

28.1

1.6

4.7

7.8

10.5

9.0

34.4

13.3

10.2

4.3

2.7

10.2

3.9

2.3

3.9

3.5

9.8

3.1

2.0

25.4

0 10 20 30 40

広さ・間取り・部屋数

押入や家具置場の数・広さ

住宅内部のいたみぐあい

台所の広さ・キッチン

便 所

浴 室

室内の段差

電灯などのスイッチ

玄関ドア等の防犯性

日当たり、風通し

虫害(シロアリ等)

湿気のこもり・カビ、換気

隣戸や上下階の音漏れ

建具のたてつけ

住宅の外観(汚れなど)

屋外の段差や歩行の安全性

駐車場台数

子供の遊び場や公園の広さ

自転車置場の数・位置

近所つきあいの良さ

団地の維持管理の状況

家賃の満足度

火災に対する安全性

テレビ視聴設備

無回答

(%)

問13.市営住宅で改善してほしい項目・複数回答(N=256)

5.9

1.2

11.3

4.3

3.5

10.9

1.2

1.6

2.0

3.9

2.0

10.9

2.3

0.8

0.8

0.8

4.7

0.4

1.2

0.4

0.8

2.7

0.0

0.0

26.6

0 10 20 30

広さ・間取り・部屋数

押入や家具置場の数・広さ

住宅内部のいたみぐあい

台所の広さ・キッチン

便 所

浴 室

室内の段差

電灯などのスイッチ

玄関ドア等の防犯性

日当たり、風通し

虫害(シロアリ等)

湿気のこもり・カビ、換気

隣戸や上下階の音漏れ

建具のたてつけ

住宅の外観(汚れなど)

屋外の段差や歩行の安全性

駐車場台数

子供の遊び場や公園の広さ

自転車置場の数・位置

近所つきあいの良さ

団地の維持管理の状況

家賃の満足度

火災に対する安全性

テレビ視聴設備

無回答

(%)

問13.市営住宅で最も改善してほしい項目(N=256)

Page 23: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

79

ウ)今後の居住意向

「できるだけ住み続けたい」が

39.5%と最も多く、「ずっと住み続

けたい」(16.0%)と併せると6割

以上が居住継続を希望しており、引っ

越したい世帯は1/4程度となってい

ます。世帯主年令別にみると、60 歳

以上で住み続け意向が特に高くなっ

ています。

住み続けたい理由(複数回答)は「家

賃が安い」「住み慣れている」が多くなっています。

住み替えたい理由(複数回答)は「老朽化やいたみがはげしい」「広さ・間取りに丌満」が多く、

住み替え先としては「一戸建て持ち家」が 51.6%と半数以上を占めています。

38.7

43.5

8.1

9.7

12.9

24.2

11.3

6.5

22.6

3.2

0 10 20 30 40 50

広さ・間取りに不満

老朽化やいたみが激しい

災害や緊急時の不安

通勤等、仕事の都合

実家に近いところに住みたい

環境(利便性など)に不満

この地域になじみがないから

住宅の管理状況が悪いから

その他

無回答

(%)

問14-2.住み替えたい理由・複数回答(N=62)

22.5

12.0

45.1

26.8

41.5

6.3

6.3

0 10 20 30 40 50

仕事の都合

買物や病院が便利

家賃が安い

環境がよい

住み慣れている

その他

無回答

(%)

問14-1.住み続けたい理由・複数回答(N=142)

16.0

39.5

16.0

8.2

20.3

0 10 20 30 40 50

ずっと住み続けたい

できるだけ住み続けたい

いずれ引っ越したい

条件が整えばすぐにでも引っ越したい

無回答

(%)

問14.今後の居住意向(N=256)

2.4

7.1

20.0

27.4

50.0

40.5

53.6

40.0

30.5

28.6

35.7

16.1

11.1

8.4

14.3

7.1

10.7

11.1

4.2

7.1

14.3

12.5

17.8

29.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主年齢×住み続け意向

ずっと住み続けたいできるだけ住み続けたいいずれ引っ越したい条件が整えばすぐにでも引っ越したい無回答

51.6

1.6

14.5

21.0

4.8

1.6

4.8

0 10 20 30 40 50 60

一戸建て持ち家

分譲マンション

他の市営住宅や県営住宅

一戸建ての民間借家

民間賃貸アパート・マンション

社宅・官舎・寮

その他

無回答

(%)

問14-3.住み替えたい住宅・複数回答(N=62)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

80

エ)高齢化対応改修について

「改修してよかった」が 37.9%

と最も多く、改修については評価さ

れています。

世帯主年齢別にみると、29 歳以

下と 50 代で特に高く評価されてい

ます。

「他の部分も改修してほしかっ

た」や「改修せずに建替えた方がよ

かった」世帯のうち、改修や建替え

に伴う家賃上昇については、「多尐の家賃上

昇は仕方がない」が 43.5%となっています。

「改修しない方がよかった」という世帯は

8世帯で、「水洗化等により共益貹が上がっ

たから」37.5%となっています。

37.9

23.8

9.4

3.1

25.8

0 10 20 30 40 50

改修してよかった

改修してよかったが他の部分もしてほし

かった

改修せず建て替えた方がよかった

改修しない方がよかった

無回答

(%)

問15.高齢化対応改修について(N=256)

37.5

50.0

12.5

0 20 40 60

今までより使い勝手が悪くなったから

水洗化などで共益費が上がったから

その他

無回答

(%)

問17.改修しない方がよかった理由(N=8)

