141017disastermanagement

105
首首首首首首首首首首首 首首首首首首 IT 2014-10-17 首首 首首 首首首首首 首首首首 首首首 首 首 首首首首 CIO(CIO) ※CIO 首首 Chief Information Officer 首首首首首首 首首首 1 RISCON Tokyo 2014

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Disaster Management for the metropolitan area.

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Page 1: 141017DisasterManagement

1

首都直下地震時におけるIT活用の可能性

2014-10-17平本 健二経済産業省 CIO補佐官(政府CIO補佐官)※CIOとは Chief Information Officer(最高情報責任者)の略称

RISCON Tokyo 2014

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電気

水道

鉄道

銀行

コンビニ

電話

なぜITなのか 身近な IT機器

現代社会において、今や屋外の空気と生き物以外は、すべてコンピュータで制御されている

目に見えなくても、神経網としての情報システムが存在

信号

広告

エアコン

タクシー、バス

ニュース

トラック

2

Page 3: 141017DisasterManagement

情報の重要性 情報に関する要望は、生活必需品と並んで常に上位に出現 人は情報がないと不安になる

災害時は、救急救命や復旧等の現場の活動が重要であるが、現場の活動を効果的に行うためにも情報が非常に重要。

情報の収集、分析、報告、展開等

3/ 12 3/ 13 3/ 14 3/ 15 3/ 16 1639- 1702 3/ 18 1421- 1441 3/ 19 1328- 1404 3/ 20 1252- 1331 3/ 22 1515- 1600 3/ 23 1959- 2050 3/ 26 2238- 23483/ 12 3/ 13 3/ 14 3/ 15 3/ 16 1639- 1702 3/ 18 1421- 1441 3/ 19 1328- 1404 3/ 20 1252- 1331 3/ 22 1515- 1600 3/ 23 1959- 2050 3/ 26 2238- 2348

1 電力 電力 電力 電力 物資 物資 物資 電力 物資 電力 電力

2 情報 情報 食料 物資 ガソリン 電池 ガソリン 物資 ボランティア ガソリン 水

3 食料 食料 情報 ガソリン 食料 ティッシュペーパーボランティア ガソリン 水 物資 ガソリン

4 物資 ガソリン 物資 食料 情報 飲料水用容器 電力 ボランティア 土のう袋 水 物資

5 テレビ 紙おむつ ガソリン 水 燃料 懐中電灯 エネルギー 情報 電力 テレビ 運動

6 ニュース 赤ちゃん用 テレビ 情報 避難所 トイレットペーパー 情報 テレビ ガソリン 食料 自動車

7 照明 物資 場所 燃料 石油製品 軽油 医師 避難所 野菜 自転車 紙

8 機器 テレビ 地図 紙オムツ 水 ブルーシート ヘリ 食料 テレビ 牛乳 食料

9 避難所 水 水 ビニール テレビ 保存食 内科 店 食料 自動車 燃料

10 水 ニュース 紙おむつ フリース 自動車 ガソリン用携行缶 水 燃料 情報 トイレットペーパー 報告

11 血液 避難所 燃料 生地 店 電力 献血 運動 運動不足 ボランティア 野菜

12 電源不足 店 運動 店 電力 水 おにぎり 水 燃料 電化 インク

13 病院 血液 通信 医療 トイレットペーパー ガソリン 看護師 自動車 車 燃料 情報

14 救援 コンビニ 店 紙オムツ不足 暖房 テレビ 運動不足 おにぎり トイレットペーパー 住宅 本

15 店 運動 交通 テレビ 栄養不足 紙おむつ 車 募金 医師 店 ボランティア

16 運動 燃料 自動車 電池 糖尿病 食事 無洗米 牛乳 運動 運動不足 魚

17 ガソリン 医療 コンビニ ニュース 血液 かゆ 衣類 紙おむつ 食事 部品 ニュース

18 場所 照明 救援 交通 粉ミルク 乳幼児用 紙オムツ 自転車 果物 電車 道路

19 懐中電灯 自動車 血液 避難所 毛布 入院患者 下着 ニュース 店 情報 キャップ不足

20 携帯 場所 赤ちゃん用 医薬品不足 運動 無洗米 避難所 医薬品不足 水分 ニュース 避難所

東日本大震災後の不足しているものの分析(緑の項目)

3

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情報のギャップ 現場から情報が集まるまでには時間がかかる。 現場の情報ニーズは、災害直後に救命、家族の安否等のために高まる。また、避難後に、今後に向けての情報ニーズが高まる。

4

現場からの情報

現場の情報ニーズ

情報のバッグログ

GAP

GAP探せないギャップ

足りないギャップ

収集、分析、報告、展開にITは重要な役割を果たす

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情報の収集

5

SNS官公庁

企業・団体衛星画像

情報の収集にITを使うことで、これまでより大量できめの細かい情報を迅速に正確に処理し、現場支援が可能

FAXリレーと再入力

ITを使い、迅速化と効率化、連携が可能→限られた人材を使うため情報支援チームが重要

従来の課題の解決 さらなる高度化が可能

多様な情報を収集・分析 →専門家やNPOとの   日頃からの連携が重要

Page 6: 141017DisasterManagement

情報の分析 可視化と情報のフィルターにより、必要な情報を抽出し、意思決定に活かす。

6

必要だ(87)

被災地(38)他国(25)

募金(25)

今一番(18)

支援(38)

必要だ(18)

求める(5)

ギフト(3)される(3)

送る(10)

届ける(10)

必要だ(9)仕分け作業(5)

輸送(5)

必要だ(25)

送る(8)

届く(8)支援(7)

情報(5)

東日本(19)

海外(6)

支援(6)

今回(4)

被害(4)

送る(7)

グループ(4)

コメント(4)

強要する(3)

支援する(3)

支援(25)

必要以上(24)

緊急(3)

削除する(3)震災(3)

必要だ(14)

まとめる(5)

求める(5)掲載する(5)

更新する(5)

必要だ(7)

募集(4)

募集する(4)

スタッフ(3)

いただく(2)

経費(4)不可欠だ(4)

一杯(3)

手間(3)

確認する(2)

支援(335)

被災地(115)

支援物資(71)

物資(64)

震災(55)

被災者(54)

募金(46)

情報(45)ボランティア(40)

必要(39)

願う(222)

被災地(211)

必要だ(126)

他国(26)

募金(26)

支援(211)

求める(131)

開設する(113)

支援(否) (72)

情報(39)

求める(131)

掲載する(131)

更新する(131)

物資(131)

まとめる(116)

必要だ(185)情報(131)

届ける(81)

送る(35)

届く(34)

まとめる(113)

チェンジする(11)

届ける(100)

輸送(91)

溜まる(80)

リスト(26)

送る(24)

使う(否) (198)

実施する(6)

自然災害(6)

外す(2)

本部あて(198)

支援(867)

被災地(537)

情報(425)

物資(356)

テレビ(305)

支援物資(301)

地域(221)

簡易トイレ(199)

浦安市災害対策(198)

浦安市内(198)

Tweet1500件

Tweet489件

フィルターで重複を削除

2011/3/24「支援」「必要」での検索結果

再送データを除いたSNS分析の例3月 11日 22時 人口密度

ボランティアが重要ここでの案内が重

Page 7: 141017DisasterManagement

情報の展開 東日本大震災では、ラジオが有効であったが、多様な情報発信が必要。

7

ネットで送った情報をコミュニティで拡散してもらう

壁新聞

ラジオ

Page 8: 141017DisasterManagement

組み合わせ ボランティアや災害支援物資をどこに送るかの組み合わせもITによる支援領域。

8

必要な支援

提供できる支援

適所適材を派遣

Page 9: 141017DisasterManagement

ところで、なぜインターネットは強いのか 電話網は帯域確保

インターネットはルーティング&パケット 相手がいなくても届けておく(電波県外、節電のため電源オフでも

届く)

