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15号 更生保護 おお さき 平成 28年 11月 調 25 稿 24 調 便 28 鹿 ‐2 11 平成 28年 11月 大崎地区保護司会 大崎地区保護司会 広幸に部会 元保 i雀i可 F電脇義昭 -1-

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第 15号 更 生 保 護 お お さ き 平成 28年 11月

本年4月1日付けで釧路保護観察所から仙台保護観察

所企画調整課長に転任してま

いりました。仙台保護観察

所での勤務は、平成元年4月1日の採用時から3年間お

世話にな

って以来、およそ25年ぶりの勤務となります。

皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回、寄稿する機会を

いただきましたので、平

素、サポートセンターについて感じるところを書

いてみ

たいと思います。

仙台保護観察所管内には、本年4月1日現在で8箇所

の更生保護サポートセンターが設置されており、大崎地

区更生保護サポートセンターは宮城県内で先駆けとなる

平成24年3月8日に開所しました。

更生保護サポートセンターの中には、開所したものの、

いまだにその機能や役割を十分に生かしきれず、単に事

務所的な活用に留ま

っているところもありますが、大崎

地区においては、保護司等の面接場所の提供、関係機関

団体と

の会合、地域に対する更生保護

の発信及び保護司

候補者開拓

のための検討協議会

の実施など、サポートセ

ンターが地域の更生保護の拠点として大いに活用されて

おり、他センターのモデルとしての役割も果たし

つつ、

順調かつ効果的にその運営がなされてきていることはと

ても素晴らしいことです。しかしサポートセンターには、

例えば社会貢献活動であ

ったり、保護司インターンシツ

プ制度であ

ったり、犯罪予防活動

の発信であ

ったりと、

まだまだその

「チカラ」を発揮できる可能性が秘められ

ています。今後も各サポートセンターのリーダーシツプ

を取

っていただきながら、益々地区保護司会が発展して

いくことを祈念

いたします。

●■文鰊察量露

今年度から、大崎地区担当になりました。よろしくお

いいたします。

最近は、スマホや他のメディアからたくさんの情報が

取得できるようにな

って、例えば、エベレストに登

った

ことがなくても、山頂から

の景色や様子が分かり、映画

館では、4DXにおいては、風や雨、臭

いや煙も体感で

きるように進歩しています。疑似体験を手軽にできる便

利な世の中にな

ったと思います。

さて、ンヽのような中で影響されやす

い私は、すぐにそ

の気にな

ってしま

います。深海探索の番組を見れば、に

わか海洋博士になり、映画館でジ

ュラシックパークを見

れば、にわか考古学者にな

ったりしています。うわべの

情報だけで、その気にな

ってしま

います。その後は、自

分でさらに詳しい情報を得ようとして、ますます

スマホ

やネ

ット情報に迷い込んでいき、そのうちはたと気づき

ます。好奇心を満たす迷路に入

っていることを…。

その時、いつも思い出す

ことわざがあります。「百聞

は、 一見にしかず」「百見は、 一考にしかず」「百考は、

一行にしかず」「百行は、 一果にしかず」です。百回聞

くより、一回見なさ

い、百回見るより、一回考えなさ

い、

百回考えるより、一回行動しなさ

い、百回行動するより、

一回の成果を出しなさいということを思い出すようにし

ています。

現代の生活では、見る、聞くがどうしても多くなり、

自分で考えることや行動することについては、少なくな

ているような気がします。考えて、行動して、成果を出

す。実に当たり前

のことですが、や

った気、な

った気、

できた気のようになりがちです。自分でも、そうはなら

いように気を

つけたいも

のです。

大崎地区保護司会

活動紹介

(平成28年度活動計画)

社会を明るくする運動関係

田市社明運動推進会議

・推進大会

への出席

6~7月

②ポスターの掲出           6月中旬

0街頭広報活動            8月上旬

④ミニ集会の開催            7月~

U公開ケース研究会の開催

(鹿島台地区) 

 

