平成31年度総務省ICT関係重点施策の概要

平成３０年１１月１日

総 務 省

東 北 総 合 通 信 局

1平成３１年度テレコム予算概算要求の概要

平成３１年度 要求額 １，４０５億円＋事項要求

平成３０年度 予算額 １，１２５億円

比較増減費 ２８０億円増＋事項要求

区分平成３１年度

要求額平成３０年度

予算額比較増減額

一般財源 ６４５億円 ５２８億円 １１７億円増

電波利用料財源７６０億円

＋事項要求５９６億円

１６４億円増＋事項要求

合 計１,４０５億円＋事項要求

１,１２５億円２８０億円増＋事項要求

※計数はそれぞれ四捨五入しているため、合計が一致しない場合がある。

2平成３１年度予算概算要求に係る重点事項

１ ５Ｇ、光ファイバ、4K・8K等の世界最高水準のICT環境の整備

◎高度無線環境整備推進事業（※） 59.0億円○電波遮へい対策事業（※） 42.2億円○公衆無線LAN環境整備支援事業（※） 12.5億円◎地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業（※） 12.5億円○衛星放送用受信環境整備事業（※） 11.0億円○放送ネットワーク整備支援事業 9.5億円○次世代映像配信技術に関する実証 8.2億円

２ ワイヤレス成長戦略パッケージの推進

○第５世代移動通信システムの総合実証試験（※） 21.0億円◎第５世代移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発（※）

16.6億円◎公共安全ＬＴＥの実現に向けた調査検討（※） 12.5億円◎周波数有効利用のための電波利用環境の整備（※） 事項要求

３ IoTへの信頼を支えるサイバーセキュリティ総合対策

◎IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築（※） 20.0億円◎サイバーセキュリティ情報共有推進事業 5.0億円○ナショナルサイバートレーニングセンターの構築 15.0億円

４ 社会変革に挑戦するイノベーションの創出

○グローバルコミュニケーション計画の推進 8.2億円○国立研究開発法人情報通信研究機構運営費交付金295.5億円の内数◎新たな脳情報通信技術の研究開発及び社会実装 2.1億円○新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発

11.0億円○革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発 7.0億円○戦略的情報通信研究開発推進事業（SCOPE） 18.7億円○ICTイノベーション創出チャレンジプログラム 4.0億円

５ あらゆる産業・生活分野における先端技術・サービスの導入促進

◎モバイル決済モデル推進事業 4.5億円○公的個人認証サービス利活用推進事業 5.5億円○ブロックチェーン利活用推進事業 2.0億円○情報信託機能活用促進事業 3.0億円

６ 未来をつかむICT人材の育成、全ての人にやさしいICT利活用環境の整備

○地域ICTクラブ普及推進事業 3.8億円◎テレワーク普及展開推進事業 6.0億円◎障害者・高齢者のためのインクルーシブ社会推進事業 3.5億円の内数○字幕番組、解説番組、手話番組等の制作促進 10.0億円

７ 地域のポテンシャルを引き出すICT・郵便局の活用

◎革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業 5.0億円○地域オープンデータ推進事業 4.5億円○地域IoT実装総合支援施策 4.5億円○医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業 12.0億円○地域防災等のためのＧ空間情報の利活用推進 3.8億円◎地域AI活用普及推進事業 4.0億円◎郵便局活性化推進事業（郵便局×地方自治体等×ＩＣＴ） 1.5億円

８ 世界の課題解決に資するICT海外展開・国際的な政策連携

○ICT国際競争力強化パッケージ支援事業 18.0億円○放送コンテンツ海外展開強化事業 20.0億円

◎は新規施策

○は継続施策

※は電波利用料財源施策

１ ５Ｇ、光ファイバ、4K・8K等の世界最高水準のICT環境の整備 3

①高度無線環境整備推進事業

通信ビル

教育ＩｏＴ観光ＩｏＴ

コワーキングスペース

無線局エントランス

地域の拠点的地点

スマートホーム農業IoT

高速・大容量無線局の前提となる伝送路

５G（第５世代移動通信システム）や光ファイバ等の地域展開、Wi-Fi環境整備、ケーブルテレビネットワークの光化、４Ｋ ・８Ｋやネット時代に対応した高度な映像配信等による通信・放送環境の高度化を推進

① 5G・IoT等の高度無線環境の実現に向けて、地理的に条件不利な地域において、電気通信事業者等による、高速・大容量無線局の前提となる伝送路設備等の整備を支援 【高度無線環境整備推進事業】

②放送ネットワークの強靭化 【地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業、放送ネットワーク整備支援事業】

③４Ｋ・８Ｋやネット時代に対応した高度な映像配信の推進（ａ）4K・8K放送や放送番組のネット同時配信等の高度な映像配信技術の社会実装に必要な技術実証（ｂ）4K・8Kの送受信環境確保のためケーブルテレビ網の光化等の支援（ｃ）4K・8K放送の受信環境整備支援

【次世代映像配信技術に関する実証、放送ネットワーク整備支援事業、衛星放送用受信環境整備事業】

②地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業

耐災害性強化策のイメージ

概 要：

○衛星放送用受信環境整備事業（※） 11.0億円○放送ネットワーク整備支援事業 9.5億円○次世代映像配信技術に関する実証 8.2億円

◎高度無線環境整備推進事業（※） 59.0億円○電波遮へい対策事業（※） 42.2億円○公衆無線LAN環境整備支援事業（※） 12.5億円◎地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業（※）12.5億円

③次世代映像配信技術に関する実証

２ ワイヤレス成長戦略パッケージの推進 4

概 要：

次世代ワイヤレスシステムの実現のための技術開発や新たなニーズに対応した環境整備等を推進

① 2020年の５G実現及び普及・高度化に向け、産学官連携による研究開発とともに、様々な産業分野での応用による新たな市場創出や社会的課題の解決を目指した総合実証等を推進【第５世代移動通信システムの総合実証試験、第５世代移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発】

② 電波の有効利用方策の一つとなる、関係府省等が共同で利用できる「公共安全LTE」（PS-LTE）の実現に向けて、通信エリアの拡大に資する技術的検討等を実施 【公共安全ＬＴＥの実現に向けた調査検討】

③ ５Ｇ等の新たな電波利用ニーズに対応するため、既存無線システムの電波利用実態の詳細な調査や、既存無線システムとの高度な周波数共用を実現するための自律的（ダイナミック）な周波数共用・干渉回避技術の開発等を実施 【周波数有効利用のための電波利用環境の整備】

○第５世代移動通信システムの総合実証試験（※） 21.0億円◎第５世代移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発（※）16.6億円◎公共安全ＬＴＥの実現に向けた調査検討（※） 12.5億円◎周波数有効利用のための電波利用環境の整備（※） 事項要求

