にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究 ...

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2011年4月3日 株式会社オルトメディコ 取締役・研究開発部 部長 鈴木直子

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Health & Medicine


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Page 1: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

2011年4月3日

株式会社オルトメディコ

取締役・研究開発部 部長 鈴木直子

Page 2: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

本日お話しさせていただくこと

1. (株)オルトメディコのご紹介

2. ヒト試験とは?

3. にんにく卵黄【229-55】の研究結果のご報告

4. まとめ

Page 3: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

1.(株)オルトメディコのご紹介

Page 4: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

(株)オルトメディコ 東京御茶ノ水の東京医科歯科大学内のオープンラボにオフィスを構える。

食品・サプリメントのヒト試験を受託・運営。

創業以来様々な試験デザインを提案し,学術発表を行っている。

各大学との共同研究を通じ、最先端の医学研究を実施。

•免疫力検査•疲労試験 など知識・ノウハウを

ヒト試験事業にフィードバック

Page 5: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

代表取締役山本和雄

研究開発部 部長鈴木直子

研究開発部 課長椎塚詰仁

東京医科歯科大学高気圧治療部

Page 6: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

2. ヒト試験とは?

Page 7: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

ヒト試験とは 食品やサプリメントを実際にヒトに摂取してもらい,機能や安全性を確認する。

摂取前検査

摂取後検査

摂取期間(1回~3か月)

Page 8: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

高血圧とは?血圧とは血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のこと

収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧)

Page 9: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

体への影響(血圧)高血圧が続くと

血管壁が厚くなり、血管壁の内側が傷つきやすくなる

さらに・・・

心臓が多くのエネルギーを必要とし疲れやすくなり、血管や心臓に障害が出る。

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コレステロールとは?

Page 11: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

体への影響(脂質)LDL(悪玉)コレステロールが増えると

増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化へ

さらに・・・

心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こす可能性

Page 12: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

3. 研究結果のご報告

Page 13: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

はじめに

にんにくの主成分であるアリシンは殺菌力、スコルジンは強壮作用を持っている。欧米では血中の脂質を下げる目的と、血管の変化予防の2つの治療目的でも認可されている。

卵黄油は「疲労感の軽減」や「血行をよくする」などと言われているが、科学的エビデンスはこれまで認められていない。

安全性第三者認証(原料・製品)

★製品では 認証第一号

Page 14: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

過剰摂取の安全性を確認し、閉経後女性でのLDLコレステロール・血圧の低下作用が確認されました。

「二重盲検プラセボ対照2群並行群間比較試験」を実施し、健常者における血中脂質や眼精疲労に対する影響について検証しました。

試験1(2008年 日本臨床栄養学会にて発表)

試験2(2009年 日本臨床栄養学会にて発表)(2009年 日本栄養システム学会にて発表)

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試験1:パイロット試験

通常摂取量の3倍量を摂取しても安全性が確認された

試験デザイン

12週間

にんにく卵黄(3錠)

にんにく卵黄(9錠)

6名(閉経後女性)年齢:53.67±3.2歳1日3錠(にんにく卵黄原末480㎎)

6名 (閉経後女性)年齢:41.8±5.86歳1日9錠(にんにく卵黄原末1440㎎)

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試験1:結果(コレステロール)

にんにく卵黄を摂取することで悪玉コレステロール低下の有効性が検証された!?

摂取前 摂取12週後摂取前 摂取12週後50

100

150

200

250LDLコレステロール

* p<0.05

(mg/dL)

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試験1:結果(グルコース)

50

100

150

グルコース

* p<0.05

(mg/dL)

摂取前 摂取12週後にんにく卵黄を摂取することでグルコース=血糖値低下の有効性が検証された!?

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試験1:結果(血圧)

50

100

150

200

収縮期血圧

* p<0.05

(mmHg)

50

60

70

80

90

100

110

120

拡張期血圧

* p<0.05

(mmHg)

にんにく卵黄を摂取することで血圧低下の有効性が検証された!?

摂取前 摂取前 摂取12週後摂取12週後

Page 19: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

試験1:結果(POMS)

項目 摂取前 12週後 p

(緊張) 48.83 ± 9.26 48.33 ± 9.56 0.78

(落ち込み) 51.67 ± 11.40 48.33 ± 10.05 0.25

(怒り) 54.83 ± 12.02 50.67 ± 9.81 0.47

(活気) 52.83 ± 13.50 53.50 ± 12.53 0.75

(疲労) 48.17 ± 9.66 49.00 ± 9.98 1.00

(混乱) 53.33 ± 10.01 52.17 ± 9.97 0.91

精神ストレスの指標としたPOMSの結果ではほとんどの項目で良い方向へ動いており、心の状態もバランスよく保たれていた。

過去1週間の「気分の状態」について以下の6項目で測定します。

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試験2:本試験

にんにく卵黄摂取により眼精疲労軽減効果があることが示された。

試験デザイン

12週間

にんにく卵黄(3錠)

