2020年3月期決算概要及び 2020中期経営計画」...2020/05/29  ·...

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2020年3月期決算概要及び 「2020中期経営計画」 2020年5月29日

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2020年3月期決算概要及び 「2020中期経営計画」

2020年5月29日

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1

ご挨拶

新型コロナウイルス感染防止の観点から決算説明会を中止させていただき、資料を 当社ホームページに掲載する方式をとりました。 ご質問は、当社広報・IR部、または当社ホームページよりお問い合わせください。

・第2四半期末において多くの海外拠点で減損損失を計上し、当期純損失となったことから、 無配とせざるを得ませんでした。

・2020年3月期は、第2四半期決算発表で見直した利益計画をわずかではありますが上回る 結果となりました。

・ご心配をおかけしている海外子会社の再建も進捗し、ばね事業における北米MSSC、 特殊鋼鋼材事業におけるインドネシアJATIMともに、足元では赤字幅縮小となりました。

・また、事業環境の変化と、問題発生に対する抜本的対策が遅れた反省を踏まえ、 「2020中期経営計画」を1年前倒しで策定しましたので発表いたします。

・この中期計画は、10年後を見据えた3ヶ年計画とし、赤字海外事業の事業再生を初年度に 推進するとともに、製品力の強化や素材からの一貫生産ビジネスの拡大を通じて持続的な 成長を目指すことを骨子としております。

・足元、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、先行き不透明な状況となって

いますが、計画の数値にはコロナウイルス感染症の影響を織り込んでおりません。

取締役社長

佐藤 基行

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2020年3月期決算概要

2020年5月29日

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3

Ⅰ. 2020年3月期 実績

Ⅱ. 2021年3月期 通期業績予想

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4

サマリー

19/3期

実績

20/3期

前回予想※ 実績 予想差 前期差

売 上 高 1,294 1,200 1,171 △29 △123

営 業 利 益 11 0 4 4 △7

経 常 利 益 1 △13 △3 10 △4

親 会 社 株 主 に 帰 属 す る

当 期 純 利 益 3 △160 △141 19 △144

Ⅰ.2020年3月期実績

(億円)

売上高は、以下の要因により減収。 ・主に国内特殊鋼鋼材事業における建設機械及び産業機械・工作機械メーカー向けの販売減。 ・ばね事業における北米MSSCをはじめとした海外子会社での自動車向け販売減や、 国内建設機械向けの販売減。

営業利益は、減損損失の計上に伴う償却負担減少や、国内特殊鋼鋼材事業において、

室蘭高炉の改修に向けた備蓄効果があったものの、売上げの減少が大きく減益。

経常利益は、営業利益の減益に伴い、損失計上。

当期純利益は、多くの海外拠点での減損損失により、多額の損失を計上。

※2019年11月12日決算発表公表数値

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5

11

+8

原材料

価格

※2(室蘭

特殊要因)

売価

+8 +2 0

+18

売上 数量減

研究開発費 ・償却費

△43 原材料 価格 (市況)

その他

4

+1 室蘭高炉の

改修に向けた 備蓄効果

減損による 償却負担減

△1

1,294 ※1 受託数量増

連結調整

その他

△202

+2 +61 +26 △10

売価 1,171 売上

数量減

売上高・営業利益の変化要因

19/3期 実績

20/3期 実績

(億円)

(億円)

19/3期 実績

20/3期 実績

為替差

営業利益

売上高

※2. 19/3期室蘭コークス炉改修に伴い発生した一過性コスト

※1.日本製鉄株式会社殿から生産を委託されているOEM製品及び 圧延賃加工(受託圧延)の数量

Ⅰ.2020年3月期実績

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6

(億円)

セグメント別売上高・営業利益

19/3期 20/3期 実績 前回予想※ 実績 予想差 前期差

特 殊 鋼

鋼 材

売 上 高 648 560 559 △1 △89 営 業 利 益 12 9 12 3 0

ば ね 売 上 高 497 485 452 △33 △45 営 業 利 益 △9 △13 △14 △1 △5

素 形 材 売 上 高 114 100 96 △4 △18 営 業 利 益 4 1 1 0 △3

機 器

装 置

売 上 高 93 100 102 2 9 営 業 利 益 2 3 4 1 2

そ の 他 売 上 高 42 35 36 1 △6

営 業 利 益 2 1 1 0 △1

連 結 調 整 売 上 高 △99 △80 △74 6 25

営 業 利 益 0 0 0 0 0

合 計 売 上 高 1,294 1,200 1,171 △29 △123 営 業 利 益 11 0 4 4 △7

Ⅰ.2020年3月期実績

売上高は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材事業で減収。

営業利益は、特殊鋼鋼材事業は横ばい、ばね事業および素形材事業は減益、機器装置事業は増益。

※2019年11月12日決算発表公表数値

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7

12 JATIM社

その他 12

+5

+8 △8

△2

向けた備蓄効果

高炉改修に

+4

△10

+18 売価

0

品種構成

・償却費

研究開発費

評価

製品等在庫

△27

売上減

(

備蓄効果除く)

生産コスト

(特殊要因)※

原材料価格

+8

+4

12 評価

製品等在庫

(

特殊要因)※

原材料価格

+5

9

(

市況)

原材料価格 +18

△8

△28

+9 △2 △1 △1

△4

売上減

その他

+5

JATIM社

売価

+4

品種構成

(

備蓄効果除く)

生産コスト

・償却費

研究開発費

向けた備蓄効果

高炉改修に

セグメント別実績(特殊鋼鋼材事業) Ⅰ.2020年3月期実績

19/3期 実績

売上 559

売上 648

(億円)

(市況)

原材料価格

20/3期 実績

※その他には、 追徴課税分(△3)など △4の決算修正含む

※5.11数値修正 13→12

差額△1はその他に 含んでいる

うち減損による

償却負担減

(+4億円)

(億円)

19/3期 実績

20/3期 予想

売上 560

売上 648

前回予想 ※

うち減損による 償却負担減 (+4億円)

国内売上数量減影響 (△196億円)

