平成30年度⼤学発ベンチャー調査 調査結果概要 · 2019-05-08 · 1...
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平成30年度⼤学発ベンチャー調査調査結果概要
2019年5月
経済産業省 産業技術環境局
⼤学連携推進室
1
2018年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは2,278社。2017年度で確認された2,093社から185社増加。
2017年度からの増減は、2018年新設企業が98社、2018年以前に設立されていたが前回調査で把握できなかった企業が239社。2017年度調査後に閉鎖した企業は145社、大学発ベンチャーではなくなった企業が7社。うち、M&Aされた企業は10社。
大学発ベンチャー数の推移
54 55 62 70 84 97 112 130 165 215294
420566
747
960
1207
1430
16271755
1807
17491773
18462093
2278
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
(社)
本調査では、下記の5つのうち1つ以上に当てはまるベンチャー企業を「⼤学発ベンチャー」と定義している。1. 研究成果ベンチャー:⼤学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス⼿法を事業化する⽬的で新規に設⽴されたベンチャー2. 共同研究ベンチャー:創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設⽴5年以内に⼤学と共同研究等を⾏ったベンチャー3. 技術移転ベンチャー:既存事業を維持・発展させるため、設⽴5年以内に⼤学から技術移転等を受けたベンチャー4. 学⽣ベンチャー:⼤学と深い関連のある学⽣ベンチャー5. 関連ベンチャー:⼤学からの出資がある等その他、⼤学と深い関連のあるベンチャー
2
現存する大学発ベンチャーのうち、研究成果ベンチャーに分類される企業が最も多く58.9%(1,341社)。
大学発ベンチャー分類の推移
2016年度 2017年度 2018年度
企業数 比率 企業数 比率 企業数 比率
1.研究成果ベンチャー⼤学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で新規に設立されたベンチャー
1,107 60.0% 1,238 59.1% 1,341 58.9%
2.共同研究ベンチャー創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設立5年以内に⼤学と共同研究等を行ったベンチャー
166 9.0% 191 9.1% 218 9.6%
3.技術移転ベンチャー既存事業を維持・発展させるため、設立5 年以内に⼤学から技術移転等を受けたベンチャー
73 4.0% 78 3.7% 95 4.2%
4.学生ベンチャー⼤学と深い関連のある学生ベンチャー 387 21.0% 436 20.8% 467 20.5%
5.関連ベンチャー⼤学からの出資がある等その他、⼤学と深い関連のあるベンチャー
112 6.1% 132 6.3% 154 6.8%
分類不明 1 0.0% 18 0.9% 3 0.1%
合計 1,846 100.0% 2,093 100.0% 2,278 100.0%
※比率は小数点第二位を四捨五入しているため、合計は100%にはならない。
3
2004~2007年に設立(設立後11~14年経過)した企業、2014~2017年に設立(設立後1~4年経過)した企業が多い。
設立年別大学発ベンチャー数
n=2,255
56
10 14 1524
42
64
80 84
99
124
138130
121
8373 69
101
88
109
123
147
179184
98
0
40
80
120
160
200
(社)
※数値は現在判明しているものであり、後年度の調査により増減する場合がある。
※()内の値は設⽴後経過年数
4
現在、上場している大学発ベンチャーは64社あり、時価総額は2.4兆円。上場年は2013年が最も多く13社。
2016年度調査以降で解散等とした企業386社のうち、M&Aによるものは16社※。
大学発ベンチャーのIPO、M&A
8
1
5
1
2 2
1
5
3
13
7 7
3
5
3
0
4
8
12
16
(社)
上場年
⼤学発ベンチャーのIPO社数
上場企業数:64社時価総額:2.4兆円
(2019/2/21現在)
