(6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5...

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科目コード 連番 専修・科目 講義形態 1330 003 国語学国文学 特殊講義 2 4 通年 水2 木田 章義 5 1330 004 国語学国文学 特殊講義 2 4 通年 金2 大谷 雅夫 6 1331 005 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 水4 須田 千里 二十世紀学 005 ◎総合人間学部 ◎人間・環境学研究科 7 1331 006 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 水4 須田 千里 二十世紀学 006 ◎総合人間学部 ◎人間・環境学研究科 8 1331 007 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 火3 佐野 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 9 1331 008 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 火3 佐野 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 11 1331 009 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 金4 清水 康次 二十世紀学 007 13 1331 010 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 金4 清水 康次 二十世紀学 008 14 1331 011 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 月2 岡島 昭浩 15 1331 012 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 月2 岡島 昭浩 17 1331 013 国語学国文学 特殊講義 30 2 前期 集中 小峯 和明 美学美術史学 015 18 1340 016 国語学国文学 演習 2 4 通年 金5 大槻 19 1340 017 国語学国文学 演習 2 4 通年 月4 金光 桂子 20 1340 018 国語学国文学 演習 2 4 通年 火4 眞理子 21 1341 019 国語学国文学 演習 2 2 後期 木3 岩坪 22 M112 001 国語学国文学 演習 2 4 通年 月3 木田 章義 23 M112 002 国語学国文学 演習 2 4 通年 火5 大谷 雅夫 24 M112 003 国語学国文学 演習 2 4 通年 水1 木田・大谷・大槻・金光 25 M990 001 修士論文(国語学国文学) 通年 木田・大谷・大槻・金光 1431 005 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 火1 井波 陵一 中国哲学史 005 26 1431 006 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 火1 井波 陵一 中国哲学史 006 27 1431 007 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 月5 文京 28 1431 008 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 月5 文京 29 1431 009 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 木1 池田 30 1431 010 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 木1 池田 31 1431 011 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 火2 道坂 昭廣 ◎人間・環境学研究科 32 1431 012 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 火2 道坂 昭廣 ◎人間・環境学研究科 33 1431 013 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 水3 貴志 俊彦 東洋史学 013 二十世紀学 017 34 1431 014 中国語学中国文学 特殊講義 30 2 前期 集中 杉村 博文 36 M121 001 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 金1 高田 時雄 37 M121 002 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 金1 高田 時雄 38 M123 003 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 金3 平田 昌司 39 M123 004 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 金3 平田 昌司 40 M123 005 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 火3 木津 祐子 41 M123 006 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 火3 木津 祐子 42 M123 007 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 水4 緑川 英樹 43 M123 008 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 水4 緑川 英樹 44 M123 009 中国語学中国文学 演習 隔週2 2 通年 水2 平田・木津・緑川 45 1463 025 中国語学中国文学 外国人実習 2 1 前期 木4 宜瑗 46 1463 026 中国語学中国文学 外国人実習 2 1 後期 木4 宜瑗 47 M990 002 修士論文(中国語学中国文学) 通年 平田・木津・緑川 1530 002 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 金3 宇佐美 文理 美学美術史学 008 48 1530 003 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 火4 船山 ◎仏教学 003 49 1530 004 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 木2 武田 時昌 50 1531 005 中国哲学史 特殊講義 2 2 前期 火1 井波 陵一 ◎中国語学中国文学 005 51 1531 006 中国哲学史 特殊講義 2 2 後期 火1 井波 陵一 ◎中国語学中国文学 006 52 1540 007 中国哲学史 演習 2 4 通年 水5 宇佐美 文理 53 1540 008 中国哲学史 演習 2 4 通年 火2 吉本 道雅 ◎東洋史学 020 54 1540 009 中国哲学史 演習 2 4 通年 水3 木下 鉄矢 55 1540 010 中国哲学史 演習 2 4 通年 月3 古勝 隆一 56 1541 013 中国哲学史 演習 2 2 前期 金4 志玹 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 57 【文献文化学】 講義コード (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧 曜時限 他専修・他学部(研究科)共通 1

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科目コード 連番 専修・科目 講義形態

1330 003 国語学国文学 特殊講義 2 4 通年 水2 木田 章義 5

1330 004 国語学国文学 特殊講義 2 4 通年 金2 大谷 雅夫 6

1331 005 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 水4 須田 千里 二十世紀学 005◎総合人間学部

◎人間・環境学研究科 7

1331 006 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 水4 須田 千里二十世紀学 006◎総合人間学部

◎人間・環境学研究科 8

1331 007 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 火3 佐野 宏 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 9

1331 008 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 火3 佐野 宏 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 11

1331 009 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 金4 清水 康次 二十世紀学 007 13

1331 010 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 金4 清水 康次 二十世紀学 008 14

1331 011 国語学国文学 特殊講義 2 2 前期 月2 岡島 昭浩 15

1331 012 国語学国文学 特殊講義 2 2 後期 月2 岡島 昭浩 17

1331 013 国語学国文学 特殊講義 30 2 前期 集中 小峯 和明 美学美術史学 015 18

1340 016 国語学国文学 演習 2 4 通年 金5 大槻 信 19

1340 017 国語学国文学 演習 2 4 通年 月4 金光 桂子 20

1340 018 国語学国文学 演習 2 4 通年 火4 森 眞理子 21

1341 019 国語学国文学 演習 2 2 後期 木3 岩坪 健 22

M112 001 国語学国文学 演習 2 4 通年 月3 木田 章義 23

M112 002 国語学国文学 演習 2 4 通年 火5 大谷 雅夫 24

M112 003 国語学国文学 演習 2 4 通年 水1 木田・大谷・大槻・金光 25

M990 001 修士論文(国語学国文学) 通年 木田・大谷・大槻・金光

1431 005 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 火1 井波 陵一 中国哲学史 005 26

1431 006 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 火1 井波 陵一 中国哲学史 006 27

1431 007 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 月5 金 文京 28

1431 008 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 月5 金 文京 29

1431 009 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 木1 池田 巧 30

1431 010 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 木1 池田 巧 31

1431 011 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 火2 道坂 昭廣 ◎人間・環境学研究科 32

1431 012 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 火2 道坂 昭廣 ◎人間・環境学研究科 33

1431 013 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 水3 貴志 俊彦 東洋史学 013 二十世紀学 017 34

1431 014 中国語学中国文学 特殊講義 30 2 前期 集中 杉村 博文 36

M121 001 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 前期 金1 高田 時雄 37

M121 002 中国語学中国文学 特殊講義 2 2 後期 金1 高田 時雄 38

M123 003 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 金3 平田 昌司 39

M123 004 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 金3 平田 昌司 40

M123 005 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 火3 木津 祐子 41

M123 006 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 火3 木津 祐子 42

M123 007 中国語学中国文学 演習 2 2 前期 水4 緑川 英樹 43

M123 008 中国語学中国文学 演習 2 2 後期 水4 緑川 英樹 44

M123 009 中国語学中国文学 演習 隔週2 2 通年 水2 平田・木津・緑川 45

1463 025 中国語学中国文学 外国人実習 2 1 前期 木4 王 宜瑗 46

1463 026 中国語学中国文学 外国人実習 2 1 後期 木4 王 宜瑗 47

M990 002 修士論文(中国語学中国文学) 通年 平田・木津・緑川 他

1530 002 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 金3 宇佐美 文理 美学美術史学 008 48

1530 003 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 火4 船山 徹 ◎仏教学 003 49

1530 004 中国哲学史 特殊講義 2 4 通年 木2 武田 時昌 50

1531 005 中国哲学史 特殊講義 2 2 前期 火1 井波 陵一 ◎中国語学中国文学 005 51

1531 006 中国哲学史 特殊講義 2 2 後期 火1 井波 陵一 ◎中国語学中国文学 006 52

1540 007 中国哲学史 演習 2 4 通年 水5 宇佐美 文理 53

1540 008 中国哲学史 演習 2 4 通年 火2 吉本 道雅 ◎東洋史学 020 54

1540 009 中国哲学史 演習 2 4 通年 水3 木下 鉄矢 55

1540 010 中国哲学史 演習 2 4 通年 月3 古勝 隆一 56

1541 013 中国哲学史 演習 2 2 前期 金4 金 志玹 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 57

【文献文化学】

講義コード

(6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧

週時間

単位

開講期

曜時限 担  当  者 備  考 他専修・他学部(研究科)共通科 目 名

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Page 2: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

科目コード 連番 専修・科目 講義形態

講義コード 週時間

単位

開講期

曜時限 担  当  者 備  考 他専修・他学部(研究科)共通科 目 名

1541 014 中国哲学史 演習 2 2 後期 金4 金 志玹 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 58

M990 003 修士論文(中国哲学史) 通年 宇佐美 文理 他

1633 003 インド古典学 特殊講義 2 2 前期 木2 横地 優子 59

1633 004 インド古典学 特殊講義 2 2 前期 月5 Diwakar Acharya 60

1633 005 インド古典学 特殊講義 2 2 後期 水3 VASUDEVA, Somdev 61

1633 006 インド古典学 特殊講義 2 2 前期 水5 藤井 正人 62

1633 007 インド古典学 特殊講義 2 2 後期 水5 藤井 正人 63

1633 008 インド古典学 特殊講義 2 2 前期 火5 山下 勤 64

1633 009 インド古典学 特殊講義 2 2 前期 金2 スダン・シャキャ 65

1633 010 インド古典学 特殊講義 2 2 後期 火5 Sarma, S.R. 66

1633 011 インド古典学 特殊講義 2 2 後期 金3 堂山 英次郎 68

1633 012 インド古典学 特殊講義 2 2 後期 木4 山口 周子 69

1633 013 インド古典学 特殊講義 30 2 前期 集中 榊 和良 70

1643 014 インド古典学 演習 2 4 通年 火1 横地・Acharya・藤井・VASUDEVA 71

1644 015 インド古典学 演習 2 2 前期 水2 横地 優子 72

1644 016 インド古典学 演習 2 2 後期 木2 横地 優子 73

1644 017 インド古典学 演習 2 2 前期 火2 志田 泰盛 74

1644 018 インド古典学 演習 2 2 後期 火2 Diwakar Acharya 75

1644 019 インド古典学 演習 2 2 前期 月2 VASUDEVA, Somdev 76

1644 020 インド古典学 演習 2 2 後期 月2 VASUDEVA, Somdev 77

1643 021 インド古典学 演習 2 4 通年 木5 Diwakar Acharya 78

1644 022 インド古典学 演習 2 2 前期 木4 山口 周子 仏教学 010 79

1644 023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80

1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA, Somdev 81

1644 025 インド古典学 演習 2 2 後期 金4 VASUDEVA, Somdev 82

1653 026 インド古典学 講読 2 2 前期 月4 横地 優子 83

1653 027 インド古典学 講読 2 2 後期 月4 藤井 正人 84

1653 028 インド古典学 講読 2 2 前期 木3 VASUDEVA, Somdev 仏教学 012 85

1653 029 インド古典学 講読 2 2 後期 木3 VASUDEVA, Somdev 仏教学 013 86

1653 030 インド古典学 講読 2 2 前期 金5 デロシュ マルク・ヘンリ ◎仏教学 014 87

1653 031 インド古典学 講読 2 2 後期 金5 デロシュ マルク・ヘンリ ◎仏教学 015 88

8104 135 インド古典学 語学 2 2 通年 金5 小松 久恵 ヒンディー語(初級) 大学院共通科目アジア・アフリカ地域研究研究科

西南アジア史学 13589

8105 136 インド古典学 語学 2 2 通年 火3 西岡 美樹 ヒンディー語(中級) 大学院共通科目 ◎アジア・アフリカ地域研究研究科 90

M990 004 修士論文(インド古典学) 通年 横地 優子 他

1830 002 仏教学 特殊講義 2 4 通年 水4 宮崎 泉 91

1830 003 仏教学 特殊講義 2 4 通年 火4 船山 徹 中国哲学史 003 92

1830 004 仏教学 特殊講義 2 4 通年 木5 室寺 義仁 93

1840 005 仏教学 演習 2 4 通年 火3 宮崎 泉 94

1840 006 仏教学 演習 2 4 通年 水5 熊谷 誠慈 95

1841 007 仏教学 演習 2 2 後期 金2 志賀 浄邦 96

1841 008 仏教学 演習 2 2 前期 月3 加納 和雄 97

1841 009 仏教学 演習 2 2 後期 月3 佐藤 直実 98

1841 010 仏教学 演習 2 2 前期 木4 山口 周子 ◎インド古典学 022 99

1841 011 仏教学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 ◎インド古典学 023 100

1851 012 仏教学 講読I 2 2 前期 木3 VASUDEVA, Somdev ◎インド古典学 028 102

1851 013 仏教学 講読I 2 2 後期 木3 VASUDEVA, Somdev ◎インド古典学 029 103

1853 014 仏教学 講読II 2 2 前期 金5 デロシュ マルク・ヘンリ インド古典学 030 104

1853 015 仏教学 講読II 2 2 後期 金5 デロシュ マルク・ヘンリ インド古典学 031 105

8078 127 仏教学 語学 2 2 通年 月1 高橋 慶治 チベット語(初級) 大学院共通科目 106

8079 128 仏教学 語学 2 2 通年 金3 宮崎 泉 チベット語(中級) 大学院共通科目 107

8046 122 仏教学 語学 4 2 前期 月5木5 VASUDEVA, Somdev サンスクリット(4時間前期コース) 大学院共通科目 108

8046 123 仏教学 語学 4 2 後期 月5木5 VASUDEVA, Somdev サンスクリット(4時間後期コース) 大学院共通科目 109

8062 121 仏教学 語学 2 2 通年 木4 置田 清和 サンスクリット(2時間コース) 大学院共通科目 西南アジア史学 121 110

M990 005 修士論文(仏教学) 通年 宮崎 泉 他

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Page 3: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

科目コード 連番 専修・科目 講義形態

講義コード 週時間

単位

開講期

曜時限 担  当  者 備  考 他専修・他学部(研究科)共通科 目 名

3130 003 西洋古典学 特殊講義 2 4 通年 火4 高橋 宏幸 111

3130 004 西洋古典学 特殊講義 2 4 通年 水3 チエシュコ、マルティン 112

3131 005 西洋古典学 特殊講義 30 2 前期 集中 西村 賀子 113

3140 006 西洋古典学 演習 2 4 通年 木2 高橋 宏幸 114

3140 007 西洋古典学 演習 2 4 通年 金4 チエシュコ、マルティン 115

3141 008 西洋古典学 演習 2 2 前期 月5 平山 晃司 116

3141 009 西洋古典学 演習 2 2 後期 火2 山下 修一 西洋史学 010 117

3141 010 西洋古典学 演習 2 2 前期 月3 早瀬 篤 ◎西洋哲学史 015 118

3151 011 西洋古典学 講読 2 2 前期 水2 山下 修一 119

3151 012 西洋古典学 講読 2 2 後期 水2 チエシュコ、マルティン 120

3151 013 西洋古典学 講読 2 2 前期 水4 高橋 宏幸 121

3151 014 西洋古典学 講読 2 2 後期 水4 高橋 宏幸 122

M990 006 修士論文(西洋古典学) 通年 高橋 宏幸 他

3231 003 スラブ語学スラブ文学 特殊講義 2 2 前期 月2 佐藤 昭裕 123

3231 004 スラブ語学スラブ文学 特殊講義 2 2 後期 月2 佐藤 昭裕 124

3230 005 スラブ語学スラブ文学 特殊講義 2 4 通年 月3 服部 文昭 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 125

3231 006 スラブ語学スラブ文学 特殊講義 2 2 後期 木4 楯岡 求美 126

3231 007 スラブ語学スラブ文学 特殊講義 2 2 前期 月5 Grecko, Valerij 128

3241 008 スラブ語学スラブ文学 演習 2 2 前期 水2 佐藤 昭裕 129

3241 009 スラブ語学スラブ文学 演習 2 2 後期 水2 佐藤 昭裕 130

3241 010 スラブ語学スラブ文学 演習 2 2 前期 月4 佐藤 昭裕 131

3241 011 スラブ語学スラブ文学 演習 2 2 後期 月4 佐藤 昭裕 132

3241 012 スラブ語学スラブ文学 演習 2 2 後期 木5 Grecko, Valerij 133

8082 130 スラブ語学スラブ文学 語学 2 2 通年 金4 佐藤 昭裕 ポーランド語(初級I) 大学院共通科目 134

8033 132 スラブ語学スラブ文学 語学 2 2 通年 火3 Bogna Sasaki ポーランド語(初級II) 大学院共通科目 135

8086 133 スラブ語学スラブ文学 語学 2 2 通年 水4 Bogna Sasaki ポーランド語(中級II) 大学院共通科目 136

M990 007 修士論文(スラブ語学スラブ文学) 通年 佐藤 昭裕

3331 003 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 前期 月4 奥田 敏広 ◎人間・環境学研究科 ◎総合人間学部 137

3331 004 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 後期 月4 奥田 敏広 ◎人間・環境学研究科 138

3331 005 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 前期 金4 河崎 靖 ◎総合人間学部 139

3331 006 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 後期 金4 河崎 靖 ◎人間・環境学研究科 総合人間学部 140

3331 007 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 前期 木3 Dieter Trauden 141

3331 008 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 後期 木3 Dieter Trauden 142

3331 009 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 前期 火3 岡田 暁生 美学美術史学 010 143

3331 010 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 後期 火3 岡田 暁生 美学美術史学 011 144

3331 023 ドイツ語学ドイツ文学 特殊講義 2 2 後期 金3 川島 隆 145

3345 015 ドイツ語学ドイツ文学 演習III 2 2 前期 金5 松村 朋彦 146

3345 016 ドイツ語学ドイツ文学 演習III 2 2 後期 金5 松村 朋彦・川島 隆 147

M183 001 ドイツ語学ドイツ文学 演習 2 2 前期 水3 松村 朋彦 148

M183 002 ドイツ語学ドイツ文学 演習 2 2 後期 水3 松村 朋彦 149

M183 003 ドイツ語学ドイツ文学 演習 2 2 後期 水4 川島 隆 150

M990 008 修士論文(ドイツ語学ドイツ文学) 通年 松村 朋彦

M191 001 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 火4 若島 正 151

M191 002 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 火4 森 慎一郎 152

M190 003 英語学英米文学 特殊講義 2 4 通年 月4 廣田 篤彦 153

M191 004 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 木3 前川 玲子 154

M191 005 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 木2 谷口 一美 ◎人間・環境学研究科 156

M191 006 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 木2 谷口 一美 ◎人間・環境学研究科 157

M191 007 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 月2 林 以知郎 158

M191 008 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 月2 林 以知郎 159

M191 009 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 火3 西谷 拓哉 160

M191 010 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 火3 西谷 拓哉 161

M191 011 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 金2 藤井 光 162

M191 012 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 金2 西村 秀夫 163

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科目コード 連番 専修・科目 講義形態

講義コード 週時間

単位

開講期

曜時限 担  当  者 備  考 他専修・他学部(研究科)共通科 目 名

M191 013 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 金2 西村 秀夫 164

M191 014 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 水2 服部 典之 165

M191 015 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 水2 服部 典之 166

M191 016 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 木1 Michael Jamentz 167

M191 017 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 木1 Michael Jamentz 168

M191 018 英語学英米文学 特殊講義 2 2 前期 月3 Gallimore, Daniel 169

M191 019 英語学英米文学 特殊講義 2 2 後期 月3 Gallimore, Daniel 171

M191 020 英語学英米文学 特殊講義 30 2 前期 集中 長畑 明利 173

M194 026 英語学英米文学 特殊講義 15 1 前期 集中 Jennifer Smith 世界展開力175

M192 021 英語学英米文学 演習 2 4 通年 水4 若島 正 176

M192 022 英語学英米文学 演習 2 4 通年 金3 佐々木 徹 177

M192 023 英語学英米文学 演習 2 4 通年 金4 家入 葉子 178

M192 024 英語学英米文学 演習 2 4 通年 月1 廣田 篤彦 179

M192 025 英語学英米文学 演習 2 4 通年 火2 森 慎一郎 180

M990 009 修士論文(英語学英米文学) 通年 佐々木 徹 他

3630 004 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 4 通年 水4 田口 紀子 181

3631 005 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 前期 月4 増田 眞 182

3631 006 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 後期 月4 増田 眞 183

3631 007 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 前期 月3 永盛 克也 184

3631 008 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 後期 月3 永盛 克也 185

3631 009 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 前期 木3 エリック・アヴォカ 186

3631 010 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 後期 木3 エリック・アヴォカ 187

3630 011 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 4 通年 水5 大浦 康介 188

3630 012 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 4 通年 金2 王寺 賢太 西洋史学 005189

3630 013 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 4 通年 水3 稲垣 直樹 ◎総合人間学部191

3631 014 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 前期 火2 嶋﨑 陽一 193

3631 015 フランス語学フランス文学 特殊講義 2 2 後期 火2 嶋﨑 陽一 194

3645 019 フランス語学フランス文学 演習 2 2 前期 木4 エリック・アヴォカ 196

3645 020 フランス語学フランス文学 演習 2 2 後期 木4 エリック・アヴォカ 197

M202 001 フランス語学フランス文学 演習 2 4 通年 火4 田口・増田・永盛 198

M203 002 フランス語学フランス文学 演習 2 2 前期 火3 エリック・アヴォカ 199

M203 003 フランス語学フランス文学 演習 2 2 後期 火3 エリック・アヴォカ 200

M990 010 修士論文(フランス語学フランス文学) 通年 田口 紀子 他

3730 002 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 2 4 通年 金4 天野 惠 201

3730 003 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 2 4 通年 火2 村瀬 有司 202

3730 004 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 2 4 通年 水3 ダニエラ・シャロム・ヴァガータ203

3730 005 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 2 4 通年 水5 ダニエラ・シャロム・ヴァガータ204

3731 006 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 2 2 後期 月2 内田 健一 205

3731 007 イタリア語学イタリア文学 特殊講義 30 2 後期 集中 鈴木 信五 206

3740 008 イタリア語学イタリア文学 演習 隔週4 4 通年 木3木4 天野・村瀬・ヴァガータ 207

3740 009 イタリア語学イタリア文学 演習 2 4 通年 火4 天野 惠 208

3740 010 イタリア語学イタリア文学 演習 2 4 通年 金2 村瀬 有司 209

3760 013 イタリア語学イタリア文学 外国人実習 2 2 通年 火3 ダニエラ・シャロム・ヴァガータ210

M990 011 修士論文(イタリア語学イタリア文学) 通年 天野 惠

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《文献文化学専攻》〈国語学国文学専修〉

授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 木田 章義

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水2 授業形態 特殊講義

題目 表記と文体

[授業の概要・目的]日本語の表記と文体がどのように変化・発達して、現代に至ったかを考察する

[授業計画と内容] 日本語は漢字・平仮名・片仮名の三種類の文字で表記する、珍しい言語である。このような表記体系がどのように発達して来たのかを考える。一方、漢文・和化漢文・和漢混淆文・仮名文などは、それぞれ表記法による命名であるので分かるように、表記と文体は密接に繋がっている。表記は表記の分析だけでは不十分なものとなるので、この授業では、表記と文体を絡めながら、古代から現代の表記・文体まで考察する予定である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は年度末のレポートによって評価する予定である。ときどき授業中に課題を出す。

[教科書]授業中に指示する 授業中、お茶や水を飲む学生がいるが、講義中には飲まないこと(パンなども食べないこと)。病気などがあって飲まなければならない場合は事前に連絡すること。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 大谷 雅夫

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 和漢比較文学の方法

[授業の概要・目的]国文学は、上代から近代まで、中国文学の大きな影響の下にあった。たとえば和歌は詩文の表現を取り入れることによって、歌の発想を新たにし、表現を豊かにしてきた。従来、必ずしも重視されてこなかったそのような中国文学受容の問題を考えることは、国文学研究に新たな発見をもたらすことがあろう。また、詩の表現が和歌の世界の中に融けこんでその姿と意味とを変えてゆくように、受容はかならず変容をともなうものである。その受容のありかたを眺めることによって、歌と詩、和と漢の文学の性格の違いに気づくこともあるだろう。各時代の具体的な諸例をとりあげて、和漢比較文学の方法の可能性をさぐることとしたい。

[授業計画と内容]各時代の国文学における受容と変容の問題を考えたい。それぞれ4~7週の授業をする予定。 一、上代の文学。特に『萬葉集』について。 二、中古の文学。日記文学、物語文学、和歌。 三、中世文学。 四、近世の思想。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]主として学期末に課するレポート試験による。授業の折々に小レポートを課することもあり、それをも参照する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 須田 千里

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水4 授業形態 特殊講義

題目 森鴎外の歴史小説

[授業の概要・目的] 森鴎外の歴史小説を読むことを通じて、鴎外の文学、歴史小説に関する理解を深めるのが目的である。 鴎外は、明治天皇の死後、乃木将軍の殉死を受けて、歴史小説を書き始めた。本講義では、その代表的な作品を選んで材源との比較を行いながら、鴎外作品の主題を考察する。

[授業計画と内容]下記の内容について講義を行う予定。順番は状況によって前後することがある。

1,鴎外の経歴、歴史小説執筆の背景2,「山椒大夫」3,「ぢいさんばあさん」4,「高瀬舟」5,「寒山拾得」6,「魚玄機」など。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]期末のレポートによる。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))講義時間外に直接話したい人は、人環HPよりメールアドレスを検索し、メールすること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。7

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 須田 千里

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水4 授業形態 特殊講義

題目 芥川龍之介の歴史小説

[授業の概要・目的] 芥川龍之介の歴史小説を読むことを通じて、芥川の文学、歴史小説に関する理解を深めるのが目的である。 芥川は、鴎外の歴史小説に影響を受けつつ、しかし登場人物の内面を掘り下げた歴史小説を書いている。本講義では、その代表的な作品を選んで材源との比較を行いながら、芥川作品の主題を考察する。

[授業計画と内容]下記の内容について講義を行う予定。順番は状況によって前後することがある。

1,芥川龍之介の経歴、歴史小説執筆の背景2,「邪宗門」3,「奇遇」4,「秋山図」5,「開化の殺人」6,「開化の良人」など。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]期末のレポートによる。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))講義時間外に直接話したい人は、人環HPよりメールアドレスを検索し、メールすること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。8

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 佐野 宏

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 国語史特殊研究Ⅰ

[授業の概要・目的]本講義では、古代日本語表記論における記述研究の方法習得を目的とする。実際には、現在議論のある古事記、萬葉集、日本書紀など8世紀を中心とした古代日本語の表記に関する問題を取り上げ、その研究領域のあり方や表記論の枠組みを試論として講義する。

[授業計画と内容]1 導入(書記論と表記論、文字論のそれぞれの立場と研究領域)都合3回 2 日本文学史と表記史の交差(萬葉集の表記が問題になった背景)都合3回 3 「文体」と「表記体」(橋本進吉から西宮一民へ)2回 4 文体・表記・文字の入子型構造について 5 「変体漢文」と「倭文体」の概念 6「表記体」の相対化と用字法制限について3回 7 原理的な仮名の成立と仮名文の形成 8 前期のまとめ

今年度前期は、とくに「表記体」の定位を試みる。広義の「仮名」において、万葉仮名、草仮名、平仮名、片仮名は、「表記体」のなかに認められる。仮名の発達を単線的な進化論的把握ではなく、複線的で重層的な把握によって記述し、それぞれの「表記体」に限定される「仮名」というあり方を考える。恐らくは、片仮名の形成と万葉仮名字母の標準化はリンクしており、同時に平仮名の字母の標準化もここに並行している。御堂関白記の仮名などに見られる俗表記の仮名字母の整いや、土左日記の貫之自筆本系統のあり方などを踏まえて、ある音節に用いる字母の標準化と、ある単語の綴り方の標準化との相関関係を考えてみたい。 但し、受講生の理解度や興味応じて内容を一部変更することがある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は、期末のレポート試験80%、平常点20%によって評価する。レポート試験の課題は講義中に指示する。その採点基準は、問題設定30点、解決方法50点、結論20点の100点満点で評価する。なお講義中にレポートを課すことがあるほか、質疑応答も含めた積極的な参加度によって平常点を評価する。

[教科書]井手至・毛利正守 『『新校注 萬葉集』』(和泉書院)(もしくは『萬葉集 本文篇』(塙書房)を購入しておくこと)坂本信幸・毛利正守 『萬葉事始』(和泉書院)(レポート作成に使用するので購入しておくこと )

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国語学国文学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))オフィスアワーは原則として講義終了後の1時間を充てるが、個別の質疑の内容によっては、別途日時を定める。この点は受講者と個別に相談して決める。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 佐野 宏

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 国語史特殊研究Ⅱ

[授業の概要・目的]古代日本語の表記論・書記論はなお発展途上にあり、文体・表記・文字の相関関係や、表記法と用字法の概念などは論者によって異なっている。「変体漢文」と「倭文体」をめぐる議論などは、表記法に基づく表記体把握と、日本語文という質的な枠組みに基づく文体把握の重なりとずれを示すが、学史の中での揺れと共に種々の問題点を取り上げながら、古代日本語表記の諸問題を考える。本講義の目的は古代日本語表記論における記述研究の方法を習得するところにある。

[授業計画と内容]1 土左日記の仮名字母について2回(導入を含む) 2 御堂関白記の仮名について 3 続日本紀宣命の仮名字母のあり方 4 萬葉集の仮名字母についてその1――初期萬葉の場合―― 5 人麻呂歌集の仮名字母について(2回) 6 古事記歌謡の仮名字母と神名・固有名詞の仮名字母――その重なりとずれ―― 7 萬葉集の仮名字母についてその2――仮名書き諸巻の場合―― 8 字母の標準化と表語性の関係について 9 上代特殊仮名遣いの仮名遣いとしての側面――機能負担量と表記――3回 10 後期のまとめ

今期は、仮名字母の標準化に焦点をあてて考察をする。ここにいう標準化とは、音節毎に使用頻度の高い仮名字母という側面と、語の「表記体」と結びついた固定的な仮名字母群の両方を指している。できれば、片仮名の発展と万葉仮名字母の標準化の相互関係まで進みたい。仮名の成立は、「仮名遣い」の形成と表裏をなしているが、それは表記法が用字法を制限することによっている。また「仮名」という文字の成立は、書記法(文体)が表記法を拘束したところに生じるから、「仮名」の成立は、質的に仮名文の文体形成と不可分である。「文体・表記・文字の入子型構造」を軸に考察する。但し、受講生の理解度をみながら進めるので、上記項目の一部を変更することがある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は、期末のレポート試験80%、平常点20%によって評価する。レポート試験の課題は講義中に指示する。その採点基準は、問題設定30点、解決方法50点、結論20点の100点満点で評価する。なお講義中にレポートを課すことがあるほか、質疑応答も含めた積極的な参加度によって平常点を評価する。

[教科書]井手至・毛利正守 『新校注 萬葉集』(和泉書院)(もしくは『萬葉集 本文篇』(塙書房)のいずれかを購入しておくこと)坂本信幸・毛利正守 『萬葉事始』(和泉書院)

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国語学国文学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))オフィスアワーは講義終了後の1時間をあてるが、質疑の質や内容によっては個別に対応する。その場合は相談の上で個別に時間をとる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学       

大学院文学研究科 教授 清水 康次

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金4 授業形態 特殊講義

題目 志賀直哉の文学

[授業の概要・目的]近代文学の1つの大きな峰ともいえる志賀直哉の文学について、作品をいくつか選んで精読しながら、その特性と方法や主題について考えていきたい。また、志賀の作品には、複雑な成立過程をたどって、原構想が大きく変化していく作品も少なくない。対象とする作品の成立過程を追うことで、この作家の書く方法の実態に迫っていきたい。作品を読む上で、当時の時代性を見ておかなければならない場合もあり、作品を読むために必要ないくつもの視点について触れておきたい。