受託数量増による 増収効果(90億円)

実績

※ 2019年11月12日決算発表公表数値 ※※ 19/3期室蘭コークス炉改修に伴い発生した一過性コスト

(億円)

19/3期 20/3期

実績 前回予想

※ 実績 予想差 前期差

売上高 648 560 559 △1 △89

営業

利益 12 9 12 3 0

【実績】

売上高

国内事業は、建設機械向けをはじめとした主要顧客の生産減と

これに伴う在庫調整の継続により、自社売上数量が大幅減。

原材料価格(鉄鉱石)上昇に対する売価改善および受託材増量に伴う

増収効果があったが△75億円の減収。

さらに海外事業は、インドネシアJATIMの売上数量減により

△1億円の減収(詳細次ページ)と連結消去等により合計△14億円の減収。

営業利益

国内事業は販売数量減が大きく影響し、売価の改善と2020年度の

高炉改修に向けた在庫積上げ、並びにこれを活用した能率向上

によるコスト改善により補うも△5億円の減益。

一方海外事業(JATIM)は、減損による償却負担減などにより

+5億円の増益(詳細次ページ)。

結果、鋼材事業全体では横ばい。

MSM-Iの減 △5億 前年7.8→今期3.1億円 連結消去の増(売上減) △4億 前年△8.0→当期△11.8億円(MSM日本の購入転売・輸出の増) 連結決算調整 △4憶 為替換算の差など

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8

△12 売価

売上数量減

品種構成

△7

償却負担減

減損による

△1 △1 +1 0 +4

△1 +3

生産コスト

原材料価格

(土地償却停止他)

その他

△12 売価

0

売上数量減

品種構成

△7

償却負担減

減損による

△1 △1 +1 +4 △1 +3

生産コスト

原材料価格

(土地償却停止)

その他

19/3期 実績

20/3期 実績

売上 62

売上 63

(億円)

セグメント別実績(特殊鋼鋼材事業 インドネシアJATIM)

実績

19/3期 実績

20/3期 予想

売上 60

売上 63

(億円)

※2019年11月12日決算発表公表数値

前回予想 ※ (億円)

19/3期 20/3期

実績 前回予想

※ 実績 予想差 前期差

売上高 63 60 62 2 △1

営業

利益 △12 △7 △7 0 5

Ⅰ.2020年3月期実績

【実績】

売上高

JATIM材への切替は予定通り進捗するも、インドネシア

商用車需要の低迷に伴う板ばね用平鋼の販売減により

△1億円の減収。

営業利益

固定資産の減損による償却負担減少と土地償却停止による

6億円の費用減の効果があり、+5億円の改善となった。

費用減に対し、改善額が少ないのは、売上数量減に加え、

第1四半期から第3四半期には副資材高騰及び

生産トラブルによるコスト増があったため。

製造コストは着実に改善しており、第4四半期からは

営業黒字化。

(詳細次ページ)

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9

足元の進捗状況 <インドネシアJATIM> Ⅰ.2020年3月期実績

109

118

124 127

100 102 104 105 104

1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年

丸鋼

平鋼

歩留まり改善率 (’19年1-3月期を100として)

営業損益は黒字化

製造コスト改善への取り組み

販売量よりも採算とコスト削減に注力し 10-12月以降、営業黒字化を達成。

歩留まり改善で製造コスト削減。

大規模な人員整理などで固定費削減。

低採算受注の見直し。

第3四半期から、減損による減価償却費の減少を反映。

歩留まりの悪かった丸鋼で 大幅なコスト改善が実現。

丸鋼の量産鋼種の絞り込みによる歩留まり改善。

調達先の見直しによる資材コスト削減、適正在庫の維持。

コスト削減で価格競争力が高まり、新規板ばねを受注済み。 稼働率の改善に寄与する予定。

歩留まり改善と拡販を目的に、丸鋼の寸法精度向上の

設備導入中。

新年度

△2.1億円

△3.8億円

△1.4億円

0.7億円 0.7億円

1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年

→新年度

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10

売価(

値引)

△2

売価(市況)

償却負担減

減損による

△2

△1 △3

△13

売価(

価格改定)

その他

△9

研究開発・償却費

関税影響

△1

売価(

価格改定)

+3

原材料価格

償却負担減

減損による △2

△10

△3

△14

売価(

市況)

その他

△9

研究開発・償却費

関税影響

セグメント別実績(ばね事業)

19/3期 実績

20/3期 実績

売上 497 売上

452

経費節減

(北米)

売上数量減

(億円) 【実績】

売上高

北米での自動車向け販売減及び為替影響に加え、

国内外において建設機械向けの需要低迷により減収。

(北米においては、3月に新型コロナウイルスの影響による

販売減あり)

営業利益

精密部品のコスト改善、国内の経費節減及び減損による

償却費負担減があったものの、販売減の影響が大きく、

また、北米の新製品スタビライザ立上げトラブルにより悪化。

(北米MSSC詳細については、北米MSSC増減分析参照)

+1

△1

+3

+4

+4

△1

(北米以外)

売上数量減

Ⅰ.2020年3月期実績

※その他には 事業部数値との 差異△2を含む

(インドネシア追加税金 引当等)

※5.11数値修正 △15→△12

差額+1はその他に 含んでいるc

1.ページ0 修正前:生産コスト+4 修正後:生産コスト改善 +7 北米生産トラブル△3 の2つに分解。滝を1つ追加。 2.ページ2 修正前:在庫評価 △3 その他 +1 修正後:在庫評価 △2 端数調整・入替です。数値のみ変更しましたがグラフが修正出来ず。 :その他 0 5月26日 IR資料の滝グラフに関しまして、グラフの追加をお願いしたく ご連絡致します。 添付パワポの2P実績グラフ(下)につき、 変更前:経費節減+7 変更後:経費節減+4、コスト改善(精密)+3

北米生産トラブル

0

実績

19/3期 実績

20/3期 予想

売上 497

売上 485

原材料価格

(北米)

売上数量減

+2 △2 +2

△2 +2

+3

(北米以外)

売上数量減

前回予想 ※ (億円)

