2 ictサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6...

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2 ICT サービスの利用動向 1 インターネットの利用動向 1 情報通信機器の普及状況 ア 主な情報通信機器の普及状況(世帯) ●スマートフォンとパソコンの普及率の差が 1.2 ポイントと接近 2016年の世帯における情報通信機器の普及状況をみると、「モバイル端末全体 *1 」及び「パソコン」の世帯普及 率は、それぞれ94.7%、73.0%となっている。また、「モバイル端末全体」の内数である「スマートフォン」は、 71.8%(前年比0.2ポイント減)と前年と同程度にとどまったが、「パソコン」の普及率が下がったことによりそ の差は前年の 4.8 ポイントから 1.2 ポイントに縮小している(図表 6-2-1-1)。 図表 6-2-1-1 情報通信端末の世帯保有率の推移 固定電話 FAX モバイル端末全体 スマートフォン パソコン タブレット型端末 ウェアラブル端末 インターネットに接続できる 家庭用テレビゲーム機 その他インターネットに接続できる 家電(情報家電)等 インターネットに接続できる 携帯型音楽プレイヤー 2007 (n=3,640) 2008 (n=4,515) 2009 (n=4,547) 2010 (n=22,271) 2011 (n=16,530) 2012 (n=20,418) 2013 (n=15,599) 2014 (n=16,529) 2015 (n=14,765) 2016(年) (n=17,040) 90.7 90.9 91.2 85.8 83.8 79.3 79.1 75.7 75.6 72.2 55.4 53.5 57.1 43.8 45.0 41.5 46.4 41.8 42.0 38.1 95.0 95.6 96.3 93.2 94.5 94.5 94.8 94.6 95.8 94.7 9.7 29.3 49.5 62.6 64.2 72.0 71.8 85.0 85.9 87.2 83.4 77.4 75.8 81.7 78.0 76.8 73.0 7.2 8.5 15.3 21.9 26.3 33.3 34.4 0.5 0.9 1.1 15.2 20.8 25.9 23.3 24.5 29.5 38.3 33.0 33.7 31.4 19.1 22.0 27.3 17.0 20.1 21.4 23.8 18.4 17.3 15.3 4.3 5.5 7.6 3.5 6.2 12.7 8.8 7.6 8.1 9.0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (%) (出典)総務省「通信利用動向調査」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html *1 「モバイル端末全体」には、携帯電話・PHSと、2009年から2012年までは携帯情報端末(PDA)、2010年以降はスマートフォンを含む。 6ICTICT サービスの利用動向 第2節 平成 29 年版 情報通信白書 第2部 281

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Page 1: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

第2節 ICTサービスの利用動向

1 インターネットの利用動向

1 情報通信機器の普及状況ア 主な情報通信機器の普及状況(世帯)●スマートフォンとパソコンの普及率の差が1.2ポイントと接近

2016年の世帯における情報通信機器の普及状況をみると、「モバイル端末全体*1」及び「パソコン」の世帯普及率は、それぞれ94.7%、73.0%となっている。また、「モバイル端末全体」の内数である「スマートフォン」は、71.8%(前年比0.2ポイント減)と前年と同程度にとどまったが、「パソコン」の普及率が下がったことによりその差は前年の4.8ポイントから1.2ポイントに縮小している(図表6-2-1-1)。図表6-2-1-1 情報通信端末の世帯保有率の推移

固定電話FAXモバイル端末全体スマートフォンパソコンタブレット型端末ウェアラブル端末インターネットに接続できる家庭用テレビゲーム機

その他インターネットに接続できる家電(情報家電)等

インターネットに接続できる携帯型音楽プレイヤー

2007(n=3,640)

2008(n=4,515)

2009(n=4,547)

2010(n=22,271)

2011(n=16,530)

2012(n=20,418)

2013(n=15,599)

2014(n=16,529)

2015(n=14,765)

2016(年)(n=17,040)

90.7 90.9 91.2 85.8 83.8 79.3 79.1 75.7 75.6 72.255.4 53.5 57.1 43.8 45.0 41.5 46.4 41.8 42.0 38.195.0 95.6 96.3 93.2 94.5 94.5 94.8 94.6 95.8 94.7

9.7 29.3 49.5 62.6 64.2 72.0 71.885.0 85.9 87.2 83.4 77.4 75.8 81.7 78.0 76.8 73.0

7.2 8.5 15.3 21.9 26.3 33.3 34.40.5 0.9 1.1

15.2 20.8 25.9 23.3 24.5 29.5 38.3 33.0 33.7 31.4

19.1 22.0 27.3 17.0 20.1 21.4 23.8 18.4 17.3 15.3

4.3 5.5 7.6 3.5 6.2 12.7 8.8 7.6 8.1 9.0

- - -

- - -- - - - - - -

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100(%)

保有率

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

*1 「モバイル端末全体」には、携帯電話・PHSと、2009年から2012年までは携帯情報端末(PDA)、2010年以降はスマートフォンを含む。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 281

情通29_06-02.indd 281 2017/07/14 14:35:54

Page 2: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

イ モバイル端末の保有状況(個人)●個人におけるスマートフォンの保有率は引き続き上昇

2016年における個人のモバイル端末の保有状況を見ると、スマートフォンの保有率が56.8%(前年比3.7ポイント増)と引き続き上昇しており、モバイル端末全体(携帯電話・PHS及びスマートフォン)の保有率も83.6%(同2.2ポイント増)と上昇傾向にある(図表6-2-1-2)。

2 インターネットの普及状況イ インターネットの利用状況●インターネット利用者数、人口普及率の双方が増加

2016年のインターネット利用者数*2は、2015年より38万人増加して1億84万人、人口普及率は83.5%(前年比0.5ポイント増)となった(図表6-2-1-3)。また、端末別インターネット利用状況をみると、「パソコン」が58.6%(同1.8ポイント増)と最も高く、次いで「スマートフォン」が57.9%(同3.6ポイント増)、「タブレット型端末」が23.6%(同5.3ポイント増)となっている(図表6-2-1-4)。図表6-2-1-3 インターネットの利用者数及び人口普及率の推移

8,754 8,811 9,0919,408 9,462 9,610 9,652

10,044 10,018 10,046 10,084

72.6 73.0 75.3 78.0 78.2 79.1 79.582.8 82.8 83.0 83.5

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(%)(万人)

(年)

利用者数 人口普及率

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

*2 ①調査対象年齢は6歳以上。②インターネット利用者数(推計)は、本調査で得られた過去1年間におけるインターネット利用者の割合に6歳以上の推計人口(国勢調査及び生命表等を用いて推計)を乗じて算出。インターネット接続機器については、パソコン、携帯電話・PHS、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機等あらゆるものを含み(当該機器を所有しているか否かは問わない。)、利用目的等についても、個人的な利用、仕事上の利用、学校での利用等あらゆるものを含む。③無回答を除いて算出している(ただし、図表6-2-1-1を除く)。

図表6-2-1-2 モバイル端末の保有状況

71.4

38.9 39.1

73.7

34.6

44.7

81.4

35.1

53.1

83.6

33.6

56.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

モバイル端末全体 携帯電話・PHS(スマートフォンを除く)

スマートフォン

(%)

2013年(n=43,625) 2014年(n=43,404)2015年(n=36,402) 2016年(n=44,430)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部282

情通29_06-02.indd 282 2017/07/14 14:35:55

Page 3: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-4 インターネット利用端末の種類

83.0

56.8

54.3

18.3

15.8

7.7

4.5

83.5

58.6

57.9

23.6

13.3

9.2

6.8

0 20 40 60 80 100インターネット利用率

(全体)

パソコン

スマートフォン

タブレット型端末

携帯電話・PHS(スマートフォンを除く)インターネット対応型

家庭用ゲーム機インターネット対応型

テレビ受信機

(%)

2015年(n=33,525) 2016年(n=40,297)

※当該端末を用いて過去1年間にインターネットを利用したことのある人の比率(出典)総務省「通信利用動向調査」

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

●インターネット利用は概ね上昇傾向にあり、世代間の差は縮小するも年収間の格差はいまだに存在2016年における個人の年齢階層別インターネット利用率は、13歳〜59歳までは各階層で9割を超えているほ

か、6歳〜12歳の利用が82.6%と前年から7.8ポイントと大幅に上昇した。また、所属世帯年収別の利用率は、400万円以上の各階層で約9割となっている(図表6-2-1-5)。図表6-2-1-5 属性別インターネット利用率

83.074.8

98.2 99.0 97.8 96.5 91.481.6

71.4

53.5

20.2

83.582.6

98.4 99.2 97.5 96.7 93.083.3

69.4

53.6

23.4

0102030405060708090100

全体

6~12歳

13~19歳

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60~64歳

65~69歳

70~79歳

80歳以上

(%)

年齢階層別

60.6

74.3

86.4 89.6 90.2 91.1

61.4

75.7

86.5 89.8 92.3 92.9

0

20

40

60

80

100

200万円未満 200~400万円未満

400~600万円未満

600~800万円未満

800~1,000万円未満

1,000万円以上

(%)

所属世帯年収別

2015年(n=33,525) 2016年(n=40,297)

2015年(n=33,525) 2016年(n=40,297)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

●大都市圏を中心にインターネット利用率、スマートフォン利用率が高い地方別にインターネット利用率及びスマートフォン利用率をみると、いずれも南関東、東海、近畿の利用率が高

く、最も高い南関東は、インターネット利用率が88.1%、スマートフォン利用率が64.9%となっている(図表6-2-1-6)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 283

情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55

Page 4: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

83.275.5 81.7 88.1 82.0 78.4 84.8 84.5 80.3 79.4 79.3

52.850.2

54.5

64.9

53.749.6

58.9 58.653.2

51.054.2

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

(n=756) (n=5,390)(n=2,640)(n=3,295)(n=3,379)(n=3,320)(n=3,768)(n=4,895)(n=4,735)(n=2,773)(n=5,346)

北海道 東北 北関東 南関東 北陸 甲信越 東海 近畿 中国 四国 九州・沖縄

(%) (%)

インターネットを利用した スマートフォンを利用した

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

ウ インターネットの利用目的●インターネットの利用目的は、「電子メールの送受信」が最も多い

インターネットの利用目的については、「電子メールの送受信」が年齢階層に関わらず高くなっている一方、「ソーシャルネットワーキングサービスの利用」や「動画投稿・共有サイトの利用」では年齢階層による差が大きくなっている(図表6-2-1-7)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部284

情通29_06-02.indd 284 2017/07/14 14:35:55

Page 5: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-7 年齢階層別インターネット利用の目的・用途(複数回答)

0102030405060708090100(%)

0102030405060708090100(%)

電子メールの送受信

ホームページ・ブログの開設・更新

又は閲覧・書き込み

ソーシャルネットワーキングサービスの利用

無料通話アプリやボイスチャットの利用

動画投稿・共有サイトの利用

ラジオ、テレビ番組、映画などの

オンデマンド配信サービスの利用

オンラインゲームの利用

クイズ・懸賞応募、アンケート回答

地図・交通情報の提供サービス(無料のもの)

天気予報の利用(無料のもの)

ニュースサイトの利用

辞書・事典サイトの利用

eラーニングの利用

商品・サービスの購入・取引

商品・サービスの購入・取引

(金融取引・デジタルコンテンツ購入を除く)

デジタルコンテンツの購入・取引

金融取引

インターネットオークション

電子政府・電子自治体の利用

その他

電子メールの送受信

ホームページ・ブログの開設・更新

又は閲覧・書き込み

ソーシャルネットワーキングサービスの利用

無料通話アプリやボイスチャットの利用

動画投稿・共有サイトの利用

ラジオ、テレビ番組、映画などの

オンデマンド配信サービスの利用

オンラインゲームの利用

クイズ・懸賞応募、アンケート回答

地図・交通情報の提供サービス(無料のもの)

天気予報の利用(無料のもの)

ニュースサイトの利用

辞書・事典サイトの利用

eラーニングの利用

商品・サービスの購入・取引

商品・サービスの購入・取引

(金融取引・デジタルコンテンツ購入を除く)

デジタルコンテンツの購入・取引

金融取引

インターネットオークション

電子政府・電子自治体の利用

その他

13 ~ 19歳(n=2,405) 20~ 29歳(n=3,507) 30~ 39歳(n=4,724)

40~ 49歳(n=5,549) 50~ 59歳(n=5,440) 60歳以上(n=7,768)

0102030405060708090100(%)

0102030405060708090100(%)

電子メールの送受信

ホームページ・ブログの開設・更新

又は閲覧・書き込み

ソーシャルネットワーキングサービスの利用

無料通話アプリやボイスチャットの利用

動画投稿・共有サイトの利用

ラジオ、テレビ番組、映画などの

オンデマンド配信サービスの利用

オンラインゲームの利用

クイズ・懸賞応募、アンケート回答

地図・交通情報の提供サービス(無料のもの)

天気予報の利用(無料のもの)

ニュースサイトの利用

辞書・事典サイトの利用

eラーニングの利用

商品・サービスの購入・取引

商品・サービスの購入・取引

(金融取引・デジタルコンテンツ購入を除く)

デジタルコンテンツの購入・取引

金融取引

インターネットオークション

電子政府・電子自治体の利用

その他

電子メールの送受信

ホームページ・ブログの開設・更新

又は閲覧・書き込み

ソーシャルネットワーキングサービスの利用

無料通話アプリやボイスチャットの利用

動画投稿・共有サイトの利用

ラジオ、テレビ番組、映画などの

オンデマンド配信サービスの利用

オンラインゲームの利用

クイズ・懸賞応募、アンケート回答

地図・交通情報の提供サービス(無料のもの)

天気予報の利用(無料のもの)

ニュースサイトの利用

辞書・事典サイトの利用

eラーニングの利用

商品・サービスの購入・取引

商品・サービスの購入・取引

(金融取引・デジタルコンテンツ購入を除く)

デジタルコンテンツの購入・取引

金融取引

インターネットオークション

電子政府・電子自治体の利用

その他

13 ~ 19歳(n=2,405) 20~ 29歳(n=3,507) 30~ 39歳(n=4,724)

40~ 49歳(n=5,549) 50~ 59歳(n=5,440) 60歳以上(n=7,768)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

このうち、ソーシャルネットワーキングサービスについては、前年と比較して13〜69歳の各年齢階層で利用割合が上昇している(図表6-2-1-8)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 285

