平成26年度...

16
発行日: 平成26年9月1日 発行人: 能代高校東京同窓会 責任者: 菅原渉 編集: 会報誌委員会 題字: 山田晃一(第42期) 印刷: 株式会社毎日新聞東京センター −1− 能代高校東京同窓会会報 第 24 号 平成 26 年(2014) 平成 26 年度 能代高校東京同窓会総会のご案内 本号の表紙は「校舎界隈の今昔」をテーマとしました。東能代駅車庫(左列)と能代駅(右列)の写真は それぞれ1970年と2010年に撮影されたものです。写真提供/今野泰則(第49期) 【日時】平成 26 年 10 月 4 日(土) 【年会費】3,000 円(1 世帯) □受  付 12:00 〜 【懇親会費】男性 7,000 円 女性 6,000 円  □総  会 12:20 〜 * お振込、または当日受付にて受領します。 □講 演 会 13:00 〜 * 割引き制度や特例があります。 講 師 加藤 正人さん(第 42 期) 【出欠】同封のはがきを 9 月 19 日(金)まで投函く 脚本家、シナリオ作家協会会長 ださい。出欠にかかわらず必ず回答はがきを □懇 親 会 13:30 〜 16:00 お送りください!  【会場】アルカディア市ヶ谷 3階 富士の間 総会・懇親会の詳細は本誌 8 ページに掲載しています。  東京同窓会ホームページ http://shoryokenji.web.fc2.com/

Upload: others

Post on 17-Aug-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

発行日:平成26年9月1日 発行人:能代高校東京同窓会 責任者:菅原渉 編集:会報誌委員会 題字:山田晃一(第42期) 印刷:株式会社毎日新聞東京センター

− 1 −

能代高校東京同窓会会報 第 24 号 平成 26 年(2014)

平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内

本号の表紙は「校舎界隈の今昔」をテーマとしました。東能代駅車庫(左列)と能代駅(右列)の写真は

それぞれ1970年と2010年に撮影されたものです。写真提供/今野泰則(第49期)

【日時】平成26年10月 4日(土) 【年会費】3,000円(1世帯)

□受  付 12:00〜 【懇親会費】男性7,000円 女性6,000円 

□総  会 12:20〜 *お振込、または当日受付にて受領します。

□講 演 会 13:00〜 *割引き制度や特例があります。

   講 師 加藤 正人さん(第42期) 【出欠】同封のはがきを9月19日(金)まで投函く

脚本家、シナリオ作家協会会長 ださい。出欠にかかわらず必ず回答はがきを

□懇 親 会 13:30〜 16:00 お送りください! 

【会場】アルカディア市ヶ谷 3階 富士の間 

    総会・懇親会の詳細は本誌8ページに掲載しています。    東京同窓会ホームページ http://shoryokenji.web.fc2.com/

Page 2: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 2−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

 同窓生に垣根無し!

東京同窓会会長 第 39期 菅原 渉

 能代高校は来年創立 90 周

年を迎えます。樽子山校舎に

学んだ人は 47 期生迄で、48

期生からは新しい高塙校舎に

入学となりました。45 期〜

47 期生は樽子山と高塙の両

校舎を経験した貴重な学年になります。90 周年

を迎えたこの時期、樽子山と高塙世代の割合が丁

度半々となりました。今後は高塙世代がどんどん

増えていく訳で校歌の「平和の姿樽子山〜の一節

はそのうち変わってしまうのだろうか?」「樽子

山世代にとっては少し寂しいよね」と同期の集ま

りで話題になりました。これも時代の流れなので

しょうか…。

 また、記念事業の一環として今年は同窓会会員

名簿が 10年ぶりに発行されます。個人情報の扱

いが難しいなか万全のセキュリティの下に発行さ

れます。会員以外には非売品ですので欲しい方は

早めに申し込みください。懐かしい写真や旧友の

近況も沢山掲載されますのでどうぞ活用くださ

い。

 先般三種町が東京で開催したイベントに東京同

窓会から 15人が参加しました。「能代高校の皆

さんはよくまとまっていますね。年代も随分開き

があるのに皆さん仲が良いのにビックリ、羨まし

い」と共演団体の方から言われました。確かにこ

の時のメンバーの年齢差は 40才ありましたが、

誰もそれを意識した事はありません。我が同窓生

が集まれば何時だって高校時代の話や郷土の話題

で盛り上がります。さらに一杯お酒が入って誰か

が故郷訛りで話そうものならそこはもう秋田弁の

別世界。次から次へと話題も尽きず終電迄延々と

続くのでした。年の差なんて全く関係無く楽しめ

ることは素晴らしいことだと思います。

 総会参加を迷っている人で「同世代はいるか

な」「知っている人がいないから」と不安の声も

聞きますが、全く心配要りません。先輩後輩も乾

杯が終わればもう仲間同士。クラスが違っても同

期生同士ならばもう親友です。能代高校を同根に

した仲間に垣根はありません。どうぞ心配しない

で同窓会に参加して一緒に楽しみましょう。幹事

一同心よりお待ちしております。

 今年も元気です!能高生

能代高等学校校長 一関 雅裕

 東京同窓会の皆様、今年も

能代高校生は元気に各方面に

活躍しております。

 緑の松林に囲まれ、大空の

一点を指さす「自在の像」が

佇むこの学舎で、全校生徒

695 名が一人一人「もって生まれたものを深く

探って強く引き出す人」に成長すべく日々精進し

ております。

 今年の全県総体において 10年ぶりとなる決勝

に進出し、秋田工業高校に惜しくも及ばなかった

ものの準優勝して東北大会に出場した柔道部、3

年ぶりに全県優勝し全国大会出場をかけた北東北

大会に駒を進めた軟式野球部、ディベート東北大

会で優勝しディベート甲子園(全国大会)に駒を

進めた弁論部をはじめとした各部が今年も生き生

きと活動しています。また、卒業したら「自分で

メシを食うんだ」という覚悟をもって就職活動に

向かう生徒たち、将来の職業人・社会人を見据え

て進学に向かって格闘する生徒たち…。秋田県の

一地方都市にある公立高校として、よくもこれほ

ど多方面に活躍できるものだと感じ入っておりま

す。

 去る7月5日・6日両日にわたって伝統の能高

祭が開催されました。ホームルーム・クラブデコ、

第一体育館におけるステージ発表など、能高生の

意欲・活力・行動力・自主性が輝きを放った2日

間でした。2日目の夕方からの後夜祭そして皆で

輪になって踊る伝統のマイム・マイム…そのクラ

イマックスとなる花火の打ち上げは能高生ここに

ありの心意気が迸るシーンでありました。私が何

よりも感動したのは、炎天下来校される地域の皆

様の車を、駐車場に誘導し笑顔で案内する駐車場

係の生徒、何かお困りのことがあったらお話しく

Page 3: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

2006 年5月 22 日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

2004年5月に、鹿渡の駅前の旅館で(写真提供/野村松信)

