2142 etwork - jpm · 挨拶・自社紹介を行った新入会員各社 20歳代 45% 30歳代...

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Page 1: 2142 etwork - JPM · 挨拶・自社紹介を行った新入会員各社 20歳代 45% 30歳代 35% 40歳代 17% 50歳代以上 3% 広告主系 17% 広告会社系 印刷会社系

1 2014.02 JPM Network

Page 2: 2142 etwork - JPM · 挨拶・自社紹介を行った新入会員各社 20歳代 45% 30歳代 35% 40歳代 17% 50歳代以上 3% 広告主系 17% 広告会社系 印刷会社系

合は、今回、会員会社47%・非会員会社53%の割

合で、今回も、非会員社が過半数を超えている。

 

非会員社からの受験は、全般的には、個人とし

ての申し込みによるものが多いが、ここ数年、会

社として一括申し込みというケースが少なからず

見られる。これもまた、プロモーション業界全体

において、「プロモーショナル・マーケティング理

論」をもとに実務を正確に迅速にすすめ、得意先

の期待に応えていきたいとしていることの表れで

はないかと推測する。

 

昨年11月に行われた第9期「プロモーショナル・

マーケター認証資格試験」の合格者数は530人。

受験者数は898人で、9期通算での受験者数は

7299人。通算での合格者数は4394人で(図

1参照)、これだけの数の「プロモーショナル・マ

ーケター認証資格者」が誕生していることになる。

今回の受験者所属企業の業種割合は、広告主系17

%、広告会社系13%、広告制作会社系15%、SP・

マーケティング会社系15%、印刷会社系25%、デ

ィスプレイ会社系4%、材料会社系1%となって

いる。(図2参照)

 

前回(第8期)とほぼ同様の構成ではあるが、

広告制作会社系企業が6%ほど増え、逆にSP・

マーケティング会社系が9%ほど減っている。

 

また、受験者の年代別割合を見ると(図3参照)、

20歳代はここ数年、連続して増加してきており、

全体の45%を占めている。30歳代が35%で、20代、

30代で80%占める。これは、ことに20代のうちに、

しっかりと「プロモーショナル・マーケティング

視点と理論」を頭に入れ、実践していこうという

意識が、企業にも個人にも根付いてきているとい

うことだ。

 

あわせて記せば、男女別割合は、今回、男性77

%、女性23%の比率となっている。

 

また、JPM協会の会員社・非会員社別での割

 「2014年、『攻め』の扉が開かれる、

JPM。」という言葉をステージ正面

に貼った、JPM協会の新年会が1月

20日、開催された。

 

堀宏明理事長は挨拶でこう語った。

 「現在、景気回復が期待される環境下

にありますが、4月から消費増税があ

り、消費者の行動が変わろうとしてい

ます。この局面を乗り切り永続的に需

要を創造するには『強いプロモーショ

ン』が必要です。また一方で、プロモ

ーションにおいても『社会に対する配

慮と責任』が求められています。この

2つの側面から、いまこそ、より高次

元で力を発揮する『攻め』のプロモー

ションを行っていく必要があります。

 

JPM協会は今年、創立45周年で

す。現在、『健全なプロモーション』

の実現を目指した業界施策として、『効

果性』『社会価値性』『遵法性』に適う

プロモーションの推進活動として『グ

ッドウイル・プロモーション・アライ

アンス活動=GPA活動』を行ってい

ます。今年、その一環として、『GP

Aアォード』を新しく設けました。会

員各社に『GPA主査』を設置いただ

き、『業界共通の基準』からプロモー

ションを点検し、さらに啓蒙・推進の

役割を担っていただきたく、ご協力を

お願いいたします」と語った。

 

引き続いて、清水孝夫副理事長より

乾杯の挨拶が行われ、歓談の後、昨年、

東京都認定職業訓練功労者として産業

労働局長感謝状を受けた齊藤疆一理事

を紹介。続いて2013年(暦年)新

入会員社8社を紹介。うち出席企業5

社――パルディア、アート印刷、相互、

TMC、ソフトバンクモバイルが登壇、

自社紹介を行った。

 

このあと、スライドによって常任理

事6名の「新年の抱負」を紹介。これ

を受けて、安藤輝彦副理事長より新年

の抱負スピーチが行

われた。

 

