抱負等発表会資料 ver.final 20141119
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学長適任候補者の抱負 2014/11/27 ・ 28
「全体性」 を取り戻し,
新しい 「大学らしさ」 を創造
する
-静岡大学改革へのビジョンと戦略-
梅澤 収
梅澤 収 (うめざわ おさむ)
▶ 静岡大学勤続25年
▶ 現在,教育学部長 (Ⅰ期2年+Ⅱ期2年目)
▶ 専門は,教育行政学 (教育政策及び教育法制)
現在は,既存の教師教育システムや高等教育システムを
どのように構造転換するかという実践的課題を研究
共働き家庭で3人の子どもを育てた「平成初頭のイクメン」
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自己紹介
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現在の課題
法人化以降の厳しい国立大学の状況ミッションの再定義による国立大学「改革加速期間」の荒波
現在,進められていること
学士課程改革 グローバル改革推進機構・ ABP
理工系修士課程の統合 ガバナンス改革 教員所属組織「学術院」設置 全学教育基盤機構 第 3期中期目標・計画策定・・・・・
ビジョンも見えないまま 「とにかくこれをやることだ (立ち止まるな)」 でよいのか?
関連なく個々に対応しているため,本部と部局間の調整が難航
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ミッションの再定義による国立大学「改革加速期間」( H25-H27)の荒波 → 「場当り的な対応」では,各種の大型プログラムをとることが難しい 例) 研究大学強化促進事業( ×)/アジア ブリッジプログラム・(○) / 革新的イノベーション創出プログラム( COI) ( ×) ※ただしサテライトとして(○) /
スーパー グローバルプログラム(・ ×)/ COCプログラム( ×)/ 大学教育再生加速プログラム( ×)・・・
平成 26 年度 学士課程改革/グローバル改革推進機構・ ABP /理工系修士課程の統合(総合科学技術研究科)/ 教員所属組織「学術院」設置/ガバナンス改革/全学教育基盤機構/第 3 期中期目標・計画策定
平成 27 年度 ABP 開始/教員所属組織「学術院」発足/全学教育基盤機構発足/理工系統合修士課程・総合科学 技術研究科(第 1 弾: H27 ~ H28 )/新ガバナンス開始
平成 28 年度:学士課程改革の実施 ( H28 ~ H31 まで)
平成 29 年度:理工系統合修士課程 (第 2 弾: H29 ~ H30 )
現在の課題
具体的には・・・
関連なく個々に対応しているた
め,
本部と部局間の調整が難航
現在進められていること
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先の見えない現状を打開するために・・・
質の高い教育・研究・
社会連携に強みを発揮
経験が蓄積・発揮・評価される組織体制
ローカル・ナショナル・
グローバルに活躍できる
各部局との意思疎通 良好な連携関係 職員
技術職員 本部
教員
学部生
院生
「ビジョン」 を示し,課題を位置づけ直して, 新しい「大学らしさ」を創造する
主張①
ローカル/ナショナル/グローバルに存在感のある静岡大学
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「ローカル/ナショナル/グローバルに存在感のある静岡大学」
1) 学長/役員会(本部機構)の方針と教育・研究・社会連携の現場である 各部局とが, 相互の意思疎通・調整によって良好な連携協力関係が 構築されていること
2) 教員は,質の高い教育・研究・社会連携におけるそれぞれの強みを 発揮しながら,バランスのよい職務を行っていること
3) 事務職員・技術職員は,それぞれの経験が蓄積・発揮・評価される 組織体制のもとで,誇りを持ってワークライフバランスのとれた業務を 行っていること