− 3−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

ださいと声がけする受付案内の生徒、後夜祭終了

後黙々と後片付けの力仕事をする実行委員会のメ

ンバーなど。裏方の仕事もしっかりやりきる能高

生の姿に胸が熱くなりました。

『君たちこそが日本の希望の光』

 今後とも同窓生の皆様の応援をよろしくお願い

いたします。

 東京同窓会の皆様へ

能代高校同窓会会長 第 40期 森田 新一郎

 5月下旬に能代で大変素

晴らしい出来事がありまし

た。木都能代というよりも秋

田県の宝物である「金勇」に

おいて、囲碁界最高峰の「本

因坊戦」が開催されたので

す。しかも、これを実現した立役者が同窓生の脚

本家加藤正人氏(第 42期)であり、大変嬉しく

また誇らしく感じました。3日間にわたって井山

本因坊と伊田挑戦者のタイトル戦を始め、本因坊

戦開催記念囲碁大会、前夜祭などもあり、大盛況

の中で大成功を収めております。正に快挙だと思

いましたのでお知らせいたします。

 グローバル活動支援については、昨年の本部総

会で同窓会に「グローバル人材育成基金」を設置

したところ、現在まで約 90万円のご寄付をいた

だいております。国際大会への参加だけではな

く、生徒がグローバル社会の中で生き抜く力とな

る有意義な事業に活用したいと思います。趣旨に

ご賛同された皆様に対し深く感謝を申し上げま

す。

 能代高校は来年、平成 27 年に創立 90 周年を

迎えます。今回の記念事業については、いつもよ

りは大きなものにならないようですが、それでも

同窓会からの支援は必要ですので、その節にはよ

ろしくお願いいたします。

 創立 90周年を記念した同窓会名簿を作成中で

す。名簿の中にある校舎や部活動等の口絵コーナ

ーに現校舎の最新の航空写真も入れることとしま

した。田んぼの中に校舎だけという高塙の地の風

景が、約 40年経過しどのように変貌したのか比

較できるようにしたいと思います。

 また、総会と新年会について、開始時間を約2

時間ほど早め、二ツ井地区や三種町、八峰町の

方々が参加しやすい環境づくりを行います。

 さらに 33期小林勝平氏のご尽力により同窓会

のホームページが大幅に充実しました。皆さんも

是非アクセスしてみてください。今後ともできる

だけ多くの方々が参加できるような改革に取り組

んでまいります。

 結びに、東京同窓会のますますのご発展と皆様

のご健勝をご祈念申し上げます。

能代高校同窓会ホームページ:

http://www.shirakami.or.jp/~noshirohs-

dousou

【次ページに特集】

 太田勝治さんとの思い出 

 東京同窓会の前会長である太田勝治さん(第29

期)を偲んで、特集を4〜5ページに掲載します。

追悼文とあわせて寄せられた思い出の写真をここ

でご覧ください。

Page 4: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 4 −

能代高校東京同窓会会報 第 24 号 平成 26 年(2014)

会の顔として存在感第29期 石川 正順

太田さん、あなたが黄泉の国に旅立たれてから

間もなく1年。「去る者、日に疎し」と言います

が何か無常さを感じます。亡くなったことが信じ

られないと言うか、信じたくないと言うか…。ペ

ンを取っている今、改めて遠くへ行かれたのだと

自分に言い聞かせています。

昭和 31(1956)年4月、能代高校へ同期入学

の出会いから 50 年を超えるおつきあいでした。

あなたは鹿渡中(当時)、私は森岳中(当時)の

出身で同じ汽車通学仲間でしたね。とてもおとな

しく生真面目で、まさに紅顔の美少年でした。在

学中は文芸部に籍を置き、機関誌に投稿(発表)

していましたね。文字通り田舎っぺの私にはとて

もマネのできない芸当でした。

高校卒業後はお互いの消息も掴めないまま時が

過ぎましたが、再会の場は能代高校東京同窓会で

した。私が初めて東京同窓会に出席した時には、

あなたは既に役員をお務めでした。私はと言えば

恥ずかしながら東京同窓会の存在すら知らずにい

たのでした。爾来、30 数年東京同窓会に関係し

てやってきました。私も役員の一端を担ってきま

したが、あなたは会長をお務めになり会の顔とし

て大いなる存在感を発揮されました。それなりの

ご苦労もあったことと思いますが永年に亘るご活

躍、大変ご苦労様でした。深く感謝いたします。

また、私たち 29 期生は同期会を結成し、毎年

(2月定例)、定期に懇親会を開催しており、回

を重ねて 30 回にも達する年月を数えております

が、これにも主要メンバー(世話人)として欠か

せない存在でした。いつもニコニコしていて、誰

れ彼となく「ヤァー、元気、しばらく」との姿が

忘れられません。

さらに在京ふるさと会でも 30 年超のご交誼を

いただきました。ありがとうございました。

太田さんとの交友関係を顧みて、改めまして彼

 能代高校東京同窓会の前会長、太田勝治さんが 2013 年9月 28日にがんのため亡くなりました。太田

さんと同期(第 29期)の同窓生を中心に、同窓会での功績や思い出を寄稿していただきました。謹んで

哀悼の意を表し、ここに掲載いたします。

の死を悼み、心からご冥福をお祈りします。

合掌          〈2014年6月記す〉

太田勝治君を偲ぶ第29期 関根 市男

昨年9月 28 日、太田勝治君が永眠された。享

年 72 歳。家族全員に看取られて静かに旅立たれ

たという。葬儀は厳かに行われ、前東京同窓会長

に最後の別れを告げるべく、多くの同窓生が弔問

に訪れた。

私達第 29 期生は昭和 31 年4月(3月 20 日

の第二次能代大火の2週間後)の入学であった。

月日は過ぎ去り、卒業 30 周年記念式典が能代市

内で開催された。久しぶりに再会した同期生は、

禿・白髪や下腹の弛んだ奴など様ざまであった

が、彼は学生当時とさほど変わらず、温和な姿そ

のままであった。彼とは3年間一度も同じクラス

にはならなかったが妙に「ウマ」が合った。

私が定年後、東京で第二の人生を歩むことにな

って以来、足かけ 20 年彼に誘われて、東京同窓

会には毎年参加した。彼の母校を思う気持ちは熱

く、第5代東京同窓会長にも全員一致で推挙され

た。6年間の在任中、インターネットの確立、婦

人部会の発展、新卒者等の同窓会への誘致策の推

進に努力した。

特に著名な同窓生の対談特集や「江田島研修」

が記憶に鮮明である。同窓生 38 期の袴田忠夫氏

が当時海上自衛隊第1術科学校・幹部候補生学校

(旧「江田島海軍兵学校」)の校長として在任中

であった。世界の大都市の東京の同窓会長一行

が、世界中の海軍軍人があこがれる「江田島」に

行ったのである。我らの同窓生「袴田提督」が

直々に校内各所の歴史と伝統のある貴重な文物を

案内して下さり、かつ昼食は「士官食堂」にて会

食という栄誉に浴したのである。一行は感動と興

奮と緊張で、茫然自失の呈であった。

ある日突然「関根君、会長代わってくれ」と太

東京同窓会前会長 太田勝治さんへ、感謝を込めて

Page 5: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 5−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

