1 戦略策定の趣旨 - ichihara · 2018-05-29 · 1 戦略策定の趣旨...

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- 2 -

目次

1 戦略策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2 戦略の位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

3 戦略の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

4 シティプロモーションの現状 ・・・・・・・・・・・・・・ 2

5 シティプロモーションの課題分析と解決方法 ・・・・・・・ 6

6 戦略のコンセプト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

7 基本方針と基本戦略 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

8 基本戦略の展開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

9 プロモーション活動における重点プロジェクト ・・・・・・ 19

10 戦略の推進体制・進捗管理 ・・・・・・・・・・・・・・・ 20

1 戦略策定の趣旨

日本は今、人口減少社会を迎えており、本市の人口も既に減少局面に入っている状況です。こうした

中、地域社会の活力の源は、そこに住む「ひと」であり、人口であると捉え、将来にわたり活力のある

地域社会を維持し、魅力的なまちづくりを進めていくためには、本市の認知度や好感度を高め、交流人

口の増加や移住・定住の促進につなげていく取組が必要です。

2017 年 3 月に策定した「市原市総合計画 変革と創造いちはらビジョン 2026」では、2026 年度に

「人口 27 万人の維持」と「交流人口 500 万人」という目標を掲げました。この目標を達成するために

も、本市の魅力ある資源や充実した施策を市内外に向けて積極的に発信し、本市のことを好きになって

くれる人を増やしていくことが重要であると考えます。

そこで、市民と事業者、行政が一体となり、市原市全体で市内外に向けたシティプロモーションを推

進し、「いちはらファン」の獲得を目指すための指針として、「市原市シティプロモーション戦略」を策

定します。

※いちはら型シティプロモーションの定義

この戦略において、シティプロモーションとは、市民の市への愛着と誇りの醸成を図るとともに、

市外に住んでいる人が本市に興味を持ち、様々な場面で本市を選んでもらえるように、政策や地域の

魅力などを市内外に効果的に発信することをいいます。

2 戦略の位置付け

本戦略は、本市のシティプロモーションを推進する上で基本となるものとします。

なお、本戦略は、本市の最上位計画である総合計画を構成する自治体経営戦略の一つに位置付けるも

のです。

3 戦略の期間

本戦略の目標期間は、2018年から2026年までの9年間とします。

なお、本戦略は実効性が非常に重要なことから、計画期間内においても、社会経済情勢や流行の変化

に応じ、適宜戦略の見直しを図るものとします。

- 1 -

市原市総合計画 『変革と創造いちはらビジョン 2026』

連動 ・各個別計画

・市原市観光振興ビジョン

(特に結びつきが深いもの)

■5つの政策の柱 【産業経済・交流】【コミュニティ・福祉・健康】【都市基盤整備・安心安全】【子育て・教育・文化】【環境】

■3つの戦略 【都市創生戦略】【広域連携戦略】【自治体経営戦略】

市原市シティプロモーション戦略

- 2 -

4 シティプロモーションの現状

⑴ 毎月2回発行の広報紙をはじめとして、市ウェブサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキン

グ・サービス:登録された利用者同士が交流できる、ウェブサイトのサービス)、情報配信メール、

スマートフォンアプリなど、様々な媒体で情報発信をしており、Twitterのフォロワー数が約

5,200人、Facebookページのフォロワー数が約600人、情報配信メールの登録者数が約20,000

人、スマートフォンアプリ「マチイロ」の登録者数が約1,200人となっています(2018年2月1日現

在)。 市ウェブサイトの年間閲覧件数は、2015年と比較して約20%増加しており、Twitterのフォ

ロワー数は、2015年と比較して、約35%増加しています。

⑵ 市民意識調査の結果では、広報紙を読んでいる人の割合は76.4%で、年代が高くなるにつれて利用

者が多くなる傾向となっています。また、「市の必要な情報を、必要なだけ入手できているか」の調

査に対しては、「そう思う、どちらかというと、そう思う」と回答した人の割合は34.3%となってお

り、「そうは思わない、どちらかというと、そうは思わない」と回答した人の割合の44.1%を下回って

いる状況です。市ウェブサイトの利用状況については、「全く見ない」人が43.0%と一番多く、「ほと

んど見ない」人と合わせて、69.3%と7割弱を占めています。利用している年代の多くは、30歳代と

40歳代となっています。

そして、住んでいる地区に愛着、親しみを感じている人の割合は、「とても感じている」、「ある程

度、感じている」割合が、69.1%と7割弱の人が住んでいる地区に愛着を持っています。愛着心の高

い人の割合は、概ね年代とともに高くなる傾向にあり、70歳以上が72.5%で最も多く、10歳代も

71.6%と高くなっています。

⑶ ㈱ブランド総合研究所が実施した「地域ブランド調査2017」によると、1,000の市区町村のうち、

本市の認知度は348位、魅力度は520位、また、情報接触度は431位となっています。

【市ウェブサイト等利用者数の推移】

3,881

4,334

5,220

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

2015 2016 2017 (年度)

9,501,154

10,368,529

11,245,897

8,000,000

9,000,000

10,000,000

11,000,000

12,000,000

661

(件数)

640

市ウェブサイト年間閲覧件数

Twitterフォロワー数

Facebookフォロワー数

- 3 -

【2015年市民意識調査の結果(抜粋)】

40.0%

36.4%

12.7%

9.8% 1.2%

よく読む:40.0%

ときどき読む:36.4%

ほとんど読まない:12.7%

まったく読まない: 9.8%

無回答: 1.2%

4.3%

30.0%

26.5%

17.6%

12.8%

8.9% そう思う: 4.3%

どちらかというと、そう思う:30.0%

どちらかというと、そうは思わない:26.5%

そうは思わない:17.6%

分からない:12.8%

無回答: 8.9%

2.9%

21.1%

26.3%43.0%

6.7%

よく見る: 2.9%

ときどき見る:21.1%

ほとんど見ない:26.3%

まったく見ない:43.0%

無回答: 6.7%

14.2%

54.9%

20.0%

3.2% 3.0% 4.6%

とても、感じている:14.2%

ある程度、感じている:54.9%

あまり、感じていない:20.0%

全く、感じていない: 3.2%

分からない: 3.0%

無回答:4.6%

「広報いちはら」の利用状況

「市の必要な情報を、必要なだけ入手できている」と思いますか

「市ウェブサイト」の利用状況

「お住まいの地区に愛着・親しみ」を感じますか

- 4 -

【地域ブランド調査】(㈱ブランド総合研究所実施)

