平成30年度商取引・ サービス環境の適性化に 係る事業 - meti5.4 5.8 5.9 6.6 6.8...

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2019131ソーシャルビジネスに係る市場調査: 最終報告書 平成30年度商取引・ サービス環境の適性化に 係る事業

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  • 2019年1⽉31⽇

    ソーシャルビジネスに係る市場調査: 最終報告書

    平成30年度商取引・サービス環境の適性化に係る事業

  • 1

    (2) 産業視点での活⽤余地と問題/制約

    (1) ⾃治体視点での活⽤余地と問題/制約

    3. ソーシャルビジネスを活⽤した産業振興の⽅向性

    (2) 課題解決に向けた⾃治体によるソーシャルビジネス活⽤事例

    (1) 地⽅⾃治が直⾯する社会課題

    2. 地⽅⾃治が直⾯する社会課題とソーシャルビジネス活⽤の現状把握

    1. サービス産業全体の⽅向性を踏まえたソーシャルビジネスの位置づけ

  • 2

    1. サービス産業全体の⽅向性を踏まえたソーシャルビジネスの位置づけ

  • 3

    売上⾼ベースでは第三次産業(サービス業)が全産業の75%を占め、サービス業の中では卸売業、⼩売業、建設業が⼤きい産業別売上⾼

    0

    80

    20

    40

    60

    100 5(0)

    (兆円, %)

    396(24)

    1,223(75)

    売上⾼

    第⼀次産業(農林⽔産業)

    第⼆次産業(製造業)

    第三次産業(サービス業)

    1,625(100)

    20

    60

    0

    40

    80

    100

    (兆円、%)

    その他 247(20)

    ⑥飲⾷業60(5)

    ⑬学習⽀援業4(0)

    ①卸売業 346(28)

    ②⼩売業 115(9)

    ④介護業77(6) ③建設業

    108(9)

    ⑤保険業74(6)

    ⑦⾦融業51(4) ⑧⽣活関連娯楽業46(4)

    ⑨医療業34(3)

    ⑩情報通信業29(2) ⑪輸送・物流業27(2) ⑫宿泊業6(1)

    売上⾼

    1,223(100)

    全産業の売上⾼に占める第三次産業の割合 第三次産業の売上に占める業種別の割合

    出所: 「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001095895)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 4

    従業者数ベースでは第三次産業(サービス業)が全産業の80%以上を占め、サービス業の中では飲⾷業、⼩売業、医療業が⼤きい産業別従業者数

    100

    80

    40

    60

    20

    0

    9(17.5)

    53(100.0)

    0(0.6)

    43(81.8)

    第⼆次産業(製造業)

    第三次産業(サービス業)

    第⼀次産業(農林⽔産業)

    従業者数

    (百万⼈(%))

    60

    100

    80

    40

    20

    0 従業者数

    (百万⼈(%))

    ⑤保険業0.6(1.5) ⑪輸送・物流業2.1(4.8)

    43.5(100.0)

    ⑨医療業3.8(8.7)

    ⑥飲⾷業6.7(15.3)

    ⑩情報通信業1.1(2.6) ⑧⽣活関連・娯楽業2.1(4.9)

    ④介護業2.9(6.8) ⑦⾦融業0.9(2.0)

    ②⼩売業4.5(10.3)

    ①卸売業3.3(7.7)

    ③建設業3.5(8.1)

    その他 10.6(24.5)

    ⑫宿泊業0.6(1.4)

    ⑬学習⽀援業0.7(1.6)

    全産業の従業者1に占める第三次産業の割合 第三次産業の従業者に占める業種別の割合

    1. 経済センサスの対象となっている事業所/企業の従業者数(当該事業所に所属して働いている全ての⼈)。総務省統計局の労働⼒調査によると、役員を除く雇⽤者5579万⼈出所: 「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001095895)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 5

    企業数ベースでは第三次産業(サービス業)が全産業の90%近くを占め、サービス業の中では飲⾷業、建設業、⼩売業が⼤きい産業別企業数

    20

    0

    100

    80

    40

    60

    320(89.1)

    2(0.7) 37

    (10.2)

    第三次産業(サービス業)

    第⼀次産業(農林⽔産業)

    企業数

    第⼆次産業(製造業)

    (万社、(%)) 359(100.0) 100

    80

    60

    40

    20

    0

    (万社、(%))

    企業数

    320(100.0)

    ⑧⽣活関連娯楽業34(10.7)

    ②⼩売業40(12.5)

    ⑬学習⽀援業10(3.0)

    ④介護業6(1.9)

    ⑩情報通信業3(0.8)

    ⑪輸送・物流業5(1.7)

    ⑥飲⾷業61(19.0)

    ①卸売業20(6.3)

    その他72(22.7)

    ⑨医療業22(6.7)

    ⑤保険業2(0.7)

    ⑫宿泊業3(1.0)

    ③建設業41(12.8)

    ⑦⾦融業1(0.2)

    全産業の企業数に占める第三次産業の割合 第三次産業の企業数に占める業種別の割合

    出所: 「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001095895)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 6

    現状、サービス産業はトップラインの収縮、コストの⾼⽌まり、業界基盤の持続可能性の低下という3つの課題があるが、その背景には6つの事象が存在サービス産業が抱える課題と解決の⽅向性

    ⼈⼝減少に伴う市場(消費者数)の縮⼩

    過当競争に伴う単価の下げ⽌まり

    新しい付加価値の創出不⾜

    従来からの⾮効率な事業運営/サービス提供の仕組みが引き続き存在

    従業員解雇が困難なことによる⼈員の最適化不⾜

    ⼀部業種における⼈⼿不⾜の深刻化

    サービス産業が抱える課題 実際に⽣じている事象

    • 若い世代が保険加⼊の必要性を感じておらず、加⼊者減少がトレンド (保険業)• 消費者がデリバリー/On the Go(中⾷)に流れており外⾷産業⾃体が縮⼩ (飲⾷業)

    • ⼩規模事業者が値下げ競争で顧客を取り合う状況(⽣活サービス業)• プレイヤーが多く、かつ購買⼒の向上も限定的なため構造的に単価を上げにくい(飲⾷業)

    • リアルならではの付加価値を明確化できず、ECに対抗できていない(⼩売業)• テクノロジーにより調達/リスク管理の必要性低下。代わりの提供価値が不透明(卸売業)

    • 注⽂タッチパネル化、⽀払いQRコード化等スト削減余地は多いが⼤⼿中⼼(飲⾷業)• 百貨店等では未だにFAXでの注⽂や紙での在庫管理も普通 (⼩売業)

    • 効率化/デジタル化が進めば⼀般職の仕事はなくなるが、⼤量の⼀般職のスキル転換は容易ではなく、経営陣としても⼆の⾜ (⾦融業、保険業)

    • ⻑時間労働が常態化しており給料も低い。徒弟制度のような⽂化も残っており特に若⼿には働きづらい (飲⾷業)

    課題の背景1

    2

    3

    4

    5

    6

    トップラインの収縮

    業界基盤の持続可能性の低下

    コストの⾼⽌まり

    収益性/⽣産性の低下

    I

    II

    III

  • 7

    サービス業各業界は⼀⼈あたり売上が低く、かつ、⼀部は過去4年間の増加率も低迷サービス産業が抱える課題 ︓トップラインの収縮

    業界別⼀⼈あたり売上(2016年)

    5 9 9 1013 15

    21 23 26 26 2631 31

    43

    60

    103

    116

    0

    50

    100

    150

    ⑫宿泊業

    全産業平均

    (百万円)

    ⑬学習⽀援業

    ⑧⽣活関連・娯楽業

    ⑪輸送・物流業

    ⑥飲⾷業

    ③建設業

    ⑨医療業

    農林⽔産業

    ④介護業

    その他

    ⑤保険業

    ②⼩売業

    ⑩情報通信業

    製造業

    ⑦⾦融業

    ①卸売業

    -2 -1

    7 89 10 10 11

    12 1315 16

    20

    25 25 2627

    -10

    0

    10

    20

    30

    ①卸売業

    ⑨医療業

    (%)

    ⑦⾦融業

    その他

    ⑥飲⾷業

    ⑪輸送・物流業

    ⑬学習⽀援業

    ⑤保険業

    ②⼩売業

    全産業平均

    製造業

    ⑫宿泊業

    ⑧⽣活関連・娯楽業

    農林⽔産業

    ⑩情報通信業

    ④介護業

    ③建設業

    業界別⼀⼈あたり売上の増減率(2012-16年)

    I

    出所: 「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)( https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001056219&second=1 )、「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001095895)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    I

  • 8

    業種別営業利益率は⼀部の業種を除いて全般的に低い傾向サービス産業が抱える課題 ︓コストの⾼⽌まり

    II

    出所: SPEEDA

    2.9 3.1 3.9 3.9 4.75.4 5.8 5.9 6.6 6.8 7.0

    8.2 8.2

    38.2

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    ⑧⽣活関連

    娯楽業

    ⑥飲⾷業

    農林⽔産業

    (%)

    ①卸売業

    ④介護業

    ②⼩売業

    ③建設業

    ⑪輸送

    物流業

    ⑨医療業

    5

    ⑤保険業

    製造業

    ⑬学習⽀援業

    ⑫宿泊業

    ⑩情報通信業

    ⑦⾦融業

    7.3

    II

  • 9

    飲⾷業、卸売業の中⼩企業を中⼼に、IT導⼊も進んでいないサービス産業が抱える課題 ︓コストの⾼⽌まり

    中⼩企業の業界別IT導⼊状況︓ソフトウェア(固定資産)の売上⽐

    ⼤企業の業界別IT導⼊状況︓ソフトウェア(固定資産)の売上⽐

    II

    0.10.2 0.2 0.2 0.2

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5 1.3

    (%)

    ⑩情報通信業

    全産業平均

    ⑥飲⾷業 ①卸売業 ⑧⽣活関連・娯楽業

    製造業

    0.1

    ②⼩売業

    1.00.9

    0.7

    0.30.2

    0.0

    0.5

    1.0

    7.5

    ②⼩売業

    (%)

