令和3年度音声教材普及推進会議 広島大学製作 e-pat(文字・画像 …
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令和3年度音声教材普及推進会議
広島大学製作
e-Pat(文字・画像付き音声教材)のご紹介
e-Pat(文字・画像付き音声教材)
発表者:広島大学人間社会科学研究科 准教授 氏間和仁研究員 山下 祥代
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e-Patの概要
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e-Pat(文字・画像付き音声教材)とは
• 広島大学が提供する音声教材です。
• EPUB + PDFのファイルで構成されています。
• UDブラウザ(中野泰志@慶応義塾大学)で閲覧します。
• 原本モード(PDF):原本教科書と同じレイアウトで,選択した部分を読み上
げたり,辞書で調べる事ができます。(全てに対応できないことがありま
す。)
• 読み上げモード(EPUB):文字のみのモードで,長文で読むのに向いていま
す。
• 読みを指定した合成音声のため,読み上げモードでは読みは正確ですが,抑
揚等が不自然です。
• 申請から短時間でご利用いただくためのe-Patβ(機械読み指定)と,e-Pat
(人的読み指定)の2段階で提供します。
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e-Patの提供タイミング
データ管理機関より教科書データを受け取る
Educational audio material with Picture And Text
1. データを1冊にまとめ、ページ数を合わせる
2. 読み上げ内容及び順序の再構成
3. 全ての漢字に振り仮名を振る
4. 誤読自動修正を行う
→ e-Patβとして提供
5. 人の手による誤読確認・修正を行う
6. 誤読確認を行う(ダブルチェック)
→ e-Patとして提供
国語・社会科から順にe-Patを製作しております。β版のみのお渡しになる教材もございますのであらかじめご承知おきください。
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文字・画像付き音声教材「e-Pat」(いーぱっと)
• 発達障害等のある小中高校生を対象に提供
• E-PUB(読み上げモード)+PDF(原本画像モード)
• App「UDブラウザ」(無料)による利用
UDブラウザ
拡大/縮小
読み上げ*合成音声の利用
書き込みメモ
読み上げ辞書
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2つのモード切り替え
• 2つのモードを簡単に切り替え可能
•原本の教科書のページ番号に対応
•ページ番号による切り替え機能→授業者によるページ指定への対応のしやすさ→教科書と音声による確認の切り替えのしやすさ
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申請について
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e-Patは,こんな児童生徒に適しています。
• 紙の教科書を読むことに困難がある方であれば申請できます。
• 紙の教科書では漢字が読めないので困る。
• 紙の教科書では読むには読めるが,内容の理解が難しく,音で聞くと理解が進む。
• 文字が小さくて読めないが,e-Patの拡大で読む事ができる。
• 聴覚に障害があり漢字の読みがカナで示されると助かる。
• 紙のページを手でめくることは難しいが,スイッチだとめくる事ができる。
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利用者からの申請方法
提供
障害認定:「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」または「現状報告書」に基づく認定
(1)e-Patβの提供(2)e-Patの提供(国語・社会)(3)e-Patの提供(希望教科)
<申請書類>様式A-1,2,3
(1)ダウンロードサイト(2)データDVDの送付(3)大学へ持参/郵送
①
④
③
②
⑤
申請に基づく教材製作
障害認定通知書
<申請教材リスト>様式B-1
⑥
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申請時「個別の教育支援計画」または「個別の指導計画」をご提出いただいた場合は,様式A2の提出は不要です。
e-Patの申請
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e-Pat
ステップ1 e-Patを検索
ステップ2 「申請方法」をクリック
e-Patの申請
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申請方法1(現在,e-Pat使用中の方が,次年度分を申
請する場合)
申請方法2(e-Patを初めて申請する方で,次年度,学
校が同じ場合)
申請方法3(e-Patを初めて申請する方で,次年度,学
校が変わる場合)
e-Patの申請申請方法2(e-Patを初めて申請する方で,次年度,学校が同じ場合)
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1.認定申請(様式A1,様式A2等,A3を利用します。)
メール,郵送のどちらかで申請できます。
2.障害認定(大学が行います)
音声教材の必要性について認定をする必要があります。
3.音声教材提供申請(様式B1を利用します。)
メールで,様式B1をお送りします。
4. 納品(提供)
まずは,e-Patβをお送りします!
個別の教育支援計画 or 個別の指導計画がある場合は様式A2は不要
iPad端末コード,使用教科書情報を記入,パソコンで作成
郵送の場合は,返信用封筒(84円切って貼付)もお忘れなく!