[授業計画と内容]以下のような課題について、それぞれ1~3週の授業を行う。なお、状況に応じて、内容や順序は変更することがある。1.志賀直哉とその文学についての概観2.「網走まで」の読み方3.「剃刀」の読みと成立過程4.「クローディアスの日記」という作品5.「范の犯罪」を読む6.「和解」の成立過程と構成7.「暗夜行路」

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と期末のレポート

[教科書]志賀直哉 『清兵衛と瓢箪・網走まで』(新潮社・新潮文庫)志賀直哉 『和解』(新潮社・新潮文庫)志賀直哉 『暗夜行路』(新潮社・新潮文庫)(「暗夜行路」に関しては、新潮文庫でなくても、その全本文が読めれば良い。)授業は教科書と配布するプリントを使って進める。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学       

大学院文学研究科 教授 清水 康次

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金4 授業形態 特殊講義

題目 雑誌『白樺』とその時代

[授業の概要・目的]日本近代文学は、明治40年代には成熟と多産の時期を迎える。内発的な自己表現が本格的に始動してくるとき、文学という営みは個人の書斎に閉ざされた営みではなく、西洋文化や美術・演劇や社会という外部に対して開かれた営みとして存在していた。雑誌『白樺』は、明治末から大正にかけて刊行された文芸同人雑誌であるとともに、西洋の近代美術を輸入・紹介した美術雑誌でもあり、文学とそれを取り巻く外部との関わりを考えるには恰好の材料となる。『白樺』の創始期に着目して、当時、文学と美術がどのように影響し合っていたか、また、西洋から輸入されてくる新しい文化を当時の若者たちがどのように受け止めたのかを見ていきたい。そのことを通して、文学と外部との関わりを、文学研究の1つの視点として展開していきたい。

[授業計画と内容]以下のような課題について、1課題あたり1~3週の授業をする予定である。なお、状況に応じて、課題の内容や順序は変更する。1.『白樺』の活動についての概観2.『白樺』に先行する文芸雑誌① 『明星』の動向3.『白樺』に先行する文芸雑誌② 『スバル』『方寸』の活動4.当時の文化状況と『白樺』の始動5.『白樺』創始期の同人たちの状況6.『白樺』創始期の西洋美術の紹介7.武者小路実篤の位置8.志賀直哉における美術の役割と変化

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と期末レポート

[教科書]授業はプリントを配布して進める。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学       

大学院文学研究科 教授 岡島 昭浩

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 日本語研究書の研究

[授業の概要・目的]日本語学史・国語学説史などと言った場合、学問の発展という観点からものごとを見ることが多く、さまざまな人が日本語に対して行った営為の中から後世の人々が取り上げたものについてのみ、みてゆく傾向がある。本講義では、そうした観点ではなく、世に知れずに残された日本語への考察に、どのようなものがあるのかを見て行きたいと考えている。幸いなことに、京都大学の総合図書館・文学研究科図書館には、多くの資料が残されており、他にはないものも多い。そして、必ずしも貴重書等にはなっておらず、学生さんたちも比較的容易に資料を見ることができるものであるので、そうしたことへの関心も広げて貰いたいと考えている。

[授業計画と内容]最初にガイダンス的なことを講じた後に、以下のような課題について、1課題あたり2~3週の授業をする予定である。・日本語研究書の書誌的研究の意義・日本語研究書の書誌的研究の実際(1) 比較することの意義・日本語研究書の書誌的研究の実際(2) 関連資料を捜索することの意義・日本語研究書の内容研究(1) 体系を目指す研究・日本語研究書の内容研究(2) 個別的深化を目指す研究・日本語研究書の個別的研究

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]期末のレポートにより評価する。基本的に、自分で調査する資料を選び、本講義で示した方法などを踏まえた上で調査し、報告する。

独自の調査に基づくと見ることが出来ないものについては評価しない。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)赤堀又次郎『国語学書目解題』佐村八郎『国書解題』山田孝雄『国語学史』など、ネット上に公開されているものを下に紹介するが、手許になにかその手の『国語学史』など

国語学国文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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国語学国文学(特殊講義)(2)

の書物があれば、なおよい。

(関連URL)http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/(赤堀又次郎『国語学書目解題』)http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/(佐村八郎『国書解題』)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1126292(山田孝雄『国語学史』)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1126280(福井久蔵『国語学史』)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))基本的に出席を取ることはしないが、授業中に伝えたことは、受講者に伝わっているはずである、と考えているので、欠席する場合は、そのつもりでお願いします。どうしても単位が欲しい、という場合は、こちらの示す水準のレポートを書くよう、お心がけ下さい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学       

大学院文学研究科 教授 岡島 昭浩

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 日本語研究書の研究(続)

[授業の概要・目的]日本語学史・国語学説史などと言った場合、学問の発展という観点からものごとを見ることが多く、さまざまな人が日本語に対して行った営為の中から後世の人々が取り上げたものについてのみ、みてゆく傾向がある。 本講義では、そうした観点ではなく、世に知れずに残された日本語への考察に、どのようなものがあるのかを見て行きたいと考えている。 幸いなことに、京都大学の総合図書館・文学研究科図書館には、多くの資料が残されており、他にはないものも多い。そして、必ずしも貴重書等にはなっておらず、学生さんたちも比較的容易に資料を見ることができるものであるので、そうしたことへの関心も広げて貰いたいと考えている。

[授業計画と内容]最初にガイダンス的なこと、及び前期のまとめ(レポートについても含む)を講じた後に、以下のような課題について、1課題あたり2~3週の授業をする予定である。 ・日本語研究書の書誌的研究の意義ふたたび ・日本語研究書の個別的研究(1) 辞書の類 ・日本語研究書の個別的研究(2) 語源書の類・日本語研究書の個別的研究(3) 随筆的な言語への言及の類 ・日本語研究書の個別的研究(4) 他分野からの言語への言及の類・日本語研究書の個別的研究(5) 他分野の研究者からの言語への突発的言及の類

[履修要件]前期の「日本語研究書の研究」を履修していること。

[成績評価の方法・基準]期末のレポートにより評価する。 基本的に、自分で調査する資料を選び、本講義で示した方法などを踏まえた上で調査し、報告する。 独自の調査に基づくと見ることが出来ないものについては評価しない。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)前期のシラバスを参照されたい。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(特殊講義)Japanese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 非常勤講師 小峯 和明

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 絵巻と物語を読む

[授業の概要・目的]平安末期から中世、近世に至る、前近代の絵巻作品(12~19世紀)を中心に物語と絵画のかかわりを焦点に読み解く。物語の形成と構造、表現の特色、絵画化の方法、画中詞の意義、絵解きとの関連等々、広義の物語と絵画の相関を中心に、多面的に読む。絵は見るものではなく、読むものであることの理解を深める。メディアとしての絵巻の特性を認識し、マンガやアニメのルーツともいえる絵巻の世界を味わえるようにしたい。具体的な作品は、院政期では『伴大納言絵巻』『吉備大臣入唐絵巻』『信貴山縁起』『鳥獣戯画』、鎌倉期では『石山寺縁起』『華厳縁起』、室町期・江戸期ではお伽草子系の絵巻『百鬼夜行絵巻』『道成寺縁起』『酒呑童子』などを扱う予定。DVDやパワーポイントを使いながら読んでいく。

[授業計画と内容]1.絵巻への招待 2.伴大納言絵巻―子供の喧嘩に親が出て 3.吉備大臣入唐絵巻―遣唐使の外交神話 4.鳥獣戯画―動物達の楽園とその崩壊 5.信貴山縁起絵巻―空飛ぶ童子 6.華厳宗祖師絵伝―異国・異界・異類 7.石山寺縁起絵巻―夢見る人々 8.十二類絵巻―狸の合戦と出家 9.道成寺縁起絵巻―清姫のふるさと 10. 酒呑童子絵巻―酒呑童子の故郷を往く 11. 百鬼夜行絵巻―妖怪達のパレード 以上の内容を集中期間に講義する。進度によって予定の変更がある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(毎回の講義へのコメント)と最終レポートとで総合的に評価する。

[教科書]資料を毎回、配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))博物館・美術館などで、実物の絵巻を見ること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。18

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 大槻 信

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金5 授業形態 演習

題目 仏書訓点資料の研究

[授業の概要・目的]京都大学が所蔵する仏書訓点資料をとりあげ、演習形式で研究を行う。訓点資料についての基礎知識を獲得し、訓点資料を日本語史の研究資料として使用するための方法・視点を学ぶことを目的とする。授業では、調べ、考える楽しさを重視する。

[授業計画と内容]日本では、漢文を読解するための補助手段として、漢文本文に返点・仮名・ヲコト点などを記入することがあった。返点により語順を示し、仮名によって訓や音を表す。ヲコト点は字画の様々な位置に点や線を施すことで、助詞・助動詞のような助辞や活用語尾などを表示した。これらの注記・符号を「訓点」、訓点が施された文献を「訓点資料」と呼ぶ。本演習では、京都大学が所蔵する訓点資料をとりあげ、その研究を行う。具体的には、資料をもとに訓み下し文を作成し、その過程で、書誌・表記・音韻・文法・語彙といった種々の方面から検討を加える。本年度は『金剛頂一切如來真實攝大乘現證大教王經 卷第三』(院政期書写・加点)を取り上げる。日本語史、訓読語、古辞書、日本仏教に興味がある人には面白いものとなろう。年度はじめ数回を訓点資料入門にあてる。その後、受講者による発表形式で進める。発表者は半丁分(洋本の1ページに相当)を担当する。授業では受講者からの積極的な発言を歓迎する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は発表によって評価し、授業中の発言等を平常点として加味する。

[教科書]資料の写真複製を配布する。

[参考書等] (参考書)吉田金彦・築島裕・石塚晴通・月本雅幸編 『訓点語辞典』(東京堂出版、2001年)その他は授業時に指示する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))受講者全員が該当部分の訓み下し文を作成して授業にのぞむことが期待されている

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。19

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 金光 桂子

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月4 授業形態 演習

題目 室町物語を読む

[授業の概要・目的]前期は昨年度に引き続き、小野小町の生涯を描いた『神代小町』を読む。後期は同じく室町物語のうち、古典啓蒙書の役割を持つ作品『花鳥風月』を読む。本文の正確な読解に基づきつつ、典拠との比較対照を通して、作品の独自性を解明する方法を学ぶ。

[授業計画と内容]受講者は一人ずつ担当部分を決め、テキストの翻字、語釈、現代語訳、典拠との比較を行う。その上で、疑問点や問題点を指摘し、調査・考察した結果をレジュメにまとめ、発表する。発表者以外の受講者もあらかじめ予習し、積極的に質問や意見を述べることが望まれる。典拠として参照すべき文献は、和歌、物語、漢籍、謡曲、古典注釈書など多岐にわたる。他の発表者と同じ文献を調べるだけでは済まないことも多いので、柔軟な発想と緊張感をもって取り組んでほしい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]発表と平常点(授業中の発言等)による。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))くずし字の文献を扱うため、「国語学国文学講読」を履修済み又は受講中であることが望ましい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。20

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 国際交流推進機構 森 眞理子

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 演習

題目 横井也有「鶉衣」

[授業の概要・目的]横井也有の『鶉衣』を精読し、俳文の表現形式及び伝統受容の方法などの特徴について考察する。また『鶉衣』と前後する江戸期の連句・俳論にも触れながら、俳諧史及び俳諧文学についての理解を深め、俳諧関係の資料の扱い方を学ぶ。

[授業計画と内容]本講義は演習形式をとる。毎回担当者がテキストの担当箇所をもとに調査した内容を発表する。発表にあたっては、俳諧に関係する広範囲の文献資料や、江戸期の歴史文化に関する参考資料を読み、原文を解釈し、表現の意味を考えていくこととする。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]毎時間の発表と最終レポート提出を基準として、評価する。

[教科書]コピー配布

[参考書等] (参考書)資料は多岐にわたるので、適宜講義中に指示する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎時間の発表内容を重視するので、担当箇所の文献調査を丁寧に行なうこと。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。21

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 同志社大学 文学部 教授 岩坪 健

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 演習

題目

[授業の概要・目的]未翻刻の資料を、ほかの古注釈書と比較しながら読み進める。

[授業計画と内容]1~3 源氏物語古注釈の概説4~13 巻別に発表14 総括15 講評

[履修要件]翻刻(くずし字の解読)ができること。

[成績評価の方法・基準]発表内容。レポート。筆記試験。

[教科書]授業中に指示する未翻刻の資料を一回めの授業で配布して、担当箇所を決める。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する『源氏物語 一』(小学館・日本古典文学全集12)457ページ以下の「主要古注釈書一覧」を読んでおくこと。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))発表はまず院生、次いで学部生の順で行う。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。22

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 木田 章義

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月3 授業形態 演習

題目 国語学研究法

[授業の概要・目的]受講者は授業中に配布するリストの中から作品・資料を選び、国語的な分析方法を学ぶ。

[授業計画と内容]受講者は自らの専門とする時代とは異なった時代の作品・資料を選び、その作品の分析を通じて、国語学的な方法を学ぶ(留学生の場合には自分の専門とする作品・資料・テーマでも構わない)。国語学的な問題点を導き出すためには、本文・資料の正確な理解が必要であるが、正確に理解することはかなり難しいことであり、そのためにはどういう注意と作業が必要かということを学ぶ。正確に理解できるようになれば、論文のテーマはいくつでも湧出してくることを実感できるようになることを目標とする。発表の担当は発表内容によって1回で終わらないのが普通である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]授業中の発表、発表する時間が無い場合にはレポート。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介するなし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))なし

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。23

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 大谷 雅夫

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火5 授業形態 演習

題目 国文学の諸問題

[授業の概要・目的]①出席者が輪番で発表者となり、また司会者となって研究発表会を行う。相互批判によってそれぞれが自らの研究を深化できるような授業としたい。

②出席者が輪番で各自の専門分野の作品を教材として、講読の授業を行う。模擬授業である。作品を深く読み込むことによって、はじめて分かりやすい説得力のある授業が可能となるであろう。他の受講者にとっても、広い知識と視野を得ることのできる絶好の機会となるようにしたい。

①と②とを並行して行う。

[授業計画と内容]全員が輪番で発表者となり、司会者となり、また教師ともなる。もちろんそれ以外の出席者には積極的な発言をすることが求められる。発表、司会、講読の順番など、すべて出席者の相談によって決定することとする。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]発表と発言等による。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

国語学国文学(演習)Japanese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 木田 章義教授 文学研究科 大谷 雅夫准教授 文学研究科 大槻 信准教授 文学研究科 金光 桂子

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水1 授業形態 演習

題目 修士論文指導

[授業の概要・目的]修士論文の作成についての指導を行う.

[授業計画と内容]最初の授業で、出席者はそれぞれの修士論文の構想を述べて、教員の指導をうける。その後は個別の指導を行い、適当な時期に中間発表会を催し、各人は修士論文の中間的な成果について発表する。今年度修士論文を提出する学生はかならず受講しなければならない。

[履修要件]今年度末に修士課程を卒業見込みの者。

[成績評価の方法・基準]中間発表による。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。25

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〈中国語学中国文学専修〉

授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 井波 陵一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火1 授業形態 特殊講義

題目 漢籍目録法漢籍目録の作成要領

[授業の概要・目的]漢籍目録の作成要領を理解することを通じて、中国学の基本構造を把握する。

[授業計画と内容]『漢籍目録──カードのとりかた』に基づき、目録法について解説する。 1.漢籍の定義 2.カード作成の目的 3.書名 4.巻数 5.撰者 6.鈔刻(出版事項)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:出席点と小レポート

[教科書] 『漢籍目録──カードのとりかた』(朋友書店)ISBN:4-89281-106-8

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 井波 陵一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火1 授業形態 特殊講義

題目 漢籍分類法

[授業の概要・目的]四部分類法を理解することを通じて、中国学の基本構造を把握する。

[授業計画と内容]『京都大学人文科学研究所漢籍分類一覧』に基づき、分類法について解説する。 1.経部 2.史部 3.子部 4.集部 5.叢書部

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:出席点と小レポート

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 金 文京

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月5 授業形態 特殊講義

題目 李白研究

[授業の概要・目的]杜甫と並ぶ中国文学史上、もっとも重要な詩人である唐代の李白の文学について、その作品、生涯、時代背景、後世への影響などを通じて、理解を深めることを目的とする。授業は講義形式と演習形式を併用する。

[授業計画と内容]前期は、李白の生涯、その後世における伝説化、詩文集の形成過程と註釈の成立、後世の評価などについて概説する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と学年末のレポートによって評価する。

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)金文京 『李白-漂泊の詩人、その夢と現実』(岩波書店)ISBN:978-4-00-028302-1C0310(「書物誕生ーあたらしい古典入門」シリーズの一冊 )

(関連URL)[email protected]

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 金 文京

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月5 授業形態 特殊講義

題目 李白研究

[授業の概要・目的]杜甫と並ぶ中国文学史上、もっとも重要な詩人である唐代の李白の文学について、その作品、生涯、時代背景、後世への影響などを通じて、理解を深めることを目的とする。授業は講義形式と演習形式を併用する。

[授業計画と内容]後期は、李白の主要作品を年代にそって、歴代の註釈を参照しながら講読する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と学年末のレポートによって評価する。

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)安旗など 『新版李白全集編年注釈』(巴蜀書社)

(関連URL)[email protected]

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))オフィスアワーは木曜午前11時-12時

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。29

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 池田 巧

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木1 授業形態 特殊講義

題目 「語」の歴史と伝播の諸相

[授業の概要・目的]中国語の語の特質を観察し、その用法と機能を分析しつつ、歴史的な由来と変遷、周辺諸語への伝播の諸相について探究する。言語と言語の関係を考えるときに、語彙における借用語と固有語との区別は基本的かつ重要な問題である。日本語では外来語と呼んで区別するカタカナ語は、欧米の言語からのわかりやすい借用語であるが、われわれが固有語と思い込んでいる語のなかにも古代の漢語からの借用語に由来する語が潜んでいて、容易に区別がつかない場合も少なくない。漢語由来の語源を考えるには、漢語の音韻史や周辺諸語との交流の歴史についての基礎知識が不可欠である。本講義では、語源の探究と判定の根拠となる言語史研究の成果を学び、これまでに何がどこまで明らかにされて来たのかについて理解を深める。

[授業計画と内容]テーマは順不同、ひとつのトピックについて2~3回の授業を予定しているが、内容によっては回数に増減が生じる可能性がある。 1.授業の方針と計画について 2.基礎語彙とは何か    3.固有語と借用語 4.語彙の分布の諸相 5.語彙の伝播の諸相 6.日本語の漢語語彙 7.日中同形語の由来 8.漢語由来の和語?

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:授業への取り組みと小レポート

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 池田 巧

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木1 授業形態 特殊講義

題目 「語」の歴史と伝播の諸相

[授業の概要・目的]中国語の語の特質を観察し、その用法と機能を分析しつつ、歴史的な由来と変遷、周辺諸語への伝播の諸相について探究する。言語と言語の関係を考えるときに、語彙における借用語と固有語との区別は基本的かつ重要な問題である。日本語では外来語と呼んで区別するカタカナ語は、欧米の言語からのわかりやすい借用語であるが、われわれが固有語と思い込んでいる語のなかにも古代の漢語からの借用語に由来する語が潜んでいて、容易に区別がつかない場合も少なくない。漢語由来の語源を考えるには、漢語の音韻史や周辺諸語との交流の歴史についての基礎知識が不可欠である。本講義では、語源の探究と判定の根拠となる言語史研究の成果を学び、これまでに何がどこまで明らかにされて来たのかについて理解を深める。

[授業計画と内容]テーマは順不同、ひとつのトピックについて2~3回の授業を予定しているが、内容によっては回数に増減が生じる可能性がある。 1.授業の方針と計画について 2.同源語とは何か 3.上古音概要 4.上古音研究の現在 5.周辺諸語に伝えられた古漢語 6.漢語由来の和語(古代編) 7.古漢語に入った周辺諸語

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:授業への取り組みと小レポート

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 道坂 昭廣

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火2 授業形態 特殊講義

題目 唐代駢文選読

[授業の概要・目的]唐代は詩の時代と称される。しかし一方で散文もまた重要な文學の柱であった。散文はあらゆるジャンルが駢文という文体を用いて書かれた。ここでは駢文と特色とジャンルの関わりに注目しながら、幾つかの作品を読んで行く。

[授業計画と内容]最初の1~2週で、駢文の文体としての特色を紹介する。 3~4週で、唐代以前の駢文生成期の状況を紹介する。 5週目からは、初唐盛唐時期のさまざまなジャンルの駢文作品を読む。  具体的なジャンルとしては、序・記・墓誌・判を考えている。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。幾つかの駢文作品の文体的特色(平仄の配置、対句構成)を分析したレポートを複数回提出してもらう。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 道坂 昭廣

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火2 授業形態 特殊講義

題目

[授業の概要・目的]唐代の駢文、特に中唐から晩唐時期の駢文を選読する。この時期は韓愈等によって駢文が厳しく批判された時期でもある。その批判にも注意しながら、駢文作品を読む。

[授業計画と内容]最初の1~2週はこの時期の文学状況、特に駢文と古文の対立について概説する。 3~4週は、古文運動の展開と駢文の復活の理由について考察する。 5週目以降は、様々なジャンルのこの時期の駢文作品を選読する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。この時期の駢文について分析(平仄配置や対句の構成)したレポートを複数回提出してもらう。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 34: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 地域研究統合情報センター 貴志 俊彦

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水3 授業形態 特殊講義

題目 非文字資料から読む日中関係史

[授業の概要・目的]東アジア域内では、歴史認識問題や領土問題を契機として、相互イメージが悪化し、さまざまな面で緊張した局面が発生している。この種の政治的、社会的な対立が激化する一方で、各地では協調、融和的な社会を築こうとする意識が働きつつあることも忘れてはならない。本授業では、近100年に日本と中国との間で起こった歴史的事件、あるいは時代の画期となるトピックをとりあげ、それぞれの局面で登場した非文字資料がはたした役割と、その受容者の解釈を検討することを目的とする。日中関係を対象とした非文資料を取り上げることで、日中間の紛争を地域、世論、社会集団、個人などから捉える視座と、それらを比較対照する方法を習得する。

[授業計画と内容]1.授業の目的と方法2.「日本」「中国」とは何か?3.日中関係の捉え方についての諸説4.[1900年代]日露戦争の影響5.[1910年代]五四運動と対日観の変化6.[1920年代] 対華21か条条約と日貨排斥運動7.[1930年代] 満洲国問題と日中戦争8.[1940年代] 太平洋戦争の終結と中華人民共和国の成立9.[1950年代]サンフランシスコ講和条約と日華条約10.[1960年代] LT(MT)貿易と文化大革命11.[1970年代]日中国交正常化と日台断交12.[1980年代]天安門事件と歴史教科書問題13.[1990年代]日中共同宣言14.[21世紀]現在の日中関係15.総合討論

[履修要件]・日本語の会話に不自由でないこと。・中国語を学んでいることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]評価ポイントは、以下のとおり。1.出席状況2.非文字資料を用いた小発表(授業中)3.授業中の議論への参加姿勢(質疑応答)4.レポートの量と質

[教科書]毛里和子 『日中関係:戦後から新時代へ』(岩波新書)ISBN:9784004310211(購入が望ましい。)

中国語学中国文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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中国語学中国文学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))・毎回3名程度の小発表がある。授業で取り扱う問題に関する記事、写真、映像などの非文字資料を事前に提出し、その選択基準、資料の内容、資料に対する見解を公表する。・時間が許す範囲で、授業参加者によるフリートークの時間を設ける。 オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください 。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学         

大学院言語文化研究科 教授 杉村 博文

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 現代中国語(普通話)構文論

[授業の概要・目的]現代中国語(普通話)の構文システムを言語類型論、認知言語学、対照言語学的視点から可能な限り体系的に論じ、単音節言語における構文システムデザインの一状況を分析解釈することで、人類言語の普遍性と多様性を理解する一助としたい。

[授業計画と内容]中国語の構文システムについて、以下のような課題を盛り込みつつ、可能な限りの体系的に論じてみたい。1.〈S→M1+S+M2+V(+O)+M3〉この定式化は何を物語るか?2.名詞句(1)、キー成文=助詞「的」3.名詞句(2)、キー成文=序数詞「個」4.動詞句(1)、キー成文=目的語5.動詞句(2)、キー成文=転移動詞6.動詞句(3)、キー成文=助詞「得(可能補語)」7.動詞句(4)、キー成文=助詞「得(承前化)」8.動詞句(5)、キー成文=助詞「的(状態化)」9.動詞句(6)、キー成文=助詞「的(承前化)」10.構文(1)、キー成文=疑問詞(語順と焦点)11.構文(2)、キー成文=疑問詞、「也」、「都」(極性表現)12.構文(3)、キー成文=前置詞「把」(処置と意外性)13.構文(4)、キー成文=前置詞「被」(受動と意外性)14.構文(5)、キー成文=文末助詞「了」(新事態の発見と確認)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]期末レポートおよび出席状況により評価するが、授業の中での積極的な姿勢も考慮に入れる。

[教科書]授業中に指示する講義に使用する例文集をプリント配布する。講義はパワーポイントを使用して行う。

[参考書等] (参考書)朱徳煕 『文法講義――朱徳煕教授の中国語文法要説』(白帝社)ISBN:4891742674木村英樹 『中国語文法の意味とかたち』(白帝社)ISBN:4863980973

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 高田 時雄

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金1 授業形態 特殊講義

題目 敦煌写本(一)

[授業の概要・目的]敦煌文献を写本学的な手法で読解することを通じて、印刷が行われる以前の文献の諸相につき講述するとともに、写本を扱う能力の向上を目指す。前期は敦煌写本の中から『沙州図経』など敦煌の郷土志的性格を有する文献を選んで講読し、これらの郷土志文献を読むことで、敦煌および敦煌周辺の歴史地理的知識に対する理解を深め、敦煌住民の宗教や伝説について考える端緒としたい。

[授業計画と内容]一、中国中世写本の重要性二、敦煌・吐魯番写本と日本古写本など現存資料の解説三、敦煌写本の分類四、写本に見える異体字、通仮字、評点符号の解説五、敦煌地理地誌文献の概説六、『沙州都督府図経』諸写本の解説七、『沙州都督府図経』の講読実際の授業では敦煌写本『沙州都督府図経』の講読を主とするが、以上の内容を隨時含むものとする。該写本にはすでに多くの校録や研究が存在するので、それら先行研究にも十分な注意を払いつつ、出席者による討論を通じて、もっとも妥当な読みを提示したい。授業では毎回担当者を決めて読んでもらうこととするが、担当でない出席者にも意見を求めることがある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]使用しないテキストは写本のコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(特殊講義)Chinese Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 高田 時雄

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金1 授業形態 特殊講義

題目 敦煌写本(二)

[授業の概要・目的]敦煌文献を写本学的な手法で読解することを通じて、印刷が行われる以前の文献の諸相につき講述するとともに、写本を扱う能力の向上を目指す。後期は敦煌写本の中から『寿昌県地境』、『西州図経』など郷土志的性格を有する文献を選んで講読し、これらの郷土志文献を読むことで、敦煌および敦煌周辺の歴史地理的知識に対する理解を深め、敦煌住民の宗教や伝説について考える端緒としたい。

[授業計画と内容]一、中国中世写本の重要性二、敦煌・吐魯番写本と日本古写本など現存資料の解説三、敦煌写本の分類四、写本に見える異体字、通仮字、評点符号の解説五、敦煌地理地誌文献の概説六、『寿昌県地境』、『西州図経』写本の解説七、『寿昌県地境』、『西州図経』の講読実際の授業では敦煌写本『寿昌県地境』、『西州図経』の講読を主とするが、以上の内容を隨時含むものとする。該写本にはすでに多くの校録や研究が存在するので、それら先行研究にも十分な注意を払いつつ、出席者による討論を通じて、もっとも妥当な読みを提示したい。授業では毎回担当者を決めて読んでもらうこととするが、担当でない出席者にも意見を求めることがある。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点

[教科書]使用しないテキストは写本のコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 平田 昌司

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金3 授業形態 演習

題目 『毛詩正義』

[授業の概要・目的]唐代初期の『詩経』学を代表する『毛詩正義』をとりあげ、自力で句読をつけて正確に読解する能力を身につけるとともに、清原宣賢『毛詩抄』あるいは20世紀のBernhard Karlgrenの注釈などとの対照をおこなう。

[授業計画と内容]授業では、杏雨書屋蔵『毛詩正義』宋版単疏本を中心として用い、あわせて清原宣賢『毛詩抄』、Bernhard Karlgren,"Glossse on the Book of Odes,"などの注釈を参照して、20世紀にいたるまでの『詩経』の文献としての読まれかたを検討する。出席者には、指定された原典あるいは研究論文の読解・注釈・訳文の作成を求める。

[履修要件]中国語(古典・現代)についての一定水準以上の学力、中国古典文学についての知識と関心を有すること。

[成績評価の方法・基準]授業担当のできばえ・質疑応答・学年末の研究レポート(400字原稿用紙20枚程度の分量)によって評価する。テキスト読解・要点把握の予習が毎回必要。授業時には積極的な発言を期待している。

[教科書] 『毛詩正義』(杏雨書屋蔵宋刊単疏本の原寸大のプリントを用意するが、『南宋刊単疏本毛詩正義』(人民文学出版社、2012年)も刊行されている。)杏雨書屋本以外の諸本あるいは『経典釈文』との対校作業を前提とする。

[参考書等] (参考書)Bernhard Karlgren 『Glosses on the Book of Odes』(Museum of Far Eastern Antiquities)(1964年版。常時、参照する。)清原宣賢 『毛詩抄(一)~(四)』(岩波書店)(倉石武四郎・小川環樹・木田章義校訂。常時、参照する。)朱熹 『詩集伝』(てもとに持っていることが望ましい。)小南一郎 『詩経―歌の原始』(岩波書店)(2011年。)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 平田 昌司

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金3 授業形態 演習

題目 『毛詩正義』

[授業の概要・目的]唐代初期の『詩経』学を代表する『毛詩正義』をとりあげ、自力で句読をつけて正確に読解する能力を身につけるとともに、清原宣賢『毛詩抄』あるいは20世紀のBernhard Karlgrenの注釈などとの対照をおこなう。【前期からの継続。】

[授業計画と内容]前期に引き続き、杏雨書屋蔵『毛詩正義』宋版単疏本を中心として用い、あわせて清原宣賢『毛詩抄』、朱熹『詩集伝』、Bernhard Karlgren,"Glossse on the Book of Odes,"などの注釈を参照して、20世紀にいたるまでの『詩経』の文献としての読まれかたを検討する。 出席者には、指定された原典あるいは研究論文の読解・注釈・訳文の作成を求める。

[履修要件]中国語(古典・現代)についての一定水準以上の学力、中国古典文学についての知識と関心を有すること。 できる限り、前期から継続して履修することがのぞましい。

[成績評価の方法・基準]授業担当のできばえ・質疑応答・学年末の研究レポート(400字原稿用紙20枚程度の分量)によって評価する。テキスト読解・要点把握の予習が毎回必要。授業時には積極的な発言を期待している。

[教科書] 『毛詩正義』(杏雨書屋蔵宋刊単疏本の原寸大のプリントを用意するが、『南宋刊単疏本毛詩正義』(人民文学出版社、2012年)も刊行されている。)杏雨書屋本以外の諸本あるいは『経典釈文』との対校作業を前提とする。

[参考書等] (参考書)Bernhard Karlgren 『Glosses on the Book of Odes』(Museum of Far Eastern Antiquities)(1964年版。常時、参照する。)清原宣賢 『『毛詩抄(一)~(四)』』(岩波書店)(倉石武四郎・小川環樹・木田章義校訂。常時、参照する。)朱熹 『詩集伝』(てもとに持っていることが望ましい。)小南一郎 『詩経―歌の原始』(岩波書店)(2011年。)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))原典に自力で句読点をつけ、中国語で完全に音読できるようにして出席すること。半年で読解能力を身につけられる保証はない。前期との継続受講をすすめるし、受講者本人の努力が必要である。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。40