    ⑧⽣活関連・娯楽業

    ⑥飲⾷業 ①卸売業 製造業 全産業平均

    ⑩情報通信業

    0.2

    7.1

    出所: 「平成29年経済産業省企業活動基本調査結果」(経済産業省)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00550100&kikan=00550&tstat=000001010832&cycle=7&tclass1=000001023579&tclass2=000001117016&second2=1)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    II

  • 10

    ⑫宿泊業や⑥飲⾷業、⑧⽣活関連娯楽業を中⼼に、給与⽔準と労働条件が⾮サービス産業に⽐べて悪いサービス産業が抱える課題 ︓業界基盤の持続可能性の低下

    業界別給与⽔準 業界別従業員あたり年間休⽇総数(⼟⽇含む)

    105

    110

    125

    0

    115

    120 120

    全産業 ①卸売業、②⼩売業

    103

    111 113

    114

    ⑫宿泊業、⑥飲⾷業

    115

    ⑪輸送・物流業

    ⑬学習⽀援業

    112

    122

    103

    製造業 ③建設業

    118

    ⑨医療業、④介護業

    ⑦⾦融業、⑤保険業

    ⑧⽣活関連娯楽業

    102

    (⽇/年)

    ⑩情報通信業

    0

    200

    400

    600

    479

    (千円/⽉)

    514 524

    ⑦⾦融業、⑤保険業

    ⑬学習⽀援業

    ⑩情報通信業

    435

    製造業

    ③建設業

    364

    ⑨医療業、④介護業

    346

    416

    調査産業計

    363

    ⑧⽣活関連娯楽業

    ⑫宿泊業、⑥飲⾷業

    148

    213

    ⑪輸送・物流業

    ①卸売業、②⼩売業

    308

    III

    出所: 「平成29年度労働統計要覧」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/index-roudou.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    III

  • 11

    結果、求職者が集まらずに有効求⼈倍率は⾼⽌まりサービス産業が抱える課題 ︓業界基盤の持続可能性の低下

    1.5 1.51.8

    2.6 2.83.0

    3.84.2

    4.5

    0.0

    1.0

    2.0

    3.0

    4.0

    5.0

    ⑪輸送・物流業

    ②⼩売業 製造業

    (倍)

    ⑩情報通信業

    農林⽔産業

    ⑨医療業 全産業 ⑥飲⾷業 ④介護業 ③建設業

    2.3

    出所:「厚⽣労働省職業別⼀般職業紹介状況(含パート)(平成30年1⽉)」(厚⽣労働省) を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    III

    III

  • 12

    参考)業種により濃淡が存在も、卸売、⼩売、飲⾷、⽣活関連業で課題は深刻な状況サービス産業全体の⽅向性︓業種別課題の深刻度

    ⼈⼝減少に伴う市場(消費者数)の縮⼩

    過当競争に伴う単価の下げ⽌まり

    新しい付加価値の創出不⾜

    従来からの⾮効率な事業運営/サービス提供の仕組みが引き続き存在

    従業員解雇が困難なことによる⼈員の最適化不⾜

    ⼀部業種における⼈⼿不⾜の深刻化

    ①卸売業 ②⼩売業 ③建設業 ④介護業 ⑤保険業 ⑥飲⾷業 ⑦⾦融業⑧⽣活関連業 ⑨医療業

    ⑩情報通信業

    ⑪輸送物流業 ⑫宿泊業

    ⑬学習⽀援業

    28.2% 9.4% 8.9% 6.3% 6.0% 4.9% 4.2% 3.7% 2.8% 2.3% 2.2% 0.4% 0.3%第三次産業売上に

    占める割合

    主要なサービス産業の業種別深刻度

    深刻度 ⾼深刻度 中深刻度 低

    サービス産業が抱える課題

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    背景

    トップラインの収縮

    業界基盤の持続可能性の

    低下

    コストの⾼⽌まり

    収益性/⽣産性の低下

    I

    II

    III

    出所: 「平成28年経済センサス-活動調査結果」(総務省統計局)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200553&tstat=000001095895)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 13

    前述の課題解消に向けては、⼤きくは4つの取り組みの⽅向性が存在サービス産業強化/拡⼤に向けた取組の⽅向性(⾻⼦)

    トップラインの収縮

    業界基盤の持続可能性の低下

    コストの⾼⽌まり

    I

    II

    III

    既存領域における新たな付加価値を通じた需要拡⼤(価格引き上げ含め)

    上記を踏まえた、サービス産業としての新規市場の開拓

    デジタルを活⽤した従来のサービス提供構造の抜本的な⾒直し

    ⼈材の流動化促進を通じた最適配置の実現

    サービス産業が抱える課題 取り組みの⽅向性

    収益性/⽣産性の

    低下

    1

    2

    3

    4

  • 14

    2. 地⽅⾃治が直⾯する社会課題とソーシャルビジネス活⽤の現状把握

  • 15

    (1) 地⽅⾃治が直⾯する社会課題

  • 16

    グローバルメガトレンドを起点に、公共サービスへの影響が⼤きいメガトレンドにフォーカス

    当該トレンドは⽇本と関係が深いか︖ 当該トレンドは公共サービスの

    在り⽅への影響が⼤きいか︖

    ⽇本と関係の深い

    メガトレンド

    公共サービスの在り⽅への影響が⼤きいメガトレンド

    グルーバルメガトレンド

    9つのメガトレンド公共サービスの在り⽅への

    影響が⼤きい9つのメガトレンドを抽出

  • 17

    C190115LTT118-h1

    メガトレンド/環境変化を踏まえ16つの社会課題を抽出メガトレンドと社会課題の全体像 メガトレンド

    働き⽅・ライフスタイルの変化

    • ⼥性の社会進出• 多様性の尊重の⾼まり• 地域コミュニティの

    脆弱化

    経済構造の変化

    • ⾮正規雇⽤の増加• ⽣産性⾰命の進展• 社会資本の⽼朽化• ⾃然災害の甚⼤化

    社会構造の変化• ⾼齢化の進展• 過疎化の進展

    我が国が抱える16の社会課題

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    13

    16

    10

    12

    11

    14

    15

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤医療需要急増に伴う医療負担の増⼤⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下教育施設の統廃合による教育環境の悪化地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    空き家の増加に伴う治安悪化農林⽔産業の担い⼿不⾜

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    設備の維持管理・更新費の増加

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクルリスクの拡⼤

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    消防・防災コストの増⼤

    地域コミュニティの脆弱化

    社会資本の⽼朽化

    ⾮正規雇⽤の増加

    多様性の尊重の⾼まり

    ⽣産性⾰命の進展

    ⼥性の社会進出

    ⾃然災害の甚⼤化

    A

    C

    I

    D

    F

    B

    E

    G

    H

    地⽅⾃治が直⾯する16の社会課題

    ・・・

    ・・・

    ・・・

  • 18

    地⽅⾃治が直⾯する16の課題

    16の社会課題抽出にあたっては、メガトレンドに加え、⾃治体の現状・事実関係も確認社会課題の抽出⼿法

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    13

    16

    10

    12

    11

    14

    15

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤医療需要急増に伴う医療負担の増⼤⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下教育施設の統廃合による教育環境の悪化地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    空き家の増加に伴う治安悪化農林⽔産業の担い⼿不⾜

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    設備の維持管理・更新費の増加

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクルリスクの拡⼤

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    消防・防災コストの増⼤

    グローバルメガトレンドから抽出される公共サービスに影響の⼤きいトレンド

    ⾃治体で発⽣している負のサイクルに関わる現状・事実関係

    ⾃治体の財政状況 住⺠の満⾜度

    ⽂献調査

    統計/⽩書 ⾃治体HP/予算書 論⽂議会

    議事録

    グルーバルメガトレンド

  • 19

    メガトレンド

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展

    社会構造の変化

    A

    B

    社会課題

    ⼤ 中 ⼩課題に直⾯している⾃治体規模

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤医療需要急増に伴う医療負担の増⼤

    ⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下教育施設の統廃合による教育環境の悪化地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    空き家の増加に伴う治安悪化

    農林⽔産業の担い⼿不⾜

    要介護者数は年率4.2%('06-12)増加。市町村介護費は10年で1.8倍増⼤し、介護⼈材不⾜も深刻化• 介護費の市町村負担分は年間1.4兆円規模('17)。'07年の1.8倍• 介護職員の有効求⼈倍率は全国平均の2.5倍以上('18)で給与⽔準も全産業平均を上回るスピードで上昇

    市町村の国保負担額は年率2.5%('05-15) ペースで10兆円⽔準まで増加しており、負担が急増• 国⺠医療費全体は42.4兆円⽔準で、65才以上の医療費が約60%を占める('15)• 国保は今年度から都道府県化。市町村→都道府県の納付⾦額の現状⽐は都道府県/市町村により差

    ⾼齢化に伴い認知症/⽣活習慣病が増加し疾患構造が変化。重症化予防の重要性が拡⼤• 既に⽣活習慣病が医療費の40%、精神・神経系疾患が10%を占める• ⾼齢者に多い神経系(認知症/アルツハイマー/脳梗塞)、循環器系(⼼不全/狭⼼症)、呼吸器系、筋⾻格系が増加の⾒通し

    課題の現状

    地⽅での鉄道/バス利⽤率は微減傾向で⾃動⾞中⼼の⽣活が加速。公共交通機関の機能低下が窺える• バスの営業距離は全国で6千キロ減少('10-14)しており縮⼩の傾向

    可住地当たりの病院/⼩売店舗数はそもそも地⽅で数が少ないことに加え、地⽅で減少傾向。住⺠の利便性が悪化• 病院︓⼤都市圏以外の都道府県では100㎢あたり7~8病院減少('05-15)• ⼩売店舗︓100㎢当たりの店舗数は地⽅では⼤都市の6割程度であり、かつ減少数も著しい