①第５世代移動通信システムの総合実証試験、第５世代 移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発

②公共安全ＬＴＥの実現に向けた調査検討 ③周波数有効利用のための電波利用環境の整備

公共安全LTE

「高信頼性」が支える自動走行、遠隔医療、

ロボット制御等の安定性が求められる利活用分野

３ IoTへの信頼を支えるサイバーセキュリティ総合対策 5

概 要：

我が国のサイバーセキュリティを強化し、安心・安全な国民生活や社会経済活動を確保

① IoTに係るサイバーセキュリティ対策の強化等のため、（a）IoTセキュリティ対策の推進、（b）地域におけるIoTセキュリティ対策の強化、（c）５Ｇネットワークのセキュリティ確保に向けた体制整備と周知・啓発等を実施【IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築】

② サイバー攻撃に関する情報の共有を促進するため、（a）情報共有基盤の高度化、（b）機械学習を用いた高精度な信頼性・深刻度評価を行う実証、（c）契約者間等で情報を共有する体制の構築に向けた取組を実施【サイバーセキュリティ情報共有推進事業】

③ 国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）のナショナルサイバートレーニングセンターにおいて、サイバーセキュリティの確保を担う人材の育成を実施【ナショナルサイバートレーニングセンターの構築】

◎IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築（※） 20.0億円◎サイバーセキュリティ情報共有推進事業 5.0億円○ナショナルサイバートレーニングセンターの構築 15.0億円

②サイバーセキュリティ情報共有推進事業①IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築 ③ナショナルサイバートレーニングセンターの構築

実践的な防御演習 東京大会に向けた人材育成

若手セキュリティイノベーターの育成

情報共有基盤の高度化 契約者間等で情報を共有する体制の構築

機械学習を用いた信頼性・深刻度評価

４ 社会変革に挑戦するイノベーションの創出

概 要：

6

① ＡＩ技術の飛躍的展開多言語音声翻訳の精度向上及び社会実証、脳情報通信技術に係るアプリケーション開発等を通じて、ＡＩ

技術の向上と社会実装を促進【グローバルコミュニケーション計画の推進、新たな脳情報通信技術の研究開発及び社会実装】

② ネットワークの更なる高度化ＡＩ／ＩｏＴ時代の高速大容量通信ネットワークの基盤となる光ネットワーク技術、ネットワーク自動最適制御

技術（ＡＩを活用）等の研究開発を推進【新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発、革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発】

③ 新たなイノベーション創出ＩＣＴ分野における新規性に富む研究開発課題への挑戦、ベンチャー企業等が「死の谷」を乗り越えるため

の取組み等を支援【戦略的情報通信研究開発推進事業（SCOPE）、ICTイノベーション創出チャレンジプログラム】

観光案内 医療交通

ＡＩ技術（ディープラーニング）による翻訳精度の飛躍的向上

様々な利用シーンでの利用拡大

グローバルコミュニケーション計画の推進

○革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発 7.0億円○戦略的情報通信研究開発推進事業（SCOPE） 18.7億円○ICTイノベーション創出チャレンジプログラム 4.0億円

○グローバルコミュニケーション計画の推進 8.2億円○国立研究開発法人情報通信研究機構運営費交付金 295.5億円の内数◎新たな脳情報通信技術の研究開発及び社会実装 2.1億円○新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発 11.0億円

7５ あらゆる産業・生活分野における先端技術・サービスの導入促進

① モバイル端末を用いたキャッシュレス決済手段の、小規模店舗を含めた広範な普及を図るため、QRコード決済等の技術仕様及び業務プロセスの標準化と、低廉な手数料率での提供について検証する実証等を実施【モバイル決済モデル推進事業】

② マイナンバーカード及び公的個人認証サービスの電子証明書の普及促進のため、電子証明書を利用可能な端末やさらなる利活用シーンの拡大に向けた取組を実施【公的個人認証サービス利活用推進事業】

概 要：

◎モバイル決済モデル推進事業 4.5億円○公的個人認証サービス利活用推進事業 5.5億円○ブロックチェーン利活用推進事業 2.0億円○情報信託機能活用促進事業 3.0億円

②公的個人認証サービス利活用推進事業①モバイル決済モデル推進事業

8６ 未来をつかむICT人材の育成、全ての人にやさしいICT利活用環境の整備

概 要：

○地域ICTクラブ普及推進事業 3.8億円◎テレワーク普及展開推進事業 6.0億円◎障害者・高齢者のためのインクルーシブ社会推進事業 3.5億円の内数○字幕番組、解説番組、手話番組等の制作促進 10.0億円

○情報を取得できない視聴者が発生

字幕がないと･･･

天気の状況が心配だわ。

避難すればいいのかしら？

○○川が警戒水域を超え、氾濫のおそれがあります。

なるほど！今後の避難情報に注意しないといけないわ。

○字幕付与により情報を分かりやすく伝達

③字幕番組、解説番組、手話番組等の制作促進

① 地域で子供・学生、社会人、障害者、高齢者等がプログラミング等のICTに関し世代を超えて知識・経験を共有する仕組みとして「地域ICTクラブ」を整備【地域ICTクラブ普及推進事業】

② 高齢者等が、住居から地理的に近い場所で、心理的に身近な人からICTを学べる環境を整備するため、「ICT活用推進委員（仮称）」制度の仕組みに関し、必要な調査・検証を実施【障害者・高齢者のためのインクルーシブ社会推進事業】

③ 字幕番組、解説番組、手話番組の制作費等に対する助成を通じて、視聴覚障害者等向けテレビジョン放送の充実を図ることにより、放送を通じた情報アクセス機会の均等化の実現

【字幕番組、解説番組、手話番組等の制作促進】

①地域ICTクラブ普及推進事業 ②障害者・高齢者のためのインクルーシブ社会推進事業

７ 地域のポテンシャルを引き出すICT・郵便局の活用 9

① 行政分野へのAI導入推進に向けた開発実証及びRPA（業務工程の自動化）導入に対する補助を行うことにより、地方公共団体における革新的ビッグデータ処理技術の導入を推進【革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業】

② 個人の生涯にわたる医療等のデータを時系列で管理し、本人の判断のもと多目的に活用する仕組み(PHR)におけるルール作りに資する実証事業等を実施 【医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業】

③ 郵便局の強みを生かしつつ、地域の諸課題解決や利用者利便の向上を推進していくために、ＩＣＴを活用するなどした郵便局と地方自治体等の連携のあり方について調査・検証し、その成果を全国の郵便局、地方自治体等へ普及展開 【郵便局活性化推進事業（郵便局×地方自治体等×ＩＣＴ）】

概 要：

行政サービスの補完

暮らしの安心・安全のサポート

住民生活のサポート

まちづくりのサポート

（連携策イメージ）

様々な連携の可能性や効率的・効果的な連携の実現方策の調査・検証

③郵便局活性化推進事業（郵便局×地方自治体等×ＩＣＴ）②医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業①革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業