調査概要

調 査 方 法 インターネット調査

回 答 者 20~70代の消費者(各年代別にほぼ同数ずつ)

(集計の際には人口の分布に合わせて再算出)

有 効 回 収 数 30,745人(一つの都道府県、市区町村についての回答者数は475人から675人)

調 査 時 期 2017年 6月23日~ 7月14日

調 査 対 象

以下の条件のどれか一つ以上に当てはまる都道府県及び市区町村 1,047件

⑴ 791市(2017年4月時点での全市)及び23区(東京特別区)

⑵ 本調査への参加申込みをした町村

⑶ 地域ブランドへの取組が注目される町村〔㈱ブランド総合研究所選定〕

⑷ 47都道府県

指標説明

1 魅 力 度 「以下の市町村について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対しての

回答

2 認 知 度 「以下の市町村について、どの程度ご存知ですか?」という問いに対しての回答

3 情報接触度 「過去1年間にそれぞれの市区町村について、情報、話題などを見たり聞いたり

したことはありますか?」という問いに対しての回答

4 観光意欲度 「今後、各市町村に観光や旅行に行きたいと思いますか?」という問いに対して

の回答

5 居住意欲度 「各市町村に住んでみたいと思いますか?」という問いに対しての回答

【本市の過去3年間の調査結果】

2015年 2016年 2017年

項目 点 順位 項目 点 順位 項目 点 順位

魅 力 度 2.6 594位 魅 力 度 3.8 525位 魅 力 度 4.2 520位

認 知 度 22.6 360位 認 知 度 24.2 337位 認 知 度 24.8 348位

情報接触度 10.8 439位 情報接触度 14.7 339位 情報接触度 12.4 431位

観光意欲度 10.0 784位 観光意欲度 10.9 795位 観光意欲度 13.9 519位

居住意欲度 1.7 747位 居住意欲度 3.6 263位 居住意欲度 3.7 355位

- 5 -

【県内他市の調査結果】

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 9.1 213位 8.8 240位 10.7 194位

認 知 度 41.0 59位 41.6 56位 39.9 75位

情報接触度 29.9 76位 27.1 116位 30.7 81位

観光意欲度 15.4 385位 17.9 302位 18.5 282位

居住意欲度 5.7 96位 5.7 96位 7.2 69位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 7.7 257位 8.8 240位 10.8 192位

認 知 度 38.0 96位 38.9 92位 41.6 59位

情報接触度 31.7 61位 27.3 112位 32.6 58位

観光意欲度 16.1 343位 17.0 335位 16.7 366位

居住意欲度 5.1 125位 5.6 100位 7.8 58位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 4.7 384位 4.2 481位 5.3 421位

認 知 度 33.3 160位 30.7 210位 34.0 161位

情報接触度 18.1 237位 17.6 269位 21.0 204位

観光意欲度 11.2 678位 12.8 590位 12.0 696位

居住意欲度 3.7 233位 2.9 437位 4.7 200位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 1.9 723位 3.2 609位 3.4 611位

認 知 度 17.0 512位 18.7 489位 19.2 497位

情報接触度 5.7 698位 9.8 524位 9.4 578位

観光意欲度 6.5 992位 9.9 905位 9.3 954位

居住意欲度 1.4 862位 3.1 371位 3.3 470位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 4.0 439位 6.4 340位 5.9 383位

認 知 度 31.6 187位 32.4 186位 31.9 191位

情報接触度 18.9 216位 19.6 228位 19.2 240位

観光意欲度 10.8 720位 13.4 543位 13.2 571位

居住意欲度 4.8 134位 4.7 157位 5.2 149位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 3.6 472位 5.8 373位 6.8 324位

認 知 度 31.2 194位 33.0 179位 35.7 143位

情報接触度 17.7 250位 20.1 220位 22.6 175位

観光意欲度 10.5 740位 13.1 561位 11.1 790位

居住意欲度 4.0 198位 3.9 234位 4.4 234位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 6.3 313位 4.8 437位 6.1 373位