    地⽅では可住地あたりの学校数が少なく、減少傾向も顕著。教育環境の悪化が窺える• 児童/⽣徒100万⼈当たりの学校数も2000年を境に減少傾向

    地⽅⾮都市圏の有効求⼈倍率は低く、新規就業者は東京・近畿に集中しており地⽅での就業機会が減少• 東京の有効求⼈倍率1.8倍('17)に対し、地⽅(島根県の例)は1.3倍• 地域ごとの新規就業者('10-16)は東京圏で130万⼈以上増加、近畿/東海/九州・沖縄以外は減少

    過去30年で空き家数は2.5倍増加。地⽅⾮都市圏では空き家率20%を越え、防犯機能の低下に影響• 空き家率の全国平均は13.5%、20%を超える⼭梨県/⻑野県に加え、18の都道府県で15%を超える('13)• 全国⾃治体の17%が空き家により防災・防犯機能の低下を指摘

    農林⽔産業の有効求⼈倍率は全産業平均をやや上回るペースで推移する⼀⽅、就業者は年率2.3%('00-17)で減少• 有効求⼈倍率('18)は全産業平均1.5に対し、1.6で'09年以降常に全産業を上回る• 就業者は減少傾向にあり、'00年以降100万⼈減少

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題︓課題の現状(まとめ)(1/2)

  • 20

    社会課題

    13

    16

    10

    12

    ⼤ 中

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    町内会・⾃治会への参加割合は市町村の規模に係わらず減少。地域の集まりへの参加頻度も低下• ⼤規模(広島県広島市)/中規模(千葉県袖ケ浦市)共に参加率は60%⽔準まで低下• 町内会への参加頻度は過去40年で70%から50%へ低下('07年)

    地域コミュニティの脆弱化

    ⼩課題に直⾯している⾃治体規模

    11

    14

    15

    メガトレンド

    I

    働き⽅・ライフスタイル

    の変化

    経済構造の変

    D

    G

    C

    E

    F

    H設備の維持管理・更新費の増加

    道路橋や河川管理施設などのインフラ⽼朽化が進み'33には5.5兆円/年のインフラ整備費⽤が必要に• 道路橋︓'23には43%、'33には67%が建築後50年を突破• 河川管理施設︓'23には43%、'33には64%が建築後50年を突破

    社会資本の⽼朽化

    現状

    収⼊の不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクル増⼤リスク

    ⾮正規雇⽤者数は過去10年で年率1.6%増。男性の56%が貧困ラインとされる年収200万円以下• ⾮正規雇⽤者は2,000万⼈⽔準(全就業者の37%)('17年)• 男性の56%が⼀般的に「ワーキングプア」の⽬安とされる年収200万円以下

    ⾮正規雇⽤の増加

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    ⺠間企業の障害者雇⽤数は45万⼈まで増加も市町村による更なる⾃⽴⽀援が求められている• '10の法定雇⽤率2.0%引き上げに伴い、被雇⽤者数は増加• '12、'18の法改正により就労⽀援事業や企業/家族の連絡調整事業等の実施が求められている

    多様性の尊重意識の⾼まり

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    サービス提供のスピードや効率性に対する要求が過去5年で⾼まり• 病院で1時間以上待てない⼈が4.3%増加• 銀⾏ATMで5分以上待てない⼈が2.6%増加

    ⽣産性⾰命の進展

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    ⼥性就労率は70%を超え保育所キャパシティ拡充も間に合わず待機児童は2.5万⼈規模で横ばい• ⼥性就労率と並⾏して保育所利⽤率が過去7年で1.5倍、45.5%に急増• 保育所キャパシティは280万⼈規模まで拡充も、待機児童数は'14年以降2.5万⼈⽔準で微増

    ⼥性の社会進出

    消防・防災コストの増⼤⾃然災害の甚⼤化⾃治体の⼈⼝1⼈あたりの消防費は09年以降増加

    • 特に⼩規模⾃治体で上昇

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題︓課題の現状(まとめ)(2/2)

  • 21

    ⽇本国内の要介護者数は過去8年間で年率4.2%の増加課題①要介護者急増に伴う介護負担の増⼤: 要介護者数の増加

    1要介護者急増に伴う介護負担の増⼤

    出所: 「平成29年⾼齢社会⽩書」(内閣府)(http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_2_3.html)

    519 562 652 751 859639 647

    744 818868 764

    8821,020

    1,147717 787862

    9561,029

    620 709675

    722771

    526569

    619

    674710

    467494

    569

    590584

    490

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    要介護者 (千⼈)

    +4.2 %

    5,918

    2012 2014

    5,457

    2006

    4,252

    2008

    4,906

    2010

    4,524

    45

    要介護4

    要⽀援1

    経過的要介護

    要介護2

    要介護5

    要介護3

    要介護1

    要⽀援2

    2.8%

    3.8%

    2.8%

    4.6%

    3.5%

    6.6%

    6.5%

    (2006-2014)

    ⾃治体によるサービス提供

    CAGR

  • 22

    要介護者増加に伴い、市町村の介護保険負担額は10年間で年率4.9%増額。有効求⼈倍率の全産業平均との差は2倍以上であり、介護⼈材が不⾜課題①要介護者急増に伴う介護負担の増⼤: 要介護者の増加をうけた介護保険負担額の増加と⼈材不⾜の発⽣

    1

    1.全体の介護保険費に市町村の負担分(12.5%)をかけて試算注: 介護保険費には、介護保険に係る事務コストや⼈件費などは含まない(地⽅交付税により措置されている)出所: 「社保審-介護給付費分科会(第137回)資料」(厚⽣労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000163532.html、「介護費の動向について」(厚⽣労働省⽼建局) http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/wg1/280323/shiryou4.pdf、「介護⼈材確保地域戦略会議資料」(厚⽣労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syakai_200338.html

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    +4.9%

    市町村の 介護保険負担額

    (兆円)

    1.4

    1.1

    2012 2007 2017

    0.8

    市町村の介護保険負担額1)は年率で4.9%増加

    2.59

    1.201.090.93

    0.80

    0

    1

    2

    3

    2012 2013 2014 2015

    1.82

    2.22

    1.74

    (%)

    全体 介護分野

    有効求⼈倍率の全産業平均との差は2倍以上

    2.2倍

    市町村の介護保険負担額の推移 介護分野の有効求⼈倍率の推移

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤

  • 23

    ⼈材不⾜の結果、介護⼈材の給与は増加。介護離職者数も増加課題①要介護者急増に伴う介護負担の増⼤︓介護分野の⼈材不⾜に伴う給与上昇と介護離職者の増加

    1.⽉給・常勤の介護職員出所: 「介護従事者処遇状況等調査結果」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/18/dl/29kekka.pdf)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析、平成29年版⾼齢社会⽩書(厚⽣労働省)(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/zenbun/29pdf_index.html)

    1

    介護職1)の給与は全産業平均を上回るスピードで上昇 介護離職者は年間9万⼈⽔準に増加

    5471 75 67

    13

    23 13 23

    0

    20

    40

    60

    80

    100 93

    2014

    88

    10.8%

    90

    2013 2015

    66

    2012

    (千⼈)

    ⼥性 男性 22.7%

    7.6%

    CAGR

    (2012-2015)

    28.9

    0

    10

    20

    30

    40

    +7.4 %

    2016 2012

    26.9

    0

    10

    20

    30

    40

    34.1

    +3.1 %

    2012

    35.1

    2016

    介護職 全職種

    介護職の⽉額平均給与額 (万/⽉) 介護離職者数の推移(千⼈)

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤

  • 24

    市町村の国⺠健康保険負担額は10兆円近くまで増加。かつ、国⺠医療費のうち約60%は⾼齢者分が占める課題②医療需要急増に伴う医療負担の増⼤︓⾼齢者の医療費増に伴う市町村の国⺠健康保険の負担額の増額

    出所: 「国⺠医療費の概要」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/37-21c.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    2医療需要急増に伴う医療負担の増⼤

    国⺠健康保険の負担額の推移

    8 9 9 9 10 10

    25 2527 29

    30 32

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    2015

    (兆円)

    その他

    2013

    40

    2011

    39

    2009

    36

    2007

    34

    2005

    33

    国⺠健康保険

    +2.5 % 42

    市町村の国⺠健康保険負担額は年率2.5%増加年齢別の国⺠医療費の推移

    23.5% 25.4% 24.4% 24.0% 23.4%国⺠健康

    保険の割合

    2.5%

    2.5%

    (2005-2015)

    国⺠医療費のうち約60%が65歳以上の⾼齢者

    24.8%

    17 18 2021 23

    25

    16 1616

    17 1717

    50

    40

    30

    10

    20

    0

    (兆円)

    2013

    39

    65歳以上

    2009

    +2.5 %

    2007

    40

    2015 2011

    65歳未満 36

    42

    34

    2005

    33

    CAGR

    52.0% 53.6% 55.6% 57.7% 59.3%65歳以上の

    割合 55.4%

    0.9%

    3.8%

    CAGR

    (2005-2015)

  • 25

    65歳以上の⾼齢者は既に⼈⼝の27%を構成し、2025年には30%を超える⾒通し課題③⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり: ⾼齢者の増加

    出所: 「⼈⼝推計(平成29年10⽉1⽇現在)」(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2017np/index.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    2025年には⼈⼝の30%以上が⾼齢者中でも後期⾼齢者は10年間で1.3倍の⾒込み

    0

    15

    10

    5

    20〜64歳

    2030 2045

    2.4

    2.2

    0〜19歳

    2035 2050

    1.4

    1.2

    (年)

    4.6

    2.4

    1.6

    6.3

    1.5

    2020

    6.8

    1.7

    1.8

    1.9

    2025

    2.2

    1.7

    2010

    2.3

    1.5

    1.4

    7.8

    1.4

    1.2

    2000

    2.6

    1.6

    7.9

    1.4

    6.6

    2005

    2.0 1.7

    2.3

    2015

    7.1

    2.2

    2.4

    0.7

    1.1

    1990

    0.8

    3.3

    7.6

    1.3

    1995

    2.9

    7.9

    0.9

    ⼈⼝ (千万⼈)