◎革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業 5.0億円○地域オープンデータ推進事業 4.5億円○地域IoT実装総合支援施策 4.5億円○医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業 12.0億円○地域防災等のためのＧ空間情報の利活用推進 3.8億円◎地域AI活用普及推進事業 4.0億円◎郵便局活性化推進事業（郵便局×地方自治体等×ＩＣＴ） 1.5億円

８ 世界の課題解決に資するICT海外展開・国際的な政策連携 10

○ICT国際競争力強化パッケージ支援事業 18.0億円○放送コンテンツ海外展開強化事業 20.0億円

概 要：

日本経済の活性化／日本の魅力の発信

地域への観光需要の増加

地域産品の海外販路開拓

優れた技術・サービスを持つ中小企業の海外展開

国際共同制作・発信

放送

JAPAN

放送に連動した取組

連動イベント／プロモーション

関連商品の

販売関連コンテンツの

展開

放送事業者

番組製作会社

自治体経済関連

団体

地場産業

関連産業

農業・食

観光放送コンテンツと

他の業種・分野とが連動した取組

音楽

他分野・他産業との連携

連動

在外公館・商工会

の活用

・海外市場・ニーズの深掘り・国際共同制作や海外への売り込みができる人材の育成 等

海外展開の裾野拡大・自走化のための環境整備

②放送コンテンツ海外展開強化事業① ICT国際競争力強化パッケージ支援事業

ICT分野における日本の強みを海外展開し、経済成長を実現

① 通信・放送・郵便システム、防災／医療ICT、セキュリティ等のICTインフラプロジェクト・システムについて、海外展開を促進 【ICT国際競争力強化パッケージ支援事業】

② 放送コンテンツを制作する民間事業者と、観光業、地場産業、自治体等の関係者が協力し、インバウンド・アウトバウンドの拡大や地方創生等に資する放送コンテンツを制作、発信すること等を支援【放送コンテンツ海外展開強化事業】

5G・IoT等の高度無線環境の実現に向けて、地理的に条件不利な地域において、電気通信事業者等による、高速・大容量無線局の前提となる伝送路設備等の整備を支援。

具体的には、電波利用料財源を活用し、無線局エントランスまでの光ファイバを整備する場合に、その事業費の一部を、一般社団法人を介して電気通信事業者等に補助する。

（億円）当初予算額スマートホーム

通信ビル

教育ＩｏＴ スマートモビリティ観光ＩｏＴ

農業IoT

コワーキングスペース

無線局エントランス

地域の拠点的地点

ア 事業主体： 直接補助事業者：一般社団法人、間接補助事業者：電気通信事業者、自治体

イ 対象地域： 地理的に条件不利な地域（過疎地、辺地、離島、半島など）

ウ 補助対象： 局舎内設備、伝送路設備

エ 負担割合： ① 財政力指数０．３未満の有人国境離島市町村（全部離島）： ４／５

② 離島等の地理的に特に条件不利な地域（①の市町村を除く。）： ２／３

③ ②以外の地理的に条件不利な地域： １／２

イメージ図高速・大容量無線局の前提となる伝送路

（※）負担割合等については今後の財務省との折衝の過程において変更が有り得るもの。

H31年度要求額：59.0億円

補助事業の概要 補助スキーム

総務省

社団法人

事業者等

整備・運用

直接補助 間接補助

高度無線環境整備推進事業 11

情報通信基盤整備推進事業と高度無線環境整備推進事業の違い 12

事業名 情報通信基盤整備推進事業 高度無線環境整備推進事業

事業目的情報通信の格差を是正し、地域の活性化をはかるため、

超高速ブロードバンド基盤の整備を支援５G・IoT等の高度無線環境の実現に向けて、

高速・大容量無線局の前提となる伝送路設備等の整備を支援

財源 一般財源 電波利用料財源

整備方式 公設民設公設

補助率①財政力指数が０．３未満の市町村（②の市町村を除く。）：1/2② 離島市町村：2/3③ ①②以外の地理的に条件不利な地域：1/3

① 財政力指数０．３未満の有人国境離島市町村（全部離島）：4/5② 離島等の地理的に特に条件不利な地域（①を除く。）：2/3③ ①、②以外の地理的に条件不利な地域：1/2

補助対象地域 条件不利地域及び固定系超高速ブロードバンド未整備地域 条件不利地域及び光ファイバ未整備地域（例外あり）

補助対象設備光ファイバケーブル、光電変換装置、送受信装置、無線アクセス装置（ＦＷＡ）等（これらに附帯する施設を含む。）

光ファイバケーブル、光電変換装置、送受信装置等（これらに附帯する施設を含む。）注１ 光ファイバ以外の整備要望（FWA、CATV（HFC）等）は対象外注２ 無線局エントランスまでが補助対象であり、家庭への引き込み線は補助対象外

● 既存の光ファイバ整備事業（情報通信基盤整備推進事業）と複数の違いが存在

（※１）負担割合等については今後の財務省との折衝の過程において変更が有り得る。（※２）情報通信基盤整備推進事業は、当初の目的を達成したことから平成３０年度で終了

補助要望の申請スケジュール等 13

（１）交付申請書（案）補助事業の目的、補助金額等

（２）補助事業の概要応募主体、設置場所、工期、金額の内訳等

（３）事業に要する経費の見積書概要版及び詳細版

速やかな事業執行のため、平成31年１～３月に自治体等から補助要望の申請※１を受け、平成３１年度予算成立後、補助対象地域の採択※２を行うことを想定。※１ 申請内容：整備予定地域、想定される事業者、総事業費・補助金額等※２ 実質的な補助対象地域の決定となる