情通29_06-02.indd 285 2017/07/14 14:35:55

Page 6: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-8 年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況

48.9

64.6

72.1

65.0

55.0

40.6

21.5

51.0

67.3

76.6

70.5

59.0

45.4

22.6

0 20 40 60 80 100

全体

13~ 19歳

20~ 29歳

30~ 39歳

40~ 49歳

50~ 59歳

60~ 69歳

(%)

2015年(n=25,580) 2016年(n=32,307)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

エ インターネットで購入する際の決済方法・購入最高金額●インターネットで購入する際の決済方法は「クレジットカード払い」が約7割と最も多いインターネットで購入する際の決済方法をみると、「ク

レジットカード払い」が69.5%と最も高く、次いで、「コンビニエンスストアでの支払い」(38.7%)、「代金引換」

(35.3%)、「銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替」(28.8%)となっている(図表6-2-1-9)。

3 安全なインターネットの利用に向けた課題ア インターネット利用で感じる不安や情報通信ネットワーク利用上の問題点●個人では個人情報等の漏えい、企業では人材不足への懸念が課題

インターネットを利用していて不安を感じる個人の割合は、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」を合わせて61.6%と、約6割が何らかの不安を感じている(図表6-2-1-10)。その具体的な不安の内容をみると、87.8%が「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」を挙げており、次いで、「コンピュータウイルスへの感染」が67.4%、「架空請求やインターネットを利用した詐欺」が51.6%等となっている(図表6-2-1-11)。

また、企業における情報通信ネットワーク(インターネットや企業内LAN等)の利用上の問題点についてみると、「ウイルス感染に不安」が48.8%と最も高くセキュリティに対する不安が高い(図表6-2-1-12)。

図表6-2-1-9 インターネットで購入する際の決済方法(複数回答)

69.2

36.1

39.0

26.5

9.4

8.8

4.1

0.6

1.1

69.5

38.7

35.3

28.8

16.7

13.5

5.7

1.0

1.4

0 20 40 60 80クレジットカード払い

(代金引換時の利用を除く)

コンビニエンスストアでの支払い

代金引換

銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替

ネットバンキング・モバイルバンキングによる振込

通信料金・プロバイダ利用料金への上乗せによる支払い

電子マネーによる支払い(Edy、Suicaなど)

現金書留、為替、小切手による支払い

その他

(%)

2015年(n=12,513) 2016年(n=1,746)

※2015年と2016年の調査では調査対象数が異なるため、結果の比較に際しては注意が必要。

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部286

情通29_06-02.indd 286 2017/07/14 14:35:55

Page 7: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-11 インターネット利用時に感じる不安の内容

87.8

67.4

51.6

47.7

46.4

31.0

23.5

13.8

10.1

2.4

0 20 40 60 80 100個人情報やインターネット

利用履歴の漏えい

コンピュータウイルスへの感染

架空請求やインターネットを利用した詐欺

迷惑メール

セキュリティ対策

電子決済の信頼性

違法・有害情報の閲覧

コミュニケーション相手とのトラブル

インターネット依存

その他

2016年(n=2,578)

(%)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-10 インターネット利用時に不安を感じる人の割合(複数回答)

不安を感じる21.5

どちらかといえば不安を感じる40.1

どちらかといえば不安を感じない

21.3

不安を感じない17.1

2016年(n=4,213)

(%)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-12 企業における情報通信ネットワークを利用する上での問題点(複数回答)

47.8

44.0

43.5

44.2

37.0

28.3

14.3

11.1

12.5

8.3

3.5

4.6

3.4

2.2

8.9

48.8

41.3

38.2

36.8

32.8

25.2

11.8

9.4

8.9

6.8

4.3

3.1

2.4

2.2

12.7

0 10 20 30 40 50

ウイルス感染に不安

運用・管理の人材が不足

運用・管理の費用が増大

セキュリティ対策の確立が困難

従業員のセキュリティ意識が低い

障害時の復旧作業が困難

導入成果の定量的把握が困難

導入成果を得ることが困難

通信料金が高い

通信速度が遅い

電子的決済の信頼性に不安

著作権等知的財産の保護に不安

認証技術の信頼性に不安

その他

特に問題なし

(%)

2015年(n=1,805) 2016年(n=1,963)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

イ インターネット利用に伴う被害経験●世帯ではパソコン、携帯電話、スマートフォンいずれも迷惑メール・架空請求メール受信による被害経験が最も高く、企業では標的型メールの被害経験が大幅に上昇インターネット利用に伴う過去1年間の被害経験について世帯に尋ねたところ、自宅のパソコン、携帯電話・

PHS及びスマートフォンのいずれの機器においても「迷惑メール・架空請求メールを受信」が最も高く、特に携帯電話・PHS及びスマートフォンでは、被害経験の大半を占めている(図表6-2-1-13)。

また、情報通信ネットワークを利用している企業に対しても同様に尋ねたところ、「何らかの被害を受けた」企業が50.1%と半数に及んでおり、その被害内容は、「ウイルス発見又は感染」が39.6%、次いで「標的型メールの送付」が25.9%となっている(図表6-2-1-14)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 287

情通29_06-02.indd 287 2017/07/14 14:35:56

Page 8: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-13 世帯におけるインターネット利用に伴う被害経験(複数回答)

60.0

40.0

44.5

25.0

6.1

3.9

2.2

1.0

0 20 40 60 80(%)

76.0

24.0

75.4

1.3

1.2

0.4

0.0

0.5

69.2

30.8

66.8

6.0

3.4

1.8

1.1

1.3

特に被害はない

迷惑メール・架空請求メールを受信

ウイルスを発見したが感染なし

ウイルスに1度以上感染

フィッシング

不正アクセス

その他(個人情報の漏えい、誹謗中傷等)

何らかの被害を受けた

0 20 40 60 80(%)

特に被害はない

迷惑メール・架空請求メールを受信

ウイルスを発見したが感染なし

ウイルスに1度以上感染

フィッシング

不正アクセス

その他(個人情報の漏えい、誹謗中傷等)

何らかの被害を受けた

0 20 40 60 80(%)

特に被害はない

迷惑メール・架空請求メールを受信

ウイルスを発見したが感染なし

ウイルスに1度以上感染

フィッシング

不正アクセス

その他(個人情報の漏えい、誹謗中傷等)

何らかの被害を受けた

■ 自宅のパソコン ■ 携帯電話・PHS ■ スマートフォン

2016年(n=1,172) 2016年(n=467) 2016年(n=1,157)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-14 企業における情報通信ネットワーク利用の際のセキュリティ侵害(複数回答)

37.5

62.5

33.3

15.4

4.0

2.2

1.8

0.8

0.4

0.9

50.1

49.9

39.6

25.9

3.8

2.1

1.9

0.7

0.7

0.4

0 20 40 60 80

何らかの被害を受けた

特に被害はない

ウイルスを発見又は感染

標的型メールの送付

スパムメールの中継利用・踏み台

不正アクセス

DoS(DDos)攻撃

故意・過失による情報漏えい

ホームページの改ざん

その他の侵害

(%)

2015年(n=1,714) 2016年(n=1,975)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

ウ 情報セキュリティ対策●不正アクセス禁止法違反事件(検挙件数)が若干増加し、世帯では約7割、企業ではほぼ全てが、それぞれ何らかの情報セキュリティ対策を実施している2016年中の不正アクセス行為の禁止等に関する法律(以下「不正アクセス禁止法」という。)違反事件の検挙

件数は502件であり、前年と比べ129件増加した(図表6-2-1-15)。インターネットを利用している世帯におけるセキュリティ対策の実施状況についてみると、何らかの対策を行っ

ている世帯の割合は67.7%となっている。主な対策としては、「セキュリティ対策ソフトの導入もしくは更新」(47.7%)、「セキュリティ対策サービスの新規契約もしくは更新」(24.6%)が挙げられる(図表6-2-1-16)。

また、情報通信ネットワークを利用している企業における情報セキュリティ対策の実施状況についてみると、何らかの情報セキュリティ対策を実施している企業の割合は98.4%と、ほぼ全ての企業において対策を実施している。その対策内容としては、「パソコン等の端末(OS、ソフト等)にウイルス対策プログラムを導入」が88.2%と最も高くなっており、次いで、「サーバにウイルス対策プログラムを導入」が66.8%、「ID、パスワードによるアクセス制御」が55.3%となっている(図表6-2-1-17)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部288

情通29_06-02.indd 288 2017/07/14 14:35:56

Page 9: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-1-15 不正アクセス禁止法違反事件検挙件数の推移

1,4421,740

2,534

1,601

248543

980

364 373 502

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(件)

(年)(出典)警察庁・総務省・経済産業省「不正アクセス行為の発生状況及び

アクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000105.html

図表6-2-1-16 世帯における情報セキュリティ対策の実施状況(複数回答)

73.2

16.9

9.9

53.0

25.8

21.2

16.4

2.6

67.7

22.3

10.0

47.7

24.6

22.6

17.9

2.6

0 20 40 60 80

対策を行った

対策を行っていない

対策を行っているかわからない

セキュリティ対策ソフトの導入もしくは更新

セキュリティ対策サービスの新規契約もしくは更新

不確かなインターネット回線には接続しない

端末にパスワードを設定している

管理者を定め、チェックしている

(%)

2015年(n=10,945) 2016年(n=1,892)

※2015年と2016年の調査では調査対象数が異なるため、結果の比較に際しては注意が必要。

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-17 企業における情報セキュリティ対策の実施状況(複数回答)

2015年(n=1,834) 2016年(n=2,014)

98.9

1.1

90.8

68.8

62.5

47.9

49.1

40.5

43.2

38.1

27.2

24.3

20.0

18.5

15.6

15.7

13.5

12.8

11.5

9.6

28.4

98.4

1.6

88.2

66.8

55.3

50.5

46.1

39.9

37.0

34.0

23.4

19.6

18.5

17.1

15.1

14.9

14.1

13.2

12.2

10.5

28.3

0 20 40 60 80 100

対応している

特に対応していない

パソコン等の端末(OS、ソフト等)にウイルス対策プログラムを導入

サーバにウイルス対策プログラムを導入

ID、パスワードによるアクセス制御

社員教育

ファイアウォールの設置・導入

OSへのセキュリティパッチの導入

セキュリティポリシーの策定

アクセスログの記録

外部接続の際にウイルスウォールを構築

プロキシ(代理サーバ)等の利用

データやネットワークの暗号化

セキュリティ監査

認証技術の導入による利用者確認

回線監視不正侵入検知システム(IDS)・

不正侵入防御システム(IPS)の設置・導入ウイルス対策対応マニュアルを策定

セキュリティ管理のアウトソーシングWebアプリケーションファイアウォールの

設置・導入その他の対策

(%)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 289

情通29_06-02.indd 289 2017/07/14 14:35:56

Page 10: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

エ 個人情報保護対策●個人情報保護対策を実施している企業は全体の約9割となっている何らかの個人情報保護対策を実施して

いる企業の割合は86.0%となっている。主な対策としては、「社内教育の充実」が49.5%と最も高く、次いで「個人情報保護管理責任者の設置」が47.8%等となっている(図表6-2-1-18)。

4 企業におけるクラウドサービスの利用動向ア クラウドサービスの利用状況●クラウドサービスを利用している企業の割合は2015年から上昇

一部でもクラウドサービスを利用していると回答した企業の割合は46.9%であり、前年の44.6%から2.3ポイント上昇している(図表6-2-1-19)。図表6-2-1-19 クラウドサービスの利用状況

22.8

24.4

21.7

44.6

46.9

22.5

15.0

14.5

30.0

29.3

10.4

9.3

0 20 40 60 80 100(%)

2015年(n=1,821)

2016年(n=2,017)

全社的に利用している 一部の事業所又は部門で利用している 利用していないが、今後利用する予定がある利用していないし、今後も利用する予定もない クラウドサービスについてよく分からない

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-18 企業における個人情報保護対策の実施状況(複数回答)

87.7

12.3

46.9

49.5

30.8

26.6

19.2

9.2

7.9

8.8

86.0

14.0

49.5

47.8

28.3

27.5

18.8

10.0

8.0

9.7

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

何らかの対策を実施

特に実施していない

社内教育の充実

個人情報保護管理責任者の設置

プライバシーポリシーの策定

必要な個人情報の絞り込み

システムや体制の再構築

プライバシーマーク制度の取得

外注先の選定要件の強化(プライバシーマーク取得の有無等)

その他の対策

(%)

2015年(n=1,802) 2016年(n=1,979)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部290

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Page 11: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

イ クラウドサービスの利用内訳●利用しているサービスは「電子メール」が最も多い

利用しているサービスをみると、「電子メール」が51.7%と最も高く、次いで「ファイル保管・データ共有」(50.7%)、「サーバ利用」(46.7%)となっている

(図表6-2-1-20)。

ウ クラウドサービスを利用している理由●クラウドサービスを利用している理由は「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が約4割と最も高いクラウドサービスを利用している理由をみると、「資産、

保守体制を社内に持つ必要がないから」が40.9%と最も高く、次いで「どこでもサービスを利用できるから」

(36.5%)、「安定運用、可用性が高くなるから(アベイラビリティ)」(29.6%)となっており、主に機能面及びコスト面からの理由が挙げられている(図表6-2-1-21)。

図表6-2-1-20 クラウドサービスの利用内訳

51.9

51.3

42.9

36.6

35.9

26.8

26.0

14.6

11.0

7.7

9.1

7.4

7.1

6.6

8.5

5.7

3.5

1.8

10.0

51.7

50.7

46.7

38.4

38.3

27.0

26.4

14.8

12.2

8.6

8.3

8.2

7.8

7.2

7.0

5.0

4.9

1.2

7.4

0 10 20 30 40 50 60

電子メール

ファイル保管・データ共有

サーバ利用

社内情報共有・ポータル

スケジュール共有

データバックアップ

給与、財務会計、人事

営業支援

eラーニング

生産管理、物流管理、店舗管理

取引先との情報共有

システム開発、webサイト構築

購買

受注販売

プロジェクト管理

課金・決済システム

認証システム

研究・開発関係

その他

(%)