たすけて

1:た

2:す

3:け

4:て 9

Page 10: 141017DisasterManagement

災害に強い最近のシステム 地元にシステムを置かないで、ネットワーク上においておく。

そのため事業継続や、対策実施が容易である。

10

最近従来

システムが庁舎内にあるから、庁舎が被災した時にシステムも同時に被災する・メンテナンスに来れない・アクセスが集中しても拡張できない

システムがネットワークにつながった遠隔地にあり安全・サポートを受けやすく、拡張も容易

Page 11: 141017DisasterManagement

最低限の条件は電気

11

電気がないと PCもほかの IT機器も動かない 非常用電源の用途に PCも見込む必要がある 個人機器は節電を心掛ける。

特にスマートフォンは、情報を探し続けるとすぐに消耗する

車のシガーライター

モバイルバッテリー

ソーラー充電器

海外の災害時、避難者に電源を提供したら、感謝された

Page 12: 141017DisasterManagement

12

ちなみに日本は防災分野の ITで世界最先端1

地震早期警報 地震の初期の振動をもとに、揺れを予測し、事前に通知。

気象庁

https://itunes.apple.com/jp/app/yurekurukoru/id398954883?mt=8

センサ

Page 13: 141017DisasterManagement

ちなみに日本は防災分野の ITで世界最先端2

新幹線の地震対策 270 km/hで走っている列車が、全て安全に停止。

はやて 25(245km/h)

はやて 28(unknown)

やまびこ 59(270km/h)

はやて 27(270km/h)

やまびこ 63(270km/h)

Max やまびこ 144(unknown)

はやて 26(270km/h)

やまびこ 142(238km/h)

はやて 29(270km/h)

なすの 259(unknown)

やまびこ 63(270km/h)

センサー

列車

50101

被害土木 電気

(Map & Photo: JR EAST)

震源地震

13

Page 14: 141017DisasterManagement

ちなみに日本は防災分野の ITで世界最先端3

気象情報

5km 範囲AR モード (250m mesh)

東京アメッシュ

https://itunes.apple.com/jp/app/id655469995?mt=8

X-band MP radar network

X-band radar

RadarSensor

東京都下水道局

国土交通省

http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

Go 雨!探知機

10 年前現在

14

Page 15: 141017DisasterManagement

東日本大震災の振り返り

15

Page 16: 141017DisasterManagement

被災地の状況 電気 断 固定回線 断 携帯電話回線 輻輳 自治体機能 大きな被害 道路 断 水道 断 ガス 断

16

Page 17: 141017DisasterManagement

電子行政面から見た震災対応の整理(緊急対応・被災者支援フェーズ)

震災直後の様々な課題に対して、行政視点から以下のように全体を整理できる。

なにが起ったのか ? なにができたのか?(可能性含む)

もっとよくできたのではないか(課題 )・スピード・きめ細かさ

なにが障壁だったのか?・情報に関して分散した窓口・情報視点での BCPの不足

情報の不足

物資・リソースの不足

行政機能の喪失

社会不安の発生

Twitterによる情報提供

ホームページによる情報集約・提供

再利用可能データの提供

IT ベンダからの各種支援

IT 系ボランティアの投入

情報格差の解消

民間サービス、技術力との協力

安否情報の確認

被災システムの代替、復旧

物資マッチングシステム

情報分析

Google Crisis Response(交通情報)等電力メータアプリをネット上で公募 

ポータルサイト新設既存ページの強化

壁新聞作成・配布外国語での情報提供

自治体 Twitter集約サイト利用指針の作成・公開

HTML、 CSV等でのデータ提供

助けあいジャパン等によるボランティア情報のマッチング

官民の事例

Amazon  wishlist等による民間の物資マッチング

Google パーソンファインダー(安否確認システム)

国民の声の自動分析(テキストマイニング)

経団連ホームページ等での支援情報の集約・公開(リンク集から、申請期間等付けた一覧へ表示の変更依頼 )

各社が自治体などに提案

赤下線は行政が取り組んだ部分(黒の部分も既存行政システムでの取り組み有り)

処理能力不足への支援 各社がサーバのミラーサービスを提供(行政機関への紹介)

17

Page 18: 141017DisasterManagement

災害発生からの主なタイムライン 民間サービスは、震災直後から次々と情報収集、発信を開

始。 行政系サイトは確実な情報をそろえてから、情報の発信を開始。

11日総合防災情報システムGoogle パーソンファインダー開始(安否確認)NHKが Ustreamを活用SAVE JAPAN開始( Twitter情報集約)ヤシマ作戦開始(節電)Sinsai.info開始( 現地情報集約)

12日 Greeボランティア開始東北地方太平洋沖地震義援金プロジェクト開始

13日 官邸 Twitter開始Google Crisis Response(道路情報)

16日 e-Gov ホームページ災害対策版提供e-Gov Twitter開始

18日 助けあいジャパン開始19日 Hack for Japanアイデアソン22日 官邸ホームページ災害対策版強化

Yahoo!電力使用状況24日 日本経済団体連合会  IT ベンダ支援策を集約)

赤下線は行政の取り組み

18

Page 19: 141017DisasterManagement

19

発災から 100時間までの取り組み緊急対応フェーズ(発災から4日程度)

Page 20: 141017DisasterManagement

総合防災情報システム 各種センサの情報や衛星画像等の災害関連情報を集約し、被害予測などの情報を共有。

3/11 国

20

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安否確認サービス 避難所の安否確認サービスは民間サービスを核に展開。

安否確認・安否情報の入力と検索が可能。・被災者の直接的な入力と検索だけでなく、避難所の壁に張り出された名簿の写真を共有し、ボランティアが文字入力することで被災地を支援

①避難所の壁に張られた写真を webの写真共有サイトにアップロード

② 自然発生的にボランティアがコメント欄に、氏名等の情報を入力(着手等の情報も共有)

**避難所田中 一郎佐藤 花子・・・、

3/11 民

21

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Twitter情報の収集集積( Save Japan) 各地の Twitterの投稿を収集 #save_miyagiのように、地域別のハッシュタグで情報を収集

3/11 民

22

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節電の呼びかけ(ヤシマ作戦) 電気の供給能力が不足たため、 Twitterやネット上で、節電を「ヤシマ作戦」と名付けて、電気を多く使う炊飯を午後 6時前に済ませるピーク シフトへの協力などの取り組みが広がった。 3月 12日東京電力が、地震の影響で一部の発電所が停止し、ピーク時間帯の午後 6~ 7時の電気の需要予想が 3800万キロワットなのに対し、供給能力が不足すると発表

一般家庭に、節電への協力を呼びかけ。 ヤシマ作戦は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場 した作戦名。第 5使徒ラミエルを狙う超長距離射撃のために日本中から電力を集めた作戦。

非公式の取り組みであったが、   13日には公式ブログも賛同。

3/11 民

23

Page 24: 141017DisasterManagement

避難所などの避難情報サービス( sinsai.info)

震災 1か月前のニュージーランドの地震支援等で活用されたクラウドソーシングツール Ushahidiで構築。

一般社団法人オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン の主管の元、ボランティアのメンバーにより運営。

3/11 民

24

Page 25: 141017DisasterManagement

義援金プロジェクト 簡易に寄付ができる義援金プロジェクトが次々と登場。

3/12 民

25

Page 26: 141017DisasterManagement

重要サイトへのミラーサイトの提供 アクセスが集中するサイトについて、アクセス集中を回避するために、民間事業者がミラーサイトを構築 。

※ 都道府県別の環境放射能水準に関する調査結果のページについて、民間事業者がミラーサイトを構築

【文部科学省】

3/13 民

26

Page 27: 141017DisasterManagement

ソーシャルメディアの活用 3/13に官邸 Twitterを開始。

【政府の対応、国民へのお知らせの通知(例)】

【ホームページ等の更新の通知(例)】

【会見の案内、会見内容の発信(例)】

3/13 国

27

Page 28: 141017DisasterManagement

交通情報サービス( Google Crisis Response)

カーナビ情報をもとに通行実績情報の公開。 その後、国の通行止め情報も併せて表示。 トラックメーカなども、トラック用マップを整備。

3/13 民

28

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SNS情報の分析 Twitter上の様々な情報を自動分析し、国民の意見を把握。 経済産業省で、災害前から検証していた国民の意見分析システムを災害時に活用。