7月

更生保護関係団体との連携

0更生保護女性会

・協力雇用主会との協議会の開催

‐2月上旬

②大崎東部更生保護女性会との地区別協議会の開催

0玉造地区更生保護女性会との地区別協議会の開催

3 地方公共団体その他の関係機関・団体との連携

0青少年のための市民会議

への参加4

月~3月3日程度

②大崎市青少年健全育成大会

への参加  H月上旬

0教育機関学校との連携 学校との連絡会議の開催

四大崎市内中学校と保護司会協議会の開催

8月上旬

り薬物乱用防止推進会議

への参加      6月

⑥薬物乱用防止指導員が行う街頭啓発活動

への参加

7月~8月

4 そ

の他

田防犯協会が行う街頭補導

への参加協力

4月~3月

②地域住民

への啓発のための会報「更生保護おおさ

き」の発行             11月中旬

0地域住民

への啓発のための研修会の開催4

④就労支援や協力雇用主拡大

への取り組み4

り地域住民の犯罪や非行に関する相談

 

4月~3月

⑥社会貢献活動

への取り組み     4月~3月

0施設参観研修

(群馬県榛名女子学園) 

 

 

9月

サポートセンターの

『チカラ』

「やった気、なった気、できた気」

・霊

「鯰

平成28年 11月

発 行大崎地区保護司会

編 集大崎地区保護司会

広幸に部会

題 字元保i雀 i可 F電 脇義昭

-1-

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平成 28年 11月 更 生 保 護 お お さ き 第 15号

平成28年度

大崎市内中学校と

大崎地区保護司会との連絡協議会に参加して

大崎市立古川東中学校長 島甚泄

 

一義

乱=

2年に1回、大崎地区の保護司の皆様

と、大崎市内の中学校長と生徒指導主事

一堂に会して連絡協議会が開催されて

います。今年はその該当の年ということ

で、8月9日に、グランド平成で行われ

ました。私は、古川東中学校2年目とな

りますが、昨年度は開催しておりません

ので、初めての参加となりました。大変

失礼ながらそのような事情で、保護司の

皆様と校長達との連絡協議会の存在を知

らず今日までおりましたこと不明を恥じ

るばかりです。

当日に先立ちまして、8月4日に、東

中学区を担当されていらつしゃる6名の

保護司の方々が本校を訪間され、情報交

換いたしました。6名の保護司の皆様は、

東中学区の事情に精通されていらつしや

り、永年に渡って束中生を見守られてこ

られた方々ばかりでした。東中三十有余

年の歴史を悉にご存知の方々でしたので、

私の方が、東中に関しては全くの新参者

という認識を強く抱きました。東中学区

こ、

     

