12 cross country ski swix catalog 2017-2018 ... 12.pdfパウダー ソリッド(固形)...

1
パウダー ソリッド(固形) HVC リキッド スプレー SWIX CATALOG 2017-2018 12 CROSS COUNTRY SKI PREPARATION TECH MANUAL セーラFのワクシング方法 ハードワックスのワクシング方法 グリップワックスの除去方法 クリスターワックスのワクシング方法 セーラ F は他のワックスとは異なり、滑走面に深く染込ませるのではなく、滑走面の表面に塗布するタ イプのワックス。また、他のワックスに比べて長時間汚れを吸収しない性質と、水に対する強い反発力 を持ち合わせている。 ワクシング準備 セーラ F をワクシングする前に、コンディションに合った滑走ワックスをSWIXセーラノバXシステムより 選定し、ホットワクシングする。 定着後スクレーピング&ブラッシングで仕上げた後、以下のドライワク シング又は、ホットワクシング方法のいずれかでワクシングする。 コルクでのばす コルクの摩擦熱を利用してすり 込む。 グルーブのパウダーを 取りのぞく セ−ラ F パウダーを塗布し、グ ルーブに入ったパウダーをグ ルーブスクレイパーで取りのぞ く。 ブラッシング ナイロンブラシでセーラ F をな らすようにブラッシングする。 アイロンを軽く押し 当てる グルーブの左右別々にアイロン を押し当て(一秒弱)、セーラ F を付着させる。(通常のワッ クスのようなアイロンがけをせ ず、上から押し当てる) ポリシャーでなじませる ポリシャーで滑走面全体になじ ませる。 ブラッシング ナイロン、馬毛またはナイロン ポリッシュの順でまんべんなく ブラッシングする。 アイロンで再びのばす トップからテールに向かって一 定の速度で滑走面を焦がさな いよう注意し、ワクシングする (秒速約50cm程度の速度)。 キックゾーンのサンディング キックゾーンをサンディングコ ルクでサンディングする。(♯ 80 〜 150) キックゾーンのサンディング キックゾーンをサンディングコ ルクでサンディングする。(♯ 80 〜 150) 手の平でのばす のばす。注意:火傷に注意して 下さい。完全に熱が下がるま で冷やす。 指でのばす 親指でムラ無くのばす。 コルク コルクでスムーズにのばし、完 全に熱が下がるまで冷やす。 アイロンでのばす 焦げ付きに注意しながらアイロ ンをかける。 アイロンをかける ワックスをのばし易いようにア イロンで温める。 叩く 複数のワックスをぬった場合は、 叩いて混ざり易すくする。 ベースバインダー VG030 を塗る べースを塗る ハードワックス同様にキック ゾーンをサンディングし、ベー スに KX20 を薄く塗る。 クリスターワックスを塗る その日に合ったクリスターワッ クスを塗る。 グルーブのワックスを取る マルチスクレーパーでグルーブ のワックスを取り除く。 古いワックスを取る マルチスクレーパーでワックス を削り取る。 アイロンで温める グリップゾーンにファイバ−レー ンを張り付け、ファイバ−レー ンの上からアイロンで温める。 剥がす ファイバ−レーンをスクレー パーを使用して剥がす。 クリーニング グリップゾーンにリムーバーを 吹きかける。 磨く クリスタースクラブで磨く。 拭取る ファイバ−レーンでリムーバー を拭き取る。 ハードワックスを塗る その日に合ったハードワックス を選定し、キックゾーンの下、 約 2cm を空けて薄く塗り、4. のようにコルクでのばす。この 工程を 3 〜 5 回繰り返す。 ブラッシング ナイロンブラシまたは馬毛ブラシでブラッシングする。さらに、ナ イロンポリッシュブラシをかけ、ドライワクシング同様にファイバー レーン、フィニシングパッドで仕上げる。 セーラ F 専用ポリシャー でのばす 専用ポリシャーでセーラ F を滑 走面になじませる。 スクレーピング スキーが冷えるのを待ち(室温 で約 10 分間)、軽くスクレー ピングを施す。 セ−ラ F を塗布する パウダー、ソリッドは行程 2 へ。スプレーは行程 4 へ。 HVC は塗ってのばして終了。 ファイバーレーンで拭く ファイバーレーンで余分なワッ クスを取り除く。 フィニシングパッドで仕上げる フィニシングパッドで静電気を 取り除く。 2 1 3 2 3 4 4 1 1 4 7 4 3 3 6 2 2 5 8 1 2 3 4 5 6 5 7 6 5 1 5 6 ドライワクシング方法(生塗り) セーラ F パウダーのホットワクシング方法(焼付) ご注意 *セーラFは 300℃以下で保たれれば無害ですが、165℃から化学変化を始め、その物質的性格が変わり ます。 密室で 165℃以上の高温の物質に長時間触れると、発生したガスが空気中の許容濃度を超える場 合も考えられますので、ホットワクシングの際、換気には充分注意して下さい。またワクシングの際、タバコ、 ストーブ、バーナー等の火気は避けて下さい。 *セーラFは、オゾン層を破壊するといわれる種類のフッ素化合物には属しません。

