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はじめに

研修生・技能実習生が日本語を学ぶ意義 4

新ガイドライン策定の趣旨 5

派遣前日本語教育の位置づけ 6

派遣前日本語教育の到達目標 6

派遣前日本語教育の学習範囲 7

1 文字と数字 7

2 コミュニケーション力 8

3 健康管理や危険回避の言葉 9

4 日本で生活するために必要なルールやマナーの言葉 9

派遣前日本語教育の期間と時間数 9

派遣前日本語教育のカリキュラム作成 10

派遣前日本語教育の教材 11

1 主教材 11

2 補助教材 11

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

派遣前日本語教育の指導体制 12

派遣前日本語教育の指導上の留意点 13

1 常に目的、目標を意識する 13

2 習得状況の個人差に配慮する 13

3 教育成果を確認する 13

4 円滑な研修・技能実習生活を送るために必要な情報を伝える 14

送出し機関と受入れ機関の情報交換及び連携 15

参考資料

01 ひらがな、カタカナ、数字等の語彙表 1602 危険回避に関する言葉の具体例 1803 派遣前日本語教育に役立つJITCO教材 1904 来日後に挑戦!

-JITCO主催 外国人研修生・技能実習生日本語作文コンクール- 23

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4

研修生・技能実習生は、日本に滞在して産

業上の技術・技能・知識を修得します。風俗

や習慣が異なる日本での生活に慣れ親しみ、

心身共に健康な状態で滞在しながら、より効

果的に所期の目標を達成するためには、まず、

コミュニケーションの要となる日本語能力を

身につける必要があります。

日本の法務省入管局が研修生・技能実習生

の適正な受入れに関する考え方を示した『研

修生及び技能実習生の入国・在留管理に関す

る指針』(1999年)においても、来日した研

修生に対して受入れ機関が実施すべき非実務

研修(研修期間の3分の1以上)の中で、最

も重要な事項は日本語教育であると言及して

います。外国人研修・技能実習制度の拡充に

伴い、適正な受入れ事業の実施と研修効果に

与える影響が大きい要素として、日本語教育

に対する関心とその重要性に対する認識はま

すます高まっているといえるでしょう。

研修生に対する日本語教育は、主に来日直

後に受入れ機関が実施する集合研修(1ヶ月

160時間程度)で集中的に行われますが、こ

れは、その後安心して実務研修に臨み、効果

的に技術、技能を修得するために必要となる

基本的な手段と心構えを備えるためです。

もう少し具体的に考えてみると、受入れ機

関は、伝えるべき技術、技能を教えること、

そして研修生は、学ぶべき技術、技能を身に

つけることを目指しているわけですから、そ

のために必要なやりとりができるようになる

ことが、研修生の日本語学習の大きな目標で

す。しかし、研修現場での円滑なコミュニ

ケーションは、工場の限られた場所だけで実

現できるものではありません。研修生が毎日

の生活や受入れ企業の従業員との関わりの中

で、地域社会や人間関係に適応していく力を

養うことが大きな支えとなります。ここでも、

研修生と周囲の人々や環境とを結びつける日

本語が重要な役割を果たします。

研修生・技能実習生が日本語を学ぶ意義

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5

研修生にとって日本語が重要とはいえ、来

日後の限られた時間の中で、生活や研修に必

要な言葉を習得することは容易ではありませ

ん。できる限り効率的に身につけるためには、

来日前からあらかじめ日本語学習に取り組ん

