マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

51
株式会社マイクロベース 代表取締役 仙⽯裕明 1 位置情報データ活⽤の未来: 可視化・分析から予測へ 2016年10⽉15⽇(⼟) 株式会社マイクロベース (⼀部のスライドを割愛しています)

Upload: hiroaki-sengoku

Post on 17-Jan-2017

531 views

Category:

Data & Analytics


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

株式会社マイクロベース代表取締役 仙⽯裕明

1

位置情報データ活⽤の未来:可視化・分析から予測へ

2016年10⽉15⽇(⼟)株式会社マイクロベース

(⼀部のスライドを割愛しています)

Page 2: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

⾃⼰紹介

22

株式会社マイクロベース CEO博⼠号(環境学)

慶應義塾⼤学環境情報学部卒業。東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科修了。

専⾨:GIS, リモートセンシング, 統計学趣味:simcity, ロードバイク仙⽯裕明

@xianshiyuming

Page 3: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

株式会社マイクロベース

代表取締役CEO 仙⽯裕明取締役COO 富川蓉⼦

あらゆる情報を地図上に集約し、 「すくに⾒える、すくに分かる」を実現する

都市の将来成⻑ホテンシャルをシミュレーションするための 分析フラットフォーム・ミクロな地理空間情報テータを開発

2013年3⽉、代表の仙⽯が、東京⼤学⼤学院博⼠課程在学中に設⽴。2014年12⽉株式会社化。Real版SimCity© 2014 Electronic Arts Inc.を⽬指し、あらゆる情報を地図上に集約可能なプラットフォームの開発を始める。

会社概要

3

会社名

役員

ミッション

事業概要

沿⾰

⽇経ビッグデータに掲載http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258673/092800035/

Page 4: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

AGENDA

44

• ⻑い前置き

• 位置情報はどこからやってくる?

• 位置情報をつかって何をする?

• 位置情報の利⽤に関する現状

• マイクロジオデータ研究の価値

• まとめ

Page 5: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

⻑い前置き

55

Page 6: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

最初のきっかけ

Simcityって何?

って⼈はググってね!

http://ja.wikipedia.org/wiki/シムシティ

6

Page 7: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

⼤学1年のときにGoogleEarthに出会う

気がついたらこの道へ…7

Page 8: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

マイクロジオデータの研究を⾏ってきました。

88

通⾏量推定

年収・ライフスタイル推定⼈流推定

Page 9: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

すごいですね!そんなことができるんですか!

99

Page 10: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

ところで、何に使えるんですか??

1010

すごいですね!そんなことができるんですか!

Page 11: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

・・・

1111

ところで、何に使えるんですか??

Page 12: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

・・・

1212

○○○できる可能性があります。

Page 13: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

1313

○○○できる可能性があります。

ふーん、そうなんですね。

(結局何ができるんだろう・・・)

Page 14: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

ワクワクと可能性を感じてはじめた研究。しかし、⾃分⾃⾝、どういう価値を出せるのか、

⾒出すことができずにいました。

1414

Page 15: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

社会にぶつけながら、「その確からしさ」を検証しよう。

1515

Page 16: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

何が価値なのか?をずっと考えてきました。

Page 17: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

本⽇は試みを通して⾒えてきたこと、将来の展望についてお話したいと思います。

1717

Page 18: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

AGENDA

1818

• ⻑い前置き

• 位置情報はどこからやってくる?

• 位置情報をつかって何をする?

• 位置情報の利⽤に関する現状

• マイクロジオデータ研究の価値

• まとめ

Page 19: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

⼈⼯知能

19

2016年の社会の関⼼?(テクノロジー)

IoT

⾃動運転

ドローン

VR位置情報が関係していそうなものは多い…

Page 20: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

20

位置情報はどこからやってくる?

Page 21: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

スマートフォンの普及等を受け、GPSをはじめとし、位置情報を保有する企業は決して珍しくなくなってきている。

時代背景

Page 22: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

22

Nike+ Run Club

ここから分かること・ユーザーの居住地域・ユーザーの体⼒・ユーザーの⽣活習慣

Page 23: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

出典: Your Daily Techhttps://yourdailytech.com/tag/internet-of-things/

ビッグデータの3つのV(Douglas L, 2001)• 量(volume)• 速度(velocity)• 多様性(variety)

さらに加速

Page 24: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

https://www.ted.com/talks/will_marshall_teeny_tiny_satellites_that_photograph_the_entire_planet_every_day?language=ja24

Page 25: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

http://www.gizmodo.jp/2014/06/50cm31cm.html25

Page 26: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

モノのインターネット(Internet of Things : IoT)の普及により、位置情報もさらに格段に増える。

時代背景

Page 27: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

27

位置情報をつかって何をする?

Page 28: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

⼈間が認知・理解できるかたちへ

ユーザー

位置情報 中間処理

可視化・分析・予測Ex)緯度経度のままでは、どこか分からないからマッピングする

Page 29: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

29

データが多すぎる場合や現象が複雑な場合にどうするのか?

