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Chapter 5 229 5 3D& 等高線図の作成 C hapter 3D 、ワークシートから する シートに変 した けれ あります。 してみましょう。

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Chapter 5

229

53D&等高線図の作成

Chapter

3D図には、ワークシートから作成する比較的単純なものと、行列シートに変換した後でなければ作成できない少し複雑なものがあります。この章では、順番に操作してみましょう。

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Chapter5 - 01 3D散布図

ワークシートデータに入力したデータから直接3D散布図を作成する方法について説明します。

最初に次のようなデータを用意します。新規列を追加し、Z変数にします。

サンプルデータ

3D散布図を作成する場合ははじめにZのデータセットを選択する必要があります。もし、何も選択していないと次のメッセージが表示されます。

警告メッセージ

Z列のデータを選択して、「作図」メニューの「XYZ型3Dグラフ」から「散布図」を選択します。次のような図が作成されます。

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3D散布図のサンプル

散布図のスタイルを変更する場合は任意の散布図シンボルをダブルクリックします。すると次のダイアログが表示されます。

作図の詳細ダイアログ

XYZ型のグラフ(3D散布図とトラジェクトリ)の「作図の詳細」ダイアログは、他のグラフの「作図の詳細」ダイアログと少し異なります。「作図の詳細」ダイアログの左側にあるツリー形式のアイコンを見てください。

もし表示されていないようでしたら、ダイアログの左下にある「<<」をクリックしてください。

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データセット「Data1:A(X),B(Y),C(Z)」の下に、「オリジナル」、「XY投影」、「ZX投影」、「YZ投影」があります。他のグラフ形式では、「Data1:A(X),B(Y),C(Z)」を選択した状態で、グラフに変更を施しますが、XYZ型のグラフでは、「オリジナル」に対して変更を施します。各座標面に投影したデータ点が必要なら「XY投影」、「ZX投影」、「YZ投影」のいづれかにチェックをつけます。チェックを付けた投影面に表されるグラフに対して、さらに編集することができます。また、「Data1:A(X),B(Y),C(Z)」をクリックしてください。図のようなダイアログが表れます。

ここでは、「オリジナル」、「XY投影」、「ZX投影」、「YZ投影」の各変更に対して、すべて同一の変更を行うのか、独立して変更するのか、「オリジナル」と「投影面」に分けて変更するのかを設定します。

では、「オリジナル」に戻って、編集項目を見てみましょう。「オリジナル」と各投影面の編集項目は同じです。

グラフの線タブ接続線シンボルを結ぶにチェックするとワークシート中の順番に応じて結線します。線種、太さ、色を指定できます。

接続された3D散布図

作図の詳細ダイアログ

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シンボルタブシンボルは、シンボルギャラリーから選ぶことができます。単純な正方形、円、球、など多くのシンボルが提供されています。サイズは2ポイントから30ポイントまでの大きさが用意されていますが、自分で入力することも可能です。またデータセットの値を使用することも可能です。シンボルの色は、同一色で塗るか、データセットの値を使ってカラーマッピングするか、指定した色から順に推移させるなど様々な方法が提供されています。

アルファベットや番号付きのシンボルなどを指定する場合には、「以下で詳細設定をする」にチェックを付けて指定します。アルファベットや番号を囲む必要があれば、シンボルの囲みにチェックを付けます。

ドロップラインタブシンボルから各平面へ降ろす垂線に関する設定を行います。垂線の表示/非表示、線の種類、色、太さを指定できます。XY平面(Z軸に平行)への垂線を持つ3D散布図を示します。

垂線の付いた3D散布図

作図の詳細ダイアログ - シンボル

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「作図の詳細」ダイアログを開いて、左側のXY投影にチェックを付けます。シンボルを三角形(▲)の青にします。ここで垂線を降ろすと、XY面に沿った垂線になります。ドロップラインタブを選択し、Y軸に平行に「ワイン」色の垂線を引きます。