北米生産トラブル

※2019年11月12日決算発表公表数値

(億円)

千葉+2.5 固定費(工修費)+0.9、一般管理費+1.5

精密+3.0 材料費改善+0.8、変動労務費改善+0.6、固定費(労務費等)+0.8、

一般管理費+0.6

寧波+0.8 工修費+0.4、一般管理費+0.4

千葉△4 (太巻△3)

部品△2

Ahle△2

タイ△1

精密△1

売上減の影響 GM値上げ未達 US生産トラブル 部品販売不振 精密大幅改善

償却減

△3

コスト改善(精密)

19/3期 20/3期

実績 前回予想

※ 実績 予想差 前期差

売上高 497 485 452 △33 △45

営業

利益 △9 △13 △14 △1 △5

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11

△9 ドイツ

その他

インド

+1

日本

中国

△14

△6 0 +2

北米

△1 0

メキシコ

△1

19/3期 実績

20/3期 実績

売上 497

売上 452

(億円)

Ⅰ.2020年3月期実績 セグメント別実績(ばね事業 拠点別増減分析)

【実績】

北米の悪化が大きい。

詳細については北米MSSC増減分析参照。

日本は、板ばねJATIM材適用効果にて+1.0億円、

自動車用巻ばね売価改定+1.4億円により増益。

ドイツは欧州市場の景気後退と中国市場低迷による売上減

に伴い減益。

その他は、精密 +1.7、ばね補用品△1.7、タイ△0.9 等。

※その他には 事業部数値との 差異△2を含む

(インドネシア追加税金 引当等)

※5.11数値修正 △15→△14

差額+1はその他に 含んでいる

※2019年11月12日決算発表公表数値

実績

△9

ドイツ

その他 イ

ンド

+1

日本

中国

△13

△6

0 0

北米

△1 +1

メキシコ

+1

売上 497 売上

485

前回予想 ※ (億円)

19/3期 実績

20/3期 予想

精密+1.7、部品△1.7、タイ△0.9、ジャティムのれん+0.1、期末+0.7、ジャティム分△1

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12

△2 △1

原材料価格

償却負担減

減損による

関税影響

在庫評価

△1

+1

生産トラブル

売上数量減

△2

売価(

価格改定)

売価(

市況)

△3 +4 △3 +1

為替

△2

原材料価格

償却負担減

減損による

+1

関税影響

在庫評価

0 +2

生産トラブル

その他

売上数量減

△2

売価(

市況)

売価(

価格改定)

+1 △3 +1

△3

為替

△1

△6億 減益

19/3期 実績

20/3期実績

(億円)

Ⅰ.2020年3月期実績 セグメント別実績(ばね事業 北米MSSC増減分析)

【実績】

売上数量減については、新規モデル切り替え時の

失注による減。

3月に新型コロナウイルスの影響による販売減あり。

売価と原材料価格の市況差については、売価反映の

時期ズレにより良化。

新製品スタビライザ立ち上げトラブルによる労務費経費の

増加により損益悪化。

※懸案となっていた大口取引先1社との値上げ交渉は

2020年6月からの適用にて決着。

2.ページ2 修正前:在庫評価 △3 その他 +1 修正後:在庫評価 △2 端数調整・入替です。数値のみ変更しましたがグラフが修正出来ず。 :その他 0

△6億 減益

実績

19/3期 実績

20/3期 予想

(億円) 前回予想 ※

※2019年11月12日決算発表公表数値

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13

Ⅰ.2020年3月期実績 足元の進捗状況 <北米MSSC>

△11億円

△4億円

△2億円

4-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年

営業赤字が改善

量産立ち上げトラブルはほぼ解消。

巻ばねラインのカナダ統合---予定通り完了。

懸案となっていた大口取引先との値上げ交渉はほぼ計画通り決着(2020年6月から)。

第3四半期から、減損による減価償却費の減少を反映。

上期 対 下期 比較

US カナダ

売上減 △0.9(△0.5、△0.4)

材料費 +2.0(+0.9、+1.1)

労務費 +0.9(+0.6、+0.3)

経費 +1.5(+1.1、+0.4)

減損償却減 +1.4(+0.7、+0.7)

期末在庫調整 △0.4(△0.4、0)

期末為替補正 +0.5(△0.2、+0.7)

10-12月 対 1-3月 比較

US カナダ

売上減 △0.9(△0.3、△0.6)

労務費 +0.7(+0.6、+0.1)

経費 +0.5(+0.4 、+0.1)

期末在庫調整 △0.3(△0.1、△0.2)

期末為替補正 +1.4(△0.1、+1.3)

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14

4

立ち上げ費用

マザー工場

売上数量減

売価

その他

△2

0

△4 +4

+1 △4

+1

+1

品質・コスト改善

原材料価格

・償却費

研究開発費

1

償却負担減

減損による

4

売上数量減

売価

その他

償却負担減

減損による

立ち上げ費用

マザー工場

1

△4 +1

△3

+5

+1 0 △2

△1

品質・コスト改善

原材料価格

・償却費

研究開発費

セグメント別実績(素形材事業)

19/3期 実績

20/3期 実績

売上 96

売上 114

(億円) 【実績】

売上高

特殊合金粉末の中国・台湾市場の低迷による

売上数量減と合金原材料価格下落に伴う

売価サーチャージの低下により減収。

精密鋳造品の景気後退による需要減の影響を受け減収。

営業利益

合金原材料価格下落による増益要因はあったものの、

特殊合金粉末・精密鋳造品の売上減及びマザー工場

立ち上げ費用増加により減益。

Ⅰ.2020年3月期実績

実績

(億円)

19/3期 実績

20/3期 予想

売上 100

売上 114

前回予想 ※

※2019年11月12日決算発表公表数値

(億円)

19/3期 20/3期

実績 前回予想

※ 実績 予想差 前期差

売上高 114 100 96 △4 △18

営業

利益 4 1 1 0 △3

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15

2

売上数量増

△1 +1

受注採算性

4

+1

在庫評価損

電力機器の

△1

品種構成

+2

その他

売上 102

売上 93

(億円)

