アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

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アジャイルプラクティス ユーザーストーリー Yasuyuki Fujikawa

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Engineering


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Page 1: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

アジャイルプラクティス ユーザーストーリー

Yasuyuki Fujikawa

Page 2: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

アジェンダ• (要件の)文書化の難しさ

• そこでユーザーストーリーですよ

• よく書けているユーザーストーリーとは?

• ワークショップ開催!

Page 3: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

(要件の)文書化の難しさ

Page 4: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

(要件の)文書化の難しさ

顧客は自分たちの欲しいものを 手に入れることはほとんどない。

Page 5: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

(要件の)文書化の難しさ

開発チームは求められたものを 構築しきれない。

Page 6: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

(要件の)文書化の難しさ

ものすごい時間とエネルギーが 文書化のために費やされる。

• 何を成し遂げるべきか話し合うためじゃない。• 何を文書に書くべきかを話しあうことに費やされる。

Page 7: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

(要件の)文書化の難しさ

文書に頼りすぎることの 弊害は、他にもある。

• 変化に対処できない。 • 顧客の欲しいものに合わせるのではなく、仕様に合わせて作ることになる。

• 下手な推測や誤った前提を招き寄せる。 • 多くの時間を無駄にする

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(要件の)文書化の難しさ

アジャイル開発の原則情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法

フェイス・トゥ・フェイス で話すことです。

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そこでユーザーストーリーですよ

Page 10: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

インデックスカード(情報カード)

そこでユーザーストーリーですよ

Page 11: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

• 簡潔にしか記述しない • 詳細は顧客のところへ出向いてじかに会話することを促進する

Page 12: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

要求を事細かに聞き出さないのはなぜ?

Page 13: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

要件を思いついたばかりの時点ではそれが本当に必要になるかどうかはわからない。

Page 14: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

その要件を実装するのは何ヶ月も後かもしれない。きっとその頃にはいろいろと変わっているはず。

Page 15: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

検討する時間とエネルギーを節約しておく。ほんとうに必要になったらそのときに一度、

詳細に突っ込んで取り組めるようにしておけばいい。

Page 16: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

ユーザーストーリーを「会話の約束」だと考えよう。

Page 17: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

そこでユーザーストーリーですよ

しかるべき時が来たら詳細に検討するが、 それが本当に必要だという核心を持てるようになってからの話。

Page 18: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

Page 19: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

1. 顧客にとって何かしらの価値が書かれていること。

2. エンドツーエンドになっていること。

3. 独立していること。

4. 交渉の余地がある。

5. テストできる。

6. 小さい、見積もれる。

Page 20: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

1. 顧客にとって何かしらの価値が書かれていること。

  →自分のお客さんが対価を払ってもいいと

   思えるものが価値。

  →ユーザーストーリーはビジネスの

   観点から評価出来なければダメ。

  →お客さんに理解できるシンプルな言葉づかいで

   ユーザーストーリーを書く

Page 21: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

2. エンドツーエンドになっていること。

  →ユーザーインターフェース、

   ビジネスロジック層、永続化層となっていること。

Page 22: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

3. 独立していること。

  →プロジェクトには変化がつきもの。

   ユーザーストーリーがお互いに密接に

   絡みあっていたとしたら、

   トレードオフを判断するのも難しくなる。

Page 23: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

4. 交渉の余地がある。

  →ストーリーの実現方法は様々である。

   ものすごく高機能にできたり、

   簡単にすることだったできる。

   予算の範囲内に収まるように、ある程度

   融通が利くようにできる

Page 24: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

5. テストできる。

  →ユーザーストーリーのテストを書くことで、

   開発チームにとっては、作業時間と

   仕事の完了基準が明確になる効果もある。

Page 25: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

6. 小さい、見積もれる。

  →ストーリーを小さく(1~5日で完了できる

   サイズに)しておけば、1週間や2週間と

   いったイテレーションの範囲に

   収まりそうか確実にわかる。

Page 26: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

よく書けているユーザーストーリーとは?

1. 独立している(Independent)

2. 交渉の余地がある(Negotiable)

3. 価値のある(Valuable)

4. 見積もれる(Estimable)

5. 小さい(Small)

6. テストできる(Testale)

先の6つの要素を表す、便利な略語はINVESTと呼ぶ。

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よく書けているユーザーストーリーとは?

要求の収集をユーザーストーリーでやる場合と文書でやる場合で比較を行う。

ユーザーストーリー 要件定義書と仕様書

無駄がない、正確、必要な分を必要なときに 重厚、不正確、最新じゃない

対面でのコミュニケーションを促す 憶測や誤った前提を招き寄せる

計画がシンプルになる 計画が複雑になる

低コスト、素早い、手軽 コストがかさむ、遅い、時間がかかる

最新の情報が反映されている 情報が古くなったまま放置される

チームが学習するということを踏まえている チームが学習するということを考慮しない

フィードバックを即時反映できる フィードバックを即時反映できない

見積り制度の高低を当てにしない さも見積もり制度が高いかのように取り繕う

チームの協調作業や新しい取り込みを歓迎する オープンな協調作業や新しい取り組みを 歓迎しない

Page 28: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

ワークショップ開催!

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やあ、優秀なエンジニア諸君

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君たちに折り入って 頼みがあるんだ。

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実は、いいビジネスを思いついて Webサイトを作ろうと思っているんだ。

Page 32: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

リアルタイムでわかる 図書館のシステムを作ろうと思う。

Page 33: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

具体的にやりたいことは こんな感じだ。

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あ、助手のFくん 諸君に説明を頼むよ。

私は忙しいからね!はっはは!!

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まず、公共の図書館のホームページと一線をなす ウェブサイトにしてほしいね。老若男女問わず見やすい ホームページがいい。あ、サイトの表示も早くないといけないな。昔、依頼したところが遅いものを作ったんだよね。 !そーだなぁ・・・うちのサイトを見れば、本の保有数や貸出の状況、置いてある場所がすぐわかるようにしたいね。 !あ、会員登録をしてもらって会員の好みや動向を 知りたいね。データなんとかって最近流行ってるんだろう? あれをやりたいね。 !おっと、後、図書館でイベントもやりたいから イベントの登録やイベントの告知、ホームページに 表示できるようにもしたいね。告知の内容?まだ決めてないよ。 !忘れてた!もうガラケーの時代は終わって、今の時代に合う素晴らしいスマホサイトも作りたいね。スマホからも貸出情報やイベントの確認、会員登録もできるようにしたいね。

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<ユーザーの種類>として <達成したいゴール>をしたい なぜなら<理由>だからだ

ユーザーストーリーのテンプレート

「誰の」ためのストーリーで 「何を」したいのか 「なぜ」そうしたいのか

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参考文献

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次回

Page 39: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

工数ってなに・・・?

Page 40: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

見積りってKKDでしょ?

Page 41: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

OK, OK

Page 42: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

みんなで見積もろう。

Page 43: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

ポーカーやります。

Page 44: アジャイルプラクティス_ユーザーストーリー

To be continued…