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54 th Term ASICS 通信 2007.4.12007.9.30 証券コード: 7936

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Page 1: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

54th Term

ASICS通信   2007.4.1~2007.9.30

証券コード:7936

当社株式出来高(単位:千株)

Page 2: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

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アシックスはステークホルダー

の皆様とのより緊密な双方向コ

ミュニケーションを図りながら、

当社の企業姿勢に対するご理解を

深めていただきたいと考えており

ます。今回は、5ヵ年の中期経営計

画「アシックス・チャレンジ・プラン

(ACP)」の目標達成のための施

策を社長の和田がご説明します。

アシックスの軸足—和田社長インタビュー

アシックスの軸足—和田社長インタビュー . . .1

連結営業概況 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .5

連結財務諸表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .6

単体財務諸表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .8

鬼塚会長を偲んで . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .9

会社の概況 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .10

株式の状況 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .11

代表取締役社長  和 田 清 美

今中間期の業績は、引き続き海外事業が順調に推移したことにより、増

収増益となりました。海外事業を安定成長させていくとともに、国内の活性

化を図ることで、中期経営計画「アシックス・チャレンジ・プラン(ACP)」

の目標達成を目指します。

また、9月29日に、当社の創業者である鬼塚喜八郎会長が逝去しました。

私が会長の思いを継承する「伝道者」となり、会長の思い、夢をさらに広げ

ていきます。

Page 3: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

2ASICS通信

ランニングシューズ「GELXCEL」

バスケットボールシューズ「GELBUMP 2」

Q

Q

当中間期も好業績をあげられましたが、和田社長の評価をお聞かせください。

ACPの2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで)の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

足していません。これまでと同様に海外事業が業績を牽引したものの、国内

においては苦戦が続いているからです。それでも戦略的に今上期は広告宣

伝費を集中投資していますので、これから成果があがってくるものと考えて

います。

一方、ACPの目標を達成するために必須な社内の意識改革については、着実に前進しているととらえています。社員一人ひとりがACPの趣旨を理解し、目標達成へ同じベクトルで取り組んでいくことで必ずいい流れが出てく

