キミは知ってる？

すごい！！

し

地熱発電がち　　　 ね つ は つ で ん

わたしが

解説します！かい せつ

ジ ョ グ メ ッ ク し

JOGMECって知ってる？

ジ ョ グ メ ッ ク ち ねつ し げん　 かい はつ

さん こう

JOGMECは地熱資源の開発を

促進するため、各種支援を行っています。そく しん　 かく しゅ し えん　 おこな

http://www.jogmec.go.jp/jogmec_activities/index_geothermal.html【参考URL】

2015/10

1

地熱発電ってなに？

ちねつ

でんき

2

ち　　 ね　つ　 は　つ　 で　ん

地球の中はとっても熱い！それを、「地熱」といいます。

ち きゅう　　　 なか　　　　　　　　　　　　　　　 あつ

く　　　　　　　　　　　 ち きゅう

ち ねつ地熱を使って電気をつくる！それが、「地熱発電」です。

ち ねつ　　　　つか　　　　　 でん　 き

ち ね つ　　　　　 でん　 き

ち ねつ はつ でん

わたしたちが暮らしている地球は、ボールのようなかたちをしていて、その中心は「核」とよばれる、とても熱い鉄でできています。この地球の中から地表に伝わる膨大な熱エネルギーを「地熱」といいます。

ちゅうしん　　 かく　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 あつ てつ

ち きゅう　 なか　 ち ひょう　 つた ぼう だい　 ねつ　　　　　　　　　　　　　　　ち ねつ

れい ぞう こ　 いえ　 まち　 しょうめい　　　　　　　　　　　　　　　　　　 でん き ちから

テレビや冷蔵庫、家や街の照明など、わたしたちは電気の力でいろいろな機械や道具を動かして生活しています。この大切な電気を、地熱の力でつくることを「地熱発電」といいます。

き かい　 どう ぐ　　　うご　 せいかつ

たい せつ　 でん き　　　　 ち ねつ ちから　　　　　　　　　　　　　　　　ち ねつはつ でん

地熱が電気 に！？

さまざまなかたちで暮らしを支える電気の力

街の灯りまち あか

でん　　き　　　　　ちから

ささく

ち ねつ　　　でん き

地熱が電気に

変わるんじゃ。か

外核がい かく

ない かく

内核をおおうドロドロした鉄の液体。

てつ えきたい

内核ない かく

ちきゅう ちゅうしん てつ かたまり

地球の中心にある鉄の塊。およそ5,000～6,000℃といわれ、太陽の表面と同じくらい熱い。

ど

たいよう ひょうめん おな

あつ

マントルち かく がい かく

地殻から外核までの岩石。タマゴで例えると白身の部分。

がん せき たと

ぶ ぶんしろ み

地殻ち かく

から

タマゴの殻のように地球の表面をおおう岩石。

ひょうめん がん せき

ちきゅう

地球ち きゅう

家電製品か でん せい ひん

電車でん しゃ

工場こう じょう

3

地熱発電のすごいところは？

4

ち　　 ね　つ　 は　つ　 で　ん

地熱発電は魅力がいっぱい！これからの発電方法として期待されています。

ち ねつ　はつ でん　　　　 み りょく

はつ でん ほう ほう

き たい

地球にやさしいち きゅう

ちきゅうおんだん か　　　げん いん　　　　　　　　　　　　　　　　　 に さん か

地球温暖化の原因といわれるCO2（二酸化炭素）をほとんど出しません。たん そ　　　　　　　　　　　　　だ

地球温暖化ってなに？ち きゅう き おん　 あ

ち きゅう おん だん か

地球の気温がだんだん上がること。自然環境や人々の暮らしにさまざまな悪い影響をおよぼすといわれています。

し ぜん かんきょう　　ひと びと　 く

わる　 えいきょう

いろいろな発電方法

はつ

でん

ほう

ほう

ち ねつ はつ でん

地熱発電は

とっても

優秀じゃぞ。ゆうしゅう

ち ねつ はつ でん ち きゅう し げん

地熱発電は、地球にやさしい、資源がなくならないなど、ほかの発電方法より優れた魅力をたくさんもっています。いまもっとも注目され、開発が期待されている発電方法のひとつです。

