第２回ベトナム国道路官民研究会資料資料１

ⅠⅠ．ベトナム現．ベトナム現地地調査の結果報告調査の結果報告

2

調査団メンバー

訪問先（面談者） その他

第一回（ﾌﾟﾚ調査）10/15（水）

～22（土）

計３名IDI

MOT（副局長）、MPI （インフラ都市局長） 、ハノイ市人民委員会（副局長） 、

日本大使館、JETROホーチミン事務所、VITRANSS2事務所

実施中の道路BOTプロジェクト5事業訪問

11/3（月）計１名国土交通省

ADB（道路専門家） フィリピンにて

第二回（本調査）11/9（日）

～16（日）

計４名国土交通省IDI

MOT（副大臣）、MPI（国際協力局長）、VEC（副総裁）、

日本大使館（大使）、JICA

視察（ﾀﾞﾅﾝ/ｸｱﾝｶﾞｲ予定地、 ﾊｲﾊﾞﾝﾄﾝ

ﾈﾙ、東西回廊、東西ﾊｲｳｪｲ沈埋ﾄﾝﾈﾙ、環状3号線、ﾍﾞﾝﾙｯｸｰﾛﾝﾀｲﾝ

予定地、）

調査調査概要概要

１．現地調査概要１．現地調査概要

・最新情報収集

・ベトナム政府の意向確認、協力関係強化

・最新情報収集

・ベトナム政府の意向確認、協力関係強化

調査調査目的目的

２．ベトナム高速道路の現状

・現時点では、高速道路の全てについて熟知した指導者はいない。ベトナムで言う、“走りながらシャツを着

る”というやり方で、高速道路を整備しながら知識を身につけているのが現状である。

・日本からは、初期の日本の高速道路整備の資金調達方法や、高速道路整備の実施体制（投資、運営、整

備など）等について知りたい。また、是非、日本からの高速道路の専門家の派遣をお願いしたい。

・現時点では、高速道路の全てについて熟知した指導者はいない。ベトナムで言う、“走りながらシャツを着

る”というやり方で、高速道路を整備しながら知識を身につけているのが現状である。

・日本からは、初期の日本の高速道路整備の資金調達方法や、高速道路整備の実施体制（投資、運営、整

備など）等について知りたい。また、是非、日本からの高速道路の専門家の派遣をお願いしたい。

◆ベトナムにおける高速道路整備の現状◆ベトナムにおける高速道路整備の現状

・優先的な整備区間としては、経済の発展している北部と南部のほか、2009年に製油所が完成する中部の

ダナン～クワンガイ間。地方部については、優先順位が低いので、整備が遅れることになるかもしれない。

・優先的な整備区間としては、経済の発展している北部と南部のほか、2009年に製油所が完成する中部の

ダナン～クワンガイ間。地方部については、優先順位が低いので、整備が遅れることになるかもしれない。

◆ 整備の優先度について◆ 整備の優先度について

・高速道路整備の資金としては、円借款を初め、ADB、世銀及び各国のODAを調達したいと考えているが、BOT形式で国内の投資家の参加を募っている計画もある。・最近では、海外からPPPという形態も紹介され、 ベトナムの高速道路整備に適していると認識。ODAのみ

ではカバーできないので、この面でも日本の支援をお願いしたい。

・高速道路整備の資金としては、円借款を初め、ADB、世銀及び各国のODAを調達したいと考えているが、BOT形式で国内の投資家の参加を募っている計画もある。・最近では、海外からPPPという形態も紹介され、 ベトナムの高速道路整備に適していると認識。ODAのみ

ではカバーできないので、この面でも日本の支援をお願いしたい。

◆資金調達について◆資金調達について

・料金水準の基本的な考え方は、国民に受け入れられる額であり、１ｋｍあたり100VND（約0.0065US＄）

程度が限度ではないかと考えている。

・料金水準の基本的な考え方は、国民に受け入れられる額であり、１ｋｍあたり100VND（約0.0065US＄）

程度が限度ではないかと考えている。

◆ 高速道路の料金制度について◆ 高速道路の料金制度について

3

（１）（１）高速道路関連機関の意向高速道路関連機関の意向

①① 交通運輸省（交通運輸省（MOTMOT）の意向）の意向

・VECは、MOTから委託を受けて高速道路の整備を推進している。数年後の運営・維持管理に向けてVECとしても準備を進めており、日本の知識、経験を学ぶことが非常に重要と考えている。