プラセボ(3錠)

11名(女性)年齢:48.6±5.4歳1日3錠(にんにく卵黄原末480㎎)

11名 (女性)年齢:49.4±4.3歳1日3錠(にんにく卵黄原末480㎎)

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調節機能検査とは

眼精疲労の評価としてトライイリス®C9000を使用し近見反射時瞳孔運動を検査

【調節機能検査実施の流れ】

調節機能検査

トライイリス(負荷前) 負荷(DSゲーム45分間) トライイリス(負荷後)

疲労

瞳孔径変化

視標移動距離

近 遠

縮瞳率 小

近 遠

健康

瞳孔径変化

視標移動距離

近 遠

近 遠

縮瞳率 大

Page 22: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

試験2:結果(調節機能)

-4.00

-2.00

0.00

2.00

4.00

縮瞳率:DS前後の変化量

摂取前 12週後

にんにく卵黄群p=0.057+

プラセボ群

p=0.527

(%)

にんにく卵黄の摂取により疲れにくい目になった!?

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試験2:結果(血圧・コレステロール)

90

100

110

120

130

140

150

160

170

収縮期血圧(mmHg )

50

60

70

80

90

100

110

120

拡張期血圧(mmHg )*

80

100

120

140

160

180

200

血中LDLコレステロール(mg/dℓ )

摂取前 12週後 摂取前 12週後 摂取前 12週後 摂取前 12週後摂取前 12週後

摂取前 12週後 摂取前 12週後

摂取前 12週後

摂取前 12週後

先行試験 にんにく卵黄群 プラセボ群 先行試験 にんにく卵黄群 プラセボ群

先行試験 にんにく卵黄群 プラセボ群

*

*

*

にんにく卵黄の摂取は“ホメオスタシス作用=生体恒常性”

があることが示された。

Page 24: にんにく卵黄【229-55】 における科学的探究  ~ヒト試験による有効性の検証~

試験2:結果(コレステロール変化量)

0

20

40

60

80

100

120

140

160 p=0.026 * p=0.227(mmHg)

収縮期血圧(摂取前)

LDL-C変化量(-)

LDL-C変化量(-)

LDL-C変化量(+)

LDL-C変化量(+)

にんにく卵黄群 プラセボ群

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試験2:結果(コレステロールと血圧の関係)

-30

-20

-10

0

10

80 90 100 110 120 130 140 150 160

LD

Lコレステ

ロー

ル変

化(摂

取前

-12

週後

[mg/

dL]

摂取前収縮期血圧 [mmHg]

LDLコレステロール変化と摂取前収縮期血圧との関係 (にんにく卵黄群)

グループ1

グループ2

摂取前収縮期血圧 125.4±15.8 mmHgLDLコレステロール変化 4.75±2.99 mg/dL p=0.050*

摂取前収縮期血圧 105.9±8.9 mmHgLDLコレステロール変化 -13.14±8.70 mg/dL p=0.007**

血圧がより低めのグループでLDLコレステロールが低下する傾向にあった。

にんにく卵黄の摂取は、まず血圧を下げる作用が働き、その後コレステロールの低減作用が働くのではないか。

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試験2:結果(カロリー摂取)

日別摂取カロリー平均推移

80

580

1080

1580

2080

2580

3080

1日目5日

目9日

13日目

17日目

21日目

25日目

29日目

33日目

37日目

41日目

45日目

49日目

53日目

57日目

61日目

65日目

69日目

73日目

77日目

81日目

にんにく卵黄摂取群

プラセボ摂取群

(kcal)

にんにく卵黄の摂取により、ストレスによる脳疲労をなくして過食を抑制する働きを示すかもしれない?

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モニターさんの声 疲労感を感じなくなった。

足の冷えがなくぐっすり寝みれるようになった。

化粧のノリが良くなって、冷え性が良くなってきたように感じる。

髪の毛のコシが出ていたように感じる。

便通が良くなった。(複数回答あり)

にんにく卵黄の摂取による体感も多く寄せられた。

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4. まとめ

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まとめ

眼精疲労の度合いを表す縮瞳率についてはゲーム機による視覚負荷前後の変化量について改善する統計的傾向がみられました。

血圧・LDLコレステロールについては、軽度の高血圧・軽度の高脂血症の者に対しては高い効果を示すが、正常値範囲内の者に対しては生体の恒常性を維持するホメオスタシス作用が確認されました。

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研究成果の発表

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ご清聴ありがとうございました。