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Ⅲ 平成25年度花き関係者ネットワーク構築モデル地区の活動事例
4 エアリーフローラプロモーション実行委員会(石川県)の活動事例
(1)
連
絡
会
議
①発足経緯と目的
石川県では、本県の気象に適したフリージア新品種の育成に取り組み、
これまでにカラーバリエーションに富んだ7品種を育成した。この新品種
の市場デビューにあたり、平成23年度にフリージア新品種デビュー・プ
ロモーション実行委員会を立ち上げ、一般公募による名称「エアリーフロ
ーラ」の決定やPR活動を実施してきた。
市場出荷3年目を迎える今年度は、県外への本格出荷も視野に入れたプ
ロモーションを実施するため、関係団体で構成する「エアリーフローラプ
ロモーション実行委員会」を新設したところであり、今年7月に結成さ
れた県内全生産者が加入するエアリーフローラ振興会や異業種とも連携
しながら、関係者が一体となった継続的な取り組みを行なうことにより
、ブランド定着と生産拡大を図り、全国に誇れる石川を代表する花として
育てていくことを目的とした。
②構成メンバー
行 政:石川県農林水産部生産流通課長
農業団体:全国農業協同組合連合会石川県本部米穀園芸部長
生 産 者:石川県花き園芸協会会長
卸売業者:金沢総合花き株式会社常務取締役
株式会社金沢花市場取締役
小売業者:石川県花商事業協同組合理事長
金沢公設花き小売商組合理事長
石川県生花小売商協同組合理事長
協 力:ブランディング専門家、女性実業家、
エアリーフローラ振興会、
日本フラワーデザイナー協会石川県支部
③開催実績
9月 実施計画
10月 プロモーション(PR資材等)の検討
1月 プロモーション(イベント)、流通試験等の検討
(2)連携のテーマとねら
い
テーマ名:「後発産地の挑戦!
~消費者の心に届くブランディングと
生花店ニーズに合った流通~」
来春に市場出荷3年目を迎えるにあたり、フリージアがカジュアルフラ
ワーであることや、本県産地が出荷本数がまだまだ少ない後発産地である
という現状を踏まえたPR戦略や販売戦略が必要と考えている。
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そこで、従来のような生産者サイドの考え方ばかりではなく、PRに
ついては、ブランディングの専門家や女性実業家など外部専門家と連携
し、フリージアに新たな価値観を生み出し、消費者の心に届くPRを検
討するとともに、販売については、産地の農家やJAと連携し、生花店
のニーズに合った流通形態について検討の上、実証試験を行った。
(3)連携の活動内容
1 ブランディングの検討とプロモーションの実施
ブランディングの専門家やプロモーション分野で活躍する女性実業家
など花き業界以外の専門家メンバーによる「エアリーフローラPR戦略研
究会」においてブランディングアイデアを検討し、この検討結果を生かし
、花に興味がない層にも届く効果的なPR活動を実施した。
(1)一般向けPR
・PR資材(ポスター、リーフレット)を作成した
・ウェブページの新設やSNSを活用したPR活動を実施した
ウェブページ http://www.airy-flora.jp/
フェイスブック https://m.facebook.com/airyflora.ishikawa
・フラワーバレンタイン・イベント
日本フラワーデザイナー協会等と連携し、男性参加のアレンジメ
ント講座、一般来場者参加型のフラワーオブジェ制作などを実施
した
・異業種との連携事業
和菓子や伝統工芸など異業種とのコラボレーションによる新し
い販促を検討した
(2) 業界向けPR
・ジャパンフラワーセレクションの入賞結果を活用した販促を行った
・フラワーEXPOへ出展した(10月、幕張メッセ)
・東京の卸売市場におけるショーケース展示を行った(3月、FAJ)
2 流通試験の実施
エアリーフローラはカラーバリエーションの豊富さが特長となってい
るため、複数色を求める消費者が多い。しかし、小さな生花店においては
色数を揃えるために出荷箱を複数仕入れることはコストがかかるため、ミ
ックス箱の出荷を希望する声が多いことが事前の調査で分かっていた。
そこで、カラーバリエーションを生かしたエアリーフローラの販売が促
進されるよう、アソート箱出荷の実証試験を行った。
(1) アソート作業の実施による流通試験
・産地におけるアソート作業や共同計算の試験
・市場経由によるアソート箱流通の試験
