《2019年度事故防止セミナー資料》 60分でわかる …60分でわかる...
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60分でわかるトラック重大事故対策
《 2019年度 事故防止セミナー 資料》
〈平成30年データ版〉
目次
2
事業⽤⾃動⾞による事故の現状01
交差点事故02
追突事故03
3
事業⽤⾃動⾞による事故の現状
3
業態別死者数と⾛⾏距離1億キロあたりの死者数
4
260人
16人48人
0.46人
0.34人0.40人
事業用自動車の
業態別死者数
走行距離1億キロ
あたりの死者数
トラックが最も多い
トラックが圧倒的に多い
260
16 48
0.46
0.34 0.40
0.00
0.10
0.20
0.30
0.40
0.50
0
50
100
150
200
250
300
350
トラック バス ハイタク死者数 走行距離1億キロあたり死者数
(人) (人/億km)
※
※平成29年データ(トラックには軽貨物を含む)
【出所】事業用貨物自動車の交通事故の発⽣状況(令和元年8⽉)(公益社団法人全⽇本トラック協会)自動車運送事業に係る交通事故対策検討会報告書(平成30年)(国⼟交通省自動車局)
その他
トラック死亡事故件数・死傷事故件数の内訳
5【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)
死亡事故
交差点80件
追突 48件
125件
交差点事故が占める割合が多い
追突事故が占める割合が最も多い
死傷事故
交差点2,829件
追突 6,914件
その他3,685件
32%
19%
49%
52%
21%27%
6
交差点事故
6
交差点事故の特徴
7
直進• 左右からの歩行者• 右からの自転車・バイク
C A S E 1
右折• 左右からの歩行者• 並進自転車、対向バイク・車両
C A S E 2
左折• 並進の自転車
C A S E 3
速度C A S E 4 10km/h
以下
• 低速域(10km/h以下)
0% 10% 20% 30% 40%
交差点直進時の事故の相⼿と進⾏⽅向
8
直進
自転車
歩行者
バイク
15%
7%
19%
15%
4%
4%
7%
7%
11%
左⽅歩⾏者
左⽅車両
右⽅歩⾏者
右⽅⾃転⾞
並進自転車
対向自転車
対向車両
左⽅自転車
右⽅バイク
• 左右からの歩行者• 右からの自転車・バイク
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故のうち、道路形状別で交差点で発⽣した追突事故を除く死亡事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)
C A S E
1
(直進時︓N=28)
0% 10% 20% 30% 40%
交差点右折時の事故の相⼿と進⾏⽅向
9
右折 • 左右からの歩行者• 並進自転車、対向バイク・車両
C A S E
2
27%
5%
5%
14%
左⽅歩⾏者
右⽅バイク
並進⾃転⾞
対向バイク
対向⾞両
右⽅歩⾏者
9
自転車
歩行者
バイク
車両
(右折時︓N=22)
右⽅自転車
対向自転車
9%
14%
14%
14%
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故のうち、道路形状別で交差点で発⽣した追突事故を除く死亡事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)
0% 20% 40% 60% 80% 100%
交差点左折時の事故の相⼿と進⾏⽅向
10
左折 • 並進の自転車C A S E
3
左⽅歩行者
並進⾃転⾞
10
自転車
96%
4%
(左折時︓N=27)
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故のうち、道路形状別で交差点で発⽣した追突事故を除く死亡事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)
交差点事故の危険認知速度と事故直前の状況認識
11
0 5 10 15 20 25
まったく危険を
感じていなかった
(突然衝突した)
交差点での左右の
確認が不十分であった
他の危険を避けようとした
その他
危険認知速度
10km/h以下
20km/h以下
30km/h以下
39%
29%
9%
23%30km
/h超
0%停止中不明
速度 • 危険を認知した速度は低速域(10km/h以下)が最も多い
C A S E
4
まったく危険を感じていなかった
(突然衝突した)
他の危険を避けようとした
その他
交差点での左右の確認が不⼗分であった
重大事故直前の状況認識
22件
12件
4件
17件
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故のうち、道路形状別で交差点で発⽣した追突事故を除く死亡事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)平成25年⼜は26年に発⽣したトラックの重⼤事故に係るデータ集計結果(国⼟交通省自動車局・公益社団法人全⽇本トラック協会)
交差点事故を撲滅するための安全⾏動(1/4)
12
1 交差点進入前に安全確認する
2 適切な軌跡で右折する・左折する
3 交差点内(特に横断歩道⼿前)で安全確認する
交差点事故を撲滅するための安全⾏動(2/4)
13
交差点進入前に安全確認する1
左折 直進 右折
• ⾃転⾞・⼆輪⾞等の動きを確認する