しや

、゙、ら

つヽ

々力

,、温かく静かに

東中生の過去。現 

貯ヽ』▼ヽぜ

・未来を見守

っ  メ

ただいている

てい

こ、感謝と尊

こと

の念

が湧きあ

がってまいりました。東中を地域の学校

としてこんなに大切に思い、いい学校に

なってほしいと考えておられる保護司の

皆様との話し合いは、私にとりまして大

変有意義なものとなりました。改めて東

中を預る者の責任の大きさを自党させら

れたひとときでもありました。

8月9日の連絡協議会では、十T(本の趣旨

と保護司会の現状、各中学校の状況等が

話され、相互交流と各中学校の現状

への

理解が図られたと思います。保護司の方々

はその職責の重さに拘わらず、全くのボラ

ンティアであるとのことでした。未来あ

る青少年の立ち直りのために、菫豆かな人生

経験と、深い人間愛に裏打ちされた公平

無私の言動と態度で接しておられる保護

司の皆様の存在は、誠に尊いものであると

思います。今後とも、何らかの事情により

通常の道から外れ、再起

を期して苦しみもがく

青少年達の立ち直りの

ためご尽力賜り、次代

の地域社会を支える若

者達がやり直しのでき

る社会づくりにご貢献

頂きますようお願い申

し上げますとともに、大

崎地区保護司会の益々

のご発展を心からお祈

り申し上げます。

挨拶をする大崎中学校長会長鳥海古川東中学校長

嗣 ス 覆■・●―●=呻‐`

一 ::番

ニニJ=抵

各中学校の先生方

公開ケース研究会に参加して

第66回

「社会を明るくする運動」の推

進事業

一環として、7月22日

(金)、

鹿島台鎌田記念ホールにて

「公開ケース

研究会」が開催されました。

今回も保護司、更生保護女性会、民生

児童委員、ボランティア友の会等、総数

約100名

の方々が参加されました。

主催者である大崎市長代理林鹿島台総

合支所長

・大崎地区保護司会福原会長の

挨拶を頂き、さ

っそく事例の紹介があり

ました。

各テーブル

(10テーブル)毎に自己紹

介を行い、司会、発表者を決め討議に入

りました。今回は身近に起こり得る例を

題材とし、非行や犯罪を起こさせない為

には、本人や本人を取り巻く周囲の人々

に、どのように接して行くべきかなどを

約1時間程、熱い意見が交わされました。

次に、各テーブル毎に発表者が討議さ

れた内容を集約し、3分以内で発表して

頂きました。各テーブル共、思春期の夜

遊びや万引きは非行に落ちる原因になる

ので、子供達が小さい内から家族内での

会話等

(親子の関わりが大切である)…

との意見が多く出されました。

その後、大崎市青少年センター 一戸澤

所長より講評と感想を頂きました。

思春期の特徴や課題をよく理解し、家

族の

一員としての関わり方が大切である。

また青少年の健全育成のためには、日々

鹿島台地区 保護司 [昌

 

[昌子

の生活の中で

「学校」「家庭」「地域」が

一体とな

って指導し青少年に理解させる

事、そして、大人がその手本になる事が

大切である、と話されました。

最後に次年度の開催地である田尻地区

の只野保護司より挨拶を頂き、次に大崎

東部更生保護女性会 古澤会長より閉会

の挨拶があり、鹿島台での

「公開ケース

研究会」を終了しました。

話 し合いをする参加者の皆様

-2-

講評をいただいた所澤所長

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第 15号 更 生 保 護 お お さ き 平成 28年 11月

更生保護団体含同研修会

・報告

恒例となりました

「更生保護団体合同

研修会」、昨年は富永小学校の福原寿郎

校長をお迎えし、「いじめ防止のために~

学校が家庭が今やるべきこと~」と題し

てご講演

いただきました。

いまから10数年前に、先生のもと

へ見

党えのない住所

・名前の女性から

一通の

手紙が届いたとのことでした。その女性

は、小学校5年の時にいじめにあい

「死

にたい」と思うほど

つらい時期を過ごし

たそうです。

そんないじめがピタリとやんだのは、

「小学校6年生にな

って担任の先生が代

ったのがき

っかけだ

った。本当に子供

の気持ちを分かってくれる人だ

った。そ

の影響力は偉大だ

った。今の明るい23歳

の私がいるのはその先生のおかげである。」

つづられていたとのことでした。

福原校長は多くの論文を出しており、

平成25年には公共政策調査会主催

(警察

二聾冗新聞社後援)で募集した論文

「い

じめ問題を考える」に応募し、タイトル

「教師によ

つて子供は変わる~いじめは

激減する~」で人選しています。

いじめとは、「自分より弱い者に対し

一方的に身体的

・心理的な攻撃を継続

的に加え、相手が深刻な吉痛を感じてい

るもの」で、いつでも学校でも家庭でも

起こりうると

のことです。

いじめ防止

の対策として、

学校側としては、①

いじめは絶対に許

大崎地区保護司会 事務局長 佛算膝

さないという毅然とした姿勢を出会いの

日に伝える。2子ども達に寄り添う時間

を確保する。そうすることによ

つて授業

中には見えない子供の

一面が見えてきて、

子ども達との信頼関係が深まる。3一連携

を密にする。ちょっとでもおかしいと思っ

たら、担任は生徒指導主事

・教務主任

教頭等に相談、保護者と早めの相談、市

教委や関連機関

への連絡相談、児童から

の情報収集

(これは慎重に行なう)。

家庭では、日々の生活の中で、①子ど

もが話していることにしつかりと耳を傾

ける。(一ツr会話の時間を意図的に確保する。

などをあげています。

「子供は、自らいじめられていること

を告向することは少ない.ちょっとした

SOSに気づくことが大切」と述べ、最

後に校長の教育信念として

一教師によ

て子供は変わる」と結びました。

講<鰊

稼輝『膵繁顎

犯罪や非行の防止と、罪を犯した人の

立ち直り

への支援を、地域

へ理解を深め

「社会を明るくする運動」の担当とな

り久しくなります。

大崎市の社明推進大会、公開ケース研

究会、地区での広報活動は、毎年各団体

の協力により実施されております。

。中

t昴校生対象の社明作文

コンクー

ルは、年を迫うごとに応募数も増え、若

い年代にもこの運動の理解を深める機会

とな

っています。昨年度は西古川小学校

の福原萌加さんの

「あいさ

つの大切さ」

が、宮城県最優秀賞に選ばれ、今年の推

進大会において自身が朗読、参加者に感

動を与えましたc

これまでの活動を思い返せば、暑さの

中での街頭

ハレード、非行相談の開設、

ミニ集会、子育て支援活動、工夫こらし

た広報活動、更生保護関係団体はもとよ

り、協力団体の方々と共に、この運動の

周知のため汗してまいりました。国や保

護観察所も、

20年開催のオリンピツクに

向け、安心

。安全な地域づくりのため木

腰を人れておるところです。

ここで、地区民主体で永年この運動を

続けている例を紹介したいと思います。

それは古川長岡地区において、独自に

「社

会を明るくする運動推進大会」が開かれ

古川地区

保護司

 