最後に、堀理事長

からもあった、プロ

モーションにおける

「新たな挑戦」を報

奨する「GPAアォ

ード」についてスラ

イドで説明、160

人を超える出席者を

迎えた、2014年

JPM新年会は、盛

況のうちにお開き、

閉会となった。

3 22014.02 JPM Network2014.02 JPM Network

試験風景(東京会場:お茶の水女子大学にて)

160人以上の出席者を迎えて行われた新年会

Party

新年会

プロモーショナル・マーケター認証資格

第9期プロモーショナル・マーケター認証資格試験

合格者数~累積4394人に

Qualification

図1 累積受験者数と累積合格者数

挨拶・自社紹介を行った新入会員各社挨拶・自社紹介を行った新入会員各社

20歳代45%

30歳代35%

40歳代17%

50歳代以上3%

広告主系17%

広告会社系13%印刷会社系

28%

広告制作会社系15%SP・

マーケティング会社系15%

ディスプレイ会社系4%

材料会社系1%

図 3 受験者の年代別割合 図2 受験者所属企業の業種割合

303200

989627

1855

1146

3033

累積受験者数

1822

3869

2344

4628

2807

5506

3323

累積合格者数6401

第9期2013年

7299

2,000

7,000

6,000

5,000

4,000

3,000

第1期2005年

第2期2006年

第3期2007年

第4期2008年

第5期2009年

第6期2010年

第7期2011年

第8期2012年

1,000

0

(人)

38644394

パルディア

TMC

感謝状を受けた齊藤疆一理事

アート印刷

ソフトバンクモバイル

「新年の抱負」を語った安藤輝彦副理事長

相互

新年の挨拶を行う堀宏明理事長

2014年

JPM新年会開く

~「攻め」の扉が開かれる、JPM。

さらに裾野広がる

「PM視点・理論」の実践

清水孝夫副理事長による乾杯

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2013年のグローブス賞(T

he GLOBES

Aw

ards

/MAAW=M

arketing Agency A

ssociation W

orldwide

主催)において、JPM協会が主催す

る第11回「JPMプランニング賞」の受賞企画か

ら応募された8点のうち、4点の企画が、6つの

部門金賞・銀賞・銅賞を獲得した。

部門銀賞・銅賞を獲得した企画は――

●ニッポン美肌県グランプリ(広告主:ポーラ、

出品会社:博報堂)

★Best Consumer Products – H

ealthcare, Beauty &

Fashion

(消費者向け商品─ヘルスケア・美容・

ファッション)部門で「銅賞」獲得

★Best Social Marketing

(ソーシャルマーケティ

ング)部門で「銀賞」獲得

(JPMプランニング賞で、プロモーショナル・マ

ーケティング大賞受賞の企画)

●発汗育プロジェクト~汗かき親子体操×ゴクゴ

クマ~(広告主:キリンビバレッジ、出品会社:電通)

★Best Non-A

lcoholic Beverages

(ノンアルコー

ル飲料)部門で「銅賞」獲得

(JPMプランニング賞で、インストア・プロモー

ション企画部門・金賞受賞の企画)

●セカイガキラキラハジケル氷結S

umm

er Project

(広告主:キリンビール、出品会社:電通)

★Best Trial and A

wareness

(トライアルおよび

認知)部門で「銀賞」獲得

★Best Fully Integrated

(統合キャンペーン)部

門で「銀賞」獲得

(JPMプランニング賞で、ブランディング・プロ

モーション企画部門・銀賞受賞の企画)

●9Heroes

(広告主:ナイキジャパン、出品会社:

ビーコン

コミュニケーションズ)

★Best Direct M

arketing

(ダイレクトマーケティ

ング)部門で「銀賞」獲得

(JPMプランニング賞で、新規顧客獲得企画部

門・金賞受賞の企画)

The G

LOB

ES

Aw

ards

(グローブス賞)とは

 「グローブス賞」は、SP領域専門の「世界コン

テスト」として海外で最も伝統があるものと認め

られている。

 

同賞は、世界のMAAW指定機関13団体が各地

で行ったコンテストにおいて上位で通過した企画

だけを対象とし行われる。上位通過した各地域選

出企画は、25ヵ国から300企画を超え、世界15

カ国から選ばれた120人の専門審査員によって

審査される。

 

東アジア地区では、日本プロモーショナル・マ

ーケティング協会が行うJPMプランニング賞が

「認定コンテスト」になっている。

9Heroes

セカイガキラキラハジケル氷結Summer Project

発汗育プロジェクト~汗かき親子体操×ゴクゴクマ~

ニッポン美肌県グランプリ

5 42014.02 JPM Network2014.02 JPM Network

リポート

JPMプランニング賞入賞企画、

グローブス賞6部門で銀賞・銅賞を獲得!