19/3期 実績

20/3期 実績

Ⅰ.2020年3月期実績 セグメント別実績(機器装置事業)

【実績】

◆ 売上高

洋上風力発電関連製品の受注により増収。

◆ 営業利益

受注環境が厳しく採算性が悪化したが、増収効果に加え、

固定費削減及び前期に計上した電力機器製品の

在庫評価損が無くなったことから、2億円の増益。

実績

2

売上数量増

△1 3

+1

受注採算性 0

在庫評価損

電力機器の

△1

品種構成

+2

その他

19/3期 実績

20/3期 予想

売上 93

売上 100

前回予想※

(億円)

(億円)

19/3期 20/3期

実績 前回予想

※ 実績 予想差 前期差

売上高 93 100 102 2 9

営業

利益 2 3 4 1 2

※2019年11月12日決算発表公表数値

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16

19/3期 20/3期

実績 実績 前期差

営業利益 11 4 △7

営業外損益 △9 △7 2

為替差損益 △4 △1 3

支払利息 △10 △11 △1

受取利息・配当金 3 3 0

経常利益 1 △3 △4

特別損益 13 △157 △170

減損損失 - △150 △150

固定資産処分損益 2 ※1 △3 △5

株式売却益 20 - △20

災害による損失 △0 ※2 △1 △1

投資有価証券評価損 △8 △2 6

税金等調整前当期純利益 14 △159 △173

税金費用等 △20 △20 △0

非支配株主に帰属する当期純損失 8 ※3 39 31

親会社株主に帰属する当期純利益 3 △141 △144

(億円)

営業外損益・特別損益影響

※3: JATIM等が損失を計上しているため、非支配株主に帰属する当期純損失で 最終損益が加算されている。

海外子会社において減損損失を計上したことにより多額の当期純損失計上。 税金費用等にインドネシアJATIMの繰延税金資産の取り崩し△12億円を含む。

Ⅰ.2020年3月期実績

※1: JATIMでのトランス火災による設備除却費用を計上。21/3期保険での補填の見込。

※2: 千葉製作所において台風被害による損失の引当金を計上。21/3期保険での補填の見込。

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17

減損損失(拠点別)

第2四半期末に、特別損失として海外子会社における減損損失150億円を計上。

事 業 拠 点 損 失

特 殊 鋼 鋼 材 インドネシア PT. JATIM TAMAN STEEL MFG. △92

ば ね

アメリカ MSSC US INC. △14

カナダ MSSC CANADA INC. △6

メキシコ MSSC MFG MEXICANA, S.A. DE C.V. △7

ドイツ MSSC Ahle GmbH △16

中国 寧波菱鋼弾簧有限公司 △7

インド MSM SPRING INDIA PVT. LTD. △4

ば ね 小 計 △54

素 形 材 タイ MSM (THAILAND) CO.,LTD. △4

合 計 △150

(億円) 減損損失 拠点別内訳

Ⅰ.2020年3月期実績

※第2四半期末の減損損失計上額は148億円 差異は決算期末日の為替影響による

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18

財務状況・経営指標

19/3期 20/3期

通期 通期

総資産 (億円) 1,533 1,414

純資産 (億円) 674 483

自己資本比率 (%) 38.5 30.1

ROE (%) 0.5 △27.7

ネットD/Eレシオ (倍) 0.3 0.7

配当 (円) 60.0 0.0

配当性向 (%) 329.0 -

20/3期の配当については、経常損失並びに親会社株主に帰属する当期純損失となったため、 誠に遺憾ではございますが、中間配当及び期末配当を無配とさせていただきます。 株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、早期に復配できるよう努めてまいりますので、 引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

Ⅰ.2020年3月期実績

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19

52 33

53 36

60 44

77

36

0

20

40

60

80

100減価償却費 設備投資

20/3期実績 19/3期実績 18/3期実績 17/3期実績

11 15 16 14

0

5

10

15

20

17/3期実績 18/3期実績 19/3期実績 20/3期実績

研究開発費・設備投資・ 減価償却費

減価償却費 設備投資

(億円)

※研究開発にかかわる減価償却費を含む

研究開発費用の圧縮を図る中で、客先ニーズを捉えた研究には注力し取り組んだ。 設備投資は、既着工分は計画通り実施しているため検収額は増加しているが、 20/3期より新規設備投資の見直しを実施しており、21/3期では大幅な圧縮を図る。

(億円)

(億円)

【研究開発費】

【設備投資・減価償却費】

Ⅰ.2020年3月期実績

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20

緊急施策

項目 実施内容

役員報酬の一部返上 ・役員報酬一部返上を継続実施。 (2019年12月より実施)

管理職給与の一部返上 ・課長級以上の給与月額の一部返上を実施。 (2020年4月分給与より当面の期間)

固定費等の削減

・グループ全体の人員減継続(2019年度海外約1,000名減員)、 賞与減額等による労務費の削減。 設備投資・研究開発の厳選及び修繕費等不急な費用の圧縮を 継続。

その他(雇用対策) ・当社及び国内グループ会社(一部除く)を対象に 雇用調整助成金制度を活用した一時帰休を実施。

Ⅰ.2020年3月期実績

業績の早期改善に寄与するべく、新規施策を含め緊急収益改善策を継続実施。

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21

新型コロナウイルス感染症への対策

当社グループの新型コロナウイルス感染予防対策

・通勤時の感染リスク低減

⇒時差出勤・フレックスタイム制度の有効活用・在宅勤務・有給休暇取得の奨励、

Web会議推進。

・社内での感染リスク低減

⇒出勤者の抑制、出社前の検温実施、通勤時・就業時間中のマスク着用(従業員へマスク配布)。

・社外での感染リスク低減

⇒不要不急の出張禁止(国内外)、会合・セミナーへの参加原則禁止。

私生活における海外渡航・長距離の移動・閉鎖的空間娯楽施設利用の自粛要請。

・情報管理の徹底

⇒感染者・濃厚接触者が出た場合の個人情報保護。

・海外拠点の対策(各国の法令・感染防止方針に従った措置)