本年９～12月の間に自治体等において光ファイバ整備の計画、予算化を進めていただき、上記の期間に補助要望の申請を総務省に提出してもらうことを想定。

補助要望の申請書類（イメージ）

（４）工事概要書及びそれに付随する図面設置場所、施設の内容、資金計画、用地付近の見取図、設計の概要図等

（５）整備計画書事業概要、対象地域、整備計画の評価に関する事項等

（６）その他自治体との協議書（事業者申請の場合）、無線局運用計画 等

スケジュール（イメージ）

H30９～12月

H31１～２月 ３月 ４月 ５月 ６月 ７月 ８月 ～

H32３月

自治体等

総務省

補助要望の申請

【自のみ】自治体による事業

者公募・選定交付申請

要望の審査・採択

事業の計画、予算化

補助事業の相談等

交付決定

整備開始

実績報告

（参考）民設民営一部負担金方式による整備のイメージ 14

月 9月～12月 1月～3月 4月～6月 7月 8月～10月 11月～3月 4月

自治体

事業者

公告、仕様書等作成

HP等で事業者公募

事業者の決定

サービス開始提案書等

提出

審査

整備工事

サービス開始に当たっての事前説明会

等

インターネット

通信事業者ビル

ＯＮＵ

事業費補助対象

自治体が整備費用の一部を補助一定の要件を設けて事業者からの提案を募り、事前に示した選定

方法に従って整備事業者を選定する方式

○要件（例） ・自治体内全域・全世帯に光ファイバによる

サービス提供できる環境を整備すること。

・年度中に整備完了できること。

○選定方法（例） 整備見積額とプレゼンテーション（サービス

内容、月額料金等）の評価点を合計して選定。

光ファイバ整備を行う電気通信事業者に対して、事業費の一部を自治体が補助

・自治体で設備を維持管理する必要がないため、職員の事務負担軽減に繋がる。

・長期的にみた場合、維持管理費用等の財政負担が軽減される。 民設民営一部負担金方式の採用

・専門的ノウハウがある事業者主導で事業を進めることが出来る。

事業相談、事業計画、予算案策定

事業相談

見積提出

スケジュール（イメージ）

整備事業者の選定方法（公募型プロポーザル方式） 【イメージ】

背景

（参考）光ファイバ等整備の民設民営一部負担金方式における自治体負担金の考え方

15

自治体負担金の考え方

設備維持費販売促進費租税 等

開通工事費

通信設備構築費光伝送路構築費

サービス利用料

自治体負担金

設備整備費

サービス提供コスト サービス収入

光ファイバ等整備の民設民営一部負担金方式における負担金は、一定期間におけるサービス加入者の見込み利用料収入を超える整備費・維持管理費（サービス提供コスト）を、自治体が当該赤字分を補填するために通信事業者に支払うもの。

地域によっては、整備費を超える費用についても負担する場合がある。

維持管理費

民設民営一部負担金方式の概要

• 左の図のように、一定期間におけるサービス提供コストと住民等からのサービス加入者からの利用料の差額について自治体が負担。

• 地域によって、整備費用や見込み加入者数が異なることから、負担金額は異なる。

• 一部の地域は維持管理費用分についても負担金の支払いが必要。

ア 事業主体︓財政⼒指数が０．８以下（３か年の平均値）⼜は条件不利地域（※）の普通地⽅公共団体・第三セクター※ 過疎地域、辺地、離島、半島、⼭村、特定農⼭村、豪雪地帯

イ 対象拠点︓最⼤収容者数や利⽤者数が⼀定以下の①防災拠点︓避難所・避難場所（学校、市⺠センター、公⺠館等）、官公署②被災場所と想定され災害対応の強化が望まれる公的拠点︓博物館、⽂化財、⾃然公園 等

ウ 補助対象︓無線アクセス装置、制御装置、電源設備、伝送路設備等を整備する場合に必要な費⽤ 等エ 補 助 率︓１／２（財政⼒指数が０．４以下かつ条件不利地域の市町村については２／３）

（億円）当初予算額

Ｈ29年度 Ｈ30年度Ｈ31年度（要求額）

31.9 14.3 12.5

伝送路設備

制御装置（センター設備等）

無線アクセス装置（IEEE802.11ac対応Wi-Fi）

電源装置

イメージ図

○ 防災の観点から、防災拠点（避難所・避難場所、官公署）及び被災場所として想定され災害対応の強化が望まれる公的拠点（博物館、文化財、自然公園等）における公衆無線LAN（Wi-Fi）環境の整備を行う地方公共団体等に対し、その費用の一部を補助する。

Wi-Fiのメリットとして、災害時には、携帯電話等が輻輳のために利用できない場合でも、情報収集が可能ラジオや防災行政無線等の片方向の情報伝達手段と異なり、被災者のニーズに応じた情報収集が可能

避難所・避難場所 官公署

文化財 観光案内所自然公園・都市公園 博物館

防災拠点、災害対応の強化が望まれる公的拠点

公衆無線LAN環境整備支援事業 16

公衆無線ＬＡＮ環境整備支援事業（国庫補助事業）

○ 活用可能な地方債（国庫補助に伴う地方負担分）・ 過疎市町村・・・ 過疎対策事業債 （充当率１００％、交付税算入率７０％）

・ 辺地を有する市町村・・・ 辺地対策事業債 （充当率１００％、交付税算入率８０％）

・ その他の市町村・・・ 一般補助施設整備等事業債 （充当率７５％、交付税算入なし）

・ 都道府県・・・ 公共事業等債 （充当率９０％、交付税算入率２０％）

普通地方公共団体の負担イメージ

・ 補助率１／２の場合 ・ 補助率２／３の場合

国庫補助率１／２ 都道府県・市町村負担率１／２ 国庫補助率２／３ 市町村負担率１／３

地方債 地方債

※ 第三セクターは１／２の国庫補助のみ

緊急防災・減災事業債（地方単独事業）

○ 指定避難所における避難者の生活環境の改善のために実施する施設整備事業（Wi-Fi環境の整備を含む）

地方公共団体の負担イメージ

過疎債・辺地債等 過疎債・辺地債等国庫補助 国庫補助

（交付税算入率７０％）

緊急防災・減災事業債 充当率１００％

Wi-Fi環境の整備に関する地方債 17

18セキュリティ人材の育成（ナショナルサイバートレーニングセンター）

① 国の行政機関、地方公共団体、独立行政法人及び重要インフラ事業者等を対象とした実践的サイバー防御演習 （CYDER）

② 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた大会関連組織のセキュリティ担当者等を対象者とした実践的サイバー演習（サイバーコロッセオ）

③ 若手セキュリティイノベーターの育成 （SecHack365）

○ 巧妙化・複合化するサイバー攻撃に対し、実践的な対処能力を持つセキュリティ人材を育成するため、平成２９年４月より、情報通信研究機構（ＮＩＣＴ）の「ナショナルサイバートレーニングセンター」において、以下の実践的サイバー演習等を積極的に推進。

平成31年度要求額 １５．０億円

新たな⼿法のサイバー攻撃にも対応できる演習プログラム・教育コンテンツを開発ＣＹＤＥＲ

演習受講模様

サイバー攻撃への対処⽅法を体得

サイバーコロッセオ

Guard!

放送環境

チケット販売

公式HP

WiFi・通信環境

避難・誘導

Attack!