2015年(n=838) 2016年(n=960)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

図表6-2-1-21 クラウドサービスを利用している理由

42.3

33.4

30.8

31.9

23.7

22.7

21.6

22.8

17.5

19.4

15.8

13.6

8.8

10.6

8.9

5.6

8.8

40.9

36.5

29.6

27.0

25.9

23.8

21.3

21.2

17.2

15.1

15.1

12.5

10.4

8.4

5.1

4.8

10.4

0 10 20 30 40 50

資産、保守体制を社内に持つ必要がないから

どこでもサービスを利用できるから

安定運用、可用性が高くなるから(アベイラビリティ)

初期導入コストが安価だったから

情報漏えい等に対するセキュリティが高くなるから

既存システムよりもコストが安いから

サービスの信頼性が高いから

システムの容量の変更などが迅速に対応できるから

システムの拡張性が高いから(スケーラビリティ)

機器を選ばずに同様のサービスを利用できるから

システムベンダーに提案されたから

導入スピードが速かったから

その他

いつでも利用停止できるから

ライセンス管理が楽だから

サービスのラインナップが充実していたから

その他

(%)

2015年(n=829) 2016年(n=958)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 291

情通29_06-02.indd 291 2017/07/14 14:35:57

Page 12: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

エ クラウドサービスを利用しない理由●クラウドサービスを利用していない理由は「必要がない」が最も高いクラウドサービスを利用しない理由としては、「必要が

ない」が47.3%と最も高く、次いで「情報漏えいなどセキュリティに不安がある」(35.4%)、「クラウドの導入に伴う既存システムの改修コストが大きい」(22.4%)となっている(図表6-2-1-22)。

2 電気通信サービスの提供状況・利用状況

1 提供状況ア 概況(ア)電気通信サービスの加入契約数の状況●固定電話の契約数は減少傾向にあるが、移動通信及び0ABJ型IP電話の契約数は一貫して増加

固定電話(NTT東西加入電話(ISDNを含む)、直収電話*3及びCATV電話。0ABJ型IP電話を除く。)が減少傾向にある一方、移動通信(携帯電話及びPHS)及び0ABJ型IP電話は堅調な伸びを示している。また、050型IP電話は、近年横ばいで推移している。

移動通信の契約数は、固定電話の契約数の約7.2倍になっている(図表6-2-2-1)。

*3 直収電話とは、NTT東西以外の電気通信事業者が提供する加入電話サービスで、直加入電話、直加入ISDN、新型直収電話、新型直収ISDNを合わせた総称をいう。

図表6-2-1-22 クラウドサービスを利用しない理由

42.9

38.8

20.7

22.5

11.5

6.8

8.3

6.5

5.6

7.3

47.3

35.4

22.4

16.3

12.6

9.0

7.3

7.1

3.7

8.3

0 10 20 30 40 50

必要がない

情報漏えいなどセキュリティに不安がある

クラウドの導入に伴う既存システムの改修コストが大きい

メリットが分からない、判断できない

ネットワークの安定性に対する不安がある

通信費用がかさむ

ニーズに応じたアプリケーションのカスタマイズができない

クラウドの導入によって自社コンプライアンスに支障をきたす

法制度が整っていない

その他

(%)

2015年(n=513) 2016年(n=564)

(出典)総務省「通信利用動向調査」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部292

情通29_06-02.indd 292 2017/07/14 14:35:57

Page 13: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-1 電気通信サービスの加入契約数の推移

※移動通信は携帯電話及びPHSの合計。※2013年度以降の移動通信は、「グループ内取引調整後」の数値。「グループ内取引調整後」とは、MNOが同一グループ内のMNOからMVNOの立場として提供を受け

た携帯電話やBWAサービスを1つの携帯電話等のBWAサービスを1つの携帯電話端末等で自社サービスと併せて提供する場合、実態と乖離したものとならないよう、1つの携帯電話端末等について2契約ではなく1契約としてカウントするように調整したもの。

※過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。

5,515 5,1234,732 4,334 3,957 3,595 3,274

3,004

2,773

10,170 10,734 11,205 11,63012,329

13,27614,113

14,78915,514

421 776

1,1161,453 1,790 2,096

2,407 2,650

2,846

1,027 978

906 864 790 753 721 728 7180

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(万加入)

(年度)

固定通信 移動通信 0ABJ型IP電話 050型IP電話

2,508

3,075

771

2,298

16,046 16,609

3,241

854

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

(イ)ブロードバンドの利用状況●移動系超高速ブロードバンド契約数は年々大幅に増加している

2016年度末の固定系ブロードバンドの契約数*4は、3,869万(前年度比2.3%増)、移動系超高速ブロードバンド契約のうち、3.9-4世代携帯電話(LTE)は1億219万(前年度比17.0%増)、BWAは4,789万(前年度比36.3%増)となっている(図表6-2-2-2)。FTTHとDSLの契約純増数の推移をみると、DSLは純減傾向が続いている一方、FTTHは一貫して純増している(図表6-2-2-3)。また、近年BWAサービスの契約数が増加している

(図表6-2-2-4)。デジタル化されたケーブルテレビ施設は、テレビジョン放送サービスのほか、インターネット接続サービス及び

IP電話サービスといういわゆるトリプルプレイサービスを提供する地域の総合的情報通信基盤となっている。ケーブルテレビ網を利用したインターネット接続サービスは、2016年度末時点で313事業者が提供し、契約数は、685万となっている(図表6-2-2-5)。図表6-2-2-2 ブロードバンド契約数の推移

固定系ブロードバンド

2,022 2,230 2,385 2,531 2,661 2,788

820 670 542 447 375 320567 591 601 623 643 6731 1 1 1 1 13,410 3,493 3,530 3,602 3,680 3,782

4,500

4,000

3,500

3,000

2,500

2,000

1,500

1,000

500

02010 2011 2012 2013 2014

(万契約)

FWACATVDSLFTTH

81 230531 746

1,947

3 230

2,037

4,641

6,778

12,00010,0009,0008,0007,0006,0005,0004,0003,0002,0001,000

02010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(年度末)

移動系超高速ブロードバンド(万契約)

2015 2016(年度末)

BWA LTE

2,9322,932

251251

68568511

3,8693,869

3,5143,514

4,7894,789

8,7378,737

10,21910,219

※過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

*4 固定系ブロードバンド契約数は、FTTH、DSL、CATV及びFWAの契約数の合計。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 293

情通29_06-02.indd 293 2017/07/14 14:35:58

Page 14: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-3 FTTHとDSLの契約純増数の推移(対前四半期末)

80

60

40

20

0

-20

-40

-603 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 6 9 123 (月末)

(年)2012 2013 2014 2015

(万契約)

FTTH DSL

2016

3

2017

-35.3-36.0

-29.9-30.6

-31.6-26.8

-23.3

-22.2-23.2

-23.2-16.7

-14.9-16.9

-17.5-14.2

-11.7

40.4

53.8

36.0 34.730.5

44.0

33.8 37.630.4

39.0

28.036.5

43.1

28.826.4 24.9

-11.5

47.5

33.0 33.1

-10.6-10.7

-11.2

30.5

-36.6

29.8

※過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

図表6-2-2-4 BWAアクセスサービスの契約数の推移

2015年3 96 12 2016年3 6 9 12 2017年3(月末)

(万契約)

1,9472,263

2,6233,090

3,5143,5143,8373,837

4,1734,1734,4854,485

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,5005,000 4,789

※�過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末)」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

図表6-2-2-5 CATVインターネット提供事業者数と契約数の推移

379 376 361 353 346 328 318

0100200300400500600700800

0

100

200

300

400

500

600

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度末)

(事業者) (万契約)

提供事業者数 CATVインターネット契約数

531 567 591 601 623 643 673

313

685

※�一部事業者より契約数について集計方法の変更が報告されたため、2009年度末のCATVインターネット契約数について、前期との間で変動が生じている。

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

イ 固定系音声通信(ア)固定電話市場*5

●固定電話(NTT東西加入電話、直収電話、CATV電話及び0ABJ型IP電話)市場における全加入契約数は緩やかな減少傾向固定電話(NTT東西加入電話、直収電話、CATV電話及び0ABJ型IP電話)市場における全契約数は2016年

度末時点で5,540万(前年度比0.8%減)であり、引き続き減少傾向となっている。固定電話市場の全契約数が全体として減少傾向にある一方、0ABJ型IP電話は増加傾向にあり(前年度比5.4%

増)、固定電話市場全体に占める割合も58.5%となっている。固定電話から0ABJ型IP電話を除いた契約数は2,299万であり、0ABJ型P電話の契約数(3,241万)を下回っている(図表6-2-2-6)。

また、加入電話及びISDNの事務用と住宅用それぞれの傾向をみると、事務用、住宅用の加入電話、ISDNとも

*5 「電気通信分野における競争状況の評価2014」においては、固定電話領域におけるサービス市場の画定については、各々の市場における利用者の用途、市場の需要代替性の有無等を勘案し、加入電話については、NTT東西加入電話(ISDNを含む。)、直収電話(直加入、新型直収、直収ISDN)、CATV電話及び0ABJ型IP電話の各サービスをあわせて1つの市場とみなし、「固定電話市場」としている。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部294

情通29_06-02.indd 294 2017/07/14 14:35:58

Page 15: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

に加入契約数が減少している*6(図表6-2-2-7)。図表6-2-2-6 固定電話の加入契約者数の推移

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度末)

NTT東西加入電話(ISDNを含む) 5,425142992825,948

4,9984211134055,937

4,5557761034665,899

4,1641,116964695,846

3,7931,453934485,787

3,4521,790864185,747

3,1352,096753865,691

2,8472,407703575,681

2,6102,650633315,654

0ABJ型IP電話CATV電話直収電話合計

2,4112,846553085,619

2,2503,075442135,583

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,5005,0005,5006,0006,500(万契約)

5,9485,948 5,9375,937 5,8995,899 5,8465,846 5,7875,787 5,7475,747 5,6915,691 5,6815,681 5,6545,654 5,6195,619 5,5835,583

2,1143,241121725,540

5,540 5,540

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

図表6-2-2-7 NTT固定電話サービスの推移

ISDN(事務用)加入電話(事務用) 加入電話(住宅用) ISDN(住宅用)

0 1,000 2,000 3,000

01,0002,0003,000

20152016

(年度末)

201420132012201120102009

(万加入)

(万加入)

231231253253275275305305335335367367399399

438438212212 409409

478478523523574574638638692692740740

1,5561,5561,6511,6511,7771,7771,9301,9302,1152,1152,3352,3352,5842,584

232314701470 2020

272732323838474758587070

(出典)NTT東西資料により作成

(イ)公衆電話●公衆電話施設数は一貫して減少

2016年度末におけるNTT東西の公衆電話施設数は、減少が続き、16.1万台(前年度比5.7%減)となっている。これは、携帯電話の急速な普及により、公衆電話の利用が減少していることが背景にある(図表6-2-2-8)。図表6-2-2-8 NTT東西における公衆電話施設構成数の推移

※ICカード型は2005年度末で終了。

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度末)

合計アナログデジタル

393,066281,405111,661

360,819253,067107,752

329,301228,308100,993

307,187210,91696,271

283,161190,94092,221

252,775166,24986,526

231,038148,36082,678

210,448130,52979,919

195,514117,33578,179

183,655106,90076,755

171,17996,03075,149

161,37592,82968,546

393,066360,819

329,301 307,187 283,161252,775 231,038 210,448 195,514 183,655 171,179

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000(台)

161,375

(出典)NTT東西資料により作成

*6 事務用と住宅用の加入者数はNTT東西に関する状況のみを示している。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 295

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Page 16: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

(ウ)IP電話の普及●IP電話の利用数は2016年度末で4,095万件であり、特に0ABJ型IP電話の増加傾向が顕著

IP電話サービスは、インターネットで利用されるIP(Internet Protocol)を用いた音声電話サービスであり、ブロードバンド(インターネット)サービスの付加サービスの形態を中心に提供されている。IP 電話は付与される電話番号の体系の違いによって次の二つに大別される(図表6-2-2-9)。A 050型IP電話

050番号を用い、インターネット接続サービスの付加サービスとして提供され、同じプロバイダもしくは提携プロバイダの加入者間の通話料は無料であることが多い。一方で、緊急通報(110、119等)を利用できない点や、通話品質の基準が加入電話に比べて低いといった点もある。2016年度末における利用数は、854万件となっている。B 0ABJ型IP電話

0ABJ型IP電話は、加入電話と同じ0ABJ番号を用い、加入電話と同等の高品質な通話や緊急通報(110、119等)を利用できるなどの特徴がある。2016年度末における利用数は、3,241万件あり、増加傾向が顕著である。図表6-2-2-9 IP電話の利用状況

050型IP電話 0ABJ型IP電話

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

11・3 12・3 13・3 14・3 15・3 16・3 16・6 16・9 16・12 17・3(年月末)

(万件)

2,5802,848

3,1273,378

3,654 3,846 3,925 3,974 4,040 4,095

1,7901,790 2,0962,096 2,4072,407 2,6502,650 2,8462,846 3,0753,075 3,1273,127 3,1703,170 3,2063,206 3,2413,241

790790 753753 721721 728728 718718 771771 798798 804804 834834 854854

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

ウ 移動系通信●移動系通信の契約数は毎年増加。また、移動系通信の契約数に占めるMVNOサービスの契約数も増加傾向

2016年度末における移動系通信(携帯電話、PHS及びBWA)の契約数*7は1億6,792万(前年度比3.6%増)である。純増数は、584万となっており、引き続き増加傾向である(図表6-2-2-10)。

また、同契約数における事業者別シェア(グループ別)について、NTTドコモは44.6%(前年度比1.0ポイント増)、KDDIグループは29.4%(前年度比0.5ポイント増)、ソフトバンクグループは26.0%(前年度比1.5ポイント減)となっている(図表6-2-2-11)。

移動系通信(携帯電話、PHS及びBWA)の契約数に占めるMVNOのサービスの契約数*8は、1,586万(前年度比25.0%増)と増加傾向である(図表6-2-2-12)。

*7 グループ内取引調整後の数値*8 MNOであるMVNOの契約数を除いた数値

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部296

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Page 17: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-10 携帯電話の加入契約数の推移

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000(万契約)

2012年3月 2013年3月 2014年3月 2015年3月 2016年3月 2016年6月(第1四半期)

2016年9月(第2四半期)

