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MOA 美術館  2017 2 5 リニューアルオープン あたらしくなった美術館で  永く愛されてきた国宝を見る。 press release 2016.10.19

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MOA美術館 2017年2月5日 リニューアルオープン

あたらしくなった美術館で 

永く愛されてきた国宝を見る。

press release 2016.10.19

[ 空間デザインコンセプト ]

至高の光り 至高の場

私はMOA美術館にある数々の日本文化の至宝を、その最高の光りと場で見てみたいと思った。足利義政が慈照寺「東求堂」で見た光り、千利休が茶室「待庵」で見た光り。そうした前近代の光りを美術館の内部に実現する為に、私は前近代の素材にこだわった。それは、屋久杉であり、黒

く ろ し っ く い

漆喰であり、畳だった。美術館という近代装置の内に前近代を見せるという使命を、私は自身に課したのだ。難題解決の試行錯誤の果てに、私は最先端の光学技術を舞台裏に忍び込ませることに成功した。

私の中では最も古いものが、最も新しいものに変わるのだ。 杉本博司

建築

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今回のリニューアルでは、あたらしくなるロビーエリア、展示スペース、ショップ、カフェの設計を、世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏が建築家・榊田倫之氏と共に主宰する建築設計事務所「新素材研究所」が手がけます。その名称とは正反対に、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再編して受け継いでいくかという課題に取り組む新素材研究所が、MOA美術館の空間設計のために、さまざまな試みを行います。リニューアルであらたに登場するのが、国宝「色絵藤花文茶壺」の部屋。その部屋の壁には、江戸黒ともよばれる艶やかな深みのある黒漆喰が使用されます。職人の技術の粋をあつめた仕上げにより、野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」の美しさを際立たせます。展示室には、ほかにも樹齢数百年の行者杉を使った框を配するなど、飾られるものの美を最大限に生かす工夫が、随所に施されます。美術品が最も美しく映える空間を目指した設計と、伝統的技法での素材の扱い方は、驚くほど古びないあたらしさを感じさせるでしょう。また、視覚的な美しさだけではなく、機能と美を高度に結合させる新素材研究所の工夫と試みは、柔らかな自然の光を目指して光学設計した照明計画、高床タイプのすべての面が免震機能を備えた畳表や屋久杉の展示台にも顕れています。日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間が、あたらしいMOA美術館を体現します。

「古いものがもっともあたらしい」美術品がもっとも美しく映える空間が実現します。

メインエントランスの高さ4メートルもある中央の扉は、人間国宝の室瀬和美氏(漆芸)による漆塗の自動ドアになります。杉本博司氏のコンセプト提案のもと、伝統的な漆塗のわざが桃山時代に流行した片身替のデザインとなって現代に生まれ変わります。 

[ メインエントランスドアのコンセプト ]

私は文明の起源に、長い間想いを馳せてきた。人類は素晴らしい宝物達をその手で作り続けてきた。しかしふと気が付くと、私達には今、昔のような名品が作れるだろうかと私は訝る。はたして現代美術は千年後に国宝になり得るだろうか。芸術に関する限り、私は時代が進化しているのか、衰微しているのかを測りかねている。   

しかし私は一縷の光明を見た。室町期の美意識を体現する手法のひとつに漆がある。その中世的美の伝統は、人間国宝、室瀬和美氏の手に残されていたのだ。私は室瀬氏に美術館の扉制作をお願いした。それはマーク・ロスコの絵画にも似て、東大寺の根来盆にも似て、そのどちらでもないものだ。現代に生きる人々を前近代へといざなうための門扉としてふさわしい色と艶が匂い立ち、人々はその前で居住まいを正し、気を引き締めることになる。      杉本博司

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現代美術作家 杉本博司 と 伝統工芸作家 室瀬和美(人間国宝)

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1948年東京生まれ。立教大学卒業後、1970年に渡米、アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(L.A.)で写真を学び、1974 年よりニューヨーク在住。明確なコンセプトに基づき、大型カメラで撮影された精緻な写真作品を制作し、国際的に高い評価を確立。その作品はメトロポリタン美術館(N.Y)、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター(パリ)、テイト・モダン(ロンドン)を始め世界中の美術館に収蔵されている。近年は執筆、設計へも活動の幅を広げ、2008年建築設計事務所「新素材研究所」を建築家榊田倫之と設立。「IZU PHOTO MUSEUM」(2009年・静岡)や「London Gallery」(2009、2011・東京)等の内装、2017年2月には展示室の改装を手掛けるMOA美術館(熱海)がリニューアルオープン予定。また、同年秋にはランドスケープ全体を設計した小田原文化財団施設 江之浦測候所も開館予定。主な著書に『空間感』(マガジンハウス)、『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』(新潮社)、『趣味と芸術̶謎の割烹味占郷』(ハースト婦人画報社編・講談社)。内外の古美術、伝統芸能に対する造詣も深く、演出を手がけた 2011年の三