Upload: voque

Post on 14-May-2018

220 views

Category:

Documents


2 download

TRANSCRIPT

パウダー ソリッド(固形) HVCリキッドスプレー

SWIX CATALOG 2017-201812 CROSS COUNTRY SKI PREPARATION TECH MANUAL

セーラFのワクシング方法

ハードワックスのワクシング方法

グリップワックスの除去方法

クリスターワックスのワクシング方法

セーラ F は他のワックスとは異なり、滑走面に深く染込ませるのではなく、滑走面の表面に塗布するタイプのワックス。また、他のワックスに比べて長時間汚れを吸収しない性質と、水に対する強い反発力を持ち合わせている。

ワクシング準備セーラ F をワクシングする前に、コンディションに合った滑走ワックスをSWIXセーラノバXシステムより選定し、ホットワクシングする。定着後スクレーピング&ブラッシングで仕上げた後、以下のドライワクシング又は、ホットワクシング方法のいずれかでワクシングする。

コルクでのばすコルクの摩擦熱を利用してすり込む。

グルーブのパウダーを取りのぞくセ−ラ F パウダーを塗布し、グルーブに入ったパウダーをグルーブスクレイパーで取りのぞく。

ブラッシング

ナイロンブラシでセーラ F をならすようにブラッシングする。

アイロンを軽く押し当てるグルーブの左右別々にアイロンを押し当て(一秒弱)、セーラF を付着させる。(通常のワックスのようなアイロンがけをせず、上から押し当てる)

ポリシャーでなじませるポリシャーで滑走面全体になじませる。

ブラッシングナイロン、馬毛またはナイロンポリッシュの順でまんべんなくブラッシングする。

アイロンで再びのばすトップからテールに向かって一定の速度で滑走面を焦がさないよう注意し、ワクシングする

(秒速約 50cm 程度の速度)。

キックゾーンのサンディングキックゾーンをサンディングコルクでサンディングする。(♯80 〜 150)

キックゾーンのサンディングキックゾーンをサンディングコルクでサンディングする。(♯80 〜 150)

手の平でのばすのばす。注意:火傷に注意して下さい。完全に熱が下がるまで冷やす。

指でのばす親指でムラ無くのばす。

コルクコルクでスムーズにのばし、完全に熱が下がるまで冷やす。

アイロンでのばす焦げ付きに注意しながらアイロンをかける。

アイロンをかけるワックスをのばし易いようにアイロンで温める。

叩く複数のワックスをぬった場合は、叩いて混ざり易すくする。

ベースバインダーVG030 を塗る

べースを塗るハードワックス同様にキックゾーンをサンディングし、ベースに KX20 を薄く塗る。

クリスターワックスを塗るその日に合ったクリスターワックスを塗る。

グルーブのワックスを取るマルチスクレーパーでグルーブのワックスを取り除く。

古いワックスを取るマルチスクレーパーでワックスを削り取る。

アイロンで温めるグリップゾーンにファイバ−レーンを張り付け、ファイバ−レーンの上からアイロンで温める。

剥がすファイバ−レーンをスクレーパーを使用して剥がす。

クリーニンググリップゾーンにリムーバーを吹きかける。

磨くクリスタースクラブで磨く。

拭取るファイバ−レーンでリムーバーを拭き取る。

ハードワックスを塗るその日に合ったハードワックスを選定し、キックゾーンの下、約 2cm を空けて薄く塗り、4.のようにコルクでのばす。この工程を 3 〜 5 回繰り返す。

ブラッシングナイロンブラシまたは馬毛ブラシでブラッシングする。さらに、ナイロンポリッシュブラシをかけ、ドライワクシング同様にファイバーレーン、フィニシングパッドで仕上げる。

セーラ F 専用ポリシャーでのばす専用ポリシャーでセーラ F を滑走面になじませる。

スクレーピングスキーが冷えるのを待ち(室温で約 10 分間)、軽くスクレーピングを施す。

セ−ラ F を塗布するパウダー、ソリッドは行程 2 へ。スプレーは行程 4 へ。HVC は塗ってのばして終了。

ファイバーレーンで拭くファイバーレーンで余分なワックスを取り除く。

フィニシングパッドで仕上げるフィニシングパッドで静電気を取り除く。

2

1 32

3 4

4

1 1

4

7

4

3 3

6

2 2

5

8

1 2 3 4 5 6

5

7

65

1

5 6

ドライワクシング方法(生塗り) セーラ F パウダーのホットワクシング方法(焼付)

ご注意*セーラFは 300℃以下で保たれれば無害ですが、165℃から化学変化を始め、その物質的性格が変わります。密室で 165℃以上の高温の物質に長時間触れると、発生したガスが空気中の許容濃度を超える場合も考えられますので、ホットワクシングの際、換気には充分注意して下さい。またワクシングの際、タバコ、ストーブ、バーナー等の火気は避けて下さい。*セーラFは、オゾン層を破壊するといわれる種類のフッ素化合物には属しません。