Awards

 

第1回目、第1部の講師は、電通の澤本嘉光氏

(コミュニケーション・デザイン・センター 

エグ

ゼクティブ・クリエーティブディレクター/CM

プランナー)。テーマは、「創るということ」。

普段、自分が直面している

「創る」ということに関して。

 「電通を志望する学生は多いんですが、実は、そ

のうち「制作」で実際に手を動かして作ることを

希望する人というのは、そんなに多くありません。

ここでいう「制作」とは、汗水垂らして少し苦労

をして、実際手を動かして…というものです。漠

然とクリエイターになりたい、楽をして、何かし

ら制作している気分を味わいたいという人はいっ

ぱいいるんですけどね。

 「『仕事を創る人』をつくる」をテーマに、第12

回プロモーション・マネジメント研究会が、昨年

11月19日を第1回目の講義とし、毎月1回開かれ

ている。今年3月まで計5回行われる。「創ると

いうこと」「売れる仕掛けを創るチームとは」「創

 

ですから、創るということの本当の意味を、若

い人たちに伝えなければいけないと思っているん

です。創っていくということは、頭の中で考えて

構成して作りだしていくということだけではなく、

ブツを作ってブツを人に見せる、それを人が触る

ことによって、一番心が動くんだということを。

 

目に見えるもの、触れるもの、ということでし

か心はなかなか動かないと思います。これを実際

に制作すること、これがすごく大事なことだと思

っています。

人に渡してしまうと、点数が低くなります。

 

僕の職種はクリエイティブディレクターですが、

一番の専門はCMプランナー、テレビCMを企画

する人間です。クライアントの方々にこのCM(企

画)でどうでしょう?という提案をします。で、

これで作ろう!と決まれば、次の人に渡していけ

ば、自然とできてきます。しかし出来上がったも

のは、点数がすごく低いものになります。

 

自分が制作現場に行って、例えば、タレントの

方の声が(想定したのと)違っていて、セリフを

る企業を目指して」「内制化について」「高質化と

効率化について」など、「創ること」「内制化する

こと」を基本テーマに、各回、2講義編成で行わ

れている。本号では、その第1回目の講義、その

ポイントをご紹介する。

変えたり、短くしたり…と、実際に作っていくと

きに変更し、仮編集にも参加してというなかで、

実際に、自分がどうやってそこの制作物に絡んで

いくかということによって、ものすごく出来上が

っていくものの点数が変わっていきます。

 

ですから、どれぐらい自分の魂みたいなものを

注入できるかによって、人々への響き方が違うと

思って作っています。ですから、CM一本一本作

るたびに本当に自分は疲弊していますし、もう40

も後半になって体力も持たなくなっているんです

が、そこで少しサボってしまうと、あとで、あぁ、

あそこでサボっちゃったなぁという後悔しか残ら

ないので、それは制作者としてはすごく苦衷して

いるということです。

(このあと、事例を映し出して解説)

検索画面を、テレビCMにつけた事例。

 

普通に使ったりしているものの中に、実は新し

い制作のチャンスが隠れているという事例です。

この事例は、CMを流す最終的目的が資料請求で

澤本嘉光氏

第 

プロモーション・マネジメント研究会

『仕事を創る人』をつくる」講座〈第1回目〉

「創るということ」と「売れる仕掛けを創ること」

Course

「実際に制作することの大事さ」

澤本

嘉光

(電通)

12

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した。CMを見てマンションの存在を知ってもら

い、ホームページにアクセスさせたいということ

を目標として言われました。

 

しかし、最後にURLが出てきてもURLを見

てバーッと打てる人はいない。だから、「もっとウ

ェブの出ている長さを長くしましょう」、「字を大

きくしましょう」というふうになってくるんですが、

そうすると、前半部のみんなの気を引いていく方

の芝居部分が短くなる。結果、興味を持たないC

Mについてはアクセスもしないという悪循環に入

っていく。そこで、「芝浦の芝を検索してください」

というようなナレーションを入れました。

 