はつ でん ほう ほう すぐ み りょく

ちゅうもく　　　　 かい はつ き たい はつ でん ほう ほう

ここが すごい！

① いつでも発電できるはつ でん

たい よう こう はつ でん　 　　　　 てん き じ かん たい

太陽光発電などは天気や時間帯によって電気をつくれないときがありますが、地熱発電はどんな天気でも、昼も夜も安定的に電気をつくることができます。

でん き　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ち ねつ

ここが すごい！

②

はつ でん　 　　　　　　てん き ひる よる あん てい てき

でん き

資源がなくならないし げん

か りょくはつ でん　 ひつ よう　 せき ゆ　 せき たん　 かぎ

火力発電に必要な石油や石炭などは限りある資源ですが、地熱がなくなることはありません。

し げん　 ち ねつ

せ かい　　　　　　　　　　　　 し げん　 なん ねん ぶん

●世界のエネルギー資源は、あと何年分ある？

ここが すごい！

③ 国産だから安心こく さん　　　　　　　 あん しん

に ほん　 でん き　　　　　　　　　　　　　　　　し げん

日本は電気をつくるための資源のほとんどを外国から輸入しています。 しかし、地熱発電は日本各地の地下の熱を使うため、輸入に頼らず電気をつくることができます。

がい こく　 ゆ にゅう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ち ねつ

ここが すごい！

④

はつ でん　 に ほん かく ち　　 ち か　 ねつ　 つか

ゆにゅう　 たよ　 でん き

か りょくはつでん

火力発電（石油・石炭・天然ガス）資源の多くを外国に頼っている

せき ゆ　 せきたん　てん ねん

し げん おお がいこく

たよ

ふうりょくはつでん

風力発電風が吹かないと発電できない

かぜ　 ふ

はつ でん

か りょくはつでん

火力発電CO2がたくさん出る

で

出典：BP統計2014

たい ようこうはつでん

太陽光発電太陽の光がないと発電できない

たいよう　 ひかり　

はつ でん

ち ねつ はつでん

地熱発電ほとんどCO2が出ない

で

せき ゆ

石油ねんぶん53年分

せきたん

石炭ねんぶん113年分てん ねん

天然ガスねんぶん55年分

ち ねつ

地熱

ずっと使えるつか

かぜ　 ちから　 り よう

風の力を利用

風力発電ふうりょく はつ でん

たい よう　 ひかり　 り よう

太陽の光を利用

太陽光発電たい よう こう はつ でん

ち ねつ はつでん

地熱発電日本国内の地熱で、電気をつくれるに ほん こくない　　 ち ねつ でん き

ち ねつ はつでん

地熱発電いつでも発電できるはつ でん

みず　 なが ちから り よう

水の流れる力を利用

水力発電すい りょく はつ でん

し げん も ちから　 り よう

資源を燃やす力を利用

火力発電か りょく はつ でん

5

地熱発電はどれくらい行われているの？

6

ち ね つ は つ で ん　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お こ な

日本の地熱発電所は、全国で29か所。しかし、地熱発電はもっともっと大きな可能性をもっています。

に ほん　　　　 ち ねつ はつ でん しょ　 ぜん こく　 しょ

ち ねつ はつ でん

おお　　　　　　　か のう せい

地熱発電の可能性に注目！げんざいはつ でん　 つか　　　　　　　　　　　ち ねつ　 に ほん　 ほう ふ

ち ねつ はつ でん　 か のう せい　　　　 ちゅう もく

現在発電に使われている地熱は、日本にある豊富な地熱資源のほんの一部。 まだまだ開発を進めることができるのです。

ち ねつ し げん　 いち ぶ　 かい はつ すす

に ほん　 せ かい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ち ねつ　 めぐ　　　　　　 くに

日本は世界でもめずらしいほど地熱に恵まれた国です。現在、全国29か所で地熱発電が行われていますが、豊富な地熱資源を最大限に活用すれば、さらにたくさんの電気をつくることができます。