さ ん ば そ う

番叟公演『神かみひそみいき

秘域』(野村万作・野村萬斎共演)は 2013年3月にNY グッゲンハイム美術館にて再演(野村萬斎)。2013 年9月~10月には構成・演出・美術・映像を手掛けた『杉本文楽 曾根崎心中』がヨーロッパ公演(マドリード・ローマ・パリ)を果たす。2016年11月には草月ホール(東京)にて初の現代劇『肉声』(作:平野啓一郎、音楽:庄司紗矢香、主演:寺島しのぶ)を演出予定。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞、2010年秋の紫綬褒章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ、2014年第一回イサム・ノグチ賞等、受賞・受章多数。

1976 年滋賀県生まれ。2001年京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士前期課程修了後、株式会社日本設計入社。2003 年榊田倫之建築設計事務所設立。2008年には建築設計事務所「新素材研究所」を現代美術作家杉本博司と設立。杉本博司のパートナーアーキテクトとして「IZU PHOTO MUSEUM」(2009年・静岡)「London Gallery」(2009年、2011年・東京)「Christie's Tokyo Of f ice」(2012年・東京)「OAK表参道・茶洒金田中」(2013年・東京)「Glass Tea House」(2014年・ヴェネチア)、「Isetan Salone」(2015年・東京)など数多くの設計を手掛ける。現在、新素材研究所取締役所長、京都造形芸術大学非常勤講師、一級建築士。

杉本博司 | すぎもとひろし

榊田倫之 | さかきだともゆき

新素材研究所

カフェレストラン オー・ミラドー

The Café

和食処「花の茶屋」

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館内には、箱根の芦ノ湖を望む地に1986年日本初のオーベルジュを開業した「オーベルジュ・オー・ミラドー」の伝説のシェフ、勝又登シェフ監修のカフェ・レストランがオープンします。伝統的なフレンチの手法で、豊かな自然の育む食材を用いた匠の技が織りなす繊細な一皿一皿が、鑑賞後の余韻をより引き立ててくれるでしょう。

四季折々の景色を楽しめる茶の庭には和食処「花の茶屋」がオープン。地産地消・オーガニックな素材にこだわった日本料理を気軽に味わっていただけます。茶の庭ではこのほか、「二條新町 そばの坊」でも信州・戸隠・黒姫・八ヶ岳の霧下蕎麦がお楽しみいただけます。

相模灘を一望できる1Fロビーには、カジュアルなカフェが新素材研究所のデザインで新設されます。展示スペースから続くブリッジを抜け、さっと視界が広がる眺めのよい空間。独自に焙煎したオーガニックコーヒーを味わっていただけます。

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リニューアルするミュージアムショップでは、新素材研究所のシグネチャーデザインによるディスプレイ家具に、美術館オリジナルグッズや、人間国宝をはじめ伝統工芸作家の手による貴重な限定商品も取り揃えるなど、暮らしのなかに小さな美を取り入れる楽しさをご提供します。

エントランスから本館へ向かうアートストリートと、その中間にあるドーム型の「円形ホール」では、世界最大の万華鏡フェスティバルにおいて、日本人としてはじめて 2年連続グランプリを獲得した依田満・百合子の万華鏡をご紹介します。この万華鏡の為に制作された音楽と併せて、ドーム型の天井全体に広がる万華鏡の美しい世界をお楽しみ下さい。

主な予定作家・陶芸 14代 今泉 今右衛門(人間国宝)・陶芸 前田 正博・陶芸 佐伯 守美・陶芸 寺本 守・陶芸 小枝 真人・陶芸 森岡 希世子・陶芸 和田 的 ・染織 小宮 康正・染織 新田 源太郎

・漆芸 増村 紀一郎(人間国宝)・漆芸 室瀬 和美(人間国宝)・漆芸 松本 達弥・漆芸 山田 勘太・金工 奥山 峰石(人間国宝)・金工 鈴木 盛久・金工 髙橋 賢悟・木竹工 川北 良造(人間国宝)・木竹工 甲斐 幸太郎

