ScratchとPharo：社会科学系大学におけるプログラミング入門の試み

山梨学院大学 経営情報学部伊藤 栄一郎

Scratchを活用した授業

● 2009年「ビジネス情報処理II」

○ ２年次後期、専門科目、63名

● 2010年「コンピューターリテラシー」

○ １年次通年、専門科目、25名

● 2011年「情報学基礎」

○ １年次通年、専門科目、27名

2010年度「リテラシー」授業内容

1. Scratchの使い方

2. 順次・反復・分岐（時計）

3. ゲーム（インベーダー）

4. アプリケーション（タイピング練習）

5. アプリケーション（算数ドリル）

6. プログラミング課題(1)

7. プログラミング課題(2)

2011年度「情報学基礎」授業内容

1. Scratchの使い方

2. ゲーム（インベーダー）

3. アプリケーション（キッチンタイマー）

4. アプリケーション（タイピング練習）

5. プログラミング課題(1)

6. プログラミング課題(2)

受講前アンケートから

受講後アンケートより 専門ゼミにおけるプログラミング学習

● 専門ゼミナール

○ ３年次：プログラミング学習

○ ４年次：ソフトウェア開発（卒業研究）

● プログラミング学習

○ プログラミング概念や技術について学ぶ

○ Erlang, Javascript, Lua, Mozart/Oz, Ocaml, Prolog,

Python, Ruby, Scala, Scheme, Squeak, VisualWorks

http://www.pharo-project.org/「Smalltalk history」（Software Reflectionsより）

2008年3月 Squeak3.9

MITライセンス

Morphic

● Squeak/Pharoのグラフィックインターフェイス

● 1993年頃、John MaloneyとRandy Smithにより

Self言語向けに開発

● 直接操作（directness）いきいき感(liveness)

● Scratch1.4のベースはSqueak 2.8(Morphic)

Smalltalk/80

Morphic

Self

Squeak

PharoScratchhttp://d.hatena.ne.jp/sumim より

Pharoによるプログラミング入門

● Morphicを使ってアプリケーションを作る

● 2011ではゲームを題材とした

○ JackPot --- ゲーム制作雑誌「がまぐ」2011/2号

○ 弾幕ゲシュタルト --- (同上）

○ タンクバトル --- ネットワーク対戦型ゲーム

現在、日本語へ翻訳中

scat: Porting Scratch to Pharo

● PharoによるScratchの実装

● http://code.google.com/p/scat/

● Scratch 2.0になれば、改造などは不可能に。

● Scratch 1.4のメンテが終われば、scatが救世

主になるかも！