投影面に現れているシンボルをダブルクリックしても「作図の詳細」ダイアログは現れません。必ず「オリジナル」のシンボルをダブルクリックしてください。

何らかの操作によって、シンボル(記号)をダブルクリックしても「作図の詳細」ダイアログが開けない場合(シンボルを小さくしすぎたため、etc)は、「フォーマット」メニューから「作図の詳細(プロット)」を選択してください。ダイアログを開くことができます。

XY面上に投影データを表示

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Chapter5 - 02 トラジェクトリ

トラジェクトリは3D散布図と基本的には同じ種類のグラフです。Chapter5-01「3D散布図」を最初に読んでから「トラジェクトリ」グラフを操作してください。

トラジェクトリ(trajectory)とは、放り上げた物体の描く軌道、という意味です。つまり、単純な散布図ではなく、そのデータポイントに垂線などを付けて表わしたグラフをトラジェクトリグラフと呼んでいます。次のサンプルデータを元にトラジェクトリを作成してみましょう。

サンプルデータ

「作図」メニューの「XYZ型3Dグラフ」から「トラジェクトリ」を選択します。次のようなグラフが作成されます。

トラジェクトリ

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これは通常の散布図に垂線と接続線のオプションを設定したものです。シンボルの中にインデックス番号(ワークシート上の順番)を表示させることができます。因子分析で解析した結果のグラフなどに利用できます。サンプルデータの一部を負の値として次のような新しいサンプルデータを準備します。

サンプルデータ

このデータを使ってトラジェクトリを作成します。「作図」メニューの「XYZ型3Dグラフ」から「トラジェクトリ」を選択します。次のようなグラフが作成されます。

サンプルグラフ

正方形のシンボルをダブルクリックして、「作図の詳細」ダイアログを表示させます。グラフの線タブから「シンボルを結ぶ」のチェックを外し、「シンボル」タブでシンボルの種類を「行番号数字」に変更します。さらに、シンボルの大きさを少し大きくしましょう。

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「作図の詳細」ダイアログ

編集したトラジェクトリ

さらに、XY平面をZ=0の位置に移動しましょう。はじめにZ軸をダブルクリックして、「スケール」タブのZの「最小値」を「-100」、「最大値」を「100」とします。次に「作図の詳細」ダイアログを開きます。左側にあるツリー形式のアイコンの「レイヤ」をクリックします。「平面」タブをクリックし、「XY」の「位置の%」に「50」と入力します。

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次のような図が作成されます。

XY平面を移動したグラフ

先程の「作図の詳細」ダイアログの「レイヤ」を再度開いてください。

下側に、立体枠という項目があります。これは、ORIGIN6.0の新機能で、3Dグラフをサイコロのような形、つまり手前にも枠を表示します。立体枠を使うには、「XY」の「位置の%」を元に戻さなければなりません。

作図の詳細ダイアログ

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「XY」の「位置の%」を0にします。立体枠の「可」にチェックをして、線の太さを「1」にしてください。OKを押すと次のような立体枠が表示されます。

立体枠表示

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Chapter5 - 03 ウォータフォールグラフ

3次元グラフであるウォータフォールグラフの作成方法と編集方法について解説します。

はじめに次のようなサンプルデータを用意します。支店別の売り上げリストの例です。月をXとし、支店名をYとします。

サンプルデータ

「作図」メニューの「XYY型3Dグラフ」から「ウォータフォール」を選択します。

作図メニュー

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「作図データの選択」ダイアログが表示されます。図のように月を示すA(X)をXに東京のデータC(Y)をYに設定します。

「作図データの選択」ダイアログ

追加ボタンをクリックして、B(Y)をYに設定します。同じ手順で残りのデータセットをすべてYとして設定します。OKボタンをクリックしてください。

データセットを追加したダイアログ

グラフが作成されます。グラフに編集を施して、見栄えのよいグラフに変えてみましょう。

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ウォーターフォールグラフ

X Axis 軸タイトルをデフォルトの「X Axis」から「月」に変更しましょう。X Axisと表示されている部分をダブクリックします。次のようなダイアログが表示されますので、文字を変更して「月」と入力してください。