田会長が言ってきた。冗談ではない、本気の様子

である。まさに「青天の霹靂」であった。「何で

も遠慮なく言ってくれ。皆で補佐するから」と励

まして、無事任期を満了し、現会長の菅原氏に職

を委ねた。今にして思えば、あの頃から体調に異

変が感じられたのではないかと思われる。

やがて病床に伏す日がやってきた。仕事上のこ

とはすべて奥さんが始末した。二人の娘さん達

は、それぞれ夫君の了解を得て退職し、父上の看

護に専念した。三人三直制の献身的な看病であっ

た。「ありがとう。幸せだったよ」と言った翌日

安らかに旅立った。看護師さん達が「素晴らしい

家族愛でした」と言って皆涙を流したという。 

 合掌

追想第29期 宮腰 瑞夫

9 月も終わりに差し掛かり、あと1週間後に東

京同窓会が開催されるので、旧友との再会を楽し

みにしていた矢先、同期の関根氏から太田さんの

訃報が届いた。驚きのまま昔日の勇姿を思い浮か

べ信じられない心境でした。

太田さんとの出会いは、1982 年1月 23 日、

厄払いを兼ねて開催した第1回同期会(123 会

〈ひふみかい〉18 名参加)の席上だった。東京

同窓会の話題を持ち出したら、幹事会にも積極的

に参加され、若い人たちが多く参加される日を期

待しておりました。その後、パソコン時代の到来

で世の中はIT化の方向へ進みつつありました

が、太田さんはいち早くホームページをたちあ

げ、同窓会・同期会のニュースや写真をアップし

てくれたので、毎回楽しみにしておりました。

また、異業種交流会に所属され、講習会等に誘

われ参加しましたが、サラリーマン生活とは異な

る生業の厳しさを教わりました。

太田さんの同窓会会長就任が決定した折には、

銀座「秋田藩」で同期会の面々とともにお祝いで

きたことは思い出深い日となりました。しかし、

2012 年2月横浜「米代」で開催した第 31 回同

期会での再会が最後となりました。

今は「千の風」に乗って、能代高校東京同窓会

そして 29期同期会のサステイナビリティを見守

って欲しいと願うばかりです。

東京と故郷での思い出第48期 野村 松信

大先輩の太田さんとの交流は、12 年程になっ

たと思います。いつも気軽に声を掛けていただ

き、とにかく優しく親切にしてもらった思い出だ

けです。出会いは、東京同窓会の会場だったと思

いますが、はっきりと覚えておりません。おそら

く、私がわざわざ秋田から参加した事で、太田さ

んからお声を掛けていただいたと思います。いつ

も「ヤァー、元気?」と気軽に声を掛けてもらい、

東京同窓会会長に就任以降も、以前と同様にお付

き合いさせてもらいました。私が東京出張の際に

は、いつも連絡を取り、上野「きくち」さんで、

何度ご一緒したことでしょうか。年に数回お会い

することも。

太田さんが印刷会社を経営されていた為、私の

学生の就職先の開拓にも、相談にのってもらった

ことも。会社のホームページ作りでは、ブログ・

サービスのシステムを導入しようと 60歳を越え

た太田さん自身が苦労されていたので、若干です

が、ご協力させてもらいました。結局、会社(自

宅)へ、3〜4度ほど訪問しました。

秋田でもお会いしました。太田さんが、故郷の

鹿渡の房住山の山開きに参加した際は、鹿渡の駅

前で一緒に食事。能代高校創立 80周年の記念式

典に参加した際は、私の車で、秋田市から大潟村

経由で、一緒にドライブしながら、高校時代の思

い出など様々伺い、その中で、太田さんの同級生

で私の柔道部の恩師、渡部耕四郎先生の逸話も伺

いました。(実は、その渡部先生も、この6月に

病気で亡くなりました。)

いつだったか、立派なデジカメを奥様から買っ

てもらった事を大変に嬉しそうにお話しされてい

ました。そのカメラで素晴らしい写真を沢山撮影

し、自社のホームページに公開されていました。

また、私が東京出張のその日の講演会で聞いた、

進化論(強いものが生き残ったのではなく、環境

の変化に適応できたものが生き残り進化した)に

ついて紹介したら、熱心にメモを取っていたこと

も、なぜか忘れられません。

最後に、生前、大変にお世話になりました太田

さんに心から感謝申し上げ、ご冥福をお祈りいた

します。

Page 6: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 6−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

 「己にも他人にも厳しい教師」

納谷 喜代松 先生

 昭和47(1972)年4月から58(1983)年3月ま

で能代高校に在職された納谷先生(倫理社会)に、

当時の思い出や近況をご寄稿いただきました。

●鬼の喜代松、ほとけの喜代松

 昭和49年10月29日、樽子山から現在の高塙の

地に建てられた新校舎に移転した当時、冬の季節

の猛吹雪の際は、一瞬にして消え失せる「まぼろ

し」の校舎だった。

 その猛吹雪にちなんで私の素性の一端をうかが

わせる記事が読売新聞の学校紹介の欄で紹介され

た思い出がある。それによると─。

 千余人の能高生に、猛吹雪の次に恐れられてい

たのが、生徒指導部の納谷先生である。眼鏡の下か

らのぞく鋭い目で過去7年間、態度の思わしくな

い生徒をにらみ続けてきた。その恐怖は「己にも他

人にも厳しい教師」と自称するほどだ。

 そんな納谷先生も、担当である倫理や政経の授

業ともなれば一変する。生徒たちの冗談や質問に

四苦八苦、逆に押され気味だ。

 ─本校の一番の思い出は、の質問に、少しも迷わ

ず「冬の通勤の恐怖だ」と断言した。生徒にとって

恐怖の人もおびえるほどの猛吹雪、改めてその恐

怖を実感した。(新聞部の投稿)

 私の生徒指導は、男生徒には相当に厳しい姿勢

で当たったので、「鬼の喜代松」という異名をつけ

られていたようである。その後、女子高校に勤務し

たら、優しさを前面に出しての指導のせいか、一転

して「ほとけの喜代松」とか、「ナッキー先生」と呼

ばれるようになったらしい。

●唯一の息抜き

 能代高校に勤務したのは11年間。教職33年間の

うち能代高校での勤務が一番長く、それだけに思

い出がいっぱい詰まっている。

 私にとって大変に結構な印象に残っているの

は、大学入試センターの検討委員に選ばれた

ことである。これは、全国の高校から、各教科から

3名ずつ選ばれ、大学の先生による前年度に作成

された試験問題が、現場で実際に教えている先生

から見て、生徒にとって問題の難易度が妥当であ

るかどうかの意見を論じ合って検討する委員会で

ある。

 この検討委員会は、昭和56年と57年の2年間に

わたり行われたが、毎日の生徒指導の困惑から解

放されてのいっときの出張が、あの頃の唯一の息

抜きでもあった。

●能高生気質が結実した活躍ぶり

 能代高校生気質、能代高校生らしさとは、簡単に

は言い尽くせないが、能代山本という地域に限っ

ていえば、多少は「選ばれた」という誇らしい一面

と、あの冬の通学の試練に耐え抜いた精神力とを

兼ね備えた、そんな気質を持ち合わせていたので

は─。

 それが結果として硬式野球部の甲子園出場、軟

式野球部の全国優勝、他に体操部、男子バレー部な

どの活躍があり、また国公立大学の進学率が県内

でも上位を占めるなど、まさに校訓にある「文武両

道」を適える能高生の気質が結実したものと認識

している。

●近況〜風の松原の散策が日課

 9年前に、気の合った仲間と「八十路会」を結成

した(平均年齢85)。毎月1回は昼食を共にして、

DVDの鑑賞、周辺の桜見、森林浴、夏祭り見物、紅

葉狩りなど楽しんでいる。

 私個人としては、風の松原散策を1時間、毎日の

日課とし、家庭園芸のまねごとをして健康づくり

に努めている。

●年に一度は帰郷を!