43.5

8.2

18.8

27.1

2.4

0 10 20 30 40 50

多少の家賃上昇は仕方ない

今以上の家賃は支払えないため他の

市営住宅へ引っ越したい

今以上の家賃は支払えないため工事

はしないで欲しい

わからない

無回答

(%)問16.家賃の上昇について (N=85)

50.0

40.5

35.7

48.9

32.6

21.4

28.6

30.4

24.4

18.9

14.3

14.3

17.9

8.9

1.1

5.4

2.2

4.2

14.3

16.7

10.7

15.6

43.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29歳以下

30代

40代

50代

60歳以上

世帯主年齢×高齢化対応改修について

改修してよかった改修してよかったが他の部分もしてほしかった改修せず建て替えた方がよかった改修しない方がよかった無回答

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

81

オ)今後の団地づくりについて

今後の団地づくりの際に最も重視することは、「家賃負担が大きくならないこと」で、44.9%

と最も多くなっています。次いで「店舗・病院に近いなど、生活の利便性が高いこと」「子供から

高齢者まで、いろんな年代の人が住めること」「高齢者や障害者にやさしい建設計画であること」

がそれぞれ 10%前後となっています。

6.6

12.5

5.1

9.8

5.1

44.9

3.1

0.0

12.9

5.1

10.2

7.4

18.8

19.9

11.3

11.7

0.4

15.2

8.2

9.0

8.6

11.7

10.2

18.4

14.1

0.4

19.5

0 20 40 60

親族や近所づきあいが保たれること

高齢者や障害者にやさしい設計計画と

なっていること

緑や周辺の自然環境を考えた団地と

なっていること

子供から高齢者までいろんな年代の人

が住めること

店舗や病院に近いなど生活の利便性が

高いこと

家賃負担が大きくならないこと

今住んでいる地区から移転しなくてよい

こと

その他

無回答

(%)

問18.団地づくりで重視する点(N=256)

第1位 第2位 第3位

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

82

2-3.地域住民の意向(地区コミュニティ協議会代表との意見交換会)

(1)意見交換会の概要

① 意見交換会の目的

少子高齢化対策や地域活性化、子育て支援など市営住宅に対するニーズが多様化する中、各地

域が市営住宅に求める役割を把握するとともに、地域住民のニーズに直結した住宅需要を把握す

るために市内 48地区コミュティ協議会の代表と意見交換を行いました。

② 意見交換会の概要

●期 間: 平成 22年 8 月~9月(市内全地区コミュティ協議会を対象とし、16会場で開催)

●出 席 者:地区コミュティ協議会の代表、建築住宅課職員

(財)鹿児島県住宅・建築総合センター

●議 題 等:

1. 開会

2. 建築住宅課長あいさつ

3. 出席者紹介

4. 議事

(1) 公営住宅等長寿命化計画の概要説明

(2) 地域における公営住宅等の現状と課題について意見交換

5. お知らせとお願い

6. 閉会

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

83

(2)主な意見等

ア)市営住宅整備・管理に関する意見

①新築・建替え

・ ハイタウン平佐のような住宅は高級すぎる(亀山・育英)

・ 若年世帯を対象とした公営住宅整備をお願いしたい(可愛)(川内・平佐西・平佐東)

・ 建替えにあたっては住み慣れた地区での住み替えを検討すべき(可愛)

・ 隈之城地区に地域活性化目的での住宅建設を希望したい(隈之城・永利)

・ ガケ下移転の高齢者の移転用住まいとして高齢者用の住宅整備が必要ではないか(湯田・西方)

・ 小学校の統廃合跡地にバリアフリー住宅や高齢者向け施設を整備してはどうか(湯田・西方)

・ バリアフリー住宅をもっと増やすべき(湯田・西方)

・ 戸建てタイプの住宅を整備すべき(峰山・滄浪・寄田)(陽成)(祁答院)

・ 定住希望者の体験的な住まいとしての住宅を整備してほしい(峰山・滄浪・寄田)

・ 空き家率の低い地域を優先して整備してほしい(陽成)

・ 陽成上住宅が耐用年限を迎えても建替えをお願いしたい(用途廃止はやめてほしい)(陽成)

・ 高来住宅は立地環境が悪く外壁の劣化など至る所に丌具合が生じているので、移転も含めた抜本

的な対応をお願いしたい(八幡・城上・吉川・高来)

・ 地域に 2 戸建設してほしい(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 用途廃止住宅の受け皿整備が必要(潜在的需要はある)(副田・清色・朝陽・大馬越・八重)

・ 島に帰っても仕事がないから入居需要はないのではないか。住宅を建設する必要はない(里・上

甑)

・ 老人ホームの指定管理者化に伴い本土から職員が来る話がある。需要はあるので住宅を増やして

ほしい(下甑・鹿島)

・ 地域の実情を考慮した住宅整備をしてほしい(下甑・鹿島)

・ 特公賃が好評なため、庭付き・駐車場付きのものを整備してほしい(祁答院)

②改修・修繕

・ 宮下住宅の外壁塗装の汚れが目立つが、いつから改修工事を行うのか(亀山・育英)

・ バリアフリー対策を推進すべき(手すり・スロープ設置、中層住棟へのエレベーター設置)(可愛)

・ 浴室の風呂釜・浴槽の持ち込み住宅があるが、若い日に丌人気だし丌公平感もある(設備を整備

した上で公募してほしい)(湯田・西方)(峰山・滄浪・寄田)

・ 高江住宅は狭いので 2 戸 1 にリフォームできないか(峰山・滄浪・寄田)

・ 高齢者が多いので、緊急通報システム等の整備ができないか(峰山・滄浪・寄田)

