2015.6.4 内田洋行セミナースライド

42
イイイイイイイイ イイイイイイ オオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオ 1

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インタラクティブ・ティーチング

オンライン教員研修プログラムの

成果と展望

1

目次

• はじめに• 「インタラクティブ・ティーチン

グ」とは• 90 分授業と MOOC コンテンツと

の違い• 成果と評価• まとめ

2

はじめに

3

講師紹介栗田 佳代子

(くりた かよこ)東京大学

大学総合教育研究センター特任准教授

「インタラクティブ・ティーチング」講座 主任

講師(ナレッジ・セッション)

市川 桂(いちかわ かつら)

東京大学大学総合教育研究センター

特任研究員「インタラクティブ・ティー

チング」講座 スタッフ(広報・プロジェクト管理)

4

本セミナーの主旨

• 東京大学 大学総合教育研究センターが開発した MOOC 講座「インタラクティブ・ティーチング」の意義を理解する。

• 本講座の成果と今後の展望について知る。• MOOC 講座が所属機関にどう有用である

か、考える手がかりを得る。

5

ワーク① 自己紹介① お名前とご所属② 参加動機といまの気持ち

双方向的な授業に興味があるから MOOC を通した学びに興味があ

るから 教員研修に興味があるから その他

名札シールは見やすい位置に!

6

各グループ、お一人1分程度で自己紹介をお願いします 合図します!

参加動機の例

インタラクティブ・ティーチングとは

7

「聞くだけの授業は、終わりにしよう。」

8

ただ聞いているだけの授業は眠い!

zzz…

大学教員の養成について• 大学「教員」になるための資格・免許はない。( cf. 大学教授資格、 OJT として位置づく TA )

• 国際的に見ても、日本の大学では「授業の質を高めるための適切なトレーニングコース」が準備されておらず、各教員個人の力量による部分が大きい。

(「カーネギー大学教授職国際調査」 (1992 )をもとにした、葛城浩一( 2011 )による分析)

9

東大・大学総合教育研究センターの取り組み

10

• 大学院生を対象とした大学教員準備講座

(東京大学フューチャー ファカルティプログラム ; 東大 FFP )の開発・実施

東大 FFP• 全ての研究科から集う受講生がアクティブ・

ラーニング形式の授業スタイルによってクラスデザインなどを実践的に学ぶ

• 教育に関しても探求し続ける姿勢を身につけることを目的とする

11

東大 FFP がインタラクティブ・ティーチングの基盤となっています

フューチャーファカルティプログラム( FFP )の成果

12

参加して

ふつう1% 良かった 27%

大変良かった 72%

 将来役に立つ?

大変そう思う 66%

わからない5%

そう思 う

29%

(N=150)

FFP をさらに展開できないか?• このようなプログラムを受けたくても受

けられない人はたくさんいるはず• 対象:大学教員をめざす大学院生や非常勤講師、若手大学教員

• 問題:時間と距離• 解決策:オンラインでプログラムを配信

13

「インタラクティブ・ティーチング」講座の誕生

講座の構成

14

15

1 MAIN THEME 2 3 4 5 6 7 9 10 11 12

SKILL

まとめ

1 2 3 4 5 6 D WRAP UP S1 S2

W1

アクティブ・

ラーニングに

ついて知ろう

W1-2 アクティブ

ラーニングとは

W1-3アクティブ

ラーニングの現状

×(成田 栗田)

W1-4 アクティブ

ラーニングの方法

を選ぶ

W1-5 アクティブ

ラーニングの方法

を適用する

W1-D

自己紹介

W1-E 振

り返り

スキルの哲学:

肝心なものは目

に見えない

平岡秀一先生:理系分野

のアクティブ・ラーニン

高木晴夫先生:ケースを

用いた学習:ケースメ

ソッドを用いたビジネス

ススクールでの学び

W2

アクティブ・

ラーニングの

技法

W2-2 Think Pair

ShareW2-3 ジグソー法

W2-4 ポスターツ

アー

W2-5 ピア・イン

ストラクション

W2-D グループ

ワークこんなとき

どうする?

W2-E 振

り返り

準備編:空間を

作る

本田由紀先生:学生の議

論を促すには?

三宅なほみ先生:協調学

習、高校の授業をインタ

ラクティブに!