るものと期待しています。

好調な海外事業ですが、さらなる成長に向けた戦略をお聞かせください。

地域別に見ると、ヨーロッパでは、「アシックス」とスポーツライフスタイル

の領域に特化した「オニツカタイガー」という2つのブランドを柱として展開していることが強みとなり、高いシェアを確保しています。しかし、近年は競

争の激化もあり、これまで通りの高い成長を続けることが難しくなってきてい

ます。したがって、特定の国の売上に依存するのではなく、ヨーロッパ全体

で業績を拡大し、安定成長させていきたいと考えています。そのため、ロシ

アなど、これまで未開拓であった地域にも販売を拡大していくことを計画し

ています。

アメリカでは、文化的な違いもあり、ヨーロッパと同じようなスポーツライ

フスタイル事業は育ちにくいと考えています。ランニングを中心としながら、

アシックスブランド

オニツカタイガーブランド

アシックスストライプが初めて搭載されたモデルをモチーフにしたレザースニーカー「MEXICO66 LAUTA」

ボウリングシューズをモチーフにしたレザースニーカー「SPLIT HI」

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アシックスの軸足—和田社長インタビュー

「EDWIN」と「オニツカタイガー」のコラボレーションジーンズ

Q

アメリカの文化や風土に合うスポーツスタイル商品の確立に引き続き取り組

んでいきます。また、本年よりアメリカの子会社としてスタートを切ったブラ

ジルでは、展示・受注会に好印象・高感度を持って迎えられ、軌道に乗り始め

ています。現地生産を行うために協力工場と立ち上げ準備を進めているとこ

ろです。

アジアでは、中国、台湾、香港での事業基盤を早期に構築するとともにア

ジア全域での売上を拡大します。そのため、アメリカやヨーロッパでの成功

体験を活かし、当社が強みを持つランニングを中心に据えて戦略を再構築し

ていきます。

国内市場は依然として停滞が続いていますが、どのように打開していこ

うとお考えですか。

キーワードのひとつ目は「健康」です。近年の健康志向の高まりなどもあ

り、健康の維持・増進のためにランニングなどのスポーツをする方が増えてき

ています。そのため、スポーツ産業という観点で考えると市場は成熟してい

るかもしれませんが、健康産業という視点で見れば、市場はまだ無限の広が

りを持っています。当社にはシューズからアパレルまでをトータルにコーディ

ネートできるマーケティング力と技術力があります。その強みを活かして、

シューズにアパレルを加えた、ライフスタイルの新たな提案をしていきたいと

考えています。今期に株式会社エドウインとの協業で、「EDWIN」と「オニツカタイガー」のコラボレーションジーンズを発売したことも、この一例です。

ふたつ目は当社が強みを持つランニング事業のさらなる拡大です。2007年2月に、国内におけるランニングの普及と当社のブランドイメージの一層の向上を図るため、東京銀座に「アシックスストア東京」を開設しましたが、

女性のお客様が多く来店されるなど、予想以上の成果があがっています。情

女性用ウォーキングシューズ「WALLAGE」

動物をモチーフにした赤ちゃん向けシューズ「アニマルファースト」

Page 5: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

4ASICS通信

代表取締役社長

Q

報発信基地としての機能を最大限に活用するとともに、直営店で獲得したノ

ウハウを専門店でのコーナー展開やフランチャイズ展開も視野に入れて、国

内事業の活性化を図っていきます。

第54期通期の見通しと今後に向けた課題についてお話ください。

今期におきましても計画通りの業績を達成できるよう、邁進しているとこ

ろです。海外事業はACPの計画を1年前倒しで進めていますし、国内も支社・販売会社によるグループ販売体制の構築や新しい小売形態の開発など

も着実に進展しています。課題はスポーツアパレルの体制構築です。当社の

コアであるシューズにアパレルを加えた新たな提案を行うことで、当社のさ

らなる成長が実現できると考えています。

なお、9月29日に、当社の創業者である鬼塚喜八郎会長が逝去しました。会長は、常にものづくりに情熱を注ぎ、ものづくりを通じて社会に貢献する

ことを考えており、私も鬼塚会長から多くのことを学びました。鬼塚会長の

思いを受け継ぎ、確かな技術力で価値ある商品をつくり社会に貢献し続け

ることが残された者の使命です。私は会長の思いを継承する「伝道者」であ

りたいと考えており、グループの社員全員で会長のDNAを引き継いでいきたいと考えています。

株主の皆様には、これまでと同様のご理解とご支援を賜りますよう心より

お願い申しあげます。

平成19年12月

Page 6: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

連結営業概況

当中間連結会計期間における日本経済は、個人消費が底堅く推

移するなか、企業収益は改善し、設備投資も増加するなど、景気は

緩やかに回復してまいりました。世界経済は、原油価格など一部に

懸念材料はあるものの、回復してまいりました。スポーツ用品業界

につきましては、健康志向によるスポーツへの関心の高まりが見ら

れ、概ね堅調に推移しました。

このような情勢のもと、当社グループは、引き続きランニング事

業の強化・拡大を図るとともに、欧州における5店舗目の直営店「オニツカタイガーチューリッヒ」のオープン、ブラジルにおける販

売活動の開始など、グローバルレベルでの売上拡大に努めました。

日本におきましては、主要都市において駅貼り広告やブランドキャ

ンペーンを展開するなど、広く消費者にアシックス独自のブランドイ

メージの高揚を図りました。また、「EDWIN」と「オニツカタイガー」のコラボレーションジーンズの発売や、子ども用シューズ発売開始

から10周年を記念し、赤ちゃん向けシューズ「アニマルFIRST(ファースト)」を全国の百貨店、スポーツ用品店、靴店などで発売

するなど、販売促進に努めました。

マーケティング活動の一環としては、「ハンブルグマラソン」、「ゴー

ルドコーストマラソン」など世界の主要マラソンのオフィシャルス

ポンサーとして、参加ランナーへの情報・サービスの提供、チャリ

ティーなども行うとともに、「東京マラソン2008」について、第1回大会に引き続きオフィシャルスポンサーとなることを合意するな

ど、アシックスブランドの認知度向上に努めました。また、アシック

スグループ全体のさらなる売上の拡大を図ると同時に企業価値の

向上を図るため持分法適用関連会社であるアシックス商事株式会

社を公開買付けにより連結子会社といたしました。

当中間連結会計期間における連結売上高は、1,087億3千5百万円と前年同期間比14.0%の増収でした。このうち国内売上高はウォーキングシューズおよびランニングシューズが好調でしたので、