・ 1 階住戸のバリアフリー化を推進すべき(八幡・城上・吉川・高来)

・ 良好な住環境整備としてまずは水洗化が必要(八幡・城上・吉川・高来)

・ 水洗化の住宅とそうでない住宅がある。整備の水準をあわせるべきではないか(東郷)

・ 入居者のない住宅は見栄えが悪い。市できれいにしてから貸し出すようにしてほしい(下甑・鹿

島)

・ 長年住んでいると内装がいたんでくる。定期に畳の張り替えなどしてもらえないか(下甑・鹿島)

・ 中層住宅にはエレベーターが必要(祁答院)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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③ 管理

・ 入退去時の玄関鍵の交換を行ってほしい(丌在中に入られた話を聞く、合い鍵を作っているので

は)(亀山・育英)

・ 所得がある人が公営住宅に入居し、低額所得者が入居できない矛盾が見られる(可愛)

・ 住宅への入居にあたっては、若年世帯を優先してほしい(居座っている高齢者は退去して若年世

帯に譲ってほしい)(川内・平佐西・平佐東)

・ 入居者の入れ替わりがないため若返りしない。15 年とか 20 年で入れ替わるような仕組みはでき

ないか(陽成)

・ 自治会に入らない人が多く、活動に支障を来している(陽成)(東郷)

・ ゴミ屋敷や路上駐車などモラルがない人がいる。このような人には貸さないでほしい(藤本・野

下・市比野・倉野)

・ 住宅のドアやポストに表札をつけてほしい(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 公園が荒れ放題でいたるとこるが壊れている。3・4 階の入居者も含めて草払いなどの管理の徹

底を呼びかけてほしい(副田・清色・朝陽・大馬越・八重)

・ 空き家になった住宅が草やぶになっている。早く入居者を決めるなど対策をお願いしたい(里・

上甑)

・ 住宅の入居制限をなくして貸し出せないか(下甑・鹿島)

・ 入居者が高齢化し草刈り等も困難。市で対応してほしい(下甑・鹿島)

・ 単独浄化槽を合併処理浄化槽にしてほしい(原口第 2 住宅)(祁答院)

・ 生け垣の選定を専門業者に発注してほしい(轟町住宅)(祁答院)

・ 人口減尐抑止・住みよいまちづくりのためには家賃の見直しも必要ではないか(住宅のグレード

を維持できないなら、グレードを落としてもいい)(祁答院)

④その他

・ 泰平寺住宅を用途廃止後は参拝者への駐車場として活用できないか(可愛)

・ 納骨堂がないため、中園住宅の用途廃止後の土地を活用できないか地域住民が希望している(下

甑・鹿島)

・ 入居手続き期間の短縮を希望する(祁答院)

イ)地域新興住宅(借上型一般住宅)に関する意見

・ 定住促進策により定住が分散している(一貫性のある住宅施策が必要:せめて県外とか市外とか

の縛りをかければいいのだが)(隈之城・永利)

・ 16 歳未満の子どもがいるという条件を緩和できないか(湯田・西方)

・ 小学校の統廃合の説明があったが、地域振興の方針と矛盾するのではないか(湯田・西方)

・ 湯田地区の土地所有者が地域振興住宅の建設希望を持っている(湯田・西方)

・ 用地確保は容易なので、高速道路のインターが開通することを見越して複式学級の要件を緩和で

きないか(峰山・滄浪・寄田)

・ 建設業者だけでなく、個人の事業参入も認めるようにすべき(陽成)

・ 3 万の家賃負担は大きい(八幡・城上・吉川・高来)

・ 八幡も複式学級なので地域振興住宅の建設をお願いしたい(八幡・城上・吉川・高来)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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・ 小学校が統廃合になった後は即、地域振興住宅を建設してほしい(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 建設してほしい(東郷)(祁答院)

ウ)中心市街地への借上型公営住宅整備に関する意見

・ 向田地区には公営住宅がないので、空き地(市有地)に 10 階建てくらいの高齢者・障害者・母

子家庭等を対象とした住宅を直接整備してほしい(すぐに入居もあると思うし、借上型にするよ

りいいのでは)(川内・平佐西・平佐東)

・ 民間と協働して向田の空き地に住宅を建設してほしい(川内・平佐西・平佐東)

・ 市は中心市街地活性化をよく言うが、市街地に集中すると周辺部はさらに人が減る(峰山・滄浪・

寄田)

エ)教職員住宅利活用に関する意見

・ 地方部の教職員住宅は売却しても良いのではないか(亀山・育英)

・ 一般住宅として活用してほしい(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 空き家となった教職員住宅は居住者がいないと劣化が進むので、早く対応策を決めてほしい(藤

本・野下・市比野・倉野)

・ 地域に購入を希望する人がいる(売却の際は早く教えてほしい)(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 高山住宅を一般住宅として活用してほしい(祁答院)

オ)雇用促進住宅利活用に関する意見

・ 市営住宅の建替え時の仮移転先として雇用促進住宅が活用できるのではないか(隈之城・永利)

・ 雇用促進住宅はファミリー向けには狭いし、中層住棟のためエレベーターも必要。また、1 台/

戸の駐車スペースが整備されていない(隈之城・永利)

・ 雇用促進住宅は高くでは買わないように(隈之城・永利)

・ 雇用促進住宅がなくなるのは寂しい(もったいない)(樋脇)

・ いかに良い条件で購入できるか(価格・リフォーム等の整備状況)作戦を考えるべき(副田・清

色・朝陽・大馬越・八重)