W3 学習の科学W3-2 モチベー

(1)ション

W3-3 モチベー

(2)ションW3-4 熟達への道

W3-5 練習と

フィードバック

W3-D 部分スキル

への分解

W3-E 振

り返り

導入編:伝わる

喋り方

渋谷まさと先生:栄養学

を教える-一歩一歩学び

をつくることの大切さ

上田信行先生:プロジェクト・ベースド・ラーニングから、パッション・ベースド・ラーニングへ

W4

90分の授業を

デザインしよ

W4-2 クラスデザ

インの意義とモデ

(1)ル

W4-3 クラスデザ

インの意義とモデ

(2)ル

W4-4 クラス構成

の基本型

W4-5 デザイン

シートの利用

W4-Dクラス・デ

ザイン演習

W4-E 振

り返り

交流編1:まず

は自分の緊張を

ほぐす

斎藤兆史先生:目で見

て、耳で聞く英語教育:

視聴覚教材の利用

苅谷剛彦先生:教え方・

1学び方の日米英比較、 人

の教員ができること

W5

もっと使える

シラバスを書

( ×こう 佐藤 栗

田)

W5-2 もっとあ

る!シラバスの役

×割(佐藤 栗田)

W5-3 目的と目標

×の設定(佐藤 栗

田)

W5-4 授業スケ

ジュールのデザイ

×ン(佐藤 栗田)

W5-5 授業の構造

を可視化する(佐

×藤 栗田)

W5-6 評価方法の

×書き方(佐藤 栗

田)

W5-D目的と目標

×設定演習(佐藤

栗田)

W5-E 振

り返り

交流編2:リア

クションを生み

出すために

へルマン・ゴチェフスキ

先生:大学教育と大学生

の日独比較

山邉昭則先生:学生とと

もに創る授業-プロジェ

クト・ベースド・ラーニングへの挑戦

W6学びを促す評

価W6-2評価の目的

W6-3 評価を設計

する際のポイント

W6-4 ルーブリッ

(1)クW6-5 ルーブリッ

(2)クW6-D ルーブリッ

クをつくろうW6-E 振

り返り

応用編1:質疑

応答(1)

入江直樹先生:研究の駆

動力にもなる「おもろい

教育」を目指して

加藤雅則氏:対話を使っ

た組織変革・人材育成

W7

キャリアパス

1を考える 〜大

学教員として

のあり方

W7-2 日本の高等

教育

W7-3 大学教員と

してのあり方

W7-4 目指す大学

教員像を考える

W7-D 教育と研究

のバランス

W7-E 振

り返り

応用編2:質疑

応答(2)

山内祐平先生:大学はど

うなるか?大学教員には

何が求められるか?:

MOOCと反転授業

菊池省三先生:「教室」

に「対話」をうみだす教

師の役割

W8

キャリアパス

2を考える 〜

ポートフォリ

オの利用〜

W8-2 構造化アカ

デミック・ポート

フォリオ

W8-3 SAPチャー

トの作成の意義

W8-4 SAPチャー

1トの作成 〜教育〜

W8-5 SAPチャー

2トの作成 〜研究〜

W8-6 SAPチャー

3トの作成 〜サービスおよび統合〜

W8-E

振り返り

まとめ:失敗を

恐れるな

IT-End ●

トークセッション:吉見俊哉:大学の歴史から大

学教員のこれからを考え

With る 中原・栗田

CONTENTS

STORYKNOWLEDGE

THEME

Introducti

on

43

56

※ 他の MOOC 講座の一般的な開講期間: 4週間

ナレッジスキル

ストーリー

講師について統括責任者

コンテンツ開発責任者

スキル・セッション(音楽座ミュージカ

ル)

ストーリー・セッション

(「先達」の先生方)

16

ナレッジ・セッション

講座の実施について○NTT-KS ( gacco ) 講座開発・運営支援○JCERI 実施支援・協力○Production 12 映像制作○光学姉妹 映像制作○原宿春夏 ロゴ・デザイン

出演者(東大院生)

プロジェクト

管理・運用

広報・運用支援

課題作成

技術支援 予算管理・各種手続き

17

ワーク② 豆腐のさいの目切り

実演や実習ができない場合に、「豆腐のさいの目切り」についての一方向ではない授業方法を考えてみましょう。

18

受講者のアイディア• 「道具をさわってもらう、豆腐と包丁に

見立てたもので切る動作をする、家でやってくるという宿題にして感想を話し合う」 (Erena さん )