    2040

    2.2

    1.6 1.4

    7.665〜74歳(前期⾼齢者)

    75歳以上(後期⾼齢者)

    1.2

    1.3

    5.0

    2.3

    4.4

    1975

    6.37.1

    0.6

    1980

    0.60.7

    0.50.2

    3.5

    1.5

    0.4

    3.63.6

    5.6

    1965

    0.2

    3.5

    7.4

    0.3

    1960 1970

    6.8

    3.7

    5.1

    0.40.2

    1955

    0.8

    0.50.4

    3.4

    0.10.1

    3.8

    0.3

    4.6

    1950

    3.8

    0.3

    4.1

    5.4

    1.6

    5.9

    1.5

    20551985

    373

    494

    570

    200

    400

    600

    前期⾼齢者

    ⼈⼝ (万⼈)

    2020

    後期⾼齢者

    2010

    50

    ⼈⼝⽐(

    %)

    3.7

    1.3

    3.8

    1.6

    4.0

    1.7

    4.4

    1.9

    4.9

    2.1

    5.4

    2.5

    6.0

    3.0

    6.4

    3.7

    7.3

    4.6

    8.9

    5.4

    10.3

    6.6

    11.1

    9.1

    11.9

    11.2

    13.8

    13.1

    14.0

    15.3

    12.3

    18.2

    12.2

    19.7

    13.5

    20.2

    15.5

    21.0

    15.9

    22.4

    14.6

    24.9

    14.0

    26.5

    前期⾼齢者

    後期⾼齢者

    ⼈⼝の構成予測

    3⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり

  • 26

    地⽅での鉄道/バスの利⽤率は微減傾向にあり、⾃動⾞中⼼の⽣活が加速。公共交通機関の機能が低下していることが窺える課題④公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下︓都市圏別の交通⼿段利⽤状況/⽇本全国の⼀般路線バスの廃⽌キロ数

    4

    1. 都市交通調査の対象市町村を分類。三⼤都市圏︓さいたま市、千葉市、東京区部、横浜市、川崎市、名古屋市、 京都市、⼤阪市、神⼾市 、地⽅都市圏︓湯沢市、伊那市、上越市、⻑⾨市、今治市、⼈吉市出所: 「都市交通調査」(国⼟交通省)(http://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/toshi_tosiko_fr_000024.html)、「地域公共交通に関する最近の動向」(国⼟交通省)(http://www.mlit.go.jp/common/001134509.pdf)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    地⽅でバス・鉄道の利⽤割合が微減

    0

    4,000

    8,000

    2013

    1,143

    2010

    1,720

    902

    2012

    842

    2011

    (km)

    6,197

    2014

    1,590

    ⼀般路線バスは5年間で約6千kmの路線が廃⽌地域特性別の交通⼿段利⽤割合(平⽇) ⽇本全国の⼀般路線バスの廃⽌路線キロ数(km)

    公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下

    22 29

    2632

    38 80

    60

    40

    0

    100

    20 3

    48

    2

    2015 1987

    (%)

    41

    59

    5

    34

    3

    53

    4 3

    2015 1987

    その他 ⾃動⾞

    鉄道 バス

    三⼤都市圏1 地⽅都市圏1

  • 27

    地⽅にいくほど可住地あたりの病院数は少なく、⼤都市以外での病院数減少が顕著。病院へのアクセスは悪化しつつある課題⑤病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性の低下︓都道府県分類別1の可住地⾯積100km2あたりの病院数

    5

    1. 住⺠⼀⼈あたり⽀出額と⼈⼝規模の相関関係に基づく分類。⼤都市圏型都道府県︓東京、千葉、神奈川、埼⽟、⼤阪、兵庫、愛知、福岡、静岡、中規模都市圏型都道府県︓茨城、群⾺、栃⽊、京都、岡⼭、岐⾩、奈良、滋賀、三重、広島、地⽅⾮都市圏型都道府県︓上記の2類型と被災3県(岩⼿、宮城、福島)、北海道を除くすべての県出所: 「平成27年度医療施設動態調査」(厚⽣労働省) (https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1b.html#1)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下

    6.8

    0

    2

    4

    6

    8

    2005

    7.3

    -6.0 %

    2015

    7.4

    0

    2

    4

    6

    8 -5.5 %

    7.8

    2015 2005

    6.2

    0

    2

    4

    6

    8

    2015

    -8.1 %

    2005

    6.86.0

    0

    2

    4

    6

    8

    -6.9 %

    2015 2005

    6.4

    (件/可住地100km2)

    全国平均 ⼤都市圏型都道府県中規模都市圏型

    都道府県地⽅⾮都市圏型

    都道府県

  • 28

    可住地⾯積あたりの⼩売店舗数も地⽅で少なく、減少傾向が著しい課題⑤病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性の低下︓都道府県分類別1の可住地⾯積100km2あたりの⼩売店舗数

    1. 住⺠⼀⼈あたり⽀出額と⼈⼝規模の相関関係に基づく分類。⼤都市圏型都道府県︓東京、千葉、神奈川、埼⽟、⼤阪、兵庫、愛知、福岡、静岡、中規模都市圏型都道府県︓茨城、群⾺、栃⽊、京都、岡⼭、岐⾩、奈良、滋賀、三重、広島、地⽅⾮都市圏型都道府県︓上記の2類型と被災3県(岩⼿、宮城、福島)、北海道を除くすべての県出所: 「平成27年度度商業統計」(経済産業省)(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syougyo/index.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    5病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下

    0

    500

    1,000

    1,500

    -13.0 %

    2016

    798

    2007

    917

    0

    500

    1,000

    1,500

    -9.9 %

    2016

    1,097

    2007

    1,218

    802

    0

    500

    1,000

    1,500

    -13.4 %

    2016 2007

    926

    0

    500

    1,000

    1,500

    712

    2016

    -16.9 %

    592

    2007

    (⼩売店舗数/可住地100km2)

    全国平均 ⼤都市圏型都道府県中規模都市圏型

    都道府県地⽅⾮都市圏型

    都道府県

  • 29

    学齢期児童/⽣徒100万⼈あたりの学校数は2000年頃を境に全国で減少傾向課題⑥教育施設の統廃合による教育環境の悪化︓学齢期児童/⽣徒100万⼈あたりの⼩中学校数の推移

    出所: 「学校基本調査」(⽂部科学省)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400001&tstat=000001011528)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    6教育施設の統廃合による教育環境の悪化

    ⼩学校数 中学校数

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    -0.3%

    2010

    3,146

    2005

    3,213

    2000 2015

    3,149

    (校/百万⼈)

    3,273

    2,933

    1995

    2,649

    1990

    3,0253,0393,043

    2,7312,467

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    (校/百万⼈)

    2000 2015 2010 2005

    -0.1%

    2,100

    1990 1995

  • 30

    地⽅にいくほど可住地あたりの学校数は少なく、さらに減少傾向も顕著。教育環境の悪化が窺える課題⑥教育施設の統廃合による教育環境の悪化︓都道府県分類別1の可住地⾯積100km2あたりの学校数

    1. 住⺠⼀⼈あたり⽀出額と⼈⼝規模の相関関係に基づく分類。⼤都市圏型都道府県︓東京、千葉、神奈川、埼⽟、⼤阪、兵庫、愛知、福岡、静岡、中規模都市圏型都道府県︓茨城、群⾺、栃⽊、京都、岡⼭、岐⾩、奈良、滋賀、三重、広島、地⽅⾮都市圏型都道府県︓上記の2類型と被災3県(岩⼿、宮城、福島)、北海道を除くすべての県出所:「平成30年度学校基本調査」(⽂部科学省)(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1407849.htm)を加⼯してボストン コンサルティンググループが分析

    6教育施設の統廃合による教育環境の悪化

    0

    10

    20

    30

    40

    -11.5 %

    2017

    16

    2007

    18

    0

    10

    20

    30

    40

    38

    -3.7 %

    2017

    36

    20070

    10

    20

    30

    40

    -11.5 %

    2017

    17

    2007

    19

    10

    20

    30

    40

    -17.0 %

    2017

    14

    2007

    16

    (校/100km2)

    全国平均 ⼤都市圏型都道府県中規模都市圏型

    都道府県地⽅⾮都市圏型

    都道府県

  • 31

    地⽅では就業機会が不⾜し、東京圏に新規の就業者が集中課題⑦地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜︓地域での就業機会不⾜による東京圏への就業者の集中

    出所: 「職業安定業務統計」(厚⽣労働省)( https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1b.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析、「東京⼀極集中の現状について」内閣官房(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/kpi_kenshouteam/h29-10-06-shiryou2.pdf)

    7地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    1.31.5

    1.7 1.8

    0

    1

    2

    0.9

    0.9

    1.2 1.1

    (%)

    1.2

    1.1 1.0

    1.4

    1.3

    1.5

    1.3

    2013 2017 2014 2015 2016

    全国

    島根 東京

    地⽅の有効求⼈倍率は相対的に低く、就業機会が不⾜ 東京圏に新規の就業者は集中

    19

    -3-6

    47

    7

    -3-5

    132

    -1-20

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    東京圏 近畿

    -4

    北海道 中国

    (万⼈)

    東北 東海 北関東・甲信

    北陸 四国 九州・沖縄

    有効求⼈倍率の推移(全国、東京、島根) 地域毎の就業者数の増減(2010年から2016年)

  • 32

    農林⽔産業の有効求⼈倍率は全産業平均を上回るが、就業者数は減少の傾向課題⑧農林⽔産業の担い⼿不⾜︓農林⽔産業の担い⼿不⾜に伴う商業者数の減少

    出所:「職業安定業務統計」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1b.html) 、労働政策研究・研修機構「産業別就業者数推移」(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0204.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    8農林⽔産業の担い⼿不⾜