・ これまでも愛着を持って住んできた(八風宿舎)。是非購入してほしいし、1 階にスロープを設置

してほしい(副田・清色・朝陽・大馬越・八重)

・ 2 宿舎の購入は困難かもしれないが、以降は人が増えるという兆しも見えるのではないか(副田・

清色・朝陽・大馬越・八重)

・ 現状、空いているのに入居できない。「入来は住むところがないの?」といわれる(副田・清色・

朝陽・大馬越・八重)

カ)民間空き家活用活用に関する意見

・ 新しい住宅は入居があるが、古い民間住宅に住む人はいないのではないか(隈之城・永利)

・ 空き家はあるが家財道具があったりお盆に帰省するなどの理由で貸したがらない(峰山・滄浪・

寄田)(陽成)(里・上甑)

・ 戸建てタイプなら需要はある(峰山・滄浪・寄田)

・ 需要としては若年世帯多い。また全く地縁がない人からの問い合わせもある(峰山・滄浪・寄田)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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・ 地域住民に貸し出しをお願いしたいと考えている(藤本・野下・市比野・倉野)

・ 民間の空き家住宅自体がない(副田・清色・朝陽・大馬越・八重)(下甑・鹿島)

・ 民間空き家はあるがリフォームに 4~500 万円ほどかかるのではないか(祁答院)

・ 民間空き家を調査しているので活用してもらいたい(祁答院)

キ)その他

・ 地域の声に耳を傾けると計画しづらいところもあると思うが、コンパクトシティ構想など 10 年

先を見据えたビジョンを計画し実行してほしい(将来を見据えたビジョンがないとなかなか進ま

ない)(川内・平佐西・平佐東)

・ 市と県で空き家情報を共有するなど総合的な考え方が必要(縦割りではダメ)(隈之城・永利)

・ 教職員が住める住宅を確保してほしい(水引)(峰山・滄浪・寄田)(八幡・城上・吉川・高来)

・ 小学校の統廃合があると地域のマイナスイメージとならないか心配(峰山・滄浪・寄田)

・ 将来的に廃止の方向でも入居者がきちんと手入れしている住宅もある。そのようなものは払い下

げができないか(副田・清色・朝陽・大馬越・八重)

・ 定住のためのまちづくり(分譲宅地造成)を行ってほしい(東郷)

・ 近年、医療従事者向けの住宅ができたが長期空き家になっている。市営住宅も開いている中で税

金の無駄遣いの声がある(里・上甑)

(3)意見等のまとめ

●住宅を要望する声が高い

・周辺部のコミュティ協議会を中心に住宅の建設を希望する意見が多くありました。また、尐子高

齢化を反映したバリアフリー住宅(シルバーハウジング)や定住促進用の特定公共賃貸住宅など

付加価値のある住宅を望む意見もありました。

●設備改善の要望が高い

・入居者の高齢化を反映した手すり・スロープの設置などに中層耐火構造の住棟へのエレベーター

設置を加えたバリアフリー改善やトイレの水洗化、風呂釜・浴槽設置などの水回り改善を望む意

見が多くありました。一方、エレベーター設置には多大なコストが必要になるため、これに代わ

る策として高齢者の低層階への住み替え誘導方策(利便性係数見直しなどで上層階住戸の家賃低

廉化を図ることによる若年世帯の上層階へ誘導方策)も併せて検討することが求められます。

●入居者のモラルの低下が懸念されている

・路上駐車やゴミ屋敷、公園管理、自治会未加入など入居者のモラルの低下が懸念されており、入

居時及び入居中の指導・誘導が望む意見がありました。

●地域振興住宅を望む声が多い

・過疎化を背景に地域振興住宅を望む意見が多くありました。併せて、従来型の供給方式を入居要

件や事業主要件の緩和などを求める意見が寄せられました。

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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●教職員住宅の利活用の望む意見が多い

・使用されなくなった教職員住宅については、市営住宅(一般住宅)としての利活用を望む声があ

る一方、払い下げを望む意見も寄せられました。

●雇用促進住宅の購入の意見が多い

・雇用促進住宅の購入については希望する意見が多いものの、性能・設備の未充実・陳腐化を懸念

する意見もあがりました。

●民間空き家活用対象住宅が不在

・地域活性化のために民間空き家活用はその必要性は認めるものの、所有者の意向等により市場に

出ないことを嘆く意見が多く寄せられました。

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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2-4.市営住宅(公営住宅)の必要戸数の推計

本計画において、計画期間最終年度(平成 32 年度)における薩摩川内市全体の公営住宅入居資

格を有する世帯数(以下「本来入居世帯数」と称する)を公営住宅(市営住宅・県営住宅)の需

要必要戸数として推計しました。

なお、推計に当たっては、一般住宅は収入制限がないこと、特定公共賃貸住宅は中堅ファミリ

ー層向けの住宅と位置づけられていることから需要から除外しています。

計画最終年度(平成 32 年度)における本来入居世帯数=公営住宅の必要戸数

①、②、③の算出について、以下に示します。

公営住宅は、所得等の面から最低居住面積水準を満たす広さの住宅を自力で確保することができ

ない借家入居世帯等の住宅に困窮している世帯に対して住宅を供給することを目的としています。

このため、本推計では世帯の年間収入、住宅の所有関係でみた場合の公営住宅対象層を下図のよ

うに考え、推計しています。

公営住宅対象層の考え方

収入持家 借   家

分位 (年間収入階級) 公営住宅 その他借家

0~25%

(200万円未満)A

(200~250万円)

(250~300万円)

(300~350万円)

40%~ (350~400万円)

(400~500万円)