 同窓生へ。年に一度は、帰郷して母校への愛着心

を深めてほしい─努力目標として─。

恩 師 に 聞 く

平成26年4月29日、風の松原・憩いの広場にて撮影

Page 7: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

能 高 生 だ よ り

− 7−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

 東北大会へ出場して

吹奏楽部部長  3年B組 湊屋 有沙 

 昨年度、私たちは吹奏楽部創部以来初となる

大編成部門での全日本吹奏楽コンクール東北大会

出場を果たし、金賞をいただきました。その時の

部員数は 36 人と、大編成部門上限の 55 人に比

べるととても少なく、東北大会出場校の中で最少

人数でした。しかし、この人数の少なさこそが、

私たちの大きな武器となったと思います。前顧問

の奧山昇先生と共に「私たち」の音楽を一人一人

が追究していきました。少人数だからこそ、部員

全員が自分の役割と責任を感じ、一音一音丁寧

に、妥協せずに練習できました。このことが良い

演奏に結びついたのではないかと感じます。

 本番では強豪校ばかりが出場する中、演奏順は

最後。会場にいた人のほとんどが「能代高校の吹奏

楽部」を知らない状況での演奏でした。しかし、会

場の雰囲気にのみ込まれる事なく、良い緊張感で

本番に臨む事ができました。能代高校らしさを、思

う存分福島のステージで発揮できたと思います。

 私たち部員が頑張る事ができたのも、OB・OG

の方々のご声援のおかげです。東北大会遠征の際

は、OB・OGの方々がかけつけ、部員を支え応援

してくださいました。また、一昨年から結成された

合同バンドでは、一緒に演奏できる事を現役部員

一同とても楽しみにしております。吹奏楽を通し

て結ばれる絆に年齢は関係ないのだ、と改めて感

じさせられます。秋田県にいなくても母校の事を

思い、私たちを応援してくださり本当に感謝の気

 インターハイを目指して

 空手道部男子主将  3年D組 渡辺 大貴

 私たち能代高

校空手道部はイ

ンターハイ(団

体組手)初出場

を目指し3年間

日々鍛錬してき

ました。3年生

5名のうち2名

は高校から始め

た初心者でした

が3名の経験者

とともに厳しい練習に耐え、経験者に引けをとら

ないぐらい成長し、昨年秋の全県新人大会では団

体の組手・形ともに優勝することができました。そ

の勢いのもと、今年の全県総体においても優勝し

インターハイを目指していましたが、決勝戦で惜

敗してしまいました。

 しかし、個人戦において組手で2名、形で1名の

出場を勝ち得たので、全国大会では上位進出を目

指すとともに、能代高校の意気を見せてきたいと

思います。

 私たちの目指すところはインターハイ出場です

が、空手道という武道を通じて相手を敬う気持ち

や礼儀の大切さ、地道に努力することの大切さな

ど様々なことを学ぶことができました。これらの

経験を今後の生活に活かし、社会に主体的に貢献

できる大人になれるようがんばります。

 能代高校空手道部はこれからも団体組手でイン

ターハイを目指すと共に上位入賞を目標に日々の

練習に励みます。後に続く部員が能代高校の文武

両道の姿を全国にアピールしてくれることと思い

ます。今後も応援よろしくお願いします。吹奏楽部東北大会金賞

持ちでいっぱいです。県内外の皆様の元まで私た

ちの想いが届くよう、顧問の高橋理先生・鈴木亜希

先生と部員43人全員で日々練習に励み、昨年度の

自分たちを超えられるよう頑張ります。

形の演武

Page 8: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

【懇親会費の割引・特例】男性 7,000 円 女性 6,000 円から、以下のとおり差し引きます。(今年度一部見直しあり)

1)初参加割引  総会・懇親会に初参加の同窓生は 2,000 円引  ★1、2、3は重複可

2)若者割引   第 63 期生以降の同窓生は 2,000 円引(来年は 64期生以降が対象です)

3)先輩割引   第 28 期以前の同窓生は 2,000 円引(来年は 29期生以前が対象です)

4)新卒者特例  今年 2014 年に卒業した同窓生は 1,000 円で参加できます

5)学生特例   同窓生で新卒以外の学生の方は 1,000 円で参加できます(年令不問)

6)東京同窓会以外の能高同窓生は 男性6,000円、女性5,000円で参加できます(東京同窓会年会費は不要です)

7)家族の参加 同窓生の家族は 3,000 円のお支払いで参加できます

  ★ちょっと健康が不安という方は家族の方と一緒に参加してください

  ★家族に同窓会の雰囲気を見せてあげたい方も遠慮なく同伴ください

  ★小学生以下は無料

8)友人の参加 同窓生以外の方も 男性 6,000 円、女性 5,000 円で参加できます

【日時】平成26年10月4日(土)

  受 付 12:00〜

  総 会 12:20〜

  講演会 13:00〜

  懇親会 13:30〜16:00

【年会費】3,000円

*世帯制割引:夫婦そろって同窓生の場合は一世帯3,000円

*2014年新卒者特例:1,000円

【懇親会費】男性7,000円 女性6,000円

*割引制度や特例があります(下段参照)。

*3階・会場前の受付でお名前をおうかがいし、会費・懇親会

 費をお預かりします。

【出欠】同封のはがきは9月19日(金)までに投函ください。

東京同窓会ホームページでも受け付けます。

http://shoryokenji.web.fc2.com/

− 8−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

平成26年度 能代高校東京同窓会総会・懇親会のご案内

◆出欠にかかわらず回答はがきを必ず

投函してください!

同窓会案内に対して3年間連続して無回答の方は会

報誌発送リストから外され、往復葉書による隔年案

内または発送停止に切り替わります。個人情報保護

の高まりからか、表札を掲げない人や郵便受けに名

前を表示しない人が増え、移転により違う人が住ん

でいても郵便物等がそのまま配達され、会員の皆さ

んに届いていないケースが多くなってきたことから

です。

*会報は3年の間に1回でも「総会に出席した人」

「会費の納入があった人」「回答はがきを返信し

た人(出欠問わず)」に発送しております。

*3年間一度も回答のない方は案内が届いていない

人と見なされます。

◆住所変更の届けをお願いします!

住所やメールアドレスの変更があったときは、事務

局までお知らせください。そのままですと会報誌や

総会案内などが届かなくなります。住所確認のため

にも回答はがきの投函をお願いします。

手書きでFAX(03-5847-7056)でも、ホームペー

ジ(http://shoryokenji.web.fc2.com/)からでも

送信できます。

【会場】アルカディア市ヶ谷 3階 富士の間

  JR/地下鉄(有楽町線、南北線、都営新宿線)

  市ヶ谷駅より徒歩3分

  千代田区九段北 4-2-25 電話 03-3261-9921

  http://www.arcadia-jp.org/

《プロフィール》かとう まさと

能代市生まれ。能代一中出身。1972 年に能代高校卒業後、

早稲田大学社会学部入学(中退)。84年に日活映画『猟色 

サロメの唇』で脚本家デビュー。脚本を手がけた主な映画に

『日本沈没』や、毎日映画コンクール最優秀脚本賞の『雪に

願うこと』、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した2作『ク

ライマーズ・ハイ』と『孤高のメス』(後者は金鶏百花映画

祭で国際映画部門最優秀作品賞も獲得)、2014 年 10 月 11

日公開の『ふしぎな岬の物語』。現在、一般社団法人シナリ

オ作家協会会長、早稲田大学大学院客員教授、東北芸術工科

大学および京都造形芸術大学非常勤講師。

2014 年5月に能代市の旧料

亭・金勇で開催された本因坊

戦を実現するまでの経緯や、

その舞台裏の話、また能代を

舞台としてNHKで放送された

ラジオドラマ「防砂林」(脚本・

加藤正人)の顛末なども交え

て能代を愛する想いを熱く語っていただきます。

演題 「故郷を離れて想う故郷」講師:加藤 正人さん(第42期)

講演会

Page 9: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 9−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

平成 25 年度総会・懇親会の出席者 ( 敬称略 )

【19 期】小林肇(能代中)【21 期】信太吉右エ門(能代)、五十嵐資和(一中)【23 期】矢口裕(二中)【24 期】山

縣輝輔(二中)、小山黎子(二中)、今村宏司(一中)【25 期】畠豊彦(一中)、那須秋男(一中)、佐々木胤麿(東雲)

【26 期】畠山信孝(鵜川)、佐々木高博(二中)【27 期】大村真陸郎(浜口)、若松正雄(一中)、桧森寛(鵜川)【29 期】

宮腰興紀(一中)、石川正順(森岳)、関根市男(一中)、笹木広澄(藤里)、宮腰瑞夫(一中)【30 期】熊谷幸夫(一中)、

藤田道義(二中)【31 期】馬塲富男(二中)、大倉報三(常磐)【32 期】高谷誠(深浦)、野呂田正一(二中)、田中

正敏 *(鯉川)【34 期】西川廣正(東雲)、畠山昇(浜口)、庄内正(東雲)、石川信宏 *(二中)【35 期】中田潤(一中、

能代から参加)、干場革治(八森)、川添能夫(一中)、石山眞(二ツ井)【36 期】大山金士郎(鵜川)【37 期】若狭

秀巳(森岳)、辻敏(一中)、新堀益夫(金岡)【38 期】豊嶋誠(檜山)、鈴木貞幸(二中)、大塚健三(浅内、愛知

から参加)、佐藤能雅(東雲)【39 期】菅原渉(下岩川)、大塚進(二中)、田村敏雄(一中)、金野峻明(一中)【40 期】

小林哲(東能代)、智田農(富根)、森田新一郎(沢目、能代から参加)【41 期】小河範也(二中)、佐藤治 *(東雲)、

正木修一 *(東雲)、原田税(浅内)、金子裕二(浜口)、田中亨 *(響中)【43 期】菊池忠夫(藤里)、福岡武(二ツ井)、

須藤正喜(八森)、高橋敦子(東能代、旧姓渡辺)【44 期】庄内俊憲(八森)【45 期】袴田邦夫(二中)、三浦洋(森岳)、

真崎裕(二中)、大塚雄蔵(二中)、鎌田泰宏(二中)、高松武史(金岡)、港基樹(常磐)、加藤成(下岩川、三種町

から参加)【46 期】石井喬(二中)、吉田真由美(一中、旧姓工藤)、平川尚(一中)【47 期】野村一哉(二中)、和

平忠幸(八森)、越中谷真喜(一中)、佐野輝彦 *(二中)【48 期】野村松信(檜山、秋田から参加)、淡路正則 *(一

中)【49 期】片谷浩之(二中)、松永京子(二中、旧姓三輪)、田村盛仁(二中)、大塚聡子(一中、旧姓佐藤)【50

期】石井鉄美(一中)、五十嵐浩英 *(二中、能代から参加)、藤田宏 *(一中)、【51 期】袴田亘(二中)【53 期】梶

原禎子(八竜)、吉田順(一中)【54 期】佐藤篤規(二中)、遠藤いぶき(東能代、旧姓畠山)【55 期】淡路和子(一

中)、嶋田久美子(常磐、旧姓工藤)【56 期】吉田由美子(鷹巣)【59 期】棚橋さゆり(一中)、越前谷久 *(二ツ井)