認 知 度 32.1 179位 28.8 240位 30.1 223位

情報接触度 20.0 198位 19.6 228位 19.8 231位

観光意欲度 12.4 581位 9.9 905位 12.7 621位

居住意欲度 4.3 174位 3.2 344位 5.8 109位

項目 2015年 2016年 2017年

点 順位 点 順位 点 順位

魅 力 度 2.2 667位 3.3 586位 4.4 497位

認 知 度 22.1 373位 24.3 336位 25.6 324位

情報接触度 11.7 406位 14.2 352位 16.0 320位

観光意欲度 10.2 768位 10.4 855位 12.7 621位

居住意欲度 3.1 308位 3.5 284位 5.2 149位

⑺ 八千代市 ⑻ 流山市

⑴ 千葉市 ⑵ 市川市

⑶ 船橋市 ⑷ 松戸市

⑹ 柏市 ⑸ 習志野市

- 6 -

5 シティプロモーションの課題分析と解決方法

⑴ 市の説明責任として、市政情報をはじめとする市の必要な情報を入手できていると思う人の割合

を増やすため、受け手のニーズを捉えた情報を確実に届けることが必要です。

⑵ 市が発信する情報を継続的に受け取りたいと思ってもらえるよう、市の発信内容をより関心度を

高めるものとして編集し、様々な手段を活用しながら、タイムリーかつ的確に市内外の人たちに対

して、積極的に発信していくことが必要です。

⑶ 全庁的に情報発信の重要度が認識されておらず、効果的な発信ができていないため、情報発信の

管理・推進ができる仕組みを構築し、職員の意識改革を図ることが必要です。

⑷ 市原市総合計画の実行計画に位置付ける事業のうち、特に市内外に向けて効果的なプロモーショ

ン活動が求められる事業について、戦略的に情報発信していくことが必要です。

「伝える」から「伝わる」を意識した情報発信を実施していくことが必要

欲しい情報

が、パッと見

つからない…

今月はどんな

イベントがあ

るんだろう… 紙の広報紙は見な

いけど、スマホで

なら気軽に見られ

るかなぁ…

スマホアプリ「マチ

イロ」ならいつでも

気軽に広報紙をチェ

ックできるわ。

Facebook で

見たイベントに

参加してみよう

かな♪

受け手のことを考えた「伝わる」情報発信の実施

・受け手のニーズを把握する。

・様々な方法で発信する。

・タイムリーに発信する。

・発信する職員の意識改革

- 7 -

6 戦略のコンセプト

「いちはらが なぜか気になる 好きになる」

~いちはらの魅力や施策を効果的に発信し、いちはらを好きになってもらう~

本市のシティプロモーションを戦略的に進めていくため、このコンセプトの達成に向けた、効果的な

取組を展開していきます。そして、「いちはらファン」を増やすことで、「市原市総合計画」が掲げる

「人口27万人の維持」と「交流人口500万人」の達成につなげていきます。

市内外へ 発信

市民・市内事業者

・住んでよかった

・住み続けたい

・この街で事業を続けたい

いちはらの魅力・施策

・誇りの醸成

・市民活動の活性化

・ブランド力の向上

・市に興味を持つ

・認知度の向上

市外の人々・事業者

・市原市のことを知りたい

・市原市で遊びたい

・市原市に住んでみたい

・市原市で事業を展開したい

市民のいちはらへの愛着の増進

市外からの「いちはらファン」の獲得

まちの活力・魅力の向上 交流人口の増加

移住・定住の促進

【シティプロモーションによる地域の魅力向上サイクル】

【関わりの段階的な強化】

関与 (弱) (強)

(弱)

(強)

関心

無関係 (無関心・無関与)