社会インフラ

ＳｅｃＨａｃｋ365

19地域ICTクラブ普及推進事業

地域で⼦供・学⽣、社会⼈、障害者、⾼齢者等がモノづくり、デザイン、ロボット操作、ゲーム、⾳楽等を楽しく学び合う中で、プログラミング等のICTに関し世代を超えて知識･経験を共有する仕組みとして、「地域ICTクラブ」を整備。

【H31要求額：3.8億円（Ｈ30予算額：1.5億円）】

【これまでの取組・現状】○ 情報通信審議会「IoT新時代の未来づくり検討委員会 人づくりWG」の「スマートインクルージョン構想の実現に向けた取組 最終とりまとめ（案）」において「みんなでICTを学び合う環境整備（新たな地域コミュニティの形）」として、地域ICTクラブの整備の必要性が示された。

○ 30年度は地域ICTクラブの実証事業として、モデル性や地域の特性等を踏まえ19件を採択。有識者会議での評価・議論を通じ、継続的活動・他地域への展開のための課題を整理。

【目標・成果イメージ】○ 全国展開に向け、分類別の実証成果から、クラブの設置・運営に関するガイドラインを策定。実証成果（育成したメンターやガイドライン等）は「未来の学びコンソーシアム」ポータルサイトへの掲載やイベント等を通じ、クラブの活動を活性化するとともに、教育課程内での活用も促す。

○ 起業家等のトップ人材の育成、IoT・AI時代の就業構造への転換への適応、日常生活で生きがい、楽しさ、豊かさを実感できる社会を実現。

20平成31年度事業内訳

実施内容

１．30年度に実施した10分類に基づき、他地域への展開を視野に⼊れ、地域の特性等を踏まえた事例の追加実証を⾏い、地域ICTクラブの設⽴・運営に係る課題解決等を検証

２．30年度に都市部で実証している事業について、メンターを継続育成し、過疎・⾼齢化地域などのメンターのなり⼿の少ない地⽅に派遣する、遠隔参加するための⼿法を検証。

３．地域ICTクラブの設置・運営を⽀援する「運営アドバイザー」や、地域ICTクラブの設⽴や参加、参加児童の継続へのインセンティブとなる「エバンジェリスト」（コンテスト等で優秀な成績をあげた若⼿プログラマー等）を派遣する。

４．実証成果からクラブの設置・運営のためのガイドライン等を策定するため研究会の設置

５．地域ICTクラブの活動を活性化するためのイベント開催等の普及啓発活動

○ ＩＣＴを利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方である「テレワーク」の普及展開を飛躍的に推進することにより、働き方改革を加速する。

○ 具体的には、以下の取組を行い全国的なテレワークの裾野拡大を目指す。

１．テレワーク普及促進事業

テレワークの裾野拡大に資することを目的とし、セミナー開催、専門家の派遣、普及拡大の担い手育成に向けた講習会の

開催及びワークブックの作成、先進事例の収集及び表彰、「テレワーク・デイズ」等を通じた普及啓発を実施。2020年東京大会にも資するよう、先進的な郊外型サテライトオフィス活用の調査、テレワーク導入モデル（ノウハウ・

プラクティス）を展開し、企業の集中的な利活用を促進。

２．テレワーク環境整備事業

①地域活性化型テレワーク （「まちごとテレワーク」推進事業）

地域活性化、地域での働き方改革の実現に向け、自治体、企業、団体（商工会議所等）が連携し、都心企業の地域への進

出や地域企業のテレワークを実現する「まち」単位でのテレワーク推進計画の策定等を後押しするとともに、推進計画に基づくテレワークの環境整備（※）に必要となる経費等の補助を実施。（※）サテライトオフィス、コワーキングスペースの設置、ＩＣＴ機器等の整備等

②障害者就労支援型テレワーク

テレワークを活用した障害者の就労を支援するため、障害者の障害や疾病の特性等にも応じて活躍ができるよう、ＩＣＴ機器の配備やソフトウェアの提供、ＩｏＴやＡＩの活用等を含めた環境整備に向けた実証及び補助を行う。

【予算】 テレワーク普及展開推進事業 平成31年度要求額 ６億円（新規）

※テレワーク︓「tele＝離れたところで」と「work＝働く」をあわせた⾔葉

【補助対象】地⽅⾃治体及び⺠間企業等からなるコンソーシアムの代表機関

【補 助 額】 定額補助(上限 3,000万円)

テレワーク普及展開推進事業 21

革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業 22

AI等⾰新的ビッグデータ処理技術に関する知⾒を有する企業等と地⽅公共団体が連携し、AI活⽤が進められていない⾏政分野（介護・災害対応等）におけるAI導⼊や未だ実現できていないクラウドサービスとしてのAI導⼊について開発実証を⾏い、国が、全国展開を進めるに当たっての技術的・制度的課題を整理した上で、導⼊に当たっての標準仕様書及び⼿順のとりまとめを⾏うとともに、効果が実証された⾏政分野におけるRPA等導⼊のための初期投資への補助を⾏うことにより、地⽅公共団体におけるAI・RPA等⾰新的ビッグデータ処理技術の導⼊の推進を図る。

施策の概要

事業イメージ

H31年度要求額：5.0億円

【各地域ごとの実証報告の項⽬】・分野（テーマ）・地域・事業実施体制・事業概要・システム及びネットワーク構成・効果・技術的・制度的課題及び課題解決⼿段 等

国が、APPLIC・J-LIS※と連携して導⼊する技術に応じた「標準仕様書」を策定するとともに、AI等の導⼊に当たっての⼿順をまとめ、「地⽅公共団体におけるデータ利活⽤ガイドブック（平成30年６⽉公表）」を拡充。これにより全国への⾰新的ビッグデータ処理技術の導⼊・実装を推進。

災害対応介護

・・・・（AI等の活⽤が進められていない⾏政分野）

A市B町 C村

採択条件（イメージ）・AI等⾰新的ビッグデータ処理技術に関する知⾒を有する企業等と実証

フィールドとなる地⽅公共団体が連携して応募すること。・地域の課題解決、業務効率化及び住⺠サービスの向上のいずれかに資

するものであり、新規性を有すること。・実証後に実証地域における継続的・⾃律的な運⽤が可能であること。・他地域への実装が可能であること。・実現可能な定量的⽬標（KPI）を設定すること。・データ利活⽤⼿法等の解決すべき制度的・技術的課題が存在すること

（実現可能性の乏しい課題を除く。）。・他省庁・他施策からの国費助成等を受けていないこと。 等

実証地域・テーマの募集 それぞれの地域で実証を実施 地域毎に報告をとりまとめ

標準仕様書及び⼿順書の策定

実証イメージ ※この他にも提案に応じて様々なパターンを実証

①クラウド化 ②多分野展開

AI等に関する知⾒を有する企業等と実証フィールドとなる地⽅公共団体が連携して応募

D市

※・APPLIC（一般財団法人全国地域情報化推進協会）：地方公共団体の情報システムの標準化や連携基盤の構築を推進する団体。国内のほぼ全てのシステムベンダと約530の地方公共団体が加入。・J-LIS(地方公共団体情報システム機構）：マイナンバー制度関連システムの構築や地方公共団体の情報化推進を支援するための地方共同法人。サービス利用者団体は1680（2018年４月１日現在）。