【66 期】高橋弘志(二ツ井)、清水洋志 *(八竜)【67 期】滝田祐作(一中)、小林祐子(峰浜)、小野立(一中)【78

期】今西拓磨(八竜)【82 期】今西望(八竜、新潟から参加)、小西慶平 *(一中)【83 期】塚本柚美 *(一中)【家族・

友人】津田富美子 *(嶋田 55 期)、五十嵐資和(奥様)

●同窓生出席者数(104 名) ●東京同窓会以外の同窓生(6名)

● *印は初参加者(14名) ●出身中学校名は卒業当時の校名

平成 25 年度総会  都合が悪く欠席しますと回答いただいた方 ( 敬称略 )

【15 期】吉田信一【17 期】茂呂定廣【19 期】鈴木良夫【20 期】塩谷隆二、金谷芳郎【22 期】村井克自【23 期】設楽義雄、

芳賀徹【24 期】木村信逸、中島正美、蓮沼旬、藤岡寛子、木村喜作【25 期】工藤尊久、民谷恒二、町田次男、栗原

俊一【26 期】堀良三、板倉富彌、松橋重美、八柳昭義、佐々木章、岩見尚夫、宮腰英彌、北村祐三【27 期】逸見政一、

田中郁三、高砂浩、斎藤秀夫、山田邦夫、野呂田徹義、後藤信義、石嶋喜直、栗原優子【28 期】須田正巳、穴山勝良、

石川輔宏【29 期】佐藤芙美恵、越前谷孝臣、塚本祝永、嶋田雄右、蓼沼正紀、赤塚鉄男、中田龍一、糟谷愛、山崎武、

清水武久【30 期】工藤憲己、宮腰七郎、石井拓夫、小形昇三、山木俊男、工藤泰昌、牧野尚義【31 期】檜森隆、小

田幸雄【32 期】布施悦夫、吉岡良隆、菅紀夫、奈良勝夫、大沢忠夫、芦崎昭紀、森田弘、森喬夫、武田忠孝、笠原強、

松橋厚【33 期】矢木信章、清野勝子、清水靖子、野原祐造、石原恵美子【34 期】斎藤彰悟、長岡忠光、金田三千夫【35

期】加賀亮司、恩田恒美、武田祥平、金子永喜、柳谷淳、横田眞理子、平澤正知、小山内与治兵衛、佐藤俊民、藤田昭、

平川徳道【36 期】智田慎正、本庄眞、深井学、嶋田星子、細田静夫【37 期】田村幸二、今野廣隆、加賀咲男、神馬

潤一、小杉山久晴、坂田静子、小野津世子【38 期】菊池正巳、成田正廣、森本由美、福田満男、鈴木健次、酒田正

克、荒川久敏、田村修平、佐藤春香、畑沢鉄三、袴田忠夫【39 期】下坂節男、関隆男、田村猛、直嶋博明、土田一

夫、安井努、泉龍英、諸沢隆一、持田訓【40 期】熊澤朝子、高橋博美、清水英宏【41 期】加藤秋夫、山谷敏文、佐

藤修、伊藤一美、山谷和則、成田忠幸、大久保英生、藤田久夫【42 期】佐藤行信、石川晴美、工藤俊一、工藤長彦【43

期】近藤信雄、北林博敏、石塚信一【44 期】原田治彦、武石栄伸、神田弘二、宮腰正己、渡辺隆幸【45 期】平野信任、

河田昌俊、小杉山乙矢【46 期】児玉憲悦、大塚晃、斉藤靖雄、秋林泰樹、田上道子、佐藤浩、佐々木恵、檜森祥生【47

期】大久保昭佳、本多恵子、大渕重人、柴田明尚【48 期】越後康一、澤口学、大高剛、長岡正人、北林蒔子【49 期】

今野泰則、田村弘文、近藤敏仁【50 期】佐藤孝也【51 期】萬寶通子、三浦美輝、河田康史、池内史彦、飛田恵、山

谷愼一【52 期】井潟正彦【54 期】斎藤伸一、三浦佳奈子【55 期】坂本勝則、浅野敦志、大山顕【56 期】渡辺直子【57

期】北野美穂子【58 期】田口豊隆【60 期】安井正彦、山口美幸【62 期】大高忠勉【64 期】滝百恵【67 期】倉本真

智子、柳谷真澄【75 期】簾内貴就【78 期】牧野友花【80 期】大坂美穂

●欠席でもお返事をいただけると大変ありがたいです。今年は是非ご参加ください!

Page 10: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

平成25年度 総会・懇親会のご報告

− 10−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

講演会 「視点を変えてみませんか」講師:中田 潤さん 

2013 年 10 月 5 日(土)、アルカディア市ヶ谷で能代高校東京同窓会総会・懇親会が賑やかに開催されました。今年も秋田や愛知からの参加者を含む 19 期から新卒の 83 期の 100 人を超える会員・同窓生が集い、同窓生同士で親睦を深めました。総会のあとに行われた能代在住の秋田県議会議員中田潤さん(第 35 期)の講演の要旨も合わせてご報告いたします。

 アンパンマンとバイキンマンの話から始めま

す。アンパンマンはいい者、バイキンマンは悪い

者という先入観がありますが、私はこう考えま

す。バイキンマンは、自分でばい菌城を作り、

UFOを作り、パソコンを使いこなしています。

一方、アンパンマンはちょっと雨に濡れたり、頭

をかじられると、高齢者のジャムおじさんに頼

り、独立していない。これからの時代生きていけ

ないと。

 視点を変えてみることで、県政を通してみた

「ふるさと」の報告をします。

 秋田県の一番の問題は人口減少です。2040 年

には 70万人を切るといわれています。三種町や

八峰町は人口の 50%以上が 65 歳以上になりま

す。現在、新生児が上小阿仁村は4人、藤里町は

9人です。町としての形態は維持できるのか、教

育的にも問題です。昨年の秋田県の人口減少は

1万 3000 人でした。まず、観光に力を入れて交

流人口を増やそうとしています。しかし、どうす

ればいいのか、県議会でも答えは出ません。

 現在、県会議員は 45 人。自民は過半数の 26

人。知事も自民。自民の考え方で県政は決まり、

スムーズに進んでいます。私のような少数政党は

どうするか。

 たとえば、大館能代空港を使ってもらうための

交渉。また、スマホでチェックする「徘徊老人探

索システム」を進めています。夏のメロンを長期

保存して冬に販売する実験もしています。この場

合、スマートフレッシュという薬剤が問題でし

た。リンゴやナシ、カキは農薬登録されています

が、メロンは認可されていません。当初、担当部

長は「国が認可していないものを秋田県ではでき

ない」との姿勢でした。しかし、「どこの国、ど

この県もやらないことをやろう」と知事に直訴

し、一転、現在、能代で実験中です。居酒屋や回

転寿しチェーン店で将来、秋田のメロンを食べて

もらう、そんな夢があります。

 次に「八郎湖の水質浄化計画」。高濃度酸素水

(高圧ボンベを使い、体積の 61%の酸素を水に

溶け込ませる)の使用で、アオコ発生を阻止する

だけでなく、ヘドロ(無酸素下で繁殖)も分解さ

れ、プランクトンのえさになります。現在、研究

中です。この水質浄化計画は、酸素を二酸化炭素

に換えることで、海水の二酸化炭素を増やし、の

りの養殖に試みたいとイトーヨーカドーが興味を

示しています。

 さらに、能代港が数年前、リサイクル港に指定

されました。これは、商業貿易港としては成り立

たないということでもあります。私は新たな事業

を立ち上げ、「エネルギー港」にしたい。その一

つとして、鉱さい場(銅山のカス集積場)跡地で

の、自然エネルギー利用の「メガソーラー計画」

があります。また、秋田県の「ふるさと創造プラ

ン」中にメタンハイドレード啓蒙活動があります。

私は一歩進めて、島根県や秋田県沖の海底調査

に、能代港から秋田県の調査船を出港させたい。

 人口減少が問題の、秋田にとって、「今までに

ない姿勢をとることが大事である」「人がやらな

いことをやる」。そして 2040 年人口が 70 万人

に減るのではなく、140 万人に増えるようにし

たいと考えています。

 構成/河田康史(第 51期)