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 木津 祐子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火3 授業形態 演習

題目 『朱子語類』選読

[授業の概要・目的]南宋の思想家朱熹の教えを学生が記録した『朱子語類』巻134「歴代一」を読む。この巻は,先秦の学術や歴史について,朱熹が語った言葉を記す。会読することを通して、朱熹の学問や思想のみならず、彼の言語運用上の特徴など、当時の言語表現についての理解を深めることを目指す。

[授業計画と内容]担当者により訳注を準備して、受講者全員で内容を討議しながら読解を進める。1朱子語類について2『朱子語類』巻134「歴代一」会読※受講者は,自己の担当部分以外にも積極的に討論に参加すること,

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点により評価。平常点には,担当時以外の議論内容や平素の準備も含む。

[教科書]授業中に指示する中華書局『朱子語類』全8冊。巻134は第8巻所収。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 木津 祐子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火3 授業形態 演習

題目 『朱子語類』選読

[授業の概要・目的]前期に引き続き,『朱子語類』巻134「歴代一」を読む。

[授業計画と内容]担当者により訳注を準備して、受講者全員で内容を討議しながら読解を進める。 1朱子語類について。前期の復習。2『朱子語類』巻134「歴代一」会読 ※受講者は,自己の担当部分以外にも積極的に討論に参加すること,

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点により評価。平常点には,担当時以外の議論内容や平素の準備も含む。

[教科書]授業中に指示する中華書局『朱子語類』全8冊。巻134は第8巻所収。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 緑川 英樹

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水4 授業形態 演習

題目 『文選』選読

[授業の概要・目的]中国古典文学における最も重要なアンソロジー『文選』、その作品を精密に読むことによって古典詩文の読解力を身につけ、六朝文学に対する理解を深める。

[授業計画と内容]今学期は巻二十七の「行旅下」から読み始める。毎回、一首の詩について担当者が詳細な訳注を準備したうえで、それをもとに受講者全員で討論してゆく。『文選』の旧注や既訳を参考にしつつ、新たな読みを提示することをめざしたい。なお、学期途中に課題読書を読むためのリーディング・ウィーク(読書週)を1回設ける予定。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(授業内での担当、発言)による。

[教科書] 『胡刻本 文選』(藝文印書館ほか)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。43

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 緑川 英樹

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水4 授業形態 演習

題目 『文選』選読

[授業の概要・目的]中国古典文学における最も重要なアンソロジー『文選』、その作品を精密に読むことによって古典詩文の読解力を身につけ、六朝文学に対する理解を深める。

[授業計画と内容]今学期は巻二十七の「行旅下」から読み始める。毎回、一首の詩について担当者が詳細な訳注を準備したうえで、それをもとに受講者全員で討論してゆく。『文選』の旧注や既訳を参考にしつつ、新たな読みを提示することをめざしたい。なお、学期途中に課題読書を読むためのリーディング・ウィーク(読書週)を1回設ける予定。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(授業内での担当、発言)による。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。44

Page 45: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(演習)Chinese Language and Literature (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 平田 昌司教授 文学研究科 木津 祐子准教授 文学研究科 緑川 英樹

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 水2 隔週2 授業形態 演習

題目 中国語学中国文学の諸問題

[授業の概要・目的]修士論文提出予定者および博士後期課程在学者を対象とし、研究論文執筆について助言をおこなうとともに、口頭発表・質疑応答能力を高める機会を設ける。海外の研究者の発表を聴く機会もまじえて、中国語等による専門的な討論に参加する経験を積ませる。

[授業計画と内容] 隔週で開講する。修士論文提出予定者および博士後期課程在学者が、研究論文の内容について充分な質と量の発表資料を自ら準備し、それにもとづき口頭発表をおこなったのち、意見・質問に答える形式をとる。 担当するときには、(1)自分の専門領域以外の聴き手がいることに充分配慮し、研究の前提・主要論点・結論および引用原典を必要充分なだけ挙げた説明資料、(2)内容の中国語要旨(800字程度)を配布し、制限された時間内で、出席者に分かりやすく説明するものとする。これにより、独立して研究発表をおこなう能力を高めることが期待される。配布資料をそのまま読み上げるのは避けること。以上のほかに、海外からの研究者を招いて研究発表を聴く機会を随時設けるので、積極的な討論・参加を期待する。

[履修要件]中国語学中国文学専修所属の大学院生に限る。

[成績評価の方法・基準]平常点を中心とする(修士論文提出年度の口頭発表による)。授業の一環として実施される海外の研究者の講演・研究発表に関するレポートによっても評価をおこなう。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))自分の研究発表を担当する際には、必ず(1)口頭発表用資料、(2)中国語による論文要旨草稿を必要部数準備すること。博士後期課程については、年次研究報告提出後、大学院生全員参加の合評会も開催する。PPTを用意してもよい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。45

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(外国人実習)Chinese Language and Literature(Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 王 ぎえん

配当学年 全回生 単位数 1 開講期 前期 曜時限 木4 授業形態 外人実習

題目 中文學術文寫作1

[授業の概要・目的]本課程為上級漢語寫作練習。上課時就某一寫作方法先選一篇範文,進行提問,講解難點,分析“寫作特色”,並布置作文題目。希望聽講者通過一年的學習,能做到文章大致通順,傳情達意基本無礙。【請注意:由於KULASIS系統不接受中文簡體,課程説明暫用日文漢字。上課使用中文簡體字。】

[授業計画と内容]就某一寫作方法先選一篇範文,進行提問,講解難點,分析“寫作特色”,並布置作文題目。下一次上課講解一篇範文,布置新的作文題目,同時收回前一次作文,帶回批改。然後發還作文,進行講評,分析篇章結構和遣詞造句中存在的問題。平均兩周讀一篇範文,寫一篇作文。

[履修要件]大学院生に対しては、新HSK6級程度の能力をもつことを期待している。

[成績評価の方法・基準]平常点と試験

[教科書]範文適當介紹一些著名作家和學者(中國文學領域)的作品。

[参考書等] (参考書)呂叔湘編 『現代漢語八百詞(増訂本)』(商務印書館)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))履修者数上限は8名とし、中国語学中国文学研究室の大学院生を優先する。人数に余裕のある場合のみ、中国語学中国文学研究室の学部学生および文学研究科他研究室の学生を受け入れる。初回の授業でレベル確認の試験をおこなう。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。46

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授業科目名 <英訳>

中国語学中国文学(外国人実習)Chinese Language and Literature(Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 王 ぎえん

配当学年 全回生 単位数 1 開講期 後期 曜時限 木4 授業形態 外人実習

題目 中文學術文寫作2

[授業の概要・目的]本課程為上級漢語寫作練習。上課時就某一寫作方法先選一篇範文,進行提問,講解難點,分析“寫作特色”,並布置作文題目。希望聽講者通過一年的學習,能做到文章大致通順,傳情達意基本無礙。【請注意:由於KULASIS系統不接受中文簡體,課程説明暫用日文漢字。上課使用中文簡體字。】

[授業計画と内容]就某一寫作方法先選一篇範文,進行提問,講解難點,分析“寫作特色”,並布置作文題目。下一次上課講解一篇範文,布置新的作文題目,同時收回前一次作文,帶回批改。然後發還作文,進行講評,分析篇章結構和遣詞造句中存在的問題。平均兩周讀一篇範文,寫一篇作文。

[履修要件]大学院生に対しては、新HSK6級程度の能力をもつことを期待している。

[成績評価の方法・基準]平常点と試験

[教科書]範文適當介紹一些著名作家和學者(中國文學領域)的作品。

[参考書等] (参考書)呂叔湘編 『現代漢語八百詞(増訂本)』(商務印書館)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))履修者数上限は8名とし、中国語学中国文学研究室の大学院生を優先する。人数に余裕のある場合のみ、中国語学中国文学研究室の学部学生および文学研究科他研究室の学生を受け入れる。初回の授業でレベル確認の試験をおこなう。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。47

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〈中国哲学史専修〉

授業科目名 <英訳>

中国哲学史(特殊講義)History of Chinese Philosophy (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 宇佐美 文理

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金3 授業形態 特殊講義

題目 中国絵画とその精神史

[授業の概要・目的]中国絵画の歴史をたどりつつ、当時の絵画の背景にある精神史を、絵画理論を中心に論じていく。一年で完結する予定。

[授業計画と内容]・中国絵画と「形」・「絵」とは「画」とは・「筆」と「墨」そして「色」・絵画の起源・地上での任務・「あの世」での効用・人物画の最高峰―顧愷之・気韻の登場・山水画の出現と展開・宗教と芸術・敦煌壁画・筆遣いの革新・絵の価値を決めるのは作者の人格か・圧倒的な山水画の傑作群・蘇東坡―東アジア文人の一つの理想像・馬遠、夏珪・日本に残った天才牧谿・南宋花鳥画・歴史上何度も現れる「復古」―異民族支配下の文化・文人画という「文化現象」―元末四大家・浙派、呉派・形の発見―董其昌・自由な造形へ―明末「変形」主義・再び異民族支配下―八大山人と揚州八怪の「意志」・色の発見―近代絵画、そして現代へ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]レポートによる。(論述の内容について、使用した資料などの読解、分析の仕方を含めて総合的に判断する。レポートが100%。)

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業時に適宜指示する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))近畿のみならず、日本全国で行われる中国絵画に関わる展覧会をできるだけ見ておくことを希望します。美学美術史学と共通。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。48

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(特殊講義)History of Chinese Philosophy (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 船山 徹

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 特殊講義

題目 偽経(中国撰述経典)を読む

[授業の概要・目的]中国中世の仏教史の実態を知る上で偽経(疑経,中国成立の偽作経典)は重要である。この授業では偽経の特徴を理解し,その典型的な例として『菩薩瓔珞本業経』と『仁王護国般若経』を精読する。

[授業計画と内容]授業は以下の課題について具体的に検討を進める。・偽経とは何か。翻訳経典(漢訳)と何が違うのか・偽経の作成意図について・中国における経典の編輯作業について・鳩摩羅什訳と伝えられる『仁王護国般若経』を精読する・竺仏念訳と伝えられる『菩薩瓔珞本業経』を精読する

[履修要件]

[成績評価の方法・基準]平常点(授業内での発言と小レポート)

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))仏教学と共通。授業に関係する事柄であれば質問等はいつでもどんなことでも歓迎します。授業初回に質問等の問い合わせ先メールアドレスを知らせます。 

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。49

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(特殊講義)History of Chinese Philosophy (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 武田 時昌

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 木2 授業形態 特殊講義

題目 類書の思想史的考察

[授業の概要・目的]中国では膨大な量の書物が著述されたが、そのなかで類書と総称される書物群は、様々なな書物から語句や文章を抄出して類別したものであり、異色の存在である。その用途は、皇帝が社会的教養を学ぶ帝王学の書であったり、詩文作成のための情報ツールとして活用されたり、あるいは庶民の生活便利帳だったり、多種多様であるが、そこに中国的な「知」のあり方を具体的に窺うことができる。そこで、類書の思想史的考察を通して、中国的教養の特色を構造的に把握し、かつての日本人の教養基盤を明確にし、漢籍が文化形成に与えた影響を考える。

[授業計画と内容]本年度は、類書の構造的な特色を概観した後に、主要な著作を取り上げて、内容的な特色を窺い、それがどのように読まれたのかを検討する。とりわけ、年中行事として今日に至るまで受け継がれてきた習俗の記述にスポットを当て、その社会的、思想的背景を明らかにし、東アジア世界の伝統文化が形成され、継承されていくことに構造的な把握を試みたい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(出席よりも自主レポート等の学習意欲を重視する)。レポート課題の総合テーマは「東アジア伝統文化の実像と虚像」または「中国的なるもの―漢籍文化圏形成考」である)

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))旺盛な好奇心と豊かな発想による多種多様な読書活動を通して、文献読解と哲学的思索の界域を自由遊泳することを要望する

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。50

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(特殊講義)History of Chinese Philosophy (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 井波 陵一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火1 授業形態 特殊講義

題目 漢籍目録法漢籍目録の作成要領

[授業の概要・目的]漢籍目録の作成要領を理解することを通じて、中国学の基本構造を把握する。

[授業計画と内容]『漢籍目録──カードのとりかた』に基づき、目録法について解説する。 1.漢籍の定義 2.カード作成の目的 3.書名 4.巻数 5.撰者 6.鈔刻(出版事項)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:出席点と小レポート

[教科書] 『漢籍目録──カードのとりかた』(朋友書店)ISBN:ISBN:4-89281-106-8

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(特殊講義)History of Chinese Philosophy (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 井波 陵一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火1 授業形態 特殊講義

題目 漢籍分類法

[授業の概要・目的]四部分類法を理解することを通じて、中国学の基本構造を把握する。

[授業計画と内容]『京都大学人文科学研究所漢籍分類一覧』に基づき、分類法について解説する。 1.経部 2.史部 3.子部 4.集部 5.叢書部

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価:出席点と小レポート

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 宇佐美 文理

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水5 授業形態 演習

題目 日知録集釋

[授業の概要・目的]清朝考証学を代表する著作、顧炎武の『日知録』を読む。出典に細かく当たりながら読むことによって、中国古典学に対する理解を深めるとともに、漢文読解力を養成する。

[授業計画と内容]『日知録集釋』を精読する。本年度は巻十四(昨年度の続き)を読む。授業は、各条毎に、学生諸氏に訳注を準備してもらい、授業時に参加者全員で内容等について議論検討する、という形式を取る。出典に確実に当たることを重視し、本文の文章や語句などすべての典拠、用例について、もとの書物(紙で出来た書物)を調べる作業を重視する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による。(漢文読解、典拠の調査等を総合的に判断する。訳注作成ならびに毎時間の発表が100%。)

[教科書]テキストはコピーして配布する(道光版『日知録集釋』)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))内容の項目に書いたように、典拠については紙のテキストに必ず当たるという作業を重視するので、参加者には毎時間、相当程度の時間にわたる予習が要求される。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。53

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 吉本 道雅

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火2 授業形態 演習

題目 『春秋左伝正義』

[授業の概要・目的] 十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。

[授業計画と内容] 昨年度の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による(発表の良否、出席状況などを総合的に評価する)。

[教科書]テキストは担当者が準備する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))発表の有無に関わらず、2葉程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用文献(出典)の調査が不可欠である。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。54

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名総合地球環境学研究所

特別客員教授     木下 鉄矢

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水3 授業形態 演習

題目 論語集注・朱子語類

[授業の概要・目的]まず現在の「朱子学」理解および「朱子学」研究についての批判的導入を行い、続いて『論語』顔淵篇冒頭「顔淵問仁」章の朱熹「集注」およびそれにかかわる『朱子語類』巻第四十一を精読する。朱熹の思索がいかなる活動であったのか、その語彙選択の深層、発想の現場、その理路の主軸と展開を「読み」の遂行の中で生き生きと発現せしめる「読みの現場」を自ら批判的に展開しうる能力を養うことを目的とする。

[授業計画と内容]1)現在の「朱子学」理解および「朱子学」研究についての批判的導入。4~5回の予定。朱子学の「理」については「存在するすべてのものの在るべき在り方」であるという理解が定説化しているが、まずこの理解が朱熹テキストの誤読に出る謬説であることを批判的に明らかにして「朱子学」研究への導入とする。2)朱熹がその「集注」において「この章の問答はすなわち心法を伝授する切要の言」とした「顔淵問仁」章を取り上げ、その「集注」とそれに関わる『朱子語類』のテキストを精読する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(積極的に下調べをしているか否か。50%)および注解レポート(通年4回程度。50%)による。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)木下鉄矢 『朱熹哲学の視軸─続朱熹再読』(研文出版)ISBN:ISBN978-4-87636-301-8(2009年)木下鉄矢 『朱子ー〈はたらき〉と〈つとめ〉の哲学』(岩波書店)ISBN:ISBN978-4-00-028287-1(2009年)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))充分な下調べを行うことが必要です。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。55

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 古勝 隆一

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月3 授業形態 演習

題目 儒家経典注釈研究

[授業の概要・目的]中国南朝時代(4-6世紀)の儒教経典注釈を代表する、皇侃(488-545)『論語義疏』を精読する。本年度は、特にそのうちの郷党篇と八&#20350;篇とを読む。著者の皇侃は、『礼記』の注釈も書いた礼の大家であり、郷党篇・八&#20350;篇の義疏を通じ、皇侃の礼学を理解することが、まず第一の目標である。また、『論語義疏』の文体はやや難解なものであり、これを読みこなす読解力を養うことが、第二の目標である。さらに、『論語義疏』には、本文批判上の問題が含まれているので、校勘学の知識を要する。本書を読むことを通じて校勘学を実践をすること、これが第三の目標である。そして、『論語義疏』の内容をこなれた日本語として訳出すること、これが第四の目標である。以上、四点を目標に掲げ、同書を読み進めたい。

[授業計画と内容]第1回の授業は、ガイダンスとし、資料の紹介、工具書の使い方、読解の具体的な進め方について紹介する。 第2回以降は、学生諸君の分担により、『論語義疏』郷党篇・八&#20350;篇の読解を行う。第2-15回にて郷党篇を読了し、第16-30回にて八&#20350;篇を読了することを目指す。 『論語義疏』の文章は読みやすくなく、しかも、『論語』全篇の中では難解な郷党・八&#20350;の両章を選んで読むため、受講者全員による事前の準備が必要である。あわせて、礼についての知識の習得も目指している。 本年度は、単に『論語義疏』の内容理解を目指すだけでなく、同書の内容をこなれた日本語に訳出することを目標にしている。受講者の積極的な参加を期待する。

[履修要件]概説書程度の現代中国語を読解できること。

[成績評価の方法・基準]平常点による。平常点は出席状況、授業の予習、および授業内での発言を重視する。 なお、読書経験・知識の乏しい受講者に対しては、到達点の高さを評価するのではなく、成長の度合いに応じた評価をする。

[教科書]授業中に指示する必要なテクストはPDFにて配布する。

[参考書等] (参考書)毎回、以下に指定する工具書のうち、いずれかを携帯することを求める。 『新華字典』『古代漢語詞典』『辞源(修訂本)』(いずれも商務印書館)、もしくは『王力古漢語字典』(中華書局)。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 キム ジヒョン

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 六朝三教論争

[授業の概要・目的]本演習は、中国思想の三大土台といえる儒教・仏教・道教の三教の間における対立と交渉のありようを考察することを目的とする。『弘明集』などに収められている論争・議論のなかには、中国の知識人及び漢族の僧侶たちが儒教・道教、そして仏教についてどのように考えていたかが浮彫にされている。相異なる考え方、宗教思想が衝突した際の思想・宗教文化史の展開についても併せて検討していく。

[授業計画と内容]『弘明集』および正史資料の中から、三教間の論争・交渉に関連する重要論文を選び、担当を決めて訳注を作り、それをもとに議論を行う。 授業の具体的な目標・内容としては、 1.テキストの精読を通じて中国古典の読解力を養成し、工具書の使い方を身に付ける。 2.伝統中国の立論の仕方、論理の展開について理解する。 3.選読する論文に用いられた典拠に確実に当たり、もとの書物を調べる作業を行う。思想のソースとなるものを確認する作業を通じて、仏教流入の際に中国人が持っていた儒教・道教などの、伝統文化思想の素養がどのようなものであったか、仏教を擁護する知識人がベースとしていた仏教知識はどのようなものであったかについて検討する。 4.仏教という外来の思想・文化と接した際に、中国の知識人たちが受けた文化的衝撃はどのような点にあったのか、かかる文化的・思想的相異に遭遇した際に起こった抵抗と批判、あるいは思想的融合はどのような様相を呈していたのかについて理解を深める。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

中国哲学史(演習)History of Chinese Philosophy (Seminars) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 キム ジヒョン

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 六朝三教論争

[授業の概要・目的]本演習は、中国思想の三大土台といえる儒教・仏教・道教の三教の間における対立と交渉のありようを考察することを目的とする。『弘明集』などに収められている論争・議論のなかには、中国の知識人及び漢族の僧侶たちが儒教・道教、そして仏教についてどのように考えていたかが浮彫にされている。相異なる考え方、宗教思想が衝突した際の思想・宗教文化史の展開についても併せて検討していく。

[授業計画と内容]『弘明集』および正史資料の中から、三教間の論争・交渉に関連する重要論文を選び、担当を決めて訳注を作り、それをもとに議論を行う。

授業の具体的な目標・内容としては、 1.テキストの精読を通じて中国古典の読解力を養成し、工具書の使い方を身に付ける。 2.伝統中国の立論の仕方、論理の展開について理解する。 3.選読する論文に用いられた典拠に確実に当たり、もとの書物を調べる作業を行う。思想のソースとなるものを確認する作業を通じて、仏教流入の際に中国人が持っていた儒教・道教などの、伝統文化思想の素養がどのようなものであったか、仏教を擁護する知識人がベースとしていた仏教知識はどのようなものであったかについて検討する。 4.仏教という外来の思想・文化と接した際に、中国の知識人たちが受けた文化的衝撃はどのような点にあったのか、かかる文化的・思想的相異に遭遇した際に起こった抵抗と批判、あるいは思想的融合はどのような様相を呈していたのかについて理解を深める。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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〈インド古典学専修〉

授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 横地 優子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木2 授業形態 特殊講義

題目 Abhinavaguptaのラサ論

[授業の概要・目的]ラサ論とは、演劇が上演される際に観客が感動するメカニズムの解明を目指す議論であり、さまざまな説がある。なかでもAbhinavaguptaのラサ論は、感動の起点を観客側におく点、感動の共同性を強調する点において、非常に現代的な議論を展開する。本講義では、バラタの『演劇論』の中のラサ・スートラに対するAbhinavaguptaの註釈を綿密に検討し、彼の独自性の把握に努める。同時に、Abhinavaguptaは中世カシュミールにおいて発達した一元論的シヴァ教教理の巨匠でもあるので、彼の神学とラサ論との相互影響関係について理解を深めることをめざす。

[授業計画と内容]Abhinavaguptaはラサ・スートラに対して、非常に詳しい註釈をほどこし、その中で彼に先立つラサ論に関する諸説を要約し、反論した後で、彼自身の立場を彼の師のBhatta Tautaの説として展開している。2011年度の授業で、このAbhinavaguptaの注釈のうち、Bhatta Lollataの模倣説とShri Shankukaの再構成説とそれらに対する反論を扱ったので、今回の授業では、Bhatta Nayakaの説と反論、および最後の自説となるBhatta Tautaの説を扱う。Abhinavaguptaの『演劇論』註釈 Abhinavabharatiは、テキスト上の問題が非常に多いため、後代の詩論書・註釈の中のAbhinavabharatiからの引用と思われる部分を比較対象させることで、まずできるだけ原テキストを復元する努力をする。その上で、彼の考える美的体験(ラサ体験)を的確に理解し、彼のシヴァ教に基づく宗教体験とどのように関わるのかを考察していく。比較対象とする文献は、HemacandraのKavyanushasanaに対する自註、MammataのKavyaprakashaとそれに対する初期の諸註釈、Kavyakalpalataなどを用いる。

[履修要件]サンスクリット文法既習者。

[成績評価の方法・基準]平常点評価。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)上村勝彦 『インド古典演劇における美的体験』(東京大学東洋文化研究所報告, 1990)Masson, J.L. and M.V.Patwardhan 『Aesthetic Rapture: The Rasadhyaya of the Natyashastra』(Deccan College, Poona, 1970)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 ACHARYA, Diwakar Nat

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月5 授業形態 特殊講義

題目 Studies on Samkhya philosophy

[授業の概要・目的]This course aims at teaching Samkhya system of Indian philosophy on the basis of the Yuktidipika, the most significant and detailed commentary on the Samkhyakarika.

[授業計画と内容]The Yuktidipika composed around the end of the seventh century AD approaches the Samkhyakarika most comprehensively and provides details required to understand the Samkhya system.A critical edition of the text (Wezler and Motegi 1998) based on all available manuscripts is available. We will basically read the text from this edition and also discuss the philological issues recorded in critical apparatuses there. We will make occasional use of Vacaspati Misra's Samkhyatattvakaumudi and make comparisons between the interpretations of these two commentaries. We will begin with the commentator's introduction to the text (upodghata), which discusses the properties of a good treatise and relate these to the Samkhyakarika, and end with the commentary on the first verse.

[履修要件]Good knowledge of classical Sanskrit and interest in philological discussions.

[成績評価の方法・基準]Evaluation of the course will be based on: 1)Attendance of classes; 2)Participation in class discussions.

[教科書]Albrecht Wezler and Shujun Motegi (eds.). 『Yuktidiipikaa: The Most Significant Commentary on the Saamkhyakaarikaa. 』( Stuttgart: Steiner Verlag, 1998.)(Alt- und Neu-Indische Studien 44. Vol. I.)

[参考書等] (参考書)Shiv Kumar & D. N. Bhargava. 『The Yuktidiipikaa. Edition and English Translation.』(Delhi: Eastern Book Linkers, 1990 and 1992.)(Two Volumes.)Edeltraud Harzer. 『The Yuktidiipikaa: A Reconstruction of Saamkhya Methods of Knowing.』(Aachen: Shaker Verlag, 2006.)(Indologica Halensis Band 8.)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水3 授業形態 特殊講義

題目 The Moksopaya

[授業の概要・目的]The aim of this class is to read related doctrinal and narrative passages from the Moksopaya together with short excerpts from Bhaskarakantha's commentary.

[授業計画と内容]This class presents an introduction to the Moksopaya's doctrine and its method of teaching through exemplifying narrative (kathopaya). The work is written in simple Sanskrit and where necessary the commentary of Bhaskarakantha can also be consulted. We will read passages concerning the Moksopaya's central thesis that its doctrine of the nature of consciousness (samvit) subsumes all other doctrines sarvasiddhantasiddhanta).

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation in class.

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 藤井 正人

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水5 授業形態 特殊講義

題目 サーマヴェーダ研究1―サンヒターとブラーフマナを中心に―

[授業の概要・目的]古代インドの正統派祭式文献であるヴェーダは、祭官の職務に応じて四種に分かれて編纂・伝承されている。そのうち、祭場で歌われる歌詠(サーマン)を集めたものがサーマヴェーダである。サーマヴェーダの中心文献であるサンヒターおようびブラーフマナを取り上げ、ヴェーダ祭式歌詠の特徴とその変遷、およびそれらが最古のウパニシャッドの成立の背景となった思想史上の意義につて考察する。

[授業計画と内容]サーマヴェーダには、多くの伝承地域をもつ有力学派であるカウトゥマ派(姉妹学派のラーナーヤニーヤ派を含む)と、南インドのタミル・ナードゥとケーララの2州のみに存続する希少学派であるジャイミニーヤ派の二学派が現存している。授業では、まず両学派のサーマヴェーダ諸文献の構成・内容・研究の現状を概観した上で、特にサンヒターとブラーフマナについて両学派の特徴と差異とを考察する。さらに、ブラーフマナの具体的なサーマンを扱っている箇所を読解して、ヴェーダ祭式歌詠について理解を深めるとともに、ブラーフマナの内容分析からヴェーダ祭式歌詠における歴史的な変化をたどる。サーマヴェーダは、歌詠という内容の特殊性からヴェーダの中でも特に研究が遅れていて、専門とする研究者もきわめて少ない分野である。本授業は、学ぶ機会の多くないサーマヴェーダに関して基礎的な知識を修得することも目的としている。

[履修要件]サンスクリット基礎文法の既習者

[成績評価の方法・基準]平常点による。評価に関しては出席を重視し、理解度と積極性を加味する。

[教科書]教材を授業時に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 藤井 正人

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水5 授業形態 特殊講義

題目 サーマヴェーダ研究2―最初期ウパニシャッドを中心に―

[授業の概要・目的]前期の授業で扱ったヴェーダ祭式歌詠に関するブラーフマナの議論から、いかに哲学思想が生成して、最初期のウパニシャッドを成立させたかを、ジャイミニーヤ派サーマヴェーダに属する『ジャイミニーヤ・ウパニシャッド・ブラーフマナ』を中心に考察する。

[授業計画と内容]最古のウパニシャッドである『ジャイミニーヤ・ウパニシャッド・ブラーフマナ』は、それに続く『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』や『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』と異なり、具体的な祭式や祭式要素(特に歌詠)に関する議論を多く含み、先行するブラーフマナの祭式思弁との関係を比較的明瞭に示している。このウパニシャッドのそれらの箇所を読解し、その背後にある祭式および歌詠の具体的な事実を確認していくことによって、ヴェーダ祭式と最初期のウパニシャッドの成立との関係を考察する。なお、エルテルによって出版された『ジャイミニーヤ・ウパニシャッド・ブラーフマナ』の原典は、一系統の写本のみに基づいた不完全なものなので、全写本をもとにあらたに校訂したテキストを用いる。この授業を通して、写本と校訂に関する基本的な知識と技能を提供することもめざしている。

[履修要件]サンスクリット基礎文法の既習者

[成績評価の方法・基準]平常点による。評価に関しては出席を重視し、理解度と積極性を加味する。

[教科書]教材を授業時に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 京都学園大学 経営学部 教授 山下 勤

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火5 授業形態 特殊講義

題目 インド伝統医学文献講読

[授業の概要・目的]インド伝統医学のサンスクリット文献を精読し、インド医学理論についての理解を深めることを目的とする。具体的にはインド伝統医学文献のうち、ヴァーグバタの作とされる『アシュターンガ・フリダヤ・サンヒター』第1篇を、その註釈文献と共に読み進めることとする。また同じくヴァーグバタの作とされる『アシュターンガ・サングラハ』も随時参照することとする。

[授業計画と内容]第1週:ガイダンス1 インド伝統医学文献について第2週:ガイダンス2 インド伝統医学理論について第3-6週:『アシュターンガ・フリダヤ・サンヒター』第1篇第1章講読第7-10週:『アシュターンガ・フリダヤ・サンヒター』第1篇第2章講読第11-14週:『アシュターンガ・フリダヤ・サンヒター』と『アシュターンガ・サングラハ』の比較検討第15週:まとめ インド伝統医学理論の歴史的変遷について

講読については、毎時間受講者全員に少しずつ順に読んでもらうことを原則とする。なお、受講生の理解度に応じて内容を変更することもある。

[履修要件]先に初級サンスクリット(文法)を受講していることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]出席状況および授業内容の理解度によって総合的に評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 種智院大学 人文学部 講師 Shakya, Sudan

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 ネワール語文献概説

[授業の概要・目的] ネパールに伝わる写本には、サンスクリット語の写本とともにネパールの伝統仏教の担い手であるネワール人の言語、ネワール語が混成したものが見られる。インドから入った文献は、現地語に翻訳されることなく使用されたが、後になってネワール語の註釈・解説が付け加えられるようになった。これは特に18世紀以降盛んになったようである。 本講義では、文献の理解の為にその背景となるネパールにおけるヒンドゥーと仏教の宗教文化や儀礼なども紹介しながら、ネパールに伝わるサンスクリット語・ネワール語混成の文献・写本を解読し概説することを目的とする。

[授業計画と内容]本講義では、以下の三種のサンスクリット語・ネワール語混の文献・写本の解読と概説を行う。  (1) Svayambhupurana: これはネパールの首都カトマンズ盆地の起源を示す伝説などを説く文献である。まず全体を概観した後、第6章(インドのヴィクラムシーラ寺院の学僧ダルマシュリーミトラに関する物語)を抜粋して読み進めて行く。  (2)Aryatarastotra:これはターラー女尊を称讃するインド成立の讃歌であるが、この文献にはネワール語による特有の註釈が付いている。  (3) Vasudhara-avadana: これは財宝の女尊ヴァスダーラーに関する物語である。これはインド成立のVasudharadharaniを典拠としているが、その内容がネパールで独自に発展したものである。  いずれの文献・写本もネパールで広く知られているものであり、サンスクリット語とともに、ネワール語による解釈が付け加えられている。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点、レポート

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎回授業に参加すること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。65

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 客員教授 文学研究科 Sarma, S.R.

