ありえない動きをする...
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青少年のための科学の祭典2017全国大会 10
ありえない動きをする「坂上りすべり台」
[個人出展] 鎌倉学園中学校・高等学校(神奈川県) 市江 寛
●どんな実験なの?人の目の錯覚を利用して、簡単な紙工作でありえない動きに見えるすべり台の模型を作ります(図1)。これは杉原厚吉先生の「反重力滑り台」を参考に、工作を簡略化したものです。
●工作・実験のしかたとコツ【用意するもの】厚紙(はがきくらいの厚さのもの、A5サイズ)台紙(コピー用紙でよい、B5サイズ)セロハンテープ、のり、ハサミ発泡ポリスチレン球(直径2㎝程度、ビー玉でもよい) 【工作・実験のしかた】⑴ 図2の展開図の各パーツの実線をハサミで
切り、点線を谷折りにします。 ⑵ 各パーツを図3のように配置し、台紙にのり
やセロハンテープで固定します。図3は後ろから見たようすです。
⑶ 表側から片目で見て、①と②の柱が図1のように床に垂直に立っているように見える視点をさがします。このとき、③の柱は②の柱の後ろにかくれて見えなくなります。
⑷ 手前に球をおいて、⑶の視点から片目で見ると、球が坂を上っているように見えます。スマートフォンのカメラでもありえない動きが写せます。
●もっとくわしく知るために・杉原厚吉著「立体トリックアート工作キットブック3」金の星社(2014)・杉原厚吉著「立体イリュージョンの数理」共立出版(2006)
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図1
図2
図3