社会情報学会発表資料20120914
DESCRIPTION
ソーシャルメディアの実践的活用によるパーソナルブランディングTRANSCRIPT
『ソーシャルメディアの実践的活用によるパーソナルブランディング』
東京情報大学 ○河野義広㈱ユニキャスト 大部由香
東京情報大学 岸本頼紀 山口崇志 布広永示茨城大学 米倉達広
社会情報学会( SSI )学会大会2012 年 9 月 14 日(金) 群馬大学荒牧キャンパス
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
本日のメニュー 自己紹介 背景 パーソナルブランディング ソーシャルメディアリテラシー 研究の実施内容 講義の到達目標 講義内容の紹介 アンケート調査 結果と考察 まとめ
2
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
自己紹介 名前:河野 義広(かわの よしひろ) 出身:茨城県行方市 所属:東京情報大学 情報システム学科
職位:助教( 2011 年 4 月着任) 2013 年度より『システム開発コース』に配属予定
研究テーマ:ソーシャルメディアの社会的影響 ソーシャルメディア活用&パーソナルブランディング
各ソーシャルメディアを自ら使い込んで研究 学生のキャリアデザイン支援 Twitter : @yoshi_kawano Facebook, LinkedIn, SlideShare, Google+ にも注目
3
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
背景 若年者の就職状況の悪化
現状 大卒者の就職内定率の低下 採用ミスマッチによる早期離職率の増加
今後の社会状況の変化 新卒一括採用、終身雇用の慣習が崩壊しつつある 自分自身の強みを活かし自立すること⇒個人の生き残りを左右
ソーシャルメディアを利用した採用活動 現状
企業は Twitter 、 Facebook をコミュニケーションツールとして活用
情報感度、コミュニケーション能力の高い学生の獲得が目的 ソーシャルリクルーティングの台頭 4
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
㈱ソーシャルリクルーティング ソーシャルメディアを利用した採用活動の支援事業
5
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
ソーシャルリクルーティングの世界 ソーシャルリクルーティングの情報発信
6
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
パーソナルブランディング ソーシャルメディアの時代は個人が活躍する時代
パーソナルブランディングが強みを活かす上で重要 『自分ブランド』を構築していくこと 自分の理想のイメージに近付ける活動、専門性の PR
⇒ ソーシャルメディアリテラシーが大切 特に『実名』での活動には責任が伴う
研究の目的 学生によるパーソナルブランディングの実践 ⇒学生自身のキャリアデザインにつなげる 教育と就職の問題に対し、『学生』『大学』『社会』
への貢献を目指す
7
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
ソーシャルメディアリテラシーとは ソーシャルメディアをうまく活用できる能力
トラブルに適切に対応できること 情報の公開範囲を管理できること 他者と適切にコミュニケーションが取れること
ソーシャルメディアを使った人付き合い 基本は普段のコミュニケーションと一緒
単にいろんな人が見ているだけ(インターネット上で) ツールは単なる手段であり、本質は道徳の授業と通じる
相手のことを考えて発言する 相手が言って欲しくないこと、相手を傷付ける発言はしない 当たり前のことができれば、特に恐れることはない
8
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
一歩先の情報発信 一歩先の情報発信
個人がメディアとしての性質を帯びる 多くの人が見ているため、あまり意味のない独り言は控える
キュレーション(情報を選別し発信していくこと) 有益な情報を発信できれば注目されやすい
パーソナルブランディングにつながる活動 キュレーションは専門性の PR 誰かに気付いてもらえるきっかけ
9
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
研究の実施内容 ソーシャルメディア講義の実施
対象:情報システム学科の 1 年生( 4ゼミの約 30 名) 2011 年度 基礎演習Ⅰ( 1 年次必修科目)の時間を利用
目的 ソーシャルメディアを使いこなすだけでなく、世の中に目を向け、
今後の時代を生き抜くヒントを探ること
学生のソーシャルメディア利用状況の調査 講義の開始前/終了後にアンケートを実施 調査内容
ソーシャルメディアの認知度、利用状況、利用目的 パーソナルブランディング、ソーシャルメディアリテラシー
理解度、考え方、意識の変化について調査10
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
講義の到達目標( 1 )1. ソーシャルメディアの基本と情報収集のコツ
ソーシャルメディアの基本的な使い方を学習し、情報収集の手段として活用する
2. ソーシャルメディアリテラシーと情報発信 ソーシャルメディアのリテラシーを学習し、適切な情報
公開、情報発信ができる
11
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
講義の到達目標( 2 )3. パーソナルブランディングとキャリアデザイン
ソーシャルメディアを活用し、情報収集・情報発信・人脈作りなど、積極的に社会とのつながりを持つ
4. ソーシャルメディアの活用方法 パーソナルブランディングに適したソーシャルメディア
の使い方を見つける
12
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
講義資料 ソーシャルメディアに関する講義
全 4回の資料は SlideShare にて公開中 『第 1回ソーシャルメディア講義 20111129 』
http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/120111129 『第 2回ソーシャルメディア講義 20111206 』
http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/220111206 『第 3回ソーシャルメディア講義 20111220 』
http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/kawano-kisozemi20111220
『第 4回ソーシャルメディア講義 20120117 』 http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano
/kawano-kisozemi20120117 資料を公開する理由
得られた知見をより多くの方に知って頂き、活用して欲しい それによって世の中がどのように変化するか評価したい 13
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
SlideShare の講義資料
14
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
講義の進め方( 1 ) 進め方
講義と演習を中心に理解を深める 講義中の課題レポート、宿題で実践的に学習 2ヶ月間の経過観察により学生の活用状況の把握
講義&演習内容 ソーシャルメディアの概要と活用方法
Twitter の登録、基本操作、利用スタンス、 Facebook の概要 ソーシャルメディアリテラシー パーソナルブランディング ソーシャルメディアの使い分け
Twitter, Facebook の性質の違い、使い分け15
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