387億9千9百万円と前年同期間比4.5%の増収、海外売上高はスポーツウエア類は低調でしたが、ランニングシューズおよびスポー

ツスタイルシューズが引き続き好調に推移しましたので699億3千

6百万円と前年同期間比20.0%の増収となりました。損益につきましては、営業利益は125億8千1百万円と前年同期間比16.4%の増益、経常利益は132億5千2百万円と前年同期間比10.1%の増益、中間純利益は82億9千1百万円と前年同期間比18.2%の増益となりました。

5

当期純利益 (単位:百万円) ■中間期 ■通期

2,5

84 4

,62

2

3,2

07

7,0

06

7,6

42

13

,80

6

13

,87

8

8,2

91

7,0

14

15

,00

0(予想)

平成16年 3月期

平成17年 3月期

平成18年 3月期

平成19年 3月期

平成20年 3月期

売上高 (単位:百万円) ■中間期 ■通期

平成16年 3月期

平成17年 3月期

平成18年 3月期

平成19年 3月期

平成20年 3月期

69

,01

41

40

,49

7

70

,35

41

46

,67

8

82

,85

21

71

,03

6

19

4,5

15

95

,40

3

10

8,7

35

22

8,6

00

(予想)

製品別売上高

スポーツシューズ類 80,881 (74.4%)

スポーツ用具類 8,602 (7.9%)

スポーツウエア類 19,252(17.7%)

(単位:百万円)

所在地別売上高

日本 43,252[3,436] (36.6%)

その他の地域 5,958[456] (5.1%)

米国 26,842[-] (24.7%)

欧州 36,574[-] (33.6%)

(単位:百万円)

※[ ]内は、セグメント間の内部売上高です。

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6ASICS通信

連結財務諸表

中間連結貸借対照表

科目 前中間 当中間連結会計期間末 連結会計期間末 増減額(平成18年9月30日)(平成19年9月30日)

資産の部

流動資産 96,008 124,627 28,618

現金及び預金 11,224 18,921 7,696

受取手形及び売掛金 46,376 59,143 12,766

有価証券 1,202 1,387 185

たな卸資産 32,835 38,300 5,465

その他 6,763 9,242 2,478

貸倒引当金 △2,395 △2,368 26

固定資産 41,547 44,836 3,289

有形固定資産 16,365 20,570 4,204

建物及び構築物 7,126 9,896 2,769

土地 5,979 7,306 1,327

その他 3,258 3,367 108

無形固定資産 1,984 3,925 1,941

投資その他の資産 23,197 20,340 △2,856

投資有価証券 15,609 11,762 △3,847

その他 8,150 9,262 1,112

貸倒引当金 △562 △683 △121

資産合計 137,556 169,463 31,907

注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

(単位:百万円)

科目 前中間 当中間連結会計期間末 連結会計期間末 増減額(平成18年9月30日)(平成19年9月30日)

負債の部

流動負債 38,536 48,007 9,470

支払手形及び買掛金 16,829 16,473 △355短期借入金 7,746 9,473 1,7271年以内に償還の社債 - 3,200 3,200未払法人税等 3,292 3,957 664返品調整引当金 613 707 94賞与引当金 1,290 1,469 178その他 8,763 12,725 3,961固定負債 15,714 13,111 △2,602

社債 3,200 - △3,200長期借入金 4,272 3,890 △381退職給付引当金 6,497 7,092 594役員退職慰労引当金 499 - △499その他 1,245 2,129 883負債合計 54,251 61,118 6,867

純資産の部

株主資本 77,161 89,910 12,749

資本金 23,972 23,972 -

資本剰余金 17,182 17,182 -

利益剰余金 36,469 49,410 12,940自己株式 △463 △654 △191評価・換算差額等 3,193 8,275 5,082

その他有価証券評価差額金 3,415 3,071 △343繰延ヘッジ損益 303 156 △147土地再評価差額金 △747 - 747為替換算調整勘定 221 5,047 4,826少数株主持分 2,950 10,158 7,207