でおくほうが望ましいのは明らかであり、実

際の受入れ事例においても、送出し機関によ

る派遣前日本語教育が行われているのが一般

的です。しかし、派遣前日本語教育について

は、従来その内容や時間に特段の定めはなく、

研修生本人や送出し機関、受入れ機関等、関

係当事者の判断や自主性に委ねられてきたこ

とから、実施状況は必ずしも一様ではありま

せん。

こうした状況を踏まえ、財団法人国際研修

協力機構(以下「JITCO」)は、2003年に

『研修生派遣前日本語教育ガイドライン』(以

下「旧ガイドライン」)を策定し、来日前の

研修生に対して行われることが望ましい日本

語教育の在り方について、おおまかな目安を

示しました。その後、送出し機関をはじめと

する関係機関に対し、同ガイドラインに沿っ

た派遣前日本語教育を実施していただくよう

奨励に努めてきましたが、実際に派遣前日本

語教育の一層の充実を図るには、より具体的

な基準が必要であろうとの考えに至りまし

た。そこで、日本の生活習慣や研修現場での

安全衛生等、研修生にとって極めて重要な項

目に関する日本語についても新たにとりあ

げ、ここに改めて『研修生派遣前教育ガイド

ライン-日本語教育編-』(以下「新ガイド

ライン」)をまとめることとします。

派遣前日本語教育について考えるには、常

に二つの観点に留意することが重要です。一

つは、研修生が総じて必要とする日本語は何

かという点、もう一つは、研修生一人一人の

資質や送出し国の国情、送出し機関と受入れ

機関の協力関係等、個別の事情に応じてどの

ような調整や工夫が必要かという点です。こ

うした見方を踏まえて、派遣前日本語教育に

携わる関係者がより充実した教育の実現を目

指すための指標として、また、これから新た

に派遣前日本語教育に取り組む場合のはじめ

の目標として、この新ガイドラインが少しで

も役立つことを期待しています。

新ガイドライン策定の趣旨

研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

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派遣前日本語教育の主な目的は、来日後の

集合研修における日本語教育への円滑な導入

を図ることです。来日してから必要となる日本

語によるコミュニケーション力を身につけるた

めの入り口として、まず土台を築くことを目

指しましょう。この土台づくりの成果が、研修

生の安心感を生み、また、来日後の集合研修に

おける効果的な日本語教育の実現を助けます。

【図】研修生・技能実習生の日本語学習への取組み

前述した「コミュニケーション力の土台を

築く」という趣旨を踏まえると、派遣前日本

語教育では、具体的に次のような目標を掲げ

ることができます。

(1)ひらがな、カタカナが読み書きできること。

(2)日本語の発音に慣れ、日本語を聞き取る

基礎力を養成すること。

(3)日常生活に最低限必要な単語や表現、数

字を理解し、使うことができること。

(4)日常生活に最低限必要な文を聞いて理解

し、使うことができること。

(5)日本の環境や生活習慣等について最低限

の基礎的な知識を持つこと。

まずはこれらの基本的な目標を軸にしたう

えで、具体的な目標は、来日後の日本語教育

を念頭に置いて調整する必要があります。来

日前と来日後の日本語教育の連携、すなわち

「学習の連続性」を考えながら、送出し機関

と受入れ機関が事前に十分協議して定めた目

標を互いに確認し、共有することが肝要です。

来日 技能実習 移行 帰国

集合研修 修了

候補者 研修生 技能実習生

派遣前 日本語教育

集合 日本語 教育

継続学習

1~3ヶ月 累計200 時間以上

1ヶ月 160 時間

最長1年間 (非実務 1/3、実務 2/3)