認知 いちはらのことを知ってもらう。

関心 いちはらに興味を 持ってもらう。

行動 いちはらでのイベント等 に参加してもらう。

関わりの段階

- 8 -

7 基本方針と基本戦略

市民には伝えなくてはならない市政情報や地域情報、また、市外の人には市の魅力など、受け手のニ

ーズを踏まえた情報が、自然と受け手の生活の中に入ってくるような情報発信を続けることで、「いち

はらファン」の獲得につながるものと考えます。

そこで、戦略的なシティプロモーションを推進するため、基本方針とともに、その実現のための 3 つ

の基本戦略を定め、ターゲットを意識したプロモーションを行います。

基本方針

「伝える」から「伝わる」情報発信

相手の年代や利用しているツールなどを考えない、市からの「伝える」情報発信ではなく、情報の受

け手の知りたいことや聞きたいことなど、受け手のニーズを的確に把握し、求めている情報を最適なツ

ールやタイミングで発信していくことで、「伝わる情報」にしていく必要があります。

また、近年のスマートフォンの急速な普及や、SNSの活用などによる情報収集や情報発信の多様化

を踏まえ、新たな媒体を活用した取組も必要です。特に、情報の受け手が、受け取った情報を自らのメ

ディアで発信・拡散していくことが重要だと考えます。

さらに、これまでも実施してきた説明会や会議などの直接対話型の広報も、重要な情報発信手段とと

らえ、継続して活用していきます。

そして、これまでの市側からの発信だけを考えた「伝える」発信から、双方向の関わりにより実現する

「伝わる」情報発信へ『変革』していきます。

基本戦略

戦略1 広報磨き上げ戦略 ~伝わる情報発信~

市民をはじめとする、市政情報を伝えなくてはいけない人へ、きちんと伝わるように、地域や年代、

性別等を考慮して、それぞれのターゲットに合わせた情報発信を行うとともに、様々な媒体を活用して

いきます。広報紙と市ウェブサイト、SNS、テレビ・ラジオ番組などと連動し、広く市政情報を発信

することにより、さらなる周知を図ります。

広報紙については、手に取りやすくするための取組のほか、市民等に分かりやすい表記や字体・色使

い等の採用も行います。

また、特に重要な施策や取組などについては、これまでも実施してきた説明会や会議などの直接対話

型の広報も、重要な情報発信手段ととらえ、継続的に活用していきます。

これらの取組を通して、「市民等に確実に伝わる市政情報」を推進し、市政への理解をより深めてい

ただくとともに、市政への関心や参画意識などの高まりから、市民等が自ら情報を取得していこうとす

る「自発的な行動」につながる好循環をつくり出します。

戦略1

- 9 -

戦略 魅力発信・イメージアップ戦略

~積極的なプロモーション活動と多様な団体との連携強化~

本市の魅力を様々な媒体を使用し、積極的に発信するとともに、マーケティング調査などを行った上

で、市内外のイベントや各種施設等を活用し、効果的なプロモーション活動を実施することにより、本

市の魅力度や知名度等の向上につなげていきます。

プロモーション活動においては、本市の魅力や施策などの動画や冊子、マスコットキャラクター「オ

ッサくん」、ラッピングカーの活用とともに、いちはら市民特派員から提供された地域の魅力などを発

信するなど、様々な取組を実施していきます。

また、シティプロモーションの推進は、行政だけの取組で目的を達成することが困難であることか

ら、他の自治体や企業、地域団体等と連携し、より効果的な魅力発信を行います。

戦略3 市職員スキルアップ戦略 ~プロモーション意識の醸成~

市政情報の発信について、各部署が主体となって行うとともに、シティプロモーション推進課が庁内

の関係部署と横断的に連携しながら行います。

また、シティプロモーション推進課は、職員のプロモーション意識の向上を図るなど、より力強い発信

を目指します。

【ターゲットを意識したプロモーション展開】

1 市民に向けたプロモーション ~愛着と誇りの醸成~

本市の様々な魅力や地域資源などを、多くの市民により深く知っていただくことで、市民が自らのま

ちに対する愛着と誇りの醸成を図り、また、そのことが自分たちの地域活動等に参画する機会としてい

きます。継続的な市民の参画により、本市の活性化と持続的な発展につなげていくことを目指します。

2 市外に向けたプロモーション ~認知度とイメージの向上~

「選んでもらう」ためには、まず本市のことを知っていただくことが必要です。そこから、興味や関

心を持ち、自ら市の情報を取得し、実際に関わりを持っていく中で、地域の人たちとの交流が生まれ、

さらなる情報の収集などにつながっていくものと考えます。

こうした認知度の向上とともに、本市の魅力などを踏まえたイメージの向上に取り組むことを目指しま

す。

戦略3

戦略2

- 10 -

市民や市外の人々

【伝わる情報発信の展開イメージ】

・マーケティング調査などに基づくター

ゲット設定をした上での情報発信

・イベント等でのプロモーション活動

市民や市外の人々

・地域や年代、性別等を考慮し、最適な

タイミング・ツールによる情報発信

・直接対話型の広報の実施

戦略3 市職員のスキルアップ戦略

シティプロモーション推進課

情報連携 記者クラブ

情報提供 新聞、テレビなど

戦略1 広報磨き上げ戦略

戦略2 魅力発信・イメージアップ戦略

口コミ、

SNS等

による

情報拡散

・各部署が主体となった情報

発信

・シティプロモーション推進

課が庁内関係部署と横断的

に連携した情報発信の実施

・職員のプロモーション意識

の向上

マーケティング調査など

による、意見やニーズの収集

双方向の関わりにより実現する 「伝わる」情報発信

- 11 -

8 基本戦略の展開

戦略1 広報磨き上げ戦略 ~伝わる情報発信~

⑴ 主な取組

番号 項 目 発 信 方 法 ターゲット

① 広報紙による情報発信の

強化

広報紙、市ウェブサイト、スマートフォンアプリ

「マチイロ」、声の広報、多言語化 市内

② 広報紙の配布場所の拡大 広報紙 市内

③ 市ウェブサイトの見直し 市ウェブサイト、多言語化 市内・市外

④ 直接対話の活用 説明会、会議等 市内

⑤ イベントの開催 イベントにおける職員の直接説明 市内

⑥ マスメディアとの連携 市長定例記者会見、記者配付資料、有料広告、地