ているということです。社会福祉協議会

長岡支部が中心となり、小学校などと

手を取り合

つて取り組んでいます。小学

・6年生を対象に社明標語

コンクール

も毎年実施。子ども日線の素直な作品が

出され、それは地区公民館内に展示、住

民の方々に紹介されています。広報活動

も行われ、子どもから高齢者まで参加の

モデル的な活動と思います。地域から犯

罪や非行をなくすという皆の願いが、続

けている力とな

っていると思います。

大崎市各地で取り組んでいる社明運動

をさらに吟味し、若年層や新しい人達の

参加をすすめられるよう考えていきたい

のです。

ご講演をいただいた福原校長先生

地域に根ざした社明運動

朗読をする福原

-3-

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平成 28年 11月 更 生 保 護 お お さ き 第 15号

…保護司委嘱3年未満の方達が受ける研修

に更生施設等の見学)

宮城刑務所を参観して

保護司

平成28年1月20日市民会館前より出発

し、宮城刑務所へ到着した後、施設の概

要、沿革の説明があ

った。

明治12年、それまで各県

(藩)の刑務

所で受刑者を収容していたが、全国の受

刑者を対象に東京刑務所と同時に伊達政

宗の隠居所であった若林城の跡地に官城

刑務所が開設され、その後医療棟等を増

設し現在に至る。

塀の中には臥龍梅「幡龍の松があり、な

かなか見られない名木を鑑賞させて貰った。

収容人数約1000名で、犯罪傾向が

進んだ者

(強盗、殺人の犯罪者が55%)

を収容している。平均年齢は50歳で、刑

期は10~15年が最も多く27%o次に無期

懲役が20%

(死刑囚は敷地内の拘置所に

収容)で、暴力団員も27%となっている。

建物は作業棟、収容棟は昭和30年代に

竣工し老朽化が著しく、昭和53年の宮城

沖地震時は外塀が倒壊し、職員が塀の代

わりになり脱獄を防ぐ。収容棟は満足に

暖房施設もなく、通路は表面が剥がれ落

ち下地が剥き出しの状態で、

12畳程の広

さに5名

(定員8名)が収容され、ドラ

マに出てくる様な部屋の形態であ

った。

今年より着工する建物は、 一人部屋にな

り空間、精神的にも余裕のある生活が出

来るのではと感じた。

食事は、各自の労働量により計算して

出されており、又再犯防止の為、受刑者

の社会復帰を重視し、出所後2年以内の

再犯を20%以上を削減目標としている。

出所後の円滑な社会復帰を図るため、作

業のほか改善指導と教科指導を実施して

いる。出所時には次の3項目を守ること。

「不良交際を断る勇気

・意志」「家族

・地

域との絆を大切にし孤立しない」「困窮

している時は遠慮せずに公的支援を求め

犯罪を犯さない事」と指導している。

私も保護司の一員として再犯防止、社

会復帰の為、尽力していかなければと改

めて思

った。

参観を終えて

新任保護司研修に参加して

保護司

〕還

 