最長2年間

派遣前日本語教育の位置づけ1

派遣前日本語教育の到達目標2

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

で掲げた到達目標を踏まえ、学習する範

囲を具体的に考えます。研修生が日本で生活

を送るために必要な言葉、研修・技能実習に

必要な言葉に的を絞ることが重要です。

派遣前日本語教育の学習範囲3

文字と数字1

① ひらがな

ひらがなは日本語の基礎です。ひらがなの

字形を認識し、その文字が表す「音」を知る

ことから始め、まずは派遣前に読み書きを身

につけます。書きながら声を出して読む練習

をすると効果的です。

② カタカナ

カタカナも日本語の基礎であり、日常生活

で見かける看板や商品名、研修現場で使う道

具や機械の名前等に多用されています。こう

したカタカナを、表音文字として「読む」こ

とができないと大変不便です。ひらがなと同

様、派遣前までに読み書きを身につけると安

心ですが、余裕がなければ、最低限読めるよ

うになること、また研修生が来日後の早い時

期に接すると思われるカタカナ言葉に絞って

理解できるようにすることを目指します。

③ 数字

数字は、毎日の生活でも欠かせない要素で

す。まず、1~10までの読み方を覚え、順に

5桁(10,000)程度まで数えられるようにし

ましょう。応用としては、数字と、時刻、日

付、長さ、重さ、値段等の単位を組み合わせ

た表現を練習すると実践的です。日常生活で

の場面のみならず、研修・技能実習の作業内

容等を勘案して、必要な数量表現を優先的に

学習することが重要かつ効率的です。

④ 漢字

漢字は、必ずしも来日前に学ぶ必要はあり

ません。ただし、交通安全や安全衛生に関係

する言葉を理解できるか否かは、研修生・技

能実習生の身の安全や健康の維持に大きく影

響します。これらの必要最低限の漢字表記に

ついては、書けなくとも、見て、理解して、

行動できるように、漢字の「形」とその意味

を知っておくと安心です。余力があれば、漢

数字やお金、曜日、天気等、毎日の生活で接

する身近な漢字を優先的に取り上げるとよい

でしょう。

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コミュニケーション力2

で掲げた目標のうち、「日本語の発音に

慣れ、日本語を聞き取る基礎力を養成するこ

と」、「日常生活に最低限必要な単語や表現、

数字を理解し、使うことができること」、「日

常生活に最低限必要な文を聞いて理解し、使

うことができること」は、いずれもコミュニ

ケーション力を養うための初歩のステップで

す。前述したひらがな、カタカナの学習は

「読み」「書き」という技能を身につけること

ですが、コミュニケーションの要である会話

では、「聞く」力、「話す」力を必要とします。

あまり文の形や文法にとらわれすぎず、日本

語に親しみ、簡単な言葉でも相手に意志や感

情を伝えようという気持ちを持てるようにな

ることが肝要です。

① 聞く力

一つ一つの文字の音を覚えたら、「言葉」

としての音を繰り返し聞き取ります。自然な

発音に慣れるためには、始めから日本人の発

音に触れるのが望ましいといえます。しかし、

派遣前日本語教育においては、日本人教師に

よる指導が行えるとは限りません。できれば

日本人による発音が録音されているCDや

テープの教材を用意し、テキストに書かれた

言葉を指さしながら、繰り返し聞き取る練習

をすると効果的です。なお、 の④で、交通

安全や安全衛生に関係する言葉は、「見・

て・

理解して、行動できるようにする」と安心で

あることを述べましたが、立つ、座る等、ご

く簡単な動作については、「聞・

い・

て・

、理解し

て、反応できるようにする」ことに重点を置

くとよいでしょう。

② 初歩的な会話

派遣前日本語教育の段階では、簡単な挨拶

や自己紹介を覚え、相手とごく初歩的なやり

とりができることを目指します。自分の言い

たいことだけを丸暗記すると、たとえ立派に

自己紹介ができるようになっても、相手から

の問いかけには答えられないことがありま

す。一方通行では会話は成立しません。相手

に自分の意志や感情、要求等を伝えようとす

る気持ち、またわからない事はためらわずに

尋ねようとする気持ちを養うことに留意しま

しょう。研修生が相手に積極的に聞き返し、

間違いを恐れずに日本語を発する姿勢を身に

つけることが重要です。

実際に会話練習を行う際は、いろいろな相

手を想定しながら、日本での日常生活や研修

現場で頻繁に使う最低限必要な言葉を取り入

れるのが効果的です。しかし、研修現場で使