2016年12月(第3四半期)

2017年3月(第4四半期)

※「グループ内取引調整後」とは、MNOが、同一グループ内のMNOからMVNOの立場として提供を受けた携帯電話やBWAサービスを1つの携帯電話端末等で自社サービスと併せて提供する場合、実態と乖離したものとならないよう、1つの携帯電話端末等について2契約ではなく1契約としてカウントするように調整したもの。※括弧内は、携帯電話契約数に係るグループ内取引調整後の数値。※過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。

携帯電話(単純合算)

13,50714,644

15,702

17,732

19,559 19,978 20,496 20,909

14,97615,722

16,209 16,313 16,499 16,609

12,82013,604

15,646 15,757 15,953 16,068

21,397

16,792

16,273

14,401(14,234)

15,270(14,998)

携帯電話・PHS・BWA(単純合算) 携帯電話・PHS・BWA(グループ内取引調整後)

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

図表6-2-2-11 移動系通信の契約数(グループ内取引調整後)における事業者別シェアの推移

44.644.6

29.429.4

26.026.0

0102030405060708090100(%)

2015年3月(第4四半期)

2016年3月(第4四半期)

2016年6月(第1四半期)

2016年9月(第2四半期)

2016年12月(第3四半期)

2017年3月(第4四半期)

NTTドコモ KDDIグループ ソフトバンクグループ

42.4 43.6 43.7 44.0 44.1

28.6 28.9 29.1 29.1 29.2

29.0 27.5 27.2 26.9 26.7

※�KDDIグループのシェアには、KDDI、沖縄セルラー及びUQコミュニケーションズが、ソフトバンクグループのシェアにはソフトバンク、ワイモバイル、及びWireless�City�Planningが含まれる。

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

図表6-2-2-12 MVNO(MNOであるMVNOを除く)サービスの契約数の推移

BWA携帯電話・PHS 携帯電話・PHS・BWA

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2014年3月 2015年3月 2016年3月 2016年6月 2016年9月 2016年12月 2017年3月

(万契約)

142 166 167 169 171 171 177

599

791

1,102 1,176

1,256 1,314 1,409

742

958

1,269 1,346

1,427 1,485

1,586

(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

エ 専用線等●近年、国内専用線の回線数が減少する一方で、IP-VPNサービス及び広域イーサネットサービスの契約数は増加の傾向2015年度末における国内専用サービスの回線数は、36.8万回線である。内訳は、一般専用(帯域品目)が21.6

万回線、一般専用(符号品目)が2.2万回線となっている。高速デジタル伝送は前年度に比べ1.7万回線減少し、13.0万回線となっている(図表6-2-2-13)。

国際専用サービスの回線数は、1,763回線である。全ての回線が主にデータ伝送、高速ファイル転送及びテレビ会議に利用されている中・高速符号伝送用回線*9である(図表6-2-2-14)。

一方、IP-VPNサービスや広域イーサネットサービスの契約数は増加傾向となっており、2016年度末で、IP-VPNサービスの契約数は58.3万、広域イーサネットサービスの契約数は53.1万となっている(図表6-2-2-15)。

*9 通信速度1,200bps~10Gbpsの回線で、主にデータ伝送、高速ファイル転送に利用。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 297

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Page 18: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-13 国内専用回線数の推移

20142015(年度末)2008

24.24.328.757.2

2009

21.53.826.952.2

2010

19.63.225.648.4

2011

18.12.925.046.0

2012

17.22.624.143.9

2013

16.62.423.242.2

14.72.322.439.4

(万回線)

高速デジタル伝送

一般専用(符号品目)一般専用(帯域品目)合計

0102030405060

36.821.62.213.0

(出典)総務省資料により作成

図表6-2-2-14 国際専用サービス回線数の推移

20142015(年度)2008 2009 2010 2011 2012 2013

(回線)

中・高速符号伝送用回線数

電信級回線数音声級回線数合計

1,119031

1,150

1,08503

1,088

1,68002

1,682

1,22401

1,225

1,48301

1,484

1,73700

1,737

1,56500

1,565

02004006008001,0001,2001,4001,6001,8002,000

1,150 1,088

1,682 1,682

1,225 1,484

1,737 1,565

1,76300

1,763

1,763

(出典)総務省資料により作成

図表6-2-2-15 IP-VPNサービス・広域イーサネットサービス契約数の推移(万契約)

14・3 14・6 14・9 14・12 15・3 15・6 15・9 15・12 16・3 16・6 16・9 16・12 17・3(年・月末)

IP-VPNサービス 広域イーサネットサービス

48.3 49.4 50.2 51.7 53.5 54.1 55.7 56.8 57.1 57.3 57.5 57.8

42.1 42.6 43.7 44.6 45.5 45.5 46.8 48.4 49.3 49.7 50.8 52.1

0

10

20

30

40

50

60

70

58.358.3

53.153.1

※過去の数値については、事業者報告の修正があったため、昨年の公表値とは異なる。(出典)総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000123.html

オ 電気通信料金(ア)国内料金●固定電気通信料金の水準は2010年以降ほぼ横ばい、移動電気通信料金については減少傾向で推移

日本銀行「企業向けサービス価格指数(2010年基準)」によると、固定電気通信の料金はほぼ横ばい、移動電気通信の料金は減少傾向にある。2010年と比較すると固定電話は0.4ポイント増、携帯電話・PHSの料金は18.2ポイント減となっている(図表6-2-2-16)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部298

情通29_06-02.indd 298 2017/07/14 14:35:59

Page 19: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-16 日本銀行「企業向けサービス価格指数」による料金の推移

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年)固定電気通信 100.0 99.8 99.8 99.5 99.0 98.9 99.0

固定電話 100.0 100.0 99.9 99.9 99.9 100.0 100.4

専用線 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

インターネット接続サービス 100.0 99.7 99.7 99.4 98.8 98.5 98.5

WANサービス 100.0 99.5 99.6 98.3 95.6 95.0 94.7

移動電気通信 100.0 99.0 98.9 98.7 98.7 98.7 98.2

携帯電話・PHS 100.0 97.3 94.7 92.0 88.7 84.8 81.8

移動データ通信専用サービス 100.0 97.2 94.8 92.2 88.9 85.1 82.1

70

75

80

85

90

95

100

105

(出典)日本銀行「企業向けサービス価格指数(2010年基準、消費税除く)」により作成http://www.stat-search.boj.or.jp/

(イ)通信料金の国際比較●東京の携帯電話の料金は、スマートフォンは他の都市と同水準

通信料金を東京(日本)、ニューヨーク(米国)、ロンドン(英国)、パリ(フランス)、デュッセルドルフ(ドイツ)、ソウル(韓国)の6都市について比較すると、固定電話の料金では、東京は加入時一時金が6都市中最も安い。基本料金はロンドン、パリ、デュッセルドルフと同水準である。また、東京の平日12時の市内通話料金はニューヨーク、デュッセルドルフと同水準である(図表6-2-2-17)。

携帯電話の料金では、フィーチャーフォンユーザについて、東京はロンドン、パリと並んで低廉な水準となっている。また、スマートフォンユーザについて、新規契約した場合の通信料金と端末割賦代金の合計支払額を比較すると、東京の支払額はニューヨークを除く各都市とほぼ同程度となっている(図表6-2-2-18)。図表6-2-2-17 個別料金による固定電話料金の国際比較(2015年度)

2,800

5,832

16,405

5,929

7,949

7,136

1,950

2,835

2,270

1,936

2,040

618

05,00010,00015,00020,000

加入時一時金(住宅用) 基本料金(住宅用) 市内通話料金

8.5

9.5

60.3

17.5

9.9

4.6

0 10 20 30 40 50 60 70

東京

ニューヨーク

ロンドン

パリ

デュッセルドルフ

ソウル

住宅用の加入時一時金・基本料金 市内通話料金(平日12時に3分間通話した場合の料金)

※各都市とも月額基本料金に一定の通話料金を含むプランや通話料が通話間、通信距離によらないプランなど多様な料金体系が導入されており、月額料金による単純な比較は困難となっている。※NTT東日本の住宅用3級局(加入者数40万人以上の区分)のライトプラン *10。※東京の加入時一時金は、ライトプランの工事費(2,000円)と契約料(800円)。なお、施設設置負担金(36,000円)を支払うプラン(ライトプランに比べ、月額基本料が250円割安)も存在。

(円) (円)

(出典)総務省「平成27年度電気通信サービスに係る内外価格差に関する調査」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000353.html

*10加入時に施設設置負担金(36,000円)の支払いを伴わないプラン。施設設置負担金を支払う場合に比べ、月額250円が基本料に加算される。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 299

情通29_06-02.indd 299 2017/07/14 14:35:59

Page 20: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-18 モデルによる携帯電話料金の国際比較(2015年度)

※フィーチャーフォンについては、端末割賦代金を含まない通信料金のみの月々の支払額を比較。スマートフォンについては、通信料金と端末割賦代金が一体となった料金プランを前提として、我が国の携帯電話による通話、メール、データ通信の利用実態からモデルを設定し、利用モデルに係る月々の通信料金と端末割賦代金の支払額を比較。※電気通信サービスに係る料金については、各国とも通常料金・割引料金の別を始め、様々な体系が存在し、利用形態により要する料金が異なること等に留意が必要。

1,6221,622

2,9922,992

1,5141,5141,2921,292

2,0962,0962,3552,355

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

フィーチャーフォンユーザ(音声のみ月69分)

4,4847,610

3,180 3,379 4,396

4,158

3,607

4,114 5,1224,955

8,642

11,217

7,2948,418 8,501

9,351

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

5,024

9,342

3,634 4,055 5,338

4,158

3,607

3,9245,122

4,955

9,182

12,949

7,5599,377 9,177

10,292

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

6,860

11,651

4,3916,083 6,266

4,158

3,607

3,798

5,122 4,955

11,018

15,258

8,1909,377

11,205 11,221

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

通信料金 端末代金 通信料金(端末セット)

スマートフォンユーザA(音声月69分・メール月142通・データ月2GB)

スマートフォンユーザB(音声月69分・メール月142通・データ月5GB)

スマートフォンユーザC(音声月69分・メール月142通・データ月7GB)

(円/月)

(円/月)

(円/月)

(円/月)

通信料金 端末代金 通信料金(端末セット)

ソウルデュッセルドルフ

パリロンドンニューヨーク

東京 ソウルデュッセルドルフ

パリロンドンニューヨーク

東京

ソウルデュッセルドルフ

パリロンドンニューヨーク

東京 ソウルデュッセルドルフ

パリロンドンニューヨーク

東京

(出典)総務省「平成27年度電気通信サービスに係る内外価格差に関する調査」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000353.html

2 電気通信の利用状況ア 通信回数・通信時間(ア)総通信回数・総通信時間●総通信回数及び通信時間は減少傾向

2015年度における我が国の総通信回数は893.5億回(前年度比4.1%減)、総通信時間は3372.1百万時間(前年度比0.8%減)であり、いずれも減少が続いている。

発信端末別の通信回数では、IP電話発が149.1億回(前年度比1.8%増)と引き続き増加している一方、固定系*11発は226.4億回(前年度12.7%減)と減少している。また、一貫して増加傾向にあった移動系*12発の通信回数は2012年度に初めて減少し、2015年度も518.1億回(前年度比1.6%減)となった(図表6-2-2-19)。

発信端末別の通信時間では、IP電話発が488.3百万時間(前年度比4.1%減)と減少し、固定系発は653.1百万時間(前年度比15.0%減)と減少を続けている。一方、移動系発の通信時間は前年度比5.1%増の2230.6百万時間となった(図表6-2-2-20)。

2015年度における、1契約当たりの1日の通信時間は、固定通信では、加入電話が2分55秒(前年度差17秒減)、ISDNは11分23秒(前年度差38秒減)、IP電話が2分10秒(前年度差15秒減)といずれも減少している。移動通信では、携帯電話・PHSが2分18秒(前年度差2秒増)となっている(図表6-2-2-21)。

*11「固定系」は加入電話、公衆電話、ISDNの総計。*12「移動系」は携帯電話及びPHSの総計。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部300

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Page 21: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-19 通信回数の推移(発信端末別)

2010 2011 2012 2013 2014 2015(年度)固定系 385.4 350.9 318.0 292.1 259.2

移動系 608.7 611.2 590.8 556.4 526.4

IP電話 112.4 121.8 130.1 141.9 146.4

総回数 1,106.5 1,083.9 1,038.9 990.4 932.0

(億回)

226.4

518.1

149.1

893.5

02004006008001,0001,200 1,106.51,106.5 1,083.91,083.9 1,038.91,038.9 990.4990.4 932.0932.0 893.5893.5

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

図表6-2-2-20 通信時間の推移(発信端末別)

2010 2011 2012 2013 2014固定系 1,230.7 1,092.0 967.5 881.3 768.7

移動系 2,418.0 2,401.5 2,314.5 2,144.4 2,122.4

IP電話 474.2 490.3 502.6 523.1 509.0総通信時間 4,122.9 3,983.8 3,784.5 3,548.8 3,400.0

2015(年度)653.1

2,230.6

488.33,372.1

(百万時間)4,122.9 3,983.8 3,784.5 3,548.8 3,400.0 3,372.1

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,500

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

図表6-2-2-21 1契約当たりの1日の通信時間の推移

加入電話 ISDN

(分)

携帯電話・PHSIP電話0

2

4

6

8

10

12

14

2011 2012 2013 2014 2015

3分31秒

3分25秒

3分24秒

3分12秒

2分55秒

12分55秒 12分34秒

12分32秒 12分1秒 11分

23秒

2分58秒

2分46秒

2分39秒

2分25秒

2分10秒

3分5秒 2分

47秒 2分26秒

2分16秒

2分18秒

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

(イ)距離区分別の通信状況●固定通信(加入電話・ISDN)については60.1%、携帯電話・PHSについて79.2%が同一都道府県内での通信

固定通信(加入電話及びISDN)から発信される通信について、同一単位料金区域(MA:Message Area)内に終始する通信回数の割合は43.9%、隣接MAとの通信回数割合は12.9%であり、両者を合わせると、56.8%となる。県内・県外別の通信回数比率では、同一都道府県内に終始する県内通信が60.1%となっている(図表6-2-2-22)。

また、携帯電話・PHSの同一都道府県内に終始する通信回数の比率は79.2%となっている(図表6-2-2-23)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 301