実はこれ、口はばったいんですけれども、多分

世界で初めて検索画面というのをテレビCMにつ

けた例です。

 

結果、2万人ウェブに来てくれたら成功だよと

言われたんですけれども、このCMを流して1週

間ぐらいで大体50万ぐらいアクセスがあったとい

うことです。

商品を3つ出すミニ番組CMの事例。

 

当時、テレビ担当の部長から、面白いことをし

てみたいというお話があり、商品が3つ出てくる

ようなミニ番組みたいなことでCMを作ろうとい

うことになりました。

 

テレビCMというのは、1個のCMについて1

商品でないとダブルスポンサーになってしまう。

そこで、ミニ番組ということになったわけです。

また、3商品なので秒数が90となりました。する

と、15秒ではなかなか大きくうねりのあるストー

リーはできないんですが、90秒あると、結構人の

心に響くようなものができます。

 

一つのクライアントではなく3つのクライアン

トのものを少しずつ紹介することで、結構エモー

店内プローションを「創る」

 

今、プロモーションは、分野ごとに分かれるの

ではなく、プロモーション全体がシームレスになり、

シナジー効果が求められ、領域規定できない状況

にあります。トータル・プロモーションとして捉

える必要が、ますます高まっています。

 

しかし、ここで重要なことは、対応の領域は拡

大しているが、プロモーションの役割は、あくま

でも「A

ctivation

(行動促進)」ということ、「販

売に対するコミットメント」にあるということ。

したがって、ショッパー/店頭起点で考える視点

をないがしろにしてはいけない。

 

では、店頭プロモーションで重要なポイントは

何か。よく、店頭における買い物行動の真実とし

て、「店頭での購入決定率」が70%~80%と言わ

れます。しかし、だが、もう一つの真実は、その

中で「衝動買い率」は20%だということ。つまり、

50%は、何らかの理由のある買い物です。だとす

れば、購買時点で、「今、買うべき理由」を的確

に提供することが重要で、売り場で買う理由と出

会うことが、納得して「買う理由」となります。

 「買う理由」作りということは、ブランドを「自分

ゴト化」させること。店頭でブランドを「自分ゴト

化」させるシナリオ作りということでもあります。

このシナリオ作り(購買行動シナリオ化)は、次

の5つの要素から成り立っています。

Attention

:商品や売り場の存在に気付かせる。

Rem

ind

:広告などの記憶/購入後の使用を想起・

 

想像させる。

Com

pare

:直接比較/価値判断比較させる。

Action

:購買直前に後押しする。

Satisfy

:最終的な顧客満足を向上させる。

 

以上の5要素を、店内で的確に展開する「一連

の計画(シナリオ作り)」が、プロモーションを「創

る」具体的な内容だと思います。

ショナルな部分を作れたと思います。

 

結果、流している本数はそんなに多くないけれ

ども、実はこれ、youtube

とかで100万回近く

再生されているようです。

与件の中で「手を動かす」と、

「新しいモノ」が生まれる。

 

事例を上げてお話ししたことを、「創る」とい

うことで少し強引にまとめてみます。見ていただ

いた事例は、いろいろな条件の中で、実際に、何

とか課題を解決しようと手を動かす中で、実は、

全く新しいモノが生まれていくということでもあ

ります。

 

冒頭の大学生の話で言えば、考えるという方の

「創る」ということには相当興味を持っている。と

ころが手を動かして「創る」ことに興味がない。

というか、自分はこんなことできないじゃないか

と諦めている部分がすごくあると思うんです。

 

その方々には、自分の頭の中にあるものを、手

を動かして具現化していくと、人々の心が動くと

いうことを知ってもらいたい。手を動かして本当

の「創る」が生まれ、手を動かした「創る」で、「人々

の心が動く」ということです。

 

私たちの仕事は、(広告を)見てくれた方々の

気持ちをどれぐらい揺さぶれるかという商売です。

この会社に頼むのなら、そこで作ってくれる制作

物がどれだけ人の気持ちを揺さぶれるかが、多分

正当な発注理由になるのではないかと思います。

 

ですから、私は、クリエイティブディレクター

ですが、企画もしますし、実際の撮影にもいきま

す。編集もします。

 

何かしら自分がそこに関与することで、自分の

体温が制作物に伝わっていって、制作物が少しで

も良くなればいいなと考えてやっています。

プロモーションを「創る」

 

もう少し、大きく、プロモーションを「創る」

という視点から考えてみます。プロモーション創

り、言い換えればプロモーション・プランニング

では、常々、次の3つのチェックポイントが重要

だと思っています。

①消費者を「買い場」に誘い出すことができるか?

