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[5 年生 Unit 3] Who We Are「体には、健康と命を保つシステムがある」 Unit 3 では「体には、健康と命を保つシステムがある。」を Central Idea に、各器官の働きとそれらの相 互作用について探究しました。 このユニットでは、健康と各器官の関わりについて探究をしました。子ども達は4年生までに、人と人との 繋がりが健康にも影響を与えることや、バランスのよい生活スタイル、体のつくり(筋肉・関節)について学 んできました。5年生では、学習指導要領の理科「動物の誕生」「ヒトや動物の体」の単元を有機的に関連付 けて、自分達が健康な体を維持するためには、どんな Action ができるかを考えていきました。 Week1Tuning In/健康とは何かについて考える ・セントラルアイデアにある言葉「健康」について考える ・熱中症について知る(ゲストティーチャー 養護教諭、宮田先生) ←(健康とはどんなことなのかをマインドマップを書いて考えました。) ↑(熱中症と体に及ぼす影響について、ロールプレイをしながら考えました) Week23Finding Out/自分の体の器官や機能について詳しく知るために、教科書や絵本から情報を集める ・体の器官について機能や仕組みを正しく理解し、ポスターにまとめる ・理科(ヒトや動物の体) LC「皮ふの下をのぞいてみれば・・・」を読んで、体の仕組みや機能を知る (教科書や絵本図鑑などの内容を呼吸器、消化器、循環器ごとに分けてまとめました)

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[5年生 Unit 3] Who We Are「体には、健康と命を保つシステムがある」

Unit 3では「体には、健康と命を保つシステムがある。」を Central Ideaに、各器官の働きとそれらの相互作用について探究しました。 このユニットでは、健康と各器官の関わりについて探究をしました。子ども達は4年生までに、人と人との

繋がりが健康にも影響を与えることや、バランスのよい生活スタイル、体のつくり(筋肉・関節)について学

んできました。5年生では、学習指導要領の理科「動物の誕生」「ヒトや動物の体」の単元を有機的に関連付

けて、自分達が健康な体を維持するためには、どんな Actionができるかを考えていきました。 <Week1> Tuning In/健康とは何かについて考える ・セントラルアイデアにある言葉「健康」について考える

・熱中症について知る(ゲストティーチャー 養護教諭、宮田先生) ←(健康とはどんなことなのかをマインドマップを書いて考えました。)

↑(熱中症と体に及ぼす影響について、ロールプレイをしながら考えました)

<Week2・3> Finding Out/自分の体の器官や機能について詳しく知るために、教科書や絵本から情報を集める ・体の器官について機能や仕組みを正しく理解し、ポスターにまとめる ・理科(ヒトや動物の体) ・LC「皮ふの下をのぞいてみれば・・・」を読んで、体の仕組みや機能を知る

(教科書や絵本図鑑などの内容を呼吸器、消化器、循環器ごとに分けてまとめました)

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<Week4> Sorting Out/情報や知識を分類、整理する ・同志社女子大学看護学部を見学(校外学習) ・理科(ヒトの誕生) ・毎日のHealth Dairyをつける(UOIE)

←(自分が誕生した時の状況や家族の気持ちを家の人にインタビューしました。)

↑(Health Dairyを毎日つけました。自分の生活を見直すきっかけになり、 健康的な生活を送ろうと意識するようになりました。)

(校外学習で同志社女子大学看護学部へ行きました。実習で使われる機器を使い、脈拍を測ったり、瞳孔の

開閉を見たり、肺の音を聞き比べたりする体験を行いました。心配蘇生についても学びました。)

<Week5> Going Further /どんな Actionをすることで、健康な体を維持できるのかを考えて実践する ・健康を維持するためには、各器官にどのような Actionをする必要があるかを探究する 今年度は各器官の機能や仕組み、各器官の繋がりについて探究に必要な知識について十分理解した上で、サ

マティブワークに取り組みました。また「呼吸器、消化器、循環器の各器官に対して、1つずつ Actionプランを立てる」というサマティブワークに対し、「途中経過についても具体的に示す」というように課題をより

明確にしました。呼吸器、循環器については日本語で、消化器については英語でまとめました。まとめ方は新

聞、ポスター、Keynote、iMovieなど、様々な形式を取り入れました。

←(自分達にできる Actionと、体への影響は何かを考えて本に表しました)

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(自分達にできる Actionと体への影響は何かを考えて、大きなポスターに表しました)

<Week6> 取り組んだ Actionと結果、体に及ぼす影響を発表する。(3つの Actionの中から1つ選んで発表)

Actionと体への影響の例 ○循環器への Action ・1日1L以上の水を飲み、血液がスムーズに流れるようする ・運動を行い、血液やリンパ液の流れをよくさせる ・40℃のお湯に10分ほど毎日つかり、血行を良くする ・生姜やたまねぎを使った料理を多く採り、血行を良くし体を温める ・青魚を食べ血液をサラサラにする ○呼吸器への Action ・深呼吸を1日5回以上行い、体の緊張をほぐす ・排気ガスやタバコの煙から肺を守るためにマスクをつけて生活する ・規則正しい生活を行い、手洗い、うがい、マスクをつけることで、ウィルス性肺炎を防ぐ ・部屋で加湿器を使い、乾燥を防いだり咳が出ないようにしたりする

○消化器への Action ・深呼吸を行うことで横隔膜が膨らみ、内臓や腸が刺激され活発化する ・寝る2時間前からご飯は食べないことで、消化を良くさせる ・毎日ヨーグルトを食べ、腸の動きをよくする ・野菜を多くとり、便通をよくする

この探究を通して子ども達は自分の体に興味をもち、普段の生活を見直し、健康を維持していくためには

どうしたらいいのかを考え、思い思いの Actionに取り組みました。そして、自分だけでなく家族の健康についても考え、家族と共に Actionを実践することもできました。発表者の中には「循環器のために毎日スクワットをしていたら、食欲も増して、ぐっすり眠れるようになった。」と、各器官は影響しあっているというこ

とに気づいた人もいました。また、「便通がよくなった。」「体がぽかぽか温かくなって、冷えにくくなっ

た。」など、Actionをしたことで良い効果が生まれたという感想も多く聞かれた一方で、あまり自覚できる変化が見られなかったという人もいました。このことは健康な体づくりは、一朝一夕ではできるものではな

く、継続したり、その人にあった方法を見つけたりすることも大切だということを示唆しています。このよ

うに子ども達は体験を通して、深い学びを得ました。このUnitの学習が終わったとしても、子ども達が自ら課題をもち、またそれぞれの探究へと進んでいってくれることを期待しています。