テキスト制御ダイアログボックス

同じ要領でY軸を「売上」、Z軸を「支店名」とします。ただし、Y軸では上記のダイアログボックスで「回転(度)」を「0」にします。

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軸をダブルクリックして、現れる「軸」ダイアログボックスの「軸の主要設定(タイトル・形態)」タブをクリックし、タイトルを入力することもできます。

軸タイトルを変更

グラフの頂点(実際のデータポイント)部分をダブルクリックすると、次のダイアログが表示されます。

軸タイトルをつけたグラフ

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作図の詳細ダイアログ

「作図の詳細」ダイアログを使って、ウォータフォールを編集してみましょう。

「作図の詳細」ダイアログボックスの左側のツリー形式のアイコンで、「Data1:A(X),E(Y)」を選びます。ドロップタインタブで、垂直にチェックを付けます。XY面タブで塗りつぶしの色を紫にします。OKボタンを押します。

次のような図になります。

再度、「作図の詳細」ダイアログを開いてください。次に、「棒の間隔」タブをクリックして、「30%」にしてください。次の図のようにウォータフォールグラフが厚くなりました。「棒の間隔」方タブで指定した数字によって、ウォータフォールの間隔を小さくした分、ウォータフォールグラフを厚く表示しています。この要領で各ウォータフォールに設定を施して、次のような図を作成しましょう。

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編集したウォータフォール

このような厚さを持つウォータフォールのことをウォールグラフと呼んでいます。ウォールグラフについてはChapter5-04「ウォールグラフ」を参照してください。

「作図の詳細」ダイアログの「棒の間隔」タブで、数字を小さくしたとき、タブが増えたことに気づきましたか? 「YZ面」,「XZ面」のタブが増えました。ウォータフォールグラフが厚くなったので、ウォータフォールにYZ面, XZ面ができました。YZ面, XZ面タブは、ウォータフォールのYZ面, XZ面に対する色やパターンを設定するのに使用します。これについては、Chapter5-04「ウォールグラフ」で解説します。これは、ORIGIN6.0から提供される機能です。

?Hint

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Chapter5 - 04 ウォールグラフ

ウォールグラフとウォータフォールは基本的に同じ種類のグラフです。そのオプション設定のみが異なっているだけです。ウォータフォールの項目で利用したものと同じサンプルデータを使ってグラフを作ってみましょう。

サンプルデータ

カーソルで東京、名古屋、大阪、福岡の列をすべて選択して、「作図」メニューの「XYY型3Dグラフ」から「ウォールグラフ」を選択します。次のような図が作成されます。

ウォールグラフのサンプル

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データポイントをダブルクリック

ウォールを形成しているデータポイント(グラフの頂点)をダブルクリックすると、図のような「作図の詳細」ダイアログボックスが表示されます。

作図の詳細ダイアログ

ここで「棒の間隔」タブをクリックし、間隔を「100」にすれば、ウォータフォールグラフを作成できます。

平面の色を変更する

「作図の詳細」ダイアログの「YZ面」タブをクリックします。ダイアログの右下にある「XY面との関係」が「同一」になっているとYZ面はXY面と同じ編集結果になります。「独立」を選ぶとXY面とは別にYZ面を自由に編集することができます。「より明るい」「より暗い」を効果的に使えば、光が当たって影ができたような印象になります。XZ面についても同様です。ここでは、「YZ面」タブで「XY面との関係」を「独立」にし、色を「深紅色」にします。XZ面タブで「XY面との関係」を「独立」にし、色を「薄い黄色」にし、「中間」のパターンを付けます。

作図の詳細ダイアログ

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次のようなグラフができます。

各面を異なる色で表したグラフ

ここでは、各ウォールを従属方式で編集しましたので、色やパターンを選んだドロップダウンリストの順に色またはパターンが施されています。「作図の詳細」ダイアログの「グループ」タブで「編集方式」を「独立」にすれば、個々のウォールを別々に編集することができます。