⇒外出禁止・操業停止により、社員の在宅勤務及び駐在員の帰国等を実施。

今後の対応

関係省庁や各自治体等のガイドラインに従い、引き続き感染防止対策を徹底。

Ⅰ.2020年3月期実績

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22

Ⅰ. 2020年3月期 実績

Ⅱ. 2021年3月期 通期業績予想

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23

通期業績予想及び配当予想 Ⅱ.2021年3月期通期業績予想

新型コロナウイルス感染拡大による世界的な消費の落込みや生産活動の

停滞により、世界経済が大きく減速することが懸念されております。

当社の主要な取引先である自動車、建設機械、産業機械業界等の活動にも

大きな影響が及んでおりますが、現段階では感染拡大による影響や収束の

時期を見通すことができない状況にあります。

2020年度の業績予想につきましては、合理的に算定することが困難である

ため未定といたします。業績見通しが可能となった時点ですみやかに開示

いたします。

2020年度の中間配当及び期末配当につきましては、現時点で未定とさせて

いただきます。

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2020年5月29日

2020中期経営計画 (2020年度~2022年度)

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Ⅰ. はじめに

Ⅱ. 2016中計の振り返り

Ⅲ. 2020中期経営計画

Ⅳ. 各部門の取り組み

25

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中期経営計画を見直す理由

26

I. はじめに

業績悪化

150億円の減損

計画から逸脱

2016中計の立案時から

外部も内部も状況が

大きく変わってしまった・・・

事業環境の悪化

保護貿易主義の台頭で

自動車・建設機械需要が低迷

また、自動車メーカーが

グローバル調達方針を変更

モノづくり力と 製品力の低下

海外展開を進めたが

技術開発や安定調達が

伴わず売上と損益が低迷

事業環境が急激に変化する中、問題発生に対する抜本的解決が遅れた反省を踏まえ、

1年前倒しで2020年度から3ヶ年の新中期経営計画を策定する

<新中期経営計画の策定ポイント>

• まず1年目は止血(インドネシアJATIM※

、北米MSSC)

• 10年先を見越して今後3年間の計画を策定する

• 技術開発では、営業戦略室新設による情報の

把握・分析~新製品開発~量産化までの体系的な強化

• 製造コストの50%以上を占める資材の調達構造改革の実施

• 環境の変化に対して速やかに対処しリスクを最小化できる

組織体制の強化

※PT. JATIM TAMAN STEEL MFG.

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足元の進捗状況 <北米MSSC>

27

I. はじめに

営業赤字が改善

△11億円

△4億円 △2億円

4-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年 営業赤字幅縮小

量産立ち上げトラブルはほぼ解消

巻ばねラインのカナダ統合---予定通り完了

懸案となっていた大口取引先との値上げ交渉はほぼ計画通り決着(2020年6月から)

第3四半期から、減損による減価償却費の減少を反映

北米売上の7割を占めるスタビライザは受注が進捗

スタビライザの受注進捗 軽量化製品投入で2019年に受注進捗

売上寄与は新車市場投入の2022年以降

製品力、モノ作りも良くなっているが...

更なるコスト改善のためにスタビライザをカナダ・メキシコに移管・集約し米国生産を終了することで黒字化の早期実現を図る

計画コストで製造できている➡稼働率向上で黒字化

新規受注に加え、北米拠点統合で黒字体質の早期実現

2020年 2021年 2022年 2023年

米国生産

生産能力(6日稼働)

(5日稼働)

カナダの:

受注見込分

米国からの移管分

受注確定分

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足元の進捗状況 <米国・カナダ以外の拠点>

28

I. はじめに

他の自動車用懸架ばね生産拠点は存続

各拠点の自動車ばね受注見通し

• 受注確定およびほぼ受注見込の巻ばね・スタビライザ本数(2019年を100として指数化)

• 中期経営計画で海外拠点を拡充したが受注確保が遅れた ➡ 軽量化製品の投入で2019年度に

新規受注が積み上がり、次期モデルチェンジのタイミングから納入が増加する見込み

2019 2020 2021 2022 2023

フィリピン 売上

新規立ち上げ工場 につき指数化せず

2023年度までの 見通しを示します

(※)

カナダ・日本・中国・メキシコ・フィリピン・インド(J/V)の

6拠点体制とする

※ フィリピンは2020年度から自動車ばねの量産を開始

100% 133%

244% 211%

2019 2020 2021 2022

メキシコ 売上

100% 98% 104% 110%

2019 2020 2021 2022

日本 売上

100% 115%

129% 149%

2019 2020 2021 2022

中国 売上

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足元の進捗状況 <インドネシアJATIM>

29

I. はじめに

営業損益は黒字化

販売量よりも採算とコスト削減に注力し

10-12月以降 営業黒字化を達成

歩留まり改善で製造コスト削減

大規模な人員整理などで固定費削減

低採算受注の見直し

第3四半期から、減損による減価償却費の減少を反映

製造コスト改善への取り組み

歩留まりの悪かった丸鋼で

大幅なコスト改善が実現

丸鋼の量産鋼種の絞り込みによる歩留まり改善

調達先の見直しによる資材コスト削減、適正在庫の維持

コスト削減で価格競争力が高まり、新規板ばねを受注 済み。稼働率の改善に寄与する予定

歩留まり改善と拡販を目的に、丸鋼の寸法精度向上の設備導入中

109

118

124 127

100 102 104 105 104

1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年

丸鋼

平鋼

歩留まり改善率 (’19年1-3月期を100として)