今年度の新任保護司研修は、

10月28日

(金)、山形県米沢市にある法務省の第

種少年院

「置賜学院」の施設参観を目的

に福原会長を始め先輩保護司の皆様の同

行のもと、総数13名による研修会になり

ました。

研修の概要は以下の通りです。

最初に、福原会長より研修の目的や保

護司会の現況等についてのお話がありま

した。保護司として弛まざる研修の重要

性について強調されておられたことが印

象的です。

次に、「置賜学院」では学院の次長さ

んから少年法の改正事項にも触れながら

法的根拠を踏まえ績々御指導をいただき

ました。豊かな自然環境と地域社会に支

えられた矯正教育を標榜する学院の沿革

と実際の運営、さらに在院者の早期改善

と円滑な社会復帰を図るための教育課程、

教育期間、教育内容及び、院外教育等の

実際について具体的な事例を挙げながら

ご説明を頂きました。

その後、施設内の見学。院内に醸し出

される隙のない空気感、職員の方々の

糸乱れぬ連携対応、廊下に掲示されてい

る在院者の作品、中庭に咲く色鮮やかな

季節の花、何をとっても非の打ち所がな

いものでした。再犯率が三割以下という

のも頷けます。社会的使命に応えようと

する学院の強い意志を感じとることがで

きました。

今回、私自身、人間として保護司とし

て足りない何かにも気付かされた有意義

な研修でした。今後、その答えを求め修

養していきたいと意を新たにしています。

学院の廊下で見つけた

一篇の詩

「立ち止

まり 振り返り またも行く 一筋の道」

の真の理解に迫ることができれば嬉しい

限りです。

最後になりましたが、この研修会の企

画立案されました福原会長始め、事務局

の先輩保護司の皆様に心より御礼申し上

げます。

研修を終えて

-4-

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第 15号 更 生 保 護 お お さ き 平成 28年 11月