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    (倍)

    (年)

    1.21

    2017

    1.46

    2015 2011

    1.24

    2013

    0.99

    1.05

    0.60

    0.73

    0.90

    2009

    0.47

    2007

    1.55

    0.89

    0.96

    全体 農林⽔産業

    農林⽔産業の有効求⼈倍率は全産業平均を上回る 農林⽔産業の就業者数は年率2.3%で減少、過去17年で100万⼈減少

    326

    221229255282

    0

    100

    200

    300

    400

    -2.3%

    2017

    (万⼈)

    2015 2010 2005 2000

    農林⽔産業の有効求⼈倍率の推移 農林⽔産業の就業者数の推移

  • 33

    (参考)中でも、65歳未満の農業就業率は2.6%低下し、若者の農業離れが深刻化課題⑧農林⽔産業の担い⼿不⾜︓農業従事者数に占める65歳未満従事者数の割合

    出所: 「農業労働⼒に関する統計」(農林⽔産省)(http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html)

    8農林⽔産業の担い⼿不⾜

    38.4 36.5 34.8 33.6

    63.5 65.2 66.4 60.0

    0.0

    80.0

    20.0

    40.0

    100.0

    65歳未満

    2016

    (%)

    61.6

    2010 2015 2017

    65歳以上

  • 34

    全国の空き家数は過去30年間で約2.5倍になり、特に地⽅で状況は深刻課題⑨空き家の増加に伴う治安悪化: ⽇本国内の空き家数の増加と都道府県毎の空き家率

    1. BCGによる分類出所: 「空き家等の現状について」(国⼟交通省)(http://www.mlit.go.jp/common/001172930.pdf)、「平成25年度住宅・⼟地統計調査」(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/tyousake.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    9

    394448

    576659

    757820

    330

    13.513.112.2

    11.5

    9.8

    0

    5

    800

    0

    600

    15

    200

    10

    1,000

    400

    9.4 8.6

    1988 1993 1983

    (万⼾) (%)

    (年)

    +3.1%

    2013 2003 1998 2008

    空き家率 空き家数

    空き家数は過去30年間で約2.5倍に増加 地⽅では空き家率15%を超える都道府県が18県

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    兵庫県

    岩⼿県

    ⻘森県

    千葉県

    宮崎県

    北海道

    滋賀県

    熊本県

    秋⽥県

    福井県

    ⿃取県

    茨城県

    島根県

    奈良県

    ⼤阪府

    ⽯川県

    京都府

    愛知県

    福岡県

    全国

    富⼭県

    東京都

    佐賀県

    新潟県

    15

    宮城県

    ⼭形県

    沖縄県

    (%)

    埼⽟県

    神奈川県

    福島県

    岡⼭県

    ⼭⼝県

    静岡県

    ⾹川県

    岐⾩県

    愛媛県

    ⼤分県

    三重県

    栃⽊県

    ⻑崎県

    ⿅児島県

    ⻑野県

    和歌⼭県

    ⼭梨県

    ⾼知県

    徳島県

    広島県

    群⾺県

    空き家の増加に伴う治安悪化

    地⽅⾮都市圏型都道府県1

    中規模都市圏型都道府県1

    ⼤都市圏型都道府県1

    空き家数と空き家率の推移 都道府県毎の空き家率

  • 35

    空き家の増加は防犯機能の低下や不法投棄の誘発等、地域の治安に影響課題⑨空き家の増加に伴う治安悪化︓空き家放置により⽣じる地域や環境に対する影響1 (⾃治体アンケート)

    1. 全国1,804の⾃治体に実施したアンケート結果出所:「地域に著しい迷惑(外部不経済)をもたらす⼟地利⽤の実態把握アンケート結果」(国⼟交通省)(http://www.mlit.go.jp/report/press/land05_hh_000007.html)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    9空き家の増加に伴う治安悪化

    15 5 10 20 0

    空き家放置が影響すると答えた⾃治体の割合(%)

    その他 8

    18

    14

    17 防災や防犯機能の低下

    14

    ⾵景・景観の悪化

    ゴミなど不法投棄等を誘発

    2

    ⽕災の発⽣を誘発

    悪臭の発⽣

  • 36

    ⼥性就労率の増加に伴い、保育所利⽤率は1.5倍に増加。保育の受け⽫を増加も、待機児童数も微増の傾向課題⑩乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加: ⼥性就労率の増加とそれに伴う保育所利⽤率の増加

    出所: 「保育所等関連状況取りまとめ(平成 29 年4⽉1⽇)」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000176121.pdf)、「平成29年度版男⼥共同参画⽩書」(内閣府)(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/html/honpen/b1_s00_01.html)、「保育分野の現状と取り組みについて」(厚⽣労働省)(http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/hoiku/20170922/170922hoiku02.pdf)

    10乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    7371686766

    42

    353330

    0

    20

    40

    60

    80

    2008 2016 2012 2010 2014 2018

    ⼥性就労率 (25〜44歳)

    (%)

    46 保育所等の利⽤率(1、2歳児)

    28

    2014 2015 2016 2017

    2,800,000

    0

    2,600,000

    3,000,000

    2,400,000

    保育所等待機児童数

    保育の受け⽫数

    26,081

    (⼈)

    23,553 21,371

    2,772,942

    23,167

    2,628,357

    2,836,231

    2,481,124

    ⼥性就労率の上昇に伴い保育所利⽤率は増加 保育の受け⽫数も増加も、待機児童数は微増⼥性就労率と保育所等利⽤率 保育の受け⽫数と保育所等待機児童数

  • 37

    障害者の雇⽤者数は45万⼈まで増加も、市町村による⾃⽴⽀援の強化が求められている課題⑪障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり︓障害者⽀援の法規定整備に伴う障害者雇⽤率の増加

    出所: 「障害者雇⽤の現状」(厚⽣労働省)(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11601000-Shokugyouanteikyoku-Soumuka/0000178930.pdf)

    11障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    200

    0

    600

    400

    75

    105

    1.92

    1.69 1.82

    17

    2010

    272

    2014

    42

    313

    28

    54

    2006

    266

    44

    291 238

    2008

    6

    1.59

    383 343

    326 284

    475

    431

    61

    10

    1.52

    1.68

    328

    2012

    2

    (%)

    90

    (年) 2016

    (千⼈)

    知的障害者 実雇⽤率 ⾝体障害者 精神障害者

    国内の障害者雇⽤率は年々増加 法規定により⺠間の障害者の社会進出を促進

    2012年には障害者総合⽀援法を新しく制定し、障害者の⾃⽴⽀援を促進

    • 法改正に伴い、障害者の法定雇⽤率を引き上げ– ⺠間企業は1.8%から2.0%まで増加

    • ⾃治体は就労のため⽀援事業等の実施

    2018年には障害者総合⽀援法の改訂を実施• 法改正に伴い、障害者の法定雇⽤率を引き上げ

    – ⺠間企業は2.0%から2.2%まで引き上げ– 対象事業主は従業員50⼈以上から45.5⼈

    以上に変更• 障害者の就労定着⽀援のため、⾃治体は企業と

    家族の連絡調整等の⽀援サービスを拡充

    法定雇⽤率引き上げ

    1.8%2.0%

    障がい者雇⽤者数と実雇⽤率の推移

  • 38

    町内会・⾃治会への参加割合は減少傾向。地域の集まりに参加する頻度も低下し、コミュニティ機能が弱体化課題⑫地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下: ⾃治会・町内会への参加の減少

    1. ⼤規模(広島市)、中規模(袖ヶ浦市)、⼩規模(鴨川市)出所: 「環境・循環型社会・⽣物多様性⽩書」(環境省) (https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h27/html/hj15010101.html)

    広島市(http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1410842569220/index.html)袖ヶ浦市(https://www.city.sodegaura.lg.jp/site/tokusetusite/jichikaikanyujyoukyou.html) 鴨川市(議事録) (http://www.city.kamogawa.chiba.jp/voices/)

    12

    全ての⾃治体規模で⾃治会の加⼊者数は減少傾向 ⾃治体・町内会への参加頻度も低下

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    0

    20

    40

    60

    80

    (%)

    66%

    2011 2003

    69% 61% 66%

    71%

    -4% -16%

    2006 2007 2015 2015

    73%

    -7%

    0 20 60 40 100 80

    時々 参加する

    19.6%

    ⼤体参加する 49.1%

    (%)

    加⼊ して

    いない 11.5%

    2007年 ⽉に1⽇

    程度 以上 12.7%

    ほとんど 参加して いない 19.9%

    参加していない 51.5%

    1968年 (市部)

    年に数回程度 35.8%

    ⼤規模⾃治体(⼈⼝10万⼈~)

    中規模⾃治体(⼈⼝3~10万⼈)

    ⼩規模⾃治体(⼈⼝~3万⼈)

    ⾃治体規模毎の⾃治会への加⼊率の推移1 町内会、⾃治会への参加頻度の変化

  • 39

    ⾮正規雇⽤率は過去10年で年率1.6%増加し、2,000万⼈を突破。うち、56%が⼀般的に「ワーキングプア」の⽬安とされる年収200万円未満1課題⑬収⼊不安定化に伴う世代を貧困サイクル増⼤リスク: ⾮正規雇⽤率の増加とそれに伴う貧困世帯の増⼤

    1. ⼀般的に年収200万以下だと「ワーキングプア」に該当すると⾔われることが多い 2. ⾮正規雇⽤者のうち31.8%が男性出所: 「平成29年労働⼒調査」(総務省統計局) http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/index1.pdf)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析、「「⾮正規雇⽤」の現状と課題」(厚⽣労働省)( https://www.mhlw.go.jp/content/000179034.pdf)

    13

    ⾮正規雇⽤者数は1.6%増加 ⾮正規雇⽤者男性2のうち55.7%が年収200万未満

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    1,727

    5,303

    2011 2007

    5,460

    3,317

    5,213

    3,423 3,355

    2009

    正規

    ⾮正規

    2013

    1,910

    5,124

    3,395

    2,036 1,986

    2017 2015

    3,302

    5,167

    1,812

    3,449

    1,735

    5,185

    (万⼈)