純資産合計 83,305 108,344 25,039

負債純資産合計 137,556 169,463 31,907

資産の部合計は前年同期比23.2%増の1,694億6千3百万円、負債の部合計は同12.7%増の611億1千8百万円、純資産の部合計は同30.1%増の1,083億4千4百万円となりました。これは主として、アシックス商事株式会社およびその子会社を持分法適用関連会社から連結子会社に異動したことに伴い、資産・負債が全般的に増加したことによるものです。

資産合計、負債純資産合計 Point�&�

Page 8: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

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売上高の増加と売上原価率の改善により、営業利益は前年同期間比16.4%増の125億8千1百万円、経常利益は同10.1%増の132億5千2百万円となり、中間純利益は同18.2%増の82億9千1百万円となりました。

中間連結損益計算書 (単位:百万円)

科目 前中間連結会計期間 当中間連結会計期間(平成18年4月1日~ (平成19年4月1日~平成18年9月30日) 平成19年9月30日)

売上高 95,403 108,735売上原価 53,986 60,290売上総利益 41,416 48,445販売費及び一般管理費 30,610 35,863営業利益 10,805 12,581営業外収益 1,750 1,862営業外費用 523 1,190経常利益 12,032 13,252特別利益 137 617特別損失 39 488税金等調整前中間純利益 12,130 13,381法人税、住民税及び事業税 4,562 4,074法人税等調整額 130 734少数株主利益 422 281中間純利益 7,014 8,291

注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

中間連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円)

科目 前中間連結会計期間 当中間連結会計期間(平成18年4月1日~ (平成19年4月1日~平成18年9月30日) 平成19年9月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー 10,488 6,670投資活動によるキャッシュ・フロー △2,972 △839財務活動によるキャッシュ・フロー △8,540 260現金及び現金同等物に係る換算差額 94 620現金及び現金同等物の増加額又は減少額 △930 6,712現金及び現金同等物の期首残高 12,055 10,196現金及び現金同等物の中間期末残高 11,124 16,908注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

連結財務諸表

中間純利益

当中間連結会計期間(平成19年4月1日~平成19年9月30日)

中間連結株主資本等変動計算書 (単位:百万円)

株主資本 評価・換算差額等

株主資本その他

繰延ヘッジ 土地再評価 為替換算 評価・換算少数株主

資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式合計

有価証券損益 差額金 調整勘定 差額等合計

持分純資産合計

評価差額金

平成19年3月31日残高 23,972 17,182 43,458 △550 84,062 3,691 184 △747 2,519 5,648 3,455 93,165

中間期中の変動額剰余金の配当 △1,592 △1,592 ー △1,592土地再評価差額金取崩 △747 △747 747 747 ー中間純利益 8,291 8,291 ー 8,291自己株式の取得 △103 △103 ー △103株主資本以外の項目の中間期中の変動額 ー △620 △27 2,528 1,880 6,702 8,583中間期中の変動額合計 ー ー 5,951 △103 5,848 △620 △27 747 2,528 2,627 6,702 15,179

平成19年9月30日残高 23,972 17,182 49,410 △654 89,910 3,071 156 ー 5,047 8,275 10,158 108,344

注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

Point�

営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は66億7千万円となりました。収入の主な内訳は税金等調整前中間純利益、支出の主な内訳は法人税等の支払です。

投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は8億3千9百万円となりました。収入の主な内訳は連結範囲の変更を伴う子会社株式取得による収入、支出の主な内訳は有形・無形固定資産取得および投資有価証券の取得です。

財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果得られた資金は2億6千万円となりました。収入の主な内訳は短期借入金の純増加、支出の主な内訳は配当金の支払です。

キャッシュ・フロー Point�

Page 9: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

8ASICS通信

単体財務諸表

中間損益計算書 (単位:百万円)

科目 前中間会計期間 当中間会計期間(平成18年4月1日~ (平成19年4月1日~平成18年9月30日) 平成19年9月30日)