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Page 22: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-22 固定通信(加入電話・ISDN)の距離区分別通信回数構成比の推移

0 20 40 60 80 100(%) (%)

2011

2012

2013

2014

2015

2011

2012

2013

2014

2015

(年度)

同一MA 隣接MA その他

0 20 40 60 80 100(年度)

【MA単位】 【都道府県単位】

県内 県外

47.7

46.4

45.2

44.3

43.9

13.2

13.1

13.0

12.9

12.9

39.0

40.5

41.8

42.8

43.3

64.5

63.2

61.7

60.6

60.1

35.5

36.8

38.3

39.4

39.9

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

図表6-2-2-23 携帯電話・PHSの距離区分別通信回数構成比の推移0 20 40 60 80 100(%)

80.6

80.6

80.5

80.1

79.2

19.4

19.4

19.5

19.9

20.8

2011

2012

2013

2014

2015

(年度)

県内 県外

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

(ウ)時間帯別の通信状況●通信回数、通信時間については、固定通信は9時~正午及び13時~18時の時間帯が、移動通信は夕方18時がピークとなっているA 固定通信の時間帯別通信回数・通信時間

固定通信の時間帯別通信回数は、企業等の業務時間である9時から正午までと、13時から18時までの時間帯が多くなっている。また、時間帯別通信時間も、通信回数と同様の傾向を示している(図表6-2-2-24、図表6-2-2-25)。B 移動通信の時間帯別通信回数・通信時間

移動通信(携帯電話及びPHS)の時間帯別通信回数は、朝8時頃から増加した後、夕方18時前後に通信回数のピークを迎え、その後減少している。また、通話時間についても朝8時頃から増加し始めるが、夕方、17時から18時ごろにピークを迎え、その後減少するものの、深夜24時を過ぎても通信時間が多い傾向がみられる(図表6-2-2-24、図表6-2-2-25)。また、固定通信と移動通信の平均通話時間を比較すると、固定通信のピークが21時から22時であるのに対し、移動通信のピークは2時頃と、異なる傾向がみられる(図表6-2-2-26)。

図表6-2-2-24 固定通信と移動通信の時間帯別通信回数の比較

固定

0510152025303540455055(億回)

(時)〜24

〜23

〜22

〜21

〜20

〜19

〜18

〜17

〜16

〜15

〜14

〜13

〜12

〜11

〜10

〜9

〜8

〜7

〜6

〜5

〜4

〜3

〜2

〜1

移動

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部302

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Page 23: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-25 固定通信と移動通信の時間帯別通信時間の比較

(時)〜24

〜23

〜22

〜21

〜20

〜19

〜18

〜17

〜16

〜15

〜14

〜13

〜12

〜11

〜10

〜9

〜8

〜7

〜6

〜5

〜4

〜3

〜2

〜1

固定 移動

020406080100120140160180200(百万時間)

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

図表6-2-2-26 固定電話と移動電話の平均通話時間の比較

(時)〜24

〜23

〜22

〜21

〜20

〜19

〜18

〜17

〜16

〜15

〜14

〜13

〜12

〜11

〜10

〜9

〜8

〜7

〜6

〜5

〜4

〜3

〜2

〜1

固定 移動

050100150200250300350400450(秒)

(出典)総務省「通信量からみた我が国の音声通信利用状況(平成27年度)http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000398.html

イ トラヒックの状況(ア)インターネットのトラヒック●我が国のブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラヒックは、2016年11月時点で平均約8.3Tbpsに達し、前年同月比52.2%増加A ブロードバンド契約者のトラヒックの推移

2016年11月時点の国内ISP5社*13のブロードバンドサービス契約者のトラヒックについては、ダウンロードトラヒック(A1 OUT)が月間平均で3396.6Gbps(前年同月比45.4%増)となり、増加傾向である。ダウンロードトラヒック(A1 OUT)とアップロードトラヒック(A1 IN:602.5Gbps)の比は5.6倍(前年度は5.2倍)と差が広がっており、ダウンロード型の利用が中心である(図表6-2-2-27)。B ISP間で交換されるトラヒックの推移

ISP間で交換されるトラヒックについては、国内主要IX*14と交換されるトラヒック(B1)、国内主要IXを介さず国内ISP等と交換されるトラヒック(B2)及び国外ISP等と交換されるトラヒック(B3)のいずれも流入が流出を上回っており、その差は拡大傾向である(図表6-2-2-27)。C 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推定

国内ISP5社のブロードバンドサービス契約者(FTTH, DSL, CATV, FWA)のトラヒック(A1)と、我が国のブロードバンド契約数における国内ISP5社の契約数のシェアから、我が国のブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラヒックを試算した。その結果、2016年11月時点では平均で約8.3Tbpsのトラヒックがインターネット上を流通していると推定される。同トラヒックは前年同月比52.2%増となるなど、近年のインターネット上のトラヒックは引き続き増加している(図表6-2-2-27、図表6-2-2-28)。

*13 ISP5社(協力ISP5社((株)インターネットイニシアティブ(IIJ)、NTTコミュニケーションズ(株)、(株)ケイ・オプティコム、KDDI(株)及びソフトバンク(株))の集計。

*14インターネットマルチフィード(株)、エクイニクス・ジャパン(株)、日本インターネットエクスチェンジ(株)、BBIX(株)及びWIDEProjectがそれぞれ運営するIXの集計。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 303

情通29_06-02.indd 303 2017/07/14 14:36:01

Page 24: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-27 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算※1※2

【トラヒックの集計及び推定値】

年 月

我が国のブロードバンドサービス契約者の総トラヒック(推

定値)[Gbps]

※3

ブロードバンドサービス1契約者当たり

のトラヒック(推定値)

[kbps]

(A1)ブロードバンドサー

ビス契約者(FTTH, DSL,

CATV, FWA)のトラヒック

[Gbps]

(A2)その他の契約者(専用線、データセン

ター等)のトラヒック[Gbps]

(B1)国内主要IXと協力ISP5社とで交換されるトラヒック

[Gbps]

(B2)国内主要IXを介さず国内ISP等と協力ISP5社とで交換されるトラヒック

[Gbps]

(B3)国外ISP等と協力ISP5社とで交換されるトラヒック

[Gbps]

(X)協力ISP5社の

シェア(契約数より算

出)※4

in out in out in out in out in out in out in out

2012年5月 658 1,730 18.8 49.3 287.8 756.6 251.5 243.0 118.4 98.6 317.4 145.1 528.7 178.8 43.82%

11月 666 1,905 18.9 54.0 294.0 840.3 268.3 257.2 103.2 83.2 316.6 135.7 571.3 201.6 43.99%

2013年5月 770 2,275 21.7 64.2 347.8 1,027.8 300.3 286.4 114.5 85.5 423.3 161.3 633.9 231.6 44.52%

11月 834 2,584 23.3 72.3 370.0 1,146.3 336.5 326.2 138.9 94.9 520.8 186.2 714.5 259.7 44.28%

2014年5月 905 2,892 25.2 80.4 398.9 1,274.5 359.2 317.2 163.6 101.5 614.9 214.3 808.3 282.3 44.02%

11月 930 3,552 25.7 98.2 407.6 1,557.0 496.1 426.1 192.3 104.6 765.1 246.5 924.6 340.6 43.80%

2015年5月 1,086 4,582 29.3 123.5 457.0 1,928.9 525.6 440.2 198.9 117.5 955.6 287.5 941.5 308.1 43.10%

11月 1,051 5,423 28.0 144.5 452.9 2,336.1 581.1 503.0 251.9 137.1 1,306.4 366.6 1,059.7 307.9 42.48%

2016年5月 1,324 6,876 34.8 180.5 551.5 2,863.3 652.7 570.5 277.0 112.6 1,765.1 453.8 1,080.1 292.4 41.64%

11月 1,464 8,254 37.9 213.5 602.5 3,396.6 1,246.0 653.6 311.0 113.6 1,989.2 518.2 1,221.9 353.8 41.15%

※1 �協力ISP5社((株)インターネットイニシアティブ(IIJ)、NTTコミュニケーションズ(株)、(株)ケイ・オプティコム、KDDI(株)及びソフトバンク(株))の集計

※2 �我が国のブロードバンドサービス契約者の総トラヒック(推定値)、ブロードバンドサービス1契約者当たりのトラヒック(推定値)、A1及びA2については、inはアップロード、outはダウンロードに該当

※3 �我が国のブロードバンドサービス契約者の総トラヒック(推定値)については、協力ISP5社のブロードバンド契約者のトラヒック(A1)と、協力ISP5社の契約者数のシェア(X)より試算。

※4 「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」より、線形補間による推計。【集計したトラヒックの種類】

OutB3

In InB2

Out

OutA1

In InA2

Out

企業 DC CDNキャッシュ

その他の契約者(専用線、データセンター等)

B1In Out

ブロードバンドサービス契約者(FTTH、DSL、CATV、FWA)

BB BB BB

B ISP間で交換されるトラヒック

国外ISP等 国内ISP等B2 国内主要IXを介さず   国内ISP等と交換される   トラヒック

B3 国外ISP等と交換される   トラヒック

協力ISP5社

B1 国内主要IXと   交換されるトラヒック

A2 その他の契約者のトラヒック

A 契約者別トラヒック

A1 ブロードバンドサービス   契約者のトラヒック

C 国内主要IXにおける  トラヒック

国内主要IXC

(株)インターネットイニシアティブNTT コミュニケーションズ(株)

(株)ケイ・オプティコムKDDI(株)ソフトバンク(株)

インターネットマルチフィード(株)、エクイニクス・ジャパン(株)、日本インターネットエクスチェンジ(株)、BBIX(株)及び WIDE Project がそれぞれ運営するIX

※A1には、次のトラヒックを含む。・一部ISPの公衆無線LANサービスのトラヒックの一部。・一部移動通信事業者のフェムトセルサービスのトラヒックの一部。※2016年11月から、CDNキャッシュによるトラヒックや、協力ISPがトランジットを提供する顧客ISPとの接続によるトラヒックをA2として扱うことを明確化。※B2には、次により交換されるトラヒックを含む。・国内ISP等とのプライベート・ピアリング。・国内ISP等から提供されるトランジット。・国内主要IX以外の国内IXにおけるパブリック・ピアリング等。※�B3には、次により交換されるトラヒックを含む。ただし、2016年11月から、これらトラヒックのうち、国内の接続点におけるトラヒックについてはB2として扱うことを明確化。・国外ISP等とのプライベート・ピアリング。・国外ISP等から提供されるトランジット。・国外IXにおけるパブリック・ピアリング等により交換されるトラヒック。

(出典)総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算2016年11月の集計結果の公表」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000119.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部304

情通29_06-02.indd 304 2017/07/14 14:36:01

Page 25: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-28 我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年)

11月9月7月5月3月1月11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月 11月9月7月5月3月1月

※1 2007年6月分はデータに欠落があったため除外。2010年11月以前は、主要IX3団体分、2011年1月以降はIX5団体分のトラヒック。※2 2011年5月以前は、一部の協力ISPとブロードバンドサービス契約者との間のトラヒックに携帯電話網との間の移動通信トラヒックの一部が含まれていたが、当

該トラヒックを区別することが可能となったため、2011年11月より当該トラヒックを除く形でトラヒックの集計・試算を行うこととした。

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,5005,0005,5006,0006,5007,0007,5008,0008,5009,000(Gbps)

我が国のブロードバンド契約者の総ダウンロードトラヒック(推定値)(※2)

我が国のブロードバンド契約者の総アップロードトラヒック(推定値)(※2)

国内主要IX(※1)におけるトラヒックピーク値

国内主要IX(※1)における平均トラヒック

(出典)総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算2016年11月の集計結果の公表」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000119.html

(イ)移動通信のトラヒック●直近1年間では約1.4倍のペースで移動通信トラヒックが増加

近年、データ通信を中心としたトラヒックの増加が移動通信システムに係る周波数のひっ迫の大きな要因となっていることに鑑み、移動通信事業社5社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、UQコミュニケーションズ、Wireless City Planning)の協力を得て、移動通信のトラヒック量(非音声)のデータを集計・分析した結果、2017年3月現在の、移動通信のトラヒックは、平均1815.6Gbpsとなり、直近1年間で約1.4倍に増加している

(図表6-2-2-29)。図表6-2-2-29 我が国の移動通信の月間平均トラヒックの推移

集計年月 2015年6月分 2015年9月分 2015年12月分 2016年3月分 2016年6月分 2016年9月分 2016年12月分 2017年3月分

月間平均トラヒック 上り 下り 上下合計 上り 下り 上下

合計 上り 下り 上下合計 上り 下り 上下

合計 上り 下り 上下合計 上り 下り 上下

合計 上り 下り 上下合計 上り 下り 上下

合計平均(Gbps) 141.1 891.2 1032.3 154.6 1027.1 1181.6 169.1 1047.9 1216.9 184.5 1144.1 1328.7 196.7 1227.9 1424.6 217.5 1345.0 1562.5 225.0 1411.6 1636.6 249.0 1566.6 1815.6

(出典)総務省「情報通信統計データベース」により作成http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin06.html

(ウ)時間帯別トラヒックの推移A 一週間の推移

ISP5社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの一週間の推移をみると、全ての曜日において年々増加している。移動通信のトラヒック推移についても同様に全ての曜日において増加傾向となっている(図表6-2-2-30、図表6-2-2-31)。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 305

情通29_06-02.indd 305 2017/07/14 14:36:01

Page 26: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-30 ISP5社のブロードバンド契約者のトラヒックの推移

2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

5,500

6,000(Gbps)

(時)

(mon)0

2016年11月 2015年11月 2014年11月 2013年11月 2012年11月 2011年11月

(出典)総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算2016年11月の集計結果の公表」により作成http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000119.html

図表6-2-2-31 移動通信トラヒックの推移

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

2,200

2,400(Gbps)

(Mon)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Tue)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Wed)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Thu)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Fri)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Sat)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

(Sun)00時~01時

02時~03時

04時~05時

06時~07時

08時~09時

10時~11時

12時~13時

14時~15時

16時~17時

18時~19時

20時~21時

22時~23時

2016年3月 2015年12月 2015年9月 2015年6月

(出典)総務省「情報通信統計データベース」により作成http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin06.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部306