    (年)

    +0.5%

    ⾮正規雇⽤率(%)

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクル増⼤リスク

    33.5 33.7 35.1 36.7 37.5 37.3

    0.20.31.43.2

    4.6

    12.1

    22.5

    28.8

    0

    10

    20

    30

    700 〜

    999

    400 〜

    499

    (%)

    1,500万円以上

    300 〜

    399

    1,000 〜

    1,499

    500 〜

    699

    26.9

    200 〜

    299

    100万円未満

    100 〜

    199

    CAGR

    -0.1%

    1.6%

    正規雇⽤者と⾮正規雇⽤者数の増減推移 ⾮正規雇⽤者男性の年収分布

    55.7%

  • 40

    ⻑時間サービスを待てない⼈々が増加しているなど、サービス効率化のニーズが⾼まっている課題⑭効率的なサービス提供ニーズの⾼まり: ⼈々が許容できるサービスの待ち時間の減少

    出所:シチズン時計(株)調べ「時間に関する意識調査」(https://www.citizen.co.jp/research/time/index.html)

    14

    病院で1時間以上の待ち時間を許容できない⼈が4.3%増加 銀⾏ATMで10分以上の待ち時間を許容できない⼈が2.6%増加病院で許容できる待ち時間 銀⾏ATMで許容できる待ち時間

    15.6

    34.0

    13.8

    31.8

    11.4

    27.8

    13.3

    38.8

    9.0

    0

    10

    20

    30

    40

    1時間まで 15分まで

    (%)

    45分まで 1時間30分以上

    30分まで

    5.0

    2018 2013

    2013年: 84.6%2018年: 88.9%

    8.8

    29.3

    38.5

    6.3

    23.3

    38.8

    25.8

    0

    10

    20

    30

    40

    15分以上 3分まで

    (%)

    10分まで 5分まで

    23.5

    2018 2013

    2013年: 62.0%2018年: 64.6%

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

  • 41

    道路橋や河川管理施設などのインフラ⽼朽化が急激に進⾏し、2033年には整備費⽤が5.5兆円を突破の⾒込み課題⑮設備の維持管理・更新費の増加: インフラの⽼朽化の進⾏とそれに伴う整備費⽤の増加

    出所: 「インフラメンテナンス情報」国⼟交通省(http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/maintenance/02research/02_01.html)

    15

    3.6

    5.15.5

    0

    2

    4

    6

    (兆円/年)

    2033

    +2.1%

    2013 2023

    国内インフラの⽼朽化が進⾏ ⽼朽化に伴い整備費⽤が増加し2033年には5.5兆円/年

    設備の維持管理・更新費の増加

    20

    0

    80

    40

    60

    100

    18%

    82%

    43%

    57%

    2013

    (%)

    2023

    33%

    67%

    2033

    建築後 50年以上

    建築後 50年未満

    インフラ整備にかかる費⽤(兆円/年)

    60

    100

    40

    20

    0

    80

    43%

    75%

    2013

    25%

    2023

    57%

    36%

    (%)

    2033

    64%

    道路橋(全国40万橋)

    河川管理施設(全国1万施設)

    建築後50年以上経過する社会インフラの割合

  • 42

    ⾃治体における⼈⼝1⼈あたりの消防費は増加しており、特に⼩規模⾃治体で顕著課題⑯消防コストの増⼤︓⾃治体規模毎の⼈⼝1⼈あたり消防費の推移

    出所: 「平成30年地⽅財政⽩書」(総務省)(http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/30data/2018data/mokuji.html)

    16消防コストの増⼤

    30

    2422

    0

    10

    20

    30

    (千円)

    2006

    2.9%

    2011 2017

    1618

    16

    0

    5

    10

    15

    20

    (千円)

    2006 2011 2017

    1.1%

    1112

    11

    0

    5

    10

    15

    2006 2017 2011

    0.8%

    (千円)

    ⼩規模⾃治体(⼈⼝~3万⼈)

    中規模⾃治体(⼈⼝3~10万⼈)

    ⼤規模⾃治体(⼈⼝10万⼈~)

  • 43

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題が財政の悪化と住⺠満⾜度の低下を惹起地⽅⾃治が直⾯する社会課題 (1/2)

    メガトレンド 地⽅⾃治が直⾯する社会課題

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展

    ⾃治体課題⼤ 中 ⼩課題のある⾃治体

    社会構造の変化

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤医療需要急増に伴う医療負担の増⼤

    ⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    A

    B

    社会課題を放置した場合に起こりうる影響

    財政悪化 満⾜度の低下

    介護・⾼齢者⽀援、介護給付

    ⺟⼦・⾼齢者健康管理、医療施設運営

    成⼈向け各種検診等

    ⺠⽣費

    衛⽣費

    衛⽣費

    公共サービス例

    公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下 交通インフラ整備 (市⺠バス等)⼟⽊費

    病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下 医療施設、廃棄物収集・処理衛⽣費

    教育施設の統廃合による教育環境の悪化 ⼩中学校・公共施設管理運営、学校⽀援教育費

    空き家の増加に伴う治安悪化 地域商圏活性化商⼯費

    地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    就労⽀援、起業・創業⽀援、企業誘致地域商圏活性化、中⼩企業⽀援、観光振興商⼯費

    農林⽔産業の担い⼿不⾜ 農地保全・農家⽀援・就農⽀援農⽔費

    A B

  • 44

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題が財政の悪化と住⺠満⾜度の低下を惹起地⽅⾃治が直⾯する社会課題 (2/2)

    メガトレンド

    13

    16

    10

    12

    ⾃治体課題⼤ 中 ⼩課題のある⾃治体

    I

    働き⽅・ライフスタイル

    の変化

    経済構造の変化

    11D

    14G

    15

    C

    E

    F

    H

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題社会課題を放置した場合

    に起こりうる影響財政悪化 満⾜度の低下

    公共サービス例

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    ⼥性の社会進出 ⺠⽣費 保育・⼦育て⽀援

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    多様性の尊重意識の⾼まり 障がい者⽀援、障がい者⾃⽴⽀援給付

    ⺠⽣費

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    地域コミュニティの脆弱化 総務費 住⺠対応 (市⺠公益活動⽀援)

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクル増⼤リスク

    ⾮正規雇⽤の増加

    商⼯費 就労⽀援、起業・創業⽀援、企業誘致地域商圏活性化、中⼩企業⽀援

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    ⽣産性⾰命の進展

    IT・通信システム運⽤、(各種サービスを効率化)横断的

    設備の維持管理・更新費の増加

    社会資本の⽼朽化 横断的 施設管理・運営、インフラ等維持管理業務

    防災・消防コストの増⼤⾃然災害の甚⼤化 消防費 消防、救急、予防、通信⽀援

    A B

  • 45

    16の社会課題が⾃治体の財政悪化と住⺠満⾜度低下をもたらし、⾃治体で発⽣している負のサイクルを引き起こしている⾃治体で発⽣している負のサイクル

    歳出増加に伴い市町村の財政は悪化• 1,741市町村中1,667が歳出>歳⼊• 全般的に⺠⽣費は増加傾向• 中⼩規模市町村では総務費、⼟⽊

    費、商⼯費の増加が財政逼迫

    95%歳出>歳⼊の⾃治体⽐率

    公共サービス提供不全が発⽣し住⺠満⾜度が低下• 中/⼤規模市町村で医療や⾼齢者/

    ⼦育て⽀援への満⾜度低下• 関連する公共サービスの提供不全が

    発⽣していることが窺える

    -13%中規模

    ⾃治体の⼦育て⽀援への満⾜度

    ('06-'18)

    ⼀部の⾃治体では、 ・ に伴い⼈⼝流出が発⽣• 2011年以降、転⼊者数< 転出者数

    の市町村は増加し、76%まで上昇76%転出>転⼊の⾃治体⽐率

    A B

    A

    B

    C

    負のサイクル

    メガトレンドに伴う

    我が国が抱える社会課題 B

    出所: 「平成28年度市町村別決算概況」(総務省)(http://www.soumu.go.jp/iken/kessan_jokyo_2.html)、「住⺠基本台帳⼈⼝移動報告」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/data/idou/index.html)、⾃治体が実施した市⺠満⾜度調査、市⺠意識調査、住⺠アンケート等を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 46

    ⾼齢化に伴い全般的に⽀出が増加している⺠⽣費に加え、中⼩規模の⾃治体では総務費、⼟⽊費、商⼯費での⽀出が増加地⽅⾃治体の住⺠⼀⼈あたり歳出額の推移 (⼈⼝規模別・費⽬別)

    105 142168

    99 131152

    112 144168

    82

    103131

    5561

    65

    4038

    3854

    61

    68

    4346

    49

    4038

    4255

    57

    83

    4944

    52

    5947

    4847

    53

    60

    3638

    40

    31 3232

    910

    38

    38

    4730

    11

    100

    98

    88

    5962

    55

    5051

    45

    0

    200

    400

    600

    800

    4 11

    516

    18 18

    15 16

    2007

    12

    17

    2011

    16

    383

    2016 2011 2016

    15

    2016 2007

    14

    22

    13

    24

    ⼀⼈あたり歳出額(千円)

    20

    2007

    383

    14 4

    2011

    18 12

    592

    696

    421 460

    362

    5

    404

    3.4%

    2.0% 1.2%

    その他

    衛⽣費 商⼯費

    教育費

    農林⽔産業費 消防費

    ⼟⽊費

    総務費 ⺠⽣費

    ⼩規模⾃治体(⼈⼝ 〜3万⼈)

    中規模⾃治体(⼈⼝ 3〜10万⼈)

    ⼤規模⾃治体(⼈⼝ 10万⼈〜)

