第1回 #bitcoin アイディアソン 20140514

22
Talk about Bitcoin ~アイディソンに向けての基礎知識 2014年5月14日 Rising Bitcoin Japan 代表 樋田 桂一

Upload: keiichi-hida

Post on 22-Nov-2014

1.386 views

Category:

Internet


1 download

DESCRIPTION

2014年5月14日に開催された「第1回Bitcoinアイディアソン」でレクチャーした際の資料になります。 当日レポートは、こちら。 http://risingbitcoin.jp/?p=79 イベントページは、こちら。 http://everevo.com/event/12207

TRANSCRIPT

Page 1: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

Talk about Bitcoin ~アイディソンに向けての基礎知識

2014年5月14日Rising Bitcoin Japan 代表

樋田 桂一

Page 2: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

• 樋田 桂一 • RISING BITCOIN JAPAN 代表

• Bitcoin Growth Hackerビットコインおじさん

• 2013年4月にMtGoxでBTCを購入

• PrimeCoinやLitecoinのマイニングを始める。

• Twitter @caicaikiki

• Localize and network engineer(Trangen Inc.)

Introduction

2

Page 3: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

• 2014年4月設立

• 日本国内での仮想通貨普及のための活動を積極的に実施。

• 第9回サムライベンチャーサミットなど様々なイベントで登壇。

• 米国を中心に海外の仮想通貨コニュニティとのリレーションシップを積極的に構築中。

• 「一人ロビーイング」と称し、政治や行政、メディアへの働きかけを実施。

• 米国のNPO「Data Asset Transfer Authority (DATA)」と同様の機能を持つ組織を早急に日本国内で設立を目指し、活動。

• http://rinsingbitcoin.jp/

Rising Bitcoin Japan

3

Page 4: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインニュースサイト「coindesk」による各国ビットコイン取引所の価格集計値

http://www.coindesk.com/price/

ビットコインの価格

4

時価総額は6千億円程度(2014年4月時点)

Page 5: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

Mt.Goxの口座数(破綻時2014年2月時点)

 12万7千程度,うち日本人は1,000口座程度

 ⇒日本人で実際にビットコインを保有している人数はまだまだ少ない

!世界でのユーザー数は不明であるが,最大手のビットコイン財布(BlockChain.info)のユーザー数は2014年4月で140万件を突破(下記図)

https://blockchain.info/ja/charts/my-wallet-n-users

ビットコインの利用者

5

Page 6: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインの1日当たりの取引件数は,最近は5万件~7万件程度

ビットコインの取引件数

6

Page 7: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインの歴史

2008年 「ナカモト サトシ」による仕組みに関する論文の公表2009年 「ナカモト サトシ」によるプログラム実装とビットコインの運用開始

世界で最初のビットコインの所有者は「ナカモト サトシ」

2010年2月米ドルとビットコインを交換する「ザ・ビットコインマーケット」取引所の開設⇒一般の人も簡単に入手できるようになる

2010年5月 フロリダで,初の商取引が成立「1万ビットコイン(当時25ドル程度)でピザが購入された」

2010年6月 1ビットコイン=8セント2010年7月 日本でMt.Gox取引所開設2010年11月 ビットコインの時価総額が100万ドル突破2011年2月 1ビットコイン=1ドル2011年8月 1ビットコイン=31ドル2012年 世界中で認知度の上昇,ビットコイン関連の様々なビジネスが増加2013年3月 1ビットコイン=200ドル2013年11月 1ビットコイン=1000ドル突破,時価総額100億ドル

発行上限2100万コインのうち1200万コインまで発行2014年2月 Mt.Gox破綻,価格暴落2014年4月12日 1ビットコイン=437ドル(44,438円)

7

Page 8: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインと電子マネー,法貨の違い既存の電子マネー(スイカなど) ビットコイン 法貨(円など)

発行者 特定の企業 なし 中央銀行

維持者 発行した企業

・ネットワークの維持に参加したい人なら誰でも・ネットワーク維持の報酬として10分ごとに25ビットコインが支払われ,これのみがビットコインの発行となる。・2100万枚の上限に達した後は,報酬は取引時の手数料のみとなる

