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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8 p. 1 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ) 【Q1】早稲田で使えるオンライン授業の方法にはどんなものがありますか? p.2 【Q2】この3種類の方法には、それぞれどんな利点や欠点がありますか? p.2 【Q3】まだ Waseda Moodle の使い方がよく分かりません。どうすればいいですか? p.3 【Q4】動画より、授業内容をリアルタイム配信したり、学生の顔を見ながらコミュニケーションを取り たいです。どんなツールを使えばいいですか? p.4 【Q5】私の授業ではグループワークが多いので、学生同士のコミュニケーションがとても大事です。 オンライン授業ではどんな方法が考えられますか? p.5 【Q6】具体的にはどのように授業を組み立てられるのでしょうか?時間の配分や教材の使い方も 含め、もう少しヒントがほしいです。 p.6 【Q7】オンライン授業に関する最新情報や、良い実践例に関する情報が知りたいです。そのよう な情報はどこで得られますか? p.7 【Q8】これまでオンライン授業の経験がないので実際に学べる機会がほしいです。教員研修など の機会はありますか? p.7

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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8

p. 1 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

目 次

【Q1】早稲田で使えるオンライン授業の方法にはどんなものがありますか? p.2

【Q2】この3種類の方法には、それぞれどんな利点や欠点がありますか? p.2

【Q3】まだ Waseda Moodle の使い方がよく分かりません。どうすればいいですか? p.3

【Q4】動画より、授業内容をリアルタイム配信したり、学生の顔を見ながらコミュニケーションを取り

たいです。どんなツールを使えばいいですか? p.4

【Q5】私の授業ではグループワークが多いので、学生同士のコミュニケーションがとても大事です。

オンライン授業ではどんな方法が考えられますか? p.5

【Q6】具体的にはどのように授業を組み立てられるのでしょうか?時間の配分や教材の使い方も

含め、もう少しヒントがほしいです。 p.6

【Q7】オンライン授業に関する最新情報や、良い実践例に関する情報が知りたいです。そのよう

な情報はどこで得られますか? p.7

【Q8】これまでオンライン授業の経験がないので実際に学べる機会がほしいです。教員研修など

の機会はありますか? p.7

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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8

p. 2 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

【Q1】早稲田で使えるオンライン授業の方法にはどんなものがありますか?

大きく分けて3種類の方法があります。授業内容や形態に合わせてこれらの方法を組み合

わせ、部分的に取り入れることもできます。

(1) 講義資料・課題提示による授業実施

履修する学生に Waseda Moodle で授業の資料や教材を配布することができます。また、小テストや課題提

出による理解度確認、質問の受付と回答なども Waseda Moodle の基本機能を使って実施することができます。

(2) 収録内容のオンデマンド配信による授業実施

まず、授業内容のスライド資料や授業形式の動画を用意し、Waseda Moodle にアップして授業の教材として

使います。「オンデマンド(On-demand)」形式授業の特徴は、学生は自宅などの場所から PC やタブレットなど

のデバイスを使ってインターネットに接続し、①随時、または②期限が設定されている場合は期限内に各学生が受

講できるということです。

オンデマンド授業では、①動画教材を視聴してから、Waseda Moodle の基本機能を利用して、小テストや課

題提出による理解度確認、質問の受付および回答などを行う方法と、②Waseda Moodle で、まず前回の復習

テストや予習課題の確認を行った後に動画教材を視聴する方法もあります。

(3) リアルタイム配信による授業実施

Waseda Moodle の機能を使って授業内容をリアルタイムに配信する方法です。学生は PC やタブレットなどの

デバイスを使ってインターネットに接続し、リアルタイムに配信される授業を離れた場所で受講することができます。予

め収録しておいた動画教材を活用する場合(=オンデマンド授業)と同じく、リアルタイム配信の前後に、

Waseda Moodle の基本機能を使って小テストや課題提出による理解度確認、質問の受付および回答などを実

施することができます。

【Q2】この3種類の方法には、それぞれどんな利点や欠点がありますか?

My Waseda の「Teach Anywhere」というページには、3種類の方法の「概要」「ノウハ

ウ」「利点」「欠点」が一覧表になっています。また、それぞれの方法を実際に使うために必要

な情報(収録方法や手順など)がまとめられています。

■オンライン授業実施方法の利点・欠点

・URL http://www.wnpspt.waseda.jp/teacher/teachanywhere/

・QR コード

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p. 3 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

【Q3】まだ Waseda Moodle の使い方がよく分かりません。どうすればいいですか?