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火5 授業形態 特殊講義

題目 Introduction to History of Science and Technology in India

[授業の概要・目的]From about the middle of the second millennium BCE up to the time of European Colonization, India produced a vast body of scientific literature. This course will discuss the major develpments of scientific notions and their religious and cultural contexts. Emphasis will be laid on the early development of exact sciences, but a few lectures will be devoted to later developments, and also to other scientific disciplines and some aspects of technology. Besides giving an overview of each genre, I shall use select passages in English translation from relevant texts, to show the method and style of scientific exposition in India.

[授業計画と内容]Tentatively the weekly break-up will be as follows:1. Languages, scripts and literatures of India; the concept of shastra; scientific texts and commentaries.2. Decimal Notation, Place Value, Zero, Numerical Notations.3. Sanskrit Prosody and early Notions of Combinatorics.4. Shulba-sutras and the early Geometrical Postulates.5. Development of Arithmetic and Algebra.6. Literature on Astronomy: Vedanga-jyotisa to Siddhantic Astronomy.7. Indian Calendar.8. Aryabhata I and his notion of the diurnal rotation of the earth.9. Kerala school of Astronomy.10. Interaction with Islamic Astronomy.11. Astronomical Instrumentation.12. Astrology and its Role in Indian culture.13. Ayurveda, Alchemy and other sciences.14. Metallurgy.15. Architecture.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Marked by an essay to be submitted at the end of the term.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)Suggested Reading:D.M.Bose, S.N.Sen and B.V.Subbarayappa, A Concise History of Science in India. Indian National Science

インド古典学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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インド古典学(特殊講義)(2)

Academy, New Delhi, second edition, 2009.George Gheverghese Joseph, The Crest of the Peacock: Non-European Roots of Mathematics. Princeton University Press, third edition, 2011.Kim Plofker, Mathematics in India. Princeton University Press, 2009.Dominik Wujastyk, The Roots of Ayurveda. Penguin Books, 2003.

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 大阪大学       

大学院文学研究科 講師 堂山 英次郎

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金3 授業形態 特殊講義

題目 『リグヴェーダ』研究

[授業の概要・目的] インド最古の文献『リグヴェーダ』を読む。紀元前1200年頃の成立とされる『リグヴェーダ』は,古代インド思想の源泉であると同時に,印欧語比較言語学の発展に決定的な役割を果たした文献でもある。また,その神話や儀礼の記述を通じて見えてくる古インド・アーリヤ人の社会・文化・歴史・世界観等は,人類史の理解という面でも重要な視座を与えてくれる。『リグヴェーダ』の内容の正しい理解には,ことばの厳密な理解が特に重要となる。この古代文献を材料として,語源・音韻・アクセント・統辞法・韻律等を綿密に分析・点検する技術を身につけることが,授業の目的である。それは古語文献の読解一般にとっても有効な訓練となるはずである。

[授業計画と内容] 『リグヴェーダ』第10巻から,人類の祖にして死者の国の王となったヤマ(Yama,閻魔)に関する讃歌を読む。ヤマとヤミー兄妹の対話からなる第10巻第10歌と,詩人によるヤマへの讃歌である第10巻第14歌を予定しているが,授業の進度によっては一部変更することもあり得る。 授業は輪読形式で行い,参加者にはそれぞれテキストを音読・翻訳するとともに,一語一語を文法的に出来るだけ細かく分析・説明してもらう。内容の解釈も含めて,参加者全体による積極的な議論を期待する。『リグヴェーダ』の他の箇所や他文献におけるヤマの記述も適宜参考にしつつ,またこれらの讃歌に見られる死者・死国の記述や兄妹婚などのモチーフにも注目しながら,丁寧に読み進めたい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による。予習・復習の程度,授業の理解度,発言の内容によって総合的に判断する。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))参加者はサンスクリット語の基礎知識を有することが望ましい。予習を前提とするが,予習が無理な時でも授業に参加し,復習を心がけること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。68

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 公益財団法人      

中村元東方研究所 研究員 山口 周子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木4 授業形態 特殊講義

題目 仏教説話文献をよむ

[授業の概要・目的]説話テキストを中心に、仏教混交梵語(Buddhist Hybrid Sanskrit)や各種翻訳文献についても扱う。原典研究を行う上で必要な知識の修得までを目標とする。

[授業計画と内容](1)イントロダクション(2)~(5) 『ラリタヴィスタラ』(第13章を中心に;仏教混交梵語解読について)(6)~(9) 『マハーヴァストゥ』、『根本説一切有部律』等にみる説話 (物語のヴァリエーションについて)(10)~(14) 説話伝搬の諸相 (翻訳文献と原典)(15) 総説

[履修要件]サンスクリット語、バーリ語、チベット語等の基礎知識がある事がのぞましい。

[成績評価の方法・基準]平常点評価:(小テスト、授業内での発言)

[教科書]授業中に適宜資料を配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(特殊講義)Indological Studies(Special Lectures) 担当者氏名 非常勤講師 榊 和良

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 知の伝達と創造-サンスクリット語古典のイスラーム系言語 への翻訳を通して

[授業の概要・目的]翻訳は、異なる文化間で知の伝達手段として用いられ、新たな文化の流入により創造的に自らの精神文化を発展させる助けとなってきた。インドにおける文化交流史を考える上で、サンスクリット語古典のイスラーム系言語への翻訳は、インド中世精神史形成に重要な意義をもつ。インド人の思考方法を伝えるサンスクリット語古典は、イスラームという異なる文脈において、原典のもっていた価値にどのような意義が賦与されたのか、また異なる文化の受容あるいは反発の中で、翻訳を取り巻く人々が自らのアイデンティティをどのように確立してきたのを、未公刊の写本を含む翻訳文献の姿から探る。

[授業計画と内容]1 サンスクリット語古典のイスラーム系言語への翻訳史2 インドの驚異 ー 地理学の黎明期のインド人観3 百科全書家たちの報告するインド古典諸学の体系4 アル・ビールーニーの『インド誌』が示す「ヒンドゥーとムスリムを隔てる壁」5 ギリシア哲学でひも解かれたサーンキヤ・ヨーガ6 『バガヴァッド・ギーター』の神観念をめぐるさまざまな解釈7 宮廷翻訳局での叙事詩の翻訳と鑑文学の伝統8 アブル・ファズルの見たインド古典諸学の体系9 アダムとマヌの時間論10『アムリタ・クンダ』の西漸11 ヨーガを伝えた人々と文献群12 アヴァターラ論と聖者論13 仏陀の教えを伝えた文献群14 カーヤスタたちの台頭と実践諸学の体系15 明日に架ける橋:ダーラー・シュコーを超えて

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]出席 10%平常点 授業内における討議への参加・小レポート 20%最終レポート 70%

[教科書]毎回レジュメおよびテキスト資料を用意し、参考文献などを提示する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 横地 優子准教授 文学研究科 ACHARYA, Diwakar Nat教授 人文科学研究所 藤井 正人特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火1 授業形態 演習

題目 インド学・サンスクリット学の諸問題(論文指導)

[授業の概要・目的]インド学・サンスクリット学の分野における論文作成の技術を基礎から学び、自らテーマを選んで、資料を集め、分析し、その成果を発表する、さらに討論の場で批判を受けるといった訓練を重ねることで、本格的な論文を作成するためのノウハウを身につける。

[授業計画と内容]論文の作成法について指導するとともに、学生各自が選んだテーマについて、毎回研究発表を行ってもらう。当該年度の卒論、修論提出予定者には、それぞれの論文にかかわるテーマやテキストに関する発表を行ってもらう。それ以外の学部生、院生は、それぞれの関心に従って、各自の研究発表を行ってもよいし、また近年に発表された重要論文についての研究発表を行ってもよい。例年、各学生には、2~3回程度の発表の機会が与えられる。

[履修要件]インド古典学専修の学生であること((インド学に関連する分野の研究を行っている他専修の学生も履修可)。

[成績評価の方法・基準]平常点(発表と討論への参加度により総合的に判断する)。

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))自分の発表のときだけではなく、他者の発表のときにも必ず出席し、質問、討論に参加することが要求される。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。71

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 横地 優子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水2 授業形態 演習

題目 ジャイナ・マハーラーシュトリー説話『悪党物語』

[授業の概要・目的]インド中世にジャイナ教徒は非常に多くの説話文献を残しており、その多くはサンスクリットではなく、中期インド・アーリア語であるマハーラーシュトリーやアパブランシャで著されている。この授業ではヒンドゥー神話を風刺した Haribhadra 作 Dhurtakhyana (『悪党物語』)の読解を通じて、中期インド・アーリア語(プラークリット)を代表するマハーラーシュトリーの読解力を身につけることを第一目標とするが、同時にサンスクリットの翻訳を配布することで、比較的易しいサンスクリット文献を読んでサンスクリット語学力を向上させることも目的とする。

[授業計画と内容]『悪党物語』は悪党たちが旅の宿りでたまたま一同に会し、ほらの吹きあいをして夜をすごすという楽しい作品である。さまざまなヒンドゥー教神話をほら話として語り笑い飛ばすことで、ジャイナ教からのヒンドゥー教批判の作品でもある。サンスクリットの翻訳を授業中に配布することで、プラークリットをこれまで読んだことがない学生も十分に授業についていけるように配慮する。授業の初回にはプラークリットの文法書・辞書等の説明をする。また、批判されているヒンドゥー神話をできるだけ叙事詩・プラーナ等のヒンドゥー側の文献に語られる神話と比較していくことで、目的や文脈によって神話がどのように改変されていくかという点も検討していく予定である。

[履修要件]サンスクリット文法既習者

[成績評価の方法・基準]平常点評価。

[教科書]Haribhadrasuri, Dhurtakhyana. Edited by Jina Vijaya Muni. Singh Jain Series, No.19. Bharatiya Vidya Bhavan, Bombay, 1944. (Reprint: Sarasvati Oriental Research Sanskrit Series No.15, Sarasvati Pustak Bhandar, Ahmedabad, 2002).Kruemplemann, Kornelius, Das Dhuttakkhana: eine jinistische Satire.European university studies, Reihe 27, Asiatische und Afrikanische Studien, Bd.74. Peter Lang, 2000.授業で読む部分は、授業中にコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 横地 優子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木2 授業形態 演習

題目 Shivasvamin作『Kapphinabhyudaya』第6章

[授業の概要・目的]成熟期のマハーカーヴィヤ(サンスクリット長編詩)に属する作品は、サンスクリットという言語の可能性の一つの極致を示すものである。そうした作品の中から、9世紀にカシュミールでShivasvaminによって著された『Kapphinabhyudaya(カッピナ王の興隆)』をとりあげ、全20章のうち、特に高い言葉の技巧を示す章の一つである第6章を読解する。注釈を用いることなくどこまで解読できるか、受講者各自に挑戦してもらいたい。また、最新の校訂版のもとになっているネパールの貝葉写本を参照することで、ネパールの貝葉写本の読み方とカーヴィヤ作品のテキスト校訂の方法を身につけることも目的とする。

[授業計画と内容]Kapphinabhyudayaはカシュミールの詩論書やアンソロジー集の中の引用からその存在はよく知られてはいたが、1937年に出版されたGauri Shankarの校訂版が利用不可能な状況のため、幻の作品となっていた。幸い2007年にHahnによって、古くて質のよいネパール写本に基づく新しい版が出版されたことで、ようやく研究の糸口にたっている。今回の授業ではこのHahnの校訂版を使い、彼が難解で注釈(未出版)なしには十分な校訂はできないと考えた3つの章の中ではもっとも易しい、第6章を解読することに挑戦する。Hahnの校訂版には彼が使ったネパール写本の写真も含まれているので、読解の際にはこのネパール写本2本も参照し、新たな校訂テキストを作成しつつ、解読を進めていく。

[履修要件]サンスクリット文法既習者。

[成績評価の方法・基準]平常点評価。

[教科書]Michael Hahn (edited by Yusho Wakahara) 『Kapphinabhyudaya or King Kapphina's Triumph: A ninth century Kashmiri Buddhist Poem』(Institute of Buddhist Cultural Studies, Ryukoku University, Kyoto, 2007)ISBN:978-4-8318-7281-4 C3015(授業で読む部分はコピーを配布する。)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 特定助教 白眉センター 志田 泰盛

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火2 授業形態 演習

題目 インド古典聖典解釈学派の範疇論

[授業の概要・目的]スチャリタミシュラ作『シュローカ・ヴァールッティカ・カーシカー註』音声論題の中から、著者自身の範疇論が展開される箇所の読解を通じて、ミーマーンサー学派内部における、範疇論の変遷過程を分析することを目的とする。

[授業計画と内容]ヴェーダ聖典の無謬性を教義の核に据える聖典解釈学派(ミーマーンサー)は、音声を永遠なるものとしてその教学体系を組み立てた。ただし、音声の範疇論的解釈をめぐっては学派内部でも主張の変遷が見られ、その思想史的分析が俟たれている。本科目では、スチャリタミシュラの範疇論の箇所の読解を通じて、後期ミーマーンサーで実体と見なされることになる虚空・闇・音声などの範疇と認識手段をめぐる、スチャリタミシュラ自身の思想的位相を明らかにする。初回の授業において、諸写本を校合したテキストを配布し、入門的な説明をする予定である。 関連するトピックと参考資料については、授業中に随時紹介・解説する。

[履修要件]サンスクリット語文法既習者であることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]平常点による。テキストの読解、関連文献の調査などから総合的に判断する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 ACHARYA, Diwakar Nat

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火2 授業形態 演習

題目 Mandana Misra on gnosis, praxis and the nature of nescience

[授業の概要・目的]The course aims at understanding the views of Mandana Misra on the issues related to gnosis and praxis, and also on the nature of nescience and self-realisation.

[授業計画と内容]The Brahmasiddhi is the final and the only work on Vedanta of Mandana Misra who has immensely contributed also to Mimamsa and the philosophy of language. Being the final work, the Brahmasiddhi contains Mandana's matured and revised views on various issues. His views differ on crucial issues from those of his junior contemporary Sankara (8C CE), the most popular exponent of non-dualistic Vedanta. Many of these views are discussed and some accommodated in the commentarial traditions of the later. This year we will study Mandana's views on gnosis and praxis, and also on the nature of nescience and self-realisation. We will read sections from the first chapter of the text, the last part of the author's extensive auto-commentary on the second verse and further on the third.We will make occasional use of all four classical commentaries, wherever available and whenever necessary.

[履修要件]This course is designed for the students who have good knowledge of classical Sanskrit and philosophical inclination as well.

[成績評価の方法・基準]Paper test will be scheduled in the last of the academic year.

[教科書]S. Kuppuswami Sastri (ed.). 『Brahmasiddhi of Mandana Misra with Sankhapani's Commentary (Vyakhya).』(Madras: Government Press, 1937.)(Madras Government Oriental Series No. 4. Photographic reprint, Delhi: Sri Satguru, 1984.)

[参考書等] (参考書)Diwakar Acharya (ed.). 『Vacaspatimisra’s Tattvasamiksa: The Earliest Commentary on Mandana-misra’s Brahmasiddhi. Critical Edition with an Introduction and Summary.』(Stuttgart: Steiner Verlag, 2006.)(Nepal Research Centre Publication Series 25.)N. S. Anantakrishna Sastri (ed.). 『Two Commentaries on Brahmasiddhi: Bhavazuddhi of Anandapurna Muni and Abhiprayaprakazika of Citsukha Muni (Brahmasiddhi--vyakhye).』(Madras: Government Oriental Manuscript Library, 1963.)(Madras Government Oriental Series, No. 161.)Allen Wright Thrasher 『The Advaita Vedanta of Brahmasiddhi.』(Delhi: Motilal Benarsidass, 1993.)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Evolution of Vedanta thoughts around the early 8th century CE, matters of critical interpretation of ancient Sanskrit texts.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。75

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月2 授業形態 演習

題目 The Yoga of the Jayadrathayamala

[授業の概要・目的]We will edit and translate the unpublished yoga chapter preserved in the first Shatka of the Jayadrathayamala, particularly with a view to establishing the relationship of this yoga system to other surviving yoga systems of a comparable date.

[授業計画と内容]Using Nepalese manuscripts we will edit, translate, and discuss a system of yoga that draws on a wide range of related systems of yoga. The Jayadrathayamala is an unpublished Tantra of the Kashmirian Krama system.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation in class.

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月2 授業形態 演習

題目 The Yoga of the Jayadrathayamala

[授業の概要・目的]We will edit and translate the unpublished yoga chapter preserved in the first Shatka of the Jayadrathayamala, particularly with a view to establishing the relationship of this yoga system to other surviving yoga systems of a comparable date.

[授業計画と内容]Using Nepalese manuscripts we will edit, translate, and discuss a system of yoga that draws on a wide range of related systems of yoga. The Jayadrathayamala is an unpublished Tantra of the Kashmirian Krama system.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation.

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 ACHARYA, Diwakar Nat

配当学年 1回生以上 単位数 4 開講期 通年 曜時限 木5 授業形態 演習

題目 Basic Panini Grammar

[授業の概要・目的]I will teach basic Sanskrit Grammar using Panini's Ashtadhyayi itself directly, but now and again consulting and referring to the Kashika and Siddhantakaumudi.

[授業計画と内容]It will be an introduction to basic Sanskrit grammar, and at the same time, also to the text of Panini's Ashtadhyayi. We will study necessary portions of Panini's Ashtadhyayi directly, without resorting to its commentaries, and see how Sanskrit words are formed in Panini’s system. In the first semester, the course will focus on introduction to Panini's terminologies, basic nominal declensions, euphonic combinations, some simple verbal inflections, and the basics of syntax. In the second semester, it will focus on primary and secondary derivatives.

[履修要件]This course is designed for the beginners of Sanskrit, but is useful even for those who already know Sanskrit and want to study Panini.

[成績評価の方法・基準]Evaluation of the course will be based on: 1)Attendance of classes; 2)Participation in class discussions.

[教科書]Study material will be provided in the class.

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する1. Boehtlingk, Otto. Panini's Grammatik. Leipzig 1887. Reprint: Georg Olms, Hildesheim/New York 1977.

2. Katre, Sumitra M. Ashtadhyayi of Panini. First edition. Delhi: Motilal Banarsidass, 1989.

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 公益財団法人      

中村元東方研究所 研究員 山口 周子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木4 授業形態 演習

題目 パーリ語入門

[授業の概要・目的]テキスト原典の精読を通してパーリ語の読解力を養う。文法事項については、テキストの講読演習と並行して解説する。

[授業計画と内容]初回の授業はパーリ語の基本的な文法事項、音韻規則等について概説する。2回目以降は、各文法事項について解説の後、実際の講読演習に入る。毎時間とも輪読形式とする。文法事項に関しては、授業第2回目から5回目までは名詞活用、第6回目から9回目には動詞活用、10回目から最終回までは、連続体(Gerund)、不定体(Infinitive)等を重点的にとりあげる。

[履修要件]サンスクリット文法を履修していることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]輪読形式のため、平常点評価とする。

[教科書]購読用テキスト等のプリントを、授業にて配布する。

[参考書等] (参考書)Wilhelm Geiger 『A Pali Grammar』(The Pali Text Society)ISBN:0 86013 318 4水野 弘元 『パーリ語文法』(山喜房佛書林)ISBN:4-7963-0010-4

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 大谷大学 文学部 助教 河崎 豊

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月5 授業形態 演習

題目 アルダマーガディー入門

[授業の概要・目的]本授業では、白衣派ジャイナ教聖典の記述言語であり、中期インド・アーリア語の一つである、アルダマーガディー(半マガダ語)の初等文法を習得する。その上で、各種工具書を適切に使用しながら同言語で書かれた各種テキストが自力で読解できるようになることを目指す。

[授業計画と内容](1) アルダマーガディーを中心とした、中期インド・アーリア語の概説(2) 各種工具書の紹介(3) 初等文法(音韻変化、名詞・動詞の活用など)

以上を可能な限り簡単に(長くとも5回程度)で終了する。アルダマーガディーの初等文法を記載したものはいくつか存在するが、実際のテキストに出現する事象は初等文法書ではカバーできないものがはなはだ多い。最低限度の教科書的なルールを理解し、あとは実際にテキストを読んでその場その場で習得する方が効率的である。

遅くとも第6回から実際にテキストを読む。後代の注釈が豊富に存在し、白衣派ジャイナ教の新発意の出家者が最初に学習する聖典でもある『ウッタラッジャーヤー』1章を輪読する。その後余裕があれば同経典の第25章を読む予定であるが、学生の興味に従って適宜変更することもあり得る。

[履修要件](1) サンスクリット語を履修済みであること。(2) パーリ語も可能な限り履修していることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]出席状況・授業態度・授業の理解度(輪読に際して適切に翻訳ができているかどうか)、といった平常点より総合的に評価する。

[教科書]以下のプリントを配布する。

渡辺研二 「アルダ・マーガディー語文法入門(1)--(3)」『ジャイナ教研究』第14-16号, 2008--2010.

[参考書等] (参考書)R.Pischel 『Grammatik der Prakrit-Sprachen』Oskar von Hinueber 『Das aeltere Mitterlindisch im Ueberblick』(Verlag der Oesterreichischen )ISBN:3700107617B.D.Jain 『Ardha Magadhi Reader』(Sri Satguru Publications)その他、授業中に適宜紹介する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 Academic writing in English

[授業の概要・目的]The aim of this class is to practice writing academic essays in English.

[授業計画と内容]The aim of this class is to practice writing academic essays in English. We will practice by translating, summarizing and commenting on earlier work. This will involve also reading earlier exemplary essays and rewriting our own work.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Essay writing, attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(演習)Indological Studies(Seminars) (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 Academic writing in English

[授業の概要・目的]The aim of this class is to practice writing academic essays in English.

[授業計画と内容]The aim of this class is to practice writing academic essays in English. We will practice by translating, summarizing and commenting on earlier work. This will involve also reading earlier exemplary essays and rewriting our own work.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Essays, attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 83: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 横地 優子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月4 授業形態 講読

題目 サンスクリット初級演習(古典サンスクリット)

[授業の概要・目的]サンスクリット文法を既習した学生を対象とする初級演習。語彙集を備えたリーダーを使って、易しい韻文・散文を読むことで文法知識を確実に身につけること、最終的に辞書を使いこなして自力で原典が読めるようになることを目的とする。この授業を履修する学生は、後期に開講される「サンスクリット初級演習(ヴェーダ語)」も履修することが望ましい。どちらを先に履修してもかまわない。

[授業計画と内容]教科書のうち、古典サンスクリットで著された「ナラ王物語」「ヒトーパデーシャ」「カターサリットサーガラ」を主教材とする。毎回の震度は受講者の習熟度によるが、最初の数回は文法を確認しながらゆっくり読み、そのあとは毎回1~2頁程度の進度で読み進める予定である。辞書をはじめとする、原典を読むための有用なトゥールについては、授業の中で紹介する。

[履修要件]サンスクリット文法既習者

[成績評価の方法・基準]定期試験によって評価する。

[教科書]Lanman, C.R. 『A Sanskrit Reader』(Motilal Banarsidass)ISBN:978-81-208-1362-2(インド学研究室にて購入できる。)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))受講者には毎回の予習・復習が必須である。デーヴァナーガリー文字を未習の者は、受講前に自習しておくことが望ましい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。83

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 藤井 正人

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月4 授業形態 講読

題目 サンスクリット初級演習(初期サンスクリット [ヴェーダ語])

[授業の概要・目的]サンスクリット基礎文法の既習者を対象とする初級演習。比較的簡単なヴェーダ散文を読みながら、初期サンスクリット(ヴェーダ語)の文法と構文の基礎を習得するとともに、サンスクリット全般に共通する分析的な読解法を身につける。

[授業計画と内容]サンスクリット基礎文法の知識である程度読むことのできる『シャタパタ・ブラーフマナ』を教材にして、ヴェーダ散文の手ほどきを行う。そのあと、代表的な初期ウパニシャッドである『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』の一節ないし数節を精読する。教科書とともに、アクセントを伴った校訂本のプリント(授業時に配布)を用いて、語句・構文・アクセントなど、テキストのすべての要素を分析して読解する方法を学ぶ。辞書については、初めのうちは教科書の語彙集を用いるが、徐々に本格的な辞書や語源辞典を使いこなすことを目指す。 

[履修要件]サンスクリット文法既習者。

[成績評価の方法・基準]平常点(50%)と学期末筆記試験(50%)により評価する。

[教科書]Lanman, C.R.『A Sanskirt Reader』(Motilal Banarsidass) ISBN:978-81-208-1363-2 (インド学研究室にて購入できる。)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎回の予習・復習が必須である。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。84

Page 85: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木3 授業形態 講読

題目 Reading German Indology and Buddhology

[授業の概要・目的]We will read representative examples of important styles of German academic writing in the fields of Indology and Buddhology.

[授業計画と内容]The choice of texts depends on student interest and specialisation. Various periods and styles of German Indological and Buddhological literature will be read, from essays to excerpts from monographs.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 講読

題目 Reading German Indology and Buddhology

[授業の概要・目的]We will read representative examples of important styles of German academic writing in the fields of Indology and Buddhology.

[授業計画と内容]The choice of texts depends on student interest and specialisation. Various periods and styles of German Indological and Buddhological literature will be read, from essays to excerpts from monographs.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 87: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 助教 白眉センター Deroche, Marc-Henri

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金5 授業形態 講読

題目 インド学・仏教学フランス語文献の講読

[授業の概要・目的]インド学・仏教学に関するフランス語文献を講読し、フランス語の読解力を養うとともに、仏教をはじめとする古代・中世インド思想史についての基礎的な知識を身につけることを目的とする。

[授業計画と内容]この授業では、Jacques MayによるLa philosophie bouddhique idealiste(Berne, 1971) および、Hobogirin(フランス語の仏教辞典)の中から、Jacques MayとKatsumi MimakiによるChudo “中道” (Paris-Tokyo, 1979)を読む。それぞれ大乗仏教における唯識派と中観派を扱った論文である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による(出席と参加度から総合的に判断する)

[教科書]コピーを配布する

[参考書等] (参考書)適宜指示する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な発表が望まれる

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。87

Page 88: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

インド古典学(講読)Indological Studies (Seminars) 担当者氏名 助教 白眉センター Deroche, Marc-Henri

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金5 授業形態 講読

題目 インド学・仏教学フランス語文献の講読

[授業の概要・目的]インド学・仏教学に関するフランス語文献を講読し、フランス語の読解力を養うとともに、仏教をはじめとする古代・中世インド思想史についての基礎的な知識を身につけることを目的とする。

[授業計画と内容]この授業では、Francois Chenet著Psychogenese et cosmogonie selon le Yoga-Vasistha : <Le monde est dans l'ame> (2 vols, Paris, 1998-1999)を幾つかの個所を抜粋しながら講読する。同書は、Yoga-Vasisthaに基づいた、インド思想におけるイデアリスム(idealisme)、すなわち唯心論・観念論・理想主義を対象とする研究であり、仏教、ヨーガ、ヴェーダーンタ、タントラなどの分析、さらには、西洋思想との比較研究を主題としている。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による(出席と参加度から総合的に判断する)

[教科書]コピーを配布する

[参考書等] (参考書)適宜指示する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な発表が望まれる

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。88

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授業科目名 <英訳>

ヒンディー語(初級)(語学)Hindi 担当者氏名 追手門学院大学       

国際教養学部アジア学科 講師 小松 久恵

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 金5 授業形態 語学

題目 ヒンディー語(初級)

[授業の概要・目的]21世紀の世界において重要な役割を果たすと予想される巨大国家インドの公用語ヒンディー語の初頭文法と簡単な会話を学ぶ。また映像・画像などのビジュアルを通して、急激に変化を遂げる現代インド社会に触れる。インド古典文学の専攻者だけでなく、将来商社マン・外交官あるいは技術者として南アジア地域での活動を希望する諸君にも是非受講してもらいたい。

[授業計画と内容]インドでは英語が通じると言われるが、実際には、英語を不自由なくしゃべることのできる話者数は全人口の5パーセントにも満たない。インド人と深い意思疎通をするためには現地語を知ることが不可欠となる。幸い、ヒンディー語は文法が簡単で、日本語に極めてよく似ているので、日本人学習者にとり習得することはそれほど困難ではないであろう。教科書を毎回一課の速度で進んでいき、1年で文法を一通り終えて読み物を読んだり、簡単な会話ができるようになることを目標とする。また適宜、映画を用いて音声でのヒンディー語のみならずインドの社会風俗にも触れる。

[履修要件]授業には継続的に参加すること。

[成績評価の方法・基準]平常点(40%)と筆記試験(期末30、年度末30)によって評価する。

[教科書]町田和彦 『ニューエクスプレス、ヒンディー語』(白水)ISBN:978-4-560-06791-8(同著者の「CDエクスプレス、ヒンディー」とは別の本なので、間違えないこと )

[参考書等] (参考書)辞書については初回の授業で紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ヒンディー語(中級)(語学)Hindi 担当者氏名 大阪大学世界言語研究センター

専任講師           西岡 美樹

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 火3 授業形態 語学

題目 ヒンディー語(中級)

[授業の概要・目的]この授業では、研究に必要なテキストを正確に理解できるよう、ヒンディー語の中級および上級文法を導入し、読解力の向上を目指す。また、必要に応じ、映像・音声メディアも利用し読解力と相関関係にある聴解力の向上も図る。

[授業計画と内容]本授業における基本的な導入順序は以下の通りである。

第 1 ~ 5週目:(アクバルとビールバル、パンチャタントラ、小話など)第 6 ~10週目:(短編:インド神話)第12~15週目:(TV版Ramayanaシナリオ)

なお、進度および内容は、受講者の理解度によって変更される場合がある。

[履修要件]ヒンディー語初級文法を終えた学生。授業には継続的に参加すること。

[成績評価の方法・基準]授業への積極的な参加(40%)、期末試験(60%)

[教科書]授業中にコピーを配布

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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〈仏教学専修〉

授業科目名 <英訳>

仏教学(特殊講義)Buddhist Studies (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 宮崎 泉

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水4 授業形態 特殊講義

題目 ツォンカパの中観思想とインド中観帰謬論証派の思想

[授業の概要・目的]チベット仏教における大学者のひとりに数えられるゲルク派の祖ツォンカパは、中観派理解に独自の解釈を導入した上で帰謬論証派に従ったことが知られている。本講義では、ツォンカパが取り上げるインドの諸論師の思想そのものも吟味しながら、ツォンカパの中観帰謬論証派に対する姿勢について理解を深めることを目的とする。

[授業計画と内容]チベット仏教の中でも特に重要な論師であるツォンカパが著した『了義未了義善説心髄』「帰謬論証派章」を通読する。ツォンカパについての研究はチベット仏教の中では比較的進んでおり、この授業で扱う「帰謬論証派章」にも既に翻訳が存在するが、翻訳を再検討しながら、ツォンカパとインド中観派の思想を比較検討する。授業の発表担当者は、引用されるインド原典ならびにその論師の思想も充分に把握しておくことが求められる。授業は、初回にインド中観思想の展開とチベットにおける中観理解に関する諸問題について概説し、二回目以降は、『了義未了義善説心髄』「帰謬論証派章」を読み進めながら、必要に応じインド原典を引用箇所の前後も含めて平行して取り上げ、問題点の解説ならびに議論を行う。

[履修要件]サンスクリット文献、チベット語文献の基本的な読解能力を必要とする。

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]テキストはコピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業のテーマに対して充分問題意識を持ち、毎回の授業に出席するにあたって相当の準備をしておくことが求められる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。91

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授業科目名 <英訳>

仏教学(特殊講義)Buddhist Studies (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 船山 徹