「電池」を含む Tweetを、1500 件抽出したものを分析

一般品の要望と一体化

主な意見・電池の不足・利用の工夫・携帯電話の充電

Googleリアルタイム分析による「電池」検索数の推移国民意見の

自動分析

3/14 国

29

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ポータル各社の災害関連ホームページ ポータル各社は、災害専用ページを開設し、それぞれの視点で情報を提供

30

Page 31: 141017DisasterManagement

発災後、 100から 1000時間までの取り組み 被災者支援フェーズ(発災後 4日から1月程度)

31

Page 32: 141017DisasterManagement

ソーシャルメディアの活用支援 行政機関において、情報発信の手段としてソーシャルメディアが活躍

災害以前から実施していた行政機関 Twitterアカウント集約ページ

公共機関向けの Twitterアカウントの認証スキーム構築

94

101106

108

113

121

148

80

90

100

110

120

130

140

150

160

22年10月

11月

12月

23年1月

2月

3月(

震災前)

4月4日現在

行政機関のツイッターアカウント数の推移

国・地方公共団体等のTwitterアカウント数の推移(経済産業省調べ)

「ソーシャルメディアを使った情報発信を行う際の留意事項、対応の指針」を4/5に指針として公表

安全かつ積極的な情報発信を推進• 経済産業省は情報政策に関する Twitter を開始( 2009 年 11月 23日)していたが、震災後に災害関連情報に利用を拡大( 3月 16日)。その後、英語版も提供。

災害対応で強化

3/16 国

32

Page 33: 141017DisasterManagement

政府ポータルでの民間情報の活用 他府省、地方公共団体、避難所や安否情報、民間事業者も含めたサイトの一覧を掲載

【電子政府の総合窓口( e-Gov)】

民間サイトも有効なものは紹介

外部サービスと連携

3/16 国

33

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不足品の解析開始 不足とつぶやく内容の Tweetを収集し、何が不足しているのかを分析。

3/ 12 3/ 13 3/ 14 3/ 15 3/ 16 1639- 1702 3/ 18 1421- 1441 3/ 19 1328- 1404 3/ 20 1252- 1331 3/ 22 1515- 1600 3/ 23 1959- 2050 3/ 26 2238- 23483/ 12 3/ 13 3/ 14 3/ 15 3/ 16 1639- 1702 3/ 18 1421- 1441 3/ 19 1328- 1404 3/ 20 1252- 1331 3/ 22 1515- 1600 3/ 23 1959- 2050 3/ 26 2238- 2348

1 電力 電力 電力 電力 物資 物資 物資 電力 物資 電力 電力

2 情報 情報 食料 物資 ガソリン 電池 ガソリン 物資 ボランティア ガソリン 水

3 食料 食料 情報 ガソリン 食料 ティッシュペーパーボランティア ガソリン 水 物資 ガソリン

4 物資 ガソリン 物資 食料 情報 飲料水用容器 電力 ボランティア 土のう袋 水 物資

5 テレビ 紙おむつ ガソリン 水 燃料 懐中電灯 エネルギー 情報 電力 テレビ 運動

6 ニュース 赤ちゃん用 テレビ 情報 避難所 トイレットペーパー 情報 テレビ ガソリン 食料 自動車

7 照明 物資 場所 燃料 石油製品 軽油 医師 避難所 野菜 自転車 紙

8 機器 テレビ 地図 紙オムツ 水 ブルーシート ヘリ 食料 テレビ 牛乳 食料

9 避難所 水 水 ビニール テレビ 保存食 内科 店 食料 自動車 燃料

10 水 ニュース 紙おむつ フリース 自動車 ガソリン用携行缶 水 燃料 情報 トイレットペーパー 報告

11 血液 避難所 燃料 生地 店 電力 献血 運動 運動不足 ボランティア 野菜

12 電源不足 店 運動 店 電力 水 おにぎり 水 燃料 電化 インク

13 病院 血液 通信 医療 トイレットペーパー ガソリン 看護師 自動車 車 燃料 情報

14 救援 コンビニ 店 紙オムツ不足 暖房 テレビ 運動不足 おにぎり トイレットペーパー 住宅 本

15 店 運動 交通 テレビ 栄養不足 紙おむつ 車 募金 医師 店 ボランティア

16 運動 燃料 自動車 電池 糖尿病 食事 無洗米 牛乳 運動 運動不足 魚

17 ガソリン 医療 コンビニ ニュース 血液 かゆ 衣類 紙おむつ 食事 部品 ニュース

18 場所 照明 救援 交通 粉ミルク 乳幼児用 紙オムツ 自転車 果物 電車 道路

19 懐中電灯 自動車 血液 避難所 毛布 入院患者 下着 ニュース 店 情報 キャップ不足

20 携帯 場所 赤ちゃん用 医薬品不足 運動 無洗米 避難所 医薬品不足 水分 ニュース 避難所

東日本大震災後の不足しているものの分析

3/16 国

34

Page 35: 141017DisasterManagement

民間事業者との協力サイト 政府機関と民間事業者との協働や情報のシェア等による効果的な情報発信を実施

現地の要望とボランティアしたい人たちの要望を調整

※ 民間ボランティア団体等と内閣官房震災ボランティア連携室との協働、情報のシェアにより、被災地からの情報収集や支援活動の効率化、迅速化を図っている

【助け合いジャパン、内閣官房ボランティア連携室】

• シニアネットやシニア情報生活アドバイザー等、 ITに詳しい高齢者による被災地支援も検討(ニューメディア開発協会、助けあいジャパン、文部科学省)

3/18 国

35

Page 36: 141017DisasterManagement

再利用可能なデータでの公開 誰もが情報にアクセスし、活用できるように、情報公開組織に改善の呼びかけ。

情報の2次的な利用、ネットワークの負荷軽減、携帯電話等からのアクセスなど考慮

PDFやWord、 Excel等の形式ではなく、 CSV、 html等とすることを推奨

国民へ発信する重要情報のファイル形式について( 3/18 LASDECより全国地方公共団体へ通知)

震災関連情報の提供に係る協力依頼( 3/22 内閣広報官より各府省へ通知)

東北地方太平洋沖地震等に係る情報発信のデータ形式について( 3/30 経済産業省より社団法人日本経済団体連合会へ通知)

自治体への呼びかけ

府省への呼びかけ

企業への呼びかけ

経済産業省では、 Twitter等で、再利用可能なデータの提供を、以前から広く呼びかけていた

公式な呼びかけを実施

3/18 国

36

Page 37: 141017DisasterManagement

被災者支援システムのオープンソース化 被災地の経験と教訓、情報化のノウハウを活かした西宮市の「被災者支援システム」は、汎用Webシステムとして、全国の地方公共団体に無償で公開・提供されている。

震災時には、被災者支援システムを地方公共団体のみならず、被災団体を支援予定のICT事業者等にも利してもらうため、 システムのオープンソース化を実施。

3/18 自治

迅速に罹災証明を発行可能

37

Page 38: 141017DisasterManagement

技術者による開発コミュニティ “東日本大震災に対し、自分たちの開発スキルを役立てたい”という IT開発者の想いを形にするために、開発者を中心としたコミュニティが活動開始。

上位 10 個のアイディアGoogle Map上に避難所を表示し、そこに避難所の情報(避難している人 数、足りないものなど)を紐付ける。

避難民受け入れマップ支援物資の避難所までの経路を中継地点ごとにビジュアルで表示 し、支援物資の需要と供給を一元管理できるような仕組み。

各避難所に泊まっている人数や、家がなくなってしまって探して いる人の人数、問題を抱えている人の人数がタイムラインになって いて、日々の改善状況が一目でわかるシステム。

被災各地での技術者マッチングシステム。こころのケア。リアルタイム電力消費メータ。現在の交通の復旧状況を前提とした経路検索。震災後に「飲み水を確保する方法」、「食べも物を確保する方法 ­」、「 SOSをあげる方法」、「寒さ、暑さをしのぐ方法」、「応 ­急処置の方法」が辞典 になってるアプリケーション

