平成27年3月2日 松戸市立南部小学校nanbu-e/20150304-175717.pdf · 6月から...
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平成27年3月2日
松戸市立南部小学校
3月は、1年の締めくくりの月。この1年を振り返って、健康の見直しをしてほしいと思います。
みなさんは、この1年間を振り返ってどんなことを思いますか?何かしらの病気やけがをしたかも
しれません。それらを予防し、もっと健康に過ごすために、「手洗いができていなかった。」「疲れ
ていた。」「けんかをしてしまった。」など、なぜそのとき病気やけがをしたのかをあらためて考え、
見直してみましょう。
そして、いま調子がよくないところがあれば、春休みのうちに受診し、治すようにしましょう。
耳のしくみと働き
私たちは、耳を使って音を聞いたり、自分の周りの情報を集めたり、コミュニケーションをとる
ために相手の言葉を聞いたりします。また、耳の奥には体のバランスをとるための器官があり、
動きを常に感じ取っています。いつも大事な働きをしている耳です。しくみをよく知って大切にした
いですね。
耳の知識
働き その1 音を聞きます
○ア耳介で集めた音は、○イ 鼓膜をふるわせ
ます。ふるえは、○ウ耳小骨をとおり、○エ蝸牛で
信号に変えられ、神経を伝わって脳に届き、
そこで「聞こえた」とわかります。
働き その2 バランスをとります
耳の奥にある○オ三半規管で体の回転を、
○カ 前提でかたむきを感じとります。それらの
信号を脳に受け、体が倒れないように手や
足を動かします。
☆耳あかは自然に、外へと押し出されてい
きます。そのため、耳そうじは、
耳の入り口あたりを軽くする
くらいで十分です。
☆耳の奥にある鼓膜の厚さは、
なんと 0.1mm!とてもデリケート
で破れやすいので、耳もとで大き
な声を出すのはやめましょう。
平成26年度の保健室利用状況のまとめ
●保健室利用者数 けが790人 病気222人
●学校でのけがによる病院へ受診した件数(骨折、目のけが、歯のけがなど) 20件
●感染症による出席停止 171人(インフルエンザA121人、溶連菌感染症32人など)
●学童災害の利用者件数(放課後や土・日曜日のけが) 20件
例年に比べて、けがや病気で利用する人は、少なかったですが、休日明けの日にけがや病気
で保健室を利用する人が多く、また欠席者も多くいました。学童災害の利用者件数は、例年より
多くなっています。休み中の過ごし方をもう一度、見直してみましょう。
ハンカチに名前を!
保健委員会では、毎週火曜日にハンカチチェックをしています。6月から始めて、最初は、6
0%くらいでしたが、最近では90%以上の児童が持ってくるようになりました。その反面、ハンカ
チの落し物が増えています。同じようなハンカチがたくさんありますので、ハンカチの隅に名前を
書くようにしてください。また、ハンカチがすぐに使えるように、ポケットに入れるようにしましょう。
溶連菌感染症にご注意!
2月中旬ごろから、溶連菌感染症にかかる児童が増えています。いろいろな学年で、10名ほ
ど感染しています。
☆溶連菌感染症とは
主にA群溶血性連鎖球菌による「のどの炎症」で、幼児・学童に多くみられます。扁桃腺炎
や
中耳炎・発熱を伴い、通常のカゼ症状よりもやや重い感じがします。
☆溶連菌感染症で気をつけたいこと
慢性疾患(腎炎・リウマチ熱・血管性紫斑病など)に移行しないようにすることが大切です。
医師の診察を早めに受け、指示に従ってきちんと薬を飲む必要があります。
☆感染予防
1.飛沫・接触感染でうつります。石けんでのていねいな手洗い、こまめなうがいを心がけまし
ょう。また、咳エチケットの励行にも心がけてください。
2.溶連菌感染症は、免疫が成立する病気ではないので、くりかえし感染する場合がありま
す。
3.感染力が強いので、家族にうつることがあります。そのため家族も検査をして、薬を飲む場
合もあります。
☆こんなことにご注意を…!
○はじめは、カゼの症状と変わりません。病院でのどの検査をしてもらって、溶連菌と分かるこ
とが多いです。
○抗菌薬を処方されます。医師の指示通り、きちんと飲むことが大切です。
○規則正しい生活をさせ、じゅうぶんな栄養と睡眠をとるようにしましょう。
○溶連菌感染症は、感染する病気ですので、「出席停止」となります。
○登校する時は、医師の許可が必要です。
「便秘」の予防
私たちの体は食べ物を食べると、食道、
胃、十二指腸、小腸、大腸を通りながら、
必要な栄養は体に吸収され、不要なもの
はうんちとして排泄されます。健康な状態
だと1~2日に1回以上うんちが出ますが、
3日以上出ない状態を「便秘」といいます。
うんちの中には病気の原因になったり、
脳の働きを抑えたりする“毒素”が含まれ
ているので、大腸にためておかずに、体の
外へ出しましょう。便秘を防ぐためには、
規則正しい生活習慣と、「うんちをがまん
しない」ことが大切です。
●便秘にならないためには
1.早起きして、朝ごはんを食べる時間と、トイレへ行く時間を作りましょう。
2.朝ごはんを食べましょう。そのことで腸が活発になり、うんちが出やすくなります。
3.体を動かすことで、さらに腸が刺激されて、うんちをしたくなります。
4.うんちがしたいと思ったら、がまんせずトイレへ行きましょう。
アレルギーは「予防」が大事!
春を感じるのはまだ少し先ですが、一足早く花粉症がやってきているようです。花粉症などの
アレルギーは、私たちの体に備わっている免疫(外から入った異物「抗原」に対して抵抗する仕組
み)が過剰に働くことで起こります。そして、それによってさまざまな症状が出るのです。
原因は、生活環境や遺伝などの他に、抗原に対して頻繁
に接触することなどです。
なぜ花粉症になるの?
花粉は、人間の体にとって、特に悪いものではないのですが、体を守る
仕組みである「免疫」が、花粉を悪いものとみなして、鼻水や
くしゃみ、なみだで外に追い出そうとするからです。
どうすれば予防できるの?
マスクをすると、吸い込む花粉の量を 3 分の 1 から 6 分の 1 に減らせ
ます。また、花粉がつきやすいのは、顔や手なので、外から帰ったら、
うがいをしたり、顔を洗ったりしましょう。
飛んでいるのは何の花粉?
○スギ(2月の初めごろ~)
○ヒノキ(3月中旬ごろから)
○イネ科(4月~10月ごろ)
今年の春の花粉飛散量予測は、去年
に比べて全国的に少なめとのこと。つらい
症状が少しでも軽く済むといいですね。
便秘のときのおなかの中はどうなっている?
便秘状態の大腸の中に
さらにうんちがたまると、
満員電車のようにギュウ
ギュウになって、おなかが
痛くなることもあります。
便秘になると
⇓
おなかが痛くなる
⇓
勉強や運動に集中できない
食道
胃
大腸
十二指腸
小腸