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基礎知識

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Page 1: 4 基礎知識について プレゼンマグニチュード 地震を表す単位としてよく使われる「マグニチュード」とは、地震そのものの規模を 表す単位です。マグニチュードは、1930年代に米国の地質学者であるチャールス・リヒターが考案し

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Page 2: 4 基礎知識について プレゼンマグニチュード 地震を表す単位としてよく使われる「マグニチュード」とは、地震そのものの規模を 表す単位です。マグニチュードは、1930年代に米国の地質学者であるチャールス・リヒターが考案し

●マグニチュード地震を表す単位としてよく使われる「マグニチュード」とは、地震そのものの規模を表す単位です。マグニチュードは、1930年代に米国の地質学者であるチャールス・リヒターが考案したもので、実際には震源から離れた場所で観測された地震波形を基に算定します。マグニチュードの決め方については大きく分けて次の2つがあります。・周期20秒付近の表面波の最大振幅から測るもの「表面波マグニチュード」・実体波(P波・S波)の最大震幅から測るもの「実体波マグニチュード」

日本の気象庁が使っているのは、「気象庁マグニチュード」と呼ばれる表面波マグニチュードの一種です。これには、周期5秒ほどの地震波に最も感じやすい地震計が使われています。

マグニチュードはエネルギーを対数的に表現した値ですので、値が0.2違うと地震の大きさは2倍(21)値が1.0違うと地震の大きさは32倍(25)値が2.0違うと地震の大きさは1024倍(210)にもなります。

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●ガル・カイン震度と同じように、ガル、カインも観測しているその地点での地震動の大きさを表しますが、震度よりももう少し揺れ方を正確に(科学的に)表しています。「ガル」は地震動の大きさを「加速度」で表したもので1秒につき毎秒1㎝の速さの変化を生ずる加速度をいい、振動の激しさをあらわす数値として使われます。地震があると、地面の揺れよって建物や人に加速度が働きます。この作用した加速度の最大値を使って地震動の大きさを表します。この地震ではこの場所で最大何ガルの加速度が生じたと使います。これも大きい数値程大きな地震動であったことをあらわしています。関東大震災の時がおよそ330ガル、阪神大震災では最大800ガルの加速度が生じたと言われています。*ガル(gal)=cm/s2(センチメートル毎秒毎秒)

「カイン」は地震動の大きさを「速度」の単位で表したものです。建物に加わる地震動でも、同様に、最大加速度が同じ地震動であっても、加速度の継続時間などによって速度に違いが生じます。建物にとっても地震動の速度が重要になりますので、この速度の最大値で地震動を表わすことがあります。最大何カインの地震動が働いたと言うように使います。もちろん大きい数値程大きな地震動であったことを表しています。*カイン(kine)=cm/s(センチメートル毎秒)

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●震度「震度」は地震時の各地点の揺れの強さを数字で表わしたものです。かつて、震度は気象台や測候所の担当官が体感および周囲の状況から推定していましたが、平成8年(1996年)4月からは、多くの地点で客観的な震度を迅速に定めるため、計測地震計により自動的に速報しています。一般的に埋立地のような柔らかい地盤のところでは固い地盤のところより震度が大きくなる傾向にあります。

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●震度 5~ 7