2013-10-30savemlakフォーラム:savemlakメソッドとは

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東日本大震災の被災図書館に学んだ 震災訓練プログラム saveMLAKメソッド」とは 国立教育政策研究所 教育研究情報センター 総括研究官 江草由佳 20131030saveMLAKフォーラム

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Page 1: 2013-10-30saveMLAKフォーラム:saveMLAKメソッドとは

東日本大震災の被災図書館に学んだ震災訓練プログラム

―「saveMLAKメソッド」とは

国立教育政策研究所教育研究情報センター

総括研究官江草由佳

2013年10月30日saveMLAKフォーラム

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saveMLAKプロジェクトとは

• 有志によるゆるやかなネットワークによるプロジェクト

• MLAKの由来– M: Museum・・・博物館・美術館等– L: Library・・・図書館– A: Archives・・・文書館– K: Kominkan・・・公民館

• 東日本大震災をはじめとした災害において支援が必要となったMLAK施設の被害・救援・運営情報、関連情報の収集・発信

• 将来の震災に備えるためにMLAKができる活動の推進なども

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saveMLAKの目指すこと※

‐‐忘れない・忘れさせない‐‐

• 支援を必要としている文化・教育施設を

• 災害の被害を

• 将来の有事に向けた備えを

忘れない・忘れさせない

※あくまでも私が考えているsaveMLAKとはです。

そのための情報整備間接支援活動が主

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saveMLAKメソッドとは(概要)• MLAK向けの防災訓練

• 地震発生時の1時間を疑似体験(ロールプレイング)

• 自治体の職員向けに考案された「高橋メソッド(T‐メソッド) 」をMLAK向けにアレンジ– 阪神淡路大震災後に神戸市の職員として対応にあたった高橋正幸氏の開発

• 防災専門家による監修– 鈴木光(総務省消防庁防災図上訓練指導員、防災ファシリテーター)

リアルなシミュレーション体験による備えの不足への気づき

+気づきに基づく各図書館での備えの充実

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実践例(専門図書館編)の紹介

• 専門図書館関西地区協議会防災セミナー「震災訓練プログラム saveMLAKメソッドに学ぶ‐その時、我々は、図書館はどう動くか‐」– 2013年9月28日(金)13:00-16:00– 開催場所:エル・ライブラリー

– 参加者:10名

• 図書館の震災時の状況については、東日本大震災を実際に経験された方からのヒアリング(宮城県図書館、東北大学付属図書館等)を元に設定。

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プログラム• 13:00~13:30 オリエンテーション• 13:30~14:00 発災時行動から館外への一次避難まで• ※アクション2回実施• 14:00~14:30 一次避難後確認から防災センター報告

まで• 14:30~15:00 防災センター報告から安全エリアへの

二次避難まで• ※アクション2回実施• 15:00~15:15 休憩• 15:15~16:15 振り返り• 16:15~16:30 振り返りの共有(各班3~5分程度)• 16:30~17:00 講師講評

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オリエンテーション(1)• 詳細な前提条件の共有

– 今回の例:• 地震発生日時:2013年9月28日(土)13:30• 発生内容:奈良県北部を震源とする都市直下地震(M7.9 )相当。ここは震度6強。→ 地震イメージ(映像、写真)

• 発生場所:近畿地方、図書館の所在地は大阪府大阪市中央区(会場のエル・ライブラリー)。

• 図書館概況:公益施設内に入居する専門図書館

• 図書館蔵書規模:開架2万点、閉架8万点

• 図書館面積:100平米

• 図書館施設:4F(地上11F、地下2F)• 図書館常備品:ヘルメット(3)、懐中電灯(2)、

救急箱(1)、軍手(5)※いずれも事務室に常備

• 利用者3名

どんな地震

どんな図書館

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■地震イメージの共有

筑波大学附属図書館(体育・芸術図書館) Some rights reservedhttp://www.flickr.com/photos/univtsukuba_lib/5615895974/in/photostreamhttp://savemlak.jp/

震度6弱,震災対策は未整備(本棚の固定はある程度あり)

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オリエンテーション(2)

• 訓練の想定をナレーターが適宜読み上げ

• その時の対応を各班で検討

– ナレーターの内容を前提として

• 時間進行

– 訓練時間は、実際の時間と同様に進行

• アクションカード

– ナレーションに従い、ナビゲーターが各班に封筒を手渡し、各班で開封する。

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オリエンテーション(3)

• ロールの設定

– 常勤2名:館長、司書

– 非常勤3名:アルバイト(学生)、ボランティア(ベテランの退職司書)(2名)

• 書記を決める

– 書記は、今後起きることは模造紙に記録

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訓練開始!‐‐ 7分間の映像をご覧ください ‐‐

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これまでの実績・今後の予定• 私立大学図書館協会東地区部会(於東京)

– 2012年11月30日(私立大学図書館協会東地区部会研究部研修委員会)

– 大学図書館バージョン– 参加者78名(午前:1班8名(全10班) / 午後:1班6名(全13

班))

• 平成25年度専図協防災セミナー– 『震災訓練プログラム saveMLAKメソッドに学ぶ‐その時、我々

は、図書館はどう動く‐』– 2013年9月28日(専門図書館関西地区協議会)– 専門図書館バージョン– 参加者10名(1班5名(全2班))

• 平成25年度図書館地区別(北日本)研修– 2013年11月27日(文部科学省、宮城県教育委員会)– 公共図書館バージョン– 参加者80名

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まとめ• saveMLAKメソッド

– MLAK向けの防災訓練– 地震発生時の1時間を疑似体験(ロールプレイング)

• saveMLAKの有志のメンバーでsaveMLAKメソッドを開発しています!興味ある方はぜひ参画ください

• ブース(小間番号I‐13 )にぜひお立ち寄りください!

• saveMLAKメソッドのWebサイト:– http://savemlak.jp/wiki/savemlakmethod