情通29_06-02.indd 306 2017/07/14 14:36:02

Page 27: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

B 曜日別の変化ISP5社のブロードバンド契約者の時間帯別トラヒックの曜日別変化をみると、全ての曜日において21時から

23時がピークの時間帯となっており、休日は朝から昼にかけて急激に増加し、その後夕方にかけて微増している(図表6-2-2-32)。

一方、移動通信トラヒックの曜日別変化をみると、平日は朝から夕方にかけて徐々にトラヒックが増加し、昼休み帯(12時から13時まで)に一時的なピークがある。休日は朝から昼にかけて急激に増加している。平日及び休日ともに、夜間帯にトラヒックが急増し、22時頃がピークの時間帯となっている(図表6-2-2-33)。

図表6-2-2-32 IP5社のブロードバンド契約者のトラヒックの曜日別変化

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

5,500

6,000(Gbps)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24(時)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日金曜日 土曜日 日曜日

(出典)総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算2016年11月の集計結果の公表」により作成

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000119.html

図表6-2-2-33 移動通信トラヒックの曜日別変化

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日金曜日 土曜日 日曜日

10 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11121314151617181920212223(時)

01002003004005006007008009001,0001,1001,2001,3001,4001,5001,6001,7001,8001,9002,0002,1002,2002,3002,4002,500(Gbps)

(出典)総務省「情報通信統計データベース」により作成http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin06.html

ウ 電気通信サービスに関する相談・苦情等●電気通信サービスに関する苦情・相談等の件数は、減少に転じる

2016年度の総務省に寄せられた電気通信サービスの苦情・相談等の件数は9,093件であり、前年度に比べ10.2%減少した(図表6-2-2-34)。全国の消費生活センター等及び総務省で受け付けた苦情・相談内容をサービス別に見ると、「FTTHサービス」に関するものが最も高い(図表6-2-2-35)。

図表6-2-2-34 総務省に寄せられた苦情・相談等の件数の推移

2,011 1,983 2,338 3,397 2,629

2,565 2,961 2,939

3,8723,738910 951 742

7004791,325 1,117 933

2,1562,2476,811 7,012 6,952

10,1259,093

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2012 2013 2014 2015 2016

インターネット通信サービス 移動通信サービス固定電話 その他

(年度)

(件)

(出典)「ICTサービス安心・安全研究会 消費者保護ルール 実施状況のモニタリング会合(第3回)」

図表6-2-2-35全国の消費生活センター及び総務省で受け付けた苦情・相談内容の内訳(2016年7月~2017年3月に受け付けたものから無作為抽出)

41.3%

27.7%

7.3%

6.5%

1.3%

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

FTTHサービス

MNOサービス

MVNOサービス

プロバイダ(分離型ISP、回線種類不明)

ケーブルテレビインターネット

(%)(出典)「ICTサービス安心・安全研究会 消費者保護ルール

実施状況のモニタリング会合(第3回)」

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 307

情通29_06-02.indd 307 2017/07/14 14:36:02

Page 28: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

エ IPv6対応に係る現状(ア)IPv4アドレス在庫の枯渇状況●APNIC/JPNICのIPv4アドレスの通常在庫が枯渇

IPv4 アドレスについては、2011年2月3日にIANA*15の世界共通在庫が枯渇し、わずか2か月後の4月15日には、アジア太平洋地域にIPアドレスを分配しているAPNICと我が国のIPアドレスを管理するJPNICにおいてIPv4アドレスの在庫が枯渇した(予想より大幅な前倒し)。その後、2012年9月14日にはRIPE NCC*16が、2014年6月10日にはLACNIC*17が、2015年9月24日にはARIN*18のIPv4アドレス在庫が枯渇した

(図表6-2-2-36)。(イ)IPv6への対応状況●大手ISPを中心にIPv6対応が本格化

APNIC/JPNICにおけるIPv4アドレス在庫が枯渇した2011年4月からアクセス回線事業者のIPv6対応が本格化しており、主要な事業者においては既にIPv6インターネット接続サービスが提供されている。IPv6普及・高度化推進協議会の調査によると、NTT東西の提供するFTTH回線であるフレッツ光ネクストにおけるIPv6普及率が、2017年3月時点で30.5%に達している(図表6-2-2-37)

また、ISPについては、アクセス回線事業者のIPv6対応に合わせて、大手ISPを中心にIPv6インターネット接続サービスの提供が進展している。2017年3月に総務省が実施したアンケート調査に対し、加入者10万契約以上のISPでは84.6%がIPv6インターネットサービスを「提供中」もしくは「実験/試行サービス中」と回答している。特に、100万契約以上のISPでは100%がIPv6インターネットサービスを「提供中」と回答している。一方で加入者1万契約未満のISPでは56.4%が「検討の上、提供しないと決定」か「未検討」と回答しており、大規模ISPと比較してIPv6対応が遅れている(図表6-2-2-38)。図表6-2-2-37 フレッツ光ネクストにおけるIPv6普及率

30.5%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0(%)

2012.12 2013.03 2013.06 2013.09 2013.12 2014.03 2014.06 2014.09 2014.12 2015.03 2015.06 2015.09 2015.12 2016.03 2016.06 2016.09 2016.12 2017.03

フレッツ光ネクストにおけるIPv6普及率

フレッツ光ネクスト契約者(千契約)

(出典)IPv6普及・高度化推進協議会「アクセス網におけるIPv6の普及状況調査」を元に総務省作成http://v6pc.jp/jp/spread/ipv6spread_03.phtml

*15 IANA(InternetAssignedNumbersAuthority)とは、インターネット上で利用されるアドレス資源をグローバルに管理する管理元。*16 RIPENCC(Réseaux IPEuropéensNetworkCoordinationCentre)とは、ヨーロッパ、中近東、アジアの一部を管轄する地域インター

ネットレジストリ。*17 LACNIC(LatinAmericanandCaribbeanInternetAddressRegistry)とは、中南米地域を管轄する地域インターネットレジストリ。*18 ARIN(AmericanRegistryforInternetNumbers)とは、北米地域を管轄する地域インターネットレジストリ。

図表6-2-2-36 IPv4アドレス在庫の消費

アドレスブロックの数

0

20

40

60

80

100

120

IANA在庫 APNIC在庫2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015(年)

IANA枯渇2011年2月3日

APNIC枯渇2011年4月15日

RIPE⦆NCC枯渇2012年9月14日

ARIN枯渇2015年9月24日

LACNIC枯渇2014年6月10日

※1ブロックは約1,600万のアドレス数。

(出典)総務省「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会第三次報告書」を元に総務省作成http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/ipv6_

internet/01kiban04_02000029.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部308

情通29_06-02.indd 308 2017/07/14 14:36:02

Page 29: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-2-38 IPv6サービスの対応状況(ISP規模別)

0

20

40

60

80

100(%)

14.5 25.0

76.9

4.86.3

7.7

4.8

12.519.4

31.3

7.7

54.8

25.07.71.6

既に提供中(商用サービス) 実験/試行サービス中提供予定(対応中) 検討中未検討 検討の上、提供しないと決定

1万契約未満(n=62) 1万契約以上10万契約未満(n=16)

10万契約以上(n=13)

(出典)総務省アンケート調査により作成

3 放送サービスの提供状況・利用状況

1 加入者数●2016年度の放送サービスの加入者数は、地上放送(NHK)、NHK-BS放送、WOWOW、ケーブルテレビについては前年度より増加

ア 総論2016年度の放送サービスへの加入状況についてみると、110度CS放送及び124/128度CS放送を除いて、各

放送サービスの加入者数は増加している(図表6-2-3-1)。図表6-2-3-1 放送サービスの加入者数

6,7256,725 6,9716,971 7,1897,189 7,3087,308 7,4267,426 7,5367,536 7,6307,630 7,7317,731

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度)

※地上放送(NHK)の加入者数は、NHKの全契約形態の受信契約件数※NHK-BSの加入者数は、NHKの衛星契約件数※WOWOWの加入者数は、WOWOWの契約件数※CSデジタル及び110度CSの加入者数は、スカイパーフェクTVの契約件数※ケーブルテレビの加入世帯数は、2010年度までは自主放送を行う旧有線テレビジョン放送法の旧許可施設(旧電気通信役務利用放送法の登録を受けた設備で、当該施設と同等の放送方式のものを含む。)、2011年度以降は登録に係る自主放送を行うための有線電気通信設備(IPマルチキャスト方式による放送を除く)の加入世帯数。

(万件)

  NHK-BS

地上放送(NHK)

WOWOW

東経124/128度CS

東経110度CS

ケーブルテレビ 2,300.7 2,470.6 2,601.6 2,655.6 2,707.0 2,767.0 2,817.0 2,852.0

83.0 112.6 140.4 173.7 196.3 205.6 212.0 219.5

273.7 245.6 221.1 196.3 176.2 157.1 125.4 120.3

247.6 249.0 251.2 254.8 263.1 264.8 275.6 280.5

3,820.2 3,893.2 3,975.1 4,027.4 4,082.9 4,141.2 4,200.1 4,258.2

1,399.9 1,475.2 1,567.2 1,649.6 1,737.4 1,823.2 1,911.3 1,993.3 2,066.7

4,315.4

282.3

114.4

209.3

2,885.0

7,806 7,806

(出典)一般社団法人電子情報技術産業協会資料、日本ケーブルラボ資料、NHK資料及び総務省資料「衛星放送の現状」「ケーブルテレビの現状」により作成

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 309

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Page 30: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

イ NHKの受信契約数2016年度末のNHK受信契約数は約4,316万件(前年度比1.4%増)であり、そのうち地上契約*19数(普通契約

及びカラー契約)が約2,249万件、衛星契約*20数が約2,066万件、特別契約*21数が約1万件となっている(図表6-2-3-2)図表6-2-3-2 NHKの放送受信契約数の推移

特別契約

衛星契約

地上契約

3,820 3,894 3,976 4,028 4,083 4,141 4,200 4,258

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500(万件)

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度)

1 1 1 1 1 1 1 1

1,399 1,475 1,567 1,649 1,736 1,822 1,910 1,992

2,420 2,418 2,408 2,378 2,346 2,318 2,289 2,265

3,820 3,894 3,976 4,028 4,083 4,141 4,200 4,258

※放送の受信についての契約は、以下のとおり ○地上契約:地上波によるテレビ放送のみの受信についての放送受信契約 ○衛星契約:衛星及び地上波によるテレビ放送の受信についての放送受信契約 ○特別契約:地上波によるテレビ放送の自然の地形による難視聴地域又は列車、電車その他営業用の移動体において、衛星によるテレビ放送のみの受信について

の放送受信契約

1

2,066

2,249

4,316

4,3164,316

(出典)NHK資料により作成

4 家計におけるICT関連支出

1 電話通信料電話通信料の支出額は、移動は増加しているが、固定は減少

2016年の電話通信料の支出額は前年比2.3%増の12万392円、世帯消費支出に占める割合は4.14%と前年から0.17ポイント上昇している。内訳をみると、固定電話通信料への支出が減少傾向なのに対し、移動電話通信料*22

への支出は増加傾向となっている。また、移動電話通信料への支出は、固定電話通信料*23への支出の4倍となっている(図表6-2-4-1)。図表6-2-4-1 電話通信料の推移と世帯支出に占める割合

(単位:円)(年) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

電話通信料 110,771 111,372 111,906 112,453 113,775 117,720 120,392(うち)固定電話通信料 30,853 30,806 30,429 29,354 27,536 26,414 24,086(うち)移動電話通信料 79,918 80,566 81,477 83,099 86,239 91,306 96,306

世帯消費支出 3,027,938 2,966,673 2,971,816 3,018,910 3,017,778 2,965,515 2,909,095世帯消費に占める電話通信料の割合(%) 3.66% 3.75% 3.77% 3.72% 3.77% 3.97% 4.14%

(出典)総務省「家計調査」(総世帯)により作成http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm

*19地上契約:地上波によるテレビ放送のみの受信についての放送受信契約。*20衛星契約:衛星及び地上波によるテレビ放送の受信についての放送受信契約。*21特別契約:地上波によるテレビ放送の自然の地形による難視聴地域又は列車、電車その他営業用の移動体において、衛星によるテレビ放

送のみの受信についての放送受信契約。*22ここでいう移動電話通信料とは、携帯電話通信料、PHS通信料及び自動車電話通信料(データ通信(パケット等)料を含む)など。*23ここでいう固定電話通信料とは、電話・高速通信通信料(IP電話料等を含む)、電報料、電話・ファクシミリ借賃、テレホンカード・スー

パーワールドカードなど。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部310

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Page 31: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

2 家計の放送関連支出●2016年の1世帯当たりの年間放送関連支出額は2万5,112円で、ほぼ横ばい総務省「家計調査」によると、2016年の1世帯

当たりの年間放送関連支出額(NHK放送受信料、ケーブルテレビ放送受信料及び他の放送受信料の合計)は、2万5,112円(前年比4.1%増)となっており、増加したもののほぼ横ばいであった(図表6-2-4-2)。

3 家計におけるコンテンツ利用状況●家計におけるコンテンツ関連支出は、書籍・他の印刷物、放送受信料の順に多い

総務省「家計調査」によると、2016年の家計のコンテンツ関連の1世帯当たりの年間支出総額は、7万7,548円(前年比3.1%増)となっている(図表6-2-4-3)。内訳をみると、書籍・他の印刷物が4万281円と最も多く、放送受信料が2万5,112円で続いている。図表6-2-4-3 コンテンツ関連の1世帯当たりの年間消費支出額

(単位:円)(年) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

映画・演劇等入場料 6,677 5,843 6,138 6,112 6,453 5,786 6,504放送受信料 22,723 23,537 23,651 23,620 23,966 24,130 25,112テレビゲーム 3,259 2,637 2,922 2,432 2,229 1,846 1,978書籍・他の印刷物 46,214 45,411 44,339 43,364 42,646 40,795 40,281音楽・映像収録済メディア 4,225 4,158 3,517 3,466 3,011 2,669 3,673合計 83,098 81,586 80,567 78,994 78,305 75,226 77,548

※「テレビゲーム」については、「テレビゲーム機」「ゲームソフト等」の合計の値としている。(出典)総務省「家計調査」(総世帯)により作成http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm

5 情報通信メディアの利用時間総務省情報通信政策研究所は、2012年から東京大学大学院情報学環教授 橋元良明氏ほか*24との共同研究とし

て、情報通信メディアの利用時間と利用時間帯、利用目的、信頼度等について調査研究を行っている*25。以下、2016年の調査結果を基に情報通信メディアの利用時間等について概観する。

1 主なメディアの利用時間と行為者率●テレビの視聴時間は全体で前年並み。インターネット利用時間は増加傾向。

まず、「テレビ(リアルタイム)視聴*26」、「テレビ(録画)視聴」、「ネット利用*27」、「新聞閲読」、「ラジオ聴取」の経年の変化を見る(図表6-2-5-1)。

*24東京経済大学コミュニケーション学部准教授 北村 智氏及び東京大学大学院情報学環助教 河井 大介氏*25「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査研究」:13歳から69歳までの男女1,500人を対象(性別・年齢10歳刻みで住民

基本台帳の実勢比例。2016年調査には同年1月の住民基本台帳を使用)に、ランダムロケーションクォータサンプリングによる訪問留置調査で実施。2016年調査については11月26日~12月2日に実査を行った。

*26テレビ(リアルタイム)視聴:テレビ受像機における視聴のみならず、あらゆる機器によるリアルタイムのテレビ視聴。*27ネット利用:機器を問わず、メール、ウェブサイト、ソーシャルメディア、動画サイト、オンラインゲーム等、インターネットに接続す

ることで成り立つサービスの利用を指す。

図表6-2-4-2 家計の放送サービスに対する支出

13,070 13,334 12,981 12,380 12,735 13,011 13,405

8,253 8,763 8,898 9,671 9,623 9,517 9,710

1,400 1,440 1,771 1,569 1,607 1,602 1,99822,723 23,537 23,651 23,620 23,966 24,130 25,112

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

ケーブルテレビ放送受信料 他の放送受信料

(円)

(年)

NHK放送受信料

(出典)総務省「家計調査」(総世帯)により作成http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 311

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Page 32: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-5-1 主なメディアの平均利用時間*26と行為者率*27

〈平日1日〉テレビ(リアルタイム)視聴

テレビ(リアルタイム)視聴テレビ(録画) ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取 テレビ(録画)ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取

184.7168.3170.6174.3168.0102.9102.591.895.889.0121.2127.2118.9128.0112.8158.9157.6151.6142.4147.5187.4143.4169.5152.3160.5219.2176.7180.2219.8180.6263.0257.0256.4257.6259.2

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

17.018.016.218.618.711.117.918.617.113.414.518.713.815.817.919.018.315.620.318.618.713.314.215.823.220.920.318.418.617.014.519.817.822.618.4

71.677.983.690.499.8108.999.1109.3112.2130.2112.5136.7151.3146.9155.976.587.887.6105.3115.374.670.082.593.597.751.361.868.074.785.533.936.732.235.746.6

15.511.812.111.610.31.70.60.70.20.32.41.42.42.11.46.85.84.13.53.813.38.69.38.88.023.518.616.317.014.435.128.031.329.625.8

16.115.916.714.817.22.40.10.22.63.58.33.69.46.416.812.417.75.415.315.417.622.619.413.717.219.420.213.510.719.827.420.540.330.623.4

87.584.585.585.982.676.375.973.675.969.378.774.772.477.470.386.083.286.780.579.889.683.187.586.586.494.191.490.092.886.993.392.593.795.292.2

16.617.416.816.717.817.318.718.616.513.216.016.415.413.018.917.718.917.318.918.718.215.417.816.623.319.817.417.315.814.811.218.015.218.315.0

71.070.173.675.773.280.978.881.483.878.990.090.691.091.692.683.188.587.790.788.476.176.780.785.378.463.460.569.468.568.542.334.840.543.041.7

40.033.834.333.128.58.63.63.62.92.110.49.212.010.36.728.525.321.919.318.245.734.637.134.227.859.451.051.248.841.065.858.759.562.055.4

9.37.39.07.88.33.20.41.42.92.15.32.23.85.35.86.17.05.76.45.110.88.38.36.59.312.210.48.68.08.514.211.220.514.514.7

10代

平均利用時間(単位:分) 行為者率(%)

テレビ(リアルタイム)視聴

テレビ(リアルタイム)視聴テレビ(録画) ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取 テレビ(録画)ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取

平均利用時間(単位:分) 行為者率(%)

全年代

20代

30代

40代

50代

60代

〈休日*281日〉

225.4228.9231.2225.1

140.7147.4155.8122.9

170.7161.4155.4152.7

221.0197.5197.1202.5

204.3233.9208.6222.4

254.2265.3300.1250.4

305.7310.3317.1325.1

30.530.533.932.9

40.145.030.625.9

35.724.434.626.0

23.735.236.934.8

28.328.834.948.1

38.337.835.729.7

24.019.629.726.7

86.1100.6113.7120.7

151.7180.5221.3225.7

170.3194.9210.0216.1

93.8101.7131.3119.5

73.382.991.9117.1

50.073.770.480.1

29.333.537.143.3

13.514.213.011.9

0.54.10.40.9

1.72.82.03.2

6.74.95.13.9

11.612.59.810.1

19.319.118.015.6

31.833.433.228.9

7.012.211.97.4

0.41.30.60.5

0.43.44.48.9

2.63.19.23.2

11.89.65.94.5

10.014.311.38.4

11.933.231.715.5

86.186.986.685.7

75.575.774.177.1

77.173.379.974.2

87.186.885.185.0

84.590.485.586.3

91.891.893.490.4

93.794.394.093.7

23.523.724.525.1

32.434.325.223.6

26.520.824.723.5

20.626.326.224.7

24.326.727.734.2

25.422.724.524.6

17.716.019.318.5

69.872.174.273.8

80.683.688.584.3

93.788.791.894.9

86.486.892.486.9

78.778.280.080.8

56.366.365.065.0

34.039.340.042.6

35.936.534.930.3

5.06.43.63.6

8.511.89.18.3

27.318.920.018.4

37.541.634.232.3

52.754.553.742.3

63.064.766.756.4

4.96.56.74.8

0.70.70.71.4

1.32.34.13.2

2.83.64.72.2

4.74.33.54.2

7.48.67.04.2

9.315.316.310.9

全年代

10代

20代

30代

40代

50代

60代

〈平日1日〉テレビ(リアルタイム)視聴

テレビ(リアルタイム)視聴テレビ(録画) ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取 テレビ(録画)ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取

184.7168.3170.6174.3168.0102.9102.591.895.889.0121.2127.2118.9128.0112.8158.9157.6151.6142.4147.5187.4143.4169.5152.3160.5219.2176.7180.2219.8180.6263.0257.0256.4257.6259.2

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

17.018.016.218.618.711.117.918.617.113.414.518.713.815.817.919.018.315.620.318.618.713.314.215.823.220.920.318.418.617.014.519.817.822.618.4

71.677.983.690.499.8108.999.1109.3112.2130.2112.5136.7151.3146.9155.976.587.887.6105.3115.374.670.082.593.597.751.361.868.074.785.533.936.732.235.746.6

15.511.812.111.610.31.70.60.70.20.32.41.42.42.11.46.85.84.13.53.813.38.69.38.88.023.518.616.317.014.435.128.031.329.625.8

16.115.916.714.817.22.40.10.22.63.58.33.69.46.416.812.417.75.415.315.417.622.619.413.717.219.420.213.510.719.827.420.540.330.623.4

87.584.585.585.982.676.375.973.675.969.378.774.772.477.470.386.083.286.780.579.889.683.187.586.586.494.191.490.092.886.993.392.593.795.292.2

16.617.416.816.717.817.318.718.616.513.216.016.415.413.018.917.718.917.318.918.718.215.417.816.623.319.817.417.315.814.811.218.015.218.315.0

71.070.173.675.773.280.978.881.483.878.990.090.691.091.692.683.188.587.790.788.476.176.780.785.378.463.460.569.468.568.542.334.840.543.041.7

40.033.834.333.128.58.63.63.62.92.110.49.212.010.36.728.525.321.919.318.245.734.637.134.227.859.451.051.248.841.065.858.759.562.055.4

9.37.39.07.88.33.20.41.42.92.15.32.23.85.35.86.17.05.76.45.110.88.38.36.59.312.210.48.68.08.514.211.220.514.514.7

10代

平均利用時間(単位:分) 行為者率(%)

テレビ(リアルタイム)視聴

テレビ(リアルタイム)視聴テレビ(録画) ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取 テレビ(録画)ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取

平均利用時間(単位:分) 行為者率(%)

全年代

20代

30代

40代

50代

60代

〈休日*281日〉

225.4228.9231.2225.1

140.7147.4155.8122.9

170.7161.4155.4152.7

221.0197.5197.1202.5

204.3233.9208.6222.4

254.2265.3300.1250.4

305.7310.3317.1325.1

30.530.533.932.9

40.145.030.625.9

35.724.434.626.0

23.735.236.934.8

28.328.834.948.1

38.337.835.729.7

24.019.629.726.7

86.1100.6113.7120.7

151.7180.5221.3225.7

170.3194.9210.0216.1

93.8101.7131.3119.5

73.382.991.9117.1

50.073.770.480.1

29.333.537.143.3

13.514.213.011.9

0.54.10.40.9

1.72.82.03.2

6.74.95.13.9

11.612.59.810.1

19.319.118.015.6

31.833.433.228.9

7.012.211.97.4

0.41.30.60.5

0.43.44.48.9

2.63.19.23.2

11.89.65.94.5

10.014.311.38.4

11.933.231.715.5

86.186.986.685.7

75.575.774.177.1

77.173.379.974.2

87.186.885.185.0

84.590.485.586.3

91.891.893.490.4

93.794.394.093.7

23.523.724.525.1

32.434.325.223.6

26.520.824.723.5

20.626.326.224.7

24.326.727.734.2

25.422.724.524.6

17.716.019.318.5

69.872.174.273.8

80.683.688.584.3

93.788.791.894.9

86.486.892.486.9

78.778.280.080.8

56.366.365.065.0

34.039.340.042.6

35.936.534.930.3

5.06.43.63.6

8.511.89.18.3

27.318.920.018.4

37.541.634.232.3

52.754.553.742.3

63.064.766.756.4

4.96.56.74.8

0.70.70.71.4

1.32.34.13.2

2.83.64.72.2

4.74.33.54.2

7.48.67.04.2

9.315.316.310.9

全年代

10代

20代

30代

40代

50代

60代

(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

*28調査日1日あたりの、ある情報行動の全調査対象者の時間合計を調査対象者数で除した数値。その行動を1日全く行っていない人も含めて計算した平均時間。

*29平日については調査日2日間の1日ごとに、ある情報行動を行った人の比率を求め、2日間の平均をとった数値である。休日については、調査日の比率。

*30休日分の調査は2012年は行っておらず、2013年から調査対象としている。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部312

情通29_06-02.indd 312 2017/07/14 14:36:05

Page 33: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

全年代ではテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が最も長く、行為者率も最も高く、次いでインターネット利用の平均利用時間が長く行為者率も高い傾向は各年とも変わらない。インターネットの平均利用時間は、平日、休日ともに増加傾向にある。年代別に2016年の値を見ると、前回以前の調査と同様、「テレビ(リアルタイム)視聴」及び「新聞閲読」は、概ね年代が上がるとともに平均利用時間が長く、行為者率が高く、「ネット利用」は概ね20代をピークに年代が上がるとともに平均利用時間が短く、行為者率が低くなっている点が特徴的である。平日と休日とを比較すると、多くの年代で平日と比べ休日の方が在宅時間及び自由時間が長いため、「ラジオ聴取」以外はいずれのメディアも概ね休日の方が平均利用時間が長く、行為者率が高くなっている。

2 主なメディアの利用時間帯「テレビ(リアルタイム)視聴」、「テレビ(録画)視聴」、「ネット利用」、「新聞閲読」、「ラジオ聴取」について、

一日のどの時間帯にどれぐらいの割合の人が利用したか、行為者率の推移を示したものが次のグラフである(図表6-2-5-2)。「テレビ(リアルタイム)視聴」は、平日休日とも朝、正午及び夜の3回時間帯別行為者率が高くなっている。「ネット利用」も、平日は朝、正午及び夜の3回行為者率が高くなるが、朝夜は「テレビ(リアルタイム)視聴」

よりも低く、一方、9時台から17時台までの日中は職場でのインターネット利用があることから「テレビ(リアルタイム)視聴」よりも行為者率が高くなっており、特に昼休み中の者が多いと考えられる12時台に行為者率が一番高まっている。図表6-2-5-2 主なメディアの時間帯別行為者率

0

10

20

30

40

50

60(%)

0

10

20

30

40

50

60(%)

〈平日〉

〈休日〉

4時台

3時台

2時台

1時台

24時台

23時台

22時台

21時台

20時台

19時台

18時台

17時台

16時台

15時台

14時台

13時台

12時台

11時台

10時台

9時台

8時台

7時台

6時台

5時台

4時台

3時台

2時台

1時台

24時台

23時台

22時台

21時台

20時台

19時台

18時台

17時台

16時台

15時台

14時台

13時台

12時台

11時台

10時台

9時台

8時台

7時台

6時台

5時台

テレビ(リアルタイム)視聴 テレビ(録画)視聴 ネット利用 新聞閲読 ラジオ聴取

(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

3 機器別のインターネット利用時間と行為者率●インターネット利用は、平日、休日ともにモバイル利用が増加。若年層のモバイル利用時間が長い

機器別のインターネット利用時間を示したのが、次の表である(図表6-2-5-3)。平均利用時間は、全年代経年で見ると、特にモバイルが増加傾向にあり、休日のモバイル利用時間が顕著に長く

なってきている。年代別に見ると、10代及び20代のモバイルネット利用の平均利用時間の長さが突出しているが、前回調査に引

き続き、平日、休日ともに、30代及び40代の平均利用時間も長くなっている。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 313

情通29_06-02.indd 313 2017/07/14 14:36:05

Page 34: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-5-3 主な機器によるインターネット利用時間と行為者率〈平日〉

〈休日〉

PC モバイル タブレット PC モバイル タブレット34.934.130.935.035.532.417.414.314.015.242.748.644.343.031.435.428.127.336.944.143.940.638.543.735.333.537.433.540.044.622.427.622.224.032.8