う言葉は職種によって異なります。派遣前の

段階でも、余裕があれば、それぞれの研修職

種に応じたごく簡単な専門用語や表現を選ぶ

よう工夫して行うと、具体的かつ実践的な練

習になります。

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

2003年に発表したJITCOの旧ガイドライ

ンでは、派遣前日本語教育の実施期間及び時

間数について、1~3ヶ月間、最低でも累計

200時間程度を行うのが望ましいという目安

を示しました。これは、日本語教育の専門家

のご意見や、JITCOが受入れ機関における

日本語教育の実態を調査した結果等を踏ま

え、研修生が来日前に所期の日本語習得目標

に到達するには、最低限この程度の学習時間

は必要であるとの判断によるものです。他方、

研修生の意欲や習得速度には個人差があり、

これから述べるカリキュラムの調整や指導員

派遣前日本語教育の期間と時間数4

健康管理や危険回避の言葉3

研修生が安心して来日し、円滑に日本の生

活に溶け込んでいくためには、あらかじめ日

本へ行く目的や日本の生活習慣、環境につい

て十分理解しておくことが大変重要です。と

りわけ、日本で生活するための基礎的なルー

ルやマナーは、派遣前に必ず知っておきたい

項目です。派遣前日本語教育においてもこう

した内容を題材として取り上げ、ポイントと

なる単語や表現を具体的に指導するとよいで

しょう。来日後に生活する寮での掃除の仕方、

ごみの捨て方、風呂やトイレの使い方等から、

銀行や郵便局、交通機関の利用方法まで、基

本的な項目だけでも多岐に亘りますが、来日

後すぐに必要となる事から優先します。また、

実際に滞在する環境に合わせた内容にすると

効果的です。利用する予定になっている施設

や駅等の具体的な名前を取り上げると、研修

生の学習意欲も高まるでしょう。研修先の環

境等については、受入れ機関から詳しい情報

を提供してもらうよう、必要に応じて協力を

求めてください。

研修生が日本での生活を送るに当たり、心

身の健康と安全の確保は大変重要です。特に、

万が一の場合に備えるには、危険を回避する

言葉はなるべく早い段階で知っておくほうが

安心です。身体の不調があれば訴える、注意

を促す表示に気づく、指示を聞いて動く、と

いう練習を始めましょう。巻末の参考資料に

まとめた具体的な言葉や表現の例を参考にし

て、重要かつ簡潔な言葉を指導に取り入れて

みてください。

日本で生活するために必要なルールやマナーの言葉4

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ケースA:1日3時間×週5日×13週間= 計195時間

ケースB:1日4時間×週5日×12週間= 計240時間

【カリキュラム例】

限られた時間の中で派遣前日本語教育にお

ける到達目標を達成するには、計画的に指導

するための日本語指導カリキュラムの作成が

不可欠です。掲げた目標に基づき、教育内容、

教育時間数、指導体制、教材を定め、どのよ

うに進めていくかスケジュールを組み立てま

す。

最大の効果をあげるためには、毎日一定の

時間、必ず日本語に接するようにすることが

肝要です。例えば、1日3時間、毎週月曜日か

ら金曜日まで週5日間の授業をおよそ3ヶ月

間(13週間)実施すると、200時間程度のカ

リキュラムを組み立てることができます。な

お、カリキュラム作成には、状況に応じて臨

機応変に改善しながら進めていく柔軟性も求

められます。「聞く」、「話す」、「読む」、「書

く」という技能が偏りすぎないように配置す

る等、研修生が集中力を保ちながら授業の進

度についていけるよう工夫することも心がけ

ましょう。また、時間数と内容のバランスに

配慮して、過度に詰め込んだカリキュラムに

ならないよう留意します。少しずつでも、毎

日必ず前日の学習内容を確認し、繰り返すこ

とによって学習内容の定着を促します。

派遣前日本語教育のカリキュラム作成5

の配置、教材の整備等といった学習環境に

よっても、習得の成果に大きな違いが現れま

す。同じ目標レベルを想定しても、実際には、

状況によってその達成までにより多くの期

間、多くの時間数を要する場合があるでしょ

う。前述したとおり、来日前後の日本語教育

の連携、すなわち送出し機関が行う派遣前日

本語教育から、受入れ機関が行う来日後の集

合研修における日本語教育へと繋げる「学習

の連続性」を念頭に置き、できる限り十分な

時間を確保するよう努めてください。

なお、実施時期については、できる限り来

日直前の時期に設定するのが望ましいでしょ

う。同じ期間、同じ時間数の派遣前日本語教