電波・通信の通信・復興状況を Google­maps­に反映させる ­仕組み。

2011 年 3月 19から 3月 21日、被災者支援のためのサービスを開発するためのオンラインイベントを開催、

3/19 民

38

Page 39: 141017DisasterManagement

民間によるボランティア・マッチング 現地ニーズと、支援リソースをマッチングするWEB サービス。

2011 年 3月 21日

ボランティアを求める人、ボランティア希望者のマッチングサービス。

3/21 民

39

Page 40: 141017DisasterManagement

官邸サイトへの府省や関係機関の情報集約 探しやすい形式での情報発信をするために、各府省が提供している情報を、横断的に一覧にて掲載。

各府省が独自のホームページで情報提供するだけでなく、提供している情報を集約して表示

【首相官邸ホームページ】 A省

B省C省

HP

HP

HP

3/22 国

※震災情報をカテゴリー別に整理

40

Page 41: 141017DisasterManagement

総合的な情報発信 防災科研がALL311を開

設し、防災に関する情報を集約・発信

被害状況を把握するためのマップ。被災後の航空写真、日本地理学会の津波被災マップ、 OSMによる被害マッピング、震度分布図( Quakemap)を重ねました。

外部から来るボランティアの支援の際に役立つ情報を集めたマップ。ボランティア団体活動マップ、道路状況マップ、避難所情報(防災科研整備)、被災地周辺の銭湯マップ、ボランティアセンターマップ、公共施設(被災前)、気象庁の気象予報を重ねています。

地震ハザードに関するマップです。防災科研 J-SHISの地震動予測地図 (2009 年 1月 1日版 )や地盤増幅率、産総研 GEO Gridの活断層図、 Quakemapによる 3/11 14:46の震度分布を重ねて表示しています。

救援隊が支援する際に役立つマップです。交通状況の把握に道路状況マップ、支援場所として炊き出しマップと緊急避難場所、救護のための病院等の位置として公共施設データ。

避難所運営を支援するマップを重ねました。食料関係として炊き出しマップ、気象情報として気象庁予測資料、受援のための道路通行状況マップやボランティアセンターマップ、ランドマークとなる公共施設データ、被災地周辺の銭湯マップ。

支援を円滑に行うための道路状況を示したマップです。本田技研通行実績情報、トヨタ G-BOOK、宮城県道路規制情報は、リアルタイムの情報です。OSMの道路状況マップは、被災後空中写真で判読しています。

原子力災害に関連するマップ。観測情報は東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングマップ、風向風速は気象庁予測資料、福島第一・第二原子力発電所からの距離。

3/23 国

41

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IT 技術者との協力・連携 東京電力が公開する電力使用状況のデータ( CSV形式)を基に、グラフ等の作成や分析などを実施するアプリケーションの開発を、民間技術者に呼びかけ

 

翌日には多数のアプリケーション    ・ PC向け    ・スマートフォン向け    ・デジタルテレビ向け

3/24 国

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IT企業に被災地支援 現地や支援者に対する情報提供を円滑にするために、散

発的に発信されている情報の集約などを実施。

現地への PC支援無償での PC 提供などを実施

【経団連ホームページ】

【 ICT支援応援隊ホームページ】

IT企業の被災地支援情報IT関連企業の支援情報をわかりやすく提供 ・リンク集で開始 ・ 4月に以下の情報を追加   →企業、概要、対象(地域、組織等)、支援期間

3/24 民

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【文部科学省】

国民・企業のニーズの収集 文部科学省が、被災児童、生徒を効率的に支援するために、支援の要請・提案に関する声を収集するサイトを構築。

国土交通省は物資要望などの掲示板を提供

【国土交通省】4/1

4/1 国

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ボランティア活動の促進 ふんばろう東日本支援プロジェクトは、被災地支援のボランティア組織。 被害の規模の大きさや物資が不足している現場を目の当たりにしたことをきっかけに、ボランティアでの物資支援活動を開始。 「必要なものを必要なところに必要なだけ送る」をコンセプトに、物資の行き届いてない避難所の情報を収集、 Twitterやブログ、 Facebookなどのインターネットメディアを通じて発信し、全国から支援物資を、欲しい場所へ直接送付で きるシステムを構築。

• 「物資支援プロジェクト」では、 2012 年 1月時点で 3000ヶ所以上の避難所・仮設・自宅避難宅に15万 5000品目に及ぶ物資を支援、 Amazon欲しいものリストを活用するシステムにより、 2万4000 個以上の物資を送付

• また、各自治体が収集したものの行き場をなくしていた膨大な物資を同様の方法で被災者へマッチングする「大量送付プロジェクト」や「家電プロジェク ト」では行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避難宅をはじめ、夏冬あわせて総計 2万 5000 世帯以上に家電を送付。

4/1 民

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物資寄付のマッチングサービス ニーズと寄付を直結サービスとして、ショッピングモールが寄付サイトを設置(欲しいものリスト(WishList)) 避難所や被災地の人が欲しいものを入力し、支援したい人が寄

4/9 民

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47

ホームページの特設情報コーナー 各府省のトップページの目立つ位置に震災関連情報に関するリンクを表示、各情報についてカテゴリー等を作成し、情報を整理。

※情報の区分ごとに情報を整理

※利用者ごとに情報を整理

※トップページの目立つ位置に震災関連情報へのリンクを表示

【経済産業省、総務省ホームページ】

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情報をわかりやすく発信 わかりやすい形式での情報発信が重要なことから、福島第一原発の情報等について、図やグラフなどを活用し分かりやすい形で情報を発信。

【国土交通省、文部科学省】

※ 東北地方の鉄道復旧状況を地図を使って発信

※ 放射能モニタリングデータをグラフ化して提供

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【電子政府の総合窓口( e-Gov)、外務省】

・ 情報入手の手段が限られる被災者の方々に、ラジオにより毎日 定時に、震災に関する情報を発信。

・ 震災に関する政府の施策を分かり易く説明。

・ 震災に関する情報を壁新聞の形で提供、各避難所等に掲載。

【首相官邸】

アクセスの多様化 外国人向けに、情報発信を強化。

インターネット接続環境がない方への情報発信のため、ラジオや壁新聞など利用し情報を発信。

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GISの活用 GISを使い、様々な情報を地図上に表示し、被災地域の分析、復興計画の立案に活用。

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発災後 1000時間以降( 42日)の取り組み

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リアルタイムでの Twitter分析方法の検証 2011 年 5月に、リアルタイムでの Twitter分析方法の検証を

実施。発言のピークタイムを抽出し、状況を検証。

データ公開の必要性オピニオンリーダへの信頼度が高い

3月 14日「政府」&「信頼できる」での検索例

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Twitterによる意見分析 対策検討用につぶやき情報をテキスト分析。

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横浜市の給食が今月から福島や茨城の野菜を使うそうです。なんで子供達に安全が確立されていないものを食べさせるのか疑問。

関西テレビの番組で、福島復興支援のためには安全な福島産の野菜を食べよーー、と、出演者が福島産生野菜をばりばり食べてたのですが、寒気がしました。今も放射能は漏れ続けて放射能の雨が大地に落ちてるのに、どう考えても安全とはいいきれないだろ。報道機関は大スポンサー東電様の味方なんですね。

「畑の野菜をくれて、翌日食べたかどうか子供に確認する」背筋が寒くなりました。地域の一体感が一抜け許さない雰囲気に。

実際に2000ベクレルの野菜を食べ続けても害がないのか、あるのかなんて関係ない。『安全かもしれない』ものより『安全』なものを選ぶのはごく自然な心理。福島、関東圏の農家は緩い基準値にのって出荷するより、被害者として原発への声を大にするべき。その方が格段にイメージアップ。

モスバーガーやゼンショーで福島産の野菜を使うとか。絶対、食べない。国より厳しい基準値とはいうがはっきり示していないしね。汚染度の低い野菜を選ぶのは当然。そもそも福島産の食材は全て東電が買い取って廃棄すべき代物。