売上高 33,370 35,282

売上原価 20,026 20,925

売上総利益 13,343 14,356販売費及び一般管理費 11,535 12,313

営業利益 1,808 2,043

営業外収益 3,098 4,067営業外費用 151 686経常利益 4,755 5,425

特別利益 97 452特別損失 17 473税引前中間純利益 4,835 5,403

法人税、住民税及び事業税 1,698 930法人税等調整額 84 254中間純利益 3,052 4,218

注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

中間貸借対照表 (単位:百万円)

科目 前中間 当中間会計期間末 会計期間末

(平成18年9月30日)(平成19年9月30日)

資産の部

流動資産 47,225 47,063

固定資産 41,595 45,702

資産合計 88,820 92,766

負債の部

流動負債 20,628 22,892

固定負債 12,777 9,077

負債合計 33,406 31,969

純資産の部

株主資本 51,963 57,757

資本金 23,972 23,972資本剰余金 17,182 17,182利益剰余金 11,271 17,256自己株式 △463 △654評価・換算差額等 3,450 3,039

その他有価証券評価差額金 3,268 3,059繰延ヘッジ損益 182 △19純資産合計 55,413 60,796

負債純資産合計 88,820 92,766

注)記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

Page 10: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

鬼塚 喜八郎 経歴

1918年 5月 鳥取県気高郡明治村大字松上(現 鳥取市松上)に生まれる。1936年 鳥取県立鳥取第一中学校(現 鳥取県立鳥取西高等学校)卒業。

1946年 満7か年の軍務から復員後、神戸に出て3か年のサラリーマン生活。1949年 スポーツシューズ専門メーカー「鬼塚(株)」を創設し、代表取締役社長に就任。

1977年 スポーツ用品メーカーの(株)ジィティオ、スポーツウェアメーカーのジェレンク(株)

の二社と合併し、(株)アシックスの代表取締役社長に就任。

1992年 (株)アシックス代表取締役会長に就任。

1995年 (株)アシックス取締役会長に就任。

鬼塚会長を偲んで

周囲を幸せにして初めて自分も幸せになれる。会社を家族的運命共同体と呼んだ。

鬼塚喜八郎は、毎年新入社員を前にして、古代から近代へと引き継がれたスポーツマン

精神の5か条を、いつも声高らかに読み上げていた。

(第1条)スポーツマンは、常にルールを守り、仲間に対して不信な行動をしない。

(第2条)スポーツマンは、礼儀を重んじ、フェアプレーの精神に徹し、いかなる相手もあなど

らず、たじろがず、威張らず、不正を憎み、正々堂々と尋常に勝負する。

(第3条)スポーツマンは、絶えず自己のベストを尽くし、最後まで戦う。

(第4条)スポーツマンは、チームの中の一員として時には犠牲的精神を発揮し、チームが

最高の勝利を得るために闘わなければならない。そこに信頼する良き友を得る。

(第5条)スポーツマンは常に健康に留意し、絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の

限界を拡大し、いついかなる時でもタイミング良く全力を発揮する習慣を養うこと

が必要である。

戦後の混乱期、スポーツの意味することが、これからの生活、社会、ビジネスなどのあら

ゆる場面に必要になると感じた鬼塚喜八郎。人間の価値基準や行動基準が変わり、人々

が穏やかな気持ちで過ごすことが困難になりつつある昨今、ここで定義されているスポーツ

マンは、確かに、現代を生きるすべての人の道標になると思う。

そして、ここに新たな条項をひとつ、加えたい。

(第6条)スポーツマンは、ころんだら、起きればよい。失敗しても成功するまでやればよい。

今一度、あなた自身の人生に置き換えて読んでほしい。

“ころんだら、起きればよい。鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」”より

当社創業者であり、取締役会長の

鬼塚喜八郎(おにつかきはちろう)

が、9月29日逝去しました。そこ

で、アシックスの原点を築いた鬼

塚の創業初期からの取り組みを

“ころんだら、起きればよい。鬼塚

喜八郎「失敗の履歴書」”と題し、

6か国の言語に翻訳してウェブサ

イト(http://www.asics.co.jp)に掲

載しました。その一部をご紹介さ

せていただきます。

9

Page 11: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

会社の概況 (平成19年9月30日現在)