→新年度

△2.1億円

△3.8億円

△1.4億円

0.7億円 0.7億円

1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 1-3月

2019年 2020年

→新年度

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Ⅰ. はじめに

Ⅱ. 2016中計の振り返り

Ⅲ. 2020中期経営計画

Ⅳ. 各部門の取り組み

30

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業績推移

31

II. 2016中計の振り返り

売上は、欧州Ahle買収やインドネシアJATIM連結子会社化で増加したが、

事業環境の悪化により売上計画に大幅未達

営業利益は、海外事業がモノづくりで苦戦し利益を圧迫した結果、売上未達以上に

利益計画との乖離が拡大

1,700

2,500

1,037

1,187

1,294 1,171

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2025

90 93 111

29 47 49 43 39 32

11 4

8.0

10.0 %

%

7.7

6.4

2.1

6.3 6.2

4.2

5.9

4.7

0.5

▲28

’16年中計 目標値

’16年中計 目標値

%

%

%

% %

%

%

%

%

%

売上

営業利益

ROE

ROE/ 営業利益 売上高 (億円)

実績

’16年中計 目標値

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2016中期経営計画の概要

32

II. 2016中計の振り返り

10年先への第一歩

「特殊鋼をつくり加工する」会社から

「付加価値を素材から創る」会社へ

スローガン

鋼材―ばねのシナジーで 「特殊鋼をつくり加工する」

モデルをグローバルで展開し、 より強固な柱とする

素形材は3本目の柱を目指し、 「付加価値を素材から創る」 モデルを構築することで

顧客分野を広げる

ビジョン

グローバル サプライヤー化

ばねの欧州進出

軽量化技術開発

ターボチャージャー組立へ進出

VIM※による素材製造

素形材において

「付加価値を 素材から創る」 モデルの構築

「特殊鋼を つくり加工する」

モデルのさらなる強化と インドネシア成果刈り取り

板ばねのグローバル拡販

鋼材の東南アジア拡販

3大方針

10の重点施策

※ VIM = 真空誘導溶解炉

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10の重点施策とその成果 II. 2016中計の振り返り

33

① MSR※1リフレッシュ投資 ・戦略投資

老朽化更新は計画通り完了 ただしコスト低減を狙った戦略投資は遅延

② ばねの グローバル供給網構築

ほぼ計画通り供給網は構築したものの、 外部環境の変化により戦略見直しの必要性が発生

③ ばねの技術開発力強化 他社よりも遅れたばね軽量化は挽回し受注に結び付いている

④ 鋼材のインドネシア拡販 量の確保から品質改善と採算性優先に方向転換

⑤ 横串プロジェクト 新規事業評価管理や営業シナジーは計画通り推進中

⑥ 技術開発センター センターを開設しばね材開発等で一定の成果が出たが、 長期的な開発が不十分

⑦ 板ばねのグローバル拡販 JATIMとのシナジーにより拡販は進捗

⑧ 鋼材の海外進出 JATIMの事業を軌道に乗せることを優先し、 インド進出は検討したが見送り

⑨ 素形材一貫モデル構築(T/C※2サブアッセン進出)

急激なディーゼル離れ・EV化の流れもありM&A見送り

⑩ 素形材一貫モデル構築 (素材の自社生産)

材料開発用VIM設備や粉末用ガスアトマイズ量産炉ともに 完成が遅れたものの、開発の体制はほぼ整った

特殊鋼鋼材事業と素形材事業の方向性は不変で継続推進

ばね事業は事業環境が大幅に変化したことから、大幅に軌道修正が必要

計画項目はほぼ実施も、計画に対する遅れが課題

※1 三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱ ※2 ターボチャージャー

2020中期計画に向けて:

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海外拠点の収益性の問題

34

II. 2016中計の振り返り

メキシコ

インド

ドイツ

フィリピン

中国

タイ

部品事業

JATIM

アメリカ

素形材事業

(国内)

機器装置

事業

カナダ

ばね事業

(国内)

特殊鋼

鋼材事業

(国内)

拠点別 売上―営業利益の状況(2020年3月期)

縦軸:営業利益率

横軸:売上

円の大きさ:営業利益

海外拠点の収益性アップが急務

特に北米ばね事業とインドネシアJATIMの 早期止血と立て直しが急務

新規進出先は赤字ながら受注が進捗していることから拠点維持

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Ⅰ. はじめに

Ⅱ. 2016中計の振り返り

Ⅲ. 2020中期経営計画

Ⅳ. 各部門の取り組み

35

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2020中期経営計画の骨子

36

Ⅲ. 2020中期経営計画

10年後を見据えた3ヶ年計画

お客様の声

• 赤字海外事業の構造改革

成長戦略

• 製品力強化 • 素材から一貫生産

ビジネス拡大

• 自動車の電動化対応 • JATIM立て直し後の戦略 • 新規事業創出

持続的成長

事業再生改革

2020年度 2021~2022年度 2023~2030年度

2020中期経営計画 次期経営計画以降

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2020中期経営計画の骨子

37

Ⅲ. 2020中期経営計画

スローガン

「素材から製品まで一貫したモノづくりで

お客様に付加価値を提供する」

目指す姿

グループ総合力の発揮による

利益率の向上と収益安定化を図る

お客様のニーズの半歩先行く製品を

開発し、新たな価値として提供する

重要経営指標 (KPI)

売上高 1,500億円

営業利益 70億円

ROE 8% 以上

3大方針

① 海外事業の構造改革

② 製品力のさらなる強化

③ 素材から一貫生産ビジネスモデルの拡大

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数値目標

38

Ⅲ. 2020中期経営計画

重要経営指標 (KPI)

2015 2019 2022

実績 実績 目標

売上高 1,065 1,171 1,500

営業利益 43 4 70

経常利益 33 △3 63

ROE(注1) 4.2% △27.7% 8%以上

営業利益率 3.9% 0.4% 4.7%

ネットD/Eレシオ(注2) △0.1 0.7 0.5

自己資本比率 48% 30% 36%

投資額(注3) 4年間で303億円 3年間で150億円

減価償却費 4年間で180億円 3年間で122億円

(注1) ROE= 当期純利益/自己資本(期首期末平均)

(注2) ネットD/Eレシオ= (有利子負債残高 - 現金預金 - 短期有価証券)/自己資本

(注3) 投資額= 有形無形固定資産増加額+関係会社株式増加額

(億円)