The Shop

円形ホール

・木竹工 匠和心傳庵・人形 小嶋 香代子・人形 中村 弘峰・七宝 久保 かよ子・ガラス 気賀澤 雅人・ガラス 小川 郁子・ガラス 岡本 常秀・ガラス 関野 亮

依田満(よだみつる)・百合子(ゆりこ)「60歳になったら夫婦で新しいことに挑戦したい」と模索する中で運命的に出会った万華鏡作りにのめりこみ、アメリカで開催される世界最大の万華鏡の祭典「ブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティー」で2年連続グランプリ(2005・2006)を獲得しました。2007年からは、手のひらサイズの万華鏡を投影するプロジェクション万華鏡「映華鏡」など、独創的な作品を発表しています。

日本文化体験

Facility  人と作品にやさしく

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能楽堂や茶の庭の茶室等を活用し、さまざまな日本文化を体験いただけます。光琳屋敷では、着付け体験プログラムを始めます。着物を着て情緒あふれる茶の庭や美術館内を散策ください。誰もが気軽に体験できる茶の湯、いけばなプログラムもお楽しみください。新たに設けられたスタジオでは、伝統工芸作家によるワークショップなど美術館ならではのプログラムが計画されています。(要問合せ)

エントランス階段にはスロープを設け、車椅子やベビーカーの移動も容易になりました。トイレの改善と、授乳室の設置、自動扉など多くのお客様に快適にお楽しみいただけるようになりました。

空調機器を刷新し、展示・保存・環境の改善を図りました。展示ケースの裏側に調湿した空気を送り込むシステムや、一見しただけでは分からない薄型の免震台は、機能性と安全性を高め、かけがえのない文化財を未来へ伝えます。

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リニューアル記念名品展+杉本博司「海景̶ATAMI」2017年2月5日|日|– 3月14日|火|

MOA美術館は、約11か月に及ぶ改修工事を経て、2017年2月5日にリニューアルオープンを迎えます。展示スペースの設計は、世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏によって主宰される「新素材研究所」が手がけました。屋久杉、行者杉、黒漆喰、畳、など日本の伝統的な素材を用いつつ、展示される作品の美を最大限に生かす展示空間を創出しています。本展はリニューアルオープンを記念し、創立者・岡田茂吉のコレクションの中から厳選した日本・中国美術の名品を展覧するものです。さらに、杉本博司氏の代表作「海景」シリーズの中から、熱海の海に取材した「海景̶ATAMI」や映像作品「加速する仏」などもご紹介します。尾形光琳の代表作として知られている国宝「紅白梅図屏風」や、京焼の大成者 野々村仁清の茶壺の中でも最高傑作として名高い国宝「色絵藤花文茶壺」等、永く愛された日本美術の精華を、新しい展示空間で是非ご堪能ください。

みどころ1: 尾形光琳筆 国宝「紅白梅図屏風」 1年振りの大公開!琳派の大成者である尾形光琳の代表作として知られている国宝「紅白梅図屏風」を1年ぶりに公開します。樹齢数百年の行者杉を框とし、畳が敷かれた新しい展示ケースで、当館屈指の名宝をご鑑賞下さい。

みどころ2: 新たに誕生した特別室で「色絵藤花文茶壺」を観る!このたびのリニューアルでは、野々村仁清の茶壺の中でも最高傑作として名高い国宝「色絵藤花文茶壺」を鑑賞するための特別な展示室を作りました。壁面に江戸黒とも呼ばれる深みのある黒漆喰を使用した現代的な空間で、永く愛されてきた国宝をご堪能ください。

みどころ3 : 杉本博司「月下紅白梅図」を再び展観!2015年に開催した「尾形光琳300年忌記念特別展 光琳アート 光琳と現代美術」のために、杉本博司氏が国宝「紅白梅図屏風」を撮影し、新たに制作した作品「月下紅白梅図」を再び展観します。

みどころ4: MOA美術館所蔵の仏教美術と杉本博司「加速する仏」とのコラボレーション!杉本博司氏が10年以上にわたって取り組んだ京都三十三間堂の千手観音の撮影を元に制作された映像作品「加速する仏」とMOA美術館所蔵の仏教美術の名品を一堂に展観します。