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 特殊講義

題目 偽経(中国撰述経典)を読む

[授業の概要・目的]中国中世の仏教史の実態を知る上で偽経(疑経,中国成立の偽作経典)は重要である。この授業では偽経の特徴を理解し,その典型的な例として『菩薩瓔珞本業経』と『仁王護国般若経』を精読する。

[授業計画と内容]授業は以下の課題について具体的に検討を進める。・偽経とは何か。翻訳経典(漢訳)と何が違うのか・偽経の作成意図について・中国における経典の編輯作業について・鳩摩羅什訳と伝えられる『仁王護国般若経』を精読する・竺仏念訳と伝えられる『菩薩瓔珞本業経』を精読する

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(授業内での発言と小レポート)

[教科書]使用しない授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業に関係する事柄であれば質問等はいつでもどんなことでも歓迎します。授業初回に質問等の問い合わせ先メールアドレスを知らせます。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。92

Page 93: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

仏教学(特殊講義)Buddhist Studies (Special Lectures) 担当者氏名 滋賀医科大学        

医療文化学講座(哲学) 教授 室寺 義仁

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 木5 授業形態 特殊講義

題目 仏教教義についてのアビダルマの教学とヨーガーチャーラによる教義解釈

[授業の概要・目的] 釈尊(ゴータマ・ブッダ)が説き示した真理内容は、「四諦」「五蘊」、そして「縁起」の各説として今に伝えられる。ブッダは覚醒体験後、その自覚内容を言葉化した時、有情/衆生の存在の本質は「苦」であると宣言した(「苦諦」)。このときの説示方法は因果律に拠っており、「縁起」説の出発点でもあった。およそ存在するもの一般が、無常なる縁起内存在として、純然たる苦しみの集積結果である「五蘊」として捉えらる。このような仏教的な生き物存在の捉え方を学び取ることを目的として、アビアルマの教学上の理解と、ヨーガーチャーラ、すなわち、瑜伽行派の中で展開する教義解釈とを、ヴァスバンドゥ(西暦400年頃)作の『阿毘達磨倶舎論』や、『瑜伽師地論』をテキストとして取り上げて、これらのサンスクリット原典を比較吟味・精読することを通じて、文献学的に分析する手法について理解を深める。

[授業計画と内容] 初回・第2回目の授業では、アビダルマの諸論書、ヴァスバンドゥ(ca.400)に帰せられる諸論書、特に『阿毘達磨倶舎論』、並びに、『瑜伽師地論』などの講読対象とする基本諸テキストについて概説する。 その後、まず、『縁起経』のサンスクリット・テキストから読み始める。次いで、ドクトラント(課程博士候補生)の諸君が作成した、サンスクリット・テキストのワーキング・エディションを用いて、具体的には、『瑜伽師地論』の「本地分中意地」や、「声聞地」「菩薩地」などにおける(アビダルマ教学との)比較分析可能なテキスト個所を抽出して、チベット訳・漢訳・現代語(英独仏日)訳などと対比しながら、それぞれのテキスト箇所で取り扱われる主要テーマを明らかにした上で、その教義解釈に対する精密な解読作業を試みる。

[履修要件]チベット語、サンスクリット語を履修済み、若しくは履修中。

[成績評価の方法・基準]平常点。各授業内での講読発表担当者を予め定めて発表してもらいます。テキスト解読に対する緻密・正確度をもって成績評価とします。

[教科書]授業中に指示するテキストは、適宜、コピー配布します。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))質問などの連絡は、初回授業において周知するメールアドレスを活用して下さい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。93

Page 94: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 宮崎 泉

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火3 授業形態 演習

題目 インド中期中観派における空思想の展開

[授業の概要・目的]インド大乗仏教においてナーガールジュナ(龍樹)に従う中観派は、ナーガールジュナ、アーリヤデーヴァ(提婆)の後彼らの論書に注釈を著すという形で展開し、ナーガールジュナの主著『中論』には八大注釈と二つの複注が著されたという。この授業では、現存する諸注釈のうち、サンスクリット原典が残るチャンドラキールティ著『明句注』(Prasannapada)第一章を取り上げ、チャンドラキールティの空思想に対する理解を深めることを目的とする。

[授業計画と内容]初回の授業でチャンドラキールティの思想と『明句注』について概説した上で、二回目以降の授業では、『明句注』を通読しながら、対論者となるチャンドラキールティ以前の諸思想もふまえつつ、チャンドラキールティの空思想について検討していく。本年度は『明句注』の中から第一章の一部を取り上げ、チャンドラキールティの空思想を検討するが、空性がどのように機能するとチャンドラキールティが考えているかに特に注意しながらチャンドラキールティの思想における空性の意義について考える。この授業で取り上げる箇所にはすでに研究の蓄積があるが、現在テキストの再校訂作業が行われていることもふまえ、テキストそのものも再検討しながら『明句注』を精読する。

[履修要件]サンスクリット文献、チベット語文献の基本的な読解能力を必要とする。

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]テキストはコピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業のテーマに対して充分問題意識を持ち、毎回の授業に出席するにあたって相当の準備をしておくことが求められる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。94

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 こころの未来研究センター 熊谷 誠慈

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水5 授業形態 演習

題目 ボン教のこころ観:仏教思想との比較検討 (チベット宗教哲学文献精読)

[授業の概要・目的]チベットには7世紀頃に仏教が伝来し、13世紀のインド仏教衰滅後も独自の発展を遂げてきた。チベットには仏教伝来以前よりボン教という土着宗教が存在していたが、このボン教は、仏教伝来以降、多くの仏教思想を自らの教義に取り込んでいった。 本授業ではボン教という宗教が、仏教という他宗教の思想をどのように受容してきたのか、またそこにいかなる類似性と相違性が存在するのか、チベット古典宗教哲学文献を実際に精読・分析することにより、他宗教の思想受容の過程とその意義について理解を深める。数多ある思想のうち本授業ではボン教の「こころ観」をとりあげる。具体的には、14世紀に作成されたボン教の宗義書であるBon sgo gsal byedの、アビダルマ認識論に関する箇所を精読し、仏教のアビダルマ認識論と比較考察することで、ボン教の「こころ観」の特徴を探り出す。 授業はチベット文献の精読に基づいて行うため、受講者はすでにチベット語を習得していることが望ましい。ただしチベット語が読めない場合でも、授業中に提示する日本語試訳にもとづいて、他分野の知識をバックグラウンドとして議論に加わるという形式での参加も認める。

[授業計画と内容]初回・第2回はボン教と当該文献のイントロダクションを行う。第3回以降は、Bon sgo gsal byedの精読・分析を行う。適宜、仏教の宗義書も精読し比較考察する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績評価は、平常点(出席と発表)に基づいて行う。

[教科書]授業中に指示するテキストは以下のものを使用する。Mimaki, Katsumi & Samten G. Karmay (2007) Bon sgo gsal byed - Clarification of the Gates of Bon, A Fourteenth Century Bon po Doxographical Treatise-. Kyoto: Graduate School of Letters of Kyoto University.精読箇所については授業中に指示する。その他資料についても適宜授業中に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 京都産業大学 文化学部 准教授 志賀 浄邦

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金2 授業形態 演習

題目 ダルマキールティの論理学

[授業の概要・目的]7世紀頃のインドにおいて活躍し,論理学・認識論の分野において後世に多大な影響を与えた学僧ダルマキールティの代表的著作の一つである『プラマーナ・ヴィニシュチャヤ』第2章「自己のための推理」を講読する。当該テキストはチベット語訳のみが現存し,サンスクリット原典は散逸したと考えられていたが,近年そのサンスクリット写本が発見され,ウィーン大学のシュタインケルナー氏によって校訂テキストが出版された。本授業では,上記のテキストを精読することを通して,ダルマキールティの思考プロセスや彼の打ち立てた推理論の新体系,また7世紀インドの思想状況についての文献学的解明を試みたい。また,『プラマーナ・ヴァールティカ』をはじめとする同著者による他の論理学書と当該テキストのパラレル箇所を押さえた上で両テキスト間に見られる明示的な変更点を精査することにより,ダルマキールティの著作の成立過程および著作順序についても従来の研究を再考してみたい。

[授業計画と内容]授業では,ダルマキールティの諸著作および仏教論理学の概説の後,『プラマーナ・ヴィニシュチャヤ』第2章(昨年度の続きから)を講読する。近年新たに出版された校訂本に対するレビューや先行研究等を参考にしながら,シュタインケルナー氏によって校訂されたテキストを批判的に精読する。

第1~2回  ダルマキールティの諸著作および仏教論理学についての概説第3回以降  『プラマーナ・ヴィニシュチャヤ』第2章講読

[履修要件]サンスクリット,チベット語,ドイツ語の基本的な読解能力を必要とする。

[成績評価の方法・基準]平常点による。(毎時間の発表が100%)

[教科書]Ernst Steinkellner 『Dharmakiirti's Pramaa.navini;scaya Chapter 1 and 2』(China Tibetology Research Center and Austrian Academy of Science)ISBN:978-7-80057-873-1

[参考書等] (参考書)Ernst Steinkellner 『Dharmakiirti's Pramaa.navini;scaya.h, Zweites Kapitel: Svaarthaanumaanam, Teil I Tibetischer Text und Sanskrittexte』ISBN:3-70001-0041-8Ernst Steinkellner 『Dharmakiirti's Pramaa.navini;scaya.h, Zweites Kapitel: Svaarthaanumaanam, Teil II Uebersetzung und Anmerkungen』ISBN:3-7001-0315-8

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。96

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 高野山大学 文学部 助教 加納 和雄

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月3 授業形態 演習

題目 梵文仏典写本精読

[授業の概要・目的]インド周辺諸国に伝存する梵文仏典写本は、失われたインド仏教の原像に近づくための一次資料であり、とくにチベットやネパールに伝来する梵文写本については近年めざましい研究成果が報告されている。授業では梵文仏典写本研究の現状を理解したうえで、実際に写本の解読を行いながら写本研究の方法論を習得することを目指す。

[授業計画と内容]授業においてはまず、ネパール・チベットに伝存する梵文仏典写本研究の現状を解説する。世界各地の研究機関が所蔵するコレクションを俯瞰して、それらがいかなる由来をもち、どの程度解読が進んでいるのかについて説明する。また、写本を読むための基礎知識として写本特有の文字の綴り方や奥書の読み方などについて学ぶ。それらの基礎知識を習得した後には、写本解読の実践的な能力を養うために、未解読の写本をサンプルとして選り抜き、順次、授業において丹念に解読を進める。サンプルは、短めの断片写本を扱い(瑜伽行派関係のテクストなどを中心とする予定だが出席者の要望にも応じる)、写本の読みに問題がある箇所を一つずつ洗い出して解決策を模索しながら精読してゆく。演習形式とするが初心者も歓迎する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 宗教情報センター 研究員 佐藤 直実

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月3 授業形態 演習

題目 大乗仏教経典の読解

[授業の概要・目的] 如来蔵思想を含む中期大乗の代表的経典『大般涅槃経』の中から、金剛身品に記されるAksobhyaとその仏国土の逸話を講読する。また,迦葉菩薩品における仏性獲得のための修道論や獅子吼菩薩品における常楽我浄と無常苦空無我の定義についても参照したい。 本経は六朝時代の仏教で重視され、また日本では道元、日蓮、親鸞などにも影響を与えている。釈尊入滅時における弟子との最後の問答を通し、如来常住、悉有仏性、闡提成仏、常楽我浄などを説く。 本演習では、当該箇所の読解を通し、大乗仏教における護法のあり方を理解すると共に、大乗仏教及び大乗経典の基礎知識の習得を目的とする。また、仏教サンスクリット、仏教漢文、古典チベット語の読解力も養成する。

[授業計画と内容]第1回 テキストの概説と資料配付 第2回以降 『大般涅槃経』の講読

[履修要件]サンスクリット、古典チベット語、仏教漢文の基本的な読解能力を必要とする。

[成績評価の方法・基準]授業時の発表及び平常点をもとに総合的に評価。 テストは行わない。

[教科書]授業中に資料を配付する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 公益財団法人      

中村元東方研究所 研究員 山口 周子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木4 授業形態 演習

題目 パーリ語入門

[授業の概要・目的]テキスト原典の精読を通してパーリ語の読解力を養う。文法事項については、テキストの講読演習と並行して解説する。

[授業計画と内容]初回の授業はパーリ語の基本的な文法事項、音韻規則等について概説する。2回目以降は、各文法事項について解説の後、実際の講読演習に入る。毎時間とも輪読形式とする。文法事項に関しては、授業第2回目から5回目までは名詞活用、第6回目から9回目には動詞活用、10回目から最終回までは、連続体(Gerund)、不定体(Infinitive)等を重点的にとりあげる。

[履修要件]サンスクリット文法を履修していることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]輪読形式のため、平常点評価とする。

[教科書]購読用テキスト等のプリントを、授業にて配布する。

[参考書等] (参考書)Wilhelm Geiger 『A Pali Grammar』(The Pali Text Society)ISBN:0 86013 318 4水野 弘元 『パーリ語文法』(山喜房佛書林)ISBN:4-7963-0010-4

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

仏教学(演習)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 大谷大学 文学部 助教 河崎 豊

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月5 授業形態 演習

題目 アルダ・マーガディー入門

[授業の概要・目的]本授業では、白衣派ジャイナ教聖典の記述言語であり、中期インド・アーリア語の一つである、アルダマーガディー(半マガダ語)の初等文法を習得する。その上で、各種工具書を適切に使用しながら同言語で書かれた各種テキストが自力で読解できるようになることを目指す。

[授業計画と内容]本授業では、白衣派ジャイナ教聖典の記述言語であり、中期インド・アーリア語の一つである、アルダマーガディー(半マガダ語)の初等文法を習得する。その上で、各種工具書を適切に使用しながら同言語で書かれた各種テキストが自力で読解できるようになることを目指す。

(1) アルダマーガディーを中心とした、中期インド・アーリア語の概説(2) 各種工具書の紹介(3) 初等文法(音韻変化、名詞・動詞の活用など)

以上を可能な限り簡単に(長くとも5回程度)で終了する。アルダマーガディーの初等文法を記載したものはいくつか存在するが、実際のテキストに出現する事象は初等文法書ではカバーできないものがはなはだ多い。最低限度の教科書的なルールを理解し、あとは実際にテキストを読んでその場その場で習得する方が効率的である。

遅くとも第6回から実際にテキストを読む。後代の注釈が豊富に存在し、白衣派ジャイナ教の新発意の出家者が最初に学習する聖典でもある『ウッタラッジャーヤー』1章を輪読する。その後余裕があれば同経典の第25章を読む予定であるが、学生の興味に従って適宜変更することもあり得る。

[履修要件](1) サンスクリット語を履修済みであること。(2) パーリ語も可能な限り履修していることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]出席状況・授業態度・授業の理解度(輪読に際して適切に翻訳ができているかどうか)、といった平常点より総合的に評価する。

[教科書]以下のプリントを配布する。

渡辺研二 「アルダ・マーガディー語文法入門(1)-(3)」『ジャイナ教研究』第14-16号, 2008--2010.

[参考書等] (参考書)R.Pischel 『Grammatik der Prakrit-Sprachen』Oska von Hinueber 『Das aeltere Mitterlindisch im Ueberblick』(Verlag der Oesterreichischen)ISBN:

仏教学(演習)(2)へ続く↓↓↓

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仏教学(演習)(2)

3700107617B.D.Jain 『Ardha Magadhi Reader』(Sri Satguru Publications)その他、授業中に適宜紹介する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

仏教学(講読I)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木3 授業形態 講読

題目 Reading German Indology and Buddhology

[授業の概要・目的]We will read representative examples of important styles of German academic writing in the fields of Indology and Buddhology.

[授業計画と内容]The choice of texts depends on student interest and specialisation. Various periods and styles of German Indological and Buddhological literature will be read, from essays to excerpts from monographs.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 103: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

仏教学(講読I)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 講読

題目 Reading German Indology and Buddhology

[授業の概要・目的]We will read representative examples of important styles of German academic writing in the fields of Indology and Buddhology.

[授業計画と内容]The choice of texts depends on student interest and specialisation. Various periods and styles of German Indological and Buddhological literature will be read, from essays to excerpts from monographs.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance and participation.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 104: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

仏教学(講読II)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 助教 白眉センター Deroche, Marc-Henri

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金5 授業形態 講読

題目 インド学・仏教学フランス語文献の講読

[授業の概要・目的]インド学・仏教学に関するフランス語文献を講読し、フランス語の読解力を養うとともに、仏教をはじめとする古代・中世インド思想史についての基礎的な知識を身につけることを目的とする。

[授業計画と内容]この授業では、Jacques MayによるLa philosophie bouddhique idealiste(Berne, 1971) および、Hobogirin(フランス語の仏教辞典)の中から、Jacques MayとKatsumi MimakiによるChudo “中道” (Paris-Tokyo, 1979)を読む。それぞれ大乗仏教における唯識派と中観派を扱った論文である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による(出席と参加度から総合的に判断する)

[教科書]コピーを配布する。

[参考書等] (参考書)適宜指示する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な発表が望まれる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。104

Page 105: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

仏教学(講読II)Buddhist Studies (Seminars) 担当者氏名 助教 白眉センター Deroche, Marc-Henri

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金5 授業形態 講読

題目 インド学・仏教学フランス語文献の講読

[授業の概要・目的]インド学・仏教学に関するフランス語文献を講読し、フランス語の読解力を養うとともに、仏教をはじめとする古代・中世インド思想史についての基礎的な知識を身につけることを目的とする。

[授業計画と内容]この授業では、Francois Chenet著Psychogenese et cosmogonie selon le Yoga-Vasistha : <Le monde est dans l'ame> (2 vols, Paris, 1998-1999)を幾つかの個所を抜粋しながら講読する。同書は、Yoga-Vasisthaに基づいた、インド思想におけるイデアリスム(idealisme)、すなわち唯心論・観念論・理想主義を対象とする研究であり、仏教、ヨーガ、ヴェーダーンタ、タントラなどの分析、さらには、西洋思想との比較研究を主題としている。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による(出席と参加度から総合的に判断する)。

[教科書]コピーを配布する。

[参考書等] (参考書)適宜指示する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な発表が望まれる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。105

Page 106: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

チベット語(初級)(語学)Tibetan 担当者氏名 愛知県立大学 外国語学部 教授 高橋 慶治

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 月1 授業形態 語学

題目 チベット語初級

[授業の概要・目的]この授業では、とくに現代チベット文語の資料をもとにチベット語の初級文法を学ぶ。これによって、現代口語を理解することができるとともに、古典文法への橋渡しともなる。

チベット語は日本語と類似した特徴もあり、日本人にとっては学びやすい言語であると言える。しかし、文字体系は複雑であり、また、動詞の屈折や助動詞の使い方には学習に困難な面もある。

1年間の授業で簡単な読み物が読める程度の文法知識を身につけることを目標とする。

[授業計画と内容]「概要・目的」欄に書いたように、日本語話者にとってチベット語はとくに難しい言語ではない。授業は、文字の習得から始め、日本語と異なる特徴を示す点についてはできる限り丁寧に説明を加えながら、段階的に文法の複雑なレベルに進む。

受講生は、理解できない点を積極的に質問することが期待される。

テキストは、プリントとして配布する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は、出席点および学期末に行う試験によって決定する。チベット語の文法事項を十分に理解していることが期待される。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 107: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

チベット語(中級)(語学)Tibetan 担当者氏名 准教授 文学研究科 宮崎 泉

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 金3 授業形態 語学

題目 チベット語(中級)

[授業の概要・目的]この授業は、チベット語初級を学んだ学生がチベット語文献を読解しながら、チベット語文法に対する理解をさらに深め、チベット語文献の読解能力を高めることを目的とする。本年度は仏教文献を取り上げるが、仏教文献の中で使われるチベット語も多様であるため、なるべく多くの分野の仏教文献を取り上げて、どの分野の仏教文献にも対処できる基礎的な能力を身につけることを目指す。

[授業計画と内容]授業では、時代によるチベット語自体の違いや、翻訳文献の中でも経典や注釈といったスタイルの違いも網羅するために、以下のような文献を順に取り上げる予定である。1. 古チベット語を含む仏教文献、2. サンスクリット経典からの翻訳文献、3. サンスクリット注釈からの翻訳文献、4. チベット撰述文献。それぞれの文献の読解にあたり、そこに現れるチベット語の特徴の解説と読解のために必要な内容の説明を行う。その後各文献を三~四週程度かけて輪読する。

[履修要件]チベット語初級文法を終えている必要があるが、読解に必要な仏教の知識は授業の中で説明するので、仏教に関する知識は前提としない。

[成績評価の方法・基準]平常点。出席と授業の中で発表の内容により評価する。

[教科書]授業中にプリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 108: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

サンスクリット(4時間前期コース)(語学)Sanskrit (4H) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月5,木5 授業形態 語学

題目 Sanskrit Grammar

[授業の概要・目的]An introduction to the Sanskrit language for beginners. This class aims to cover the basics of Sanskrit Grammar in one term.

[授業計画と内容]We will focus on covering the material taught in R. Goldman's Devavanipraveshika, reading all of the exercises and actively translating into Sanskrit. Supplementary materials and exercises will be provided as necessary.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance, participation, quizzes.

[教科書]1) Devavanipravesika: An Introduction to the Sanskrit Language (Paperback)by Robert P. Goldman (Author), Sally J. Sutherland (Author), Paperback, Publisher: Center for South & Southeast; 2nd Rev edition (August 1987), ISBN-10: 0944613004, ISBN-13: 978-0944613009

Arthur A. MacDonell, A Sanskrit Grammar for Students (OUP, 1971)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 109: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

サンスクリット(4時間後期コース)(語学)Sanskrit (4H) 担当者氏名 特定外国語担当教授 文学研究科 VASUDEVA, Somdev

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月5,木5 授業形態 語学

題目 Sanskrit Grammar

[授業の概要・目的]An introduction to the Sanskrit language for beginners. This class aims to cover the basics of Sanskrit Grammar in one term.

[授業計画と内容]We will focus on covering the material taught in R. Goldman's Devavanipraveshika, reading all of the exercises and actively translating into Sanskrit. Supplementary materials and exercises will be provided as necessary.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Attendance, participation, quizzes.

[教科書]1) Devavanipravesika: An Introduction to the Sanskrit Language (Paperback) by Robert P. Goldman (Author), Sally J. Sutherland (Author), Paperback, Publisher: Center for South & Southeast; 2nd Rev edition (August 1987), ISBN-10: 0944613004, ISBN-13: 978-0944613009

Arthur A. MacDonell, A Sanskrit Grammar for Students (OUP, 1971)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 110: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

サンスクリット(2時間コース)(語学)Sanskrit (2H) 担当者氏名 助教 白眉センター 置田 清和

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 木4 授業形態 語学

題目 サンスクリット初級文法(2時間コース)

[授業の概要・目的]サンスクリット語は南アジアにおいて発生した文化、哲学、宗教(仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教等)を理解する為に欠かせない言語である。また、インド・ヨーロッパ語族の一部として重要な位置を占めるサンスクリット語を学ぶことは、西洋古典、言語学を学ぶ者にとっても有益である。このコースでは古典サンスクリット語の初級文法を習得し、基本的な文法事項と語彙を身につけることによって、平易なサンスクリット文章を読解する運用力を養成することをめざす。

[授業計画と内容]文法事項の解説と練習問題による読解演習とを平行して授業を進める。扱う主な文法事項は:

サンスクリット語概論、音論・連声(第1-3週)名詞・形容詞曲用(第4-9週:母音語幹、第10-15週:子音語幹)複合語、代名詞、数詞(第16-17週)動詞現在活用(第18-19週:第1種活用、第20-23週:第2種活用)未来、完了、受動、使役、アオリスト、準動詞(第24-29週)まとめ(第30週)

授業の進行は学習の理解度に応じて調整する場合がある。

[履修要件]予備知識は必要ない。幅広い専攻からの受講を歓迎する。

[成績評価の方法・基準]予備知識は必要ない。幅広い専攻からの受講を歓迎する。

平素の成績と筆記試験による。特に平常点(出席率、毎週の小試験、および宿題)を重視する。

[教科書]J.ゴンダ(鎧淳訳) 『サンスクリット語初等文法』(春秋社)ISBN:4393101081

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎回宿題を課す。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。110

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〈西洋古典学専修〉

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(特殊講義)Greek and Latin Classics (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 特殊講義

題目 ウェルギリウス研究

[授業の概要・目的] ラテン文学を代表する詩人ウェルギリウスの詩作について考究する。建国叙事詩『アエネーイス』を精読し、「ローマ建国」にともなう苦難の諸相がどのように表現されているか観察する。

[授業計画と内容] 本年度は昨年度に引き続き、『アエネーイス』第12歌175行から始めて結末までを扱う。毎回、50行前後を読む。 作品理解の鍵は何を措いても結末場面の解釈にある。西洋古典学全体の中でももっとも議論の多い箇所の一つであるこの場面に向けて、これまでも検討してきた「遅延」、「背信」、「犠牲」、「葬礼」といった「戦争」の核をなすモチーフに着目し、それらに関わる表現を検討する。 授業の進め方としては、古注を考察の手がかりとして紹介する一方、参照される先行作品との比較に重きを置く。

[履修要件]ラテン語文法を修得し、なんらか原典を読んだ経験があること。

[成績評価の方法・基準]平常点、および、年度末に課すレポート。

[教科書]R.A.B.Mynors(ed.) 『P.Vergili Maronis Opera.(OCT)』(これを標準テキストとするが、各自用意できるものも可。)

[参考書等] (参考書)R. Tarrant 『Virgil Aeneid Book XII』(Cambridge UP)ISBN:9780521313636

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎時間の該当箇所について下調べが必要になる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。111

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(特殊講義)Greek and Latin Classics (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 マルティン チエシュコ

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水3 授業形態 特殊講義

題目 The Comedy of Menander

[授業の概要・目的]We will acquaint ourselves with the most important literary criticism concerning the comic playwright Menander. Most of the literature discussed will be in English, though some knowledge of German and/or French will be needed.

[授業計画と内容]We will discuss secondary literature on Menander, esp. literary criticism concerning his stock characters, language, plot types, influences found in earlier tragedy and comedy,

Participants are invited to attend my seminar on Epitrepontes.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価

[教科書]I will provide handouts. Class instruction will be conducted in English, but students can use Japanese during their presentations.

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(特殊講義)Greek and Latin Classics (Special Lectures) 担当者氏名和歌山県立医科大学

保健看護学部 教授 西村 賀子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 『オデュッセイア』をめぐって―受容研究と作品解釈

[授業の概要・目的]前6世紀のクセノパネスから、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』(1922年)、あるいはデレク・ウォルコットの長編詩『オメロス』(1990年)と劇『オデュッセイア』(1993年)に至るまで、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』が連綿としてどのように受容されたかについて考察するとともに、テクストを丁寧に読んでその芸術性を味わい、受容研究を媒介としながら作品理解を深めるのが、この授業の目的である。

[授業計画と内容]1.『オデュッセイア』のあらまし2.~4.古代における受容5.中世における受容6.~8.ルネサンスおよび近代における受容9.~12.20世紀における受容13.テクストの芸術性14.~15 テクスト解釈の試み

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]レポートの成績(80%) 平常点評価(20%)平常点評価は毎回の出席と授業ごとに課す小レポートの評価を含む。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)西村 賀子 『ホメロス『オデュッセイア』―〈戦争〉を後にした英雄の歌』(岩波書店)ISBN:978-4-00-028300-7

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))古典ギリシア語の知識がなくてもよい。西洋古典学専修以外の学生も参加可能。ただし、邦訳(岩波文庫版の松平千秋訳)でよいので『オデュッセイア』を事前に読んでおくことが望ましい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。113

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(演習)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 木2 授業形態 演習

題目 オウィディウス『変身物語』

[授業の概要・目的] オウィディウスの神話叙事詩『変身物語』を精読して、物語構成の変化の妙、繊細な人物造形、それらの表現を支える巧みなウィットとユーモアを味わい、楽しむ。

[授業計画と内容] 『変身物語』はギリシア・ローマの神話伝承に取材した大小250あまりの物語が切れ目なく連なって、形式上は叙事詩の体裁を取る。しかし、そこには叙事詩の本質的な要素である統一的主題が見当たらない。詩人の執筆意図は物語が関わるあらゆるレベルで「変身」もしくは「変容」を表現することにある。本演習はその仕掛けを読み解くことを目指す。  本年度は第7巻より、毎回70行前後を読み進み、第8巻末まで読み終える予定で、「イアーソーンとメーデーア」、「ケパロスとプロクリス」、「ダイダロスとイーカロス」、「カリュドーンの猪狩り」といった物語を味読する。

[履修要件]ラテン語文法を修得していること。

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]W.S.Anderson 『Ovid's Metamorphoses Books 6-10.』(Oklahoma 1972.)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))原典の下調べの他、教科書に挙げた注釈書をよく読んで授業に望むこと。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。114

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(演習)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 マルティン チエシュコ

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 メナンドロス『エピトレポンテス』

[授業の概要・目的]新喜劇作者メナンドロスの断片的な作品を講読する。

[授業計画と内容]以下の点に注意を集中させる: 言語、スタイル、登場人物、Inszenierung, 新喜劇の決まり、エウリーピデースやギリシャ・ローマの新喜劇との比較など。

同時に、パピルス解読を練習しながら、テキストの欠損をどう補うべきか考察する。

コメンタリーは主に英語で書いたものを使用するが、ドイツ語、イタリア語やフランス語で書いた参考書も用いる。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]Gomme A.W., & Sandbach F.H. 『Menander, A Commentary』(Oxford 1973)Furley, W.D. 『Menander, Epitrepontes』(London 2009)Ulrich v. Wilamowitz-Moellendorff 『Das Schiedsgericht (Epitrepontes)』(Weidmann 1925)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(演習)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 大阪大学         

大学院言語文化研究科 講師 平山 晃司

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月5 授業形態 演習

題目 キケロー『卜占について』

[授業の概要・目的] キケロー『卜占について』第1巻の精読を通じて、共和制末期のローマ社会における宗教生活の一端を窺知するとともに、古代社会において宗教がいかなる役割を果たしたかという問題をも考える。

[授業計画と内容] キケロー最晩年の著作の一つである『卜占について』は、著者キケロー自身と弟クイントゥスの対話という体裁をとっており、第1巻でストイシズムに同調する後者が未来を予知するための有効な手段として卜占を擁護し、第2巻では前者が新アカデーメイア派の立場からこれに容赦なく反駁を加える。 授業では注釈書を参照しながら第1巻を綿密に読み解く。毎回4~5ページずつ進む予定。

[履修要件]ラテン語文法を修得済みであること。

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]R. Giomini (ed.) 『M. Tulli Ciceronis scripta quae manserunt omnia. Fasc. 46: De divinatione. De fato. Timaeus』(Teubner 1975)(コピーを配布する。)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

西洋古典学(演習)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 山下 修一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火2 授業形態 演習

題目 ヘーロドトスの『歴史』

[授業の概要・目的]ヘーロドトスの『歴史』を精読することで、古代ギリシア語の読解力を養成するとともに、誕生したばかりの歴史叙述がもつ特徴と問題を考察しながら、その豊かな作品世界に触れる。

[授業計画と内容]この授業では、昨年に続き、『歴史』の第1巻171章から読みすすめる。昨年読みすすめた箇所ではペルシアの勃興の模様が描かれたが、領土を拡大しようとするキューロスは、ハルパゴスやクロイソスを従えながら小アジアやバビロニアを征服するものの、マッサゲタイ人との戦いで命を落とすこととなる。後継者カンビュセースの遠征に伴って、ヘーロドトスの筆は、自然や風習の特異な記述を含みながら、「エジプトはナイルの賜物」という有名な言葉を含むエジプト史へと流れるように進んでいく。初回の授業では、テクストのコピーを配布し、参照すべきコメンタリーを指示する。また、ヘーロドトスのテクストは、古代ギリシア語の授業で学習したアッティカ方言ではなく、イオニア方言で書かれているため、このイオニア方言についての解説をおこなう。毎回の授業では、出席者に訳読をしてもらいながら、約3~4ページの割合ですすむ予定である。