(500~700万円) 公営住宅からの

(700~1000万円) 退居を誘導

(1000万円以上)

25~

40%

A:公営住宅対象世帯(原則世帯)

B:収入分位25%以下に相当する世帯のうち、最低居住面積水準未満を自力で解消できない世帯を公営住宅対象世帯とする。

C:収入分位25~40%以下に相当する世帯のうち、高齢者及び障害者等世帯を裁量世帯とする。(但し、障害者世帯の予測が困難なため60歳以上の高齢者世帯のみを計上している)

B

最低居住

水準未満

超過収入世帯

C

裁量世帯

平成 32 年時点の本来

入居世帯数 ②現在、公営住宅を除く借家に居住している本来入居世帯数

①現在公営住宅に居住している本来入居世帯数

③新規に発生する本来入居世帯数

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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推計フロー

平成 32年時点の公営住宅需要戸数

公営住宅に居住する原則世帯数

管理戸数(H22.10.1)

平成 22年時点の公営住宅需要戸数

空き家戸数(H22.10.1)

入居世帯数(H22.10.1)

収入超過世帯数(H22.10.1)

民借・給与住宅に居住している本来入居世帯数

①世帯数(推計値)

C.裁量世帯

B.最低居住面積水準未満自力解消不能世帯

人口(市推計)

③収入分位

25%以下世

帯率

(H20住調)

⑦最低居住

面積水準未

満世帯率

(H20住調)

民借・給与世帯数(①×②)

×

×

÷

A.原則世帯数 (H22.10.1)

×

④収入分位 25

~40%世帯率

(H20住調)

⑥60歳以上の

うち、単独・夫

婦のみ・夫婦と

親世帯率

(H17国調)

⑦最低居住面積

水準未満世帯率

(同左)

⑤60歳以上の

世帯率

(H17国調)

①世帯数(推計値)

C.裁量世帯

B.最低居住面積水準未満自力解消不能世帯

人口(市推計)

③収入分位

25%以下世

帯率

(固定)

⑦最低居住

面積水準未

満世帯率

(H15程度ま

で改善する

と設定)

民借・給与世帯数(①×②)

×

×

÷

×

④収入分位 25

~40%世帯率

(固定)

⑥60歳以上の

うち、単独・夫

婦のみ・夫婦と

親世帯率

(固定)

⑦最低居住面積

水準未満世帯率

(同左)

⑤60歳以上の

世帯率(固定)

A.原則世帯数 (平成 32年時点についても同数と設定)

世帯人員

(推計値)

②民借・給

与世帯率

(推計値)

世帯人員

(推計値)

②民借・給

与世帯率

(推計値)

推計値

(割合)

実績値

(割合) 推計値

(実数)

割合

(固定)

凡例 住調:住宅・土地統計調査

国調:国勢調査

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

90

①現在公営住宅に居住している本来入居世帯数の算出

現在、市営住宅(公営)、県営住宅(公営)に入居している世帯のうち、収入超過世帯を除い

た世帯を本来入居世帯数として算出します。

下表に示すとおり、市営住宅の空き家率は 10.1%、収入超過世帯を除く本来入居世帯数は

2,253 世帯(約 2,250 世帯)となっています。

市営住宅・県営住宅に居住する本来入居世帯数(平成 22年)

②現在、公営住宅を除く借家に居住している本来入居世帯数

現時点で、公営住宅を除く借家(民営借家と給不住宅)に居住する本来入居世帯数は下記の流

れで推計します。

※1 将来人口/世帯人員×公営住宅を除く借家世帯率(世帯人員:昭和 50年から平成 17年の変化を指数回帰で推計) ※2 年収 250 万円未満世帯×最低居住面積水準未満世帯率 ※3 年収 250~300 万円未満世帯×世帯主が 60 歳以上の「単独」「夫婦のみ」「夫婦と親」世帯率×最低居住面積水準未満世帯

収入分位:0~25%

民借・給与住宅の本来入居世帯数(平成 22年)

収入分位:25%~40%

平成 22年の世帯数 42,016世帯(推計値)

裁量世帯※3

最低居住面積水準未満自力解消不能世帯※2

民営借家・給与住宅世帯率

(平成7、12、17年国勢調査から推計)

平成 22年は 22.0%と設定

公営住宅を除く借家世帯の年間収入階級比率

(平成 20年住宅・土地統計調査 薩摩川内市)

固定:250 万円円未満 35.1%、250~300 万円

10.66%

公営借家除く借家の最低居住面積水準未満世

帯率(平成 20 年住宅・土地統計調査 薩摩川

内市):8.2%

公営住宅を除く借家世帯数※1

民営借家に居住する世帯主が 60歳以上の世帯

率:11.6%

(平成 20年住宅・土地統計調査 県)

公営借家を除く借家の最低居住面積水準未満

世帯率:8.2%(平成 20 年住宅・土地統計調査

薩摩川内市)

世帯主の年齢が 60歳以上の民営借家居住世帯

のうち「単独」、「夫婦のみ」、「夫婦と親」世

帯の合計率 :79.5%

(平成 20年住宅・土地統計調査 県)

A.管理戸数

B.空き家戸数

A/B空き家率

C.入居世帯数

E.本来入居

世帯数*2

H22.10現在 H22.10現在 H22.10現在 A-B C-D

2,077 209 10.1% 1,868 248 1,620

729 0 0.0% 729 96 633

2,806 209 - 2,597 344 2,253

*1 県営住宅の収入超過世帯率データがないため、市営の割合と同様とみなして推計 ↓

*2 本来入居世帯数には、収入不詳世帯を含む 約2,250世帯

公営住宅(市営)13.3%

公営住宅(県営)*1

D.収入超過世帯数

収入超過世帯率

Page 35: 居住年数別世帯割合 (N=2,131)...(N=2,131) 注)「不詳」の有無によりN値(総数)が異なる 第2章 営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