M&A実施年
企業数 ベンチャー分類 業種 解散等数
2015年度以前
4社研究成果ベンチャー:2件学⽣ベンチャー:1件無回答:1件
バイオ・ヘルスケア:2社ITアプリケーション:1社その他・不明:1社
ー
2016年度 5社研究成果ベンチャー:2件共同研究ベンチャー:1件無回答:2件
バイオ・ヘルスケア:2社ITアプリケーション:1社素材:2社
169社
2017年度 5社研究成果ベンチャー:2件学⽣ベンチャー:2件技術移転ベンチャー:1件
バイオ・ヘルスケア:2社ITアプリケーション:1社環境テクノロジー:1社その他・不明:1社
73社
2018年度 2社研究成果ベンチャー:1件共同研究ベンチャー:1件
バイオ・ヘルスケア:2社 144社
※過年度調査において既に⼤学発ベンチャーの調査対象でなくなった企業も含まれるため、P1のM&Aとする10社とは一致しない。
※M&A実施年(2016年度)には、M&A実施年が不明な企業も含む。※解散等数は各調査年度における報告値であるが、必ずしも当該年度に解散等をしたものではない。そのため、M&A実施対象企業が当該年度の解散等数に含まれていない場合がある。
⼤学発ベンチャーのM&A件数
5
大学別は東京大学が最も多く、京都大学、筑波大学、大阪大学と続く。
2016年度からの増加数は、京都大学が最も多く、東京大学、筑波大学と続く。
大学別大学発ベンチャー数の推移
順位 ⼤学名 2016年度 2017年度 2018年度
1 東京⼤学 227 268 271
2 京都⼤学 103 154 164
3 筑波⼤学 80 104 111
4 ⼤阪⼤学 80 102 106
5 東北⼤学 76 86 104
6 九州⼤学 74 88 90
7 早稲田⼤学 63 79 82
8 慶應義塾⼤学 57 69 81
9 名古屋⼤学 49 81 76
10 東京工業⼤学 65 69 66
11 デジタルハリウッド⼤学 44 53 51
12 北海道⼤学 48 51 50
13 広島⼤学 41 46 45
13 龍谷⼤学 36 43 43
15 九州工業⼤学 44 44 42
16 会津⼤学 32 32 33
16 岡山⼤学 29 32 30
18 ⽴命館⼤学 34 28 29
19 名古屋工業⼤学 21 27 28
20 神戸⼤学 27 32 28
21 グロービス経営⼤学院⼤学 25 26 26
22 静岡⼤学 20 22 25
23 同志社⼤学 17 25 25
23 熊本⼤学 13 19 23
23 電気通信⼤学 13 27 22
26 三重⼤学 22 23 21
26 徳島⼤学 13 22 21
26 横浜国⽴⼤学 17 19 20
29 東京農工⼤学 22 23 20
29 日本⼤学 14 21 20
2
3
4
5
5
6
6
6
6
6
7
7
7
8
8
9
10
16
19
24
26
27
28
31
44
61
0 10 20 30 40 50 60
北海道⼤学
横浜国⽴⼤学
広島⼤学
静岡⼤学
長岡技術科学⼤学
日本⼤学
鹿児島⼤学
琉球⼤学
鳥取⼤学
山口⼤学
デジタルハリウッド⼤学
龍谷⼤学
名古屋工業⼤学
同志社⼤学
徳島⼤学
電気通信⼤学
熊本⼤学
九州⼤学
早稲田⼤学
慶應義塾⼤学
⼤阪⼤学
名古屋⼤学
東北⼤学
筑波⼤学
東京⼤学
京都⼤学
(社)
⼤学別⼤学発ベンチャーの増加数(2016~2018年度)
6
地域別では関東が最も多く、近畿、九州と続く。2016年度と比較すると、沖縄、中部の増加率が大きい。
地域別大学発ベンチャー創出数の推移
70
154
927
117
382
142
45
169
16
74
157
1,026
133
408
117
50
179
23
75
166
1,070
142
423
119
48
187
23
7.1% 7.8%
15.4%
21.4%
10.7%
-16.2%
6.7%
10.7%
43.8%
-20%
0%
20%
40%
60%
北海道 東北 関東 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄
0社
300社
600社
900社
1,200社
2016年度からの増加率
⼤学発ベンチャー企業数
2016年度 2017年度 2018年度 増加率
※地域区分は経済産業省地方経済産業局の管轄区分による。
7
東京都が最も多く664社、大阪府、京都府、神奈川県、福岡県と続く。
都道府県別大学発ベンチャー創出数の推移
75
4
19
84
916
34
83
9 1221
49
129
24
3
1711 7
2217
50
85
20
50
145150
49
11 714