「教科書バリアフリー法」の規定により,認定する必要があります。
読みの困難さ or / and それへの支援が確認されれば認定。
e-Patの申請
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1.指導者もe-Patを申請いただけます!
指導者登録用に様式Cで申請します。
詳細は,申請時にご案内します。
2.オンラインでの読みの評価を行います!
Zoomで接続して,読みの評価を行います。
3. 新年度には年次更新手続きをお願いします!
新担当者情報をオンラインで調査いたいします。
4. 指導者用定期勉強会をオンラインで開催しています。
3.3.
寄せられた質問へのお答え
• 児童生徒のiPadやiPhone等のiOSデバイスにダウンロードして使用します。
• UDブラウザ(慶應義塾大学中野泰志研究室)をインストールすることで利用
することができます。
• イヤホン等を利用して音声を確認できますし,振り仮名でも確認できます。
• 解説動画をホームページに掲載し,OL定期勉強会も実施中です。
• 家庭学習での利用も可能です。
• 全ての教科・科目で製作できますが,優先順位があります。
• 教師が製作した教材等,PDFであればUDブラウザで利用できます。
• 障害認定は,普段の学校での支援の状況から広島大学氏間研究室が行います。
• UDブラウザないにサンプル教材が入っています。
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e-Pat申請・提供状況e-Patの申請及び提供の状況を報告します。
データの数値は、2021年7月31日時点のものとなってお
ります。
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2020年度 e-Pat提供実績
• 2020年度 188名
• 小学校 113名(60.1)
• 中学校 23名(12.2)
• 高等学校 1名(0.5)
• 特別支援学校(27.1)
• 小学部 36名(19.1)
• 中学部 11名(5.9)
• 高等部 4名(2.1)
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⼩学校60%
中学校12%
⾼等学校1%
特⽀(⼩)19%
特⽀(中)6%
特⽀(⾼)2%
2020年度 e-Pat提供実績
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• 1,835件(373タイトル)
• 小学校用教科書 248タイトル
• 中学校用教科書 98タイトル
• 高等学校用教科書 25タイトル
• 特別支援学校用教科書 2タイトル
2021年度 e-Pat申請状況
• 利用登録者数:282名
• 申請者数 197名(内、継続利用者 106名(56.4%))
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<申請者内訳>
• 小学校 96名(48.7)
• 中学校 43名(21.8)
• 高等学校 6名(3.0)
• 特別支援学校 (21.3)
• 小学部 5名(2.5)
• 中学部 32名(16.2)
• 高等部 5名(2.5)
⼩学校51%
中学校23%
⾼等学校3%
特⽀(⼩)3%
特⽀(中)17%
特⽀(⾼)3%
他教材の利⽤他⽀援の実施
2021年度 e-Pat提供実績
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申請 提供(%)
全体タイトル 364 142(39.0)
冊数 2,076 828(39.9)
⼩学校タイトル 196 105(53.6)
冊数 975 620(63.6)
中学校タイトル 130 27(20.8)
冊数 1,040 201(19.3)
⾼等学校タイトル 38 10(26.3)
冊数 61 7(11.5)
e-Patの活用事例紹介e-Patの活用方法についてアンケート調査や活用報告書、
学校訪問の記録から整理して紹介します。
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e-Pat活用状況について
• 3場面での活用:学校 ①集団指導 ②個別指導 ③家庭
• アンケート回答より(n=66)
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学校(集), 42
学校(個), 22
家庭, 33
その他, 1
74%(49)
52%(34)
28%(19)
① 学校 (集団指導)
<読み上げモード>
• フォーマット変更:自分の見やすい文字・レイアウトで音読する
• ルビ表示:フリガナを見ながら音読をする、一度聞いて音読する
• コピー&ペースト:教科書の重要部分をコピーしてノートアプリ
へ貼り付ける
<教科書画像モード>
• 拡大して見る:レイアウトが崩れないことが有効
• 書き込み:自分の字を拡大して見る
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② 学校 (個別〜小集団指導)
• 学習の導入:興味をもって取り組む意欲、理解につながる
<読み上げモード>
• 読み上げ:文章を見失うことが減った、読みやすいフォーマット
<教科書画像モード>
• 拡大して見る:ノイズカットにつながる
• 書き込み:ノートアプリとの併用による活用
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③ 家庭
• 音読練習に活用
• 学校での学びの記録を見て復習に活用
• 持ち運びが簡便になった
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実際の活用の様子
• 音読練習の様子
• 追いかけ読みの様子
• シャドーウィングの様子
• 授業中、書き込み機能を利用している様子
• Split Viewによるノートアプリとの併用の様子
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私たちの “ ” チラシをご覧ください
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