• 進行先の環境を確認する
• 歩⾏者や⾃転⾞の動きを確認する• 前⽅・並進⾞両、右折対向⾞、
進行先の環境を確認する
• 対向⾞や死角となる⼆輪⾞を確認する
• 進行先の歩行者の動きや環境を確認する
交差点事故を撲滅するための安全⾏動(3/4)
14
適切な軌跡で右折する・左折する2
1
2
1
2
左折 右折
交差点事故を撲滅するための安全⾏動(4/4)
15
交差点内(特に横断歩道⼿前)で安全確認する3
左折 右折横断歩道⼿前で最徐行または⼀時停止して安全確認
横断歩道⼿前で最徐行または⼀時停止して安全確認
特に並進の⾃転⾞に注意
特に左右からの歩⾏者に注意
単路・交差点付近
交差点
その他
0
20
40
60
80
100
120
140
直進 左折 右折 その他
55
1415
49
16
交差点の『⼿前と先』も注意︕単路・交差点付近で歩⾏者事故が多発
直進
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)※交差点付近とは交差点の側端から30m以内の道路部分を指す
自転車
⼆輪車
四輪車
歩⾏者
場所別・⾏動別の死亡事故件数夜間が約7割
左からの横断が最も多い
高齢者(65歳以上)が約6割
次いで『右からの横断』、『左側同⽅向に進む歩行者』が多い
(件)
17
追突事故
追突事故の特徴
18
第一当事者が死亡する(ドライバー自身)
C A S E
1
停止している⾞両への追突C A S E
2
原因は『居眠り運転』・『脇⾒運転』・『だろう運転』
C A S E
3
22.9
10.7
0 10 20 30
追突以外
追突
死亡事故における第⼀当事者死亡事故率 (%)
追突事故と追突事故以外の第一当事者死亡事故率
19
C A S E
1 第一当事者(ドライバー自身)が死亡する
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故(公益財団法人交通事故総合分析センター)
2.1倍第⼀当事者の死亡率
追突事故の被追突⾞の速度
20
被追突車の
速度
C A S E
2 停止している⾞両への追突
10km/h以下
その他
84%
10%
停止中5817件
666件
6%
431件
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故及び事故類型が追突事故のもの(公益財団法人交通事故総合分析センター)
止まれ
追突事故の8割以上が停⾞中の⾞両に追突
0% 20% 40% 60% 80% 100%
追突事故の人的要因
21【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故及び事故類型が追突事故のもの(公益財団法人交通事故総合分析センター)
C A S E
3原因は『居眠り運転』・『脇⾒運転』・『だろう運転』
居眠り/居眠りに近い運転(推定)
だろう運転脇⾒運転安全不確認
その他
死傷事故
死亡事故
人的要因別事故発⽣状況
10km/h以下
30km/h以下
50km/h以下
70km/h以下90km/h以下
120km/h以下不明
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
22
追突⾞・被追突⾞の速度停止している車に低速度で追突
パターン❶
例︓自車も渋滞で低速走行している状況で追突
停止している車に高速度で追突
パターン❷
例︓渋滞等で停車している車に気づかずに追突 走行している車に
高速度で追突
パターン❸
例︓前⽅の乗用車に気づかずに追突
高速道での追突3パターン気を付けよう︕
死傷事故件数(件)
【出所】平成30年に発⽣した事業用トラック(軽貨物除く)が第⼀当事者となる交通事故及び事故類型が追突事故のもの(公益財団法人交通事故総合分析センター)
追突事故を撲滅するための安全⾏動(1/4)
23
1 適度な緊張感を持ち⾃⼰管理をする
3 常に状況変化を予測した運転をする
2 運転に集中するために整理・整頓をする
追突事故を撲滅するための安全⾏動(2/4)
24
適度な緊張感を持ち⾃⼰管理をする1
運転中の⾃⼰管理
●⾼速道路に乗ったら1時間以内に休憩
●遅延が起きたら焦らず管理者へ連絡
日常の⾃⼰管理
●運動・食事・睡眠に気を付ける
周りと協力した⾃⼰管理
●上司・同僚・家族とコミュニケーションをとる
追突事故を撲滅するための安全⾏動(3/4)
25
運転に集中するために整理・整頓をする2
⾛⾏中は伝票・ルートマップ・携帯電話を⼿に取らない
ものが倒れたり落ちたりしないようにする
追突事故を撲滅するための安全⾏動(4/4)
26
常に状況変化を予測した運転をする3
安全な速度を確保する
⾞間距離を確保する
停止時はサイドブレーキを引く
早めのブレーキを心がける
まとめ
27
• 左右からの歩行者• 右からの自転車・バイク直進1
• 左右からの歩行者• 並進自転車、対向バイク・車両右折2
• 並進の自転車左折3
• 低速域(10km/h以下)速度4
1 交差点進入前に安全確認する
2 適切な軌跡で右折する・左折する
3 交差点内で安全確認する(特に横断歩道手前)
交差点事故
追突事故
停止している⾞両への追突2
原因は『居眠り運転』・『脇⾒運転』・『だろう運転』
3
第一当事者が死亡する1(ドライバー自身)
1 適度な緊張感を持ち⾃⼰管理をする
2 運転に集中するために整理・整頓をする
3 常に状況変化を予測した運転をする
特徴 事故撲滅のための安全行動
公益社団法人全⽇本トラック協会http://www.jta.or.jp
制作協⼒︓東京海上⽇動リスクコンサルティング株式会社