4) 理系・文系の学部生・院生ともにローカル/ナショナル/グローバル に活躍できること
「ビジョン」 を示し,課題を位置づけ直して,新しい「大学らしさ」を創造する
具体的には・・・
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ビジョンの実現に向けて・・・
▶ 学長選考会議が示す当面の課題 ①全学的な教育研究体制の構築 ②大学院における「理工系イノベーション人材」の育成 ③地域における国立総合大学として地域課題への積極的取り組みと地域の 発展を担う人材の育成 ④幅広い視野と素養,専門能力を有するグローバル人材の育成とそのための 全学的な国際化対応の教育体制の構築 ⑤重点研究分野を中心に,他大学・地元企業との連携を通して,いくつかの 分野で世界的水準の研究を組織的・戦略的に推進
中長期的な視点で 「3つの戦略」 を策定する主張②
戦略1 「教育・研究・国際化・社会連携プラン 2016-2021」の策定 戦略2 「財務プラン 2016-2021」の策定 戦略3 「人事プラン 2016-2021」の策定
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【サステイナブルな大学システム構築の生命線】 ・重点 4領域を有機的に関連づけて活性化する。
・本部と部局間で協働した新しいタイプの研究の推進(チームを編成し育成)
・ベテランと若手,若手同士等のフラットな教育研究チームやネットワークの構築支援 → 「苗床プロジェクト」: 若手育成・シーズ発掘の取組み
・個人が主体となる基礎研究の支援と,静岡大学発大型研究の戦略的推進を重視する。
・理工系研究所・附属実験施設等の研究支援体制の改善・改革。
・その一環として,研究支援を担う技術職員等について,①人事・処遇,②支援体制 (ネットワーク化等),③能力開発,④全学意思決定への参画,等を改善する。
・附属図書館,情報基盤センター,防災総合センターなどの附属施設の充実。
*新しい試みが創造的・独創的な研究やプロジェクトに発展するような場のデザイン。 * 「私もみんなを支え/支えられて人間的かつ研究的に成長できる組織づくり」を目指す。
多くの方からご意見をいただきた
い
具体的には・・・
研究プランのコンセプト
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・ミッションの再定義を踏まえた各学部・大学院の基盤強化
・学部生・院生の学位の質向上を目指した学習・研究支援,キャリア支援,生活支援の充実
・理工系統合修士課程(総合科学技術研究科) H29改編と博士課程の制度設計
・文系は人文社会科学部と法科大学院を含めた学部再編
・教育学部は,教職大学院と修士課程の再編強化,共同博士課程との関連強化
・文系/教育系大学院と理系大学院のコラボ・接続
・全学横断教育プログラム(「地域創造学環」構想)の発展
・教養-専門(学環プログラム含む)-教員養成の再構築(附属学校園との連携強化)
・産学連携,地域連携,大学間連携などの社会連携を大学の教育・研究に組み込み, 知と人財を有機的に結びつける。
・研究,教育,社会連携の 3つのプランに国際化の視点を浸透させ,強化する。
教育プランのコンセプト
具体的には・・・ 多くの方からご意見をいただきた
い
社会連携プランのコンセプト
国際化プランのコンセプト
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・ 各部局人件費1%削減問題 ・ 第 3期中期目標・計画期間の財務計画の基本的考え方
・教員組織と教育組織の分離に関する課題 - 定員配置/エフォートの基本的考え方 - 教育・研究・国際化・社会連携などをどう組み込むか - H26年度と H27年度の人件費▲1%減を戦略的にどのように使うのか ・年俸制に関する課題 - 基本的考え方,工程表の検討 ※今のようなやり方でよいのか?