・また、高速道路の運営・維持管理に関して、民間活力を活用するためにPPPの導入も考えている。

・VECは、MOTから委託を受けて高速道路の整備を推進している。数年後の運営・維持管理に向けてVECとしても準備を進めており、日本の知識、経験を学ぶことが非常に重要と考えている。

・また、高速道路の運営・維持管理に関して、民間活力を活用するためにPPPの導入も考えている。

・ベトナム高速道路では５事業が承認済。このうち、３事業について事前技術援助（PPTA）の実施手続き中。JICA等とも調整中。

1. Noi Bai- LaoCai2. HCMC- Long Thang- Dau Giay3. Ha Noi- Lang Son （PPTA実施予定）4. Ha Long- Mong Cai （PPTA実施予定）5. Ben Luc Long Thanh （PPTA実施予定、日本特別基金）

*PPTA：Project Preparatory Technical Assistance

・ベトナム高速道路では５事業が承認済。このうち、３事業について事前技術援助（PPTA）の実施手続き中。JICA等とも調整中。

1. Noi Bai- LaoCai2. HCMC- Long Thang- Dau Giay3. Ha Noi- Lang Son （PPTA実施予定）4. Ha Long- Mong Cai （PPTA実施予定）5. Ben Luc Long Thanh （PPTA実施予定、日本特別基金）

*PPTA：Project Preparatory Technical Assistance

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②② ベトナム高速道路公社（ベトナム高速道路公社（VECVEC）の意向）の意向

③③ アジア開発銀行（アジア開発銀行（ADBADB）の意向）の意向

・ベトナムではじめてのBOT事業（国道1A号線An Suong～An Lac間の改良）を実施した国内企業（IDICO-IDI)は、複数の高速道路事業への参画を計画しており、日本の高速道路会社と協力して、O＆M技術を採り

入れたいとの意向を持っている。

・ベトナムではじめてのBOT事業（国道1A号線An Suong～An Lac間の改良）を実施した国内企業（IDICO-IDI)は、複数の高速道路事業への参画を計画しており、日本の高速道路会社と協力して、O＆M技術を採り

入れたいとの意向を持っている。

④④ BOTBOT事業会社の意向事業会社の意向

• ハノイ～ホーチミン間に既存の一般道路とは別に約2,300kmの高速道路を建

設するもの現在の供用区間 70km建設中の区間 210km

・ プロジェクト総額は、約150億米ドル（約1.8兆円）

・優先度の高い一部区間においては、円借款、ADB融資、独自資金により整備

を実施中。

・ベトナム政府では、道路整備を沿道開発と併せたBOT方式を実施しつつ、PPPによる資金調達方法を模索中。

南北高速道路概要

注)VEC：Vietnam Expressway corporation（ベトナム高速道路公社）VNCC：Vietnam National Cement Corporation（ベトナムセメント総公社）BITEXCO：BinhMinh Import-Export Corporation（ビンミン輸出入公社）TEDI：Transport Engineering Design Incorporated（政府系建設コンサルタント）