この国が狂っているのは風評被害と偽って放射能に汚染された野菜や魚介類を国民に食べさせようとしている事だ。官も民も狂っている。・・・自治体も国も放射線量の詳細を公表しない、本当に国民無視の北朝鮮のような国になっている

地産地消は分かりました(納得はしてません)では、せめて弁当持参か給食か選択できるようにしたらどうですか。

市長や教育委員会の考えが全く変わらないのと同様に、福島県産の野菜・牛乳などを子供に食べさせたくないと考える親の考えも変わらないと思います。

5/3-8の Twitterを、「福島」&「野菜」&「食べない」で抽出

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専門家による被災地支援の仕組み プロフェッショナルな知識と技能、経験、資源を持ち寄り、多様な情報プラットフォームの構築・運用を目指して、「情報支援プロボノ・プラットフォーム」(略称、 iSPP)を設立。 各種調査やセミナーを実施。 2011 年 5 月 24 日

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震災前後の写真や映像の記録 「未来へのキオク」プロジェクトは、震災で失われた美しい風景や、懐かしい景色、また、写真・動画などの思い出を、インターネット上の写真・動画共有サー ビスに投稿し、プロジェクトのために作成するサイトで、それらの写真や動画を表示し、公開。 2011 年 6 月 28 日

55

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節電 .go.jp 地震で供給がひっ迫しているため、 2011 年 7月 1日に、

節電啓発のためのサイトを開設。 東京電力のデータを API経由で活用したり、アイディア

募集をする等、楽しみながら節電できる仕組みを提供。

電力供給に対する電力消費量

電力消費量

・参加賞、達成賞

参加者の昨年の実績と比較 http://setsuden.go.jp/

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復旧・復興支援制度データベース 国や自治体の被災地支援制度を、目的に応じてワンストップで簡単に検索可能。 コンセプト:「被災地に支援制度の情報を適確に届けたい」 2012 年 1月 17日にサービス開始し、月間 4万アクセスがある。

窓口相談行政機関職員、行政書士等の  行政業務の専門家による相談

API

府省

外部によるサービス(企業、 NPO、個人 他)

自治体

500件を超える支援制度

標準フォーマット

web

制度利用者

フリーダイヤルとも連携

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大都市災害シミュレーション(渋谷プロジェクト) 混雑度情報と Tweet情報を合わせて解析し、避難誘導モデルを構築。

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4万人以上3万人以上2万人以上1万人以上0.5万人以上0.5万人未満前の 1時間と比較して混雑度が 20%以上増加した地域火災

通行止

避難所

山手線埼京線銀座線半蔵門線副都心線東横線田園都市線井の頭線バス

運休運休▲運転再開( 22:50 )運転再開運転再開▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:10 )一部運行

危険関連発言

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

迂回をお願いします

避難所はこちらです。

迂回をお願いします

Page 59: 141017DisasterManagement

59

大雪対応情報分析訓練(渋谷プロジェクトパート2)

混雑度と Tweet等の分析手法を大雪の日に実証。

雪の状況

混雑度 (250m mesh)

意見全体の分析

詳細メッセージ分析

急患発生 .

遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証 .

携帯電話

雨センサ

Tweets

( 2013-2-5)

赤羽駅

会議室→緊急対応センタ( EOC)  

(浜松町 )

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NDL東日本大震災アーカイブ 東日本大震災に関するあらゆる記録・教訓を次の世代へ伝え、被災地の復旧・復興事業、今後の防災・減災対策に役立てるために、関連する音声・動画、写真、ウェブ情報等を包括的に検索可能。

平成 25 年 3月 7日

60

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その後のビッグデータ解析 交通の解析

どのような車の動きがみられたか どの道が流れていたのか

延焼シミュレーション 個別家屋の特性を入れた解析 詳細地盤特性を入れた解析 住民だけでなく、一時滞在者も含んだ避難解析

地域の共助力 年代別昼間人口、夜間人口の解析

61

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東日本大震災からの示唆

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取り組み全体像

63

防災・減災の取り組み

フェーズ 減災期 安全確保期 緊急期 救命期 生活確保・仮復旧期 復旧・復興準備期 復興期 時間軸 -0h -1h -10h -100h(4日) -1000h(42日) -10000h(417日) 10000h- 日付 2011-3-11 2011-3-11 2011-3-15 2011-4-21 2012-5-1 状況 混乱

歯抜けの様々な情報 混乱 歯抜けの様々な情報

混乱 官民から整理された情報が出始める

収束への移行中 官民から整理された情報が出始める

収束 一般行政情報の利用

収束 一般行政情報の利用

情報収集 被害情報 気象情報

ヘリカメラ 衛星写真 詳細被害情報 気象情報

交通情報 避難所情報 気象情報 緊急物資情報

感染症等情報 支援制度情報 罹災証明基礎情報 仮設住宅情報 生活物資情報

ニーズ 次に向けた知見

ニーズ 次に向けた知見

情報分析 震度予測 被害推定 詳細被害推定 詳細被害推定 sns分析開始

ニーズ分析 情報分析ガイド

ニーズ分析

ニーズ分析 情報分析訓練

情報提供 緊急地震速報 公共情報コモンズ 公共情報コモンズ パーソンファインダ Sinsai.info

公共情報コモンズ パーソンファインダ Sinsai.info 通行実績マップ 官邸 Twitter

パーソンファインダ 通行実績マップ Sinsai.info IT支援情報提供 復旧復興 DB着手 電力データの公開 Twitter認証 SocialMedia指針 e-Gov災害サイト 再利用可能データ公開

各種報告書 復旧復興 DB 節電.go.jp

各種報告書 復旧復興 DB

マッチング

助けあいジャパン ボランティアマッチング プログラマとの連携 WishList

データ蓄積等

サイトミラーリング

サイトミラーリング

映像アーカイブ 震災アーカイブス

統合支援 被害予測地図 訓練、啓発

総合防災システム 防災ネットワーク

総合防災システム 防災ネットワーク

総合防災システム

現場支援 義援金支援サイト ボランティア情報 一般行政システム

ボランティア情報

緑は民間の取り組み

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災害マネジメントを実効的に動かすための課題

意思決定ルート 窓口の整理

• 対策を実施しようとすると、人づてにキーマンを探すしかなく、手当たり次第に連絡するしかなかった

意思決定ボトルネック• キーマンに情報が集積し処理がオーバーフロー。待ち状態のプロジェクトが山積。• 案件管理がされていないため、面での把握ができていなかった。

プロジェクトの交通整理 複数の類似プロジェクトが並行して行われてもコーディネートする組織がなかった。 中途半端に競争が起こり、現場が混乱。

資金確保 政策や情報システムの現場では、緊急で使える予算がなく、各ベンダに協力をお願いするしかなかった。

• 311では、感謝状による対応 本気での訓練不足

多くの訓練が机上訓練であるため、実際の大規模災害では機能しない• 311の時も個人メールをベースに対策を実施

課題解決への意欲 課題解決より、そのために生じる問題や抵抗に気にするので、スピードが出ない

民間企業では、緊急対策本部に CIOが入り、統制を一元化。(一日目で入っていなくても、翌日から参加) 64

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復旧・復興フェーズでの課題 緊急時に取り除かれていた組織の壁の復活

緊急時には、組織の壁があっても緊急対応として認められたものが、体制が整うにつれて、うまく進まなくなる。

スピード感の欠如 マイナス要因の検討に時間がかかり、前に進ませるのが難しくなる。

時間の確保 各部門の本来業務があるため稼働を割くのが難しくなる

復旧・復興進捗状況の管理データベースも今後の課題 米国ではリーマンショック後の復興予算を Recovery.govで管理

• 四半期ごとの進捗状況の管理、問題プロジェクトの報告機能等がある。

65

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首都災害対策に向けた取り組み

66

Page 67: 141017DisasterManagement

今後の取組に向けて 非常時には臨機応変に対応し、短いサイクルで PDCAを

回していくことが重要。

◆ 情報の収集・分析・共有 → 情報を収集・共有する仕組み見直し → 国民の声など、迅速で高度な情報の分析◆ 情報へのアクセス手段の確保    (パソコンの毀損、ネットワークの遮断、停電等により通常時のアクセス手段が使用できないおそれ)