設参観研修に参加して 大崎地区保護司会 研修部長 平 地 健 )台

2年に 1度の施設参観研1多が、平成28年 9月 6日 ・7日 の日程で行われ、

群馬県北群馬郡榛東村の「榛名女子学園」への施設参観研修に参加してまいり

ました。

施設は関東、甲信越、静岡地方の家庭裁半」所又は裁判所に於いて、審半」若し

くは裁判所により保護処翁又は刑の執行を受けるため、少年院送致決定を受け

た 14歳以上20代未満の女子少年達、視察時には35名が収容されておりま

した国の施設であります。

副施設長の説明によりますと、施設の矯正教育の目的として、在院者の人権

を尊重しつつ、その特性に応じた適切な矯正教育、その他の在院者の健全な育成に資する処遇を行うこと

により、在院者の改善更生及び円滑な社会復帰を図ることを目的とした施設でした。

矯正教育の内容としては「生活指導」「職業指導」「教科指導」「体育指導」「特別活動指導」の5つの指

導を掲げて教育活動を行つており、特に職業指導では、「介護福祉科」

,´ 「情報処理科」「手芸科」「農園芸科」などは、退院直後の就職に役

し 立つ授業でありました。また社会復帰支援として「進路指導」「保護

り 調整」「就労支援」「復学調整」などの支援内容でありました。

また、入院から出院までの取り組みとして、「矯正教育への円滑な:導入」3級、「問題性に応じた教育の展開」2級、「社会生活への準

亀 備」 1級と、 3段階に分けて指導を行つておりました。

私達保護司としては、これからも保護観察所や関係機関と連携を

取りながら、非行や犯罪のない、安lb。 安全な社会づくりに微力な

がら努めて讀いりたいと用います。

更生支援パートナードッグ

「ハル」と「ルナ」

燿■・

■一

習7´ J

●保護司会

前副〈ム長

保護司の任を受け早10数年、

二一口では

言い表わせず言葉にするにも、守秘義務

があるものでした。その中で数々の人と

出逢い、幾人かの更生

への支援をしてき

ました。顧みるに持続と忍耐が必要であ

りました。自らの任を全うするというの

は、今という時世に向き合うことであり

「や

ってあげている」という他に求める

ことではなく

せヽて頂いている」とい

うことであると考えます。更生保護に携

わる方々、支援者

の協力があ

ってこそ、

この活動がなされております。それは

人として、平和の懸け橋となる尊

い行

いです。

皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

有難うござ

いました。

●保護司会

前酢血事

私が保護司を拝命したのが昭和62年で

した。この度任期満了により退任します。

足掛け30年、地域の皆さん、保護司会の

皆さん、関係各機関の皆様方に非常にお

世話になりました。改めてお礼を申し上

げます。

私のところは古川清滝地区です。過疎

化が進み、世帯数452戸、人口は13

85名です。清滝小学校の児童は42名で

す。我が清滝は自然豊かで

「山は青き清

滝 水は清き清滝」です。

30年間、私が

お世話した対象者は、清滝小学校卒で古

川北中学校卒業生はわずか2名です。う

ち1名

の結婚の時は仲人をしました。

私が保護司を拝命し

「社会を明るくす

る運動強化月間」には、地域の方々と清

滝小学校との共催で永年、清滝集会を開

催して来ました。私はほとんど対象者は

いませんでしたが、これまでいろいろな

研修会には出席して来ました。保護司会

の皆さんは常時苦労しておりますね。私

は我が清滝を、これからも皆で力を合わ

せていつまでも明るい社会にと希望を持

て退任します。

●保護司

鈴木

克忠

平素は、大崎地区保護司会活動運営に

ご指導ご協力を賜り、心から厚く感謝申

し上げます。

小生、平成8年10月17日、時の法務大

臣 長尾立子様より保護司の委嘱を受け、

旧遠田保護区に配属になり

(町村合併一じ、

現在に至

っております。

思い起こしますと、窃盗

・万引

・家

庭内暴力

・無免許運転等の対象者に対

し、無我夢中に対応指導申し上げた思

いが、昨日の出来事の如く思い起こされ

ます。

小生の心に残る対象者の

一人ですが、

覚醒剤の中毒に打ち勝って、会社を興し、

社会に貢献されている姿を拝する時、尚

一層のご活躍をと心から念じております。

研修を終えて

-5-

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平成 28年 11月 更 生 保 護 お お さ き 第 15号

(チョツト・ 富版亀W壁

東二病人アレバ 医者ガ悪イトイイ 西一

母アレバ 養老院二行ケトイイ 南二死一

人アレバ 寿命ダトイイ 北ニケンカヤ

ソシ∃ウガアレバ ナガメテカカワラズ

ヒデリノトキハ 溶用房ヲツケ 

ミヽンす一

勉強勉強トイワレ

叱ラレモセズ コワイモノモシラズ

コンナ現代ツ子ニ ダレガシタ」。

「雨ニモアテズ 風ニモアテズ 申ヨ一モ夏ノ暑サニモアテ

ズ ブ∃ブ∃ノ体ニ タクサン着コミ 一思欲モすク 体カモ

すク イツモブツブツ 不満ヲイッテイル

毎日 塾二追ワレ テレビニ吸イツイテ遊バズ 朝カラ

アクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲ起コシ アラユルコトヲ

自劣ノタメダケ者エテカエリミズ 作業ハグズグズ 注意

散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ リッパナ家ノ

白のノ部屋二閉ジコモッテイテ

20年程前にPTAの研修会で出合

た、宮沢賢治の″雨

ニモマケズ″のパ

ロデイーです。自分の子育てと重な

る所もあり反省しております。作者

は不詳(岩手のお医者さん?↓。御存じ

の方、ご連絡をお待ちしております

平成二十八年度

各種受彰者

敬確

【第六十四回宮城県更生保護大会】

●法務大臣表彰

遊 佐   守

●東北地方更生保護委員会委員長表彰

畑 中 理

一郎

●仙台保護観察所長表彰

畑 山   悟

村 上 一示 子

●仙台保護観察所長感謝状

(家族功労)

只 野 小夜子

(直悦氏

妻)

〓一 浦 公 子

(一裕氏

妻)

●宮城県保護司会連合会長表彰

片 倉   孝

●宮城県知事感謝状

泉   茂 雄

●県文化の日表彰 民生安定功労

橋 本 正 敏

●市政功労表彰 社会福祉功労

佐 藤 仁 志

〓一 浦 榮太郎

〓一 浦

 

一 

安 倍 さだ子

新任保護司紹介

(5月25日付発令)

佐々木 士心 郎

(古川下谷地)

梅 澤 信 隆

(三本木)

第66回社明運動で御請演をいただい

た前田浩文様

《編集後記》

「更生保護おおさき」第15号も、無事発行を

迎える事が出来、皆様にお届けする運びとなり

ました。これも偏に、原稿をご依頼いたしまし

た執筆者の皆様のご協力によるものと厚く感謝

申し上げます。

これからも、更生保護活動がより多くの皆様

に御理解頂けます様、会報づくりに努めてまい

りたいと思います。

《編集委員》

泉 茂雄

・岩崎

圭悦

・村上

土(榮

・三浦

榮太郎

千葉

俊彦

・秋保

一徳

・鈴木

良道

・遠藤

・相澤

一・福原

俊悦

・畑中

一郎

・佐藤

一・高橋

一ツカレタ

一ソウす

に■ヽ、

´

健一

`ヽ,

「薬物乱用の実態」

東北厚生局麻薬取締部 調査総務課

課長

前田浩文

先生

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