育を行っても、その後来日までに間隔が空い

てしまえば、せっかくの成果が活かされませ

ん。前述した「学習の連続性」に配慮するこ

とが必要です。

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

世界各国で広く日本語が学ばれている今

日、送出し国で入手できる日本語学習教材も

多種多様です。よく使われる教材を数種類挙

げることはできますが、これらの教材は、決

して研修生だけを学習対象者として想定した

ものではありません。すなわち、新たに日本

語を学ぶという状況は同じであっても、これ

まで述べた研修生のニーズを必ずしも反映し

た内容になっているとは限りません。派遣前

の研修生にとって必要な言葉を効率的に学ぶ

には、時に市販教材の内容の過不足を調整す

る必要が生じます。受入れ機関と相談のうえ、

不足する部分については、日本側から必要な

資料を提供してもらうことも有用で実践的で

す。 で述べたカリキュラムを作成する場合

と同様、送出し機関と受入れ機関の積極的な

情報交換が望まれます。

なお、JITCOは、研修生の派遣前日本語

教育に適した教材として、2002年に『どうぞ

よろしく-来日前研修編-』を開発しました。

研修生がまず必要とする日本語に絞り、限ら

れた時間で、来日後にすぐ活用できる最低限

の日本語力を身につけること、まさに前述し

た「コミュニケーション力の土台を築く」と

いう点に力を入れています。絵を多用するこ

とにより言葉の意味を理解しやすく、また記

憶に深く残るよう工夫しているほか、日本語

と各国語による説明CDを添付しており、学

習環境にかかわらず、日本人の発音を聞きな

がら繰り返し練習できるようになっていま

す。派遣前日本語教育のカリキュラム作成に

当たり、本教材を来日までに修了することが

困難な場合には、研修生が来日してからの集

合日本語教育でも引き続き使うことによっ

て、「学習の連続性」を保つことができます。

派遣前日本語教育の教材6

主教材1

補助教材2

研修現場を想定した初歩的な会話練習で

は、ある程度専門用語に触れる必要が生じま

す。汎用的な専門用語については、JITCO

が開発した『職種別専門用語対訳集』を利用

することもできますが、日本の受入れ企業で

日々実際に使われている用語をあらかじめ確

認して取り入れると、効果的な練習が行えま

す。余力があれば、送出し機関と受入れ機関

が協力して、オリジナルの専門用語集を作成

してみましょう。研修現場の作業の様子を写

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12

真やイラストで示しておくと、掲載されてい

る用語が示す動作や用具名等が理解しやす

く、印象も強く残ります。研修現場の様子を

伝えることで、研修生に安心感も生まれ、学

習意欲も高まることが期待できます。

日本の文化や生活習慣等については、やは

り送出し国で入手可能な書籍や資料を利用し

て学ぶことができます。しかし、補助教材と

して利用する際には、前述した主教材と同様、

研修生が必要とする情報がまとまっているか

という点に留意して選ぶことが肝要です。

JITCOが開発した『日本の生活案内』(各国

語対訳版)では、日本の生活に早く適応する

ために最低限知っておくべき情報を写真やイ

ラスト入りで項目別に紹介しています。派遣

前の段階で必要な内容だけを選んで取り上げ

るには、大変便利です。

や所定の養成講座を修了した人が考えられます。

しかし、一般的に、送出し国で日本人の日

本語指導員を継続的に確保するのは難しく、

現状では、送出し国出身の日本語指導員が派

遣前の日本語教育を担当する場合が大勢を占

めています。母国語で説明することにより、

指導内容を十分理解させることができるのは

送出し国出身の指導者ならではの利点といえ

るでしょう。他方、こうした送出し国出身の

日本語指導員がより効果的な日本語指導を行

うためには、正しい発音を伝えることに留意

する必要があります。日本人の発音を吹き込

んだCD教材等を適宜活用すると、発音練習

や聞き取り練習を行う際の不便さを補い、正

確な発音を指導することができます。

派遣前日本語教育の目標を設定し、その達

成に向けて必要なカリキュラムをこなしてい

くためには、相応の日本語指導員を配置する

ことが必要です。日本語指導員は、派遣前の

日本語教育を担当する者として、日本語指導

に関する基本的な知識やノウハウが必要であ

ることは言うまでもありません。

送出し国の事情にもよりますが、その送出

し国出身の指導員であれば、地元の高等教育

機関等で日本語を学んだ人や、日本への留学