域情報紙 市内・市外

⑦ 動画やラジオの活用 あいチャンネル、YouTube、いちはらFM

〔市ウェブサイト(最新の番組のみ)〕 市内・市外

⑧ SNSの活用 市公式 Twitter、市公式Facebook、

LINE@ 市内・市外

⑨ インターネット等の活用 イベント情報サイト「アストモ」、スマートフォン

アプリ、情報配信メール 市内・市外

⑩ ポスターやリーフレット、

町会回覧等の活用

町会回覧、町会掲示板、公共施設等の掲示板、デ

ジタルサイネージ 市内

⑵ 具体的な取組内容

① 広報紙による情報発信の強化

ア 市民に周知が必要な市政情報等を、誰もが「見やすく、分かりやすい」紙面とするため、平

易な表記とするとともに、デザイン制作の専門的スキルを導入することにより、デザイン的

にも優れた紙面作りを進めます。また、広報紙の規格についても、紙面構成や編集・配布方

法、費用などの観点を踏まえた継続的な検討を行うものとします。

イ 市政情報の増加への対応や、市政情報等をより丁寧で分かりやすく説明するため、必要に応

じてページ数の見直しを検討します。

ウ 市民が必要としている情報を把握するため、市民ニーズの調査を実施し、紙面構成の変更も

含め検討し、紙面へ反映していきます。

- 12 -

エ 高齢者や視覚障がい者などにも見やすい紙面とするため、ユニバーサルカラー・フォントを

採用します。

オ 配布場所の拡充に対応できるように、適宜印刷部数を見直します。

カ 電子版の広報紙の閲覧が可能なスマートフォンアプリ「マチイロ」の利用者増加に向けた周

知を図ります。

キ 広報紙を音声により記憶媒体に記録した「声の広報」を作成し、視覚障がい者等へ提供する

とともに、音声データを市ウェブサイトに掲載します。また、国際化に対応していくため、

外国人に市政情報等をより理解していただけるよう、現在の「英語、ポルトガル語、スペイ

ン語、中国語」の 4 か国語に対するニーズを把握し、必要な対策の検討を行います。

② 広報紙の配布場所の拡充

ア 広報紙の配布場所について、今後、新聞購読者数の減少や高齢者率の増加などが見込まれる

ことを考慮し、全てのコンビニエンスストアにおいて配布できるようにしていくとともに、

郵便局や銀行、病院などの市民利用施設でも配布できるように関係機関と協議していきま

す。

イ 市内全域又は一部地域におけるポスティング配布の検討をします。

③ 市ウェブサイトの見直し

ア 市ウェブサイトについて、「より見やすく、検索しやすくする」ため、2018 年度における次

期CMS(コンテンツ・マネジメント・システム:ウェブサイトを管理・更新するシステ

ム)の契約更新作業と合わせて、ウェブサイトのJIS規格の最新版に対応した内容とし、

ユニバーサルデザインへの対応を図るとともに、利便性の向上を踏まえた全体的な構成の見

直しを図ります。

イ 国際化に対応していくため、外国人に市政情報等をより理解していただけるよう、現在の

「英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国朝鮮語、タガログ語、タイ語」の 7 か国

語から拡大していくことを検討します。

④ 直接対話の活用

ア 特に重要な施策や取組の発信について、これまでも実施してきた、「いちはら未来トーク」

や「いちはら未来会議」、「市長と町会長で語ろう未来創生ミーティング」、各種説明会・会

議など直接対話を活用し、より理解度を高めていただけるように進めていきます。

⑤ イベントの開催

ア 本市が主催等をするイベントを通して、市の取組を職員が来場者に直接説明することで、よ

り関心や理解度を高めていただけるように進めていきます。

⑥ マスメディアとの連携

ア 定期的に市長定例記者会見を開催し、市長自らが情報発信することによる各種メディアへの

情報提供を行います。

イ 市長自らの情報発信の機会を増やすため、本会見の回数の見直しを検討します。

- 13 -

ウ 市政情報の発信媒体として、市内で発行されている地域情報紙を活用します。

⑦ 動画やラジオの活用

ア 市政情報番組「輝きのまちいちはら情報局」を定期的に制作・放映するとともに、YouT

ubeへの掲載をすることにより、視覚に訴えた分かりやすい市政情報を発信していきま

す。

イ 本市の魅力をシリーズで紹介できるような情報発信番組の制作を検討します。

ウ いちはらFMの市政情報番組「週刊!市原市」を定期的に制作・放送し、市内に発信してい

きます。

⑧ SNSの活用

ア 様々なSNSを活用し、それぞれのユーザー層を意識した内容を発信することで、迅速で幅

広い情報発信を行います。また、それぞれのSNSの登録者数の増加につなげるため、各プ

ロモーション活動における周知や公用車・市のイベントポスターなどにQRコードを掲示し

ていきます。

イ これまでの掲載に加え、イベント等の現場から臨場感のある投稿も行い、イベント等の集客

とともに、SNSのフォロワー数の増加にもつなげます。

ウ 市公式 Twitterについては、市政情報やイベント情報などの概要や写真などを迅速に

発信します。また、災害などの緊急情報にも対応していきます。

エ 市公式Facebookについては、写真と詳細な内容により、市の魅力やイベント情報な

どを効果的に掲載します。

オ LINE@については、市政情報等を登録者に直接配信し、タイムリーな情報発信を行いま

す。

⑨ インターネット等の活用

ア イベント情報サイト「アストモ」を活用し、市のイベント情報などを周知します。また、広

報紙や市ウェブサイトなどで定期的な周知を図り、利用者数の増加に努めます。

イ 近年のスマートフォンの利用者数の増加を踏まえ、スマートフォンアプリを活用した市政情

報の発信を検討します。

ウ 生活に密着した緊急性の高い情報やイベント情報、広報紙の発行情報などをメールにより配

信します。

⑩ ポスターやリーフレット等の活用

ア 町会と連携し、町会回覧や町会掲示板へ掲示することにより、市政情報やイベント情報など

を周知します。

イ 公共施設やJR3 駅の掲示板等へポスターを掲示したり、アリオ市原やサンプラザ市原のデ

ジタルサイネージを活用したりすることにより、イベント情報などを周知します。

- 14 -

戦略2 魅力発信・イメージアップ戦略