7
3344
21 208 10 10
112
6 6
24
8 7
24 23
664
0
50
100
150
200
600
700
北海道
青森県
岩⼿県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
⼤阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
⼤分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
(社)
8
業種別では、バイオ・ヘルスケア・医療機器が最も多く、ついでIT(アプリケーション、ソフトウェア)、その他サービスの順に多く、過年度と同様の傾向。
2017年度調査と比べると、バイオ・ヘルスケア・医療機器が43社、その他サービスの企業が59社、多く把握された。
業種別大学発ベンチャーの推移
複数回答
649
462
216
234
702
219
667
590
417
209
228
659
186
614
512
381
178
208
573
174
557
0 100 200 300 400 500 600 700 800
その他サービス
ものづくり(ITハードウェア除く)
化学・素材等の自然科学分野(バイオ関連を除く)
環境テクノロジー・エネルギー
バイオ・ヘルスケア・医療機器
IT(ハードウェア)
IT(アプリケーション、ソフトウェア)
(社)
2016年度
2017年度
2018年度
9
代表者の年代は、60歳以上が最も多く40.8%(172社)、10代20代は合わせて5.7%(24社)。
代表者の性別は、男性が91.9%(352社)。
大学発ベンチャーに関する調査回答企業の概要(代表者の年代・性別)
10代
7社
1.7%
20代
17社
4.0%
30代
53社
12.6%
40代
85社
20.1%
50代
88社
20.9%
60歳以上
172社
40.8%
代表者の年代
男性
352社
91.9%
女性
31社
8.1%
代表者の性別
n=422 n=383
10
出口戦略は、新規株式公開(IPO)したい企業が最も多く33.3%(161社) 。事業売却(M&A)を出口戦略とする企業は11.2% (54社)と少ない。
事業ステージ別には、PoC前から単年度赤字までの企業はIPOが最も多く、単年黒字累積赤字や累積赤字解消の企業は、自社の売上げ規模等の拡大を目指したいとする企業の割合が多い。
大学発ベンチャーの出口戦略
出口戦略、事業ステージともに単回答※「全体」には事業ステージが無回答の企業を含むため、各事業ステージの企業数の合計とは一致しない。
11.4%
26.4%
42.5%
49.3%
60.0%
33.3%
7.0%
8.0%
15.0%
14.1%
12.0%
11.2%
37.7%
35.6%
26.8%
15.5%
14.0%
27.3%
15.8%
4.6%
2.4%
1.4%
5.6%
0.9%
4.2%
1.0%
7.9%
5.7%
3.9%
4.2%
4.0%
5.4%
19.3%
19.5%
9.4%
11.3%
10.0%
16.1%
単年度黒字且つ累積赤字解消(n=114)
単年度黒字且つ累積赤字(n=87)
単年度赤字(n=127)
PoC後(n=71)
PoC前(n=50)
全体(n=483)
新規株式公開したい(IPO) IPOではなく、自社又は事業の一部を他企業等に売却したい(M&A)
IPOやM&Aではなく、売上規模や従業員数の拡⼤を⽬指したい IPOやM&Aではなく、現在の売上規模や従業員数を維持できればいい
すでにIPOしている その他
特に考えていない
11
全体では、理工系の大学・公的研究機関の研究者が最も多く76.7%。ついで企業の技術者・研究者が44.2%。
役職別では、CFOは中小企業経営層や企業の技術者・研究者出身が多いが、それ以外では、理工系の大学・公的研究機関の研究者出身が多い。
現在の経営層の経歴
複数回答
3.5%
1.7%
2.9%
11.5%
0.0%
5.0%
6.1%
0.0%
0.0%
18.9%
3.9%
9.4%
12.3%
1.7%
4.3%
16.9%
7.8%
11.9%
29.8%
20.9%
35.2%
24.3%
30.2%
44.2%
26.3%
11.0%
11.9%
24.3%
28.0%
37.0%
17.5%
12.2%
7.6%
22.3%
13.6%
24.6%
31.6%
76.2%
63.8%
19.6%
46.5%
76.7%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