経験者等が考えられます。日本の生活や社会

情勢、経済事情等についても精通し、指導員

自らの経験をもって説明できるような経歴が

あれば、なお望ましいでしょう。

日本人の指導員であれば、日本国内で一般

的に日本語教育の専門家に求められる要件、

すなわち、日本語教育能力検定試験の合格者

派遣前日本語教育の指導体制7

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13

研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

前述のとおり、派遣前日本語教育は、来日

後の集合研修における日本語教育への円滑な

導入を図ることが大きな目標です。常に日本

語を学ぶ目的、目標を確認し、日本で研修を

受ける準備として、聞く力、話す力、読む力、

書く力がどのように必要となるのかを意識す

ることが、効果的な学習の実現につながりま

す。同時に、日本で研修を受けるための心構

えも養うように心がけることが大切です。

派遣前日本語教育の指導上の留意点8

常に目的、目標を意識する1

習得状況の個人差に配慮する2

同じカリキュラムで同じ時間数の教育を受け

ても、日本語の習得度合いには個人差が現れ

ます。ゆっくりと着実に上達していく場合もあ

りますので、指導の成果がなかなか見えなく

ても、意欲や能力が低いからだと簡単に決め

つけないよう配慮する必要があります。日本語

指導員が各研修生の習得度合いに気を配り、

適切なアドバイスを与えることが求められます。

なお、各研修生の習得状況を随時把握して

いくには、一週間に一回程度、定期的に小テ

ストを行うこと等が有効です。あらかじめ設

定したカリキュラムだけでは目標の達成が難

しいと思われる研修生がいる場合は、補習の

実施や、研修生自身による自習の促進を検討

します。自習を促すには、CD教材や辞書等

を用意し、自主的に予習、復習に取り組みや

すい環境を提供するとよいでしょう。研修生

本人の意欲を喚起しながら、来日までに全員

揃って習得目標に到達できるよう指導に当た

ることが望まれます。

教育成果を確認する3

予定した派遣前日本語教育を終えたら、各

研修生がどの程度内容を身につけたのかを把

握することが必要です。カリキュラムの最終

段階で、全研修生に対して日本語習得レベル

の最終確認テストを行い、その結果を研修生

本人に伝えて成果を確認しましょう。不十分

な点があれば復習を促し、来日後の日本語教

育に備えるよう指導します。あらかじめ設定

した目標を達成した研修生に対しては、その

証として「修了証」を交付することも効果的

です。修了証の交付は、日本語学習に対する

研修生本人の自信につながり、日本で待ち受

Page 14: 4 5 6 7 8 9 派遣前日本語教育の期間と時間数 · 研修(研修期間の3分の1以上)の中で、最 も重要な事項は日本語教育であると言及して

ける本格的な日本語教育や技術、技能の修得

への意欲を更に高めることが期待できます。

なお、最終確認テストの結果は、研修生が

来日する前にあらかじめ受入れ機関へ提供し

ておくことも重要です。「何を」「どのくらい」

「どのように」学習したかという内容も加え

て、派遣前日本語教育の報告書としてまとめ

るとなお良いでしょう。派遣前日本語教育の

実施状況とその成果は、受入れ機関にとって

も必要な情報です。受入れ機関が来日後の日

本語教育をどのように行うか検討する際に、

こうした資料を一つの指針として活用するこ

とが望まれます。送出し機関からも、受入れ

機関との情報交換を積極的に働きかけるよう

努めてください。

14

円滑な研修・技能実習生活を送るために必要な情報を伝える4

研修生が安心して来日し、円滑に研修、技

能実習生活に溶け込むためには、あらかじめ

自分が日本へ行く目的や日本の生活習慣、研

修先の環境等について十分理解しておくこと

が大変重要です。生活するために必要なルー

ルやマナーに関しては、派遣前日本語教育の

題材として取り上げ、ポイントとなる単語や

表現を指導するとよいことを既に述べまし

た。これ以外に、研修生が派遣前に理解して

おくべき知識や情報があります。

① 外国人研修・技能実習制度の趣旨と仕組

みについて

(研修生と技能実習生の違い、来日から

帰国までの流れや手続き等)

② 研修生・技能実習生としての心構えや責

務について

(研修・技能実習の目的、健康や安全に

対する自覚、失踪防止等)

③ 研修生・技能実習生の処遇や権利、保護

措置等について

(処遇確認と適用される規程や法律、受

入れ機関の役割、トラブル時の相談方法等)