供 用 済

建 設 中

事 業 化 中

調 査 段 階

要 調 査

：供用済

：工事着手済

：プロジェクトオーナー又は資金確定済

：調査中又は調査済

：調査状況等に関する情報なし

5

（２）高速道路整備の進展状況（２）高速道路整備の進展状況（全国）（全国）

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政策立案・計画等政策立案・計画等政策立案・計画等

HCM市、HN市人民委員会等

*PMU：Project Management Unit*RRMU：Regional Road Management Unit

【省道以下】

調査・建設調査・建設調査・建設

政策立案・計画等政策立案・計画等政策立案・計画等

交通運輸省（MOT）

【国道】

PMU

PMU

VEC

RRMU

VRA

一般道の維持管理一般道の維持管理一般道の維持管理

PMU

高速道路整備・管理高速道路整備・管理高速道路整備・管理

高速道路整備・管理（受託）高速道路整備・管理高速道路整備・管理（受託）（受託）SPC

PMU

計画投資省（MPI）

建設監督、建築基準策定、都市区域における土地利用等

建設監督、建築基準策定、建設監督、建築基準策定、都市区域における土地利用等都市区域における土地利用等

建設省（MOC）

投資計画・認可、国際協力窓口投資計画・認可、国際協力窓口投資計画・認可、国際協力窓口

（（２２））高速道路整備の進展状況高速道路整備の進展状況（（関連組織）関連組織）

調査・建設調査・建設調査・建設

Ha Noi～Hai Phong建設中VIDIFI(BOT事業)

Ha Long～Mong Cai事業化中ADB,VEC

Ha Noi～Lang Son事業化中ADB,VEC

Ha Noi～Cau Gie供用済

（（２２））高速道路整備の進展状況高速道路整備の進展状況（北部地域）（北部地域）

7

供用済建設中事業化中調査段階

Noi Bai 空港

★

Hoa Lac ﾊｲﾃｸﾊﾟｰｸ

★環状3号線建設中旧JBIC

Noi Bai～Ha Long調査段階Pre-F/S首相承認、一部区間投資承認GITEX(中国)による調査中

Ninh Binh～Nghi Son （１）事業化中VNCC(BOT事業)

（注）区間の（ ）番号は９頁の事業番号に対応

Hai Phong国際ｹﾞｰﾄｳｪｲ港

開発計画

Ho Chi Minh～Dau Giay（３）事業化中ADB+JBIC協調融資，VEC

Ben Luc～Long Thanh（５）調査段階ADB+JBIB 協調融資，JETRO F/S実施済

Phan Thiet

Dau Giay ～Phan Thiet（４）調査段階BITEXCOがF/S調査の首相承認済、BOT+ODA要請中

Can Tho

Trung Luong～Can Tho事業化中VEC

Ho Chi Minh～Trung Luong建設中国内資金，PMU, My Thuan

（注）区間の（ ）番号は９頁の事業番号に対応

（（２２））高速道路整備の進展状況高速道路整備の進展状況（南部地域）（南部地域）

8

Tan Son Nhat 空港

★

★

NH51号線6車線化事業化中(BOT事業)