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Chapter 5

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Chapter5 - 05 リボングラフ

リボングラフはウォールグラフやウォータフォールグラフと同じ種類のグラフです。

ウォータフォールの項目で利用したものと同じサンプルデータを使ってグラフを作ってみましょう。

サンプルデータ

カーソルで東京、名古屋、大阪、福岡の列をすべて選択して、「作図」メニューの「XYY型3Dグラフ」から「リボングラフ」を選択します。次のような図が作成されます。

リボングラフのサンプル

リボングラフの任意の頂点をダブルクリックすると、次のダイアログが表示されます。

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作図の詳細ダイアログ

「作図形式」を変更することで、簡単に3Dウォールや3D棒グラフに作り変えることができます。また、リボン自体の厚さを変更する場合は、「棒の間隔」タブをクリックして、値を変更してください。値を小さくすると、リボンの幅が太くなります。

各データ点から垂線を降ろすには、「ドロップライン」タブを使います。

ここでは、リボンの形状を変更してみます。「作図の詳細」ダイアログで、「グラフの線」タブをクリックし、「接続線」を「スプライン」にします。

リボンの形状をスプラインに変更

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他の接続線も試してみましょう。

リボンの形状を垂直階段に変更

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Chapter5 - 06 3D棒グラフ

3D棒グラフを作成する方法は、2つあります。1つはワークシートを使って、X列とそれに対する複数のY列を作り、それぞれをX軸、Y軸とし、Y列に入力されたデータをZ軸に表す方法、もう一つは、行列シートを使って、データをそのままZ軸のデータとして表す方法です。前者の方法は、X軸、Y軸のデータを入力しますが、後者の方法は行列の次数に対するZ軸のデータしか入力しません。

ワークシートを使った3D棒グラフは、リボン、ウォール、ウォータフォールグラフと同じ種類のグラフです。また、行列シートを使った3D棒グラフは、ワイヤフレーム図や曲面図と同じ種類のグラフです。順に説明します。

ワークシートを使った3D棒グラフ

ウォータフォールなどの項目で利用したものと同じサンプルデータを使ってグラフを作ってみましょう。

サンプルデータ

カーソルで東京、名古屋、大阪、福岡の列をすべて選択して、「作図」メニューの「XYY型3Dグラフ」から「3D棒グラフ」を選択します。次のような図が作成されます。

3D棒グラフのサンプル

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Chapter 5

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任意の棒の上面をダブルクリックすると、次のダイアログが表示されます。

作図の詳細ダイアログ

作図形式を変更すると、簡単に3Dウォールグラフや3Dリボングラフに作り変えることができます。また、棒の太さを変更する場合は、「棒の間隔」タブから「棒の太さ」の項目または「データセット間の間隔」の項目を変更します。

「棒の太さ」の項目を変更すると、X軸方向の厚さが変わり、「データセット間の間隔」の項目を変更すると、Y軸方向の厚さが変わります。「棒の太さ」の数値を小さくすると、棒は細くなり、「データセット間の間隔」の数値を小さくすると、棒は太くなります。

棒を細くしたグラフ

また、ウォールグラフと同様に、棒のXY面、YZ面、XZ面に対して、個々に色やパターンを変更することができます。

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行列シートを使った3D棒グラフ

「ファイル」メニューの「新規」を選択して、現れたダイアログから「行列」を選び、OKを押します。標準ツールバーから「新しい行列ウィンドウ」ボタンをクリックしても構いません。行列シートに関する詳細は、Chapter2-12「行列シート」を参照してください。

次のような空の行列ウィンドウができます。

空の行列シート

次に、「行列」メニューから「次数/座標値の設定」を選択します。ここでは、入力するZデータの行列サイズを5*5と入力しますので、「次数」の「列」と「行」のそれぞれのボックスに5を入力します。

新規ウィンドウ

標準ツールバー

行列シート

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Chapter 5

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行列の次数/座標値ダイアログ

次に、このダイアログの下側にある「座標値への対応づけ」を行います。これが、XおよびYの値となり、ここで設定したXおよびYの範囲が先ほど指定した行列サイズで等分され、XおよびYの座標軸となります。図のように入力し、OKボタンをクリックすれば、5*5の大きさを持つ行列シートができます。シートができたら図のようにサンプルデータを入力します。