来日後のトラブルを避けるためにも、こ

れらの項目については、母国語で十分説明

する機会を設ける必要があります。派遣前

日本語教育の進捗状況を見ながら、適切な

説明方法や時期を検討しましょう。詳しい

内容は、別冊の『研修生派遣前教育ガイド

ライン-研修・生活指導編-』で紹介して

いますので、参照してください。

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

15

研修生は、派遣前日本語教育によって築い

た土台をステップとして、日本で本格的に日

本語を学び、技術、技能を修得します。日本

語指導は、研修生の来日を境として、送出し

機関と受入れ機関がそれぞれ実施しますが、

日本語の学習自体は決して切り離されるわけ

ではありません。送出し機関は、派遣前日本

語教育を実施するうえでの全ての過程におい

て、積極的に受入れ機関へ情報を提供するこ

とを心がけ、必要に応じて受入れ機関からの

支援や要望を取り入れましょう。送出し機関

と受入れ機関がともに協力しあい、足りない

ところを互いに補完しながら、日本語教育全

体でよりよい成果があがるよう努力していく

ことが望まれます。充実した日本語教育は、

研修生の技術、技能の修得を大いに助け、実

りある研修・技能実習生活を実現するものと

確信しています。

送出し機関と受入れ機関の情報交換及び連携9

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01ひらがな カタカナ

a i u e o

あ い う え お

k か き く け こ

s さ し す せ そ

t た ち つ て と

n な に ぬ ね の

h は ひ ふ へ ほ

m ま み む め も

y や ゆ よ

r ら り る れ ろ

w わ を

a i u e o

ア イ ウ エ オ

k カ キ ク ケ コ

s サ シ ス セ ソ

t タ チ ツ テ ト

n ナ ニ ヌ ネ ノ

h ハ ヒ フ ヘ ホ

m マ ミ ム メ モ

y ヤ ユ ヨ

r ラ リ ル レ ロ

w ワ ヲ

a i u e o

g が ぎ ぐ げ ご

z ざ じ ず ぜ ぞ

d だ ぢ づ で ど

b ば び ぶ べ ぼ

p ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ

a i u e o

g ガ ギ グ ゲ ゴ

z ザ ジ ズ ゼ ゾ

d ダ ヂ ヅ デ ド

b バ ビ ブ ベ ボ

p パ ピ プ ペ ポ

a u o

ky きゃ きゅ きょ

sh しゃ しゅ しょ

ch ちゃ ちゅ ちょ

ny にゃ にゅ にょ

hy ひゃ ひゅ ひょ

my みゃ みゅ みょ

ry りゃ りゅ りょ

gy ぎゃ ぎゅ ぎょ

j じゃ じゅ じょ

by びゃ びゅ びょ

py ぴゃ ぴゅ ぴょ

a u o

ky キャ キュ キョ

sh シャ シュ ショ

ch チャ チュ チョ

ny ニャ ニュ ニョ

hy ヒャ ヒュ ヒョ

my ミャ ミュ ミョ

ry リャ リュ リョ

gy ギャ ギュ ギョ

j ジャ ジュ ジョ

by ビャ ビュ ビョ

py ピャ ピュ ピョ

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研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

数字

[例] 1987

千九百八十七

せんきゅうひゃくはちじゅうなな

234,506

二十三万四千五百六

にじゅうさんまんよんせんごひゃくろく

1円

いちえん

10円

じゅうえん

9円

きゅうえん

8円

はちえん ななえん

7円

ろくえん

6円 5円

ごえん

4円

よえん

3円

さんえん

2円

にえん

いくら

ひとつ

1つ

とお

10

ここのつ

9つ

やっつ

8つ

ななつ

7つ

むっつ

6つ

いつつ

5つ

よっつ

4つ

みっつ

3つ

ふたつ

2つ

いくつ

ついたち

1日

とおか

10日

ここのか

9日

ようか

8日

なのか

7日

むいか

6日

いつか

5日

よっか

4日

みっか

3日

ふつか

2日

なんにち

ひとり

1人

じゅうにん

10人

きゅうにん

9人

はちにん

8人

しちにん

7人

ろくにん

6人

ごにん

5人

よにん

4人

さんにん

3人

ふたり

2人

なんにん

いっかい

1回

じゅっかい

10回

きゅうかい

9回

はっかい

8回

ななかい

7回

ろっかい

6回

ごかい

5回

よんかい

4回

さんかい

3回

にかい

2回

なんかい

いっさい

1才

じゅっさい

10才

きゅうさい

9才

はっさい

8才

ななさい

7才

ろくさい

6才

ごさい

5才

よんさい

4才

さんさい

3才

にさい

2才

なんさい

0

れい

ぜろ

いち

1

2

さん

3

よん

4

5

ろく

6

しち

なな

7

はち

8

きゅう

9

10

じゅう

100

ひゃく

(びゃく)

1,000

せん

(ぜん)

10,000

まん

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02危険回避に関する言葉の具体例

危ない あぶ

まだ

逃げろ に

だめ

止まれ と

放せ はな

待て ま

伏せろ ふ

2.危険を回避しな   ければならない   瞬間に発する   言葉

火事だ か じ

大変だ たい へん

事故だ じ こ

緊急事態 きん きゅう じ たい

地震だ じ しん

警察 けい さつ

津波だ つ なみ

110番 ひゃくとお ばん

3.トラブル等を   知らせる言葉

助けて たす

苦しい くる

痛い いた

誰か来て だれ き

救急車 きゅう きゅう しゃ 4.救助を求める

  言葉

さわるな

通行止め つう こう ど

入るな はい

立入禁止 たち いり きん し

走るな はし

土足禁止 ど そく きん し

火気厳禁 か き げん きん

使用禁止 し よう きん し

禁煙 きん えん

運転禁止 うん てん きん し

(1)禁止する言葉

危険 き けん

修理中 しゅう り ちゅう

合図確認 あい ず かく にん

頭上注意 ず じょう ちゅう い

左右確認 さ ゆう かく にん

足元注意 あし もと ちゅう い

故障 こ しょう

高温注意 こう おん ちゅう い

点検中 てん けん ちゅう

感電注意 かん でん ちゅう い

(2)注意を促す   言葉

非常口 ひ じょう ぐち

安全第一 あん ぜん だい いち

消火器 しょう か き

救急箱 きゅう きゅう ばこ (3)その他関連

  する言葉

1.表示や標識

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来日前に、日本語の文字とコミュニケーションの基礎力が楽しく