 → どこでも情報にアクセスできる携帯端末向けの情報提供 → ネットワークへの負荷が少なく、多様な端末からアクセス可能なhtml形式等での情      報提供 → システムや設備そのものの喪失も想定した広域災害時のBCP◆ 迅速かつ容易な情報へのアクセス → 関係情報をできる限り一元的に提供 → 情報伝達を容易にするソーシャルメディア等を活用した情報提供◆ 情報形式の標準化 → 情報の抜け漏れを防ぎ、マッシュアップも容易にするデータフォーマットの統一

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Page 68: 141017DisasterManagement

今後の取組に向けて◆ 行政機関以外の主体との協力 → 民間事業者等による情報活用を可能とするよう、 2 次利用が容易な CSV形式等で    の情報提供 → 災害対応するための民間の技術開発力、支援策の活用 → 官民の役割分担について検討が必要◆ 情報関連の扱いを集約化、共有化 → 情報という観点から災害対応に当たれる責任者の設置 → 支援情報等、政府への情報の入口の整理◆ 情報リテラシーの向上 → 普段から使い慣れた手段が重要なことから、 BCPも踏まえた日常的な情報活用推進 

68

Page 69: 141017DisasterManagement

新たな可能性と残っている課題 混乱の防止

通信が混乱した中での情報の収集、発信 大量情報分析による避難誘導や対策

適切な対応 大量の人が集まる避難所等の状況をどう把握し運営するか

物資の補給をどうするか 日常と非常時のデュアルユース

オリンピックの外国人対応も視野に入れた、観光、施設情報との融合

民間支援人材との協力 災害後の ITボランティアのコーディネート

迅速な復旧 支援制度の効果的な提供

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ソーシャルメディアの活用

避難所状況管理

共通語彙基盤

復旧・復興支援制度 DB

協力体制の構築

Page 70: 141017DisasterManagement

取り組み①ソーシャルメディアの活用

70

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情報発信 普段から使っているソーシャルメディアをうまく活用することが重要。

[催事]今週末の 22日に市民センターで絵画展があります。ぜひいらっしゃってください13:44

[募集]第2小学校の放課後見守りボランティアを募集中です。16:32

地震が発生しました。震度は6です。高台に避難してください。10:54

RT : @内閣防災 津波警報が発令されました。すぐに避難してください。10:58

山上公民館、第三小学校を避難所として開設しました。11:10

ダンスクラブが地区大会で優勝しました。県大会に進出です。09:43

今週末は運動会です。天気も良い予報です。楽しみですね。14:33

地震が発生しました。震度は6です。建物に大きな被害はありません。10:54

第一小学校は津波の心配はありません。11:09

帰宅は親による送迎となります。迎えに来られない場合には、宿泊の準備をしていますので、ご安心ください。14:21

市のソーシャルメディア例 学校のソーシャルメディア例

発災

津波警報が発令されました。すぐに避難してください。10:58

内閣防災

市や学校などの管理者が重要な情報を再送

71

Page 72: 141017DisasterManagement

定着までの道のりは長い 同じポリシーでも、教育をしないと使われない。

フォロワー 98人

フォロワー 63人

フォロワー 74人

○運動会などで日常的に利  用し、災害対応も実施

△主に災害対応を配信 ×未使用

自治体内共通ポリシー

72

Page 73: 141017DisasterManagement

市民との直接対話 通常の報告ルート以外に、現場から情報を得て、レスポンスをすることができる

73

Page 74: 141017DisasterManagement

情報発信に対する反応分析 ソーシャルメディアでは、発信した情報に対するリアルタイムな反応を見ることができる。

反応を見ながら情報発信することで、的確に情報提供を行うことができる。

○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、駅周辺には近づかないでください

同意 RTこんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。RT○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、駅周辺には近づかないでください

○○市です。駅前は混雑で大変危険です。以下の写真をご覧ください。

こんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。 RT○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、駅周辺には近づかないでください

本当に危なそうだ。近づかないようにしよう。 RT○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、駅周辺には近づかないでください

13:24

13:32

13:26

13:29

13:34

市からの情報発信 ネット上の反応

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大都市災害対策 (2012/9-  ) 背景

東日本大震災当日、都心でも交通機関がマヒし大きな混乱が発生。 関東で大規模震災が起こった時には、より大きな混乱が予想される。 震災直後の取り組みによりテキスト分析のノウハウの蓄積があったが、それを更に発展する機会として、 当時のデータで解析できる google ワークショップが開催された。

概要 2012 年 9月に、震災当日の渋谷駅の状況を過去の tweetデータと人口密度データを中心に分析を行い、大都市災害に対する情報分析方法の検証を行った。

2013 年 2月に実地訓練を実施。大雪において分析方法を実際に活用し、有効性を確認。

2013 年夏-秋に、京都の洪水、大島の台風被害等、様々な状況に合わせて検証し、テキスト分析が有効な災害状況の検証を行った。

結果 情報分析手法として蓄積したノウハウを、ガイドとして整備

示唆 防災部門のみでの情報分析ツールの導入は、費用面、運用ノウハウ面から難しい。 情報分析ツールは、日常的なマーケティングツールとして重要なことから、デュアルユースな導入方法を考えなければいけない。

情報分析は、注目ワードの設定等のノウハウが重要であり、訓練等でその経験を積んでおく必要がある。

通常の災害情報に対する補足情報と考えることが重要。 75

Page 76: 141017DisasterManagement

渋谷エリアでの机上分析 渋谷エリアの 250m メッシュでの人口密度データと Tweetを併せて分析。

4万人以上3万人以上2万人以上1万人以上0.5万人以上0.5万人未満前の1時間と比較して混雑度が20%以上増加した地域

火災

通行止

避難所

山手線埼京線銀座線半蔵門線副都心線東横線田園都市線井の頭線バス

運休運休▲運転再開(22:50)運転再開運転再開▲運転再開(22:30)▲運転再開(22:30)▲運転再開(22:10)一部運行

危険関連発言

①人口密度データを可視化することで概況を把握

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1時

2時

2011/ 3 / 11

2012/ 10/ 5

②時間変動など、詳細傾向の把握

③現場の声全体を分析することで全体像を把握

④危険箇所等、特定状況を深堀

⑤個別の声を確認

状況が浮かび上がってくる76

Page 77: 141017DisasterManagement

3月 11日 22時 混雑度マップ

4 万人以上3 万人以上2 万人以上1 万人以上0.5 万人以上0.5 万人未満前の 1 時間と比較して混雑度が 20%以上増加した地域

火災

通行止

避難所

山手線埼京線銀座線半蔵門線副都心線東横線田園都市線井の頭線バス

運休運休▲運転再開( 22:50 )運転再開運転再開▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:10 )一部運行

危険関連発言数

駅周辺の混雑度は相変わらず高い

危険に関する発言は減ってきている

77

Page 78: 141017DisasterManagement

3月 11日 22時 中心部人口密集度( 250m四方内の人数推測値)

14時

15時

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2011/3/112012/10/5

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2011/3/112012/10/5

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45000

2011/3/112012/10/5

※2012/10/5 は金曜(人数はいつも NAVIラボ混雑度マップより推計)

ピークは去っている

78

Page 79: 141017DisasterManagement

3月 11日 22時  twitter意見分析(渋谷に関するつぶやき全数)

避難所等は落ち着いてきている79

Page 80: 141017DisasterManagement

3月 11日 22時  Twitter意見分析(渋谷とともに発言される特定語分析)

危険 銀座線

安全関連 女性関連駅は危険なほど混んでいる

80

Page 81: 141017DisasterManagement

情報分析結果の活用イメージ

4万人以上3万人以上2万人以上1万人以上0.5万人以上0.5万人未満前の 1時間と比較して混雑度が 20%以上増加した地域火災

通行止

避難所

山手線埼京線銀座線半蔵門線副都心線東横線田園都市線井の頭線バス

運休運休▲運転再開( 22:50 )運転再開運転再開▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:30 )▲運転再開( 22:10 )一部運行

危険関連発言

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

渋谷駅前は大変混雑しております

迂回をお願いします

避難所はこちらです。

迂回をお願いします

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机上訓練結果を元にした実地訓練 混雑度と Tweet等の分析手法を大雪の日に実証。

浜松町の会議室に設置した仮説オペレーションセンターで都内の状況をモニターし、赤羽駅の混乱状況を把握。

雪の状況

混雑度 (250m mesh)

意見全体の分析

詳細メッセージ分析

急患発生 .

遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証 .

携帯電話

雨センサ

Tweets

( 2013-2-5)

赤羽駅

会議室→緊急対応センタ( EOC)  

(浜松町 )

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ソーシャルメディア活用のノウハウ整理 情報分析を繰り返し、大量データの情報分析の注意点を明確化。

大量メッセージ発生時の処理方法 再送メッセージの処理が必要 再送メッセージの遅延特性への配慮 分析用辞書作成のポイント

他の災害等での検証により得た追加の知見 混乱した災害や避難所分析等、収集対象の現地の情報量の規模が大きいものに有効。 救急救命には使うには、フィルタリングが重要。デマ情報も分析次第で判断可能。 台風等、予見された災害では、従来型の情報網で十分な情報が入り、 tweet分析の効果が薄い

必要だ(87)

被災地(38)他国(25)

募金(25)

今一番(18)

支援(38)

必要だ(18)

求める(5)

ギフト(3)される(3)

送る(10)

届ける(10)

必要だ(9)仕分け作業(5)

輸送(5)

必要だ(25)

送る(8)

届く(8)支援(7)

情報(5)

東日本(19)

海外(6)

支援(6)

今回(4)

被害(4)

送る(7)

グループ(4)

コメント(4)

強要する(3)

支援する(3)

支援(25)

必要以上(24)

緊急(3)

削除する(3)震災(3)

必要だ(14)

まとめる(5)

求める(5)掲載する(5)

更新する(5)

必要だ(7)

募集(4)

募集する(4)

スタッフ(3)

いただく(2)

経費(4)不可欠だ(4)

一杯(3)

手間(3)

確認する(2)

支援(335)

被災地(115)

支援物資(71)

物資(64)

震災(55)

被災者(54)

募金(46)

情報(45)ボランティア(40)

必要(39)

願う(222)

被災地(211)

必要だ(126)

他国(26)

募金(26)

支援(211)

求める(131)

開設する(113)

支援(否) (72)

情報(39)

求める(131)

掲載する(131)

更新する(131)

物資(131)

まとめる(116)

必要だ(185)情報(131)

届ける(81)

送る(35)

届く(34)

まとめる(113)

チェンジする(11)

届ける(100)

輸送(91)

溜まる(80)

リスト(26)

送る(24)

使う(否) (198)

実施する(6)

自然災害(6)

外す(2)

本部あて(198)

支援(867)

被災地(537)

情報(425)

物資(356)

テレビ(305)

支援物資(301)

地域(221)

簡易トイレ(199)

浦安市災害対策(198)

浦安市内(198)

Tweet1500件

Tweet489件

フィルターで重複を削除

2011/3/24「支援」「必要」での検索結果

「危険」というオリジナルの tweet再送された「危険」という tweet1時間の差がある

メッセージ遅延の例

再送データを除いた分析の例

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ガイドブック

国民の意見を活かしていますか~行政機関における情報分析ツール活用ガイド~

パブリックコメントアンケート自由記述意見募集

情報が持つ価値を100%引き出していますか?

単なる紙の山、文字の羅列にしていませんか?

2011/4/11 2014/2/5

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/bousai/dai3/sankou3.pdf84

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取り組み②語彙の統一(共通語彙基盤)

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共通の語彙の基盤とは

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情報を交換するための参照用の辞書である。

ガスがない!!

どっちだ??

水がない!!

手術用?飲料水?生活用水?

用語が定義されるので、支援する側に的確に情報が伝わる

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内閣府の定義住家半壊の基準損壊部分が延床面積の20 % 以上70 % 未満のもの損害割合経済的被害が2 0 % 以上5 0 % 未満のもの

うち「大規模半壊」損壊部分が延床面積の5 0% 以上7 0% 未満経済的被害が4 0% 以上5 0% 未満

高知県海洋局漁港課半壊:大修理しなければ居住できないが,建替えをしなくても居住可能なもの。

東京都半壊 損害額が住家の時価の 20~ 50%

情報の意味が違う例 定義が違うから、集計にばらつきがでる。

半壊世帯は何件だ?

地域毎の集計にばらつきがある

87

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基本的な用語も統一されていない 避難所、医療機関、給水所等の定義、備蓄品の呼び方がバラバラである。

A自治体 A-自治体 1 B自治体 B- 1自治体避難所 仮の定義避難所 避難所の総称 避難施設指定避難所 自治体があらかじめ指定した避難所 避難所 避難所 避難所福祉避難所 生活に解除などが必要な方が入る避難所 二次避難所

仮設避難所 災害時に避難所に特別に解放されてできる仮の避難所

広域応援活動拠点 広域で避難者支援を行うための活動拠点。臨時ヘリポートや備蓄倉庫等を保有。 広域応援活動拠点 地域防災拠点

避難場所 避難場所の総称

緊急避難場所

避難場所へ避難する前に、近隣の避難者が一時的に集合して様子を見る場所又は避難者が避難のために一時的に集団を形成する場所

一時集合場所 一時避難場所

広域避難場所

大地震時に発生する延焼火災やその他の危険から避難者の生命を保護するために必要な面積を有する大規模公園、緑地等のオープンスペースをいう。

広域避難場所 広域避難地 広域避難場所

帰宅困難者受入施設 帰宅困難者が一時的に滞在する施設 一時滞在施設、一時待機施設 帰宅困難者一時滞在施設

災害時帰宅支援ステーション 帰宅者に対してトイレの提供等の各種支援をする民間施設 災害時帰宅支援ステーション 災害時帰宅支援ステーション災害時帰宅支援ステーション

一時避難施設 都道府県の施設などで、市町村が一時的に利用する避難施設

一時避難施設、一時避難所、一時受入施設

都道府県と市町村の語彙が違っており、情報をマッシュアップできない

88

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防災情報で顕在化している課題 各防災マップの情報がバラバラだと、情報交換できない

だけではなく、行政機関外のサポートも受けにくい。

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A市の施設情報

B市の施設情報 C市の

施設情報

D市の施設情報

都道府県の持つ防災情報

上記の各情報がバラバラで検索できない

従来公開用情報が統一されるので、組み合わせて使ったり、様々な使い方が可能。

共通語彙対応すると

広域アプリや地域アプリが作りやすくなる

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現在取り組んでいる語彙の標準化 平成 25 年 6月に閣議決定された「世界最先端 IT 国家創造宣言」で整備を明記。

コア語彙及び他業務とも関連の深い部分のドメイン語彙を対象とする。(「病院」という用語は、医療ドメインであるが、施設案内、防災、観光でも使用するため)

基本的にドメイン内でしか使わない専門の語彙は、専門家の領域なので対象としない。

コア

普遍語彙

共通語彙

共通語彙

ドメイン

内部

交換用語彙

交換用語彙

交換用語彙

内部データ形式

内部データ形式

内部データ形式

変換

拡張

拡張

人、場所、法人+α

(防災(物資))

防災

施設

調達

カタログ

制度

・・・

・・・

将来領域

コアボキャブラリ

API

API

コア・ボキャブラリ氏名、住所等の分野共通に使う語彙

ドメイン・ボキャブラリ各分野内でしか使われない専門語彙

赤い範囲が対象

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情報構造のイメージ 施設の情報は、コアのボキャブラリとドメインのボキャブラリの組み合わせで表す。

91

病院

建物

診療科

所在(住所)

施設情報

建築物情報

状況

ベッド数

小学校

建物

生徒数

所在(住所)

施設情報

建築物情報

避難所情報コアボキャブラリ

ドメインボキャブラリ

イベント

建物

スケジュール

所在(住所)