革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業（AI実証） 23

ー

（RPA導⼊の効果が実証された⾏政分野）補助対象︓地⽅公共団体補助率︓事業費の1/2補助

（補助上限400万円）

・・・・

RPAA市

☑業務効率UP☑作業ミスの削減☑人件費の削減 等

期待される効果

・地域の課題解決、業務効率化及び住⺠サービスの向上のいずれかに資するものであること。・継続的・⾃律的な運⽤が可能であること。・実現可能なKPIを設定すること。・⾼い費⽤対効果が⾒込まれるものであること。・他省庁・他施策からの国費助成等を受けていないこと。 等

採択条件（イメージ）RPA

それぞれの地域で事業を実施

C村B町

OCR

OCR

革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業（RPA補助） 24

地域でオープンデータを推進する地方公共団体職員を育成するため、必要な知見・技術を体系的に習得できる研修環境を整備し、オープンデータの取組につなげるところまでを継続的に支援

研修・人材育成

民間ニーズと地方公共団体保有データの調整・仲介を通じて、共通フォーマットを検討

オープンデータへの着手のインセンティブとなるユースケースを策定

•地域の経済活性化、課題解決に資するオープンデータを活用した新サービス創出•地方公共団体職員の業務・働き方改革につながるユースケース策定

調整・仲介 ユースケース策定

地域でオープンデータを推進する人材を育成。都道府県毎に管内の複数の市区町村が参加

オープンデータリーダー育成研修

リーダー研修を受けた団体のうち、意欲が高い団体において、オープンデータ化を支援する庁内研修

オープンデータ化支援研修

・研修コンテンツ・研修ノウハウ 等

相談窓口・FAQ

オープンデータセンター（仮称）

医療福祉

観光

研修後も継続的に支援、研修に参加した団体のオープンデータ活用事例の収集

研修教材等を広く一般公開するほか、実地研修の受講者は予習・復習に活用

e-learning

地域メンター

官⺠ラウンドテーブル官⺠ラウンドテーブル

シビック・テック

･･･

有識者、地⽅公共団体関係者と検討

連携

【地域メンター候補】オープンデータ伝道師 等

地方公共団体におけるオープンデータの取組を支援するため、データの加工・公開などオープンデータ化に必要な知識・技術

を体系的に習得できる研修を全国各地で実施し、地域でオープンデータを推進する地方公共団体職員を育成する。併せて、データを保有する地方公共団体とそれを活用する民間事業者等との調整・仲介や、公開されたオープンデータの有効活用につながる先進事例のユースケースの策定を行う。

【 H31要求額 ４．５億円】

研修実施について首長へ周知

地域オープンデータ推進事業 25

地方公共団体のICT/IoT実装に関する計画策定支援

・ 現場における推進体制整備、ICT/IoT実装の具体的な戦略・

計画の策定への支援

地域ＩｏＴの実装事業への財政支援

・ ICT/ＩｏT利活用の成功モデル実装への財政支援

地域情報化アドバイザー派遣等による人的支援

・ ICT/IoTの知見を有する専門家の派遣等により、ICT利活用やIoT

実装を促進

・ 総務省内にICT地域活性化サポートデスクを開設、地方公共団

体等からの問合せに対応

・ 自治体CIO育成研修の実施

地域ＩｏＴ実装の全国的な普及促進活動

・ ICT地域活性化大賞、地域ICT/IoT実装セミナーの開催 等

＜ 概 要 ＞

「地域IoT実装推進ロードマップ」の実現に向け、ICT/IoTの実装を目指す地域を対象に、地方公共団体

のICT/IoT実装に関する計画策定への支援、実装事業への財政支援、地域情報化アドバイザー派遣に

よる人的支援など地域IoTの実装を総合的に支援。

実装を阻む「壁」を打破し、ICT/IoTの実装を日本全国の各地域の隅々まで拡げ、地域経済の活性化

や地域課題の解決に大きく貢献。

地域IoT実装総合支援施策 26

H31年度要求額：4.5億円

27地域ＩｏＴ実装推進ロードマップの全体像

項 目課題

2020年度（達成すべき指標）

実証フェーズ 実装フェーズ

地域ＩｏＴ分野別モデル

効果

人材の育成

次代を担う

向上・格差是正

教育の質的

政策目標2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

教 育

ICT環境の不備

教材・指導者・

・教育格差

社会変化への対応

ICT環境等の整備促進

学習系クラウド標準化ガイドブック発行

校務系・学習系システム間の連携実証・標準化教育クラウド・プラットフォーム

プログラミング教育官民コンソーシアムによる教材開発・指導者育成等の推進、ＩＣＴ環境等の整備促進

地域実証

医 療介 護健 康

医療費増大

高齢化の進展

クラウド型医療情報連携ネットワーク（ＥＨＲ）の高度化・実装医療情報連携

ネットワーク（ＥＨＲ）

医療費適正化

健康寿命延伸

医療・介護・健康データ

利活用モデル(PHR)