My Waseda の「Waseda Moodle 利用マニュアル」に、その使い方が詳しく説明されてい

ます。他に、Waseda Moodle 操作講習会(2019 年 12 月)のアーカイブ動画もネット

でご覧いただけます。

■Waseda Moodle 利用マニュアル(教員向け)

「07.履修者にお知らせを通知したい」、「08.講義資料を配付したい」、「09.レポート課題を出したい」、「11.デ

ィスカッションを行うには」など、使いたい機能別に詳細に説明されています。

オンライン授業実施において重要な「著作権について」という説明(FAQ)もありますし、「逆引きマニュアル」の

欄には、〈履修者の名簿がほしい〉時や、〈コンテンツの学習順番を指定したい〉時は何をどう操作すればいいのか丁

寧に説明されているので、たいへん使いやすいです。

・URL http://www.wnpspt.waseda.jp/teacher/wsdmoodle/

・My Waseda からアクセスする ・QR コード

■Waseda Moodle 操作講習会のアーカイブ動画

・URL https://www.youtube.com/watch?v=h1XBTOBOdmo&feature=youtu.be

・QR コード

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p. 4 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

【Q4】動画より、授業内容をリアルタイム配信したり、学生の顔を見ながらコミュニケーションを取り

たいです。どんなツールを使えばいいですか?

Waseda Moodle と連動している「Collaborate」というツールがあります。これを使って PC

の Web カメラで撮影している映像や PC 操作画面をリアルタイムで配信できます。

「Collaborate」は、早稲田大学の教員(=My Waseda のアカウントをお持ちの先生方)なら、どなたでも自

由に使えるコミュニケーションツールです。Waseda Moodle の標準装備の一つですので、別途ソフトウェアをインス

トールする必要なく Waseda Moodle のなかで他の機能と併せて使用することができます。Waseda Moodle と

連動していることから、Collaborate の各セッションにログインした時間と退室した時間が記録として残り、その記録

を出欠の確認用として使えるのも大きなメリットです(セッション>オプション>レポートを表示)。

■Collaborate のマニュアル(教員向け)

Waseda Moodle 利用マニュアルの「14-03.双方向ライブ配信を行うには(Collaborate)」に詳しい操作

方法などが記載されています。下記の Collaborate の説明サイトには、操作方法に関する「説明動画」もあります

ので、その動画を見ながら自分で操作練習ができます。

・URL http://www.wnpspt.waseda.jp/teacher/wsdmoodle/?p=3672

・My Waseda からアクセスする ・QR コード

■Zoom(https://zoom.us/)

「Collaborate」と類似したツールで、最近よく使われているものの一つが「Zoom」です。もし授業で Zoom を使

いたいというご希望がありましたら、まずは CTLT([email protected])の窓口にお問合せください。

Zoom のマニュアル https://zoomy.info/manuals/

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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8

p. 5 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

【Q5】私の授業ではグループワークが多いので、学生同士のコミュニケーションがとても大事です。

オンライン授業ではどんな方法が考えられますか?

Waseda Moodle の基本機能と「Collaborate」を使えば可能です。または、教員が予め

グループ分けを決めて伝え、学生たちが使いやすいツールを自分たちで相談して選ぶという方

法もあります。その場合は、活動記録や結果報告をタスクとして与え、提出させます。

■学生同士のコミュニケーション①:「教師監督下」×「学生同士は、好きな時に活動に参加」

➡Waseda Moodle 基本機能を使う

BBS(電子掲示板)を使う方法で、グループ単位で

設定することもできます。詳しくは「Waseda Moodle

利用マニュアル(教員向け)」11 に説明があります。

■学生同士のコミュニケーション②:「教師監督下」×「学生同士は、リアルタイムで同じ時間に活動に参加」

➡「Collaborate」の「ブレークアウト」グループの機能を使う

Collaborate で授業時間にあわせて「オンラインセッション」を設定します。セッションに参加すると、教員と学生全

員が「メインルーム」でコミュニケーションできます。メインルームで、教員がグループワーク実施について全体に説明、

導入した後、「.ブレークアウト.......

」.機能..

を.使.って..