中央銀行

発行上限数 企業の信用力に依存 2100万枚(インフレに強い) 無し(際限のない金融緩和などでインフレの懸念)

単位 発行上限が決まっているので インフレになれば単位が大きくなっていく普及が進めば単位が小さくなっていく(コーラ1杯=1ビットコインが,コーラ1杯=0.1ビットコインなど)

価値の裏付け 本質的な価値は無し 発行国の国力

使う人が増えること=それ自体が価値となる使える場所 発行企業 制限なし 発行国では強制通用力がある

加盟店 世界中誰でも,どこでも 外国では範囲が狭まる譲渡できるか 不可 世界中に自由に可能 国内は自由に可能

外国では範囲が狭まる払い戻しできるか 原則禁止 第三者に売却することで払い戻し可能 外貨との交換は可能破綻 発行企業の破綻 維持システムへのサイバー攻撃 基本的に想定されない

供託金を債権者に還付 ビットコインを使う人がいなくなる課税 規制次第 法貨への課税はない

※「モノ」として、ビットコインの取得(チャージ)時に課税されると支払い手段としては機能しなくなる

使用した時になくなるか本質は発行企業への前払い(企業の負債)のため,使用されると残高は消える 使用されてもなくならない。価値を持ったまま世界中を転々

とする使用されてもなくならない。価値を持ったまま世界中を転々とする

送金手数料 譲渡不可

ポイントなど企業により呼び方は異なる (コーラ1杯=100円が,コーラ1杯=1万円など)

支払い手段として,法貨同様に電子マネーのやり取りには非課税

・送金手段により非常に高額になる・国内銀行送金は300円程度,外国送金は数千円,クレジットカード決済は3%~5%の手数料・少ない金額だと手数料の方が高くなるため,現金以外では少額決済には不向き

未使用残高の 1/2以上を発行保証金として供託を義務付け企業の信用力

・世界中のどこにいくら送っても0.0001ビットコインの手数料(5円程度)・送金金額に制限はなく0.1円分だけ送金することも可能 8

Page 9: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

!!【7】Bitcoin送金が行われると,ネットワーク上で取引承認作業(マイニング)が行われる

Bitcoin

JPY

取引所

取引所

取引所

Bitcoin販売会社

Bitcoin お財布 (ウォレット)

お店

モノ、サービスの購入

「いいね!」 感覚で投げ銭

ページ単位 での少額課金 世界中へ簡単送金

決済サービス会社

JPY

USDやEUR等

Bitcoin

Bitcoinトレーディング

寄付

Bitcoin

Bitcoinエコノミー図

【1】Bitcoinを入手するには取引所や販売会社等で購入し、自分のBitcoin

お財布へ入れる

Bitcoin

【2】取引所はBitcoinと現実通貨を交換する場所 !販売会社は取引所からBitcoin

を仕入れて、手軽な形でユーザーに売っている

【5】Bitcoinを入手した人は取引所でJPYやUSD

に交換できる【3】Bitcoinによる決済・送金で様々な展開

【4】・商売で受け取った大量のBitcoinを即座にJPYやUSD

に交換してくれる決済サービスも登場( Bitcoin の価格変動リスクを回避) ・決済サービス会社も即座に取引所でBitcoinを売ってリスクを回避

JPY

Bitcoin

【6】Bitcoinの短期売買(トレーディング)は取引所での交換に厚みと流動性を与える Bitcoin

JPY

BitcoinUSDやEUR等

9

Page 10: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

1. ビットコイン財布ソフト

 ・BlockChain.info (米国, https://blockchain.info/ja/wallet)

2. 法貨とビットコインの交換取引所

・Mt.Gox(日本,2014/2破綻)

・BTC-e(ブルガリア, https://btc-e.com/)

・KRAKEN(米国, https://www.kraken.com/)

・coinbase(米国,https://coinbase.com/)

・Bitstamp(スロベニア, https://www.bitstamp.net/) ・BTC-china(中国, https://vip.btcchina.com/ )