本当に知りたい情報があるのか、ないのか?

Page 30: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

数百GB〜数TB / ⽇・⽉

⽬的に沿った情報

中間処理 〜数百KB

ソースデータ

やっていること(簡略図)

Page 31: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

やっていること(簡略図)

社外のデータ(オープンデータ等)

数百GB〜数TB / ⽇・⽉

⽬的に沿った情報

中間処理 〜数百KB

ソースデータ

http://mobile-illustration.com/03-mobilephone/058-mobilephone.html

Page 32: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

やっていること(簡略全体図)

サービスへ

⾃動化

数百GB〜数TB / ⽇・⽉

⽬的に沿った情報

中間処理 〜数百KB

ソースデータ

社外のデータ(オープンデータ等)

イラスト引⽤: http://mobile-illustration.com/03-mobilephone/058-mobilephone.html(以下、略)

Page 33: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

やっていること(簡略全体図)

/

�����

������

サービス ユーザー

ビッグデータ

AI

Page 34: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

34

位置情報の利⽤に関する現状

Page 35: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

社内にデータサイエンティスト、特に位置情報データの扱いに⻑けた⼈材がいない、⾜りない。

課題感1

Page 36: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

可視化ツールや分析ツール(集計・近接性等)はあるけれども、解析・予測できるツールやナレッジはまだまだ少ない。

課題感2

Page 37: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

37

物流システムの開発を⼿がける株式会社フレームワークスが業務関係データをオープンデータとして公開し、IoT時代における物流への新提案を、⼀般の開発者、研究者、学⽣などの皆様から広く募集。

企業の試み コンテストの開催

最優勝賞「先輩!秘密の休憩場所を教えてください!」

(コンテストの様⼦は弊社のTechBlogにてご紹介しております)

フレームワークス物流オープンデータコンテスト

Page 38: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

38

企業の試み Googleの動きUrban Engines社の買収

Google社のリサーチグループ「Sidewalk Labs」の「LinkNYC」プロジェクト「サイドウォークのチームは総勢14名から構成されている」

Page 39: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

39

マイクロジオデータ研究の価値

Page 40: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

やっていること(簡略全体図)

/

�����

������

サービス

ユーザー

ビッグデータ

AI

マイクロジオデータ

企業や⾃治体が持つ個⼈情報や利⽤履歴情報等を補完(説明)するかたちで、背景にある⾏動要因の把握や⾏動予測を可能にしていく

質の良いサービス

Page 41: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

やっていること(簡略全体図)

/

�����

������

サービス

ユーザー

ビッグデータ

AI

マイクロジオデータ

質の良いサービス

いかにこの⽅法論・ノウハウを構築し、実績を溜めていくかが重要

Page 42: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

マイクロジオデータの重要性粒度の細かさにあり。

スケールを調整できるゆえに、⽬的に応じてデータの粒度を変えることができる。

Page 43: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

位置情報から形作られる確率的に作成されたペルソナ

個⼈スケールでは環境・ライフスタイルによって影響を受ける購買⾏動や習慣を想定する際に便利43

Page 44: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

http://microgeodata.com/shop/micropupulationcensus/世帯単位のライフスタイル属性を推定

擬似的に推定された65歳以上のみで構成される世帯分布

44

Page 45: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

http://microgeodata.com/shop/micromeshcensus/50m単位のメッシュ統計を全国で作成

建物按分によって推計された50m単位の人口分布

45

Page 46: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

交通量推計

46推計⾞両交通量(台)

Page 47: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

47推計歩⾏者通⾏量(⼈)

通⾏量推計

Page 48: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

48

https://www.spaada.co/

マッシュアップアワード10において

「オープンデータ賞」を受賞

2015年秋に、WEB上で簡単に統計情報閲覧できるサービス「Spaada」をリリースしました。住所と任意の商圏を⼊⼒することで、簡単に⼈⼝ピラミッドや世帯類型を閲覧できます。

(参考)SpaadaAPIをつかって世界⼀細かい⼈⼝統計情報を呼び出すhttp://techblog.microbase.co/?p=171

Page 49: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

49

住所と半径を⼊⼒すると、その商圏内の⼈⼝情報がすぐに表⽰されます。出店計画や商圏分析の際にすぐにご利⽤いただけます。

住所を⼊⼒ 半径を設定

100m以上の任意の半径を指定できます。

⼈⼝動態情報を表⽰

世帯数

利⽤交通⼿段

⼈⼝ピラミッド&将来⼈⼝ピラミッド

Page 50: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

位置情報は⼈・社会を理解するための数あるデータのうちの⼀つ。

位置情報そのものが特有の価値を持つわけではないが、⼈の⾏動やライフスタイルの理解に有⽤。

まとめ1

Page 51: マイクロジオデータ研究会2016 位置情報データ活用の未来

粒度の細かさを⾃在に調整できることもあり、スケールを調整できるゆえに、⽬的に応じてデータの粒度を変えることができる。

まとめ2