げんざい　 ぜん こく　 しょ　 ち ねつ はつ でん　　おこな

ほう ふ　 ち ねつ し げん さい だい げん　 かつ よう

げん ざい　 に ほん　 ち ねつ はつ でんりょう

●現在の日本の地熱発電量

約52万kWやく　　　　　　　まん　 キロワット

に ほん ち ねつ 　　　　　　 り よう ば あい はつ でんりょう

●日本の地熱をすべて利用できた場合の発電量

約2,300万kWやく　　　　　　　　　　　　　 まん　 キロワット

・・・地熱発電所がある場所ち ねつ はつ でん しょ　　　　　　　ば しょ

・・・地熱発電ができると考えられている場所ち ねつ はつ でん 　　　　　　　　　　かんが　　　　　　　　　　　　 ば しょ

・・・たくさん火山がある場所か ざん ば しょ

でん き

写真提供：九州電力株式会社

大分県 八丁原発電所おお いた けん はっちょう ばる はつ でん しょ

に ほん さい だい き　ぼ　 ち ねつ はつ でん しょ　　　　　　　　　　はつ でん

日本最大規模の地熱発電所です。 この発電所だけで約20万世帯（家族）の使用電力をまかなうことができます。

しょ　　　　　　　やく　　　 まん せ たい　 か ぞく　　　　し よう でんりょく

写真提供：東京電力株式会社

東京都 八丈島地熱発電所とうきょうと　 はちじょうじま ち ねつ はつ でんしょ

に ほん　 ゆい いつ　 り とう　　　　　　　 ち ねつ はつ でん しょ

日本で唯一、離島にある地熱発電所です。この発電所でつくられた電気が、八丈島の人々の生活を支えています。

はつ でん しょ　　　　　　　　　　　　　でん き　 はちじょうじま

ひとびと　 せいかつ　 ささ

岩手県 松川地熱発電所いわ て けん まつ かわ ち ねつ はつ でん しょ

に ほん　 さい しょ　　　　　　　 ち ねつ はつ でん しょ

日本で最初につくられた地熱発電所です。1966年に建てられてから現在まで、およそ50年間、電気をつくりつづけています。

ねん　 た　 げん ざい

ねん かん　でん き

写真提供：東北水力地熱株式会社

に ほん さい だい

日本最大！

り とう

離島にある！

に ほん はつ

日本初！

か ざん

火山が

多いところに

地熱もたくさん

あるのぅ。

おお

ち ねつ

7

地熱発電のしくみは？

8

ち ね つ は つ で ん

地下から井戸を通って噴き出した蒸気の力で、発電機を回します。

ち　　か　　　　　　　　い ど　　　　 とお　　　　　　 ふ　　　　 だ　

じょう き ちから　　　　　はつ でん き　　　　 まわ　

発電だけではない地熱の魅力でん き　 　　　　　　 い がい　 ち ねつ　

はつ　 でん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ち ねつ み りょく

電気をつくること以外にも、地熱はさまざまな用途で、人々の暮らしに生かされています。よう と ひとびと　　 く い

ち ねつ　 　 てん ねん　 じょう き　 つか

地熱でつくられた天然の蒸気を使い、発電機とつながったタービン（プロペラ）を回すことで、電気をつくります。発電に使った蒸気は大気で冷やされ水となり、ふたたび地下に戻ります。