②消費者を能動的に関与させて、行動を喚起して

 

いくことができるか?

③プロモーション活動を通じて、企業/ブランド

 

と消費者との間に「強い関係」を構築できるか?

 

そして、プロモーションの作り込みでは、次を

 

重視しています。

○ターゲットインサイト(意識や行動)とマーケ

 

ットインサイトにもとづいて、

○「広さ」(リーチ&フリークエンシー)と「深さ」

 (関与が高まる度合)を考えた、

○コミュニケーションの「シナリオ(導線)」を、

○複数のコンタクトポイントを効果的に掛け合わ

 

せて作る。

 

加えて、プロモーション・プランニングでは、

2つのアイデアがポイントとなります。

①コアアイデア

 

キャンペーンの核となるアイデア。これはすべ

てのプロモーション活動におけるけん引軸で、「キ

ャンペーンテーマ」です。従って、これは、ブラ

 

第1回目、第2部の講師は、電通の池永忠裕氏

(プロモーション事業局シニア・プランニング・デ

ィレクター)。テーマは、「売れる仕掛けを創ること」。

「仕事を創る」を考える

 「電通人の行動規範「鬼十則」に、こうあります。

其の一:仕事は自ら「創る」べきで、与えられる

べきでない。其のニ:仕事とは、先手先手と「働

きかけ」ていくことで、受け身でやるものではな

い。『仕事を創る』とは、まさにこのことだと思い

ます。

 

では、プロモーション業務において、『仕事を創

る』とは何だろうか。結論から言えば、「役割の

本質」をとことん探るということだと思います。

 「(ツール制作という)部分最適」に止まるので

なく、「(問題解決という)全体最適から、部分最

適を図る」。つまり、周辺を見渡し課題を理解し

ながら「仕事を創る」ということ。まわりの環境

を理解し、課題と目標を見失わず、確実にストラ

イクをとりに行く、そういった仕事をすることだ

と思います。

 

もっと具体的に、プロモーション分野で「仕事

を創る」ということ、簡単に言えば、「プロモーシ

ョンを創る」ということは、単に仕事をこなすの

ではなく、仕事を「自分ごと」にする。自分が納

得し、惚れ込む。さらには、それを「世の中ごと」、

世間・社会が認め、賞賛するものに創り上げ、仕

事で世の中を動かすこと。

ンド/商品のポジションを規定するものであり、

これにより生活者とのエンゲージメントが見える。

さらにこれにより流通での売り方が見える。

 

コアアイデアの検討では、ターゲットインサイ

ト(購買動機)、競合・市場の動き、世の中のト

レンド、そしてブランドの本質価値を踏まえるこ

とが重要。

②シナリオアイデア

 

コアアイデアを実現していく仕組みのアイデア。

このシナリオには次の3パターンがあります。

○パワーバリエーション・シナリオ=同種フォー

 

マットでバリエーションを呈示する

○タイムライン・シナリオ=時系列でメッセージ

 

を変化させる

○メディアスプリット・シナリオ=触りで関心を

 

集め、残りを別のメディアで展開する

仕事を創るプランニングのための十則

 

最後に、仕事を創るプランニング十則を紹介し

ます(クロスイッチ十則より)。

①一人の消費者の立場になって、徹底的に考え抜

 

こう。

②新しいアイデアで発想しよう。

③異質なチームメンバーを集めよう。

④達成すべき目標を、チーム全体で「共有」しな

 

がら進めよう。

⑤プランニングに守備範囲はない。積極的に垣根

を越えよう。

⑥シンプルに説明できるものにしよう。

⑦常にアウトプットの「規模感」をイメージしな

 

がら取り組もう。

⑧粘り強く交渉して、必ず企画を実現させよう。

⑨本当に「課題解決(ソリューション)になって

 

いるか、今一度見直してみよう。

⑩トータル・プロモーションを自由に楽しもう。」

「仕事を創るプランニング」

池永

忠裕

氏(電通)