5*5の行列シートにZデータを入力

この状態で、「3D作図」メニューから「3D:棒グラフ」を選択すれば、次の3D棒グラフが作成されます。

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図からみて分かるように、行列シートに入力したデータがそのまま3D棒グラフとして表されています。

任意の棒の上面をダブルクリックすると、次のダイアログが表示されます。

「作図形式」を変更すると、簡単に曲面図やワイヤーフレームに変更することができます。行列シートから作成した棒グラフの編集オプションは、棒の太さ、棒の境界線(縁)の色と太さ、塗りつぶしの色を編集することができます。

3D棒グラフ

作図の詳細ダイアログ

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縁の太さを「2」、塗りつぶしの色は「緑」で、「全て同じ色」にします。棒の幅をX,Y方向ともに「20%」にします。

編集した3D棒グラフ

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Chapter5 - 07 曲面図

3次元の曲面図の作成方法とその編集方法について解説します。

3Dの曲面図を作成する場合にはまず、行列シートに入力されたデータが必要です。行列形式のデータを作成するために次のデータをワークシートに入力してください。

サンプルワークシート

Z変数に相当するC(Z)を選択し、「編集」メニューの「行列に変換」から「ランダム配置データの変換」を選択します。途中、行列の作成に関するダイアログが表示されますが、そのままOKボタンをクリックします。すると、グリッディング計算により次の行列シートが作成されます。

10*10行列の一部

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Chapter 5

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ここで、「3D作図」メニューにある任意のグラフを選択すれば、グラフが出来上がります。

3D作図メニュー

曲面図の種類

曲面図には、色付き曲面、等間隔X曲面、等間隔Y曲面、カラーマップ曲面があります。これらは基本的に同じ曲面図です。また、ワイヤーフレーム、色付きワイヤーフレームも同じ形状になります。これらのグラフは、すべて「色付き曲面図」のオプション設定を変更することでも描くことができます。

行列シートを画面上に表示した状態で、「3D作図」メニューから「3D:色付き曲面」を選択してください。

色付き曲面図の例

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曲面の編集

曲面図の格子点(グリッドラインの交差するポイント)をダブルクリックします。作図の詳細ダイアログが開きます。このダイアログをうまく表示できない場合は、「フォーマット」メニューから「作図の詳細(プロット)」を選択します。そうすれば、同じダイアログを開くことができます。

作図の詳細ダイアログ

曲面図の種類

「作図の詳細」ダイアログの「作図形式」から、グラフの概観をワイヤーフレーム、カラーマップ曲面、棒グラフのいずれかの曲面図に変更できます。

ワイヤーフレームの例

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Chapter 5

261

ワイヤーフレームを選択すると、行列ウィンドウを開いて「3D作図」メニューから「ワイヤーフレーム」を選んだ場合と同じワイヤフレーム図を描くことができます。

ワイヤーフレームにおいてワイヤーの数を増やす場合は、「作図の詳細」ダイアログの「ワイヤーフレーム」タブにある「グリッドの色」の「2色目を追加」という項目にチェックして、「線の数」を増やします。「線の数」は、ワイヤフレームで表示しているグリッド線の間に何本の線を増やすかという指定です。「線の数」を「3」としたときのサンプルを次のに示します。

線の数を増やしたワイヤーフレームの例

これは、行列ウィンドウを開いて「3D作図」メニューから「色付きワイヤーフレーム」を選んだ場合と同じ図になります。

「作図の形式」から「カラーマップ曲面」を選びます。カラーマップ曲面を選択すると、行列ウィンドウを開いて「3D作図」メニューから「3D:カラーマップ曲面」を選んだ場合と同じカラーマップ曲面図を描くことができます。