    CAGR

    ▲1.4%

    3.6%2.5%5.3%

    2.6%

    5.4%

    2.8%

    4.6%

    5.4%

    CAGR

    ▲1.2%0.1%

    ▲1.0%▲0.4%

    0.6%▲0.3%

    0.2%▲2.2%

    4.7%

    CAGR

    ▲0.9%1.2%0.8%2.3%

    1.3%

    1.9%

    1.2%0.8%

    4.9%

    A財政悪化

    出所: 「平成27年都道府県・市区町村別主要統計表」(総務省統計局)、「平成27年国勢調査」(総務省統計局)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

  • 47

    住⺠の公共サービス満⾜度低下が中規模・⼤規模市町村を中⼼に加速しており、公共サービスの提供不全が窺える規模別の代表市町村の住⺠満⾜度調査結果に基づく分析

    出所: ⾃治体が実施した市⺠満⾜度調査、市⺠意識調査、住⺠アンケート等を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    主な公共サービス調査項⽬ 満⾜度変化 (過去5年〜)⼩規模⾃治体 中規模⾃治体 ⼤規模⾃治体

    ⾏財政運営 財政、内部管理、ITインフラ、住⺠対応、広報

    医療・保健 各種検診、⺟⼦健康管理、⾼齢者医療、施設運営

    公衆衛⽣ 清掃費(ごみ収集・処理)、⽔道管理、公衆衛⽣

    社会福祉 国保・年⾦、⽣活保護費等給付、⽣活保護、認知症対策

    ⾼齢者⽀援 介護給付、介護・⾼齢者⽣活⽀援、施設管理運営

    ⼦育て⽀援 児童⼿当等給付、保育・⼦育て⽀援(施設運営等)

    障がい者⽀援 障がい者⾃⽴⽀援給付、障がい者⽣活⽀援

    教育 ⼩中学校・公共施設管理運営、給⾷、特別⽀援教育⽂化・スポーツ振興、⽣涯学習⽀援 スポーツ・⽂化・芸術振興、地域・社会教育/⽣涯学習⽀援、公共施設運営

    農業・産業・観光振興 農地保全・農家⽀援・就農⽀援、中⼩企業⽀援、就労⽀援、観光振興

    都市基盤整備 インフラ等維持管理、上下⽔道整備、道路・公園・市街地等整備、駐⾞対策

    公共交通機関整備 交通インフラ整備

    防災・防犯 消防、救急、予防、震災対応

    ︓満⾜度が3%以上上昇︓満⾜度の変動幅が3%未満︓満⾜度が3%以上低下

    ︓満⾜度が25%未満(直近)

    B満⾜度の低下

  • 48

    転⼊者< 転出者の市町村数は増加の傾向で8割近くに達しているC

    100

    80

    0

    20

    40

    60

    割合(⾃治体数ベース、%)

    24.7%

    76.3%

    23.7% 23.8%

    76.2%

    2013

    23.7%

    76.3%

    2015

    75.3%

    2016

    23.7%

    74.7% 76.3%

    25.3%

    2017 2014 2011

    70.6%

    29.4%

    2012

    前年度⽐で転⼊超過となった⾃治体の割合 前年度⽐で転出超過となった⾃治体の割合

    2007年から2015年にかけて、67.4%の⾃治体の⼈⼝が減少出所: 「住⺠基本台帳⼈⼝移動報告」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/data/idou/index.html)、葉⼭町「「⼈⼝ビジョン」・「総合戦略」 策定に向けたアンケート調査報告書」(https://www.town.hayama.lg.jp/material/files/group/2/41614260.pdf)を加⼯してボストン コンサルティング グループが分析

    転出・転⼊超過⾃治体の割合推移 中⼩⾃治体での転出理由 (神奈川県葉⼭町の例)

    0 20 40 60 80 (%)

    雇⽤の場が少ない

    ⽣涯学習の場が少ない

    総合病院や⼤きい病院がない、遠い

    公共交通機関が利⽤しにくい

    20.0%

    地域産業に活気がない

    16.9%

    43.2%

    ⾏政サービスが充実していない

    ⼦育て環境が良くない

    教育環境がよくない

    町⺠が交流できる場が少ない

    ⾃然が失われつつある

    治安が悪い

    66.0%

    63.7%

    40.2%

    26.3%

    16.9%

    16.9%

    13.8%

    6.2%

    ⼈⼝流出

  • 49

    (2) 課題解決に向けた⾃治体によるソーシャルビジネス活⽤事例

  • 50

    今回は、既存活⽤事例に加え、実証中/⺠間事業者の関連取り組み/海外での動向+αでソーシャルビジネスの活⽤メニューの全体像を抽出課題解決に本来活⽤しうるソーシャルビジネスの洗い出し

    本来、社会課題解決に活⽤しうる66のソーシャルビジネス

    全国いずれかの⾃治体で既に活⽤事例のあるソーシャルビジネス

    ⾃治体で既に実証実験実施中のソーシャルビジネス

    ⺠間事業者独⾃の取組として既に実施されているソーシャルビジネス

    海外において成功しているとされるソーシャルビジネス

    BCGの経験・知⾒に基づく想定可能なソーシャルビジネス

  • 51

    社会課題解決に活⽤しうるソーシャルビジネスのメニューは、海外事例や実証実験中のサービスを含めると少なくとも66個存在課題解決に本来活⽤しうるサービス

    ⾚字︓国内⾃治体による活⽤例があるサービス(実証実験段階のものは除く)

    存在しうるソーシャルサービス (幅だし)

    AI等を活⽤した最適な介護計画策定⽀援サービス

    24時間対応の電話健康相談サービス RPA、ICT等を活⽤した医療機関効率化サービス

    RPA、ICT等を活⽤した施設効率化サービス 介護家族向け相互援助コミュニティ・相談サービス

    介護⼈材と利⽤者のICT等を利⽤したマッチングサービス 介護⼈材と施設のICT等を利⽤したマッチングサービス

    看護師/医師と医療機関のICTを利⽤したマッチングサービス 有効期限近い処⽅薬の低価格提供サービス認知症予防の⾼齢者向け学習療法プログラム提供サービス AIを活⽤した最適な⾼齢者向け保健指導モデル作成サービス

    検診受診率向上に向けたソーシャルマーケティングサービス

    AI等を活⽤した既存公共機関 (バス路線) ルートの最適化サービス 予約型乗合タクシーサービス 特定路線限定の⻑距離ライドシェアサービス オンデマンドピックアップサービス

    VR/ARを活⽤した認知症予防サービス 介護予防の⾼齢者向け運動プログラム提供サービス

    簡易健康診断サービス

    移動販売サービス (移動スーパー)

    起業、創業⽀援サービス

    タブレット、デジタル教材を活⽤した学校教育のICT化⽀援サービス

    買い物代⾏サービス 会員型コミュニティスーパーサービス

    地域出張型学習塾サービス

    訪問診療サービス

    企業の進出⽀援サービス コミュニティ密着産業創出⽀援サービス

    クラウドソーシングを活⽤した主婦・⾼齢者等の就労⽀援サービス

    遠隔処⽅、服薬指導サービス

    ドローンを活⽤した注⽂・配送サービス

    IoTデバイスやウェアラブルと連動した遠隔診断/診療サービス

    特別⽀援が必要な児童・⽣徒向けの遠隔/オンライン教育サービス

    企業誘致希望⾃治体と企業のマッチングサービス

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    17

    18

    19

    20

    22

    24

    26

    27

    28

    29

    31

    32

    34

    30

    25

    33

    21

    23

    社会課題

    公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下

    ⼈⽣100年時代(⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤

    医療需要急増に伴う医療負担の増⼤

    病院・買物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下

    地場産業の衰退に伴う就業機会の不⾜

    教育施設の統廃合による教育環境の悪化

    施設

    ⼈材

    診療

    計画

    処⽅

    ⾼齢者

    ⼀般

    既存

    代替

    医療

    学⼒向上

    買物

    産業振興

    就労⽀援

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展

    過疎化の進展

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    ⽣産性向上

    就農⽀援

    空き家削減

    普通保育

    雇⽤創出

    ⼀時保育

    コミュニティ機能

    次世代⽀援

    業務⾒直しによる

    効率化

    ⾃⽴⽀援

    維持管理

    消防救急

    受託⾒直しによる

    効率化

    センサ、通信技術を活⽤した⽔管理システム構築サービス クラウドデータベース、ロボットセンサーを活⽤した森林モニタリングサービス 通信技術を活⽤した港湾モニタリングサービス 新規就農希望者と農業法⼈等のマッチングサービス 季節的な⼈材ニーズ変動に応じた就労者と農業法⼈のマッチングサービス

    空き家のワンストップリフォームサービス 空き家と利⽤希望者のマッチングサービス

    遊休地での体験農園プログラムサービス 新規就農者へのノウハウ指導サービス 耕作放棄地と農地保有希望者のマッチングサービス

    スポットでの⼦育て互助プラットフォームサービス

    伝統産業の担い⼿としての障がい者雇⽤促進サービス 地域密着型店舗における障がい者雇⽤促進サービス

    RPAを活⽤した業務の⾃動化・効率化サービス ICT活⽤により住⺠利便性向上⽀援サービス 複数業務の集約による⼀括受託サービス その他事業の受託サービス (ごみ収集等)

    管理運営受託サービス (指定管理者制度、PPP型包括管理 等)