COO(n=114)
技術顧問(n=172)
CTO(n=210)
CFO(n=148)
CEO(n=361)
全体(n=403)
⼤学・公的機関の研究者(理工系)
⼤企業経営層
中小企業経営層
技術者・研究者
企業従業員(除技術者・研究者)
金融機関・投資機関
その他
12
全体では、知人・取引先からの紹介が最も多く52.5%。
人材別では、研究開発人材は知人・取引先からの紹介が多い。経営人材、営業販売人材、財務人材は、獲得していないと回答した企業が最も多い。
人材の獲得手段
複数回答
40.1%
44.3%
21.7%
45.7%
36.4%
5.8%
6.1%
9.9%
6.5%
14.5%
3.6%
9.1%
13.1%
1.4%
15.2%
12.6%
16.3%
23.9%
5.4%
26.7%
8.3%
9.5%
14.2%
1.4%
18.1%
31.0%
30.7%
39.7%
30.4%
52.5%
4.3%
3.8%
24.1%
6.5%
26.0%
5.1%
1.9%
1.6%
8.7%
9.4%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
財務人材
(n=277)
営業販売人材
(n=264)
研究開発人材
(n=373)
経営人材
(n=276)
全体
(n=415)
VCからの紹介
⼤学からの紹介
知人・取引先からの紹介
ハローワーク
人材派遣・紹介会社
自社HPでの募集
その他
獲得していない
87.5%
57.0%
60.0%
36.4%
48.2%
57.8%
49.0%
21.4%
34.8%
42.1%
31.4%
24.0%
45.5%
39.3%
34.4%
39.6%
42.9%
39.1%
34.2%
12.5%
11.6%
16.0%
18.2%
12.5%
7.8%
11.5%
35.7%
26.1%
23.7%
その他
(n=7)
取締役として経営陣に参入
(n=87)
海外事業展開の支援
(n=26)
販路開拓の支援
(n=70)
IPO等の出口戦略に関する助言
(n=59)
資本政策に関する助言
(n=95)
ビジネスプランに関する助言
(n=101)
営業販売人材の紹介
(n=14)
研究開発人材の紹介
(n=23)
経営陣の紹介
(n=38)
効果があった まずまずの効果があった 効果がなかった
13
VC等から受けた資金提供以外の支援として、海外事業展開の支援(60.0%)、資本政策に関する助言(57.8%)が効果があった。
効果がなかったものとしては、営業販売人材の紹介(35.7%)。
VC等から受けた資金提供以外の支援とその効果
単回答
14
アライアンス対象機関は、大学・公的研究機関とは76.4%が既にアライアンスを実施しており、今後は国内大企業とのアライアンスを希望する企業が78.0%と最も多い。
対象領域については、研究領域で既に多くの企業がアライアンスを実施しており、今後は開発や販売・マーケティング領域でのアライアンスを希望する企業が多い。
他者とのアライアンス
複数回答
80.4%
69%
44%49%
67.3%
72.5%
55.0%
72.1%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
研究領域
開発領域
製造・⽣産領域
販売・マーケティング領域
対象領域
既に実施(n=423) 今後希望(n=251)
76.4%
50.6% 51.8%
21.3%
3.8%
27.7%
52.0%
78.0%
62.0%58.0%
4.0%
16.0%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
⼤学・公的
研究機関
国内⼤企業
国内中小企業
海外企業
その他
実施していない・特にない
対象機関
既に実施(n=423) 今後希望(n=251)
15
関係企業を通じた販路の紹介が全ての事業ステージで最も有効。
展示会やピッチイベント等の直接的な広告活動はPoC後以降に大幅に増加。Webや紙面広告等、不特定多数に対する広告活動は、ステージが上がるにつれて増加傾向。
顧客開拓に有効な方法(事業ステージ別)
複数回答
16%
42%
12%14%
20%
8%10%
21%
50%
10% 11%
42%
18% 18%
26%
59%
11%
20%
50%
21%
8%
15%
58%
15%
26%
48%
34%
13%8%
52%
8%
17%
52%
33%
15%
0%
25%
50%
75%
VC・入居先・金融機関等を通じた販路の紹介
関係企業(共同研究先や取引先、出資を受けた企業