作図の形式から「3D棒グラフ」を選びます。3D棒グラフを選択すると、行列ウィンドウを開いて「3D作図」メニューから「3D:棒グラフ」を選んだ場合と同じ3D棒グラフを描くことができます。(3D棒グラフについては、Chapter5-06「3D棒グラフ」の項を参照してください。)

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ORIGIN6.0

262

色付き曲面図の例

3D棒グラフの例

再度、作図形式から「色付き曲面」を選びます。

等間隔X曲面と等間隔Y曲面は、この色付き曲面図のオプション設定を変更したものです。「グリッド」タブから、「グリッド選択」を「Xグリッドのみ」にすると「等間隔Y曲面」、「Yグリッドのみ」にすると「等間隔X曲面」が描けます。

作成する曲面図によって、「作図の詳細」ダイアログのオプション項目は変化し、グラフによって様々な編集を行うことができます。例えば、曲面図の側面を表示する場合は、「作図の詳細」ダイアログの「側壁」タブを選び、「可」にチェックします。XおよびYの側壁の色を決めて、OKを押します。

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Chapter 5

263

側面を付けた曲面図

この他、図の角度や大きさ、背景や各座標面の色などに関する変更は、「作図の詳細」ダイアログの「レイヤ」を選んで行うことができます。

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Chapter5 - 08 等高線図

等高線図の作成方法について解説します。

ORIGINには標準で等高線図の作成機能が用意されています。等高線図の作成には行列シートを利用します。ここでは、3要素データ(テキスト)形式をインポートし、そのデータを行列に変換して、等高線図を作成する方法について説明します。

Excelなどの表計算ソフトを使って次のようなサンプルデータを作成してください。

各列1行目には、文字で「X」「Y」「Z」と入力しています。A2からA21までのセルに、1から0.5づつ増加させています。B2には、「=SIN(A2)+3」という式を入力し、下方向にコピーします。C2には。「=B2*COS(A2)+A2」という式を入力し、下方向にコピーします。

Excelに入力したデータをテキスト形式で保存します。データの区切りはカンマ、スペース、タブのどれでも構いません。

Excelで作成した3要素データの例

保存したテキストデータをORIGINのASCIIインポート機能を使って取り込みます。「ファイル」メニューの「インポート」から「ASCII単一ファイル」を選択してサンプルデータを取り込んでください。

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Chapter 5

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ORIGINの中にインポートしたデータの一部

インポートしたワークシートのZ列をZ変数に変えます。そして、Z列を選択し、「編集」メニューの「行列に変換」から「ランダム配置データの変換」を選択します。途中で表示されるダイアログの内容は変更せずにOKボタンをクリックします(変換の詳細はChapter2-13「行列への変換」を参照してください)。

次のような行列シートが出来上がります。

3要素データから作成した行列の一部

「3D作図」メニューから「等高線:カラーマップ」を選択します。

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ORIGIN6.0

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作成した等高線図

また、同じ行列ウィンドウから「等高線:線+ラベル」と「等高線:グレースケール」も選んでみましょう。

等高線:線+ラベル

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Chapter 5

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等高線:グレースケール

これらは、それぞれ作図の詳細ダイアログを使って、オプションを変更するとこによって、同じ等高線図にすることができます。

等高線図の編集方法については、Chapter5-09「等高線図の編集」を参照してください。

作図の詳細ダイアログ

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ORIGIN6.0

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Chapter5 - 09 等高線図の編集

Chapter5-08で作成したカラーマップの等高線図を編集してみましょう。等高線図の編集項目は、主に、

Zレベル値の編集カラーマップ等高線の線種と色等高線間の塗り方ラベル表示と編集

があります。

すべて、「作図の詳細」ダイアログがら行います。

Zレベル値の編集「カラーマップ等高線図」を画面に表示してください。

等高線図

まず、グラフを良く見てみましょう。デフォルトで8ステップ(8段階)の等高線が作成されてます。レベルに応じて線が8本あります。8段階の等高線図は両端の値も含めて9つのZ値によって定義されます。凡例には、9つの色があります。