Page 11: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 11−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

右手に地酒が並んでいますが、飲む前にしっかり総会。25年度

の総会では吉田真由美さん(第46期)が議長、松永京子さん(第

49期)が議事録作成を担当しました。

「秋田から東京に来て不安や寂しさがある中、同窓会で能代高

校の卒業生と出会うことができて安心しました。温かく迎え入

れてくださったのでまた参加したいと思いました」

塚本柚美(第 83期)

◀懇親会で、一関校長先

生がリコーダーを演奏

するというサプライズ。

▲会場では久しぶりに

丸テーブルを使い、おお

まかに卒業期ごとに自

由に座る形式にしまし

た。2011年の国体・軟式

野球応援の際に作った

横断幕も掲げています。

恒例の校歌斉唱。フレー!フレー!の・す・ろ!

※総会・講演会・懇親会・二次会の写真の一部は

東京同窓会のホームページからもご覧になれま

す。東京同窓会のブログにもこちらかお入りくだ

さい。

http://shoryokenji.web.fc2.com/

▼青森県三戸出身の歌手、坂

本りえさんがアトラクショ

ンとして出演しました。

Page 12: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 12−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

 高校卒業後、42年経過中

第43期 須藤 正喜

 高校時代では、希望と不安を抱えていた入学当

初の思い出が強く心に刻まれている。

 入学は昭和 45年だった。音楽4、美術2、書

道1の 7クラスあり、私は書道選択のG組だっ

た。正門を入ると右端に見える校舎2階の教室

で、下にはテニスコートが見渡せた。

 男だけの 40数人のクラスで、他の中学出身者

も多く、初顔合わせの級友たちは皆、第一印象は

異星人のごとき個性豊かな輝きを放ち、親和性の

ない分子が反発しあうような距離感を感じあった

ように思う。その新鮮さゆえか、今でも入学当時

の 15歳の個々人の顔が浮かび上がる。

 校内の恒例行事として、全校あげての「クラス

対抗球技大会」があった。バスケット部門に参加

したわがクラスは、中学での経験者数名を中心に

まとまりがよく、上級生のクラスをも打ち破り勝

ち進んだが、惜しくも決勝で確か3年生のクラス

に敗れて準優勝だった。中心選手の一人で足も速

くスポーツ万能だった佐藤君は、40 歳前にして

高速道で事故死した。眉目秀麗でハートも強い好

男子だった。

 私たちが1年の時から復活したのが「十里強

歩」。正門前を夜12時にスタートし、翌朝8時ま

でには歩き切る、まさに強行軍の課外活動だ。トッ

プは3時間台でゴールしたかもしれないが、初め

からタイムリミットの朝8時ぎりぎりを目標にす

る者も多かった。途中までは余裕で三々五々歩い

ていた集団も、最終盤には言葉少なく足を引きず

りながらも自力で辿り着かなければならない。中

継地点での父兄の接待のありがたさ、朝方時間を

気にしながら足の痛みに耐えて歩いたこと、後

日の階段昇降時の足の痛みの記憶は今も残って

いる。1〜3年の3回開催されて全て歩き切れ

たことは、幸運だったしその後の励みになった。

 全校レベルで開催される年 1回の「文化祭」

も大きなイベントだった。そこから複数のプロ

ミュージシャンが巣立っていった。そんな華々し

 大山行雄先生を招いて同級会

第48期 北林 蒔子

 卒業して初めての 48 期3年G組のクラス会

を、担任の大山行雄先生もお招きして開催しまし

た。事の始まりは、facebook でクラスメイトが

11 人ほど交流するようになり、そこでのやりと

りから、ぜひ担任の大山先生を交えたクラス会を

したいという声が大きくなりました。

 早速、秋田在住のメンバー2人が先生のお宅を

訪問し、その想いをお伝えしました。先生も喜ん

で下さり、8月の開催となりました。卒業後全く

消息の知らないクラスメイトもいるので、連絡先

を手分けして探したりと準備は進み、当日は 51

名(女子 10 名)中 22 名(女子6名)が集まり

ました。

 大山先生の挨拶からはじまり、大山先生から出

席点呼をしていただき、高校時代のように大きな

声で返事を。それからは、高校時代にタイムスリ

ップ。一人ひとりの近況報告も行われ、あっとい

う間の楽しい時間を過ごしました。

 その後は、また二次会で夜遅くまで盛り上がり

ました。

い舞台の片隅で、わが3年F組は教室でカジノを

開帳した。お金以外の何をかけたかは定かではな

いが、他校の女生徒を迎えてトランプゲームなど

で結構盛り上がった。受験を控えつつも向学心が

減退していた3年時での数少ない楽しい思い出で

ある。

 高校卒業後42年経過し、今年還暦を迎えた。卒

業後一度も再会できていない級友も多い。どこか

で元気に活躍していることを祈る。もう他者への

嫉妬も競争意識も薄れた。どこかの時点で共生し

た人たちとの和やかな邂逅が大きな喜びである。

その実感こそが年輪を重ねた恩恵なのだろうか。

Page 13: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 13 −

能代高校東京同窓会会報 第 24 号 平成 26 年(2014)

 「みたね桜まつり」で熱唱

 能代高校東京同窓会メンバーで構成する「松陵

クワイヤ」は 4 月 26 日中央区で開催された秋田

県三種町主催の「みたね桜まつり in 東京」に出

演しました。三種町役場の皆さんや在京秋田県出

身者など多くの観客が見守る中、三浦隆司ボクシ

ングWBC世界スーパーフェザー級チャンピオン

が登場し、プロの団体ミュージカルフレンズが歌

うという本格的なステージで、ゴスペル・ロック・

バージョンの「秋田音頭」と「オー・ハッピー・

デイ」を熱唱。軽いノリで参加したメンバーも、

だんだん高くなるハードルに「話が違うよ〜」と

言いながらも最後はテンションも上がって、楽し

みながらも真剣に取り組みました。

 参加者にコメントをいただきました。ここでは

抜粋し、全文は東京同窓会ブログに掲載します。

●一昨年の総会以来のゴスペルでしたが、日常で

はできないことを沢山体験できました。「秋田

音頭」のゴスペル・バージョンを宗田光悦先生が

この日のために作ってくれたのですが、ロバート

(菅原さん)の歌詞とユーミンを思い出させるよ

うなメロディーが最高でした。(石井鉄美 50期)

●みんなが楽しめる曲がいいねと、「秋田音頭」

をゴスペルにアレンジ、更にこの日のイベントに

合わせた三種バージョンの歌詞で大いに盛り上が

りました。秋には、これを能代高校バージョンに

してお届けしたいな! (菅原渉 39期 )

●舞台でゴスペルやるって !? どうかしてるぜいと

自分につっこみたくなるほど不安一杯でしたが、

一瞬にして楽しくなりました。レッスン後の能代

話や打ち上げ後のビールの味は格別で、日常生活

に戻りたくないほどでした!(高島雪絵 56期 )

