私はこの本でネットワークを学んだ
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第2回静岡ITPro勉強会 インフラ部での発表TRANSCRIPT
私はこの本で ネットワークを学んだ
石坂忠広
自己紹介
• http://profiles.google.com/ishisaka/
• 氏名:石坂忠広
• ABB日本ベーレー株式会社所属
• 自称 ソフトウェアアーキテクト
注意!! 加齢臭まみれです。
インターネット前夜 1995年以前
パソコンLANとは何か LAN構築の基礎知識 著者:脇英世 講談社(ブルーバックス) 1992年2月 当然絶版
パソコンLANとは何か
• 90年代になるとEthernetのインターフェイスカードが数万円台になり実用的な感じになってきた頃。
– 記憶だとPC98用CバスのNICが4~8万円ぐらい
• ISOのOSIの解説から実際の物理インターフェイスに関してまで新書版の中に盛り込み解説
• TCP/IPの解説もあったがほんのちょっと。当時の現実としてLan Manager中心の解説
• かなりしっかりした内容で、後ですごい楽になった。
この頃の話
• 94年頃になるとメルコ等から低価格のLAN製品が出てきた。 – ピアツーピア用のNIC2枚入りの低価格セットなども。
(メルコの価格破壊) – http://buffalo.jp/archives/history/history_4.html
• この頃は日本国内ではNetwareが全盛。ファイル共有とプリンタ共有が中心 – DOS/V機の登場も一つの要因(海外製NE2000互換の安いNIC)
• NICドライバのためのDOSコンベンショナリメモリ確保の話は年寄り話のネタ。
Netwareの管理者になる
• 93年頃Netware 3.1Jのサーバーの管理者にされる。
– Novel Netware 3.1Jです。
• いわゆるながら管理者。
• 不幸の始まり
• もう読んだ本すら検索できない…
TCP/IPネットワーク管理 Craig Hunt 著、村井 純, 土本 康生 監訳、林 秀幸 訳 2003年(第三版) 私が最初に買ったのは日本語版第1版、なんと緑色の表紙 現在は絶版
オライリー TCP/IP
• NEC 4800(EWS)シリーズの管理も仕事になる。
–当然これが本業じゃない
– UNIXのネットワークも勉強しなきゃいけなくなったお (´・ω・`)
• バイブル(キリッ
– IPの仕組みからsendmailやftpd、gopher(!)の設定方法まで網羅!
–そう、600ページを超えているとはいえ、これ一冊ですんだのだよ。
Super ASCII
• 月刊ASCIIでは扱いにくくなったUnix 機などハイエンドな話題を提供する雑誌だった。 – これでLinuxやFree BSD、インターネットの存在を知った。
– SUNやHPのワークステーション開設とか普通にやっていたエンスー雑誌
– BSD Magazineとかはこれから 出てきた
–何か道を誤っているとした この雑誌の影響が大きい
インターネットとWINDOWS 95 1995年~
インターネットマガジン 1994年9月創刊 インプレス http://i.impressrd.jp/bn/pdf/1994/10/001
インターネットマガジン
• 日本で初めてのインターネット専門雑誌
• なんとしばらくの間プロバイダー接続マップがついていた。(接続速度とおおよそのホップ数がわかって大変便利!)
• 付録CD-ROMに接続用のPPPツールやMOSAICブラウザ、FTPクライアントなどついていて大変便利!(当時何せ28.8kbpsのモデムだからね)
ポイント図解式 標準LAN教科書 ASCIIのポイント図解シリーズ
ポイント図解シリーズ
• アスキーからでていた主にネットワーク関連のシリーズ
• 図解を多くネットワーク機器や規格について大変わかりやすく解説した紙シリーズだった。
• 特に標準LAN教科書は文字通りの「教科書」
• うるさい上司・後輩・客質問の多い方対策に大変良かった
95年頃
• Windows 95は衝撃的だった。 – NICドライバ的に – TCP/IPスタックが標準であって鼻歌。
• Netware 4.0へのバージョンアップ代が強気すぎてふざけていたのでサーバーをWindows NT 3.5に。もう鼻歌。
• がんばって横浜に電話かけていたけど死にそうになってどうしようという頃に静岡INTERNETができて神みたいだった。23時からテレホの神様がやってきた頃。
• この頃会社もUUCPからIPに変わった
RUNNING LINUX―導入からネットワーク構築まで マット ウェルシュ (著), ラー カウフマン (著), Matt Welsh (原著), Lar Kaufman (原著), 小嶋 隆一 (翻訳) 出版社: オライリー・ジャパン (1996/04) ISBN-10: 4900900001 ISBN-13: 978-4900900004 発売日: 1996/04
RUNNING LINUX
• Linuxのマニュアル本
• とりあえずインストールからセットアップ、開発環境の構築まで一通り網羅していて大変助かった。もうこれを片手に必死になっていた。
• 当時ディストリビューションの違いなんてほとんど無いというかSlackwareなので特にそれの違いは意識しなくて良かった。
2000年代
• ネットワークに関するお仕事が社内LANの管理から製品のネットワーク設計(を含む)に仕事が変わってきたのがこの頃
• この頃のお仕事のネットワークはFDDIが中心。 – Open VMSのシステムだったしね…
– Open VMSのTCP/IP, Socketが後付け感満載でおもしろかった。
• この頃Linuxが一番おもしろかったなー –一筋縄でいかない的な意味で
詳説 イーサネット チャールズ・E. スパージェン (著), Charles E. Spurgeon (原著), 櫻井 豊 (翻訳), 柏木 由美子 (翻訳) オライリー
詳説 イーサネット
• 本格的なEthernetの教科書。
• 10BASE-5からGigabit Ethernetまでその物理
的な仕様から通信仕様まで文字通り詳細に解説。
–図版多く、プロフェッショナル向け
–大変すばらしく現在絶版なのが非常に惜しい
Windows リソースキット
Windows リソースキット
• Windowsのシステム構築、システム運用を行う上で必要な情報を提供している。
• 基本的なマニュアルセット。
–できれば目を通す本ではなく、必ず目を通すべき本
– ぐたぐた言わないで読め、読みやがれ。
インサイドWindows ディビット ソロモン (著), マーク ルシノビッチ (著), David Solomon (原著), Mark Russinovich (原著), 豊田 孝 (翻訳) MSプレス 日経BP ISBN-10: 4891004738 ISBN-13: 978-4891004736
インサイドWindows
• Windows Internalsの翻訳
• Windows内部動作の解説書
• VMSのBlack Bookにあたる。
• 開発者、管理者ともに有益
• Windowsの中身がわからないとか言うやつはこれの角に頭ぶつけて死ね!
サーバ/インフラを支える技術 安井 真伸 (著), 横川 和哉 (著), ひろせ まさあき (著), 伊藤 直也 (著), 田中 慎司 (著), 勝見 祐己 (著) 技術評論社 2008年 ISBN-10: 4774135666 ISBN-13: 978-4774135663
サーバ/インフラを支える技術
• 言うまでも無い名著
• 大規模データセンターでの運用技術を解説
• 気がつけばもう3年
–今でもコンセプト等は普通のDC運用やシステム構築であれば有用なはず。
@IT
• 本じゃないですけど
• 総合的な情報サイト
• これがなかったら今日本のIT業界は…
まとめ
• こんな話まとまるわけがないので後書き
• とにかく読め、読み散らかせ
• Windowsはちゃんとやればこわくもわるくもない。ちゃんとやってない管理者が多すぎ。
• 最近のLinuxがよくわかりません orz