等高線図の任意の箇所をダブルクリックします。「作図の詳細」ダイアログが表示されます。

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Chapter 5

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作図の詳細ダイアログ

中央にあるリストボックスに注目してください。リストボックス内に両端を除いて8つのレベルが自動的に作成されていることが分かります。

この自動計算されたZ値をユーザが目的の値に設定し直すことがあります。その場合は、変更したいレベルの数字をクリックして選択し、もう一度クリックすると数字が枠で囲まれ、編集できるようになります。目的の値を入力してEnterキーを押します。

ここでは、レベル「0.375」を「0.1」に変更してみましょう。OKボタンまたは適用ボタンを押して、グラフを確認します。最初のグラフと比べてみてください。等高線図の左側の領域が変わったのがわかりますか。凡例の値も変わっています。

レベルを変更した等高線図

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ORIGIN6.0

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レベルの挿入/削除

レベルを増やす(減らす)には、「作図の詳細」ダイアログボックスで、挿入(削除)したいレベルの数字を選択します。挿入されるレベルは、選択したレベルの上にできます。削除は、選択したレベルが削除されます。レベルの数字を選択したら、リストボックスの下にある「レベル」項目の「挿入」ボタン(または「削除」ボタン)を押します。レベルが挿入(削除)されます。挿入されたレベルは、選択したレベルとその上のレベルとの中間の値を取ります。

等高線の領域の色を変える

今度は、等高線図の黄色の領域に、パターンを付けます。再び、「作図の詳細」ダイアログを開いてください。リストボックスの中から黄色をクリックします。(レベルの数字ではありません。黄色の部分です。) すると、次のようなダイアログが現れます。

「塗り色」のプルダウンメニューを選択すると色を変えることができます。しかし、標準で用意された色は少ないと感じる方もいらっしゃると思います。ORIGINには、ユーザーが色を作成するカスタムカラーの機能があります。「塗り色」のプルダウンメニューから「カスタム」を選びます。そして、カスタムと表示された塗り色のプルダウンメニュー上で、右クリックします。次のようなダイアログが現れます。

色の作成ダイアログボックス(色の作成ボタンをクリック)

塗り方ダイアログ

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これは、Windowsで標準に備えているカラーパレットです。マウスを使って、またはRGBの数値を指定して色を作成します。色ができたら、色の追加ボタンを押し、OKを押して、ダイアログを閉じます。カスタムの文字の前に、作成した色が表示されます。

ここでは、黄色にパターンを付けますので、せっかく色を作ったのですが、塗り色のプルダウンメニューから再び「黄色」を選んでください。そして、その下にある「パターン」のプルダウンメニューから「中間」を選びます。もし、パターンの色や線の太さを変える必要があれば、パターン色、線の太さのプルダウンメニューから選びます。

ここでは、そのままOKを押し、「作図の詳細」ダイアログに戻ります。

今度は、作図の詳細ダイアログで、黄色の隣にある線をクリックします。次のようなダイアログボックスが現れます。このダアイログでは、等高線の線種、色、太さを指定することができます。線の太さを「2」にして、OKを押します。

「作図の詳細」ダイアログで、さらに、線の隣にあるラベルのチェックボックスにチェックを付けます。黄色の下にあるオレンジ色に対しても同様に線の太さを「2」、ラベルにチェックをします。「作図の詳細」ダイアログは次のようになります。

塗り方ダイアログ

線ダイアログ

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OKをクリックします。グラフは次のようになります。

黄色の部分にパターン、線の太さを2、ラベルを表示したグラフ

ラベルのフォントやサイズ、色は、「作図の詳細」ダイアログの「ラベルフォント」タブをクリックして行います。また、ラベルの数値の表現形式を変えたり、ラベルの前または後に、接頭語、接尾語をつけるには、「数値の表示形式」タブをクリックして、設定します。

作図の詳細ダイアログ

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Chapter 5

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等高線の全体の編集これまでは、個々の等高線に対しての設定の変更方法を解説しました。ここでは、今まで説明した項目について、等高線全体を一括で編集する方法を解説します。