はつ でん き

はつ でん　　 つか　 じょう き　 　たい き ひや　 みず

ち か　 もど

いえ

みんなの家に電気が送られるでん き　 おく

熱水ねっ すい

地熱貯留層ち ねつ ちょ りゅうそう

蒸気じょう き

地熱ち ねつ

電気でん き

❸蒸気でタービン　（プロペラのようなもの）を回す

じょう き

まわ

❹タービンの力で　発電機を回す

はつ でん き まわ

ちから

❺タービンで使われた　蒸気は大気で　冷やされ水になる

ひ　　　　　　　 みず

じょう き たい き

❻地下に　戻った熱水が　地熱で蒸気に　変わる

ち　 か　

もど ねっ すい　

ち ねつ　 じょう き

か

❶地下から　蒸気と熱水が　噴き出す

ち　 か　

じょう き　　　 ねっ すい

ふ　 だ

❷蒸気と熱水を　分けて、蒸気を　タービンへ送る

じょう き　 ねっ すい

わ じょう き

おく

ち ねつ

地熱でつくられた蒸気や熱水が溜まっているところ

じょう き　 ねっ すい

た

まわ　　　　　　　　　 でん き　

タービン

発電機

はつ

でん

き

花や野菜などを栽培する温室

はな　　　　　 や さい

さい ばい

おん しつ

道路などの雪を溶かす設備

どう ろ

ゆき　　　　　　と

せつ び

温水プールおん すい

家の冷暖房やお風呂

いえ　 れい だん ぼう

ふ ろ

ふ つう　 おお

普通の大きさの

地熱発電所1か所で、

約5万世帯分の電力を

まかなえるんじゃ。

ち ねつ はつ でん しょ しょ

やく　 まん せ たい ぶん でんりょく

つか

9

地熱発電所はどうやってつくられるの？

10

ち　　 ね　つ　 は　つ　 で　ん し ょ

たくさんの人たちが協力し合い、地熱発電所づくりが行われています。

ひと 　　　　　　　　 きょう りょく あ

ち ねつ はつ でん しょ　　　　 おこな

め　 み　 ち　 か　 ち ねつ　 さが　

目に見えない地下の地熱を探すのはとても難しいことです。 宇宙の衛星から撮った画像を見たり、地面の様子や岩石、温泉水などを調べたり、さまざまな技術を使って地熱発電ができそうな場所を探します。

むずか　　　　　　　　　　　　　　　　　　 う ちゅう　 えい せい　

と　　　　　　 が ぞう　 み　　　　　　　　 じ めん

よう す　 がん せき　 おん せん すい　 しら

ぎ じゅつ　 つか　 ち ねつ はつ でん

ば しょ　 さが

探すさ が

確かめるた し

建てるた

運転するう ん て ん

うん てん

運転するまで

10年くらいは

かかるぞぉ。

ねんち ねつ はつ でんしょ　　　　　　　　　　　　　　　　　　なが ねん げつ ひつ よう

地熱発電所ができるまでには、長い年月が必要です。国や企業、地域の方々などが協力し合い、さまざまな課題を解決することで、地熱発電が実現しています。

くに き ぎょう ち いき かた がた きょうりょく あ

か だい　　 かい けつ ち ねつ はつ でん　　じつ げん

発電所の運転の様子▲温泉水の調査▶おんせん すい ちょう さ はつ でん しょ　 うん てん　 よう す

上の岱地熱発電所▶

写真提供：東北電力株式会社 写真提供：九州電力株式会社写真提供：地熱技術開発株式会社

うえ たい

し ぜん　 こわ

た自然を壊さない

ように建てる！

地下の調査▶ち か　 ちょう さ

う ちゅう

ち ねつ　 さが宇宙からも

地熱を探す！

とく しゅ　 き か

い

い ど　 ほ特種な機械

で

井戸を掘る！

く ささ

でん き暮らしを支

える

電気をつくる！

ち か　 ふか　　　　　　　　 い ど　 ほ　 じょう き　 ねっ

地下深くまで井戸を掘って蒸気や熱水が噴き出す量をはかり、将来の発電量を確かめます。 地熱資源がある場所には温泉が多いため、周りの自然や温泉への影響なども十分に調査します。

すい　 ふ　 だ　 りょう　 しょう らい　 はつ

でん りょう　 たし　 ち ねつ し げん

ば しょ　 おん せん　 おお　 まわ　 し ぜん

おん せん　 えい

きょう じゅう ぶん

ちょう さ

まわ　 おん せん　 ち いき　 かた がた　 きょうりょく

周りの温泉や地域の方々などと協力して計画を立て、発電所を建設します。 発電所ができることで景色を壊してしまわないように、自然に溶け込む色やかたちの発電所をつくります。

けい かく　 た　 はつ でん しょ　 けん せつ

はつ でん しょ　 け しき　 こわ

し ぜん　 と　 こ

いろ　 はつ でん しょ

ちか　 おん せん　 たい き　 へん か

近くの温泉や大気に変化がないか確認しながら発電所を運転し、電気をつくります。

かく にん　　　　　　　　　　　はつ でん しょ　 うん てん　　　　 でん き

ち ねつ はつ でん しょ