    消防機能受託サービス 過疎地における救急業務受託サービス

    複数児童の家庭預かり型保育サービス

    スマホアプリを活⽤した⼦育てシェアリングサービス

    こども⾷堂への⽀援サービス 貧困向け教育システムへの教師就労⽀援サービス 教育サービスバウチャーサービス

    ⾃治体による障がい者雇⽤⽀援事業の策定・運営サービス ご近所SNSサービス 24時間365⽇オンライン上で受付可能な地域互助プラットフォーム提供サービス

    市⺠通報型のモニタリング提供サービス

    病児保育等スポットでの空き情報検索サービス

    ⽣活困窮家庭向けの遠隔/オンライン学習⽀援サービス

    統廃合された公共施設と活⽤事業者のマッチングサービス

    44

    36

    38

    42

    43

    40

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    50

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    61

    63

    65

    66

    60

    62

    64

    農林⽔産業の担い⼿の不⾜

    空き家の増加に伴う治安悪化

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクルリスクの拡⼤

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    設備の維持管理・更新費の増加

    消防・防災コストの増⼤

    働き⽅・ライフスタイルの

    変化

    経済構造の変化

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    過疎化の進展

    存在しうるソーシャルサービス (幅だし)社会課題

    出所: ⾃治体ホームページ、エキスパートインタビュー、ボストン コンサルティング グループ知⾒等

  • 52

    4. ソーシャルビジネスを活⽤した産業振興の⽅向性

  • 53

    (1) ⾃治体視点での活⽤余地と問題/制約

  • 54

    実際にはほとんど⾃治体はサービスを活⽤していない市町村ごとの実在するサービスの活⽤状況 (1/2)

    ⼯業 農林⽔商業 観光 ⼯業 農林⽔商業 農林⽔農林⽔ 観光 農林⽔ 商業⼭間 離島 ⼭間平野

    先進平野

    先進平野

    先進

    市町村A 市町村B 市町村C 市町村D 市町村E 市町村F 市町村G 市町村H 市町村I 市町村J 市町村K 市町村L 市町村M 市町村N

    典型 典型 典型存在しうるソーシャルビジネスのメニュー(幅だし)

    市町村O

    地⽅⾃治が直⾯する社会課題 ⼈⼝規模⼩ (3万⼈未満) ⼈⼝規模中 (3~10万⼈)⼈⼝規模⼤

    (10万⼈以上)

    存在しない存在するが利⽤者が殆どいないor部分的存在し利⽤されている

    ⾃治体による活⽤事例

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展(1/2)

    社会構造の変化(

    1/2)

    1

    教育施設の統廃合による教育環境の悪化6

    病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下5

    2

    3

    7 地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    4 公共交通機関の縮⼩による住⺠の利便性低下

    医療需要急増に伴う医療負担の増⼤

    要介護者急増に伴う介護負担の増⼤

    ⼈⽣100年時代 (⻑寿化) に伴う未病対策要請の⾼まり

    AI等を活⽤した最適な介護計画策定⽀援サービス

    介護⼈材と施設のICT等を利⽤したマッチングサービス

    介護⼈材と利⽤者のICT等を利⽤したマッチングサービス

    有効期限近い処⽅薬の低価格提供サービス

    AIを活⽤した最適な⾼齢者向け保健指導モデル作成サービス

    RPA、ICT等を活⽤した施設効率化サービス

    RPA、ICT等を活⽤した医療機関効率化サービス

    24時間対応の電話健康相談サービス 看護師/医師と医療機関のICTを利⽤したマッチングサービス

    認知症予防の⾼齢者向け学習療法プログラム提供サービス

    介護家族向け相互援助コミュニティ・相談サービス

    介護予防の⾼齢者向け運動プログラム提供サービス

    VR/ARを活⽤した認知症予防サービス

    検診受診率向上に向けたソーシャルマーケティングサービス

    簡易健康診断サービス AI等を活⽤した既存公共機関 (バス路線) ルートの最適化サービス

    特定路線限定の⻑距離ライドシェアサービス

    オンデマンドピックアップサービス

    予約型乗合タクシーサービス

    買い物代⾏サービス

    会員型コミュニティスーパーサービス

    移動販売サービス (移動スーパー)

    ドローンを活⽤した注⽂・配送サービス

    訪問診療サービス

    遠隔処⽅、服薬指導サービス IoTデバイスやウェアラブルと連動した遠隔診断/診療サービス

    タブレット、デジタル教材を活⽤した学校教育のICT化⽀援サービス

    地域出張型学習塾サービス

    特別⽀援が必要な児童・⽣徒向けの遠隔/オンライン教育サービス 起業、創業⽀援サービス

    企業の進出⽀援サービス

    コミュニティ密着産業創出⽀援サービス

    企業誘致希望⾃治体と企業のマッチングサービス

    クラウドソーシングを活⽤した主婦・⾼齢者等の就労⽀援サービス

    1

    4

    5

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    2

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    34

    注: 特性×産業特性で分類した12の⾃治体と⺠間活⽤に積極的な3の先進⾃治体を調査出所: ⾃治体ホームページ、エキスパートインタビュー、BCG知⾒等

    ⻘︓⾃治体が提供してきたサービスの効率化/効果引き上げ緑︓上記に加えて新たな需要も創造灰︓従来⾃治体が⼿掛けていない新規のサービス提供

    サービス分類

  • 55注: 特性×産業特性で分類した12の⾃治体と⺠間活⽤に積極的な3の先進⾃治体を調査出所: ⾃治体ホームページ、エキスパートインタビュー、BCG知⾒等

    過疎化の進展(2/2)

    働き⽅・ライフスタイルの変化

    多様性尊重意識の⾼まり

    地域コミュニティの脆弱化

    ⼥性の社会進出

    社会資本の⽼朽化

    ⽣産性⾰命の進展

    ⾮正規雇⽤の増加

    乳幼児の預け先不⾜による待機児童の増加

    障がい者の⾃⽴⽀援ニーズの⾼まり

    収⼊不安定化に伴う世代を超えた貧困サイクルリスクの拡⼤

    地域住⺠組織の担い⼿不⾜による互助機能の低下

    効率的なサービス提供ニーズの⾼まり

    8

    9

    10

    農林⽔産業の担い⼿の不⾜

    消防コストの増⼤

    設備の維持管理・更新費の増加

    11

    16

    12

    13

    14

    15

    社会構造の変化(

    2/2)

    実際にはほとんど⾃治体はサービスを活⽤していない市町村ごとの実在するサービスの活⽤状況 (2/2)

    ⼯業 農林⽔商業 観光 ⼯業 農林⽔商業 農林⽔農林⽔ 観光 農林⽔ 商業⼭間 離島 ⼭間平野

    先進平野

    先進平野

    先進典型 典型 典型存在しうるソーシャルビジネスのメニュー(幅だし)地⽅⾃治が直⾯する社会課題 ⼈⼝規模⼩ (3万⼈未満) ⼈⼝規模中 (3~10万⼈)

    ⼈⼝規模⼤(10万⼈以上)

    クラウドデータベース、ロボットセンサーを活⽤した森林モニタリングサービス 通信技術を活⽤した港湾モニタリングサービス

    新規就農希望者と農業法⼈等のマッチングサービス

    季節的な⼈材ニーズ変動に応じた就労者と農業法⼈のマッチングサービス 遊休地での体験農園プログラムサービス

    新規就農者へのノウハウ指導サービス

    センサ、通信技術を活⽤した⽔管理システム構築サービス

    耕作放棄地と農地保有希望者のマッチングサービス

    スポットでの⼦育て互助プラットフォームサービス

    空き家のワンストップリフォームサービス

    空き家と利⽤希望者のマッチングサービス

    病児保育等スポットでの空き情報検索サービス

    スマホアプリを活⽤した⼦育てシェアリングサービス

    複数児童の家庭預かり型保育サービス

    地域密着型店舗における障がい者雇⽤促進サービス

    貧困向け教育システムへの教師就労⽀援サービス

    教育サービスバウチャーサービス

    ご近所SNSサービス

    24時間365⽇オンライン受付可能な地域互助プラットフォーム提供サービス

    伝統産業の担い⼿としての障がい者雇⽤の促進サービス

    ⾃治体による障がい者雇⽤⽀援事業の策定・運営サービス

    こども⾷堂への⽀援サービス

    ⽣活困窮家庭向けの遠隔/オンライン学習⽀援サービス

    ICT活⽤による住⺠利便性向上⽀援サービス

    複数業務の集約による⼀括受託サービス

    RPAを活⽤した窓⼝業務の⾃動化・効率化サービス

    その他事業の受託サービス (ごみ収集 等)

    管理運営受託サービス (指定管理者制度、PPP型包括管理等) 統廃合された公共施設と活⽤事業者のマッチングサービス

    市⺠通報型のモニタリング提供サービス

    36

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    消防機能受託サービス

    過疎地における救急業務受託サービス⾃然災害の最⼤化

    経済構造の変化

    空き家の増加に伴う治安悪化

    存在しない存在するが利⽤者が殆どいないor部分的存在し利⽤されている

    ⾃治体による活⽤事例

    ⻘︓⾃治体が提供してきたサービスの効率化/効果引き上げ緑︓上記に加えて新たな需要も創造灰︓従来⾃治体が⼿掛けていない新規のサービス提供

    サービス分類

    市町村A 市町村B 市町村C 市町村D 市町村E 市町村F 市町村G 市町村H 市町村I 市町村J 市町村K 市町村L 市町村M 市町村N 市町村O

  • 56

    ⾃治体による関与がなく⺠間事業者が独⾃に取り組んでいる例もほとんど存在しない市町村ごとの⺠間事業者によるサービス展開状況 (1/2)

    ⼯業 農林⽔商業 観光 ⼯業 農林⽔商業 農林⽔農林⽔ 観光 農林⽔ 商業⼭間 離島 ⼭間平野

    先進平野

    先進平野

    先進典型 典型 典型存在しうるソーシャルビジネスのメニュー(幅だし)地⽅⾃治が直⾯する社会課題 ⼈⼝規模⼩ (3万⼈未満) ⼈⼝規模中 (3~10万⼈)

    ⼈⼝規模⼤(10万⼈以上)

    ⾼齢化の進展

    過疎化の進展(1/2)

    社会構造の変化(

    1/2)

    1

    教育施設の統廃合による教育環境の悪化6

    病院・買い物等の⽣活インフラ縮⼩による住⺠の利便性低下5

    2

    3

    7 地場産業衰退に伴う地域での就業機会の不⾜

    4 公共交通機関の縮⼩による