~積極的なプロモーション活動と多様な団体との連携強化~

⑴ 主な取組

番号 項 目 発 信 方 法 ターゲット

① 動画・冊子を活用した市の

魅力や施策の発信

プロモーション活動での上映・配布、駅や電

車、バスなど公共交通機関、YouTube、

市ウェブサイト

市外

② 市ウェブサイトやインター

ネットの活用

市外向けに集約した情報ページ、有料広告、

イベント情報サイト「アストモ」 市外

③ フィルムコミッションの

推進 撮影場所の紹介と誘致 市内・市外

④ テレビやラジオ等の活用 テレビ、ラジオ、雑誌等 市外

⑤ 市マスコットキャラクター

「オッサくん」の活用

プロモーション活動・市主催の各種イベント

等での周知、民間会社・市民団体等への貸し

出し、展開形の活用、SNSによる発信

市内・市外

⑥ ラッピングカーや公用車の

活用

プロモーション活動・市主催の各種イベント

等によるラッピングカーの活用、公用車への

マグネットシート貼付

市内・市外

⑦ 市外イベントへの参加 市外のイベント等でのプロモーション活動 市外

⑧ ノベルティの活用 プロモーション活動や移住・定住の促進事業

等による活用又は配布 市外

⑨ 市を紹介する冊子の制作 市勢要覧、観光ガイド等 市外

⑩ いちはら市民特派員の活用 市公式Facebook、市ウェブサイト等 市内・市外

⑪ マーケティング調査等の

実施

効果的なプロモーション活動を行うためのマ

ーケティング調査等を実施 市外

⑫ 市の媒体を活用した連携す

る各種団体等の情報発信

広報紙、市ウェブサイト、市公式SNS、情報

配信メール、テレビ、ラジオ、市長定例記者会

見、ポスター、プロモーション活動等

市内・市外

⑬ 連携する各種団体等からの

情報発信 各種団体等の媒体による発信 市内・市外

- 15 -

⑵ 具体的な取組内容

① 動画・冊子を活用した市の魅力や施策の発信

ア 本市の魅力や施策について、動画と冊子を制作し、プロモーション活動や移住・定住の促進

事業などで活用するとともに、動画はYouTubeへの掲載、また、冊子は電子版を制作

し、より多くの人が閲覧できるようにしていきます。

イ 2016 年度に制作した観光プロモーション動画から連続性が持てるように、2017 年度につい

ては「移住・定住の促進」、2018 年度については「子育て支援」をテーマに制作していきま

す。

ウ 冊子については、動画と共通の内容とし、プロモーション活動や移住・定住の促進事業など

で配布をしていきます。

② 市ウェブサイトやインターネットの活用

ア 市外の人が検索する機会の多いシティプロモーションや観光、移住・定住の促進などの情報

を集約した特設ページの入り口を、トップページの前に作成し、必要な情報をより探しやす

くしていきます。

イ インターネットの有料広告を活用し、本市のPRを行います。

ウ イベント情報サイト「アストモ」などを活用し、市のイベントなどを周知します。

③ フィルムコミッションの推進

ア 本市をテレビ番組や映画、CMなどのロケ地として使用してもらえるように、市ウェブサイ

ト等の充実を図りながら、積極的な紹介と誘致を実施していきます。

④ テレビやラジオ等の活用

ア テレビやラジオ、雑誌などにより、本市の魅力や施策などを紹介するとともに、本市を取り

上げてもらうため、積極的な働きかけを行います。

⑤ 市マスコットキャラクター「オッサくん」の活用

ア 市マスコットキャラクター「オッサくん」の着ぐるみを、市内外のプロモーション活動や各

種イベントなどで活用し、市のPRとマスコットキャラクターの認知度の向上につなげてい

きます。

イ 「オッサくん」の着ぐるみ・展開形の作成やプロフィールの設定、市公式SNSによる発信

などを行い、より親しまれ、様々な用途に利活用されるキャラクターづくりを目指します。

ウ 展開形の作成と併せて、グッズ等の制作を検討します。

⑥ ラッピングカーや公用車の活用

ア プロモーション活動の際には、原則としてラッピングカーを展示した上で、写真撮影等にも

活用し、来場者などへのPRを行います。

- 16 -

イ プロモーション活動などで展示する場合は、車両に今後、開催されるイベント等の告知ポス

ターとともに、本市の公式SNSのQRコードを掲示し、イベント等の集客やSNSのフォ

ロワー数の増加につなげます。

ウ 公用車にマグネットシートを貼付し、移動広告車として活用します。

⑦ 市外イベントへの参加

ア 市外の各種イベント等に参加し、職員による本市のプロモーション活動や、移住・定住の促

進などのPRを行います。

⑧ ノベルティの活用

ア プロモーション活動とともに、「移住・定住の促進」についてのノベルティを制作し、それ

ぞれの用途に合わせた配布を行うことで、本市のPRにつなげます。

イ プロモーション活動の際に使用する、市ののぼり旗やスタッフ用の法被などを作成し、効果

的な活動を実施します。

⑨ 市を紹介する冊子の制作

ア 市の魅力や概要、経済、観光、歴史、施策、統計資料などを取りまとめた市勢要覧や観光ガ

イド等を制作し、企業や団体の誘致・各種視察などに活用します。

⑩ いちはら市民特派員の活用

ア 「いちはら市民特派員」による市の新たな魅力の発掘や、地域の身近な話題、催し物などの

地域性の高い情報を月 1 回以上収集し、市が発信をしていきます。

イ 「いちはら市民特派員」の増員を検討するとともに、原則として、月 1 回開催するミーティ

ングなどを通してスキルアップを図り、最終的に特派員自らが発信できるようにしていくこ

とで、より積極的でタイムリーな情報発信を行います。

⑪ マーケティング調査等の実施

ア 効果的なプロモーション活動を実施するため、マーケティング調査やアンケート調査を実施

します。

⑫ 市の媒体を活用した連携する各種団体等の情報発信

ア 周辺自治体や県、臨海部企業、NPO法人、ボランティア団体、町会、地域活動団体、各種

学校、スポーツチームなど、様々な団体等との連携を強化するとともに、これらの活動内容

などの情報を発信していきます。

⑬ 連携する各種団体からの情報発信

ア 連携する各種団体等の媒体からも、本市の施策やイベントなどの情報を発信し、相互作用を

通して、情報発信力の強化を図ります。

- 17 -

戦略3 市職員スキルアップ戦略 ~プロモーション意識の醸成~