講義の進め方( 2 ) 課題テーマ
Twitter の利用状況の経過観察 Twitter のフォロー、フォロワーの状況 利用スタンスと発言内容
ソーシャルメディアリテラシー ソーシャルメディアでの情報公開について Twitter 上での発言のバランスについて
パーソナルブランディング 実際に勉強会、セミナーに参加してみましょう
16
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケートの実施 目的
学生のソーシャルメディアの利用状況の調査 ソーシャルメディアリテラシーの理解度 パーソナルブランディングの理解度
実施内容 対象者
情報システム学科の 1 年生( 4ゼミ合計で約 30 名) アンケートは講義開始前/終了後の 2回実施
講義開始前: 2011 年 11 月 22 日(火)、回答者: 29 名 講義終了後: 2012 年 1 月 24 日(火)、回答者: 22 名
17
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 1 ) 講義で取り上げたメディアの認知度が向上
18図 1. 各ソーシャルメディアの認知度(複数回答可)
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 2 ) 講義で取り上げたメディアの利用が増加
19図 2. 利用したことがあるソーシャルメディア(複数回答可)
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 3 )
20図 3. 最も利用頻度の高いソーシャルメディア
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 4 )
21図 4. 使ってみたいソーシャルメディア(複数回答可)
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 5 )
22図 5. 実名登録に抵抗があると回答した理由(複数回答可)
実名登録のメリットの理解
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 6 )
23図 6. 実名登録に抵抗がないと回答した理由(複数回答可)
実名登録のメリットの理解
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 7 )
24図 7. ソーシャルメディアについて知りたいこと
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 8 )
25図 8. ソーシャルメディアの仕組みを理解できたか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 9 )
26図 9. ソーシャルメディアは何の役に立つか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 10 )
27図 10. ソーシャルメディアのリテラシーを理解できたか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 11 )
28図 11. ソーシャルメディアのリテラシーで大切なことは?( 3 つまで回答)
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 12 )
29図 12. パーソナルブランディングについて理解できたか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 13 )
30図 13. パーソナルブランディングで大切なことは?( 3 つまで回答)
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 14 )
31図 14. パーソナルブランディングはキャリアデザインに役立つと思うか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
キャリアデザインとの関連 キャリアデザインについて
自分が何をしたいか、どう生きたいか キャリアは一生モノ(就職して終わりではない) 結果が出るまで時間が掛かるので早い段階から取り組む
ソーシャルメディアは単なるきっかけ リアルでの交流が一番大切!
勉強会、イベントに積極的に参加する(人脈、見識を広げる) 実際の活動があって初めて意味を持つ
勉強での気付き、ボランティア活動、インターンなど ソーシャルメディアは活動をアピールする場
32
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 15 )
33図 15. パーソナルブランディングを実践してみたいか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
アンケート結果( 16 )
34図 16. 今後もソーシャルメディアを活用していきたいか?
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
考察 講義の理解度
ソーシャルメディアの仕組み、リテラシー 8割以上の学生が理解できたと回答⇒ ソーシャルメディア活用のための下地作りはできた
パーソナルブランディング 理解できた学生は 6割程度に留まる⇒ 本当に理解するためには、ある程度の活用経験が必要
意欲の変化 パーソナルブランディング実践には不安のある学生が多い
キャリアデザインに役立つとしながらも、不安は払拭できていない ソーシャルメディアの活用
8割程度の学生が今後も活用したいと回答35
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
パーソナルブランディングの実践 「実践する」ことが大切
ソーシャルメディアは実際に使ってみないと分からない
ソーシャルメディアは「人と会うきっかけ」 一番大事なのは人と会って話すこと(リアルでの交流) よりよい人脈の形成が大切
何よりも「継続」が大切 無理なく使っていけることが大切 そのためのモチベーション(使う動機)が重要
36
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
まとめ まとめ
ソーシャルメディア活用によるパーソナルブランディング 学生のキャリアデザイン支援を目的とし、教育・研究の実施
ソーシャルメディア講義を実施し、学生の教育 ソーシャルメディアリテラシー、パーソナルブランディングは理解
講義の前後にアンケートを実施
今後の課題 より長期間での経過観察が必要 成果(学生の成長過程)の評価方法の検討 学生・教員への周知、協力の依頼
ソーシャルメディアは使ってみないと分からない37
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
ソーシャルメディア実践の書 おすすめの参考書
ソーシャルメディア実践の書 著者:大元隆志 教科書にも最適
パーソナルブランディング ソーシャルメディアリテラシー 高校生から知っておくことが大事
38
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
若手カンファレンスのご案内 テーマ
研究活動支援ツールとしての SNS :利活用のための理解と可能性の検討
開催案内 日時: 2012 年 9 月 14 日(金) 18:30~ 21:00 場所:群馬会館広間
登壇予定者 谷口正樹 ( Change Osaka 編集長
『 LinkedIn をビジネスに使う本』著者) Han Woo Park (ヨンナム大学) 河野義広 (東京情報大学) 平松純一 (拓殖大学)
39
TOKYO JOHO UNIVERSITYTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCESTOKYO UNIVERSITY OF INFORMATION SCIENCES
おわり ご清聴ありがとうございました
ご質問・コメント等ありましたらお願いします
40
東京情報大学 情報システム学科先端システム研究室
河野義広 Twitter : @yoshi_kawano