[履修要件]古代ギリシア語の初級文法を既修のこと。

[成績評価の方法・基準]平常点評価。(必要に応じて学期末テストを行う予定である。)

[教科書]Carolus Hude 『Herodoti Historiae Ⅰ Libri Ⅰ-Ⅳ』(OCT)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))出席者には、ある程度の予習が必要とされる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。117

Page 118: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(演習)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 早瀬 篤

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月3 授業形態 演習

題目 プラトン『テアイテトス』を読む I

[授業の概要・目的]プラトンの『テアイテトス』の原典を精読する。基本的には、古典ギリシャ語文献を日本語に訳読するための能力を養成することが目的であるが、同時に、プラトンのテクストについて、註釈や研究書を参照しながら、明晰な仕方で議論できるようになることも目指したい。

[授業計画と内容]プラトンの『テアイテトス』を冒頭から丁寧に読んでいく。しばしば認識論の古典と呼ばれるこの対話篇は、知識・信念/判断・感覚知覚などの我々の認識能力を徹底的に吟味した西洋哲学史上最初の著作であり、現代哲学においてもその影響力を失っていない。対話篇は、ソクラテスの「知識とは何であるか」という問いをめぐって進行し、対話相手のテアイテトスが提示する「知識とは感覚である」「知識とは真実の信念である」「知識とは真実の信念にロゴスを加えたものである」という三つの回答が、順に棄却されるという内容になっている。 授業は、毎時間、3ページ程度のテクストを、事前に担当者を決めずに、参加者全員が少しずつ訳読するという形式にする (ただし、古典ギリシャ語にまだ慣れていない学生は、毎回の範囲の最初の部分の訳を担当する)。注釈書や研究書を参照しつつ、内容についても議論を行う。

[履修要件]古典ギリシャ語の初級文法を習得していること。

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]E. A. Duke, et al. 『Platonis Opera, Tetralogias I-II』(Oxford Classical Text)ISBN:9780198145691

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業に参加するにはかなりの予習が必要である。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。118

Page 119: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(講読)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 山下 修一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水2 授業形態 講読

題目 ギリシア語中級講読

[授業の概要・目的]古代ギリシア語の初級文法を修得した者を対象に、クセノポーン『アナバシス』の購読を通して、ギリシア語の基礎力を養成する。

[授業計画と内容]クセノポーンの平明な散文を読むことで、今後の原典購読に必要とされるギリシア語の読解力を養成することを目指す。そのために、テクストに沿って初級文法の復習をおこなう一方、辞書・文法書・注釈書の活用法の習得とヴォキャブラリーの増強を図りながら、原文を精読する。また、時代背景や『アナバシス』という散文作品のもつ意義などに触れながら、授業をおこなう。 毎回2~3ページを読み進める予定である。参加者には、予習はもちろん、毎回の授業の復習が求められる。

[履修要件]古代ギリシア語の初級文法を既修のこと。

[成績評価の方法・基準]平常点評価。(必要に応じて学期末テストを行う予定である。)

[教科書]OCTのテクストのコピーを配布する。

[参考書等] (参考書)Maurice W. Mather, Joseph Hewitt 『Xenophon's Anabasis: Book 1-4』(University of Oklahoma Press)E. C. Marchant 『Xenophontis Opera Omnia Ⅲ Expeditio Cyri』(OCT)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))出席者には、ある程度の予習が必要とされる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。119

Page 120: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(講読)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 マルティン チエシュコ

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水2 授業形態 講読

題目 アナバシスI

[授業の概要・目的]軍人・著述家であるクセノポーンの著作を通して、ペルシア王の子キュロスが雇ったギリシア傭兵の冒険の描写を講読する。

[授業計画と内容]易しいギリシャ語で書かれた作品は基礎コースを終えた学生に打って付けだ。テクストを読みながら、文法の問題点を徹底的に復習する。それと同時に、Anabasisの表現を真似て、簡単な英希作文に挑戦する。

[履修要件]ギリシア語初級文法を習得済みであること。

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]Boise, J.R. 『Exercises in Greek Prose Composition Adapted to the First Book of Xenophon's Anabasis』(New York 1850)

[参考書等] (参考書)Mather & Hewitt 『Xenophon's Anabasis I-IV』(Oklahoma 1976)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 121: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(講読)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水4 授業形態 講読

題目 ラテン語中級講読

[授業の概要・目的]ラテン語初級文法を終えた人を対象に、カエサル『ガリア戦記』を教材として、ラテン語の基礎力を養う機会を提供する。

[授業計画と内容] カエサルの平明な文体の散文を読むことで、ラテン語の基本的な感覚を身につけることを目指す。そのため、初級文法のおさらいを行なう一方、初級者が見落としやすい意味の区別、よく使われる言い回し、構文の特徴などに注意を喚起しながら、原文を読む。 第7巻前半、アウァリクムの戦いを中心とした個所を教材とし、毎回、2~3章を読み進む。 折に触れてカエサルの記述意図や歴史的背景などにも言及する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 122: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

西洋古典学(講読)Greek and Latin Classics (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 高橋 宏幸

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水4 授業形態 講読

題目 ラテン語中級講読

[授業の概要・目的]ラテン語初級文法を終えた人を対象に、カエサル『ガリア戦記』を教材として、ラテン語の基礎力を養う機会を提供する。

[授業計画と内容] カエサルの平明な文体の散文を読むことで、ラテン語の基本的な感覚を身につけることを目指す。そのため、初級文法のおさらいを行なう一方、初級者が見落としやすい意味の区別、よく使われる言い回し、構文の特徴などに注意を喚起しながら、原文を読む。 前期に引き続いて第7巻後半から始め、ゲルゴウイアの戦いやアレシア攻防戦の個所を教材とし、毎回、2~3章を読み進める。 折に触れてカエサルの記述意図や歴史的背景などにも言及する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 123: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

〈スラブ語学スラブ文学専修〉

授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)Slavic Languages and Literatures (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 古教会スラブ語研究Ⅰ

[授業の概要・目的]Psalterium sinaiticum「シナイ詩篇」を精読することにより古教会スラブ語の知識を確実に身につけるとともに、スラブ古文献の取り扱いに慣れる。

[授業計画と内容]9世紀末に、スラブ人にキリスト教を伝道するため、テッサロニケ出身のギリシア人、キュリロスとメトディオスの兄弟が文字を考案し、聖書や他の教会文書を翻訳したことにより成立したのが、古教会スラブ語である。新約聖書、旧約聖書の全巻が翻訳されたと伝えられるが、現在きちんとした形で残っているのは、そのうちの4福音書、使徒書簡、詩篇である。この授業ではその中から「詩篇」を講読することにより、この言語の基本的構造を学ぶ。主たるテクストとしてはグラゴル文字テクストをキリル文字に転写した「シナイ詩篇」Psalterium sinaiticumを用いるが、キリル文字の「ボローニャ詩篇」「キエフ詩篇」テクスト、古教会スラブ語訳のもととなったギリシア語70人訳聖書テクストを参照しつつ、読み進める。(前学年の続き。)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と学期末のレポート。

[教科書]授業時にプリントの形で配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に示す。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。123

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)Slavic Languages and Literatures (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 古教会スラブ語研究Ⅱ

[授業の概要・目的]Psalterium sinaiticum「シナイ詩篇」を精読することにより古教会スラブ語の知識を確実に身につけるとともに、スラブ古文献の取り扱いに慣れる。

[授業計画と内容]9世紀末に、スラブ人にキリスト教を伝道するため、テッサロニケ出身のギリシア人、キュリロスとメトディオスの兄弟が文字を考案し、聖書と他の教会文書を翻訳したことにより成立したのが、古教会スラブ語である。新約聖書、旧約聖書の全巻が翻訳されたと伝えられるが、現在きちんとした形で残っているのは、そのうちの4福音書、使徒書簡、詩篇である。この授業ではその中から「詩篇」を講読することにより、この言語の基本的構造を学ぶ。主たるテクストとしてはグラゴル文字テクストをキリル文字に転写した「シナイ詩篇」を用いるが、キリル文字の「ボローニャ詩篇」「キエフ詩篇」テクスト、古教会スラブ語訳のもととなったギリシア語70人訳聖書テクストを参照しつつ、読み進める。(前学期「古教会スラブ語研究」Iの続き。)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と学期末のレポート。

[教科書]授業時にプリントの形で配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に示す。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。124

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)Slavic Languages and Literatures (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 服部 文昭

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月3 授業形態 特殊講義

題目 ロシア語学の諸問題

[授業の概要・目的] 現代ロシア語の構造を研究する上での基本的な諸問題につき、理解を深めてゆく。

[授業計画と内容] 動詞のアスペクト、名詞・形容詞の格、コピュラを含む構文といったテーマを中心に、取り組む予定である。 具体的に述べれば、古典的なヴェンドラーの分類をめぐる問題、借用語である動詞と両体動詞との関係の問題、否定とアスペクトとの問題、動詞のアスペクトと目的語(その格)の問題などである。さらにまた、コピュラを含む構文の述部での名詞・形容詞の格の選択の問題も当然扱うが、その際に、格とアスペクトとの関係、近隣のスラヴ諸語との対照といった点にも目配りをしてゆきたい。  単なる講義には終わらず、いくつかのカレントの論文を輪読する形式で進めてゆく。受講生諸君に割り当てる際には、本人の関心・興味と勉学・研究の進み具合を勘案の上、分担を決めようと考えているので、受講する諸君は積極的に参加して欲しい。

[履修要件] 特には無いが、ロシア語で論文の読めることが望ましい。

[成績評価の方法・基準] 平常点とレポートなどの総合評価を原則とする。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業中に指示する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。125

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)Slavic Languages and Literatures (Special Lectures) 担当者氏名 神戸大学大学院     

国際文化学研究科 准教授 楯岡 求美

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木4 授業形態 特殊講義

題目 19世紀ロシアの舞台芸術:戯曲を中心に

[授業の概要・目的]19世紀は詩から散文へと文学表現が広がり、思想論争の場となるなど、ロシア文化の中核となるロゴセントリズム(言語・文学中心主義)が形作られた時代です。演劇もまた、シェイクスピアやスペイン演劇の影響を受けながらも、ロマン主義の影響を受けつつ、ロシア固有のテーマが取り上げられ、文化言説の場となっていった時代です。従来、文学史のエピソード的にしか扱われてこなかった戯曲に注目し、戯曲構造の変遷とテーマを巡る論争などを学ぶことで、19世紀ロシアの新たな文化的側面を発見できれば、と思っています。

[授業計画と内容]時系列的に劇作家を取り上げ、作品の特徴、当時の批評、上演例や後年映画化された作品などを見ながら、多角的に検証します。ロシア及び海外の研究者の論文を参考に、読解の多様性について考えてみたいと思います。

初回にイントロダクションとして、19世紀ロシア文化を概観する。

取り上げる予定の作家と作品は以下のとおり1.グリボエードフ『知恵の悲しみ』2.プーシキン『小さな悲劇』  『モーツアルトとサリエリ』:オペラ化作品  『石の客(ドン・ジュアン)』:映画『アマデウス』3.プーシキン『ボリス・ゴドゥノフ』:現代リメイク映画4.ゴーゴリ『検察官』:アメリカ版映画『検察官』5.レールモントフ『仮面舞踏会』:メイエルホリドの演出について6.オストロフスキー『雷雨』『森林』:メイエルホリドの演出について7.オストロフスキー『持参金の無い娘』:映画『残酷なロマンス』8.スホヴォ・コブィリン『タレールキンの死』:ボリショイドラマ劇場9.アレクセイ・トルストイの歴史三部作。『ボリス・ゴドゥノフ』など10.レフ・トルストイ『生ける屍』11.チェーホフ『かもめ』『桜の園』など四大戯曲:劇団地点(京都)

可能な限り、当時のヨーロッパ演劇との関連についても考察を行いたいと考えている。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]期末レポートによって成績を評定する。論考の構成力、論理的説得性、文章表現力を重視して採点する。

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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スラブ語学スラブ文学(特殊講義)(2)

[教科書]授業中に指示する参照する戯曲、論文については、随時指示しますが、翻訳テキストについては、できる限り各自入手して読むようお願いします。

[参考書等] (参考書)ГИТИС 『История русского драматического театра』(ГИТИС)川端香男里 『ロシア文学史』(東京大学出版会)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業前に取り上げる戯曲を読んでおくことが望ましいです。授業中に、ロシア語表現に関する説明も行いますが、ロシア語は必須ではありません。ただし、理解する(興味を持つ)よう、努力してください。

連絡先:[email protected]

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(特殊講義)Slavic Languages and Literatures (Special Lectures) 担当者氏名 非常勤講師 Valerij Grecko

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月5 授業形態 特殊講義

題目 近現代ロシア文学研究

[授業の概要・目的]ロシア文学・ロシア文化に対する理解を深めるとともに、文学理論についての知識を得て、それを文学作品の分析に応用する能力とロシア語能力を高める。

[授業計画と内容]19世紀後半から20世紀にかけて書かれた文学作品をロシア・フォルマリズムと構造主義の理論(シクロフスキー、ヤーコブソン、ロートマン)を使って分析する。授業では次のような作品を取り上げる予定である。1)チェーホフ『箱に入った男』2)チェーホフ『六号室』3)プラトーノフ『土台穴』4)ブルガーコフ『運命の卵』

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は平常点(出席状況、課題への取り組みなど)で評価する。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))質問等がある場合はメールで連絡してください。[email protected]

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。128

Page 129: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(演習)Slavic Languages and Literatures (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水2 授業形態 演習

題目 ポーランド文学演習Ⅰ

[授業の概要・目的]Jaroslaw Iwaszkiewicz (1894-1980) の長編小説『栄光と称賛』Slawa i chwala (1956-1962)を読む。

[授業計画と内容]Jaroslaw Iwaszkiewicz (1894-1980) は戦間期から戦後にかけて活躍した現代ポーランドを代表する作家の一人である。邦訳された作品として、中編小説「尼僧ヨアンナ」の他、いくつかの短編が紹介されている。この演習の授業では、彼の代表的な長編作品『栄光と称賛』Slawa i chwala (1956-1962) を精読する。この物語は1914年、第一次世界大戦前夜のオデッサの町を舞台にした1シーンから始まり、第二次大戦直後のポーランドで終わる。旧ポーランド領ウクライナの地主貴族ムィシンスキ家、ロイスキ家、シルレル家という3家族の興亡を描きだす。前学年の続き(第8部Dojrzale winogrona, Iより)から始めるが、これまでの出来事、登場人物等については、最初の授業時に簡単に解説する予定である。

[履修要件]ポーランド語の初級文法を修めていることが望ましい。独習でも構わない。

[成績評価の方法・基準]授業への出席と学期末のレポートの両方で評価する。

[教科書]授業時にプリントの形で配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に指示する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。129

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(演習)Slavic Languages and Literatures (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水2 授業形態 演習

題目 ポーランド文学演習Ⅱ

[授業の概要・目的]Jaroslaw Iwaszkiewicz (1894-1980) の長編小説『栄光と称賛』Slawa i chwala を読む。

[授業計画と内容]Jaroslaw Iwaszkiewicz (1894-1980) は戦間期から戦後にかけて活躍した現代ポーランドを代表する作家の一人である。邦訳された作品として、中編小説「尼僧ヨアンナ」の他、いくつかの短編が紹介されている。この演習の授業では、彼の代表的な長編作品『栄光と称賛』Slawa i chwala (1956-1962) を精読する。この物語は1914年、第一次世界大戦前夜のオデッサの町を舞台にした1シーンから始まり、第二次大戦直後のポーランドで終わる。旧ポーランド領ウクライナの地主貴族ムィシンスキ家、ロイスキ家、シルレル家という3家族の興亡を描きだす。前学期(「ポーランド文学演習II」)の続きから始める。

[履修要件]ポーランド語の初級文法を修めていること(独習でも構わない)が望ましい。

[成績評価の方法・基準]授業への出席と学期末のレポートの両方で評価する。

[教科書]授業時にプリントの形で配布する。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に指示する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。130

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授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(演習)Slavic Languages and Literatures (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月4 授業形態 演習

題目 ロシア文学演習Ⅰ

[授業の概要・目的]ドストエフスキーの『罪と罰』(Преступление и наказание)を読む。

[授業計画と内容]Ф.М.Достоевскийの長編小説『罪と罰』(Преступление и наказание)を精読する。テクストはФ.М.Достоевский. Полное собрание сочинений в тридцати томах. т.6. 1973. を用いる。必要に応じて同全集т.7.所載の3つの手稿版(第1=簡略版、第2=拡大版、第3=最終版)および他の注釈書を参照する。

[履修要件]初級文法を修めていること。ただし独習であっても構わない。自分の力に不安がある人は前もって教員に相談してください。

[成績評価の方法・基準]出席の状況と学期末の試験の両方で評価する。

[教科書]プリントの形で授業時に配布する。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に指示する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。131

Page 132: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(演習)Slavic Languages and Literatures (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月4 授業形態 演習

題目 ロシア文学演習Ⅱ

[授業の概要・目的]ドストエフスキーの『罪と罰』Преступление и наказаниеを読む。

[授業計画と内容]Ф.М.Достоевскийの長編小説『罪と罰』(Преступление и наказание)を精読する。テクストはФ.М.Достоевский. Полное собрание сочинений в тридцати томах. т.6. 1973. を用いる。必要に応じて同全集т.7.所載の3つの手稿版(第1=簡略版、第2=拡大版、第3=最終版)および他の注釈書を参照する。(前学期「ロシア文学演習I」の続き)。

[履修要件]初級文法を修めていること。ただし独習であっても構わない。自分の力に不安のある人は前もって教員に相談してください。

[成績評価の方法・基準]出席の状況と学期末の試験の両方で評価する。

[教科書]プリントの形で授業時に配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))最初の授業時に指示する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。132

Page 133: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

スラブ語学スラブ文学(演習)Slavic Languages and Literatures (Seminars) 担当者氏名 非常勤講師 Valerij Grecko

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木5 授業形態 演習

題目 ロシア文芸批評

[授業の概要・目的]ロシア語能力(読解力、抽象的なテーマについて議論する能力)を高めるとともに、文学理論についての理解を深める。

[授業計画と内容]19世紀から20世紀にかけて書かれた作品(ツルゲーネフ、チェーホフ、ハルムス、ゾーシェンコなど)をロシア語で読み、分析する。ロシア・フォルマリズムと構造主義の主要な論文を適宜参照しながら、それらの理論が文学作品を分析する際にどのように応用できるかを考える。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]成績は平常点(出席状況、課題への取り組み、討論への貢献度など)で評価する。

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))質問等がある場合はメールで連絡してください。[email protected]

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。133

Page 134: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ポーランド語(初級I)(語学)Polish 担当者氏名 教授 文学研究科 佐藤 昭裕

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 金4 授業形態 語学

題目 ポーランド語初級I

[授業の概要・目的]ポーランド語の初級文法を習得する。

[授業計画と内容]ポーランド語はスラブ諸語の一つとして、チェコ語、スロヴァキア語とともに、西スラブグループを構成する。文字は、ロシア語とは異なり、普通のローマ字に必要な改変記号をつけて使用する。この授業では、文字の読み方、母音と子音の発音から始めてポーランド語の初級文法を教科書に沿って学習する。概ね次のような文法項目を学習する。名詞の性の区別、単数形と複数形、男性名詞・女性名詞・中性名詞の格変化、人称代名詞の変化、形容詞的代名詞の変化、形容詞の変化、動詞の現在形・過去形・未来形、非人称文、動詞の体(アスペクト)、命令法、能動分詞と受動分詞の作り方、前置詞の用法、仮定法など。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]出席状況と学年末に行う試験の両方で評価する。

[教科書]石井哲士朗・三井レナータ著 『ニューエクスプレス ポーランド語』(白水社)ISBN:978-4-560-06794-9

[参考書等] (参考書)木村彰一・工藤幸雄・吉上昭三・小原雅俊・塚本桂子・石井哲士朗・関口時正[編] 『ポーランド語辞典』(白水社)ISBN:978-4-560-00095-3

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))教科書を中心に授業を行うので、毎回、各自予習・復習を怠らないこと。最初の授業時に教科書を購入して持参してください。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。134

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授業科目名 <英訳>

ポーランド語(初級II)(語学)Polish 担当者氏名 非常勤講師 Bogna Sasaki

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 火3 授業形態 語学

題目 ポーランド語初級Ⅱ

[授業の概要・目的]ポーランド語の基礎的な能力を身につけるための授業です。文法の実用的な知識の他に、ポーランド語を聞く能力、発音する能力、簡単な発言をする能力を取得するための、バランスのとれた言葉の学習を志します。

[授業計画と内容]挨拶や自己紹介をはじめとして、基本的なポーランド語の使い方を学ぶために様々な練習を行います。教科書の他に、生のポーランド語の資料も取り入れて、なるべく自然な言葉にふれる機会を与えます。受講生のレベルと進み具合に合わせて、具体的な授業の内容を計画します。

[履修要件]特にありませんが、「ポーランド語初級Ⅰ」と並行して出席することが望ましいです。

[成績評価の方法・基準]基本的に後期末の試験での評価となります。授業での積極的な姿勢も考慮します。

[教科書]授業中に資料を配布します。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ポーランド語(中級II)(語学)Polish 担当者氏名 非常勤講師 Bogna Sasaki

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 水4 授業形態 語学

題目 ポーランド語中級Ⅱ

[授業の概要・目的]初級レベルよりやや高度な文法を学びつつ、語彙力を伸ばします。より複雑な文章構造を理解する力、自分の意見などをある程度伝え表現する力の向上を目指します。

[授業計画と内容]ポーランド語の文法の基礎と基本的な語彙力を持つ学生を対象に、会話、聴解、読み書き等の、能力を高める練習を行います。教科書の他に生のポーランド語の資料も使い、様々なテキストに触れながら、自然な言葉の使い方を身につけることを目指します。

[履修要件]ポーランド語の文法の基礎知識、また簡単に自己紹介したり家族・趣味等について話したりすることができるような語彙力が要求されます。

[成績評価の方法・基準]基本的に後期末の試験での評価となります。授業での積極的な態度も考慮します。

[教科書]授業中に資料を配布します。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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〈ドイツ語学ドイツ文学専修〉

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 奥田 敏広

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月4 授業形態 特殊講義

題目 アルフレート・デーブリーンと現代文学

[授業の概要・目的]20世紀ドイツ文学を代表する作家のひとりでありながら、比較的論じられることの少ないAlfred Döblin(1878-1957)を取り上げる。彼の代表作『Berlin Alexanderplatz』〈1929〉における、ジョイスらの「意識の流れ」やドス・パソスらの都市そのものをテーマとする文学との関係、そしてモンタージュ等の側面から現代文学の特徴やその具体的な手法について考察する。

[授業計画と内容]Fritz Martini の評論集『Das Wagnis der Sprache』の Döblinを論じた部分を読み進めることを中心に進めて行く。Martini は20世紀の代表的ドイツ文学研究者であり、『Berlin Alexanderplatz』の一節が取り上げられ、具体的に分析されている上記評論は、Döblin および『Berlin Alexanderplatz』について考える際に基本となるものである。

[履修要件]中級程度のドイツ語の語学力を身に付けていること

[成績評価の方法・基準]授業参加とレポート

[教科書]上記のFritz Martini『Das Wagnis der Sprache』を該当箇所をコピーして配布する

[参考書等] (参考書)アルフレート・デーブリーン 『 ベルリンアレキサンダー広場』(河出書房新社)ヴァルター・イェンス 『文学史に代えて』(紀伊國屋書店)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 奥田 敏広

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月4 授業形態 特殊講義

題目 アルフレート・デーブリーンと現代文学

[授業の概要・目的]20世紀ドイツ文学を代表する作家のひとりでありながら、比較的論じられることの少ないAlfred Döblin(1878-1957)を取り上げる。彼の代表作『Berlin Alexanderplatz』〈1929〉における、ジョイスらの「意識の流れ」やドス・パソスらの都市そのものをテーマとする文学との関係、そしてモンタージュ等の側面から現代文学の特徴やその具体的な手法について考察する。

[授業計画と内容]Döblin の『Das Alfred Döblin Lesebuch』から彼自身の作品の一部、エッセイや評論を適当に抜粋し、精読する。

[履修要件]中級程度のドイツ語の語学力を身に付けていること

[成績評価の方法・基準]授業参加とレポート

[教科書]上記『Das Alfred Doeblin Lesebuch』から該当箇所をコピーして配布

[参考書等] (参考書)アルフレート・デーブリーン 『ベルリンアレキサンダー広場』(河出書房新社)ヴァルター・イェンス 『文学史に代えて』(紀伊國屋書店)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 河崎 靖

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金4 授業形態 特殊講義

題目 ドイツ語学・ゲルマン語学入門

[授業の概要・目的]印欧語の世界を視野に収めながら、ことばの普遍性・体系性を明らかにすることを目標とする。史的言語学の諸分野(音論、形態論、統語論等の諸領域)を対象に、言語体系の普遍的な法則性を探るべく、通時的考究を進める。比較言語学的な方法と併せて、言語の理論的考究による種々の成果を踏まえ、言語学の方法論上の問題についても考察する。言語体系の法則性・言語変化のメカニズムを探り、そのあり方を解明することを通して、言語の本質に迫る。

[授業計画と内容]言語学の諸分野(音論・形態論・統語論・意味論などの領域)を対象に、言語体系の普遍的な法則性を探るべく考究を進める。言語の理論的アプローチによる種々の成果を踏まえ、言語学の方法論上の問題についても考察する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点・小テスト・レポート等により総合的に判断する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 140: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 河崎 靖

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金4 授業形態 特殊講義

題目 ドイツ語・ゲルマン語概論

[授業の概要・目的]ドイツ語を中心にしてゲルマン諸言語を軸に、印欧語の世界を視野において、ことばの普遍性・体系性を明らかにすることを目標とする。

[授業計画と内容]多様性の背後に見え隠れする言語の普遍的特質を追求する。このようにして、言語体系の法則性・言語変化のメカニズムを探り、そのあり方を解明することを通して、言語の本質に迫る。

1~5. ゲルマン語学入門 6~10. ドイツ語学入門 11~13. ドイツ方言学 14~15. 個別言語学と一般言語学(まとめとして)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点・小レポートなど、総合的に判定する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 141: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 外国人教師 人間・環境学研究科 トラウデン,ディーター

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木3 授業形態 特殊講義

題目 Religion und Literatur I

[授業の概要・目的]In diesem Kurs sprechen wir anhand von Texten aus verschiedenen Gattungen und mehreren Jahrhunderten über das Verhältnis von Religion und Literatur in der westlichen, insbesondere der deutschen Kultur.

[授業計画と内容]Religion und Literatur sind in der westlichen Kultur eine so enge Symbiose eingegangen, dass sie geradezu untrennbar voneinander sind. Ohne ausreichende Kenntnisse der christlichen Religion lassen sich viele Werke der deutschen Literatur kaum verstehen. Thema dieses Kurses ist, welchen Einfluss religiöses Gedankengut auf die Literatur hatte und welchen Zwecken es in literarischen Werken dient. Im ersten Teil des Kurses werden Texte von den Anfängen der deutschen Literatur bis zum 18. Jahrhundert behandelt.

[履修要件]Es wird erwartet, dass die Studenten die Texte jeweils vor dem Unterricht gut vorbereiten.

[成績評価の方法・基準]Die Bewertung erfolgt auf der Grundlage der Unterrichtsbeteiligung.

[教科書]Alle nötigen Materialien werden im Kurs verteilt.

[参考書等] (参考書)Als Hilfsmittel sind Wörterbücher (auch elektronische) notwendig.

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 外国人教師 人間・環境学研究科 トラウデン,ディーター

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 特殊講義

題目 Religion und Literatur II

[授業の概要・目的]In diesem Kurs sprechen wir anhand von Texten aus verschiedenen Gattungen und mehreren Jahrhunderten über das Verhältnis von Religion und Literatur in der westlichen, insbesondere der deutschen Kultur.

[授業計画と内容]Religion und Literatur sind in der westlichen Kultur eine so enge Symbiose eingegangen, dass sie geradezu untrennbar voneinander sind. Ohne ausreichende Kenntnisse der christlichen Religion lassen sich viele Werke der deutschen Literatur kaum verstehen. Thema dieses Kurses ist, welchen Einfluss religiöses Gedankengut auf die Literatur hatte und welchen Zwecken es in literarischen Werken dient. Im zweiten Teil des Kurses werden Texte des 19. und 20. Jahrhunderts behandelt.

[履修要件]Es wird erwartet, dass die Studenten die Texte jeweils vor dem Unterricht gut vorbereiten.

[成績評価の方法・基準]Die Bewertung erfolgt auf der Grundlage der Unterrichtsbeteiligung.

[教科書]Alle nötigen Materialien werden im Kurs verteilt.

[参考書等] (参考書)Als Hilfsmittel sind Wörterbücher (auch elektronische) notwendig.

