持続可能なベンチャーエコシステムの確立に向けたボトムアップ・アプローチ...
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持続可能なベンチャー・エコシステムの確立に向けた
©2012 Masa Masujima all rights reserved
Mori Hamada & Matsumoto
October 10, 2012
MASAKAZU MASUJIMA
ボトムアップ・アプローチ
ベンチャー白熱教室
©2012 Masa Masujima all rights reserved
Mori Hamada & MatsumotoABOUT
Name: Masakazu Masujima
Admissions: Japanese Bar, State Bar of New York
Law Firm: Mori Hamada & Matsumoto
Initiative: Startup Innovators (http://startupinnovators.jp/)
~起業家と創る、あたらしいベンチャー実務~
Mori Hamada & Matsumoto日本再生戦略と新産業創出
デフレ脱却に向けた経済活性化策(4大プロジェクト)
日本再生戦略(2012年7月31日閣議決定)
エネル ギー
医療・福祉
農林漁業
中小企業活性化
具体的な手段として、新産業・新市場の創出(イノベーション)
重要な担い手として、ベンチャー企業
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Mori Hamada & Matsumotoベンチャー・エコシステムとは?
創業・起業をブームに終わらせないためにはエコシステム(生態系)が必要
起業家
投資家
スタートアップ企業 スケーラブル事業
アイディア/時間/労働
資金・アドバイス ビジネスモデル開発Exit
起業家, 従業員
大学/企業
専門家
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Mori Hamada & Matsumotoエコシステムのボトルネック
シードラウンド投資の担い手の不足
IT系ビジネスにつきアクセラレータの出現、リーンスタートアップ方法論の浸透
IT系ビジネスに限りシードファイナンスの問題は緩和
初期資本を必要とする事業(含バイオ)へのシードマネー供給は圧倒的に不足
これまで投資しやすい環境整備のために様々な施策を実施
• 会社法の改正• ファンド関連法制の整備
• 税制の整備
• 知財移転のための仕組みの整備
「シードラウンド問題」の解決には至らず
起業家(従業員)と投資家のリスク/リターン分配の適切化
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Mori Hamada & Matsumotoボトルネック解消の方向性
シードラウンド原資は、エコシステム内部から生まれる
成功した起業家が手にする株式売却益
成功したベンチャー企業に勤務する従業員に付与されるストックオプション
高倍率のリターンとなるようにファイナンスの仕組みをつくる必要
<解決の方向性>
• ベンチャー投資のスタンダードの改善・合理化
• 起業家(従業員)のインセンティブを高める資本政策の採用
• 起業家にダウンサイドリスクを寄せすぎない工夫
声を上げられるのは起業家しかいない
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Mori Hamada & Matsumotoボトムアップ・アプローチ
これからの起業家と成功した起業家の連携による「あたらしいベンチャー実務」の創出
テクニカルなツール(法制・税制etc)は既にそろっている!
起業家の「気づき」と「知識の広まり」がスタート地点になる!
起業家と同じ目線で活動を支える投資家としての「成功した起業家」による支持の獲得
非金融投資家である事業会社の役割も、とても大きい
• 本来的にアントレプレナーシップを持った事業家が経営しているはず
• 本業と事業シナジーのあるベンチャー企業との連携
事業会社:リスク/コストを抑えた新規事業開発
ベンチャー企業:エグジット先の確保
エコシステムの果実を得つつシステム強化に関与
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Mori Hamada & Matsumotoありがとうございました
(連絡先)増 島 雅 和
(注) 本プレゼンテーションの内容は個人としての見解であり、所属する組織の見解を代表するもの
ではありません。