●みたね桜まつりのコンサート後の興奮や反省

等々の冷めやらぬ時間(期間)が非常に長かっ

た。つまり長期に亘って楽しめたということにな

ります。 (庄内俊憲 44期 )

●初参加に緊張していましたが、ときたま出でく

る秋田訛りと、諸先輩達から醸し出される秋田の

雰囲気に魅了され、初練習から楽しく歌えまし

た!ソロ・パートもいただき、秋田音頭を沢山の

お客様の前で気持ちよく歌いました。次回は同期

誘って参加したいと思います!(赤川豊幸 69期)

●本番は庄内さんと二人のパートもあり、かなり

緊張しましたが、だからこそ歌い終えた時に達成

感、充実感を味わえたのだと思います。世代を越

えてステージで皆一つになる感覚は言葉では言い

表せないものがありました。 (清水洋志 66期 )

●学生時代はステージに上がったことがなかった

のが、ゴスペルを歌うなんて!と家族・親戚中の

笑いのネタにされてしまいました。しかし、いた

だいた DVD を見せると、凄い!と感心してくれ

ます。カダッテ、エガッタ!(秋林泰樹 46期 )

●いやぁ楽しく秋田音頭を歌うことが出来まし

た。それにしても、ふるさとの曲が中間に入る編

曲はすばらしいと思いました。(若狭秀巳 37期)

●歌うことが苦手な私にとって、参加の意志表明

をしてから緊張気味でしたが、練習を通して楽し

くなっていました。とはいうものの本番は人が

入っているのも相まって、楽しむどころか固まっ

てしまったことは良い思い出。(今西拓磨 78期)

●最初、気軽に返事をしてしまい、いざ練習に参

加してみると意外と本格的。おまけにソロ・パー

ト担当指名、振りも付き、ハードルは高くなる一

方でした。でも、歳の違う先輩方や後輩達との、

練習を頑張ったあとの反省会?のビールはモチロ

ン格別美味。 (吉田由美子 56期 )

●当日になってもさほど緊張していなかったので

ヘラヘラしていたら、肝心の本番でトチりまし

た。個人的に、今回のステージ(ゴスペル参加)

についての感想は「とても悔しい」。

(梶原禎子 53期 )

●今まで、味わったことのない体験でした。同窓

生以外は、皆さんプロ的存在。慣れない人前での

舞台で、一生懸命アシストしていただき、有難う

ございました。 (大塚進 39 期 )

「秋田音頭」のフィナーレ。歌唱指導の倉橋宇多子先生、ミュージカ

ルフレンズと共演しました。(写真提供/三種町役場企画政策課)

Page 14: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 14−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

 能高祭の映画上映

第51期 河田 康史

 いつでもDVDやBDで映画が見られる現在、

能高祭で映画を上映しているのだろうか? 今か

ら33年前は映画配給会社から2泊3日(上映前

日到着、上映翌日返却)で 16ミリフィルムを借

り(1万 5000 円ぐらいの予算?)、視聴覚室で

1日3回ぐらい上映したものだった。

 そんな時代の思い出話だ。音楽研究会と生徒会

執行部が中心になって上映映画は決めていた。1

年の時は、「戦艦ポチョムキン」(ソ連 75分)

と「ビートルズヒットパレード」(20 分)の2

本立て。「ビートルズ〜」は、「戦艦」レンタル

料が安かったため、私がビートルズ・ファンと

知っていた3年生がついでに借りてくれたもの。

プロモーション・フィルムの貼り合わせだった

が、すでに解散していたので、生はもちろんのこ

と、テレビでも放映されることはなかった時代。

観客は「戦艦」以上に盛り上がった。「レボリュー

ション」から始まり、「アイ・アム・ザ・ウォル

ラス」「ユア・マザー・シュッド・ノー」、そし

て「ヘイ・ジュード」で終了。4回の上映すべて

見た。今では、そのすべてがDVDやBDで見る

ことができるだけではなく、ポール限定だが、何

度も生で聞くことまでできた。長生きしてくれて

本当によかった。

 2年時は「ジョニーは戦場へ行った」(米112分)

の長尺1本。これはどうも印象に残っていない。

 3年時は、幻の「八月の濡れた砂」(藤田敏八

監督)(91 分)。幻というのは上映を決定し、

プログラムにも掲載したが、上映されなかったた

 東京探訪の会に参加して

第43期 高橋 敦子

 皆さん、東京同窓会のサークル(同好会)「東

京探訪の会」をご存じですか。特に規約があると

いうことはなく、気軽に参加できるサークルで

す。東京同窓会幹事の吉田真由美さんが呼びかけ

をしてくださいます。幹事の皆さんの豊富な情報

で、年に2回、都内探訪の会を設定してください

ます。

 私などは何の下調べもせず、のんびりと参加さ

せていただいております。都内をほとんど歩いた

ことがない私です。最近、普段のイメージと異な

る都会に興味が出て来ました。私のほんのわずか

めだ。上映映画の選択権は生徒にあった。映画に

詳しい生徒が情報を集めて例年選択していた。先

生からクレームが来たのはプログラム完成後だ。

 ストーリーは、8月の湘南を舞台に無軌道な青

春を謳歌する若者の物語。ストーリー以上に石川

セリの歌うけだるい主題歌が耳に残っている。当

時の日記によると、ストーリーにある若者の暴

走、セックスが問題になった。そこで、上映前日

の深夜(当時、生徒会執行部は能高祭期間中、泊

まり込みでした)、先生と生徒ら関係者が試写会

を行った後、議論した。予想したほどの激しい、

まずい映画だとは思わなかった。「これぐらいテ

レビでも…」。ある先生は「私もだめだというほ

どの映画ではないと思う。しかし、なぜ、この映

画を能高祭で見せたいのかと聞かれた時に、答え

に窮してしまう」。結局、「内容に対して、父兄

から文句があった場合、何の反論もできない」

「批判された時に説得できない」などの理由で中

止。一部の先生から「勇気ある決断」と認められ

たが、「校友時報 169 号」では「映画が執行部

の手落ちのために上映されなかったことも惜しま

れる(原文のまま)」と批判された。

 上映当日は、「在庫なし」と中止のおわびの張

り紙をして、確か運動部のビデオを流したような

気がする。期待してくれた友人たちにすまない思

いは残った。

 今の高校生だったらどういう判断をするのだろ

うか。

Page 15: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

− 15−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

東京同窓会には、同窓生の親睦のために以下の同

好会があります。これらの会に連絡を取りたい

人、新たな同好会の提案や希望がある人はご連絡

ください。

事務局メールアドレス:[email protected]

◇棋聖会

活動内容:囲碁・将棋の同好会です。年に3〜4

回程度、土日・午後の開催を予定しています。

代表者:石川正順(第29期)

◇能高五日会

活動内容:同窓生の青年部。若手同窓生たちの親

睦と交流を目的にした懇親会です。設立は2006年

1月5日。自分が若いと思っている人はだれでも

青年。入会資格は故郷と母校を愛していること。

代表者:石井喬(第46期)

◇樽子山会

活動内容:樽子山を卒業した世代が各期を越えて

参集し懇談します。元気な70歳台の楽しい寄集

まり会にしたいと思います。今年6月には入谷七

福神めぐりで集いました。

代表者:熊谷幸夫(第30期)

◇能球会

活動内容:年2〜3回、東京近郊のコースでゴル

フを楽しみます。

代表者:石井喬(第46期)

◇能高釣クラブ

活動内容:自然を満喫しながら渓流釣を楽しみ、

昼はバーベキュウ、夕方は温泉で疲れを癒します。

代表者:小河範也(第41期)

◇東京探訪の会

活動内容:年2回(予定)、日常あまり触れるこ

とのない「東京」を訪ね、約2時間のコースを散

策します。東京同窓会ブログに報告を掲載。

代表者:吉田真由美(第46期)

◇能高バスケの会

活動内容:能代カップやウインターカップ、日本

リーグやbjリーグ観戦、本校バスケット部やO

B会との交流などによる情報交換をしています。

東京同窓会ホームページに報告を掲載。

代表者:片谷浩之(第49期)

な興味関心を引き出してくれたのがこの探訪の会

です。

 三々五々集合。先輩・後輩諸氏とおしゃべりを

楽しみながらその日のコースを巡ります。

 初めての参加は、目黒の国立科学博物館付属自

然教育園と白金台探訪。広大な緑地とおしゃれな

白金台の対比が魅力的。恵比寿の三越では白神

フェア開催中で故郷の味探訪?