• 説明文なしのさいの目切り動画を見てから、個別にさいの目切りの説明文を作る。(略) (zendo さん )

19

リアル・セッション(対面授業)

• 要件を満たした受講者の中から 20 名選抜• 3 日間、東京大学本郷キャンパスにて実

20

90 分授業と MOOC コンテンツの違い

21

MOOC コンテンツとしての難しさ

• どう「インタラクティブ」にするのか?–3部構成–大学院生をおいた構成–ワークシートの用意–ディスカッション・ボード–週ごとのメール配信の内容

22

大学院生とともに授業を受けている感覚

活動の様子

思考のプロセ

発表内容

デリバリー

23

MOOC コンテンツとしての難しさ

• どう「インタラクティブ」にするのか?–3部構成–大学院生をおいた構成–ワークシートの用意–ディスカッション・ボード–週ごとのメール配信の内容

24

受講者同士の交流・意見交換• Meet-up• ディスカッ

ション・ボード1,548

のやり取り

25

MOOC コンテンツとしての難しさ

• どう「インタラクティブ」にするのか?–3部構成–大学院生をおいた構成–ワークシートの用意–ディスカッション・ボード–週ごとのメール配信の内容

26

90 分授業と MOOC コンテンツとの違い

MOOC は、 90 分授業と比較して「場の共有」がないため– ダイナミックなやりとりがなく,基本受け身になりがち– 修正がきかないのでコンテンツとしての完璧さを求められる– 集中力の維持と受講継続意欲への工夫が重要

27

90 分授業 MOOC コンテンツ

持続時間 90 分 10-20 分繰り返し 1回限り 反復視聴授業実施中のデザイン変更

臨機応変 不可

ワーク③ グループワーク

下記いずれかのテーマについて議論  ① 自分の所属で教員対象の MOOC 研修を成功させるために    気をつけること  ② MOOC コンテンツを活用した授業のアイデア

28

成果と評価

29

オンライン教員研修プログラムの成果

• 数のインパクト!受講登録者数 9,500 人超!

人数0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000オンライン講座開始

30

受講登録開始

第 1期の満足度

31

受講目的・動機に適っていた?

(N=781) はい

92.6%

いいえ1.0%

どちらとも言えない

6.4 %

講座に対する期待と実際

32

受講前と受講後の比較:インタラクティブな授業を実践する自信

について

33

3.45倍

講座の修了率(%)

340

5

10

15

20

25

30

35

40

10.22

26.24

34.78

全体

高校教諭

ターゲット

・若手大学教員・若手非常勤講師・若手研究員・ポスドク・大学院生

「ターゲットに届く」広報の試み

• 全国の大学・短大・高専へのポスター送付–非常勤講師控室への掲示依頼

• SNS ( twitter 、 facebook )の更新–毎週金曜–キャラクターの設定

35

まとめ

36

「オンライン」であることの意義

• 場所と時間を問わない–知識修得の機会拡大–学習コミュニティの形成

• 安定した機会提供

37

今後の展望と課題• 大学の文脈では…

 大学教員向けのプログラム提供の一方法として 知識獲得と知識応用の機会の効率向上   知識獲得はオンライン、知識応用は WS等

• 修了率増加が課題  MOOC 修了率: 5-15% にすぎない モチベーション維持の仕掛け 対面講座との有機的な連携

38

ご案内MOOC 講座「インタラクティブ・ティーチ

ング」第2期

–6月 10 日(水) 15:00 開講–講座の受講登録を受付中です! ⇒  http://todaifd.com/interactive/

39

ありがとうございました!

40

0- 2年5% 3- 5年

6%

6- 8年9%

9- 15年22%

16年以上57%

高校教諭の教育経験年数参考

41

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

14.1%8.7%

2.0% 1.8% 2.3% 2.5% 0.4% 0.2% 1.2% 1.7%

受講者の内訳(職業)

教師: 12.5% ターゲット:8.3 %

参考

Think-Pair-Share

42

• 【手順】 個人で考える⇒ ペアで意見交換⇒ 大人数でシェア

• 個から全体へと議論を広げることができる

• 自分の意見をまとめる時間があり、ペアで意見交換をしてから全体で内容を共有できるので、シャイな学生が多い場合に有効

参考