『「伝える」から「伝わる」情報発信』を実践していくため、各部署が主体となって発信すると

ともに、シティプロモーション推進課が庁内の関係部署と横断的に連携しながら発信していきま

す。また、市職員の意識の醸成に必要な研修や、外部の有識者等による懇話会、庁内組織によるシ

ティプロモーションに関する検討会議、市ウェブサイトに関する担当者研修を行い、本市の組織や

職員のプロモーション意識とともに、プロモーション力の向上を図ります。

⑴ 主な取組

番号 項 目 概 要

① シティプロモーション研修の開催

シティプロモーション研修を継続的に行い、市職

員の意識の醸成やプロモーション力の向上などを

図ります。

② 外部委員等からのシティプロモーション

に対する意見聴取

シティプロモーションに関する専門的な視点から

の助言や、広報戦略に関する意見を聴取し、今後の

取組の参考としていきます。

③ (仮称)シティプロモーション推進会議に

よる効果的な情報発信の検討

庁内で組織した会議体による各部署の連携による

効果的な情報発信を検討します。

④ 情報発信に関する庁内向けマニュアルの

作成

効果的な市政情報の発信とシティプロモーション

の推進に向けた、庁内向けのマニュアルを作成し

ます。

⑤ 市ウェブサイト活用事業による分析及び

担当者研修の開催

市ウェブサイトの閲覧状況の分析結果を踏まえた

担当者研修を開催します。

⑵ 具体的な取組内容

① シティプロモーション研修の開催

ア 専門講師によるシティプロモーション研修を、原則として毎年度 1 回開催し、市職員の意識

の醸成を図ります。

イ 市長定例記者会見や記者配付資料の活用など、パブリシティ意識の向上を図ります。

② 外部委員等からのシティプロモーションに対する意見聴取

ア シティプロモーションに関する専門的な知識を有するアドバイザーによる助言を、定期的に

受けることで、効果的なシティプロモーションの推進につなげていきます。

イ 本市のシティプロモーション戦略に関する参考意見を伺うため、外部の学識経験者やメディ

アなどによる懇話会を、毎年度 2 回程度開催します。

- 18 -

③ (仮称)シティプロモーション推進会議による効果的な情報発信の検討

ア 新たに庁内で組織した会議体を設置し、各部署の情報を共有して、縦割りではなく、各部署

が連携し、それぞれの取組を組み合わせることで効果的な情報発信につなげます。

④ 情報発信に関する職員向けマニュアルの作成

ア 市政情報について、必要なときに必要な情報が受け手へ確実に伝わるように、発信の内容や

手段、タイミング、ターゲットなどへの対応方法を記載したマニュアルを作成します。

イ 市民に本市への愛着を醸成し、市外の人に本市のことを認知してもらうための魅力の発信に

ついて、発信の手段やタイミング、ターゲットなどへの対応方法を記載したマニュアルを作

成します。

⑤ 市ウェブサイト活用事業による分析及び担当者研修の開催

ア 「市原市情報化推進計画アクションプラン」の「市ウェブサイト活用事業」に基づき、市ウ

ェブサイトの閲覧状況から、市ウェブサイトでよく見られている情報や閲覧者の傾向、市民

が必要としている情報、興味を持っている分野などを分析し、市ウェブサイトの更新に活用

するとともに、担当者研修を通して、情報の共有化に努めます。

- 19 -

9 プロモーション活動における重点プロジェクト

本戦略の「基本戦略」のうち、「市職員スキルアップ戦略~プロモーション意識の醸成~」におい

て、シティプロモーション推進課が各関係部署と連携するとともに、市原市総合計画の実行計画と連動

し、市内又は市外に向けて効果的な情報発信を行う重点プロジェクトを設定します。

これらの事業の効果的な情報発信については、「(仮称)シティプロモーション推進会議」に諮るとと

もに、シティプロモーション推進課が中心となって関係部署との調整を行います。その中で、取組内容

が市民や市外の人により伝わるために、必要に応じてキャッチフレーズの設定などを検討します。

また、重点プロジェクトはタイムリーさが重要であるため、当面、年度ごとに必要性の高い事業を別

途設定した上で、毎年度実施する実行計画の見直しと合わせて適宜見直しを図り、市民ニーズや施策の

方向性等を反映した実効性のある取組を展開していくものとします。

- 20 -

10 戦略の推進体制・進捗管理

シティプロモーションの取組は幅広い分野に及ぶことから、その実施にあたっては、行政だけでな

く、市民や市民活動団体、NPO団体、企業、商工会議所、観光協会など、市全体で取り組んでいく必

要があります。シティプロモーション戦略の推進について、様々な主体が連携しながら円滑に活動を進

めていくために、シティプロモーション推進課が中心となって情報の集約を図り、受け手を意識した情

報発信を行っていきます。

特に、本市からの情報発信については、本戦略の実効性を確認し、的確にターゲットを捉えるため、

シティプロモーション推進課が定期的にアンケート等を実施して、市民や市外の人からの情報発信に対

するニーズを把握していきます。

さらに、効果的な情報発信を目指して、全庁的に情報を共有し、様々な事業との連携を図るための組

織体制を構築するとともに、外部組織などからの意見や助言を積極的に取り入れていきます。

また、シティプロモーション推進課は、常に本市のプロモーションをリードする立場として、庁内の

各部署に、「伝わる」情報発信への適切な助言を行い、発信力の強化を目指します。

○市原力を結集した推進体制

・重点プロジェクトの検討

・プロジェクトごとの組織編成

各部署の個別 プロジェクト

重点プロジェクト

・市民意識調査 ・マーケティング

調査やアンケート調査の活用など

・各部署が主体的に連携した積極的な情報発信、

プロモーション活動

・ターゲットを明確に捉えた情報発信

市民や市外の人々

さらに、SNS等による

他の人への発信

全部署 ・情報発信に対する職員の意識

改革(研修の受講等)

・積極的な情報発信

(仮称)シティプロモーション推進会議

縦割りではなく、それぞれの取り組みをうま

く組み合わせることで、効果的な情報発信を

検討する組織(次長級を想定)

(仮称)シティプロモーション推進担当者会議

推進会議での決定事項等

の、部内連絡調整

(総括担当主幹を想定)