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

37.643.250.553.861.375.781.786.694.7

108.273.291.3

106.5103.7124.842.857.057.065.367.330.329.742.451.258.717.520.933.231.538.112.78.69.19.7

11.7

1.33.23.54.26.33.24.77.44.7

12.50.92.24.38.66.01.13.24.35.46.51.93.83.13.08.21.14.23.13.35.00.41.81.31.92.4

32.528.928.528.725.523.419.813.915.112.533.831.229.428.523.535.031.628.133.325.539.235.334.733.527.636.532.434.532.133.323.819.323.522.824.1

59.459.962.965.663.271.266.971.172.767.583.685.286.487.988.575.082.980.682.981.862.664.067.376.570.846.948.057.155.855.628.522.025.527.325.2

2.44.25.06.17.43.65.07.97.6

11.82.22.95.05.55.32.05.26.06.99.64.05.44.35.69.72.34.75.36.26.91.02.23.25.33.1

29.628.928.927.7

21.432.542.315.6

48.552.340.843.0

29.016.731.520.3

33.924.719.527.9

26.732.529.134.1

18.022.721.223.3

53.768.580.687.3

126.4140.9172.1192.7

123.1142.7166.0174.7

60.678.193.395.5

36.653.369.379.8

19.342.637.740.3

7.98.5

12.616.6

4.75.46.67.9

13.613.110.320.5

3.07.3

11.56.5

5.06.69.97.2

4.83.73.78.3

3.03.15.07.5

2.93.02.73.4

24.923.123.122.0

16.515.717.312.1

31.425.821.023.5

27.621.722.518.0

31.823.823.924.3

23.028.630.729.2

16.020.720.720.5

59.363.565.363.8

71.972.976.371.4

87.486.989.592.6

79.780.885.581.3

61.867.373.571.2

45.358.853.351.2

22.325.725.727.4

4.86.07.18.1

10.810.08.6

12.1

3.15.97.35.1

4.58.29.5

10.1

5.15.66.59.9

4.74.76.68.8

3.33.75.04.3

10代

ネット利用 平均利用時間(単位:分) ネット利用行為者率(%)

PC モバイル タブレット PC モバイル タブレットネット利用 平均利用時間(単位:分) ネット利用行為者率(%)

全年代

20代

30代

40代

50代

60代

全年代

10代

20代

30代

40代

50代

60代

(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

4 コミュニケーション手段としてのインターネット利用時間、行為者率●特に若年層においてソーシャルメディアへコミュニケーション手段の移行が進んでいる

インターネットの利用時間に大きな割合を占めるコミュニケーション系メディアの利用について、主なコミュニケーション手段の平均利用時間と行為者率を比較したものが次のグラフである(図表6-2-5-4)。

全年代の経年の傾向を見ると、ソーシャルメディアの平均利用時間及び行為者率が、平日、休日ともに増加傾向にある。

年代別に見ると、10代及び20代において、平日、休日ともにソーシャルメディアの平均利用時間及び行為者率が概ね伸びている一方で、特に行為者率から見てメールの利用は一貫して減少傾向にあり、10代及び20代の若年層において主なコミュニケーション手段がメールからソーシャルメディアに移行しつつある様子がうかがえる。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部314

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Page 35: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-5-4 主なコミュニケーション手段の利用時間と行為者率〈平日〉

携帯通話 固定通話 ネット通話 ソーシャルメディア メール 携帯通話 固定通話 ネット通話 ソーシャルメディア メール

10代

平均利用時間(単位:分) 行為者率(%)

行為者率(%)

全年代

20代

30代

40代

50代

60代

〈休日〉携帯通話 固定通話 ネット通話 ソーシャルメディア メール 携帯通話 固定通話 ネット通話 ソーシャルメディア メール

6.34.76.56.56.12.51.04.92.82.78.02.94.25.14.08.86.15.77.79.55.65.16.07.67.75.66.310.77.76.15.84.76.65.84.3

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年2012年2013年2014年2015年2016年

2.01.41.71.91.40.10.00.00.00.30.80.10.15.80.01.11.11.00.72.91.52.12.11.32.12.61.42.22.00.34.52.83.41.41.9

3.12.42.52.14.116.66.75.94.45.76.55.37.35.916.21.61.91.52.13.40.52.00.70.91.00.11.32.30.92.01.00.30.10.30.5

8.815.520.119.625.026.948.159.657.858.921.945.151.346.160.87.312.819.116.324.26.06.610.814.720.51.73.06.26.29.60.90.20.62.02.0

28.626.026.229.130.147.923.814.317.020.233.235.929.136.425.729.129.624.032.942.933.829.134.734.628.825.225.735.735.040.213.713.215.115.319.1

25.821.119.721.015.512.96.86.110.17.128.018.214.918.012.930.725.020.325.116.724.821.822.622.318.425.827.122.920.215.626.220.323.324.017.2

6.85.35.45.12.61.10.00.00.41.12.70.90.73.70.23.93.54.13.32.26.55.25.04.23.010.78.08.87.42.112.210.510.39.05.3

3.63.74.14.54.79.46.85.48.36.410.09.610.09.19.04.44.45.25.85.60.72.43.33.13.50.81.42.51.94.00.50.70.51.71.7

13.221.828.330.530.523.043.550.753.647.137.650.256.359.459.413.731.637.737.139.99.014.226.732.931.24.67.214.113.217.11.51.32.05.04.6

57.850.747.349.945.365.836.330.725.226.472.064.149.852.743.867.163.556.261.657.962.860.054.861.148.952.349.852.755.854.234.527.032.831.832.5

4.94.65.35.9

3.25.56.37.5

5.94.07.73.2

4.23.46.46.4

4.53.03.96.2

5.37.74.77.3

5.94.74.14.9

0.90.90.70.3

0.40.10.20.1

0.10.00.20.0

0.20.11.00.0

0.60.50.50.2

1.11.00.60.3

2.83.21.51.1

3.14.94.14.8

9.610.510.75.5

8.114.411.315.8

2.41.43.85.9

2.11.32.83.1

0.85.31.01.3

0.01.90.20.3

20.726.529.032.7

78.395.093.396.8

52.057.770.580.7

17.023.024.930.7

7.313.518.220.7

4.810.77.48.7

0.91.62.33.3

20.917.422.421.0

38.720.620.332.0

35.821.738.826.4

17.215.623.119.1

20.717.220.220.6

15.221.123.220.8

10.011.612.414.0

21.717.722.515.8

13.79.312.210.0

25.115.823.714.7

24.119.626.916.5

21.317.221.017.9

23.818.024.515.4

19.321.722.016.8

4.14.53.41.9

2.21.40.70.7

0.40.51.40.0

2.40.71.50.4

3.73.31.61.0

7.05.15.12.7

7.313.08.35.6

5.56.36.46.6

7.911.413.710.0

13.915.812.314.3

6.35.07.69.7

5.44.05.24.8

2.34.73.13.8

0.01.71.71.0

23.529.731.732.9

48.257.954.751.4

52.055.261.664.1

35.040.643.342.3

13.927.732.933.2

8.612.512.517.7

2.04.34.06.3

47.141.444.939.9

41.028.628.827.1

63.243.949.340.1

54.947.752.048.3

55.146.252.344.7

44.545.950.243.5

24.731.030.730.0

平均利用時間(単位:分)

全年代

10代

20代

30代

40代

50代

60代

(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

5 メディアとしてのインターネットの位置づけメディアとしてのインターネットの利用について、利用目的毎に他のメディアと比較したものが、次のグラフで

ある(図表6-2-5-5)。「時事情報」を得る(「いち早く世の中のできごとや動きを知る」「世の中のできごとや動きについて信頼できる

情報を得る」)ために最も利用するメディアとしては、全年代ではテレビが5割を超えており最も高い。このうち、「いち早く」時事情報を得るために最も利用するメディアとしては、10代から30代までではインターネットがテレビを上回っている。前回調査と比較すると60代を除く各年代においてテレビが減少傾向、インターネットが増加傾向となっている。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 315

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Page 36: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

「信頼できる情報を得る」ために最も利用するメディアとしては、前回調査ではインターネットと新聞の差が縮まる傾向がうかがえたが、今回の調査では、40代から60代において一転して新聞が増加している。図表6-2-5-5 目的別利用メディア(最も利用するメディア。全年代・年代別・インターネット利用非利用別)

57.2%

69.3%

48.4%

52.8%

57.8%

55.4%

62.7%

56.8%

67.9%

21.3%

10.7%

15.2%

17.6%

19.8%

28.5%

29.0%

21.0%

28.6%

17.2%

14.3%

31.3%

25.5%

17.9%

11.5%

17.9%

24.3%

24.3%

12.0%

15.0%

21.7%

27.7%

40.9%

22.8%

62.5%

8.3%

17.9%

8.9%

5.6%

13.5%

13.5%

9.2%

56.3%

62.1%

78.3%

75.3%

64.5%

45.4%

21.8%

58.4%

54.1%

47.1%

28.6%

38.6%

51.1%

65.0%

83.2%

53.0%

83.9% 8.9%

40.9%

47.9%

67.7%

59.2%

46.0%

28.5%

7.9%

42.5%

全年代(N=1,500)

10代(N=140)

20代(N=217)

30代(N=267)

40代(N=313)

50代(N=260)

60代(N=303)

利用(N=1,444)

非利用(N=56)0 20 40 60 80 100

(%)0 20 40 60 80 100

(%)0 20 40 60 80 100

(%)

年代

インターネット

テレビ ラジオ 新聞 雑誌 書籍 インターネット その他 その種の情報は必要ない

「いち早く世の中のできごとや動きを知る」 「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」 「趣味・娯楽に関する情報を得る」

(出典)総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

6 行政情報化の推進

1 電子行政の推進●国の行政機関が扱う手続のオンライン利用率は上昇

オンラインでの利用が可能な申請・届出等手続の全申請・届出等件数*31におけるオンライン利用率は、47.3%(オンライン利用件数は2億6,131万6,784件、前年度差1.9ポイント増加)となっている。このうち、国民や企業による利用頻度が高い改善促進手続*32のオンライン利用率は、43.3%(オンライン利用件数は1億7,468万1,859件、前年度差2.1ポイント増加)となっている(図表6-2-6-1)。図表6-2-6-1 国の行政機関が扱う申請・届出等手続のオンライン利用状況の推移

年度全申請・届出等件数 オンライン利用件数 オンライン利用率(%)

うち改善促進手続 うち改善促進手続 うち改善促進手続2015 552,359,761 403,222,027 261,316,784 174,681,859 47.3 43.32014 497,521,456 394,918,846 226,076,760 162,577,184 45.4 41.2

(うち重点手続) (うち重点手続) (うち重点手続)2013 475,409,156 432,579,446 209,558,511 199,656,173 44.1 46.22012 458,496,901 421,297,165 188,960,305 181,479,301 41.2 43.1

(出典)総務省報道資料「平成27年度における行政手続オンライン化等の状況」http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyokan05_02000047.html

2 地方情報化の推進ア オンライン利用状況●地方公共団体が扱うオンライン利用促進対象手続の利用率は昨年度より上昇

地方公共団体が扱う行政手続*33のオンライン利用率は2015年度で49.1%となっている(図表6-2-6-2)。

*31全申請・届出等件数は、オンライン化している手続の件数。*32改善促進手続は、国民や企業による利用頻度が高い年間申請等件数が100万件以上の手続及び100万件未満であっても主として企業等

が反復的又は継続的に利用する手続をいい、2014年度では、オンラインで利用が可能な申請・届出等手続の全申請・届出等件数の79.4%を占めている。また、改善促進手続は、2013年度まで取り組んだ「新たなオンライン利用に関する計画」において選定した「重点手続」のうち利用率の高い分野(90%以上)の手続等を除いている。

*33対象手続は、電子自治体オンライン利用促進指針において、オンライン利用促進対象手続に選定した手続。

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部316

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Page 37: 2 ICTサービスの利用動向...情通29_06-02.indd 283 2017/07/14 14:35:55 図表6-2-1-6 地方別インターネット利用率及びスマートフォン利用率(個人)(2016年)

図表6-2-6-2 地方公共団体が扱うオンライン利用促進対象手続の利用状況の推移

40.0

42.6

45.247.1

49.1

30

35

40

45

50

55

2011 2012 2013 2014 2015 (年度)

(%)

年度 年間総手続件数 オンライン利用件数(件)

オンライン利用率(%)

2011 337,590,000 135,031,153 40.0

2012 349,000,000 148,496,598 42.6

2013 367,327,000 165,922,189 45.2

2014 368,733,000 173,807,766 47.1

2015 384,473,000 188,831,889 49.1

※年間総手続件数は、対象手続を既にオンライン化している団体における総手続件数と人口を元に算出した、全国における推計値(出典)総務省「平成27年度における行政手続オンライン化等の状況」

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyokan05_02000047.html

イ 業務システムの効率化●各種オンラインシステムの共同利用の状況については、「公共事業にかかる電子入札」の共同利用が最多

各種オンラインシステムの共同利用の状況については、「公共事業にかかる電子入札」が都道府県では25団体(53.2%)、市区町村では515団体(29.6%)と最も多かった。次いで、「公共施設予約」が都道府県では19団体(40.4%)、市区町村が251団体(14.4%)となっている(図表6-2-6-3)。図表6-2-6-3 各種オンラインシステムの共同利用

【都道府県】 【市区町村】

0

5

10

15

20

25

30

35

0

10

20

30

40

50

60

公共施設予約

(%) (%)

公共事業にかかる

電子入札

物品調達(非公共事業)

にかかる電子入札

図書館蔵書検索・

予約

手数料等の歳入の

電子納付

公共施設予約

公共事業にかかる

電子入札

物品調達(非公共事業)

にかかる電子入札

図書館蔵書検索・

予約

手数料等の歳入の

電子納付

10.6(5)

53.2(25)

40.4(19)

23.4(11)

27.7(13)

1.1(20)

29.6(515)

14.4(251) 11.3

(197)10.7(187)

(出典)総務省「地方自治情報管理概要 〜電子自治体の推進状況(平成28年4月1日現在)〜」http://www.soumu.go.jp/denshijiti/060213_02.html

第6章ICT分野の基本データ

ICT サービスの利用動向 第 2節

平成29年版 情報通信白書 第2部 317

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