農林水産業

の技術継承

新規就農者へ

・高齢化

担い手の減少

防 災

農業情報に関するガイドラインの策定スマート農業・

林業・漁業モデル

地域ビジネス

商店街の衰退

地域内売上減少

地域ビジネス活性化モデルの優良事例の創出・成功モデルの普及展開地域ビジネス活性化モデル

売上増

域外

向上

生産性

マイキープラットフォーム システム構築・各地域での実証事業及び全国展開

売上増

商店街

地域

人手の確保

生産性向上・

省力化

軽労化・

関係省庁と連携したガイドラインの検証・全国普及

観 光

受入環境の整備

地域の観光情報発信

観光クラウドの優良事例の創出・成功モデルの普及展開

社会実装に向けた取組の推進共通クラウド基盤の構築・機能拡大、地域実証

多言語音声翻訳技術の研究開発・技術実証

おもてなしクラウド

観光クラウド 観光消費増加

観光客増加

高度化システムの普及展開災害情報の視覚化、多様なメディアとの連携Ｌアラート

Ｇ空間防災システム

力の向上

地域防災Ｇ空間を活用した地域防災システムの普及展開

働き方労働力

不足

人口減少

テレワーク

ＷＬＢの確保

生産性向上

人口増加

移住・交流

テレワークの普及展開

ふるさとテレワークの普及展開

収集・判断・伝達

迅速・確実な

災害情報の

20１８年度末を目途に全国運用開始、情報伝達者の参加促進、情報内容の拡充、平時の体制強化

普及展開多言語音声翻訳

スマートシティ

解決

課題

都市

データ利活用型スマートシティ

先導的なデータ利活用型スマートシティの構築・検証 成功モデルの普及展開

大規模実証・改善

官民協働

サービス

行政の効率化・サービス向上

地域ビジネス・サービス実施シェアリングエコノミー

地域実装、ルールの整備、働きかけ等

シェアリングエコノミーに対する理解醸成、民間プラットフォームの活用・連携の推進、事業環境の整備

ビッグデータ利活用

オープンデータ利活用

オープンデータのための標準化の推進、地方自治体職員等の意識醸成等官民協働による地域づくり

政策資源の制約

オープンデータ・テストベッド（仮称）の運用

調整・仲介（マッチング）機能の運用

オープンデータ・テストベッド（仮称）の整備

調整・仲介（マッチング）機能の創設

クラウド上の教材等を利活用可能な学校：１００％

クラウド上の教材・地域人材等を活用したプログ

ラミング教育を実施可能な学校：１００％

実装医療圏数：15程度（2017）～順次拡大（2020）

患者数：実装医療圏人口の5%

実装主体数：８０団体利用者数：３０万人

システム実装地域数：３００

運用都道府県数：全都道府県情報伝達者数：１，０００

高度化実装都道府県数：１５

システム実装自治体数：１００

テレワーク導入企業数：３倍雇用型在宅型テレワーカー数：１０％以上

整備箇所数：１００箇所地域の雇用創出：1,600人

地域で活動する企業におけるICT端末・サービスの利活用状況を全国区に展開

する企業と同程度まで引き上げ

ポイント導入自治体数：１，３０３

翻訳システム導入機関数：１００

共通クラウド基盤を利用したサービスを順次拡大

システム実装団体数：１５０

オープンデータに取り組む自治体：１００％

オープンデータの利活用事例数：１００

ビッグデータ利活用に取り組む地域数:３００

シェアリングエコノミー活用自治体数：１００

実装地域数：２０カ所程度

官民双方にメリットのある持続的なオープンデータ利活用モデルの構築

地方自治体におけるビッグデータ利活用に関するモデルの構築等

シェアリングエコノミーに係るルールの明確化

データ利活用人材の育成・外部人材との連携等

ビッグデータ利活用モデル等の地域実装の促進

子育て

子育て負担の増大

妊娠・出産・子育て

支援ＰＨＲモデル

子育て支援

プラットフォーム

子育て支援システム優良事例の創出 子育て支援システムの普及展開 システム実装地域数：30地域（子育て支援システム）

出生率の

向上

子育て世帯

の就労促進

子育て

負担の軽減

安心な

子育て

実装主体数：20団体利用者数：３万人

地域経済の活性化、地域課題の解決による「地域経済と地方創生の好循環」

向上

ＱｏＬ

生産性

都市の

妊娠・出産・子育て支援ＰＨＲモデルの自律的普及展開の促進

妊娠・出産・子育て支援ＰＨＲモデルの開発

普及展開

普及展開個人の医療・介護・健康情報を時系列的に管理できるPHRの実現に向けたアプリケーション及びプラットフォームの開発

子育てワンストップサービスの制度設計・構築

子育てワンストップサービスの実施

スマート農業・林業・漁業モデルの優良事例の創出・成功モデルの普及展開

地

域

の

生

活

に

身

近

な

分

野

28地域ＩｏＴ実装推進ロードマップの全体像

ＩｏＴ基盤

整備箇所数：約３万箇所

テストベッド整備数：１０テストベッド利用者数：１００

実践的サイバー防御演習

Ｗｉ－Ｆｉ整備計画の策定

世界に先駆け５Ｇ実現５Gシステム総合実証試験

５G実現

ネットワーク

セキュリティ

参照モデル構築・ルール整備等

ＩｏＴテストベッドの整備・供用、新たな電気通信技術の開発・実証テストベッド

明確化するルールの数：２０参照モデルの実装数：５０

ＩｏＴサービス創出のための地域実証を通じた参照モデル構築、ルール明確化等利活用ルール

関係制度整備等５G研究開発、標準化活動、連携団体の活動支援

防災拠点等におけるＷｉ－Ｆｉ整備の推進、整備計画の更新

サイバーセキュリティ確保のための対応体制強化

ナショナルサイバートレーニングセンターによる人材育成

脆弱なIoT機器に関する国民及びメーカへの周知徹底

演習受講者数：年間３，０００人以上

地域内の人材の育成及び地域外の人材の活用によりIoT実装事業に円滑に対応可能な地域

100％

地域IoT人材の育成・活用

モデルの地域実装、ルールの整備、働きかけ等

￥￥

地域IoT人材創造プランに基づく各プログラムの展開・施策の更新自治体と民間企業等が参加するネットワークにおける支援分野等別に各種施策を実施

項 目課題

2020年度（達成すべき指標）

地域ＩｏＴ分野別モデル

効果 政策目標2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

地域ＩｏＴ実装の「分野別モデル」

地域経済の活性化、地域課

題の解決による「地域経済

と地方創生の好循環」

地域IoT実装のための特別交付税措置 29

Ａ市

Ｂ町

Ｅ市

Ｄ町

Ｃ村

地域IoT実装推進事業により実施した事業

地域IoT実装の地方単独事業（特別交付税措置）

●地域ＩｏＴ実装のための特別交付税措置について「地域IoT実装推進ロードマップ」における、農林水産業、防災などをはじめとした国民の生活に身近な分野におけるICT/IoTを活用した成功モデル

を横展開するため、地域IoT実装推進事業（国庫補助事業）と連携して、地方単独事業として実施するIoT実装に要する経費について、特別交付税措置を講じることとしている。

〇支援対象：地方公共団体及び民間事業者等が要する地域ＩｏＴの実装のための初期投資費用・これまでの地域ＩｏＴ実装推進事業において採択・実施した事業の横展開事業に限定。・対象経費は、センサーやタブレット等の地域ＩｏＴの実装に必要な物品の購入費、データ入力費、クラウドシステム利用経費（初年度のランニング経費） 等・地方公共団体への特別交付税措置利用のための照会を経て、「地域ＩｏＴ実装推進事業評価会」による事業内容の確認を実施。

〇特別交付税措置内容・措置率：１／２（対象経費の上限額：2,000万円）※財政力補正あり

地域IoT実装推進事業（国庫補助事業）採択実績 地域IoT実装の更なる横展開

地域IoT実装推進事業において採択・実施した事業の詳細については、以下のとおり。（H29）http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000144.html（H30）http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000177.html

横展開平成29年度

【水田センサー】３件【マリンクラウド】２件【農業センサー】１件

【プログラミング教育（遠隔教育等）】２件

【防災情報管理システムのクラウド連携】３件【IoT×G空間情報地域防災システム】２件

【地域資源観光シェアリング（TABICA）】１件

【観光クラウド】２件

【ＩＣＴによる衣服生産のプラットフォーム】１件

平成30年度

【水田センサー】２件【マリンクラウド】１件【農業センサー】５件

【プログラミング教育（遠隔教育等）】２件

【EHR】１件

【子育て共助プラットフォーム（子育てシェア）】２件【保育施設AI入所選考】２件

【防災情報管理システムのクラウド連携】２件【IoT×G空間情報地域防災システム】１件【ドローン等を活用したG空間防災システム】１件【リアルタイム津波浸水・被害予測システム】1件