等)を通じた販路の紹介
外部営業人材の獲得による営業力の強化
商社を活用した代理販売
直接的な広告活動(展示会やピッチイベント等)
不特定多数に対する広告活動(Webや紙面広告等)
その他
PoC前(n=50) PoC後(n=72) 単年度赤字(n=131) 単年度黒字且つ累積赤字(n=88) 単年度黒字且つ累積赤字解消(n=111)
16
事業ステージを「前期」と「後期」に分類。また、前期は正社員数CAGR、後期は売上高CAGRを成長指標として設定。
前期と後期それぞれにおいて、成長指標の中央値以上を「高成長グループ」、中央値未満を「低成長グループ」とし、両グループで実施率の差が見られるものを成長要因とした。
大学発ベンチャーの成長要因(分析の考え方)
38
1211
5
17
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
0
10
20
30
40
0-10% 10-20% 20-30% 30-40% 40%-
ステージ前期・正社員数CAGR ヒストグラム
頻度(左軸) 累積相対度数(右軸)
20
57
21
13 9
27
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
0
20
40
60
0%未満 0-10% 10-20% 20-30% 30-40% 40%-
ステージ後期・売上高CAGR ヒストグラム
頻度(左軸) 累積相対度数(右軸)
※成長指標は5年間のCAGR。ただし、設⽴から5年未満の企業は、設⽴時から現在までの期間のCAGR。
ステージ 対象 成長指標
前期 POC前~POC後正社員数CAGR
高成長グループ(34社):14.9%(中央値)以上低成長グループ(49社):14.9%未満
後期 単年度赤字~単年度黒字・累積赤字解消売上高CAGR
高成長グループ(83社):9.1%(中央値)以上低成長グループ(80社):9.1%未満
17
ステージ前期では、エンジェル・VCからの出資あり、国内大企業とのアライアンス、技術顧問が企業の技術者・研究者などが成長要因。
ステージ後期では、CEOが企業の経営層(経歴あり)が成長要因。
大学発ベンチャーの成長要因(分析結果)
エンジェル・VCからの出資あり(35.2)
実施率の差(高成長G実施率-低成長G実施率)
30%
20%
15%
-15%
国内大企業とのアライアンス(25.2)
大学・公的研究機関とのアライアンス(21.0)
インキュベーション施設への優先的な入居(18.0)
大学施設の利用(16.0)
技術顧問が企業の技術者・研究者(18.8)
関係企業を通じた販路の紹介(16.0)
大学から特許取得支援(-15.3)
研究領域でのアライアンス(13.8)
技術顧問が大学・公的機関の研究者(理工系)(18.2)
海外市場をターゲットとしている(15.0)
0%
ステージ前期企業成長指標:正社員CAGR
エンジェル・VCからの出資あり(7.7)
15%
10%
5%
-5%
技術顧問が企業の技術者・研究者(7.1)
0%
公的調達あり(11.4)
大学によるベンチャー企業の公認(-7.8)
大学からの起業/経営相談(-6.6)
大学施設の利用(-6.9)
CTOが大学・公的機関の研究者(-5.3)
商社を利用した代理販売(-5.2)
CEOが企業の経営層(15.8)
大学から特許取得支援(-16.9)
-15%
ステージ後期企業成長指標:売上高CAGR
人材
資金
アライアンス
販路開拓
大学からの支援
赤枠/下線:実施率の差が有意な取組
枠線なし:実施率の差は有意ではないが、実施率の差が大きい取組
( )内は実施率の差
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委託先:株式会社価値総合研究所
(1)大学発ベンチャー設立状況調査■実施時期:2018年9⽉■実施対象:全国の大学、高専、TLO、インキュベーション施設、都道府県(計994機関)■実施項目:各実施対象機関が把握している大学発ベンチャーをアンケートにより調査。
アンケートで把握できた大学発ベンチャーのうち、現存確認できないもの等を除外し、現存する大学発ベンチャーのみを抽出。
■発送数/回収数:994発送/ 638回収
(2)大学発ベンチャー実態調査■実施時期:2018年12⽉■実施対象:「(1)大学発ベンチャー設立状況調査」によって設立が把握された大学発ベンチャー■調査項目:各大学発ベンチャーの基本情報や主力製品・サービス、及び人材、他者とのアライアンス
等の状況■発送数/回収数:2,230発送/ 522回収
(参考)調査手順概要