・法人化対応の事務機構の改革 - 静岡キャンパスと浜松キャンパスとのバランス/本部-部局とのバランス - 正規職員とパート・派遣職員のバランスと働き方 - 改正労働契約法( 2013年 4月施行)に対応したパート職員の処遇改善 ・サステイナブルな男女共同参画システムの構築
その他の論点
具体的には・・・ 多くの方からご意見をいただきた
い財務プランの論点
人事プランの論点
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▶ 現場や組織の人々の知恵を引き出しながら
「一緒に答えをつくる」 スポンサー型リーダー
シップ
▶ 企画・実施・評価の一体化
企画の段階からの本部と部局間での
十分な意見交換と合意(信頼関係の構築)
▶ 産学連携・地域連携・大学間連携などの社会連携の
実質化
戦略実現に向けた大学運営・マネジメントの基本となる考え方 「私が責任をとるから一緒にやろうじゃないか」主張③
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3つの中長期戦略を策定しながら,また,第 2期中期目標・計画の検証を 行いながら,第 3期中期目標・計画の策定作業を進めていく。
① リーダーに必要な資質能力は,企画立案力,マネジメント・調整力,そしてスポンサー型 リーダーシップ。現場や組織の人々の知恵を引き出しながら「一緒に答えをつくる」スポ ンサー型リーダーシップを重視し,「私が責任をとるから一緒にやろうじゃないか」という 「やらまいか精神」を発揮する。
② 企画の段階(設計図の段階)でステークホルダー(利害関係者)との十分な意見交換と 合意なしにはうまく運ぶはずはなく,実施にあたって時々の状況変化にも対応できない。 「企画・実施・評価の一体化」の視点から本部-部局間で細やかに応答する。
③ 法人化以降の 10年間で進展したのは「社会連携」である。 教育学部でも,県や政令市ほかの自治体の教育委員会とどのように連携・協働していく かに取り組んでおり,学力向上や ICT教育に関して企業や自治体と協定を締結し,実践 している。大学・部局の社会連携の実質化を目指し,これをしっかり進める。
戦略実現に向けた大学運営・マネジメントの基本となる考え方
具体的には・・・
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大学運営・マネジメントの具体的方策
4月 学長方針の表明
5月 理事・副学長分担の年次計画案
7~9月 各分担・各部局に係る重要課題の検討,議論
10~11月 次年度文科省予算案(8月)を参照し, 重点プロジェクト対応策の原案提示
1月 政府予算案を参照し, 重点プロジェクト対応策の確定
3月 成果,課題と対応策の決定
後手後手の対応からの脱
却
全体を俯瞰し,先手が打てる年次サイクルの構築主張④
全体を俯瞰し,先手が打てる 「年次サイクル」 の構築 (企画戦略会議の在り方)
4月 学長方針の表明
5月 役員会/理事・副学長分担等の年度計画案と中長期ビジョンへの位置づけの確認
6月
各部局の年度計画案と中長期ビジョン確認 【年度予算配分・暫定案/人件費枠案と財務・人事の中長期ビジョンの確認】
7・ 9
月 各分担・部局に係る重要課題の検討,進捗状況と課題の議論,本部と部局の調整
10月・11月
上記の各案を補正・修正し年度計画として確定,中長期ビジョンの補正・最終確認等 【年度予算配分・確定/人件費枠確定】文科省予算案を参照し,静大の重点プロジェクト対応策の原案提示( 9月から審議)
12月・1月
政府予算案を参照し,静大の重点プロジェクト対応策の確定 → (a)次年度特別経費プロジェクト/ (b)文科省等の公募プロジェクト,等への対応 開始(→ (a)3月書類提出,5月文科省説明,( b)5月~6月応募〆切り)中長期プロジェクト(2~3年)・シーズプロジェクト(枠組み構築)作業開始
2月 各分担・各部局の年度の成果,課題と対応策の原案提示
3月 同上の年度の成果,課題と対応策の決定 →学長選考会議での学長評価資料
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具体的には・・・
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そのためには,第3期中期目標・計画策定のための準備2
年
実施・評価・改善期間6年の計8年間の責任ある体制が
必要
最後に・・・
▶ 後手後手の対応から脱し,ビジョンと3つの戦略 (①教育・研究・国際化・社会連携,②財務,③人事)を 有機的に策定・実施する
▶ 現場や組織の人々の知恵を引き出しながら 「一緒に答えをつくる」 スポンサー型リーダーシップ
▶ 全体を俯瞰し,先手が打てる年次サイクルの構築
「全体性」 を取り戻し,新しい 「大学らしさ」を創造まとめ
「全体性」 を取り戻し,
新しい 「大学らしさ」 を創造するため
に
一緒に静岡大学を変えていきましょう
Act Locally, Nationally &
Globally
for Changing Shizuoka University
http://www.umezawaosamu.info/