・Huobi(中国,http://www.huobi.com/ )

3.ビットコイン販売

 Payビット(日本, http://www.pay-bit.net/ )  BTCbox (日本, https://www.btcbox.co.jp/)

※海外の取引所で仕入れたビットコインを日本国内で販売

4. 決済サービス

 ・Bitpay(米国, https://bitpay.com/)

 ・GoCoin(シンガポール, https://www.gocoin.com/ )

※決済時に商店などが受け取ったビットコインを即時にUSDやJPYに両替するサービス。

ビットコインの価格変動リスクを取り除くサービスとして注目

ビットコインの代表的なサービス会社

10

Page 11: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインを受け入れているお店(2014/3時点)

 欧州で1,300店舗

 米国で1,200店舗

 日本は20店舗

ネットショップでは,アメリカの大手「オーバーストックドットコム」がビットコインでの決済を開始し,2014年1月から2月で,4,300人の顧客から計100万ドルがビットコインで決済された。http://www.overstock.com/

ビットコインが使えるお店

11

Page 12: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ビットコインに「通貨の発行者」はいないが,プログラムのメンテナンスや,バグ対策などが必要であり,その役割は「Bitcoin Foundation(米国)」(https://bitcoinfoundation.org/)が担っている。

!Bitcoin Foundationは費用を払えば参加可能であり,メンバーは,ビットコインでビジネスを行っている大多数の企業など,多国籍に渡っているため,特定事業者や国の利益のみが優先される可能性は少ない。

ビットコイン開発コミュニティ

12

Page 13: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

13

ビットコイン業界団体

DATA(Digital Asset Transfer Authority)の発足 http://info.datauthority.org/

!1)2013年11月から活動している仮想通貨関連の事業者による国際業界団体

!2)Bitcoin Foundationはコミュニティベースの普及活動団体である一方,DATAは事業者団体であり,当局との規制対応交渉や,セキュリティなどの業界標準の提示,消費者の啓もう活動,事業者サービスの評価情報の提供など,「ビジネス」として仮想通貨およびそのテクノロジーを使用していくための公正な環境を構築していくことを目的としている。

!3)2014年4月の会合には,FRB(米中銀)やIRS(米国税庁)もゲスト参加するなど,相応の影響力を持ちつつある。 ⇒世界的な規制や使用ルールの標準化などへの影響力が期待でき,今後の動向に注目

Page 14: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

1. 世界ではビットコインに対する“法的な整理”を明確化した国は非常に少ない

(シンガポールが課税のガイドラインを公表した程度)

2. 新しいテクノロジー・イノベーションであり,どのように対応すべきか世界各国も悩んでいる

3. どの国もマネーロンダリング対策では,厳しく対応していくという方針

規制動向

・規制,課税内容が明確化されないため, ビットコインビジネスの開始に躊躇する声が世界で聞かれている。 ⇒特に課税面などが不明確なため,大きな資本がなかなか投下されず,安心で安全なサービスの提供が進んでいない。!!・現状はビットコインの価格上昇を見込んだ購入や,価格変動差益を狙ったトレーディング取引が主流!!・規制,課税内容が明確化されると,一気に大手企業の参入が進み,「少額決済」など,ビットコインの本質的な価値に注目したビジネスが急激に増えてくると考えられている。 14

Page 15: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

15

ビットコインの「通貨以外」の可能性

そもそものビットコインのテクノロジーの概念  ・改ざんが困難,二重使用ができない  ・インターネット上で自由に譲渡できる

⇒ 各ビットコインは,世界でただ一つであり,その所有権が転々とする

  各ビットコインがどこにあるのか容易にわかる

!⇒「通貨」の特性を満たしているので「通貨」として使われているが,   この技術は様々なことに利用可能

!  ・実体のない電子情報に所有権を付与できる

  ・情報の所有権移転システムとして使えそう!