情報発信の意識付け

情報発信に対する

意見やニーズの収集

シティプロモーション推進懇話会 戦略の見直しに対する意見などの聴取

広報戦略アドバイザー 効果的なプロモーションに関する市への助言

【外部組織の活用】

情報発信に

対する意見や

ニーズの収集

市民特派員 ・地域性の高い情

報の発信

市の情報発

信に対する

助言・提言

各団体・企業等 ・それぞれが実施

している活動の

発信

シティプロモーション推進課 シティプロモーションに関する各

部署との調整を図るとともに、適

切な助言を行う。

調整

助言

市民や市外の人々

情報

連携

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○戦略の進捗管理

本戦略の進捗管理については、本戦略に基づく取組を評価・検証し、状況等も勘案した上で、適宜見

直しを図りながら、次の取組につなげていくPDCAサイクルにより実施します。

なお、「プロモーション活動における重点プロジェクト」については、常に状況把握に努めるととも

に、1年から3年程度の短期的な目標を設定し、成果を検証していくものとします。

【Action:改善】

戦略の見直し

プロモーション活動の改善

【Do:推進】

市全体での

プロモーション展開

重点プロジェクトの実施

PDCA サイクル

Plan

Do Check

Action

【Plan:計画】

戦略の策定

戦略に基づく活動計画

【Check:評価】

外部・庁内組織及び

アンケート等による

評価・検証

PDCA

サイクル

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戦略の評価・検証の指標

番号 内 容 現状値 2026 年の

目標値 目標値説明

1

市の必要な情報

を、必要なだけ入

手できていると思

う人の割合

34.3% 61.0%

2015 年実施の市民意識調査において、

左記内容に対し、「どちらかと言えばそ

う思わない(26.5%)」と回答した人を、

「そう思う、どちらかと言えばそう思う

(34.3%)」に取り込む。

2

住んでいる地区に

愛着・親しみを感

じている人の割合

69.1% 79.0%

2015 年実施の市民意識調査において、

左記内容に対し、「あまり感じていない

(20.0%)」と回答した人のうち、半数の

人(10.0%)を「とても感じている、ある

程度感じている(69.1%)」に取り込む。

3 市ウェブサイトア

クセス数 950 万件 1,825 万件

総合計画の指標と合わせ、年間 87.5 万

件のアクセス数の増加を目指し、2026

年の市ウェブサイトアクセス数を 1,825

万件とする。

4 動画サイト視聴回

数 2 万回 12 万回

総合計画の指標と合わせ、年間 1 万回の

視聴回数の増加を目指し、2026 年の動

画サイト視聴回数を 12 万回とする。

参考指標

番号 内 容 現状値 2026 年の

目標値 目標値説明

1 認知度の順位 348 位 150 位

㈱ブランド総合研究所が毎年実施してい

る「地域ブランド調査 2017」の左記内

容に対し、現状の半分以上順位を上げる

ことを目指し、市区町村のランキングで

1,000 位中 150 位以内に入る。

2 魅力度の順位 520 位 250 位

㈱ブランド総合研究所が毎年実施してい

る「地域ブランド調査 2017」の左記内

容に対し、現状の半分以上順位を上げる

ことを目指し、市区町村のランキングで

1,000 位中 250 位以内に入る。

3 情報接触度の順位 431 位 200 位

㈱ブランド総合研究所が毎年実施してい

る「地域ブランド調査 2017」の左記内

容に対し、現状の半分以上順位を上げる

ことを目指し、市区町村のランキングで

1,000 位中 200 位以内に入る。

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- 24 -

市原市シティプロモーション戦略

2018 年 5 月

発行 市原市

〒290-8501

千葉県市原市国分寺台中央一丁目 1 番地 1

電話 0436(22)1111(代表)

編集 市原市役所企画部シティプロモーション推進課

マスコットキャラクター

オッサくん

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⑴ 市内に重点を置いたプロジェクト

① 総合計画に関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:市民全般(特に本市の未来を担う小中学生に力を入れて取り組みます。)

市原市総合計画に掲げた目標や施策の方向性を市民と共有し、協働のまちづくりの取組が

できるようにしていくため、いちはら未来トークやいちはら未来会議、市長と町会長で語ろ

う未来創生ミーティングの内容とともに、学校との連携、各部門の施策などの情報発信を行

います。

② 子育て・教育に関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:市内の子育て世代や、今後、子どもを持ちたいと思っている人

本市の様々な子育てに関する施策や子育てネウボラセンターの取組とともに、小中学校の

教育の取組などの情報を発信し、本市の子育て支援施策や市原市総合計画に掲げる「子ども

を産み育てたくなるまち」の周知を通じて、本市の魅力度の向上を図ります。

③ 地域活動団体に関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:市民全般、地域活動等に取り組んでいる人や興味を持っている人

本市の地域活動団体や町会、NPO法人、ボランティア団体、スポーツ・文化振興団体な

どの活動を紹介することにより、地域への愛着と誇りの醸成につなげるとともに、地域活動

を通して、まちの活性化へつなげていきます。

また、それぞれの団体が主体的に情報発信できる仕組みづくりを推進します。

⑵ 市外に重点を置いたプロジェクト

① 世界に一番近い「SATOYAMA」に関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:観光客や小湊鉄道・里山活動・アートイベント・ゴルフなどに興味を持って

いる人

『世界に一番近い「SATOYAMA」プロジェクト』と連携し、本市の観光資源となる

南市原の里山や小湊鉄道、地域活動団体・地域おこし協力隊の取組、アートを活用したイベ

ント、本市の主催イベント、地域の食などのほか、地磁気逆転地層「千葉セクション」に関

する情報を発信し、南市原の魅力の周知を図り、市原市総合計画に掲げる「交流人口500万

人」の実現につなげます。

プロモーション活動における重点プロジェクト 2018(案)

別紙

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② 東京オリンピック・パラリンピックに関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:スポーツや国際交流、ボランティア活動などに興味を持っている人

本市は、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、2016年12月に国からニュ

ージーランドのホストタウンに登録されました。今後、2018年世界女子ソフトボール選手権

や2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックの国際大会

を契機とし、ニュージーランドとの国際交流の取組とともに、スポーツの普及・促進、共生

社会の推進、近隣市との連携などの情報発信を通して、本市のブランド力の向上や市民の愛

着と誇りの醸成につなげます。

③ 移住・定住の促進に関する情報発信プロジェクト

◇ターゲット:都心などからの移住を考えている人

本市の人口の社会増減を見ると、1995年から転出超過の傾向が見られ、本市の人口減少の

主たる原因となっています。一方、国のまち・ひと・しごと創生会議における資料による

と、東京の在住者で地方への移住希望者は全体の4割を占めており、移住希望者ニーズの把

握や相談支援体制の構築が求められています。

そこで、市原市総合計画に掲げた「人口27万人の維持」の実現を目指すため、本市の地理

的優位性や子育て支援をはじめとする施策などを発信するとともに、移住・定住の促進に関

する施策や取組等の情報を発信していきます。

⑶ 今後の重点プロジェクトについて

今後、市内全域をミュージアムとして捉え、各地域に存在する歴史遺産を核とした取組を市

民とともに展開する「いちはら歴史のミュージアム事業」や、新たな高齢者福祉事業などを重

点プロジェクトに追加することを検討していきます。

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