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 143: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 岡田 暁生

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 20世紀音楽とは何だったのか(1)

[授業の概要・目的]イギリスの歴史家ホブズボームのいうところの「短い」20世紀は、音楽史にも当てはまる。それは第一次大戦と前後して幕を開け、1970年前後のポストモダンの時代の始まりとともに、緩やかに別の時代へ移行していき、おそらくは1990年前後にほぼ終息した。従来アヴァンギャルド音楽の歴史としてのみ記述されることが多かった西洋音楽史の20世紀であるが、この授業ではそれを、従来の西洋音楽史の「アヴァンギャルド音楽」「アメリカ娯楽音楽」「クラシック音楽の演奏文化化」という三つの支流への分裂として眺める。それと同時にこの授業では、「現代」としての20世紀音楽が、「近代」としての19世紀音楽(これはクラシック音楽の全盛時代であり、またヨーロッパのブルジョワ階級によって担われた音楽であった)から、どの程度まで連続的な現象として眺められるべきか、つまり20世紀現代は結局19世紀近代を克服することができたのかできなかったのかという問題に、焦点を当てようと思う。

[授業計画と内容]予定しているのは以下のテーマであり、それぞれに3回程度の授業を充てる予定である。 ・ブルジョワ音楽文化としての近代クラシック:フランス革命から第一次大戦まで ・音楽史における第一次大戦の意味:クラシックの終焉とアヴァンギャルドの登場 ・アメリカ娯楽音楽文化を19世紀クラシックの延長上で考える ・亡命者の音楽 :ウィーン発ベルリン経由ハリウッド着・19世紀音楽はいつ終わるのか:リヒャルト・シュトラウスとシェーンベルク

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]レポートのみによる

[教科書]使用しない毎回レジメを配布する

[参考書等] (参考書)岡田暁生 『西洋音楽史』(中公新書)ホブズボーム 『極端な時代 上下』(三省堂)アレックス・ロス 『20世紀を語る音楽 上下』(みすず書房)そのほかにアドルノの『音楽社会学序説』及び『啓蒙の弁証法』及び『新音楽の哲学』には頻繁に言及する予定なので、ぜひとも一読されたい。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 144: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 岡田 暁生

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 20世紀音楽とは何だったのか(2)

[授業の概要・目的]イギリスの歴史家ホブズボームのいうところの「短い」20世紀は、音楽史にも当てはまる。それは第一次大戦と前後して幕を開け、1970年前後のポストモダンの時代の始まりとともに、緩やかに別の時代へ移行していき、おそらくは1990年前後にほぼ終息した。従来アヴァンギャルド音楽の歴史としてのみ記述されることが多かった西洋音楽史の20世紀であるが、この授業ではそれを、従来の西洋音楽史の「アヴァンギャルド音楽」「アメリカ娯楽音楽」「クラシック音楽の演奏文化化」という三つの支流への分裂として眺める。それと同時にこの授業では、「現代」としての20世紀音楽が、「近代」としての19世紀音楽(これはクラシック音楽の全盛時代であり、またヨーロッパのブルジョワ階級によって担われた音楽であった)から、どの程度まで連続的な現象として眺められるべきか、つまり20世紀現代は結局19世紀近代を克服することができたのかできなかったのかという問題に、焦点を当てようと思う。

[授業計画と内容]予定しているのは以下のテーマであり、それぞれに3回程度の授業を充てる予定である。 ・アドルノ『新音楽の哲学』とトーマス・マン『ファウストゥス博士』・「20世紀音楽の原理」としてのコラージュ ・モダニズムとアヴァンギャルドは何が違うのか ・ロマン派としての映画音楽、そしてクラシック・モダンの「映画音楽化」 ・「戦後」とアヴァンギャルドの黄金時代:トータル・セリーとモダン・ジャズと

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]レポートのみによる

[教科書]使用しない毎回レジメを配る予定

[参考書等] (参考書)岡田暁生 『西洋音楽史』(中公新書)ホブズボーム 『極端な時代 上下』(三省堂)アレックス・ロス 『20世紀を語る音楽 上下』(みすず書房)そのほかにアドルノの『音楽社会学序説』及び『啓蒙の弁証法』及び『新音楽の哲学』には頻繁に言及する予定なので、ぜひとも一読されたい。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 145: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(演習)German Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 川島 隆

配当学年 1回生以上 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水4 授業形態 演習

題目 ドイツの「フクシマ」報道

[授業の概要・目的] 2011年の東日本大震災における福島第一原発の事故は、ドイツで大きな注目を浴び、ひいてはドイツの脱原発政策にも影響を与えた。その際、ドイツのマスメディアが「フクシマ」に関する「過熱報道」を行い、それが脱原発の世論形成につながったとされる。 本授業では、震災直後に出されたドイツの新聞が、震災と原発事故、さらには脱原発の展望をめぐって実際にどのような観点から/どのような内容の報道が行われ、どのような反応を読者が見せていたかを検証する。

[授業計画と内容] 以下のテーマについて、基本的に輪読形式でドイツ語の新聞記事を読む。とくに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事を中心的に扱う。

●地震の被害●被災者の置かれた状況●原発事故の規模●放射能の脅威●脱原発の可能性と、コスト面での問題

なお、必要に応じて当該テーマの社会的・歴史的な背景を解説する。

[履修要件]ドイツ語の読解能力があること。

[成績評価の方法・基準]平常点のみで評価。

[教科書]授業中にコピーを配布。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(演習III)German Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 松村 朋彦

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金5 授業形態 演習

題目 ドイツ語学ドイツ文学の諸問題(1)

[授業の概要・目的]学生の研究発表と、それにもとづく出席者全員による討論を中心にして授業を進める。ドイツ語学ドイツ文学研究のさまざまなテーマや方法について理解を深めるとともに、研究発表とディスカッションの技法を学ぶ。

[授業計画と内容]前期の授業では、博士後期課程1回生と修士課程1回生に、前年度に提出した修士論文と卒業論文の内容について研究発表をしてもらう。また、博士後期課程2・3回生と修士課程2回生に、博士論文と修士論文に向けての中間報告をしてもらう。出席者は、少なくとも1度は発言すること。

[履修要件]ドイツ語学ドイツ文学専修の学生は、できるだけ出席すること。

[成績評価の方法・基準]平常点(授業への出席と参加)によって評価する。

[教科書]発表者が、ハンドアウトを作成して配布する。

[参考書等] (参考書)発表者が、必要に応じて紹介する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))発表者は、事前に予告篇を作成して、受講者に配布しておくこと。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。146

Page 147: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(演習III)German Language and Literature (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 松村 朋彦准教授 文学研究科 川島 隆

配当学年 1回生以上 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金5 授業形態 演習

題目 ドイツ語学ドイツ文学の諸問題(2)

[授業の概要・目的]学生の研究発表と、それにもとづく出席者全員による討論を中心にして授業を進める。ドイツ語学ドイツ文学研究のさまざまなテーマや方法について理解を深めるとともに、研究発表とディスカッションの技法を学ぶ。

[授業計画と内容]後期の授業では、修士課程2回生と学部4回生に、修士論文と卒業論文の中間発表をしてもらう。また、博士後期課程1~3回生、修士課程1回生、学部3回生に、博士論文、修士論文、卒業論文に向けての中間報告をしてもらう。出席者は、少なくとも1度は発言すること。

[履修要件]ドイツ語学ドイツ文学専修の学生は、できるだけ出席すること。

[成績評価の方法・基準]平常点(授業への出席と参加)によって評価する。

[教科書]発表者が、ハンドアウトを作成して配布する。

[参考書等] (参考書)発表者が、必要に応じて紹介する。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))発表者は、事前に予告篇を作成して、受講者に配布しておくこと。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。147

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Page 148: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(演習)German Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 松村 朋彦

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水3 授業形態 演習

題目 ファウストとドイツ精神史

[授業の概要・目的]悪魔と契約を結ぶことによって、無限の認識欲と活動欲をみたそうとしたファウストの物語は、近世以降のドイツ精神史をつらぬくモティーフの一つをなしている。このモティーフの展開を歴史的に概観することによって、ドイツ精神史への理解を深める。

[授業計画と内容]次の2篇の論考を読む。Gert Mattenklott: Faust. In: Etienne François/ Hagen Schulze(Hg.): Deutsche Erinnerungsorte. München 2001.Herfried Münkler: Der Pakt mit dem Teufel. Doktor Johann Georg Faust. In: Herfried Münkler: Die Deutschen und ihre Mythen. Berlin 2009.前者は、ピエール・ノラの『記憶の場』のドイツ版ともいうべき論文集『ドイツの記憶の場』に収録された、ベルリン自由大学のドイツ文学研究者ゲルト・マッテンクロットの論考であり、後者は、ドイツ人とその神話について論じた、ベルリン・フンボルト大学の政治学者ヘルフリート・ミュンクラーの近著のなかの一章である。

[履修要件]ドイツ語中級以上の語学力があること。

[成績評価の方法・基準]平常点(授業への出席と参加)によって評価する。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業は輪読形式で進めるので、必ず下調べしたうえで出席すること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。148

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授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(演習)German Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 松村 朋彦

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水3 授業形態 演習

題目 ファウスト文学の系譜

[授業の概要・目的]ファウスト伝説にもとづく文学作品は、民衆本『ファウスト博士』(1587)に始まり、18世紀には、レッシングやシュトゥルム・ウント・ドラングの作家たちをへて、ゲーテの『ファウスト』(1808/32)へと結実する。さらにこのテーマは、シャミッソー、グラッベ、レーナウ、ハイネといった19世紀の作家たちへと受けつがれ、20世紀には、トーマス・マンの『ファウスト博士』(1947)へといたる。こうした作品にそくして、ドイツ文学におけるファウスト・モティーフの変遷を跡づける。

[授業計画と内容]取り上げる予定の作品は次の通りだが、受講者の関心や希望によって変更することもある。Historia von D. Johann Fausten(1587)Lessing: D. FaustKlinger: Fausts Leben, Taten und Höllenfahrt(1794)Goethe: Faust I/II(1808/32)Chamisso:Peter Schlemihls wundersame Geschichte(1814)Grabbe: Don Juan und Faust(1829)Lenau: Faust(1836)Heine: Der Doktor Faust(1851)Mann: Doktor Faustus(1947)

[履修要件]ドイツ語中級以上の語学力があること。

[成績評価の方法・基準]平常点(授業への出席と参加)によって評価する。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業は輪読形式で進めるので、必ず下調べしたうえで出席すること。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。149

Page 150: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

ドイツ語学ドイツ文学(特殊講義)German Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 川島 隆

配当学年 1回生以上 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金3 授業形態 特殊講義

題目 ヨハンナ・シュピーリの生涯と作品

[授業の概要・目的]スイスのドイツ語作家ヨハンナ・シュピーリ(1827-1901)は、児童文学の古典『ハイジ』の作者としてのみ名を残している。しかし彼女は、チューリヒを拠点として活動しつつ、ドイツ各地(ブレーメン、ゴータ、シュトゥットガルト)で作品を刊行し、多くの国際的ベストセラーを世に問い、一時代を築いた作家である。スイス社会が急激に近代化を遂げた19世紀中盤から終盤にいたるまでの時期、リベラルな価値観と保守的な価値観がせめぎ合う中で、ヨハンナ・シュピーリは作家として思想形成した。その生涯と作品を追うことは、19世紀という時代の知のあり方を相対的に理解することにつながる。

[授業計画と内容]本授業では、ヨハンナ・シュピーリの伝記資料および作品を年代順に取り上げ、読んでいく。とくに「教育」に関連する話題を重視する。取り上げる予定のテーマは以下の通り。

●プロテスタント圏における敬虔主義の役割●リベラル派と保守派の対立●ダーフィト・シュトラウスの聖書学●19世紀の学校教育制度●女性の大学教育●「児童文学」の制度化●社会主義と文学

[履修要件]ドイツ語の読解能力があることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]平常点のみで評価。

[教科書]授業中にコピーを配布。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 151: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

〈英語学英米文学専修〉

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 若島 正

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火4 授業形態 特殊講義

題目 ナボコフの文学講義を読む

[授業の概要・目的]Vladimir Nabokovの文学講義を読むことによって、(1)文学作品を読むときの一つの方法を提供する(2)そこで扱われている作品の理解を深める(3)ナボコフの作品世界への導入とすることを授業の目的とする。

[授業計画と内容]ナボコフの文学講義の中から、Charles Dickens, Bleak House論と、Gustave Flaubert, Madame Bovary論の2つを読む。授業は演習形式として、あらかじめ発表当番を指名しておくので、当番は決められた範囲を読んできてメモを作成し、そのメモに従って発表を行う。授業はその発表をもとにした応答のかたちで進められる。進行予定は次のとおり。第1~3週:イントロダクション第4~9週:Dickens論第10~15週:Flaubert論

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点50%(発表2回)と期末のレポート50%(英文500語以上)を合わせて評価する。

[教科書]テキストはpdfファイル形式にして、受講者に一斉配信する。添付ファイルをダウンロードできるようなメールアドレスを登録すること。

[参考書等] (参考書)特になし。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 森 慎一郎

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火4 授業形態 特殊講義

題目 Ernest Hemingway, Men Without Womenを読む

[授業の概要・目的] 20世紀アメリカ文学の重要作家の一人、Ernest Hemingway (1899-1961)の短篇集Men Without Women (1927)を丹念に読みながら、散文彫琢の極致とも言われるHemingwayの文体についてあらためて考えてみたい。

[授業計画と内容] 1924年に小部数で出版された小文集in our time、これをもとに翌年発表された短篇集In Our Timeによって新たな文学の担い手として注目されたHemingwayが、傑作長篇The Sun Also Rises (1926)を書き上げたのち、その創作の絶頂期に発表した第二短篇集がMen Without Womenである("In Another Country," "Hills Like White Elephants," "The Killers"他所収)。  この授業では、言葉の選択、配置、句読点の打ち方といった細かな点にも最大限の注意を払いつつ、Men Without Women所収の短篇を一つずつ丁寧に検討していくことで、Hemingwayの文学世界に親しむと同時に、その独特の研ぎ澄まされた文章の味わいを多少とも感得できるようになることを目指したい。各回、1~2篇の短篇を扱うことにし、それぞれの作品について、受講者による発表をもとに授業を進める予定。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(授業への参加度)と学期末のレポートにより評価する。

[教科書]Ernest Hemingway 『Men Without Women』(Scribner)ISBN:978-0684825861

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))発表当番の回にかぎらず、毎回の綿密な予習と積極的な発言が求められる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。152

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 廣田 篤彦

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月4 授業形態 特殊講義

題目 The Faerie Queene研究

[授業の概要・目的]エリザベス朝文学を代表する詩人のひとりであるEdmund Spenser(c.1552-1599)の代表作The Faerie Queene(『妖精の女王』)(1590, 1596)の講読を通じて、エリザベス朝文学への理解を深めると共に、古典古代以来の文学的伝統をこの詩人がどのように自作の中で扱っているかを考察する。この長大なロマンス叙事詩の全てを扱うことは不可能であるので、第一巻、第二巻から、DuessaとAcrasiaという二人の魔女を扱った部分に焦点を当てる。

[授業計画と内容]以下の順序で授業を進める。1.西洋文学における魔女の伝統を以下の順に概観する。(各3週程度)(1)古典古代文学(2)ルネサンス人文主義(3)ルネサンス文学2.The Faerie Queeneにおける魔女の描き方について以下の順に、実際にテクストを精読しながら、その特質を検討する。(各10週程度)(1)第一巻におけるDuessa(2)第二巻におけるAcrasia3.まとめ

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]中間レポートと学年末レポートにより評価する。中間レポートを提出していなければ学年末レポートを提出しても成績はつかない。詳細については授業中に指示する。

[教科書]Edmund Spenser 『Edmund Spenser's Poetry』(W.W.Norton)ISBN:9780393962994(この版以外のThe Faerie Queeneのテクストを使用しても構わない。)

[参考書等] (参考書)適宜ハンドアウトを配布する。英文学作品以外は和訳または英訳を参照するので、英語以外の外国語の知識は必要としない。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))The Faerie Queeneは16世紀末に擬古文で書かれた作品であるので、英語は難しく、内容を理解するためには丹念に辞書を引くことが必要となる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。153

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 前川 玲子

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 特殊講義

題目 スタインベックの小説とその時代的・思想的背景

[授業の概要・目的]アメリカ人作家John Steinbeck (1902-1968)のIn Dubious Battle (1936)を精読し、その作品世界を時代的背景や階級、政治思想、ジェンダーの問題とも連動させながら読み解く。本書は、さまざまな解釈を可能にする作品である。一方で、1933年前後に多発したカルフォルニアの果樹園労働者ストライキをモデルにしたとされる本書は、1930年代にさかんであったプロレタリア文学の影響をうけた社会小説、あるいは政治小説として読まれてきた。他方、ミルトンの『失楽園』の一節からとったタイトル「疑わしき」(あるいは勝敗の定まらない)戦いを描く筆致には、善と悪の葛藤、人間の心のなかの葛藤、人間の意図と結果の曖昧性と両義性、知性主義と反知性主義の葛藤など多様なテーマが扱われており、1930年代という時代性を刻印された時代遅れの社会小説とは決していえない側面をもっている。簡潔な文章でカルフォルニアの自然と様々な立場の人物が描きこまれた本作品を、細部に注目して読み、学生がそれぞれの知見と関心を持ち寄って議論を重ねていくことが、この授業の目的である。最終的に、授業中に議論したテーマを各自の関心に合わせて発展させ、まとまった論文にまとめられるようにする。

[授業計画と内容]In Dubious Battle を英語原文でじっくり読んでいく。学生には、丹念な予習と、順番を決めての口頭発表を課す。かなり長い作品なので、学生は一週に30頁ほどのペースで読み進むことになる。著者の序文もいれると、このペースで、15週で完読することになろう。概説で書いたように、作品全体に流れるさまざまなテーマを連続してとりあげる。英語専修免許の単位に認定されている授業なので、英問英答を最初におこなって内容の理解チェックを行うが、授業は基本的に日本語ですすめる。留学生も日本人学生も発表や発言は、日本語でも英語でもよい。学生の発表、質問、解説、ディスカッションなどで授業を進める。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(授業出席3分の2以上、口頭発表、授業のディスカッションへの参加度)とレポート(英文ならA4用紙に5-6枚、日本文なら400字詰め原稿用紙で20枚程度)を総合的に評価する。

[教科書]John Steinbeck 『In Dubious Battle』(Penguin)

英語学英米文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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英語学英米文学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)

(関連URL)http://homepage3.nifty.com/iyeiri/students/index.htm(このウェブサイトを定期的にチェックしてください。)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 谷口 一美

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木2 授業形態 特殊講義

題目

[授業の概要・目的]この授業では、認知文法、構文文法の最新の動向を把握すると共に、得られた知見を受講者各自の研究テーマへと発展的に応用させることを目的とする。

[授業計画と内容]認知言語学の代表的な学術雑誌である Cognitive Linguistics や、近刊の論文集を中心とし、受講者各自の興味関心に応じ、英語論文を各回1本ずつ取り上げる。担当者が論文の概要を発表し、その内容について、全員でディスカッションを行う。論文の担当は、初回授業で割り当てる。1本の論文(20~30ページ程度)を1名ないし2名で担当する予定。

[履修要件]認知言語学の基礎知識を備えていることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]演習の担当およびディスカッションへの参加状況、学期末のレポートから、総合的に評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 157: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人間・環境学研究科 谷口 一美

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木2 授業形態 特殊講義

題目

[授業の概要・目的]この授業では、認知意味論を中心に取り扱い、メタファーやメトニミー、イディオムなど言語の意味拡張に関わる様々な現象を考察する。

[授業計画と内容]はじめに認知意味論の理論的発展と現在の動向を概要した後、具体的な事例研究を扱う英語論文を取り上げる。事例そのものは英語に限定せず、日本語はじめ様々な言語における意味的現象を考察する。受講者はその論文内容の発表を順に担当すること。その内容に基づき、受講者相互で議論を深めていく。

[履修要件]認知言語学の基礎知識を備えていることが望ましい。

[成績評価の方法・基準]演習の担当およびディスカッションへの参加状況、学期末のレポートから、総合的に評価する。

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 158: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 同志社大学 文学部 教授 林 以知郎

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 初期アメリカ文学研究

[授業の概要・目的]いわゆる大航海時代、コロンブスの新大陸探検報告に始まる「アメリカ」をめぐる文学・文化言説群を、ニューイングランド・ピューリタン時代を経て独立・建国期に至る時期を対象に辿ってみる文化史的考察の前半である。

[授業計画と内容]前期には、まず最初に「文化記号としてのコロンブス」という単元で、大航海時代に書き送られた探検報告を読む。ついで、「丘の上の街というヴィジョン」という単元で、ジョン・ウインスロップの説教を中心にピューリタン社会像とそこにはらまれた矛盾について考える。ついで、はらまれた矛盾ゆえに内部に喚起された異端の形成をアン・ハッチンソンを中心に考察する。最後に、ピューリタンたちが唯一受容しえた「文学的」ジャンルである詩を実際に読んでみる。それぞれの単元に3コマを配当して進めていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]学期末にレポートを課する。想定されるトピック群について参考例を示しておくので、受講生の関心に応じた選択が可能である。

[教科書]プリントした教材を用意する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する北アメリカについての歴史文脈について理解するために、簡便なものでいいので通史に目を通しておいてほしい。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 同志社大学 文学部 教授 林 以知郎

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 初期アメリカ文学研究

[授業の概要・目的]いわゆる大航海時代、コロンブスの新大陸探検報告に始まる「アメリカ」をめぐる文学・文化言説群を、ニューイングランド・ピューリタン時代を経て独立・建国期に至る時期を対象に辿ってみる文化史的考察の後半である。

[授業計画と内容]後期は、最初に「外なる他者との遭遇」という単元でネイティブ・アメリカンによる「捕囚譚」ジャンルを取り上げ、実際の捕囚体験記を読んでみる。ついで、「内なる他者との遭遇」として、1692年にSalemで起こった魔女現象を考察する。最後に、ベンジャミン・フランクリンをキー・フィギュアとして、文化史的に捉えたアメリカ独立と建国について考える。取り上げるテキストは「独立宣言」やフランクリン自伝となろう。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]学期末にレポートを課する。想定されるトピック群については参考例を示しておくので、受講生の関心に応じた選択が可能である。

[教科書]プリントした教材を用意する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))北アメリカについての歴史文脈について理解に努めてほしい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。159

Page 160: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 神戸大学          

大学院国際文化学研究科 教授 西谷 拓哉

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 英米小説研究と映画研究の接点(1)

[授業の概要・目的]小説と映画それぞれの表現媒体としての特質を対比し、小説を語ることで映画の、映画を語ることで小説のリテラシー、すなわち「精読の技術」を高めることを目指す。

[授業計画と内容]前期は映画研究の基本的な方法とテーマについて、各々複数回にわたり講述する。適宜、学生諸君からの発表も取り入れ、双方向的に理解を深めたい。 (1)映画の基本的単位と表現技法 a. frameb. shotc. scene/sequence(2)ジャンル映画 a. ミュージカルb. 戦争映画・西部劇c. 黒人映画d. サスペンス(3)映画研究の実例

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]以下を総合して評価する。・出席点    30%・小レポート  20%・期末レポート 50%

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))自宅等でビデオ、DVD等が視聴できる環境にあることが望ましい。レポート作成等でDVD等を購入したり借り出す場合の費用は各自で負担して下さい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。160

Page 161: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 神戸大学          

大学院国際文化学研究科 教授 西谷 拓哉

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火3 授業形態 特殊講義

題目 英米小説研究と映画研究の接点 (2)

[授業の概要・目的]小説と映画それぞれの表現媒体としての特質を対比し、小説を語ることで映画の、映画を語ることで小説のリテラシー、すなわち「精読の技術」を高めることを目指す。

[授業計画と内容]後期は小説と映像の関係について、各々複数回にわたり講述する。適宜、学生諸君からの発表も取り入れ、双方向的に理解を深めたい。とりあげる作品は英米の小説と映画が主体となる。

(1)小説と映画におけるナレーション (2)「小説にできること、映画にできないこと、そしてその逆」 (3)他の文学ジャンルと映画の関係 (4)アダプテーションの諸問題 (5)小説家自身による映画化 (6)比較研究の実例

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]以下を総合して評価する。 ・出席点    30% ・小レポート  20% ・期末レポート 50%

[教科書]プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))自宅等でビデオ、DVD等が視聴できる環境にあることが望ましい。 レポート作成等でDVD等を購入したり借り出す場合の費用は各自で負担して下さい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。161

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 同志社大学 文学部 准教授 藤井 光

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 現代アメリカ文学短篇を読む

[授業の概要・目的]現代アメリカ作家たちによる、未訳の短篇を読んでいく。授業内容は①アメリカ生まれの作家たち、②親の世代が移民である作家たち、③アメリカ以外の生まれである作家たち、の三つのグループに分け、各作品の精読とともに、複数の作家たちの感覚の差異や共通点などを探ることも試みたい。

[授業計画と内容]一人の作家の短篇に一週の授業を割く予定。取り上げる作家としては、上記のグループ別に①Brian Evenson, Wells Tower, Seth Fried, Steven Millhauser ②Rebecca Makkai, Paul Yoon, Tania James, Ana Menendez ③Aleksandar Hemon, Tea Obreht, E.C. Osondu, Miroslav Penkovを予定しているが、授業の進行に応じて変更する可能性もある。各回の授業では、何らかの形で発表を行ってもらった上でディスカッションを行う。また、すでに翻訳が紹介されている作家たちとの接点も探ってみたい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点70%(各作品について毎回提出するreview,発表およびディスカッションを評価する)、期末レポート30%(英文・和文どちらでも可)。レポートについては、作品の分析を基本とするが、複数の作品を横断する形式でも構わない。

[教科書]適宜プリントを配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))毎回の教材を精読のうえ授業に臨むこと。それ以外の情報については、初回時の授業で連絡先を配布する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。162

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 三重大学 教育学部 教授 西村 秀夫

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 古英語入門

[授業の概要・目的]この授業の目標は次の2点です。

(1)古英語の初歩から始めて代表的な散文作品が読みこなせるようになること(2)現代英語との関連性に注意を払い、現代英語のさまざまな言語現象に対する理解を深めること

[授業計画と内容] まず英語史を概観して古英語の特徴を把握し、続いて教科書の文法解説を参照しながら、聖書、年代記、アルフレッドの散文を読み進めて行きます。 「特殊講義」ですが、基本的には講読の形態で授業を行いますので、受講者には事前の準備が求められます。 古英語の多様な世界に親しむには、語形変化表やグロッサリーを丹念に調べる根気に加えて、豊かな想像力が必要です。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点およびレポートで評価します。評価方法も含めて、授業の進め方を第1回目に説明しますので、受講を考えている人は必ず出席してください。

[教科書]Bruce Mitchell and Fred C. Robinson 『A Guide to Old English 8th ed.』(WILEY-BLACKWELL)ISBN:978-0-470-67107-8

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))受講にあたっては入念な下調べが要求されます。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。163

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 三重大学 教育学部 教授 西村 秀夫

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 古英語入門

[授業の概要・目的] 前期に引き続き古英語を学びます。後期は、ウルフスタンの著作を中心に取り上げます。また、初期中英語との関連にも留意します。

[授業計画と内容] ウルフスタンが活動した時期の社会情勢について解説してから、Sermo Lupi Ad Anglosを読む予定です。 前期同様基本的には講読の形態で授業を行いますので、受講者には事前の準備が求められます。  古英語の多様な世界に親しむには、語形変化表やグロッサリーを丹念に調べる根気に加えて、豊かな想像力が必要です。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点およびレポートで評価します。

[教科書]Bruce Mitchell and Fred C. Robinson 『A Guide to Old English 8th ed.』(ILEY-BLACKWELL)ISBN:978-0-470-67107-8

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))受講にあたっては入念な下調べが要求されます。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。164

Page 165: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名大阪大学大学院 

文学研究科 教授 服部 典之

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 水2 授業形態 特殊講義

題目 フィールディング『ジョーゼフ・アンドルーズ』(1742)とイギリス初期小説研究

[授業の概要・目的]フィールディングの『ジョーゼフ・アンドルーズ』はComic Epic in Proseという方たちの小説で、英文学史に輝かしい1頁を飾る作品である。イギリス初期小説の中、およびイギリス小説全体の文脈の中にこの作品を位置付けると共に、そのおもしろさに迫りたい。

[授業計画と内容] リチャードソンの『パミラ』を諷刺する目的で書き始められた、フィールディングの『ジョーゼフ・アンドルーズ』である(パミラ・アンドルーズと姓が同じで滑稽なキャラクターが主人公)が、諷刺を超えて、Comic Epic in Proseとして、英文学史に輝かしい1頁を飾る作品となった。イギリス初期小説、およびイギリス小説全体の文脈の中にこの作品を位置付けると共に、そのおもしろさに迫りたい。 2011年度と2012年度に読んだリチャードソンの『パミラ』と比較する視点も盛り込みたい(未受講の方でも問題ありません)。1学期と2学期で半分ずつ、一年間で最後まで読み通す。頁数を授業数で割って、着実に読み取っていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]1学期2学期ともに、コメントペーパーにより日常点として評価に加えます。出席重視。1学期は試験、2学期はレポートを課し、日常点と総合して評価します。

[教科書]Henry Fielding 『Joseph Andrews and Shamela: The History of the Adventures of Joseph Andrews and of His Friend Mr. Abraham Adams and an Apology for the Life of Mrs. Shamela Andrews』(Oxford World's Classics)ISBN:ISBN-10: 0199536988  ISBN-13: 978-0199536986教科書は、受講する方は事前にアマゾン等で各自購入して下さい。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))講義なので受講生の発言は求めないが、各時間の最後にコメントペーパーを集めて、皆さんの意見を聞き質問に次の時間答えることでフィードバックを行う。英語で書かれた小説を原語で読むのが好きな学生の受講を期待します。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。165

Page 166: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名大阪大学大学院 

文学研究科 教授 服部 典之

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 水2 授業形態 特殊講義

題目 フィールディング『ジョーゼフ・アンドルーズ』(1742)とイギリス初期小説研究

[授業の概要・目的]フィールディングの『ジョーゼフ・アンドルーズ』はComic Epic in Proseという方たちの小説で、英文学史に輝かしい1頁を飾る作品である。イギリス初期小説の中、およびイギリス小説全体の文脈の中にこの作品を位置付けると共に、そのおもしろさに迫りたい。

[授業計画と内容]リチャードソンの『パミラ』を諷刺する目的で書き始められた、フィールディングの『ジョーゼフ・アンドルーズ』である(パミラ・アンドルーズと姓が同じで滑稽なキャラクターが主人公)が、諷刺を超えて、Comic Epic in Proseとして、英文学史に輝かしい1頁を飾る作品となった。イギリス初期小説、およびイギリス小説全体の文脈の中にこの作品を位置付けると共に、そのおもしろさに迫りたい。 2011年度と2012年度に読んだリチャードソンの『パミラ』と比較する視点も盛り込みたい(未受講の方でも問題ありません)。1学期と2学期で半分ずつ、一年間で最後まで読み通す。頁数を授業数で割って、着実に読み取っていく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]1学期2学期ともに、コメントペーパーにより日常点として評価に加えます。出席重視。1学期は試験、2学期はレポートを課し、日常点と総合して評価します。

[教科書]Henry Fielding 『Joseph Andrews and Shamela: The History of the Adventures of Joseph Andrews and of His Friend Mr. Abraham Adams and an Apology for the Life of Mrs. Shamela Andrews』(Oxford World's Classics)ISBN:ISBN-10: 0199536988  ISBN-13: 978-0199536986受講予定者は、各自、事前にアマゾン等で各購入して下さい。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))講義なので受講生の発言は求めないが、各時間の最後にコメントペーパーを集めて、皆さんの意見を聞き質問に次の時間答えることでフィードバックを行う。英語で書かれた小説を原語で読むのが好きな学生の受講を期待します。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。166

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 非常勤講師 マイケル・エドワード・ジャメンツ

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木1 授業形態 特殊講義

題目 Elementary Academic Writing in the Humanities

[授業の概要・目的]This course is designed to assist students who wish to refine their English writing skills, particularly those skills needed to compose advanced-level academic papers and to create polished essays and literary criticism.

[授業計画と内容]Each meeting of the class will be composed of three sessions during which various skills necessary for writing cogently in English will be addressed. Each class will open with a warm-up session devoted to practical exercises that are designed to review the basic grammar and usage required for effective writing.

In the second session of each class, the instructor will introduce a brief reading pertinent to the goals of the class. These readings will generally be excerpts of film or literary criticism, or newspaper columns and reviews concerned with language, writing and the arts. Students will be asked to read, analyze, and discuss these examples in class. These readings will serve as models for later student efforts and will provide students an opportunity to examine how sophisticated arguments are structured and facts are presented. The third portion of the class will operate as a workshop for honing writing skills. Students will spend this final period on writing exercises. Students will be assigned specific writing tasks each week. Students may, however, choose to work on revising previously completed writing or works in progress in place of the topics assigned by the instructor.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Students will be evaluated on the degree of participation in in-class assignments (40%) and quality of additional written work (60%).

[教科書]使用しないStudents are not required to purchase a textbook for the course. The instructor will provide materials on a weekly basis.

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 非常勤講師 マイケル・エドワード・ジャメンツ

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木1 授業形態 特殊講義

題目 Advanced Academic Writing in the Humanities

[授業の概要・目的]This course is designed to assist students who wish to further refine their English writing skills, particularly those skills needed to compose advanced-level academic papers and to create polished essays and literary criticism.

[授業計画と内容]This course is intended primarily for students who have previously composed academic papers in English and wish to polish their early work or to embark on new writing projects. The structure of individual class sessions will resemble those in the spring elementary course. Each meeting of the class will be composed of three sessions during which techniques required for writing cogently in English will be addressed. The first portion of the class will begin with a session devoted to reading and analysis of a superior example of writing by a well-known author. These readings will serve as models for student efforts and will provide students an opportunity to examine how sophisticated arguments are structured and facts are presented.

The second portion will focus on building appropriate vocabulary for academic writing in the humanities and distinguishing levels of formality in written language.

The third portion of the class will operate as a workshop for honing writing skills. Students will spend this final period on writing projects of their own choosing. Students will receive individual guidance on revising and editing previously submitted passages of their writing.

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]Students will be evaluated on the degree of participation in in-class assignments (40%) and quality of additional written work (60%).