!⇒「通貨」以外にも「革新的な技術」としての応用可能性に注目が集まっている

  ビットコインは「通貨」と「技術」の2つの側面で将来どうなるのかを考えないといけない   (ビットコインは将来,通貨ではなく技術として生き残るかもしれない)

Page 16: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

その他の仮想通貨 1

ビットコインの理論的な仕組みを利用して,システムのパラメータを少し変更した様々な仮想通貨が登場している。ビットコインのAlternative Coin(代替のコイン)として「アルトコイン」と呼称。既に400種類以上のアルトコインが作成されている。  (変更箇所例)   ・発行上限金額を変更   ・ネットワーク上での取引承認作業の報酬,承認時間を変更   ・セキュリティーの方法を変更 など

根本的な仕組みはビットコインと大枠では同じであり,大部分はIT技術者の勉強用であったり,お遊びであったり,特定コミュニティの宣伝であったりと,非常に規模が小さいもの。!⇒誰でも自由に作ることが可能。ポイントは,それが広く使われるかどうか  特にビットコインは参加者が多く,巨大になりすぎて,「遊び」の要素が少なく,また,ネットワーク承認作業に参加することでの手数料収入を得ることが難しくなりつつあり「アルトコイン」へ向かわせる要因になっている。 

・中には「ライトコイン」のようにビットコインに次ぐ規模まで発展したものや,日本発の仮想通貨として日本の若者の中で盛り上がりつつある「モナーコイン」なども登場。

・特定の会社が管理する,ビットコインとは大きく仕組みが異なる「Ripple」というコインも登場するなど仮想通貨のバラエティは広がっている。 ⇒広く受け入れられたものがスタンダードとなる世界  もしかすると今後ビットコイン以外の別の仮想通貨が普及しスタンダードに  なるかもしれない 16

Page 17: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

その他の仮想通貨 2

・http://www.cryptocoincharts.info/v2/coins/info

・1ドル102.8円で換算Bitcoin 6,325Litecoin 345Peercoin 58Isracoin 39DogeCoin 37Mastercoin 28Nxt 27Blackcoin 11Auroracoin 9ZetaCoin 6Quarkcoin 6

仮想通貨の時価総額ランキング(発行済みコイン,億円,2014/4/15時点)

主要なアルトコインは取引所でUSDや

ビットコインとの交換も可能下記は,大手取引所BTC-eのサイトの例

 ライトコインとビットコイン,ライトコインとUSDの交換レートが出ている

17

Page 18: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

日本発の仮想通貨 モナコイン

1.モナコインは2014年1月1日に公開された日本発の暗号通貨

 仕組みは,アルトコインの大手「ライトコイン」とほぼ同じ

!2.ビットコインや他の仮想通貨のコミュニティは基本的に英語で運営され,最先端の世界の技術者が完成度の高いプログラムを競争して開発  モナコインは日本語で,「楽しくいろいろやってみよう!」という感覚で運営

 ⇒仮想通貨に興味のある日本人技術者・特に若者が気軽に多数参加!!3. 「遊び」的な側面が強いため,様々な関連するサービスを気軽に開発し試せる

 ・コミュニティーで遊び感覚で面白いプログラムが次々と開発

 ・17歳でTwiiterのIDだけでモナコインをやり取りできるサービスを開発した人も登場(http://monash.pw/bot/ )

 ⇒モナコインで技術を学び,力をつけた日本人の若者が,将来ビットコインなどのIT分野で世界的に活躍することも期待

4.モナコインとビットコイン,円を交換できるサービスも登場

  (もなとれ https://monatr.jp/)

  1モナコイン= 3.07円(2014/5/14時点)18

Page 19: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

19

(参考)ビットコインの取引の仕組み 1

太郎から花子へ10ビットコイン(BTC)を送る例

取引情報太郎 花子 50BTC  10BTC

太郎の取引後残高 40BTC

花子のお財布残高10BTC 未承認

(1)太郎から花子への送金は,2者間では瞬間的に完了   ビットコインの維持ネットワークでの取引承認はまだなので「未承認」状態になる

(2)太郎から花子への送金情報はビットコインの維持ネットワークへも同時送信される

   ネットワークで取引の承認(取引履歴データベースへの記録)がなされると「承認」となる(約10分間必要)