会社概要

社名 株式会社アシックス

創業 昭和24年9月1日資本金 239億7千2百万円事業内容 各種スポーツ用品および各種レジャー用品

の製造および販売

本社所在地 〒650-8555神戸市中央区港島中町7丁目1番1TEL:(078)303-2231FAX:(078)303-2241

従業員数 4,908名(連結)

役員(平成18年6月23日現在)

代表取締役社長 和 田 清 美

代表取締役専務取締役 爲 定 涼 次

専務取締役 岡 田 充 弘

常務取締役 清 水 裕一郎

尾 山   基

取締役 織 田 信 雄

千 原 芳 雄

池   俊 郎

河 合 茂 之

常勤監査役 森 井   潔

岩 崎

監査役 米 田 准 三

橋 靖 夫

営業所

関東支社〒130-8585東京都墨田区錦糸4丁目10番11号TEL:(03)3624-2240

関西支社〒661-8577兵庫県尼崎市潮江1丁目3番28号TEL:(06)6496-5111

直営店舗(平成19年11月30日現在)

歩人館

43店舗

オニツカタイガー国内11店舗、海外12店舗

アシックスライフィール

5店舗

アシックスファクトリーアウトレット

10店舗

アシックススポーツスタイルショップ

1店舗アシックスストア

1店舗

10ASICS通信

Page 12: ACP の2年目である第54期中間期(2007年4月1日から9月30日まで) の連結業績は、売上高1,087億円、営業利益125億円、中間純利益82億円 と、前年同期間比で増収増益を実現しました。しかし、私はこの結果には満

株式の状況 (平成19年9月30日現在)

事業年度 4月1日~翌年3月31日定時株主総会 6月中株主名簿管理人 みずほ信託銀行株式会社

東京都中央区八重洲一丁目2番1号同事務取扱場所 みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部

東京都中央区八重洲一丁目2番1号同取次所 みずほ信託銀行株式会社 全国各支店

みずほインベスターズ証券株式会社本店および全国各支店

郵便物送付および みずほ信託銀行株式会社 証券代行部電話お問い合わせ先 〒135-8722

東京都江東区佐賀一丁目17番7号電話0120-288-324(フリーダイヤル)

基準日期末配当金受領株 主 確 定 日

3月31日

公告掲載新聞 日本経済新聞(大阪)

株主メモ

IRに関する発表資料、決算発表資料、アニュアルレポート(英文)など株主・投資家向けの情報については当社ホームページ(http://www.asics.co.jp)に掲載しています。

株式状況

発行可能株式総数 790,000,000株発行済株式の総数 199,962,991株

(うち自己株式 1,018,192株)

株主数 13,003名大株主(上位10名)

株主名 持株数(千株) 出資比率(%)

ユービーエスエージー ロンドンアカウントアイピービーセグリゲイテッドクライアントアカウント 11,148 5.6

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 9,576 4.8日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 8,559 4.3株式会社三菱東京UFJ銀行 7,858 3.9ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー 7,243 3.6日本生命保険相互会社 6,310 3.2ビービーエイチフォー バリアブルインシュランスプロダクツエフディースリー エムアイディー キャップポート 5,777 2.9

株式会社三井住友銀行 5,607 2.8株式会社みずほコーポレート銀行 5,558 2.8ノーザントラストカンパニー エイブイエフシーリフィデリティファンズ 4,493 2.2

株価・出来高チャート(週足)

分布状況

2,000

1,500

1,000

0

2006/10 11 12 2007/1 2 3 4 5 6 7 8 9

15,000

10,000

5,000

0

当社株価(単位:円)

当社株式出来高(単位:千株) 当社株式出来高(単位:千株)

11

所有数別 所有者別

個人その他 15.80%

外国法人等 40.30%

その他の法人 9.53%

証券会社 0.34%

金融機関 34.03%

1単元以上 5.72%

1,000単元以上 59.97%

5単元以上 2.14% 10単元以上 4.36%

50単元以上 2.11%

100単元以上 11.89%

500単元以上 13.81%

このレポートは古紙配合率70%再生紙を使用しており、 かつ環境に配慮した大豆油インキを使用しています。