(2) 首都圏等における協力店へのアンケートの実施
・アソート箱を仕入れる首都圏等の生花店へのアンケートの実施
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(4)スケジュール
9月 実施計画の検討、ブランディングの検討
10月 展示会用PR資材の作成
ウェブページの開設
フラワーEXPOへの出展
11月 生花店用PR資材の作成
1月 和菓子業界と連携した商品開発
2月 PR活動(フラワーバレンタインイベント等)の実施
フェイスブックの開設
3月 流通試験の実施
(5)実施体制
エアリーフローラプロモーション実行委員会
構成員:上記連絡会議と同じ
事務局:石川県農林水産部生産流通課
(6) 事業実施の自己
評価と今後の課題
ブランディングについて検討した結果、年齢や性別ではなくこれまで花
に興味がなかった消費者にも直接届くイメージ戦略が必要であるとの共
通認識ができ、エアリーフローラはつぼみの存在に注目していくという方
針が生まれた。その結果、PR資材の制作やイベントの実施などあらゆる
PR活動にはこのつぼみを意識したイメージを消費者に浸透させること
を狙いながら進めることとなり、一環したプロモーションができた。しか
し、イメージはすぐに定着するものではないため、今後も継続が必要と考
えている。
また、アソート箱の流通試験については、まだ出荷量が少ないため十分
な検証ができていないが、概ね生花店からは好評である。出荷は4月まで
続くため、引き続き、産地でのアソート作業や物流の効率化などを検討し
ていきたい。
(7)その他添付資料等
PR資材(リーフレット、ポスター)
フラワーバレンタインイベントのチラシ、概要
ウェブサイトとフェイスブックページ
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1 PR資材の作成
◎展示会用PR資材
ポスター A2判 リーフレット A3判 両面ジャバラ折り
◎生花店用PR資材
ポスター B3判 リーフレット A5判 両面 2つ折り
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2 ウェブを使ったPR活動
◎ 公式サイト http://www.airy-flora.jp/
◎ フェイスブック https://m.facebook.com/airyflora.ishikawa
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3 雑誌やマスコミでの紹介
◎「フローリスト」3月号
◎「ざ・いけのぼう」3月号
◎フジテレビ「めざましテレビ」
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4 異業種との連携事業
◎和菓子業界との連携による商品開発「春占」
エアリーフローラの形をイメージした和菓子
◎伝統工芸フェアでの展示
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5 フラワーバレンタイン
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■事業名 結べばハッピー エアリーフローラ・バレンタイン■実施期間 2月8日(土)~2月14日(金)■場所 しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2-1-1)■内容 フラワーバレンタインの普及と石川県オリジナル品種フリージア「エアリーフローラ」の
PRを目的に、フラワーバレンタインイベントを実施した。
①願い結び(エアリーフローラを使ったフラワーオブジェの制作・展示)②祈願際(フラワーオブジェに込められた願いの成就を祈願、くじ引き)③エアリーフローラを使ったフラワーアレンジメント体験
■主催団体 エアリーフローラプロモーション実行委員会
男性を対象としたフラワーアレンジメント体験。ご夫婦、カップル、親子などの参加も多くありました。
来場者たちが1000本の花を結びつける「願い結び」でハートのフラワーオブ
ジェが完成。(願い結びは、石川県オリジナル品種フリージア「エアリーフローラ」の花言葉「希望」にちなんで昨年から実施)
心願成就の祈願祭 くじ引きで花束などがプレゼント 来場者プレゼントにスリーブ使用
イベントのチラシ
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エアリーフローラ・バレンタインのチラシ