91

③新規に発生する本来入居世帯数

平成 32 年までに新規に発生する本来入居世帯数は、「②現時点での公営住宅に入居できる資

格のある世帯数の推計」と同様の流れで推計します。

新規に発生する本来入居世帯数の推計フロー

収入分位:0~25%

c.新規に発生する本来入居世帯数(平成 32年時点)

新規需要世帯(平成 25年時点)

収入分位:25%~40%

平成 32年の将来人口:93,168人(企画政策課推計)

裁量世帯※3

最低居住面積水準未満自力解消不能世帯※2

平成 27 年の薩摩川内市の目標人口

102,000 人

平成 25年借家(公営除く)世帯※1

世帯人員(国勢調査薩摩川内市(合算値)の昭

和 50年~平成 17年から指数回帰により推計)

世帯人員:2.20 人/世帯

民営借家・給与住宅世帯率

(平成7、12、17 年国勢調査 薩摩川内市合

算より設定):23.0%

公営借家除く借家の最低居住面積水準未満世

帯率 8.2%(固定)

b.公営住宅を除く借家世帯数※1

民営借家に居住する世帯主が 60歳以上の世帯

率:11.6%(固定)

公営借家を除く借家の最低居住面積水準未満

世帯率:8.2%と設定(固定)

世帯主の年齢が 60歳以上の民営借家居住世帯

のうち「単独」、「夫婦のみ」、「夫婦と親」世

帯の合計率:79.5%と設定(固定)

公営住宅を除く借家世帯の年間収入階級比率

(平成 20年住宅・土地統計調査 鹿児島県)

固定:250 万円未満 35.1%、300~400 万円

10.6%

a.平成 32年の将来世帯数:42,391世帯

※1 将来人口/世帯人員×公営住宅を除く借家世帯率(世帯人員:昭和 50年から平成 17年の変化を指数回帰で推計) ※2 年収 250 万円未満世帯×最低居住面積水準未満世帯率 ※3 年収 250~300 万円未満世帯×世帯主が 60 歳以上の「単独」「夫婦のみ」「夫婦と親」世帯率×最低居住面積水準未満世帯

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

92

a.平成 32 年時点の総世帯数の推計

平成 32 年の推計人口(93,168 人)を、国勢調査における薩摩川内市(合算値)の平均世帯

人員のトレンドから求めた将来の平均世帯人員(2.20 人と設定)で除して、平成 32 年の総世帯

数を算出します。

b.公営住宅を除く借家世帯数の算出

平成7、12、17 年国勢調査をもとに、薩摩川内市(合算値)の民営借家・給不住宅世帯の割

合を乗じて公営住宅を除く借家世帯総数としています。なお、その割合は、対数回帰式により、

平成 22 年は 22.0%、32 年は 23.0%と推計しています。

c.本来入居世帯数の算出

bで求めた世帯数に収入分位0~25%の原則階層、同 25~40%の裁量階層に応じた世帯の

収入階級比率(原則世帯、裁量世帯の各割合)、及び原則階層に最低居住面積水準未満世帯割合

を乗じることによって、将来の本来入居世帯数を算出します。

3.08 2.91

2.80 2.74 2.63 2.53 2.47

2.36

2.28 2.20 2.12 2.05

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

3.50

4.00

人/世帯

世帯人員の推移及び推計(薩摩川内市)(2005年以前は国勢調査、2010年以降はトレンドにより推計)

実績 推計

106,737

105,464102,370

99,237

96,314

93,168

89,754

86,25180,000

90,000

100,000

110,000

120,000

1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年

薩摩川内市の人口の推移と目標人口(企画政策課推計)

注)平成17年までは国勢調査

実績 推計

目標人口(H27年 102,000人)

y = 0.0143ln(x) + 0.2004R² = 0.9899

18.5%

19.0%

19.5%

20.0%

20.5%

21.0%

21.5%

22.0%

22.5%

23.0%

H7 H12 H17

H7 20.0% ←国勢調査H12 21.1% ←国勢調査H17 21.6% ←国勢調査H22 22.0% ←推計値H32 23.0% ←推計値

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

93

②、③の計算結果は右表

のとおりです。

①、②、③から、推計結

果をまとめると、平成 32

年時点の公営住宅需要戸数

は下記のとおり、2,540 戸

となり、平成 22 年時点よ

り 10 戸の需要増と推計さ

れます。

【現況】(平成 22年時点)

【将来】(平成 32年時点)

本来入居世帯

約 2,250 世帯

収入超過世帯

約 340 世帯

空き家※

約 210 戸

最低居住面積水準未

満の低所得世帯

約 270 世帯

裁量世帯 約 10 世帯

(高齢者世帯)

民借・給与住宅

公営住宅

25%

所得水準

公営住宅需要戸数:

2,250+270+10=2,530 戸

※政策空き家を含む

本来入居世帯

約 2,250 世帯

収入超過世帯

空き家※

最低居住面積水準未

満の低所得世帯

約 280 世帯

裁量世帯 約 10 世帯

(高齢者世帯)

民借・給与住宅

(新規形成世帯を含む)

公営住宅

25%

所得水準

公営住宅需要戸数:

2,250+280+10=2,540 戸

※政策空き家を含む

計算結果項目 平成22年 平成32年

ア.世帯数 42,016世帯 42,391世帯

イ.民借・給与世帯率 22.0% 23.0%

ウ.公営住宅を除く借家世帯の年間収入階級比率  250万円未満(25%に相当すると想定)

35.1% 35.1%

エ.公営住宅を除く借家世帯の年間収入階級比率  250~300万円(25~40%に相当すると想定)

10.6% 10.6%

オ.民営借家に居住する世帯主が60歳以上の世帯率 11.6% 11.6%

カ.世帯主の年齢が60歳以上の民営借家居住世帯のうち、   単独、夫婦のみ、夫婦と親の合計比率

79.5% 79.5%

キ.公営借家を除く借家の最低居住水準未満世帯率 8.2% 8.2%

民営借家居住の原則階層:収入分位25%未満の最低居住水準自力解消不能世帯数(ア×イ×ウ×キ)

270戸 280戸

民営借家居住の裁量階層:(ア×イ×エ×オ×カ×キ) 10戸 10戸

民営借家居住の本来入居世帯数 計 280戸 290戸

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

94

④公営住宅必要戸数

前頁で算出した平成 32 年時点での公営住宅需要戸数(2,540 戸)は、収入超過の世帯(約

340 世帯)の計画期間内での全ての退去を前提として計算しています。しかし、現実的には該当

者全員の退去は難しいことから、収入超過者の半数は計画期間後の退去となると想定して上記戸

数に 172 戸(344/2)を加えると、2,712 戸となります。

調整後公営住宅必要戸数:2,540 戸 + 172 戸 = 2,712 戸

また、本市内には県営住宅(公営住宅)は 729 戸管理されています。県営住宅が今後 10 年

間、現在の管理戸数がそのまま維持されると想定し、県営住宅戸数を減ずると、市営住宅として

必要な公営住宅戸数は、以下のようになります。

公営住宅(市営)必要戸数:2,712 戸 - 729 戸 = 1,983 戸 ≒ 約 1,980 戸

なお、目標管理戸数の設定にあたっては、用途廃止、建替え事業実施のための政策空き家が一

定量必要となることに配慮が必要です。

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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2-5.市営住宅ストック活用の取り組みに向けた課題

(1)事業実施に必要な代替住宅の確保

これまでの市営住宅ストックの活用状況について概観すると、主に木造の老朽化した小規模団

地の用途廃止が先行しています。これらの団地で用途廃止が進んだ理由として、以下があげられ

ます。

・除却しやすい構造である:木造、簡易耐火構造。また1階又は2階建てである

・戸数が尐ない:従前居住者の代替住宅が尐ないため、居住者の理解も獲得しやすい

募集停止を行い政策的に空き家を生み出す(政策空き家)の効果が高い

用途廃止一覧

公営住宅 一般住宅

【川内】:宮崎(7戸)、赤沢津(8戸)、

住連木北(7戸)、宮内麓(17 戸)、

五代(8戸)、久見崎(2戸)、寄

田(6戸)、西方(4戸)、湯田(4

戸)

【樋脇】:竹山(5戸)

【入来】:大馬越(4戸)

【上甑】:前田(15 戸)

【祁答院】:黒木第一(1戸)、上手(1

戸)

【上甑】:小島(1戸)

【下甑】:手打城向(1戸)

しかし、戸数規模がまとまった団地では、従前居住者の代替住宅(仮移転や本移転先)となる

住宅がまとまった戸数規模で発生するため容易ではありません。また、政策空き家による従前居

住者の縮減も、近年は居住者の移転が進まないことから限界があります。

このような状況は、仮移転を伴う建替え事業や大規模な住戸改善の実施においても問題となり

ます。

このように考えると、事業実施にあたっては、仮移転先、本移転先となる代替住宅の確保が課

題となります。平成 20 年時点の住宅・土地統計調査では約 2,500 戸の賃貸用の空き家があり、

これらの民間賃貸住宅の活用を図る必要があります。これ以外にも、長期的、一時的に活用され

ていない空き家があり、それらについても活用の可能性がないか検討していく必要があります。

ただし、中山間地域や島嶼部などでは、民間賃貸住宅がほとんど無く、貸家についても流通して

いないことから、小中学校の再編や空き家となっている教職員住宅を市営住宅として所管替えし

た上で、活用していくことも検討する必要があります。

代替住宅として考えられる住宅

・民間賃貸住宅(賃貸用として市場に流通しているもの)

・貸家(戸建て住宅など。長期丌在の住宅を一定期間借上げるなど)

・雇用促進住宅(買い取り)

・教職員住宅(市営住宅(一般住宅)として所管替え)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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(2)耐用年限を超過した木造・簡易耐火構造の住宅団地の建替え・用途廃止の実施