連絡先

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オリンピック対策、観光対策としても有効 防災のためではなく、一般行政用途なので様々な分野で利用可能。

施設管理者は一元的に情報の管理をすることができ、様々な問い合わせに対して的確に対応可能。

施設管理者

打瀬小学校ic: _建物 所在

ic: _場所 住所ic: _住所 住所 千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1ic: _住所 構造化住所

ic: _構造化住所 国ic: _構造化住所 都道府県 千葉県ic: _構造化住所 市区町村 千葉市ic: _構造化住所 町名 美浜区打瀬ic: _構造化住所 街区符号 1ic: _構造化住所 住居番号 3ic: _構造化住所 地番 1ic: _構造化住所 方書

ic: _方書 方書ic: _方書 ビル名ic: _方書 部屋番号

ic: _構造化住所 郵便番号 2610013ic: _場所 経緯度座標

ic: _経緯度座標系 測地系コードic: _経緯度座標系 緯度

ic: _緯度 度 35ic: _緯度 分 38ic: _緯度 秒 31.4

ic: _経緯度座標系 経度 1ic: _経度 度 140ic: _経度 分 2ic: _経度 秒 50.3

ic: _建物 施設情報ic: _施設 名称 打瀬小学校ic: _施設 種別 小学校ic: _施設 商用区分

ic: _施設 概要

平成7年4月開校。全校児童数は,平成23年5月1日現在901名27学級。21世紀のライフスタイルを目指した街と一体化されたオープ

“ンスクール。街に開かれ 門も塀もない小学”校 である。

ic: _施設 利用時間ic:オープン日ic:開始時間ic:終了時間

ic: _施設 料金ic: _施設 収容人数

ic: _数量 単位ic: _施設 駐車場

ic: _数量 単位ic: _施設 保有設備ic: _施設 アクセス

最寄り駅名称 海浜幕張出口名 南口

バス名称

徒歩時間 14分総時間 14分

ic: _施設 リファレンスic: _建物 建物情報

ic: _建物構造 敷地面積ic: _建物構造 主要用途ic: _建物構造 建築面積ic: _建物構造 延べ面積ic: _建物構造 最高の高さic: _建物構造 地上階数 4ic: _建物構造 地下階数 0ic: _建物構造 構造ic: _建物構造 竣工日

ic: _建物 避難所情報im: ID避難所im: _避難所 種別 一時避難場所im: _避難所 期間im: _避難所 収容人数 3000im: _避難所 救護設備im: _避難所 備蓄倉庫 有im:: _避難所 給水設備 非常用井戸im: _避難所 炊事設備im: _避難所 発電設備im: _避難所 風呂im: _避難所 シャワーim: _避難所 トイレim: _避難所 救援資材

ic: _建物 公共設備情報im: ID公共設備im: _公共設備 名称 AEDim: _公共設備 連絡先 打瀬小学校

ic _建物 連絡先情報ic: _連絡先 名称 打瀬小学校ic: _連絡先 メールアドレス [email protected]: _連絡先 住所 千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1ic: _連絡先 電話番号 043- 211- 0321ic: _連絡先 内線ic: _FAX連絡先 番号 043- 299- 2831

ic: _URL連絡先 http:/ / www.cabinet-cbc.ed.jp/ school/ es/ 114/ index.html

観光課が、観光のガイド作成に利用

防災課が、避難所確認に利用

市民課が施設ガイドに利用

民間事業者が利用名称、住

所、連絡

先 名称、住

所、開館時間、連絡先

名称、住所、避難所種別、収容数

名称、住

所、連絡

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取り組み③チーム作り

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オープンガバメントの中での災害対応 オープンガバメントとは

「透明性」「参加」「協働」を柱とした、新しい行政モデルの仕組み(「お上」思想からの脱却)

オープンデータ、オープンプロセス、対話型掲示板、 sns活用等により、市民とともに政策を考え実行していく。マーケティング視点の行政である。

このノウハウを、災害対応に応用。また、この人脈も活用。 99%の時間は日常利用し、1%のいざというときに、災害モードに。

発信

収集分析

発信

本庁舎 学校等

発信情報への反応 市民の

声父母や関係者への

発信

市民への発信

94

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災害モードでの運用 災害用システムは予算の獲得が難しく、普段使っていないと緊急時に機能しない。

そのため、防災部門単独ではなく、日常のシステムや広報部門とどのように一体的に企画するかが重要。

普段、情報分析をしている人達を災害要員に指定し、訓練を行うとともに、災害時に防災チームに召集。

発信

収集分析

発信報告

本庁舎 学校等

発信情報への反応

市民の声父母や関係者への

発信

市民への発信

状況報告

情報提供認証アカウント

反応分析 危険度分析ニーズ分析デマ防止

情報提供

・日常、住民サービスの案内をしているアカウントから、災害情報を発信・発信しているアカウントが本物かどうか認証が必要

・バックアップの報告手段として活用・ NPOなどにも情報提供可能

・日常、住民サービスの案内をしているアカウントから、災害情報を発信・終夜預かりなどの情報提供で、親の一斉帰宅を抑制

・行政の発信情報に対する、反応をモニタ(誘導の効果等)

・現地の声を直接収集

・防災アカウントからの発信は、防災関係者向け。国の発信を県の関係者が受けて、必要なものを再送する。 95

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ITボランティアとの協業 東日本大震災後の IT業界の大きな変化は、 IT業界での社会活動家が増えたことである。能力とモチベーションの高い人材が様々な活動を行っている。 東日本の経験から、 IT 系ボランティアはかなりの数がいる。しかも、全国の人材がネットでつながっている。

そこに対して、支援を要請するには、日ごろからの信頼性の確保が重要である。

オープンデータの推進などにより、このような人材とコミュニケーションを図っておくことが重要である。

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取り組み④復旧・復興支援制度データベース

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復旧・復興支援制度データベース 国の支援制度が入力されているので、都と市区町村の支援制度を入力するだけで、ワンストップで目的に応じた支援制度を検索可能。

タイムリーに支援を受けることで円滑な復旧・復興を支援可能。 2012 年 1月 17日に東北地方でサービス開始し、月間 4万アクセスがある。 窓口相談

行政機関職員、行政書士等の  行政業務の専門家による相談

API

府省

外部によるサービス(企業、 NPO、個人 他)

都市区町村

500件を超える支援制度

標準フォーマット

web

制度利用者

フリーダイヤルとも連携

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取り組み⑤避難所状況管理政府のプロジェクトではない自発的プロジェクト

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避難所の状態把握 避難所の状況がわからないと適切な対処ができない

食料 飲料 生活空間 衛生状態 秩序の維持

.100

指定避難所

仮設避難所

少ない正式情報

多くの未確認情報

真夏や真冬の大災害では、深刻な問題

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避難所状況報告システム( Sherepo(開発中))

通常の報告と並行し、snsで避難所の報告を送信。 耐障害性の向上 民間支援者への情報提供

仮設の避難所も簡単に情報収集可能。

構造化されたデータ

通常の報告ルート

ソーシャルメディア

避難所

災害対策本部

支援チーム101

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102

支援計画の立案 状況に合わせて、適切に支援を実行可能。

災害対策本部

食物

医療正式報告

傾向

Food

Water

Clothe

Shelter

Sanitation

Medication

Safety

0:No Problem

0:No Problem

2:Operation

5:Serious

5:Serious

4:No roof

3:Once a day

各種条件で抽出

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指定避難所

仮設避難所

自治体

災害対策本部は広域で要支援情報を確認することができる。

事前配布と訓練

事前の準備と非常時の対応 災害前に導入を図り、災害時に活用 災害時には、防災無線やラジオで案内。

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まとめ

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災害用 ITのポイント 東日本大震災で多くの活用可能性と課題が明確になった。 SNS等、日常的な工夫で大きな効果が得られるものも多い。

ITコミュニティの形成は非常に心強い状況である。日ごろからの関係構築が重要である。

災害に対する IT活用で、考える点は 2 点。1. デュアルユースで使えるか。そうでない場合には、災害時に確

実に使ってもらう対策があるか。2. 明日でも使えるか

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