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3大方針

39

Ⅲ. 2020中期経営計画

1. 海外事業の構造改革 <海外拠点の早期収益力アップが急務>

インドネシアJATIMと北米MSSCの早期止血・立て直し

海外事業・拠点の統廃合の実施

2. 製品力のさらなる強化 <顧客ニーズの半歩先を行く製品>

お客様の声をスピーディに汲み上げ、製品に反映する総合力の強化

メリハリをつけた技術開発項目見直しによる開発スピードアップ

3. 素材から一貫生産ビジネスモデルの拡大

MSR材を用いた軽量化ばねやJATIM材を用いた板ばねの

一貫生産ビジネスモデルを建機ばね・スタビライザ等に

展開し、当社の素材から一貫生産の強みを発揮する

単品的な製品ラインナップに留まっていた素形材製品を、

その上下流含めた一貫生産ビジネスモデルとして強化する

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11の施策 (1/2)

40

Ⅲ. 2020中期経営計画

施 策 具 体 的 取 り 組 み

① ばねと鋼材の シナジーの追求

JATIM材を用いた板ばね一貫生産ビジネスモデルの強化と他製品への横展開

ばね 鋼材

② ばね事業拠点の 生産能力の再編成

北米MSSCはUSからカナダ・メキシコへの生産集約、 フィリピン2工場を将来のリスクやインセンティブを 見極めて最適化

ばね

③ モノづくり力向上 日本のモノづくり力の強化と海外への移植 マザー工場の機能強化 受注段階から経営層と情報を共有

ばね 鋼材

素形材

④ 製品開発力の向上 マーケティング力を強化 顧客ニーズに合った製品をタイムリーに開発 経営層との開発戦略の逐次共有

技開セ※

営業

⑤ MSRのコスト競争力強化 製造コスト低減に資する戦略投資の実施 室蘭コンビナート内協業深化による生産効率の向上

鋼材

⑥ 鋼材生産拠点の2本柱化 アセアン唯一の日系特殊鋼メーカーであるJATIMの品質改善とコスト低減によるアセアン拡販の強化

鋼材

※ 技術開発センター

関連部門

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11の施策 (2/2)

41

Ⅲ. 2020中期経営計画

施 策 具 体 的 取 り 組 み

⑦ 素形材一貫モデル構築 千葉マザー工場完成により材料開発から製品量産を加速 素形材

⑧ 環境関連事業の取り組み 再生エネルギー関連機器装置、磁選機、軽量化ばね、 ターボチャージャー部品等の事業を拡大

ばね 機器装置

素形材

⑨ 調達の構造改革

本社資材部に調達戦略・新規調達先開拓等の機能を集約

自前主義に頼らず、商社等の外部組織を活用した調達構造への転換

コーポ レート

⑩ 事業リスク見える化 投融資委員会や受注審査機能の強化 事業リスクの予兆を高度化し事業部を支援

コーポ レート

⑪ 財務体質の回復 収益力回復までの間の設備投資抑制 全社的なコスト削減の継続

コーポ レート

関連部門

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Ⅰ. はじめに

Ⅱ. 2016中計の振り返り

Ⅲ. 2020中期経営計画

Ⅳ. 各部門の取り組み

42

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特殊鋼鋼材事業の取り組み

43

Ⅳ. 各部門の取り組み

406

559

800

2015年 2019年 2022年

国内 海外

億円

11 12

40

営業利益

売上

【重点施策①】 ばねと鋼材のシナジーの追求 JATIM材による板ばね一貫生産モデルを、建機ばねやスタビライザ等に横展開

【重点施策③】 モノづくり力向上 MSRでは、品質向上及び高付加価値材の作り込みを進める

JATIMでは、設備投資による品質向上を追求

【重点施策⑤】 MSRのコスト競争力強化 戦略投資によるコスト低減と室蘭コンビナート協業深化による生産効率の向上

【重点施策⑥】 鋼材生産拠点の2本柱化 JATIMの立て直しで2本柱化

JATIMは日本品質製品と量産安定化によるコストダウンで拡販

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ばね事業の取り組み

44

Ⅳ. 各部門の取り組み

482 452

560

2015年 2019年 2022年

国内 北米 その他海外

億円

15

▲14

19

営業利益

売上

【重点施策②】 生産能力の再編成 北米は巻ばねに続きスタビライザもカナダ・メキシコに生産集約することにより稼働率を向上

欧州での自動車ばねへの投資を中止

セブとマニラの両工場は、各所在地区の環境や行政における将来のリスクやインセンティブを 見極めてフィリピンでの最適化を図る

【重点施策③】 モノづくり力向上 箱作りからモノづくり力向上へのシフト(人的資源をモノづくりにシフト)

千葉マザー工場から海外工場の製造プロセス改善をサポート

【重点施策①】 ばねと鋼材のシナジーの追求 JATIM材の一貫生産モデルを建機ばねやスタビライザ等に横展開し、コスト競争力を強化

【重点施策④】 製品開発力の向上 軽量化技術は競合に追いついたので、今後更に独自性を出していく開発を推進する

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素形材事業の取り組み

45

Ⅳ. 各部門の取り組み

91 96 100

2015年 2019年 2022年

国内 海外

億円

5

1

5 営業利益

売上

【重点施策③】 モノづくり力向上 工場は量産特化、千葉AMC※は技術開発と生産プロセス改善の役割分担によるコスト改善の強化

磁石事業の撤退に伴い発生した資源を、発展事業の粉末事業および千葉AMCに投下し強化

【重点施策④】 製品開発力の向上 ガスアトマイズと水アトマイズを用いた3Dプリンター用や電動化用の金属粉末量産技術を確立

千葉AMCのVIMを用いた材料開発から製品開発につなげる製品力の向上

【重点施策⑦】 素形材一貫モデル構築 千葉AMCのVIMでタービンホイール用のマスターインゴットや精密機械加工品の材料を作り供給

金属粉末量産技術の確立と並行して二次製品への参入をアライアンスを含めて検討する

【重点施策⑧】 環境関連事業の取り組み ターボチャージャー部品の軽量化や効率化に対応した製品づくりをし、ガソリンエンジン車や

ハイブリッド車の燃費改善につなげ環境負荷軽減に貢献する

※ Advanced Materials Center(千葉マザー工場に新設 した開発、試作、改善を目的とする施設)