環状2号線供用済

Cai Mep Thi Vai国際港開発事業

Long Thanh新国際空港開発事業

供用済建設中事業化中調査段階

9

区間全長

(Km)事業総額

(mil.USD)現況

(1) Ninh Binh-Nghi Son

122 1,400 MOTがベトナムセメント会社に事業提案を要請。WBに対し

PPP適用の検討を要請。

(2) Da Nang-Quang Ngai

140 1,258 WB（700mil.USDのローン）及び旧JBIC（67km）に対し融資を

要請中。ただし通常のBOTとしては償還困難。

(3) HCMC-Dau Giay

55 932 JBIC,ADB協調融資。旧JBICの第1期分約167億円のEN済

（一般アンタイド、金利1.2%（コンサル部分0.1%)）､さらに

360mil.USD追加見込み。VECがPPP投資主体。

(4) Dau Giay-Phan Thiet

107 830 国家予算による資金(旧JBIC,WB,ADB等のODA提供機関か

らの資金)。BITEXCOがPPP事業主体として指名を受ける。

(5) Ben Luc-Long Thanh

59 1,212 旧JBIC,ADBが関心。旧JBICは長大橋２橋を担当。SAPROF済。PPPの見込み。ホーチミン市事業。 VECがPPP投資主体。

ADBは日本特別基金で事前技術援助（PPTA）を実施する。

(6) その他路線；

Nghi Son-Bai Vot, Cam Lo-Tuy Loan, Nha Trang-Phan Thiet, Quang Ngai-Quy Nhon

優先順位が高い南北高速道路事業の一覧（MOT資料より整理）

（（２２））高速道路整備の進展状況高速道路整備の進展状況（（南北高速道路事業リスト南北高速道路事業リスト））

・道路総局（VRA）がこれまで担当したBOTプロジェクトは29件。いずれも資金は料金収入で回収。

沿道開発権が付与された事業はない。

・これまでのBOT事業の多くは、事業主体が国営企業の出資によって設立された国内企業であり、融

資の借入先も国内銀行が大部分。

・通行料金を政府運営の場合の2倍以内に抑えるため、補助金を投入している場合も多い。また、事業開始時

からの事業費の増加や交通量が10%以上増減する場合は、料金徴収期間の変更で対応。

・道路総局（VRA）がこれまで担当したBOTプロジェクトは29件。いずれも資金は料金収入で回収。

沿道開発権が付与された事業はない。

・これまでのBOT事業の多くは、事業主体が国営企業の出資によって設立された国内企業であり、融

資の借入先も国内銀行が大部分。

・通行料金を政府運営の場合の2倍以内に抑えるため、補助金を投入している場合も多い。また、事業開始時

からの事業費の増加や交通量が10%以上増減する場合は、料金徴収期間の変更で対応。

３．BOT事業の現状

・フランスの資金が一部入っているホーチミン市のPhu My橋では、フランス民間企業がホーチミン市

が設立した投資基金を通じて、事業体に融資している。

・独・豪企業JVがEPC契約を受注。更にその下請け（設計、ケーブル）に仏企業が参画

（１３頁事例参照）

・フランスの資金が一部入っているホーチミン市のPhu My橋では、フランス民間企業がホーチミン市

が設立した投資基金を通じて、事業体に融資している。

・独・豪企業JVがEPC契約を受注。更にその下請け（設計、ケーブル）に仏企業が参画

（１３頁事例参照）

・F/Sでは、現NH5号線と高速道路の料金収入及び沿道開発による資金回収計画が計画されている。

・VIDIFIが提示したBOT契約(案)には、投資資金回収のための料金設定や徴収期間を定める上で も重

要な財務的代替案が示されておらず、現在、契約内容を見直し中。

・F/Sでは、現NH5号線と高速道路の料金収入及び沿道開発による資金回収計画が計画されている。

・VIDIFIが提示したBOT契約(案)には、投資資金回収のための料金設定や徴収期間を定める上で も重

要な財務的代替案が示されておらず、現在、契約内容を見直し中。

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◆これまでのBOT事業◆これまでのBOT事業

◆Ha Noi- Hai Phong間高速道路事業◆Ha Noi- Hai Phong間高速道路事業

◆外国企業の参画◆外国企業の参画

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【MOT】・世銀支援により、約１年前からPPPに関する研究として、道路セクターにおける既存PPPプロジェクト及びPPP関連制度のレビューを実施。

【MPI】・今後、世銀支援により、国家としての全体的な法的枠組みの構築をフェーズ１として実施する予定。フェーズ２ではモデル事業（ 交通インフラ、上水道セクターを想定）を計画。

【MOT】・世銀支援により、約１年前からPPPに関する研究として、道路セクターにおける既存PPPプロジェクト及びPPP関連制度のレビューを実施。

【MPI】・今後、世銀支援により、国家としての全体的な法的枠組みの構築をフェーズ１として実施する予定。フェーズ２ではモデル事業（ 交通インフラ、上水道セクターを想定）を計画。

【 MOT】・これまでのBOTの事例では、事業開始時の投資額が官民比率３：７→事業終了時７：３となるな

ど、官側のリスクが大きい。

⇒従来は比較的小規模で対応できたが、今後の大規模事業では事業開始時に責任分担の明確化が

課題。

【MPI】・Decree78の課題は、①入札に関する規定がない②投資家提案の場合、政府の関与が弱い③BOT案件の選定基準がない（政府の支援方法、投資家の選定基準等） 。