【シェアリングエコノミー（駐車場シェア）】１件【市民向けポータルサイト】２件【ビッグデータ利活用（認知症患者行動予測等）】２件

【観光クラウド】２件

地域情報化アドバイザーの派遣について 30

地域が抱える様々な課題を解決するため、ICTを利活用した取組を検討する地方公共団体等からの求めに応じ、ICTの知見等を有する「地域情報化アドバイザー」を派遣し、 ICT利活用に関する助言等を行う。

平成２９年８月より、政府CIOが任命したシェアリングエコノミー伝道師及びオープンデータ伝道師を本制度により派遣。 【H31要求額：1.1億円の内数（Ｈ30予算額：1.0億円の内数）】

• 同一地域の同一プロジェクトに対する同一アドバイザーの派遣は原則年１回（７時間×３日間）まで。⇒３０年度からは、打ち合わせのための事前訪問やフォローアップのための事後訪問が可能となった。

派遣分野の重点化派遣の仕組み

ICT地域活性化サポートデスク 31

地域情報化（ICTの実装や地方公共団体が保有するデータの活用等）を支援するため、地域情報化に関する問合せに一元的に対応する「ICT地域活性化サポートデスク」を設置。

【４月25日運用開始】

地⽅公共団体／地域情報化に関わる企業・団体

⽀援施策、制度等について問い合わせ・マッチング

地域情報化アドバイザー

・地域IoTや地⽅公共団体のデータ活⽤先進事例を知りたい・国の⽀援制度等について紹介してほしい・法令、条例等各種制度について教えてほしい 等

・総務省の各種⽀援事業の紹介

・地⽅局によるフォロー

ICT地域活性化サポートデスク事務局：総務省（情報流通行政局 地域通信振興課）

連絡先： [メール]ict-support@soumu.go.jp [TEL]03-5253-6080

地域が必要とする情報や先進事例を収集・蓄積・提供

総務省関係課地⽅局

関係府省関係団体

アドバイザーの紹介や派遣により助⾔・⽀援等

メール／電話で問い合わせ

データベース

人づくり革命及び生産性革命の実現・拡大に向け、人口減少による影響を大きく受ける地域において、地域経済活性化等の地域課題の解決をはかるため、AI等の活用を通じたデータの本格的な利活用により、サービスの質的、量的な飛躍的向上を可能とするAI活用技術の確立と普及のための実証を行い、「Society5.0」の実現に資する。

【目標・成果イメージ】

人口減少を踏まえ、地域活性化、地場産業の振興、高齢者等の知識・経験等の継承、障害者の就労支援等、様々な地域課題の解決に資するAIの活用手法を確立し、導入手引書等を作成するとともに各省庁（支分部局を含む）と連携しつつ、AI活用事例を全国に展開する。

【H31要求額：4．０億円】

【事業イメージ】

【スキーム概要】上限金額：7,500万円地 域：普及展開を前提に複数地域連携を重点評価主 体：地方公共団体、地域の事業者等のコンソーシアム分 野：地場産業の振興等の生産性向上、人づくり革命に資

する分野（特に障害者の雇用促進、高齢者の技能継承に資する取組）

特別加点：官民データ活用推進基本計画の記載等

地域AI活用普及推進事業（地域AIプロジェクト） 32

33Lアラート

• テレビや携帯電話、ネットなど多様なメディアを通じて、確実・迅速に住民へ情報提供。

• 情報伝達に係る個別入力がなくなり負担軽減。

情報発信者

• データ入力の手間を省いた確実・迅速な情報伝達が可能。

• 標準データ形式による情報入手により効率的な情報提供やコストの削減を実現。

情報伝達者

• 多様で身近なメディアを通じ、いつでも、どこでも確実・迅速に情報を入手することが可能。

• 災害に関する緊急情報をリアルタイムに受信可能。

地域住民等

＜ Ｌアラートの仕組み ＞ ＜ Ｌアラート導入の効果 ＞

Ｌ(Local)アラートとは、地方公共団体等が発出した避難指示や避難勧告といった災害関連情報をはじめとする公共情報を放送局等多様なメディアに対して一斉に送信することで、災害関連情報の迅速かつ効率的な住民への伝達を可能とする共通基盤。

総務省では、災害時における、より迅速かつ効率的な情報伝達実現のため、Ｌアラートの一層の普及・活用を推進。

一般財団法人マルチメディア振興センターが運営しており、情報発信者・情報伝達者による利用は無料。 地域住民等は、情報伝達者を介して、Ｌアラートから配信される公共情報を取得。（H31年度要求額3.8億円）

都市や地域が抱える様々な課題の解決や地域活性化・地方創生を目的として、ICTを活用した分野横断的なスマートシ

ティ型の街づくりに取り組む地方公共団体等の初期投資・継続的な体制整備等にかかる経費（機器購入、システム構築及

び体制整備に向けた協議会開催等に係る費用）の一部を補助。 H31年度要求額：3.0億円

○ 補助対象：地方公共団体等○ 補助率：１／２○ 平成29年度から開始（継続）

データ利活用型スマートシティ

近隣自治体等へ横展開し、波及効果

を最大化

都市が抱える多様な課題解決を実現

データ連携基盤（モジュール＆クラウドによる共通化）

農林水産農林水産

交通交通

観光観光

健康・医療健康・医療

行政行政 気象気象

大企業やベンチャー企業など、多様な主体が参画

様々なデータを収集

34データ利活用型スマートシティ推進事業

35東日本大震災等からの復興

• 東日本大震災からの復興に向けた新たな街づくりに併せて、超高速ブロードバンド、放送の受信環境、公共施設等向け通信基盤・システム等のICT基盤の整備を支援

【予算】 被災地域情報化推進事業０．５億円（３０年度 ０．２億円）

① 復興街づくりにあわせたICT基盤整備

② ICT基盤の復旧への支援

• 東日本大震災により被災した地域の超高速ブロードバンドサービス施設、ケーブルテレビ等の有線放送施設、公共施設間を結ぶ地域公共ネットワーク施設等のICT基盤の復旧を支援

【予算】 情報通信基盤災害復旧事業０．５億円（３０年度 ０．２億円）

36

総務省 東北総合通信局

情報通信部 情報通信振興課

電 話：022-221-0711

メール：seibi-toh@ml.soumu.go.jp

お 問 合 せ 先

総務省HP（予算関係）http://www.soumu.go.jp/menu_yosan/yosan.html#h31