みどころ5: 熱海の海をテーマにした杉本博司の海景作品を公開!杉本博司氏の名を世界的に知らしめた代表作「海景」シリーズの中でも、熱海の海をテーマにした「海景̶ATAMI」を展観します。

開催予定の展覧会

主な展示作品

国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳 江戸時代 18世紀国宝 色絵藤花文茶壺 野々村仁清 江戸時代 17世紀国宝 手鑑 翰墨城 奈良時代~室町時代重文 聖観音菩薩立像 奈良時代 8世紀重文 阿弥陀如来及両脇侍坐像 平安時代 12世紀重文 平兼盛像(佐竹本三十六歌仙切) 鎌倉時代 13世紀重文 洋人奏楽図屏風 桃山時代 16世紀重文 雪月花図 勝川春章 江戸時代 18世紀重文 継色紙 伝 小野道風 平安時代 10世紀中期重文 樵夫蒔絵硯箱 伝 本阿弥光悦 江戸時代 17世紀重文 色絵桃花文皿 鍋島 江戸時代 17世紀末~18世紀初期   月下紅白梅図 杉本博司 現代   海景– ATAMI 杉本博司 現代   加速する仏 杉本博司 現代        ※展示作品は変更になる場合があります。

開催概要

会期:2017年2月5日|日|– 3月14日|火|会場:MOA美術館 展示室1- 6〒413-8511 熱海市桃山町26-2 TEL : 0557(84)2511 URL: http://www.moaart.or.jp開館時間:午前9時30分–午後4時30分(入館は午後4時迄) 休館日:会期中無休観覧料:一般 1600(1300)円 /高大生 1000(700)円・要学生証 中学生以下無料 / 65才以上1400円・要身分証明※( )内は10名以上の団体料金 ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添い者(1名のみ)半額※前売り券は、お近くのコンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス)、チケットぴあ、イープラスでもお求めいただけます。

交通:JR東海道新幹線・東海道線 熱海駅下車、駅前バスターミナル⑧番のりばよりMOA美術館行 約7分終点下車                   

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リニューアル記念名品展+杉本博司「海景̶ATAMI」2月5日|日|– 3月14日|火|

奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻 義経伝説全12巻一挙公開3月17日|金|– 4月25日|火|

琳派の美と光琳茶会の軌跡4月28日|金|– 6月6日|火|

美人画の系譜 江戸から近代まで 春章・歌麿・深水・松園を中心に6月9日|金|– 7月18日|火|

夏休みコレクション展 北斎「冨嶽三十六景」7月21日|金|– 8月29日|火|

第20回 MOA岡田茂吉賞展9月1日|金|–10月24日|火|

武者小路千家・千宗屋キュレーション 茶の湯の美10月27日|金|–12月10日|日|

暮らしの中の伝統工芸12月16日|金|–1月23日|火|

※展覧会名称は変更になる場合があります。

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2017年 展覧会スケジュール

MOA美術館は、創立者岡田茂吉の生誕百年を記念する事業として熱海市の高台に建設されました。創立者は、昭和27年(1952)に箱根美術館(箱根町強羅)を建設し、美術の社会化をめざして一般公開しました。さらに世界的な美術館を熱海に建設する構想を抱いていましたが、実現を待たずに昭和30年(1955)に逝去しました。この構想は昭和32年(1957)に小規模な熱海美術館を通して受け継がれ、昭和57年(1982)に創立者のイニシャルを冠したMOA美術館の建設となって結実したのであります。創立者の美術品蒐集は、戦後間もない頃から本格的に開始されました。当時は社会的な混迷期にあり、多くの優れた美術品が国の内外に四散するのを憂え、心血を注いで蒐集に努めました。その結果、日本および中国の絵画、彫刻、書跡、陶磁器、漆工芸など各分野にわたる調和のとれたコレクションが形成されました。

尾形光琳の最高傑作として名高い「紅白梅図屏風」、咲き誇る藤花を見事な構図で描いた野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」、奈良から室町時代の名筆を収める古筆三大手鑑の一つ手鑑「翰墨城」の国宝3点をはじめ、重要文化財66点を含む約3500点で構成されています。絵画・彫刻・書跡・工芸各分野の美術史を語る上で欠くことのできない、保存状態の良好な作品が多いことが特色となっています。