⇒登録案件及び投資家は多いが、実現可能な案件が少ないのが現状。

・新BOT法（Decree78）の施行規則（Circular）はドラフト段階（11月には公表予定）。

【 MOT】・これまでのBOTの事例では、事業開始時の投資額が官民比率３：７→事業終了時７：３となるな

ど、官側のリスクが大きい。

⇒従来は比較的小規模で対応できたが、今後の大規模事業では事業開始時に責任分担の明確化が

課題。

【MPI】・Decree78の課題は、①入札に関する規定がない②投資家提案の場合、政府の関与が弱い③BOT案件の選定基準がない（政府の支援方法、投資家の選定基準等） 。

⇒登録案件及び投資家は多いが、実現可能な案件が少ないのが現状。

・新BOT法（Decree78）の施行規則（Circular）はドラフト段階（11月には公表予定）。

◆PPPに関する研究◆PPPに関する研究

◆BOTの課題、法制度整備状況◆BOTの課題、法制度整備状況

４．運営・維持管理（O＆M)の現状

・一般道路では、70ｋｍ以上離れた区間毎に普通車で10,000VND（約0.65US＄）の通行料金を

徴収できる。また、BOT事業の場合の通行料金は、一般道路の場合の２倍を上限に、事業毎に決

定される。（財務省施行規則：Circular No.90/2004/TT-BTC)・一般道路では、通行料金のうち料金徴収費用及び施設改善に当てる20％を除いた額は、一般会

計に繰り入れられ、維持管理費用は政府からの予算でまかなわれている。

・一般道路では、70ｋｍ以上離れた区間毎に普通車で10,000VND（約0.65US＄）の通行料金を

徴収できる。また、BOT事業の場合の通行料金は、一般道路の場合の２倍を上限に、事業毎に決

定される。（財務省施行規則：Circular No.90/2004/TT-BTC)・一般道路では、通行料金のうち料金徴収費用及び施設改善に当てる20％を除いた額は、一般会

計に繰り入れられ、維持管理費用は政府からの予算でまかなわれている。

・日本のODAで整備されたハイバントンネルでは、既存の道路維持管理機能では対応できない

為、O&Mを目的とした新たな組織を設立し、日本をはじめ外国から技術移転が図られている。

（１４頁事例参照）

・・日本の日本のODAODAで整備されたハイバントンネルでは、既存の道路維持管理機能では対応できないで整備されたハイバントンネルでは、既存の道路維持管理機能では対応できない

為、為、O&MO&Mを目的とした新たな組織を設立し、日本をはじめ外国から技術移転が図られている。を目的とした新たな組織を設立し、日本をはじめ外国から技術移転が図られている。

（１４頁事例参照）（１４頁事例参照）

12

◆料金徴収と維持管理◆料金徴収と維持管理

◆外国からのO&M技術の導入◆外国からのO&M技術の導入

13

[概 要] ｻｲｺﾞﾝ川を渡河し、2区と7区を結ぶ斜長橋建設事業（全長2031m、主径間705m）

[事業費] 約18,070億VND（約106百万US$ ） 用地費含め全額BOT会社が負担（資本金:借入金=30:70）

[建設期間] 34ヶ月（計画）

[運営期間] 26年間

[備 考] ① ﾌﾗﾝｽ系銀行が、ﾎｰﾁﾐﾝ人民委員会が設立したHo Chi Minh 投資基金(HIFU)を通じて、BOT会社へ

融資。

②EPC契約によりｺﾝﾄﾗｸﾀｰを調達しており、Bilfinger Berger(ﾄﾞｲﾂ)とBaulderstone Hornibrook(ｵｰｽﾄﾗﾘｱ)のJVが受注。

③ 設計とｹｰﾌﾞﾙ関係の下請として、それぞれﾌﾗﾝｽ企業(Arcadis、Freyssinet International etcompanie)が参入。

PhuPhu MyMy橋橋 BOTBOT事業事業

ﾎｰﾁﾐﾝ人民委員会

事業主体

PMC・建設、運営

BOT契約

Hanoi 建設公社

INVESTCO

出資者

Ho Chi Minh市ｲﾝﾌﾗ投資建設技術(株)