レベルの一括設定作図の詳細ダイアログボックスのリストボックス上部にある「レベル」と書かれたボタンを押します。次のようなダイアログボックスが現れます。

ここで、最大値/最小値の設定、レベルの間隔を指定することができます。レベルの間隔は、数値で指定するか、またはレベルの数で指定することができます。ここで指定した数値にしたがって、等間隔にレベルが再作成されます。

また、データ範囲から最大値/最小値を決定する場合には、「最小/最大の検索」ボタンを押します。デフォルトでは、データ範囲から最大値/最小値を検索した状態になっています。最大値と最小値を削除して、「最小/最大の検索」ボタンを押してみてください。最大値/最小値が入力されます。

レベルの数を10にしてOKを押してください。

レベルの数が10の等高線図

レベルの設定ダイアログ

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ORIGIN6.0

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個々に編集した結果は失われます。

カラーマップの一括設定

作図の詳細ダイアログボックスのリストボックス上部にある「色塗り」と書かれたボタンを押します。次のようなダイアログボックスが現れます。

「色補間による塗り色の生成」で、「制限付き混合」は、指定した2つの色のみを比率を変えて混ぜ合わせた色を各レベルに当てはめます。「他の色を導入して混合」は、指定した2つの色以外に色を使って混ぜ合わせた色を各レベルに当てはめます。

先程と同様にカスタムカラーを作成することも可能です。塗りパターンの生成は、開始パターンを前半のレベルに割り当て、終了パターンを後半のレベルに割り当てています。開始パターンだけを指定するとすべてのレベルに同じパターンが施されます。

塗り方ダイアログ

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等高線の一括設定

「作図の詳細」ダイアログボックスのリストボックス上部にある「線」と書かれたボタンを押します。次のようなダイアログボックスが現れます。

ダイアログの上側で、等高線の表示/非表示を指定します。線の属性にある「全てに適用」にチェックを付けると、等高線の色、線種、太さを設定することができます。

ラベルの一括設定作図の詳細ダイアログボックスのリストボックス上部にある「ラベル」と書かれたボタンを押します。次のようなダイアログボックスが現れます。

ここでは、ラベルの表示/非表示の設定を行います

等高線ダイアログ

等高線ラベルダイアログ

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最初に作成した色付き等高線図に一括設定を施してみましょう。

行列ウィンドウを開いて、「3D作図」メニューから「等高線:カラーマップ」を選びます。等高線図の任意の場所をダブルクリックして、作図の詳細ダイアログを開きます。「ラベル」ボタンを押し、ダイアログで、「全て表示」を選びます。そして、リストボックスの下にある「色塗りの制御」にある「可」のチェックを外します。OKボタンを押します。次のようなグラフになります。

これは、行列ウィンドウを開いて、「3D作図」メニューから「等高線:線+ラベル」を選んだものと同じです。

「色塗りの制御」は、色をどのように塗るかを指定します。「可」のチェックを外すと色で塗りません。「等高線間を塗る」は、今まで見てきた等高線図のように、等高線の線と線の間を塗ります。「グリッド間を塗る」については、次のサンプルで確認しましょう。

今、作成した等高線図の任意の場所をダブルクリックして、「作図の詳細」ダイアログを開きます。「色塗りの制御」にある「可」のチェックを付け、「グリッド間を塗る」を選択します。

リストボックスの上部にある「色塗り」ボタンをクリックして、「制限付き混合」を選び、最小値の色に「黒」、最大値の色に「白」を指定してOKを押します。

等高線図

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Chapter 5

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リストボックスの上部にある「線」と「ラベル」のボタンをクリックして、どちらも「全て隠す」にしてOKを押します。「作図の詳細」ダイログでOKを押します。図のようなグラフになります。

これは、行列ウィンドウを開いて、「3D作図」メニューから「等高線:グレースケール」を選んだものと同じです。

塗り方ダイアログ

等高線図

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「作図の詳細」ダイアログを開き、「色塗りの制御」を「等高線間を塗る」を指定するとグレースケールの等高線になります。

等高線図