20世紀における彫刻界の第一人者、ヘンリー・ムア作「キング・アンド・クイーン」のブロンズ像を展示している「ムア広場」。天気がよい時には、広場から初島や大島など相模灘を望む大自然の雄大な景観が見渡せます。自然美と彫刻との絶妙なハーモニーを味わいながら、いよいよMOA美術館本館へ入場です。

MOA美術館は、下から1階、2階、3階の本館と茶の庭、その他施設や庭園で構成されています。本館は美術品を展示する展示室のほか、メインロビーや能楽堂、黄金の茶室(復元)、ミュージアムショップ、レストランなどを有する美術館の中心。さまざまな工夫を凝らした展示をごゆっくりお楽しみください。

本館2階にあるメインロビーへ。全面ガラス張りの明るく開放感あるデザイン。真正面に相模灘が見渡せる景色はまさに、パノラマ景観、晴れた日には、初島、伊豆大島をはじめ、遠く房総半島まで見渡すことができます。四季折々の自然と、その美をお楽しみください。

幽玄の世界を表徴する能。当館の能楽堂は、501席の座席を有し、能の国際化に一役買うものとして注目を集めています。3カ国語同時通訳設備、脱着可能な目付柱、ワキ柱などの工夫で、美術講座、講演会、映写会、貸会場、など多目的ホールとしてもご利用いただいています。

豊臣秀吉が天正14年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて正親町天皇に献じたと言われている「黄金の茶室」。MOA美術館の「黄金の茶室」はまさにこの史上に著名な太閤の黄金の茶室を復元したものです。 太閤のものと同様、組み立て式となっており、出張展示なども行います。

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MOA美術館

ムア広場

コレクション

本館

メインロビー

能楽堂

黄金の茶室

茶の庭

「光琳屋敷」は、尾形光琳が自ら書いた図面と、大工の仕様帖、茶室起し図(いずれも重要文化財)などに基づき、数寄屋建築研究の権威、堀口捨己博士の監修によって復元されたものです。昭和60年、MOA美術館開館 3周年を記念する事業として「光琳屋敷」の復元が行われました。1712年頃に京都の新町通り二条下ルの地に屋敷を建て最晩年の5年間を過ごし、2階の絵所で光琳晩年の最高傑作国宝「紅白梅図屏風」を描いたと推測されています。

備前池田藩の筆頭家老、伊木忠澄(1818-1886)は、晩年に三猿斎と号し、茶の湯三昧の余生を送りました。本茶室は岡山の荒手屋敷に設けられた20余の茶室から「大爐の間」と呼ばれた茶席を移築したものです。「樵亭」の名称は、この茶室の襖絵に伝 本阿弥光悦作「樵夫蒔絵硯箱」(重文、MOA美術館所蔵)に見られる粗朶を背負い山路を下る樵夫の図様と酷似した図が描かれているのにちなんで名付けられました。※通常、一般公開しておりません。

当唐門は、もと神奈川県大磯町の三井家別邸城山荘内から移築しました。

賤ケ嶽七本槍の一人片桐且元は、豊臣家の重臣として諸職を歴任しましたが、天正18年(1590)奈良、薬師寺の普請奉行をつとめました。この大門はその折の宿舎の正門で、奉行職の且元は、馬上のまま出入りしたと伝えられています。その後、奈良、慈光院に移され、ついで昭和16年神奈川県大磯町の三井家別邸城山荘内に移築されたのち当館へ移築されました。

MOA美術館リニューアルの資料請求・取材に対するお問合せ先PR担当 橋口、田中(HASHIBI LLC.)Tel: 03-6403-3433 Fax: 03-6403-3457e-mail: [email protected]

MOA美術館お問合せ先MOA美術館 経営企画課Tel: 0557-84-2567 Fax: 0557-84-2570広報担当 泉山茂生 [email protected] 飯田裕世 [email protected]

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光琳屋敷

樵亭

唐門

片桐門

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FAX 0557-84-2570 MOA美術館 広報宛て

[1]展示室イメージ 基本設計・デザイン監修:新素材研究所 | 杉本博司+榊田倫之[2]展示室イメージ 基本設計・デザイン監修:新素材研究所 | 杉本博司+榊田倫之[3]MOA美術館 基本設計・デザイン監修:新素材研究所 | 杉本博司+榊田倫之[4]国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳 2曲1双 江戸時代 18世紀 MOA美術館蔵[5]杉本博司「相模湾、熱海」1997年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

広報画像申込書

広報画像

MOA美術館 広報担当:泉山/飯田

TEL [email protected]@moaart.or.jp

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