料金徴収

利用者

資本出資融資

620 Chau Thoiｺﾝｸﾘｰﾄ(株)Thanh Danh 商業建設(有)

橋梁全景

Arcadis、Freyssinet International et

companie（仏）

Bilfinger Berger(独)Baulderstone

Hornibrook（豪） JV

Societe General Calyon（仏）

ﾎｰﾁﾐﾝ投資基金（HIFU）

EPC契約

設計 ケーブル

位置図

外国企業参画外国企業参画の事例の事例

14

[HAMADECOの概要] 日本の提案により、ﾊｲﾊﾞﾝTNのO&Mを目的として2003年に設立されたMOT傘下の

国営企業。日本より、高速道路管理の事例紹介、組織に関するｱﾄﾞﾊﾞｲｽ、維持管理

ﾏﾆｭｱﾙの紹介、各種研修等を実施。消防については英国から技術移転がされている。

[予 算] 380億VND（約2百万US$） （2007年実績） 全額政府予算

⇒人件費0.5百万US$、電気代1.0百万US$、その他0.5百万US$ [構成要員] 全体380名（含：料金収受担当64名、交通警察10名、消防士20名） （2008年実績）

[運営管理体制] 24時間3交代制、TN点検年一回（目視で毎週実施）

[通行料金] 普通車 15,000VND（約1US$）

通行料金以外にTN施設観光、TN湧水を利用した飲料水販売、ﾊﾞｲｸﾌｪﾘｰ徴収等の収入がある。

[TN運営上の課題] 交通違反とﾄﾗｯｸの過積載

HAMADECO:HaiHAMADECO:Hai Van Tunnel Management and Development Co.Van Tunnel Management and Development Co.

ﾊｲﾊﾞﾝTN坑口付近

交通管制室

ﾊｲﾊﾞﾝTN位置図

[ﾊｲﾊﾞﾝTNの概要] NH1号線のﾊｲﾊﾞﾝ峠区間（Hue～DaNang間）に位置する全

長6.3kmの長大TNで、円借款により2005年に完成。

NATM工法をﾍﾞﾄﾅﾑの道路TNで初めて採用し、 新の換気

設備及び総合監視システムを導入。

消防マニュアル

技術移転による道路施設管理の事例技術移転による道路施設管理の事例

1

ベトナム持続可能な総合運輸交通開発戦略策定調査

（VITRANSS2）の状況

平成20年12月4日JICA経済基盤開発部

運輸交通情報通信第1課長

竹内博史

資料２

2

調査内容（1）総合的な運輸交通セクターの長期戦略の策定(目

標年次2030年）（2）総合的な運輸交通セクターの中期マスタープラン

の策定(目標年次2020年）（3）短期優先政策プログラムの策定（2011-2015年）（4）南北高速道路網マスタープラン策定、優先区間の

プレフィージビリティ調査の実施（5）南北高速鉄道計画の概略検討（6）上記業務を通したベトナム側カウンターパートへの

技術移転

JICA開発調査「持続可能な総合運輸交通開発戦略策定調査」（2007年11月～2009年9月を予定）

3

今後のスケジュール：（JICA開発調査及び、その終了後）

※※ ICRICR：： Inception ReportInception Report：： 着手報告書（方針、計画、枠組みを決定）、着手報告書（方針、計画、枠組みを決定）、 ITRITR：： Interim ReportInterim Report：： 進捗報告書、進捗報告書、 FRFR：： Final ReportFinal Report：： 最終報告書最終報告書

5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 4 5 6 7 8 9

▲ IC R ▲ IT R ▲ F R

▲ IT R ▲ F R

2 0 0 9年 度

高 速 道 路 M P＋ 　 プ レ F S

2 0 0 7年 度 2 0 0 8年 度

長 ・中 ・短 期 戦 略 の 策 定

高 速 鉄 道 の 基 本 計 画

先 方 資 金 に よ る高 速 鉄 道 プ レ F S→ 　 国 会 承 認（ 2 0 0 9 年 3月 ）

高 速 道 路 の基 礎 検 討

年 度

V IT R A N S S 2

高 速 道 路 関 連 調 査

総 合 運 輸 開 発 計 画

高 速 鉄 道 関 連 調 査連 携

4

首相案件プロジェクト(南北高速道路、

南北高速鉄道）への対応方針

• 高速道路、高速鉄道、大水深港、新空港含む

道路：南北高速道路、中国との2回廊など

• 総額 650億ドル

• 2020年までの実施案件

Decree No.412/QD-TTg (2007年4月)