7 62014.02 JPM Network2014.02 JPM Network

第 回

プロモーション・マネジメント研究会

Course

11

池永忠裕氏

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News from

■発行人/堀 宏明■広報・JPM Network編集委員会/小林伸行■発行所/一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会     〒104-0041 東京都中央区新富1-16-8 日本印刷会館7F     Tel:03-3523-2505 FAX:03-3523-2508     HP: http://www.jpm-inc.jp

2014 2月号 Vol.32

82014.02 JPM Network

1月27日、「GPAアォード説明会」を開きました。今年から始める「GPAアォード」の会員社ごとの「応募責任者」の方に集まっていただいての「説明会」です。新年会でメッセージを送った「2014年、『攻め』の扉が開かれる」を推進し体現させていく「アォード」です。いろいろ意味がありますが、「『社会にいいこと』を競争軸に」として、競争軸が増える→プロモーションの幅が広がる→ビジネスチャンスが広がるという活動でもあります。応募よろしくお願いします。

表紙(文/AD・イラスト)         多田亮三/髙橋 稔 12014 年 JPM 新年会 2第9期プロモーショナル・マーケター 認証資格試験~合格者数発表 3JPMプランニング賞入賞企画、グローブス賞 6部門で銀賞・銅賞を獲得! 4

「『仕事を創る人』をつくる」講座 (第1回)抄録 5News from JPM 8

(秀)

 

MCEIの国際コンテス

ト「IN

TE

RN

AT

ION

AL

MA

RKET

ING EX

CELLENCE

AW

ARD

2013

」に応募した「ニッ

ポン美肌県グランプリ」が、同国

際コンテストの最高賞である「金

賞」を受賞した。

 

同国際コンテストには、第11回

JPMプランニング賞の入賞企画

から、MCEI東京と2企画を選

定し、応募していた。

 

金賞を受賞した企画は、プロ

モーション名:「ニッポン美肌県

グランプリ」、広告主名:ポーラ、

出品会社名:博報堂。

 

第11回JPMプランニング

賞では、プロモーショナル・

マーケティング大賞を受賞し

ており、本号4ページに掲載

の、2013年グローブス賞

(The G

LOB

ES A

wards

MAAW=M

arketing Agency

Association W

orldwide

主催)

において、「消費者向け商品─ヘ

ルスケア・美容・ファッション」

部門で銅賞、「ソーシャルマーケ

ティング」部門で銀賞を獲得して

いる企画。

MCEIの国際コンテストで「ニッポン美肌県グランプリ」、金賞を

受賞

編 集 後 記

C O N T E N T S

「春近し」を伝える、ほころび始めた梅の花。

JPM 協会 2014 年 スケジュール 「攻め」の扉が開かれる―――

2月

第25期インストア・マーケティング・スペシャリスト養成講座(修了式) 2 月 3 日(月)

第12回プロモーション・マネジメント研究会「『仕事を創る人』をつくる」講座(第4回)

2 月 10 日(月)

執行理事会 2 月 12 日(水)

第13期プロモーショナル・クリエイティブディレクター(PCD)養成講座(4回・火曜日開催)

2 月 ~ 3 月

18 日 11日

(火)(火)

クリエイティブ会員勉強会&懇親会 2 月 26 日(水)

3月

第12回プロモーション・マネジメント研究会「『仕事を創る人』をつくる」講座(第5回)

3 月 7 日(金)

定例理事会 3 月 12 日(水)

JPM GLOBALSHOP 2014 視察ツアー3 月

~15 日21日

(土)(金)

日本プロモーショナル・マーケティング(PM)学会総会/平成25年度PM学会論文発表会

3 月 18 日(火)

4 月

第14回JPMマネジメント定例会 4 月 2 日(水)

執行理事会 4 月 16 日(水)

5 月 「買い場」展開がよく解る基礎講座(5回・火曜日開催)

5 月~6月

13 日19 日

(火)(火)

6 月

第45回定時総会 *東京會舘にて 6 月 17 日(火)

クリエイティブ会員体験学習会 6 月 予定

●以下、予定

7月……プロモーショナル・マーケティング入門講座/2014クリエイティブセミナー/実態調査報告書 発行

8月・9月……PMFセミナー/第26期インストア・マーケティング・スペシャリスト養成講座

10月……JPM 協会展(10月8日~10日)/協会展内 PMセミナー

11月……プロモーショナル・マーケター認証資格試験実施/JPM 贈賞式(11月27日 東京會舘にて)

予 定