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機器装置事業の取り組み

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Ⅳ. 各部門の取り組み

指針①:生産効率と競争力を高め、高収益体質へ 中小型製品に特化した第二工場を新設、本工場では大型製品に注力することで生産効率を高める

指針②:新たな事業基盤の構築 コア技術を活かし、洋上風力発電関連機器や超高圧機器・製鉄機器などを新たな事業基盤に育て上げる

指針③:次なる技術への挑戦 原子力発電施設用の中間貯蔵容器は、3~4年後の量産化を目指す

高速プレス用防振装置の開発やカラー選別機導入により、選別ラインのパッケージ化を進める

【重点施策⑧】 環境関連事業の取り組み 洋上風力発電敷設用のSEP船※向け機器の販売を拡大する

防振装置と磁力選別機は中国生産移管によりコストを低減し、中国市場への販売も強化する

98 102 110

2015年 2019年 2022年

億円

10

4 4

営業利益

売上

※自己昇降式作業台船(Self Elevating Platform)とは、 昇降用の脚を持ち、プラットフォームを海面上に上昇させることで 風や波浪の影響を受けずに安定して海上作業を行える台船のこと

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技術開発の取り組み

47

Ⅳ. 各部門の取り組み

【重点施策④】 製品開発力の向上

営業戦略室を新設し、情報の把握・分析~新製品の開発~量産化まで体系的に強化する

これまでの問題点

× 事業部・営業本部・技術開発センターの連携が不十分

× 中長期的な開発の視点の欠如

× お客様志向よりも技術志向の研究開発

× 良い開発には時間を惜しまず、世の中のスピードに遅れた

お客様

これからの取り組み

営業戦略室が研究開発の戦略立案・管理を統括

中長期的な研究開発戦略を共有

製品をタイムリーに市場に投入するための工程管理

クロスライセンス・技術アライアンスによる開発強化

特許などの知財戦略の強化

経営層との開発戦略の逐次共有

営業戦略室 営業戦略室

経営層

事業部 営業本部

技術開発センター

お客様

先端技術の基礎研究 特許などの知財戦略

お客様のニーズの補足 タイムリーな製品化

全社の研究開発戦略の統括 マクロトレンドの分析 開発ロードマップ立案

経営層

事業部 営業本部

技術開発センター

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生産技術向上の取り組み

48

Ⅳ. 各部門の取り組み

【重点施策③】 モノづくり力向上

国内工場のマザー工場機能を明確化し、事後の問題解決型から問題未然防止型の体制へ

これまでの問題点

× 海外工場主導で新製品を立ち上げようとするも

経験・技術不足からトラブルが続出した

× 国内工場はマザー機能が不明瞭であったため、

トラブル発生後の事後対応が中心だった

国内工場 海外工場

海外工場

海外工場

技術者が 各地に分散

問題発生後 にサポート 量産技術は工場

ごとに独自開発 工場間で技術や 情報共有不十分

これからの取り組み

国内工場のマザー機能を明確化

マザー工場は量産技術の確立と導入設備を検証

受注段階から経営層と情報を共有

過去トラブル集を全拠点で共有し、海外工場で起こりうる

問題を未然に防ぐ

経営層

マザー工場

海外工場 海外工場

海外工場

技術者を集約し 海外をサポート

生産技術の開発 導入設備の検証

量産技術の確立 問題の未然予防 円滑な立ち上げ

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調達構造改革の取り組み

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Ⅳ. 各部門の取り組み

【重点施策⑨】 調達の構造改革

本社資材部に調達戦略機能を集約し、グローバルな視座から各工場をサポート

これまでの問題点

× 仕入先の破綻時に安定調達ができず生産が混乱

× 調達資材市況の乱高下時の過剰在庫リスクに懸念

× 特定の調達先に依存する部品で調達先との交渉力が不足

× 新規調達先の開拓や採用判断に遅れ

海外工場

調達先

購買に混乱

調達先が破綻

国内工場

調達先

管理 購入 海外工場

調達先

購入

海外工場は購入業務に精一杯で

交渉力や調達戦略が弱かった

各工場はそれぞれ独自に調達

適正在庫量維持

困難な拠点あり

これからの取り組み

商社等の社外の調達力も活用し、調達安定・在庫最適化

特に重要な調達品は全社横断のプロジェクトを発足し、

早期コストダウン・競争力向上推進を図る

経営層と調達戦略・リスクを逐次共有

経営層

本社資材部

調達先 調達先 調達先

海外工場 国内工場 海外工場 商社など

商社等の 積極活用

新規調達先の開拓 や在庫の最適化

• 情報収集 • 市況の分析 • 調達戦略の立案 • 調達先の与信管理

• 交渉力の強化

本社資材部が国内外全拠点の

調達戦略や調達リスクを経営と

共有し各拠点をサポート

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コーポレートの取り組み Ⅳ. 各部門の取り組み

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【重点施策⑩】 事業リスク見える化

予兆管理、投融資判断、受注審査等の機能を高度化

【重点施策⑪】 財務体質の回復

JAITM、US、フィリピン、タイを中心に1250名(派遣含む)の人員削減

遊休資産の売却

投資計画

新規拠点開設は見送り、製品力向上につながる投資に重点的に配分するメリハリのある投資計画

財務体質回復も勘案し、中期経営計画3年間の総投資として約150億円を予定(前中期計画では4年間に約300億円投資)

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おわりに

• この中期経営計画では、赤字海外拠点の早期止血と、持続的成長に向けた

収益力回復を目指しております。

• 新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行き不透明感が強まって

いますが、2022年度数値目標にはその影響を織り込んでおりません。当面、

この計画達成に向けて進めてまいりますが、状況に応じてコロナウィルス

終息後の対応など、更なる合理化策も検討致します。

• この中期経営計画の初年度となる2020年度はコロナウィルスの影響により

厳しいスタートになっていますが、計画骨子についてはぶれずに推進し、

社員一同、計画の達成に向けて一丸となって取り組んで参ります。

51

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