身につく教材です。前半がひらがなとカタカナの学習、後半がコ

ミュニケーションのための基礎学習という2部構成で、研修生が一

人でも学習できるように様々な工夫をしています。付属CDを活用

すると、正しい発音に慣れることができます。

※ テキスト本冊の本文は、すべて日本語です。

※ テキストの使い方等を説明した綴じ込み分冊及び聞き取りや会話の練

習ができるCDには、4ヶ国語版(英語・中国語・インドネシア語・ベ

トナム語)があります。

研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

03

19

派遣前日本語教育に役立つJITCO教材(2006年現在)

どうぞよろしく-来日前研修編-1

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研修生が日本で経験するいろいろな場面に応じて、必要な日本語を学習できる教材です。次

の5種類のテキストと一般用語集があり、派遣前日本語教育における基礎的な日本語学習には、

カリキュラムに応じて「生活基礎編」や「日常生活編」、「一般用語集」の活用が適しています。

※ 各テキストの本文は、全編ともすべて日本語です。なお、別冊付録として、教師用の解説書「構成

と使い方(教師用)」と「用語集」(日本語・英語・中国語・インドネシア語の4ヶ国語を併記)が付

いています。

※ 一般用語集は、生活で役立つ約1,000語をイラストとともに紹介しています。中国語またはインドネ

シア語の対訳がついた2ヶ国語版があります。

外国人研修生のための日本語2

(4)安全衛生編 (5)作業場面編 (6)一般用語集

(1)生活基礎編 (2)日常生活編 (3)研修場面編

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研修や技能実習の現場では、その職種に応じた専門用語の習得が

不可欠です。本シリーズには、全職種に共通する用語を集めた2編

と、職種別に使用頻度の高い用語をとりまとめた21編があります。

それぞれ厳選した約200語を2ヶ国語(中国語またはインドネシア

語)と日本語との対訳でまとめてあり、現場でも使いやすいポケッ

トサイズの用語集です。

研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

[全職種共通]

基 本 作 業 用 語

[職種別]

建 築 大 工

型 枠 施 工

鉄 筋 施 工

と び

配 管

建 設 機 械 施 工

水 産 練 り 製 品

ハム・ソーセージ・ベーコン製造

縫 製

婦 人 子 供 服 製 造

帆 布 製 品 製 造

中国語

中国語

インドネシア語

インドネシア語

安全衛生・研修用語

鋳 造

機 械 加 工

金 属 プ レ ス

鉄 工

板 金

機 械 保 全

家 具 製 作

プラスチック成形

塗 装

溶 接

中国語

中国語

インドネシア語

インドネシア語

外国人研修生・受入れ機関のための職種別専門用語対訳集3

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研修生が日本の生活に早く適応するために、最低限知っておくべ

き生活上のルールやマナー等をまとめたものです。5ヶ国語版(英

語・中国語・インドネシア語・ベトナム語・タイ語)とも、全文日

本語との対訳になっており、イラストや写真とともに具体的に紹介

しています。

日本の生活案内4

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JITCOは、毎年研修生・技能実習生を対象とした日本語作文コ

ンクールを行っています。研修生・技能実習生の皆さんが身につけ

た日本語の力を発揮し、自分の体験や考えを多くの人に伝える素晴

らしい機会です。

来日後に積極的に参加されることを期待しています。

研修生派遣前教育ガイドライン-日本語教育編-

04

23

来日後に挑戦!-JITCO主催 外国人研修生・技能実習生日本語作文コンクール-

1.応募資格

2.テーマ

3.使用言語

4.字数、形式

5.募集期間

6.賞

7.応募方法

募集期間内に、日本に在留する外国人研修生又は技能実習生であること。

応募は一人一点、未発表の作品に限る。

(ただし、過去に本コンクールで最優秀賞を受賞された方は、再応募できない。)

自由(応募作品には、必ず題名をつける。)

日本語

800字以上1,200字以内(厳守)。A4サイズ400字詰め原稿用紙を使用する。

本人自筆の原本に限る。

※ ワープロ・パソコンの使用及びコピー原稿は受け付けない。

※ 応募原稿は返却しない。また、応募作品の著作権はJITCOに帰属する。

毎年4月~5月中旬

最優秀賞・優秀賞・優良賞に、それぞれ表彰状及び賞金を授与する。

※ 入賞者名はJITCOホームページ等で公表し、東京において表彰式を行う。

※ 上記3賞の他に、佳作を選出して記念品を授与する。

※ 入賞及び佳作の作品は、「優秀作品集」に掲載する。

所定の応募用紙に必要事項を記入のうえ、作品に添付して募集期間中にJITCOへ

郵送する。

コ ン ク ー ル 概 要(応募要項は変更する場合がありますので、毎年最新の内容を確認してください)

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