市営住宅のうち、既に耐用年限を超過している住宅は、躯体や設備の老朽化が著しいと考えら

れることから、住宅の安全性の確認を行うとともに、早急に建替え又は用途廃止を行います。

このため、政策空き家を引き続き行うとともに、(1)で示した代替住宅の確保を並行して行

うことで事業の早期実現を図ります。

公営住宅については、一定の条件を満たせば建替え事業に補助(交付金)がありますが、一般

住宅についてはそれに相当するものが無いことから、原則として用途廃止とし、代替住宅を確保

することとします。

(3)耐火構造の公営住宅等の長寿命化

①長寿命化型改善の実施

建替え可能時期に到達(耐用年限の1/2を経過)する耐火構造の公営住宅等は、今後さらに

増加します。一般的に、維持修繕貹は建築後の経過年数に比例して増加することから、その貹用

は今後急激に増加していくと考えられます。財政事情が緊縮化しているなかで、市営住宅だけで

なく、その他の公共施設の老朽化も進行していることから、市営住宅の維持管理に必要な財源を

確保していくことは、非常に厳しくなっていくと考えられます。

このため、早めの修繕や性能アップにより修繕周期を長く延ばしていくことが可能な改修工事

(長寿命化型改善)等により、耐用年限(70 年)まで活用するとともに、ライフサイクルコス

トの縮減を図ることが必要です。

②相対的に見て低い住宅性能(設備やバリアフリー等)の改善

浴室給湯設備や便所の水洗化などの設備水準が、現代の生活水準に照らした場合に低い市営住

宅が多くなっています。また、建替え可能時期に到達している住宅は、設備そのものが老朽化・

陳腐化しています。このような住宅では、若い世代が入居を敬遠する傾向があり、市営住宅の需

要があるにもかかわらず空き家となって活用されないケースがあります。空き家を解消するため

にも、耐火構造の住宅の改善事業を実施することが必要と考えられます。

耐用年限を超過し

た木造・簡易耐火

構造の市営住宅 一般住宅

公営住宅 建替え

用途廃止 → 既存空き家の活用

用途廃止 → 代替住宅(地域振興住宅等)

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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(4)ストック活用に係る事業の平準化

今後、市営住宅の建替え可能となる耐用年限の1/2を経過する戸数は、耐火構造の住宅が中

心となります。これに、既に耐用年限を超過している住宅と合わせると膨大な戸数となります。

市財政が緊縮化する中、建替えや改善事業、維持管理する住宅の維持補修貹に関するコストも増

大し、新築まで手が回らない状況に陥ることとなります。

したがって、これらのコストを極力圧縮するとともに事業の平準化を目指し、耐用年限を超過

した木造・簡易耐火構造の住宅の建替え、用途廃止、耐火構造の住宅の延命化を目指した長寿命

化型改善等の事業の実施により、計画期間中及び将来の事業の平準化することが課題となります。

16 12 7 2

3021 17 19

5

68

6 12 6 4 4 4 10 4 8

2036

62 70 69 74 78

104

202

58

36 6284

62

32

6 6

6 12 1224

0

50

100

150

200

250

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2023

2024

2025

2026

2027

2028

2029

2030

2031

2032

2033

2034

2035

2036

2037

2038

2039

2040

2041

市営住宅(公営住宅)の耐用年限1/2到達戸数

(資料:薩摩川内市)

木造 簡平 簡2 低耐 中耐

建替え時期に到達した住宅

の建替えや改善事業を前倒

しで実施するなど、事業の

平準化を図ります

耐火構造の住宅は長寿命

化型改善により延命化を

図ります

老朽木造・

簡耐住宅の

建替えや用

途廃止の実

施を急ぎま

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第2章 市営住宅の現状とストック活用の取り組みに向けた課題

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(5)世帯構造の多様化に対応した柔軟な住宅管理

①居住のミスマッチの解消

最低居住面積水準(国土交通省が健康で文化的な生活を営むに必要な住戸面積(世帯人員3人

の場合 40 ㎡))を満たしていない住宅が、特に木造や簡易耐火構造の住宅で多くなっています。

一方、中層耐火構造の住宅では、ファミリー世帯の入居が比較的多いことから過密居住となって

いる世帯があります。これを解消する方法として、世帯人員に応じた適正規模の住宅を整備(新

築または建替え)するか、適正規模の住宅への住み替え(住宅交換)を誘導することが考えられ

ます。

特に、これまでのファミリー世帯が主流を占めていた時代から、今後は単身世帯や夫婦など2

人までの小家族世帯が主流になると予想されており、これからの市営住宅の応募者も、小家族世

帯が増えてくる可能性が高いといえます。

このような世帯構造の変化は、一部で狭い市営住宅にファミリー世帯が住むという状況がみら

れる一方で、3DKなどの広い住宅に単身で住むなど居住のミスマッチが発生する状況を生み出

す可能性があるということにもなります。適正な広さの住宅に住むことができるよう、入居者管

理も含めた既存の市営住宅ストックの有効活用方策の検討が必要となってきます。

また、公営住宅管理では、単身世帯の入居を高齢者からある程度若い人まで広げるかといった

検討も至急行うことが必要です。

②住宅困窮者の多様化への対応

公営住宅は「健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所

得者に対して低廉な家賃で賃貸し、又は転貸することにより、国民生活の安定と社会福祉の増進

に寄不すること」を目的とし、住宅困窮者を施策対象者としています。

住宅困窮者の例

a.高齢者、障害者、母子世帯

b.保安上危険又は衛生上有害な状態にある住宅に居住している世帯

c.正当な事由による立退きの要求を受け、適当な立退き先がないため困窮している世帯

(自己の責めに帰すべき事由に基づく場合を除く)

d.住宅以外の建物又は場所に居住している世帯

e.他の世帯と同居し、若しくは生活上の丌便を受けている世帯

f.住宅の規模、設備、間取りと世帯構成の関係から、丌適当な居住状態にある世帯

g.収入に比して著しく過大な家賃の支払いを余儀なくされている世帯

現在では、上記のような世帯に加え、入居敬遠、保証人・身元引受人等の問題から民間賃貸市

場で対応が遅れている単身の高齢者や障害者、DV(ドメスティック・バイオレンス)等への対

応が求められています。一時的に対応すべき世帯も含めて住宅困窮者が多様化している状況を踏

まえ、これらの世帯のセーフティネット(安全網)の役割として市営住宅(公営住宅)を活用す

ることが期待されています。