花子のお財布残高10BTC 承認

データ送信は公開鍵秘密鍵暗号で保護され,なりすましや改ざんを防止

※「承認」とは,その取引に改ざんや不正がないとビットコインネットワークで確認されたという意味になる。

 海外からビットコインの送金を受けた場合や,大きな金額の取引時は,10分間待ち,「承認」されたことを確認してから対価(法貨やモノ,サービスの提供)の支払いをすることが推奨される。

Page 20: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

20

(参考)ビットコインの取引の仕組み 2

ビットコインの維持ネットワークでは何をしているのか? ・維持作業へは世界中の誰でも自由に参加(脱退も)可能。条件は無し。 ・維持作業を「マイニング」,参加者を「マイナー」と呼ぶ

ネットワーク上

ビットコインの全取引履歴データベース

ビットコインの全取引履歴データベース

ビットコインの全取引履歴データベース

ビットコインの全取引履歴データベースビットコインの

全取引履歴データベース

(1)ネットワーク上の取引履歴データベースに,過去全てのビットコイン取引履歴(いつ,どのビットコインIDから,いくらの受け渡しがあったのか)を保持している

!⇒残高,取引の改ざんがあると容易に検証可能

(2)マイナーは自分のパソコンに,ネットワーク上のデータベースのコピーを持っている

!⇒改ざんには全参加者の51%のデータを書き換える必要がある

(3)新規取引が発生すると,履歴データベースに追加する必要があるが,各自がバラバラに追加すると整合性が維持できない⇒ビットコインは,新規取引のデータベースへの追加毎に「くじ引き」を開催し,当選者一人のみに更新権限を与えることにした(当選者が報酬を受けとる)

  他の参加者は,当選者の更新した結果を受け入れ,自分のパソコンに持つデータベースの更新を行う

  これにより,管理者がいない分散して存在するデータベースが整合的に維持されることになる(ビットコイン技術の革新的部分)  

  ※当選者が改ざんしたデータを追加しようとすると,他の参加者は自分の持つデータベースの更新を拒否する。

    51%を超える参加者が拒否する限り改ざんデータは排除される。

Page 21: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

一郎 ジェニー ボブ

今回はジェニーが当選!

ビットコインの全取引履歴データベース

ジェニーがデータベースへ追加新規取引ジェニーが報酬のビットコインを受取

”くじ引き”へチャレンジ

ビットコインの全取引履歴データベース

ビットコインの全取引履歴データベース

21

(参考)ビットコインの取引の仕組み 3

取引情報太郎 花子 50BTC  10BTC

太郎の取引後残高 40BTC

(1)新規取引があると各マイナーに通知され,データベースの更新(報酬)をめぐる“くじ引き”

が開催される

!※くじ引きは10分毎に開催

!※実際は,1つの取引ごとにくじ引きをすると負担が大きいので,ある程度の取引を“ブロック”としてひとまとまりにしてから行う。データベースへの追加はブロック単位で行われる。

(2)くじ引きは以下の条件が必要

  ・改ざんが難しい   ・同じ人が当たり続けない   ・当選者の確認が容易

  ⇒ハッシュ関数という数学的な仕組みを利用

!!(3)くじ引きは高性能なパソコンを持つほど有利となるが,比例して電気代が上がる

・世界的に専用パソコン(ASICという)開発競争が起こっており,電気代も急上昇している ・パソコン性能の急上昇と電気代の上昇で,採算が急激に悪化している

!!!

(4)敗者となったマイナーは過去の取引履歴との整合性をチェックし,データに改ざんがないかを確認後,勝者の更新情報を,自分のパソコンのデータベースにも反映させる ⇒世界中のデータベースが整合性を持って一斉に更新される

Page 22: 第1回 #Bitcoin アイディアソン 20140514

ご静聴いただき、 ありがとうございました。

著作

 RISING BITCOIN JAPAN http://risingbitcoin.jp/  連絡先: [email protected]

※本内容の営利目的での利用は禁止しております。