 昨年4月は深大寺・神代植物公園へ。電気通信

大学経由で、水木しげる氏の鬼太郎に見守られ

30 分程歩いたでしょうか。深大寺そばをいただ

いたあとは植物園へ。シャクナゲやボタンなど植

物の種類の多さは圧巻。

 昨秋は外苑のイチョウの黄葉を堪能しつつ、解

体予定の国立競技場へ。メダリストの小野喬先輩

の名前が刻まれたオリンピック記念プレートを見

上げながら、皆さん、「これは保存したいね」。

新宿御苑のプラタナスの並木。母校の旧校舎に至

るあの坂道を彷彿させるものがあり、しばしたた

ずむ…。

 そして、今春は三鷹駅から玉川上水、井の頭公

園へ。山本有三記念館では資料の中に、朝ドラで

話題の村岡花子の名前が…。建物や庭も素敵でし

た。

 いつでも行けそうで行けない東京。都会のよう

で自然が、文化が豊かな東京。まだまだ魅力いっ

ぱいの東京をぜひ、みなさんもぶらりと探訪しま

せんか。

樽子山を思い出させる新宿御苑のプラタナス並木。

秋の東京探訪の会で撮影。

Page 16: 平成26年度 能代高校東京同窓会総会のご案内nhs.cool.coocan.jp/newsletter/201424all.pdf · 2006年5月22日、江田島訪問記念(写真提供/関根市男)

平成 26 年度年会費納入者(敬称略) 平成 25(2013)年 8 月 1 日~平成 26(2014)年 7 月 31 日

【19期】大塚哲郎*、小林肇、鈴木良夫*、茂呂定廣 *【20期】金谷芳郎*【21期】五十嵐資和、信太吉右ヱ門、八杉和男*【23期】

矢口裕【24期】今村宏司、木村信逸 *、中島正美 *、山縣輝輔、小山黎子、蓮沼旬 *【25期】工藤尊久 *、佐々木胤麿、

民谷恒二 *、那須秋男、畠豊彦、栗原俊一 *、町田次男 *【26期】佐々木高博、畠山信孝、宮腰英彌 *【27期】大村真

陸郎、若松正雄、後藤信義 *、斎藤秀夫 *、山田邦夫 *、石嶋喜直 *、川井芳敬 *、田中郁三 *、檜森寛、栗原優子【28期】

須田正巳 *、宮腰義昭 *【29期】石川正順、越前谷孝臣 *、笹木広澄、嶋田雄右 *、塚本祝永 *、宮腰興起、宮腰瑞夫、

関根市男、清水武久 *、赤塚鉄男 *、太田勝治 *、中田龍一 *【30期】熊谷幸夫、藤田道義、山本正樹 *、渡辺傑 *、相

沢節夫 *【31期】小田幸雄 *、馬塲富男、大倉報三【32期】菅紀夫 *、高谷誠、野呂田正一、田中正敏、吉岡良隆 *、

森喬夫 *【33期】清野勝子 *【34期】石川信宏、斎藤彰悟 *、庄内正、西川廣正、畠山昇、長岡忠光 *【35期】石山眞、

金子永喜 *、川添能夫、干場革治、横田眞理子 *、金谷滿郎 *、平川徳道 *、中田潤 *【36期】大山金四郎、深井学 *、

嶋田星子 *、武田忠克 *【37期】新堀益夫、辻敏、若狭秀巳、坂田静子 *、小野津世子 *【38期】豊嶋誠、鈴木貞幸、

大塚健三、金谷守晶 *、佐藤能雅 *、袴田忠夫 *、佐藤春香 *、佐藤則男 *、酒田正克 *、福田満男 *【39期】大塚進、

金野峻明、菅原渉、田村敏雄、安井努 *、持田訓 *、直嶋博明 *【40期】熊澤朝子 *、小林哲、清水英宏 *、高橋博美 *、

智田農、森田新一郎【41期】小河範也、金子裕二、佐藤治、田村亨 *、原田税、正木修一、田中享、成田忠幸 *【42

期】佐藤行信 *【43期】菊池忠夫、近藤信雄 *、須藤正喜、高橋敦子、福岡武【44期】庄内俊憲、三国昇一 *、宮腰

正己 *、渡辺隆幸 *【45期】大塚雄蔵、袴田邦夫、真崎裕、三浦洋、鎌田泰宏、高松武史、港基樹、加藤成、河田昌

俊 *、小杉山乙矢 *【46期】石井喬、平川尚、吉田真由美、秋林泰樹 *、斉藤靖雄 *、田上道子 *【47期】越中谷真喜、

佐野輝彦、野村一哉、和平忠幸、大久保昭佳 *【48期】淡路正則、野村松信【49期】大塚聡子、片谷浩之、田村盛仁、

松永京子【50期】五十嵐浩英、石井鉄美、藤田宏、佐藤孝也 *、谷内晃 *【51期】袴田亘【52期】井潟正彦 *【53期】

梶原禎子、吉田順【54期】佐藤篤紀、遠藤いぶき【55期】淡路和子、嶋田久美子、大山顕 *【56期】吉田由美子【57期】

北野美穂子 *【59期】棚橋さゆり、越前谷久【66期】清水洋志、高橋弘志【67期】小野立、小林祐子、滝田祐作【78

期】今西拓磨【82期】今西望、小西慶平【83期】塚本柚美  以上合計182名

※年会費世帯制の適用者2組は二人の名前を掲載しました。

* マーク付きの人は総会欠席にもかかわらず会費を納入いただいた方です。

★紙面の都合で簡易版を掲載しました。総会資料 、東京同窓会ホームページでは詳細をご覧いただけます。

収 入 の 部 支 出 の 部項  目 予  算 決  算 項  目 予  算 決  算

総 会 収 入 840,000 579,000 総 会 費 1,265,000 983,798会 費 収 入 630,000 510,000 組 織 拡 張 費 30,100 3,708雑 収 入 45,150 117,134 一 般 管 理 費 220,050 164,297当期収入合計 1,515,150 1,206,134 当期支出合計 1,515,150 1,151,803

当 期 収 支 0 54,331前年度繰越金 899,925 899,925翌年度繰越金 899,925 954,256

松陵健児能代高校東京同窓会 会報 第 24 号     ■能代高校東京同窓会事務局     ■年会費振込先

発 行 日 平成 26 年9月1日        〒 103-0007             郵便払込口座番号 00150-7-27459

発   行 能代高校東京同窓会        東京都中央区日本橋浜町 3-35-5-504  加入者名 能代高校東京同窓会

発行責任者 菅原 渉             株式会社 ダイオージャパン内

編   集 会報誌委員会           電話 03-3660-1957

印   刷 株式会社 毎日新聞東京センター  FAX 03-5847-7056

− 16−

能代高校東京同窓会会報 第 24号 平成 26年(2014)

《編集後記》 ●太田勝治さんは第22号までの会報の印

刷をお願いしていた大森太田印刷の太田さんでもありま

す。いかに多くのことを太田さんに頼っていたか、思い

知っているところです。(淡路和子/第55期)●同窓会

報は思い出探しのようです。会報を手に、仲間の思い出

に触れては、同時代の自分を顧みる。これは後ろ向きか?

ではイベントに参加して、新しい出会いと思い出づくり。

編集参加も前向きの一歩。(河田康史/第51期)●今年

も母校の皆さんや、能代をはじめ秋田県内在住の同窓生の

方々に多々ご協力をいただいて発行することができまし

た。改めて感謝申し上げます。感想や次号へのリクエスト

などお寄せくだされば幸いです。(吉田真由美/第46期)

平成 26 年度(2014 年)収支決算報告書(平成 25 年 8 月 1 日〜平成 26 年 7 月 31 日)