• 外国投資の対象案件リスト（合計163件）

• 交通案件 61件• 南北高速鉄道含まれていない。ハノイ-ハイフォン高速鉄道あり。

Decree No.1290/QD-TTg (2007年9月)

• 首相案件の現状整理

• 全体交通体系の中での客観的分析

• 上記にもとづく案件整理（プライオリティ、案件修正案）

対応方針◄◄首相案件の位置►►

5

F/S済み、またはF/S実施中

建設中（又は資金源確保済み）

建設済み

ﾊﾉｲ

ﾌｴ

ﾀﾞﾅﾝ

ｶﾝﾄｰ

ﾎｰﾁﾐﾝｼﾃｨ

虫食い的な整備による弊害を防ぐべく・・・虫食い的な整備による弊害を防ぐべく・・・

・・全土のネットワーク性を考慮し、全土のネットワーク性を考慮し、・・料金制度や維持管理財源も含め、料金制度や維持管理財源も含め、・・包括的な道路整備手法の検討を行い、包括的な道路整備手法の検討を行い、

高速道路高速道路網網の枠組みを作っておくことがの枠組みを作っておくことが

必要。必要。

ﾎｰﾁﾐﾝｼﾃｨ

南部経済回廊

東西経済回廊

カイメップ・チーバイ港

（開発調査実施後、円借款で整備）

ハイフォン港

（開発調査実施後、円借款で整備）

JETROJETROにてにてF/SF/S実施。実施。

JBIC/ADBJBIC/ADB融資にて整備中。融資にて整備中。

ベトナムにおける運輸セクターの支援状況（高速道路を中心に）

ｸﾜﾝｶﾞｲ

6

調査実施状況

FS実施中1,000 11. チュンルオン - ミトゥアン - カント (82km)

FS承認、DD済600 10. HCMC - チュンルオン(45km)

FS承認、DD済、SAPROF実施中

1,180 9. HCMC - ロンタン - ザウザイ(55km)

FS無3,528 8. ニャチャン - ザウザイ(400km)

FS無1,562 7. クアンガイ - クイニョン(180km)

PFS/BOT有1,103 6. ダナン - クアンガイ (125km)

FS実施中926 5. フエ - ダナン (105km)

-不明4. ビン - バイバット（ハティン）(19km)

PFS有、未承認1,217 3. タインホア - ビン (138km)PFS有、未承認529 2. ニンビン - タインホア (60km)FS承認、DD済441 1. Gie橋 - ニンビン (50km)

コスト(百万ドル)区間

南北高速道路

• ADBマスタープラン

• 国内BOT（VDB、BITESCO等）

• ODA（ADB、JBIC,,,）

現状

• 総合交通体系の中での役割

• 高速道路ネットワーク

• 地域計画の中での位置づけ

• 財務性の分析

• 整備手法の提案

対応方針

◄◄Decree. No412/QD-TTgでの記述►►

7

現在までの進捗状況現在までの進捗状況

１．中長期のベトナム国内の交通需要予測１．中長期のベトナム国内の交通需要予測

2010,2020,20302010,2020,2030年の需要を予測：大幅な伸び年の需要を予測：大幅な伸び

２．課題の抽出２．課題の抽出

運営、維持管理、利用者サービス、土地利用や環境配慮、道路開発の運営、維持管理、利用者サービス、土地利用や環境配慮、道路開発のための計画と財政の改善などための計画と財政の改善など

３．南北高速道路の概略検討状況３．南北高速道路の概略検討状況

何も行わなかった場合に比べ、混雑度改善（何も行わなかった場合に比べ、混雑度改善（Volume/CapacityVolume/Capacityの改善）がの改善）が

挙げられる。挙げられる。

今後、高速道路今後、高速道路MPMPの実施により内容を深化させる。の実施により内容を深化させる。