29p-0600 当院の bsi サー イランスの現 と改善 の...

1
29P-0600 院の BSI サーイランスの現と改善◯伊藤 由佳1 恵美子 2 田 2 ,藤2 石橋 3 田 美2 ,山形 正1 1 労災院薬, 2 労災看護3 労災院検[目的]当院の BSI サーベイランスの病棟ラウンドに参加し、今年度の結果及び ICT として改善すべきと思われた点を報告する。 [方法]月 2 回の病棟ラウンドを行い①感染率・カテーテル使用比・主な検出菌・ 使用した主な抗菌剤の報告、②CV挿入患者に症状が見られた場合の経過チェック、 ③サーベイランスチェックシートの記入状況について評価した。 [結果]①は、感染率 2.18%、カテーテル使用比 0.17、検出菌は Streptococcus 属、使用抗菌剤は第 3、第 4 セフェムが多かった。②は、対象者のカルテで経過チ ェックをした中に医師への確認がなされていない場合があった。③は、記入漏れ 等があり病棟によって差がみられた。 [考察]①感染率は今年度が 2.18%であり、昨年度の 3.84%と 2008 年度の NHSN の 平均値 2.4%と比較してよい結果であったと思われた。②担当看護師に感染の有無 を主治医に確認するように依頼した。今後は ICT として医師への血培提出等の依 頼を含め積極的に介入していきたい。③はラウンド毎に必要事項の記入の確認を 徹底し、また確認内容をふまえてサーベイランスチェックシートの見直しと現行 のサーベイランスマニュアルを改訂し、ラウンドのなかでスタッフ全員がサーベ イランスの意義、目的を理解、周知出来るように働き掛けて行きたいと考える。

Upload: tranhanh

Post on 06-Jul-2019

215 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 29P-0600 当院の BSI サー イランスの現 と改善 の みnenkai.pharm.or.jp/131abst/29P-0600.pdf29P-0600 当院のBSI サーベイランスの現状と改善への取り組み

29P-0600当院の BSIサーベイランスの現状と改善への取り組み◯伊藤 由佳子1,梅川 恵美子2,武田 香苗2,藤崎 里枝2,石橋 芳昭3,成田 美弥子2,山形 正裕1(1釧路労災病院薬,2釧路労災病院看護部,3釧路労災病院検査科)

[目的]当院の BSI サーベイランスの病棟ラウンドに参加し、今年度の結果及び

ICT として改善すべきと思われた点を報告する。

[方法]月 2回の病棟ラウンドを行い①感染率・カテーテル使用比・主な検出菌・

使用した主な抗菌剤の報告、②CV 挿入患者に症状が見られた場合の経過チェック、

③サーベイランスチェックシートの記入状況について評価した。

[結果]①は、感染率 2.18%、カテーテル使用比 0.17、検出菌は Streptococcus属、使用抗菌剤は第 3、第 4セフェムが多かった。②は、対象者のカルテで経過チ

ェックをした中に医師への確認がなされていない場合があった。③は、記入漏れ

等があり病棟によって差がみられた。

[考察]①感染率は今年度が 2.18%であり、昨年度の 3.84%と 2008 年度の NHSN の

平均値 2.4%と比較してよい結果であったと思われた。②担当看護師に感染の有無

を主治医に確認するように依頼した。今後は ICT として医師への血培提出等の依

頼を含め積極的に介入していきたい。③はラウンド毎に必要事項の記入の確認を

徹底し、また確認内容をふまえてサーベイランスチェックシートの見直しと現行

のサーベイランスマニュアルを改訂し、ラウンドのなかでスタッフ全員がサーベ

イランスの意義、目的を理解、周知出来るように働き掛けて行きたいと考える。