、参加者を数人ずつ分け、別々のルームを割り当てることができます。

Waseda Moodle の Collaborate を使って 授業用オンラインセッションを設定する

オンラインセッションに参加する (最初は全員がメインルームに入る)

メインルーム参加者を対象に「ブレークアウト」 ルームを割り当てる

科目名

セッションの名前

ルーム名を決める

ルーム数を決める

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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8

p. 6 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

■学生同士のコミュニケーション③:「教師監督外」×「学生同士が自由にツールを選んで活動に参加」

➡ 学生たちが使いやすいツールをグループで相談して選ぶ

教員がグループ分けを決めて、「お知らせ」機能やメールなどを使ってグループの学生と連絡先(メール・アドレ

ス)、およびグループ内で自由にツールを選んで活動を行うように指示を出します。その際、次の 3 点に留意する必

要があります。(1)「活動の目的と内容」、「評価項目と評価基準」を具体的に説明すること、(2)グループ

活動におけるルールとマナーを共有すること、(3)グループ活動に関連して教員に相談したい時の連絡先を予め

伝えておくこと、などです。

学生は、授業中または授業後にグループの学生同士で相談できる機会を設け、各グループで相談して使いやす

いツールを選びます(チャット、通話アプリ、WEB 会議など)。教員はグループの「活動記録」やグループ活動の「結

果報告」をタスクとして与え、提出させます。

【Q6】具体的にはどのように授業を組み立てられるのでしょうか?時間の配分や教材の使い方も含

め、もう少しヒントがほしいです。

【Q1】と【Q2】で説明した 3 種類の方法の組合せ方の他に、「オフライン」の時間の使い方

や、紙ベースの教材を活用する方法についても是非ご検討ください。

■ご参考までに、3つのアイデアを例示しておきます。(※90 分 1 コマの日本語授業を想定)

・オンラインの授業時間 ・オフラインの授業時間 ・授業の前後に行う活動(予習・復習・課題/フィードバック)

A Moodle で授業用スライドや

ワークシートを配布(ダウン

ロードの期限設定、確認) ➡

Moodle 上で示された教師の

指示に従って各自が「読む」、

「書く」などの学習活動(30

分)

Collaborate でリアルタイム

のセッションを実施。課題に

対する解説やフィードバック、

意見交換など。(60 分)

B

Moodle でオンデマンド動画

教材を視聴(30 分) ➡

Moodle 上で示された教師の

指示に従って各自が「読む」、

「書く」などの学習活動(30

分)

Collaborate でリアルタイム

のセッションを実施。課題に

対する解説やフィードバック、

意見交換など。(30 分)

C Collaborate で学習内容

の説明や解説をリアルタイム

に配信。(45 分) ➡

Moodle でクイズや設問に答

え、BBS(電子掲示板)で質

問を投稿(45 分) ➡

教師が Moodle を使ってフィ

ードバック

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CJL テーマ科目担当者向け_オンライン授業実施ガイド(基礎編) 2020.4.8

p. 7 文責:尹智鉉・寅丸真澄(CJL テーマ科目ワーキンググループ)

【Q7】オンライン授業に関する最新情報や、良い実践例に関する情報が知りたいです。そのような情

報はどこから得られますか?

My Waseda に「Teach Anywhere」という新しい WEB ページができました。早稲田大学

での授業をオンライン化するための方法やその手順を紹介しています。また、学内外の関係

者が情報共有できる Facebook グループもできました。

■Teach Anywhere(学内向け)

・URL http://www.wnpspt.waseda.jp/teacher/teachanywhere/

・My Waseda からアクセスする ・QR コード

■「Good Practice for Online Lecture」(学内外向け)

早稲田大学ポータルオフィスの教職員が中心となり、オンライン授業のための有益な情報を共有するためのオンラ

インコミュニティー(Facebook)を作りました。こちらは学外の方でも参加可能で、検索で見つけることができます。

https://www.facebook.com/Good-Practice-for-Online-Lecture-106505091009261/?modal=admin_todo_tour

【Q8】これまでオンライン授業の経験がないので実際に学べる機会がほしいです。教員研修などの

機会はありますか?

早稲田大学の CTLT(Center for Teaching, Learning and Technology)がリア

ルタイムで配信する「オンライン授業の第一歩」というセミナーを実施します。

■セミナー「オンライン授業の第一歩」(オンラインでライブ配信)

・日程・時間:4 月 13 日(月)~ 4 月 16 日(木) 10:30-11:30/13:00-14:00

・主な内容:①講義の方法(動画・テキスト)、②課題・評価の方法(テスト・BBS・レポート他)、

③演習の方法(動画・テキスト)、④よろず相談(オンライン授業全般)

・申込期限:2020 年 4 月 10 日(金)23:59(申込は WEB で)

★本セミナーの詳細は、以下からご確認いただけます。

・URL https://waseda.app.box.com/s/d44hc51qwleibni21uahc4or23aylohx

※My Waseda の「Teach Anywhere」(【Q7】に説明あり)からもアクセスできます。