[教科書]使用しないStudents are not required to purchase a textbook for the course. The instructor will provide materials on a weekly basis.

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 関西学院大学 文学部 教授 Gallimore, Daniel

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月3 授業形態 特殊講義

題目 Reading Contemporary British Poetry: Philip Larkin (1922-85)

[授業の概要・目的]This course introduces students to the greatest of post-war British poets, Philip Larkin. Although Larkin published relatively few poems during his lifetime, he was a writer of remarkable technical skill and emotional range, covering such topics as the possibility of love in the modern world, work, sense of place, solitude and his own mortality. A highly idiosyncratic and yet accessible poet, he challenges many of the assumptions of our age.

Ideally, students will acquire an understanding of Larkin's typical themes and techniques, and more generally skills for reading any kind of poetry.

[授業計画と内容]The course is organized thematically as follows, covering most of Larkin's major poems.

Spring

1. course introduction: 'This Be The Verse' and Larkin's life2. Larkin's voice: 'The Trees' and 'For Sidney Bechet'3. work: 'Toads' and 'Toads Revisited'4. mid-term assignment (spring): 'A Study of Reading Habits' and 'Solar'5. marriage: 'The Whitsun Weddings' and 'Self's the Man'6. place: 'Here' and 'To the Sea'7. the past: 'An Arundel Tomb', 'MCMXIV', and 'I Remember, I Remember'

Autumn

8. looking within: 'Show Saturday', 'High Windows', and 'Ambulances'9. other people: 'Mr Bleaney', 'Livings', and 'Vers de Societe'10. growing up: 'Money', 'Send No Money', and 'Annus Mirabilis'11. writing about Larkin (autumn mid-term assessment): 'Dockery and Son', 'Aubade', and 'Sad Steps'12. love and lust: 'Love', 'Love Again', 'Deceptions', and 'Dublinesque'13. 'not untrue and not unkind': 'Talking in Bed', 'Afternoons'14. Larkin criticism15. final assessments: 3,000 word thematic essays (spring and autumn)

[履修要件]This course is suited for 3rd and 4th year undergraduates with advanced reading skills, as well as postgraduate students.

Students who are absent during the autumn semester due to participation in international exchange programmes may receive a grade for the whole course by submitting a selection of written work to be discussed beforehand with myself.

英語学英米文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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Page 170: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

英語学英米文学(特殊講義)(2)

[成績評価の方法・基準]The course runs through the two semesters, and is assessed as follows:

25% - class attendance (minimum two-thirds required)25% - mid-term assessments (class presentation in May and short essay in November)50% - final essays in July and January on choice of thematic questions (3,000 words in English)

In principle, I will correct the English of all work received.

[教科書]ed. Martin Amis 『Philip Larkin Poems』(Faber and Faber)ISBN:978-0571258109(The only selection of Larkin's poetry available, edited by the son of Philip Larkin's friend, the novelist Sir Kingsley Amis, and himself a popular novelist.)

[参考書等] (参考書)Given Larkin's popularity as a poet for teaching in secondary schools and universities, there is an ever increasing amount of material available on the internet, as well as a study stream of critical studies.

A useful place to start is the web site of the Philip Larkin Society, www.philiplarkin.com.

In Japanese, you might want also to look at the following:

児玉実用等訳、『フィリップ・ラ―キン詩集』、国文社、1988櫻井正一郎、『イギリスに捧げた歌:フィリップ・ラ―キンを読む』、臨川書店、1995高野正夫、『フィリップ・ラ―キンの世界:「言葉よりも」愛を』、国文社、2008

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))The course is primarily a reading course, conducted in English.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 171: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 関西学院大学 文学部 教授 Gallimore, Daniel

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月3 授業形態 特殊講義

題目 Reading Contemporary British Poetry: Philip Larkin (1922-85)

[授業の概要・目的]This course introduces students to the greatest of post-war British poets, Philip Larkin. Although Larkin published relatively few poems during his lifetime, he was a writer of remarkable technical skill and emotional range, covering such topics as the possibility of love in the modern world, work, sense of place, solitude and his own mortality. A highly idiosyncratic and yet accessible poet, he challenges many of the assumptions of our age.

Ideally, students will acquire an understanding of Larkin's typical themes and techniques, and more generally skills for reading any kind of poetry.

[授業計画と内容]The course is organized thematically as follows, covering most of Larkin's major poems.

Spring

1. course introduction: 'This Be The Verse' and Larkin's life2. Larkin's voice: 'The Trees' and 'For Sidney Bechet'3. work: 'Toads' and 'Toads Revisited'4. mid-term assignment (spring): 'A Study of Reading Habits' and 'Solar'5. marriage: 'The Whitsun Weddings' and 'Self's the Man'6. place: 'Here' and 'To the Sea'7. the past: 'An Arundel Tomb', 'MCMXIV', and 'I Remember, I Remember'

Autumn

8. looking within: 'Show Saturday', 'High Windows', and 'Ambulances'9. other people: 'Mr Bleaney', 'Livings', and 'Vers de Societe'10. growing up: 'Money', 'Send No Money', and 'Annus Mirabilis'11. writing about Larkin (autumn mid-term assessment): 'Dockery and Son', 'Aubade', and 'Sad Steps'12. love and lust: 'Love', 'Love Again', 'Deceptions', and 'Dublinesque'13. 'not untrue and not unkind': 'Talking in Bed', 'Afternoons'14. Larkin criticism15. final assessments: 3,000 word thematic essays (spring and autumn)

[履修要件]This course is suited for 3rd and 4th year undergraduates with advanced reading skills, as well as postgraduate students.

Students who are absent during the autumn semester due to participation in international exchange programmes may receive a grade for the whole course by submitting a selection of written work to be discussed beforehand with myself.

英語学英米文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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Page 172: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

英語学英米文学(特殊講義)(2)

[成績評価の方法・基準]The course runs through the two semesters, and is assessed as follows:

25% - class attendance (minimum two-thirds required)25% - mid-term assessments (class presentation in May and short essay in November)50% - final essays in July and January on choice of thematic questions (3,000 words in English)

In principle, I will correct the English of all work received.

[教科書]ed. Martin Amis 『Philip Larkin Poems』(Faber and Faber)ISBN:978-0571258109(The only selection of Larkin's poetry available, edited by the son of Philip Larkin's friend, the novelist Sir Kingsley Amis, and himself a popular novelist.)

[参考書等] (参考書)Given Larkin's popularity as a poet for teaching in secondary schools and universities, there is an ever increasing amount of material available on the internet, as well as a study stream of critical studies.

A useful place to start is the web site of the Philip Larkin Society, www.philiplarkin.com.

In Japanese, you might want also to look at the following:

児玉実用等訳、『フィリップ・ラ―キン詩集』、国文社、1988櫻井正一郎、『イギリスに捧げた歌:フィリップ・ラ―キンを読む』、臨川書店、1995高野正夫、『フィリップ・ラ―キンの世界:「言葉よりも」愛を』、国文社、2008

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))The course is primarily a reading course, conducted in English.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 173: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 名古屋大学          

大学院国際言語文化研究科 教授 長畑 明利

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 エズラ・パウンド入門

[授業の概要・目的]20世紀前半に英語圏のモダニズム文学を牽引し、その後のアメリカ詩に多大な影響を与えた詩人エズラ・パウンドの生涯をたどり、その詩を読む。パウンドはキャリアの長い詩人だが、授業の中心は1908~1920年のロンドン時代に置き、この時期に彼が行った種々の試みについて学ぶとともに、その文学史的意義について考察する。ただし、後年のファシズム関与など、問題の多い彼の思想と行動にも触れる。パウンドの詩は難解なものも多いが、この授業では比較的読みやすいものを選ぶ。あわせて、パウンドと関係の深い H. D.(Hilda Doolittle)と T. S. Eliot にも触れる。

[授業計画と内容]授業では各回以下の項目を扱う予定だが、変更する場合もある。

1. パウンドとその評価2. パウンドとアメリカ3. パウンドとトルバドゥール4. イマジズムとヴォーティシズム5. H.D.6. パウンドと漢詩7. パウンドと能8. Hugh Selwyn Mauberley9. T. S. Eliot10~11. The Cantos12. パウンドと儒教13. パウンドと経済14. パウンドとファシズム15. ディスカッション

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]position paper(2点を予定)と final paper(1点)による。

[教科書]Ezra Pound 『New Selected Poems and Translations』(New Directions)ISBN:978-0811217330(教科書に収録された作品の一部を読む。教科書に収録されていない作品についてはプリントを配布する。)

[参考書等] (参考書)城戸朱理(訳編) 『パウンド詩集』(思潮社)ISBN:978-4783725107

英語学英米文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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Page 174: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

英語学英米文学(特殊講義)(2)

児玉実英・土岐恒二(監修) 『記憶の宿る場所――エズラ・パウンドと20世紀の詩』(思潮社)ISBN:978-4783728634富山英俊(編) 『アメリカン・モダニズム――パウンド、エリオット、ウィリアムズ、スティーヴンズ』(せりか書房)ISBN:978-4796702386新倉俊一(編訳) 『エズラ・パウンド詩集』(小沢書店)ISBN:978-4755140020((絶版だが、図書館にあり。)) 『『ユリイカ』1972年11月号(特集エズラ・パウンド)』(青土社)((図書館にあり。))その他は授業中に紹介する。また、授業用ウェブサイトに掲載する。

(関連URL)http://www.poets.org/poet.php/prmPID/161((Poets.org サイトの Ezra Pound のページ。詩テクスト、エッセイを掲載。))http://www.poetryfoundation.org/bio/ezra-pound((Poetry Foundation サイトの Ezra Pound のページ。参考文献リストあり。))http://www.english.illinois.edu/maps/poets/m_r/pound/pound.htm((Modern American Poetry サイトの Ezra Pound のページ。研究書等の抜粋多数。))http://writing.upenn.edu/pennsound/x/Pound.php((Penn Sound サイトの Ezra Pound のページ。朗読ファイル多数あり。))http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures13/kyoto-u-pound.html((当授業用特設ページ。新年度になってから運用。))

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))注意事項1. 授業は講義を中心とするが、詩については参加者に和訳もしくは細部についてコメントしてもらう予定。2. position paper は授業中に時間を取るので、その間に書いてもらう予定。final paper は後日提出してもらう。3. 4月までに授業用ウェブサイトを作成し、授業で扱う詩のリストなどを掲載する予定である。URL は次の通り。http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures13/kyoto-u-pound.html 4. 前もって、"A Pact"、"In a Station of the Metro"、"The River-Merchant's Wife: A Letter" などを読んでおくとよい。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 175: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(特殊講義)English and American Literature (Special Lectures) 担当者氏名 グラスゴー大学 上級講師 Jennifer Smith

配当学年 全回生 単位数 1 開講期 前期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 World Englishes: Evolution and Development Across Time and Space

[授業の概要・目的]This course investigates a diverse range of varieties of English worldwide, from RP in the UK to Jamaican Creole in the West Indies. We trace the roots of these varieties during the colonial period from their origins in the British Isles and subsequent linguistic development in their new socio-cultural environment.The objectives of the course are:1.To describe the socio-historical context of the spread of English worldwide.2.To provide an overview of the main varieties of English spoken in the world today.3.To evaluate attitudes towards different varieties, and the causes of these attitudes.4.To compare and contrast a number of linguistic features in the varieties studied.5.To enable students to investigate one variety of English, including a descriptive account of the socio-historical context in which it arose and its subsequent linguistic development.

[授業計画と内容]The course consists of ten 90 minute sessions, 2 sessions per day over 5 days. The sessions will be a mix of lectures and more task-oriented workshops.

Day 1: The Roots of English: Varieties of English in the British IslesDay 2: Pidgins and CreolesDay 3: English in the Inner CircleDay 4: English in the Outer and Expanding CircleDay 5: Group presentations: a case study of a variety of English

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]40%: contribution in class60%: essay

[教科書]Materials will be distributed in class.

[参考書等] (参考書)Braj B. Kachru, Yamuna Kachru, Cecil L. 『The Handbook of World Englishes』(Wiley-Blackwell)ISBN:ISBN-10: 1405188316/ISBN-13: 978-1405188319

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))This course requires participation of the students in task-based workshops. They will also be required to work in a group to present to other members of the class a case study of a variety of English.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。175

Page 176: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(演習)English and American Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 若島 正

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水4 授業形態 演習

題目 Vladimir Nabokov, Pnin精読

[授業の概要・目的]20世紀に屹立する多言語作家Vladimir Nabokovがアメリカに渡ってから英語で書いた短めの長篇Pnin(1957)を精読する。この作品は、難解で知られるナボコフの作品群に挑戦するときには絶好の入門篇にもなるものなので、テキストの精読だけではなく、ナボコフの作品世界全般の知識を獲得することも授業の目的としたい。

[授業計画と内容]前期のうちは、ナボコフの文章に慣れるため、ゆっくり精読する方式をとる。全体は7章で構成されているが、そのうち第2章までを前期で終える。後期には、残りの第3章から第7章までを読むことにして、1回で読む分量を増やし、あらかじめ決められた当番による発表の形式を用いる。最終的には、通年でこの長篇小説を最後まで通読する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]学年末のレポート(英文1500語程度)のみで判定する。

[教科書]Vladimir Nabokov 『Pnin』(Vintage)ISBN:978-0679723417

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))テキストを精読することが基本になる演習なので、予習には相当の時間が必要となる。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。176

Page 177: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(演習)English and American Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 佐々木 徹

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金3 授業形態 演習

題目 『The Mill on the Floss』精読

[授業の概要・目的]この授業の目的は文学テクスト(イギリスの長編小説)の精密な読解能力を高めることにある。辞書を丁寧に引き、原文の一字一句も疎かにしない姿勢と共に、作品の背後にある社会に関しても理解を深めようとする態度を培う。

[授業計画と内容]George Eliot (1819-80)は19世紀英国を代表する著名な作家であり、The Mill on the Floss (1860)は自伝的な内容を持つリアリズム小説の傑作である。ペーパーバックで500ページに及ぶ長編だが、これを1年で通読する。そのためには当然ながら1回の授業で相当な分量を読みこなすことが必要になってくる。慣れるまでは毎回3ページ程度のペースで進み、これを4回ほど行った後は、1回の授業でカバーする分量を15ページ程度に増やす。その際授業時間内で精読するのはやはり3ページほどで、残りのページについては質問を受け、適宜解説を加えることとする。夏休みの間にある程度各自で読み進んでもらうことになるだろう。できれば、作品を読了した後、批評文献にも目を通したい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点および年度末レポートで評価する。

[教科書]George Eliot 『The Mill on the Floss』(Norton)ISBN:978-0393963328

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))授業の目的はあくまでも精読であるから、毎回の授業のためには徹底的に辞書を引く、入念な予習が必要である。また、授業時間中に扱えない箇所については各自で読み進めることが求められる。オフィスアワーは月曜14:15~15:15。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。177

Page 178: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(演習)English and American Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 家入 葉子

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金4 授業形態 演習

題目 英語史研究の方法

[授業の概要・目的] 具体的な研究を通じて、英語史研究の方法を学びます。また、授業を通して、資料収集の方法、データ整理の方法、論文の作成方法など、研究に必要な手法を習得します。

[授業計画と内容] 授業は、以下のような作業の組み合わせにより行います。・教科書として指定した English Historical Sociolinguistcs を講読する。・実際に学術雑誌に公刊された論文を読み、その問題点を指摘するとともに、学術的にどのような貢献がなされているかを議論する。(否定的な批判をするだけでなく、自分が同じテーマで論文を書く場合を想定した建設的な議論を行う。)・教科書や論文の中で取り上げられたテーマの中からトピックを選び、ミニリサーチを行う。・それぞれの研究テーマにしたがって、研究計画を作成し、その計画に沿って研究を進める。・必要に応じて、参考図書を講読する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準] 授業への貢献度およびレポートにより総合的に評価します。最初の授業でガイダンスを行いますので、受講者は必ず出席するようにしてください。出席できない場合は、事前に連絡を取ってください。

[教科書]Robert McColl Millar 『English Historical Sociolinguistics』(Edinburgh University Press)ISBN:978-0-7486-4180-2

[参考書等] (参考書)授業中に紹介するhttp://homepage3.nifty.com/iyeiri/students/chaucer.htm にも参考情報があります。

(関連URL)http://homepage3.nifty.com/iyeiri/students/index.htm(このウェブサイトを定期的にチェックしてください。)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)) メールアドレスは、http://homepage3.nifty.com/iyeiri/students/index.htmにあります。必要な場合は、メールでご連絡ください。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。178

Page 179: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(演習)English and American Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 廣田 篤彦

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 月1 授業形態 演習

題目 The Merry Wives of Windsor精読

[授業の概要・目的]William Shakespeare, The Merry Wives of Windsorの精読を通じて、エリザベス朝演劇の特質について理解を深める。

[授業計画と内容]The Merry Wives of Windsorはシェイクスピアの喜劇の一つであるが、既に書かれた歴史劇の登場人物であるFalstaffを主役に据える一方、エリザベス朝のウィンザーを舞台とする同時代性を有している点で特異な作品である。圧倒的な存在感を示すFalstaffと、彼に劣らない強い印象を与えるウィンザーの女房達の駆け引きは多くの観客を魅了してきた。本演習ではテクストの一字一句にこだわりながらこの作品を精読することで内容を正確に理解した上で、この喜劇における男女関係の諸問題についてエリザベス朝文化の文脈において考察する。毎回の授業では予め担当者を決めた上で100-150行程度講読する予定である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]授業における平常点により評価する。

[教科書]William Shakespeare, ed. Giorgio Melchiori 『The Merry Wives of Windsor(Arden Shakespeare 3rd Series)』(Thomas Nelson and Sons)ISBN:9781904271123

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))シェイクスピアの演劇テクストを理解するためにはOxford English Dictionaryを常時参照しながら読んでいくことが必要であり、毎週の進度の目安である100-150行を読み進めるためには相当な時間をかけた予習が要求される。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。179

Page 180: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

英語学英米文学(演習)English and American Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 森 慎一郎

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火2 授業形態 演習

題目 Henry James, The Bostoniansを読む

[授業の概要・目的]Henry James (1843-1916)の長篇小説The Bostonians (1886)の精読を通じて、文学テクストの読解能力を高めることを目指す。

[授業計画と内容]1870年代のボストンで展開する複雑な男女の三角関係を描いたThe Bostonians (1886)は、アメリカを舞台にしたJamesの長篇小説としては有数の傑作と評される一方で、James作品の中で最も「政治的」な小説として異彩を放ってもいる。この小説を、授業参加者間で意見を出し合いながら、丹念に妥協なく読み進めていく。複雑精緻な文章で知られる作家の作品であるから、一回の授業で精読できる分量は多くて3ページ程度だと思われる。とはいえ、ペーパーバック版で350ページほどのこの長篇小説を一年で読了したいと考えているので、部分的に発表形式を織り交ぜるなどして(担当者には担当範囲の簡単な解説、問題点の指摘、その回に精読する箇所の指定などを求める予定)進度を調整したい。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と学年末のレポートにより評価する。

[教科書]Henry James 『The Bostonians』(Penguin)ISBN:978-0140437669

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 181: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

〈フランス語学フランス文学専修〉

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 田口 紀子

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水4 授業形態 特殊講義

題目 歴史小説から写実主義小説へ:バルザックの場合

[授業の概要・目的]1820年代のフランスにおける歴史小説の流行から世紀前半の写実主義小説の興隆へのひとつの道筋をバルザックにおいて検証する。1829年に歴史小説『ふくろう党』を発表したバルザックは、すぐそれに続いて『アデュー』『シャベール大佐』というナポレオン戦争をプロットの鍵とする2作品を創作した。30年代から本格的に執筆が始まる『人間喜劇』の、同時代的かつ写実的ヴィジョンへの架け橋とされるこの2作品を読みながら、描写の手法とスペクタクル的要素、記憶のテーマ化、ロマン主義からの乖離、当時の歴史観の影響などを手がかりに、フランスレアリスム小説の生成についての理解を深める。

[授業計画と内容]授業では以下のテーマを取り上げる。 ①1820年代のフランスでの歴史小説の流行とその背景②ロマン主義運動と当時の演劇的状況③『アデュー』『シャベール大佐』のテクストの批判的講読④『人間喜劇』作品における歴史叙述との比較①と②、④はそれぞれ2~3回を当て、③を中心に授業を行う。必要に応じて、批評や歴史書のテクストも参照する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点と年度末のレポート

[教科書]授業中に指示する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。181

Page 182: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 増田 眞

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月4 授業形態 特殊講義

題目 ディドロ研究―『ダランベールの夢』を中心に―

[授業の概要・目的]2013年はディドロ(Denis Diderot, 1713-1784)の生誕300周年に当たる。今年度はそれを機に、ディドロの主要な作品2編を選んで取り上げる。前期は『ダランベールの夢』を読み、ディドロの自然観や人間論を考察するとともに、作品としての特質をも分析する。この作品だけでなく、ディドロの思想や、同時代の思想的文脈にもできるだけ言及したい。

[授業計画と内容]単なる訳読ではなく、原文についての注釈や分析もできるだけ加えながら授業を進めたい。授業中は受講者にも原文の分析、コメントなどに参加してもらいたい。

[履修要件]中級程度のフランス語読解力があることが望ましい。(それ以上に、フランス語の原文を自分で読むという心構えが必要。)

[成績評価の方法・基準]平常点とレポート。

[教科書]開講時に指示する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 183: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 増田 眞

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月4 授業形態 特殊講義

題目 ディドロ研究―『ラモーの甥』を中心に―

[授業の概要・目的]前期に引き続いて、ディドロの作品を研究する。後期はその小説作品の代表作として知られる『ラモーの甥』を取り上げ、そのさまざまな側面を分析、考察する。今まで多くの解釈が提起されてきた作品でもあり、できればそのいくつかにも触れたい。ディドロばかりでなく、18世紀フランス文学を知る上でも必須の作品であるが、内容的にも、形式面でも多くの問題を喚起するものである。

[授業計画と内容]単なる訳読にとどまらず、できるだけ原文に注釈や分析を加えながら授業を進める予定。受講者には、なるべく発表などの形でその作業に参加してもらいたい。

[履修要件]中級程度のフランス語読解力があることが望ましい。(それ以上に、フランス語の原文を自分で読むという心構えが必要。)

[成績評価の方法・基準]平常点とレポート。

[教科書]開講時に指示する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 184: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 永盛 克也

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 月3 授業形態 特殊講義

題目 フランス17世紀文学における修辞的文彩

[授業の概要・目的]フランス17世紀文学を深部で規定している修辞学(レトリック)の主要概念をふまえた上で、特に文体に関わる文彩 figures について理解を深める。

[授業計画と内容]以下のような問題について、それぞれ2~3週の授業をする予定である。

17世紀フランス文学における修辞学の重要性 修辞学と詩学(ポエティック) 修辞的文彩について 詩における修辞的文彩 演劇における修辞的文彩 散文における修辞的文彩

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]授業での発表および期末レポート

[教科書]プリント等を配布する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 185: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 永盛 克也

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月3 授業形態 特殊講義

題目 ラシーヌ『バジャゼ』研究

[授業の概要・目的]フランス古典悲劇を代表する作家ラシーヌJean Racine (1639-1699) が唯一近代史を題材として創作した『バジャゼ』(Bajazet, 1672) を取り上げ、17世紀悲劇と歴史の関係、また悲劇と小説ジャンルの関係について考察する。

[授業計画と内容]以下のような問題について、それぞれ 1~3週の授業をする予定である。

17世紀悲劇と歴史的主題 17世紀悲劇におけるトルコの主題 『バジャゼ』の創作経緯、初演、受容 『バジャゼ』の劇作術 『バジャゼ』における小説的要素(le romanesque) 『バジャゼ』序文の分析 ラシーヌ作品における『バジャゼ』の位置

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]授業における発表と期末レポート

[教科書]プリント等を配布する

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 186: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木3 授業形態 特殊講義

題目 La nouvelle en France, XVIe-XXe siecles

[授業の概要・目的]"C’est a son art d’etre bref que le maitre se reconnait." Au-dela de la vanite des definitions, qui echouent toujours a embrasser l’extraordinaire diversite d’une pratique du recit de fiction universellement distribuee dans le temps et l’espace, ce mot de Goethe atteint peut-etre la valeur cardinale de la forme litteraire de la nouvelle : ecrire une nouvelle est affaire d’energie et de virtuosite. Mais il y a la bien plus qu’un tour de force : c’est aussi une discipline qui demande de savoir aller a l’essentiel, tout en exaltant le plaisir du recit ainsi que sa necessite vitale. La jouissance de raconter des histoires, le bonheur qu’elles procurent et les solutions qu’elles apportent aux crises de l’existence, sont bien souvent la raison d’etre de la floraison et de la composition des recueils, ou de l’insertion de breves fictions dans un cadre narratif plus ample. Ce sont ces bonheurs que nous gouterons, dans une selection personnelle de nouvelles francaises du XVIe au XXe siecles, de Marguerite de Navarre ("L’Heptameron"), a Jean-Paul Sartre ("Le Mur") et aux ecrivains contemporains, en passant par Merimee et Maupassant.

[授業計画と内容]Ce cours est concu pour former les etudiants aux methodes du commentaire de texte litteraire, et de l'etude d'une oeuvre complete a travers ses themes, sa structure, ses enjeux esthetiques, ideologiques, philosophiques. A cette fin, des exercices ecrits et des exposes oraux seront regulierement proposes, sur le modele des presentations faites par le professeur.

[履修要件]Ce cours est ouvert aux etudiants de tous niveaux et de toutes specialites. De solides competences de lecture en francais, ainsi qu'un interet prononce pour les etudes litteraires, sont cependant souhaitables.

[成績評価の方法・基準]Une evaluation globale sera tiree de l'ensemble des travaux demandes aux eutdiants. Chacun d'entre eux devra presenter un expose pendant le semestre. Au terme du semestre, une composition longue sera demandee : les etudiants auront le choix entre le commentaire d'un extrait determine par leurs soins, et une dissertation sur l'oeuvre dont le theme sera discute avec le professeur.

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence fixe, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous avec lui.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the special French graphic signs. I apologize about this regettable fact.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。186

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木3 授業形態 特殊講義

題目 Francis Ponge, Le parti pris des choses et autres textes

[授業の概要・目的]"Je propose a chacun un voyage dans l’epaisseur des choses…" Cette phrase de Francis Ponge (1899-1988) resume bien l’originalite et la seduction de son oeuvre poetique. Chacun des mots simples qui la composent correspond a un trait caracteristique de son ecriture. "Les choses" : Ponge offre une existence poetique aux objets les plus humbles qui forment le decor anodin de notre quotidien, le cageot, le savon, le verre d’eau… "L’epaisseur" : les descriptions minutieuses et insolites qu’il leur applique leur restituent leur part du mystere ontologique et reveillent l’antique fonction de la po&#233;sie et de la philosophie, qui sont soeurs parce qu’elles sont toutes deux "filles de l’etonnement", disaient les Grecs. "Un voyage" : depassant l’observation la plus attentive soit-elle, Ponge se dote d’une prise plus ferme sur ces objets opaques et glissants, en explorant leur inscription dans le langage ; convoquant l’etymologie, manipulant la matiere verbale, il parcourt en tous sens l’espace infini qui separe les mots et les choses. "Je propose a chacun" : ce qui confere a la poesie de Ponge tout son attrait, c’est que ces petits traites sont semes d’ironie et de malice, et que la legerete ludique y predomine, faisant de l’objet un "objeu".

[授業計画と内容]Ce cours est concu pour former les etudiants aux methodes du commentaire de texte litteraire. A cette fin, des exercices ecrits et des exposes oraux seront regulierement proposes, sur le modele des presentations faites par le professeur.

[履修要件]Ce cours est ouvert aux etudiants de tous niveaux et de toutes specialites. De solides competences de lecture en francais, ainsi qu'un interet prononce pour les etudes litteraires, sont cependant souhaitables.

[成績評価の方法・基準]Une evaluation globale sera tiree de l'ensemble des travaux demandes aux etudiants. Chacun d'entre eux devra presenter un expose pendant le semestre. Au terme du semestre, une composition longue sera demandee : les etudiants devront commenter un texte qu'ils auront choisi avec l'aide du professeur.

[教科書]pas de commentaire

[参考書等] (参考書)pas de commentaire

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence fixe, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous avec lui.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the special French graphic signs. I apologize about this regettable fact.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。187

Page 188: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人文科学研究所 大浦 康介

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水5 授業形態 特殊講義

題目 Roland Barthes, Fragments d'un discours amoureux を読む Ⅱ

[授業の概要・目的]モンテーニュ、ボードレール、プルースト、ロラン・バルトなど、フランス文学を縦横に論じるアントワーヌ・コンパニョンは、文明批評家であると同時に、文学批評の方法論や文学理論のあり方についても多くを書いた論客である。本講義では、文学理論家コンパニョンに焦点をあて、この分野での彼の寄与を検証したい。

[授業計画と内容]本講義でおもに扱うのは、Antoine Compagnon の以下の著作である。 La Troisième Rébublique des lettres, de Faubert à Proust (1983) Les Cinq paradoxes de la modernité (1990) Le Démon de la théorie. Littérature et sens commun (1998)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点とレポート

[教科書]教科書はない。資料は適宜コピーして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特にない。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。188

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 人文科学研究所 王寺 賢太

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金2 授業形態 特殊講義

題目 レナル/ディドロ『アメリカの革命』を読む~18世紀末フランスとアメリカの動揺

[授業の概要・目的] 18世紀フランスを代表する哲学者・作家ドニ・ディドロ(1713-1784)は、1760年代後半から最晩年にかけて、同時代の政治について多くの考察を残している。そのうち特に注目に値するのは、ディドロがギヨーム=トマ・レナル(1713-1797)の『両インド史』(1770, 1774, 1780の三版)に匿名で寄せた、数々の政治的雄弁の断章である。『両インド史』は、正式のタイトルを『両インドにおけるヨーロッパ人の植民と商業についての哲学的・政治的歴史』といい、大航海時代以来、アメリカ合州国独立(1776年独立宣言)までの「ヨーロッパの拡大」を描く歴史書であった。出版当時、各国語に翻訳され、ヨーロッパ・アメリカで広く流布したこの歴史書のなかで、ディドロは植民地化の暴力、アフリカ人奴隷制、商業的に繁栄するヨーロッパ内部の専制政治などを批判するとともに、アメリカ合州国の独立への熱烈な支持を表明していた。そのディドロの雄弁は今日、往々にして、フランス革命に先駆ける啓蒙の時代の哲学者のもっとも果敢な政治的批判とも目されている。 本講義では、1780年刊の『両インド史』第18篇末尾に収められたアメリカ合州国の独立をめぐる叙述を精読し、解説する。該当箇所は、抜粋されて『アメリカの革命』という独立の書物として刊行され、フランス語と英語で流通した部分にあたる。その際、この同時代史を通じて、18世紀末のヨーロッパと世界の関係についての歴史を知ること、さらにレナルやディドロが、どのような政治的・思想的論拠で「アメリカの革命」を擁護していたかを知ることが、第一の関心事である。また、18世紀末の大西洋両岸の政治的動揺に最も接近しながら、モンテスキューやルソーに比べればけっしてよく知られているとは言いがたいディドロ晩年の政治思想を、この哲学者自身の行程と『両インド史』のコンテクストに即して理解することがもうひとつの関心事である。さらにフランス語・英語で、歴史的でもあり、ジャーナリスティックでもあり、哲学的でもあり、政治的でもあり、また文学的でもある18世紀末の文献を読解する力をつけることを目標にする。

[授業計画と内容] 授業では、レナル/ディドロの『アメリカの革命』を、フランス語あるいは英語の原典に沿って読み進めながら、論点を解説していく。その際、授業参加者には、順番に一、二頁程度の翻訳を担当してもらうことになる。 講義にあたっては、歴史的・思想史的な観点から、①18世紀のヨーロッパにとって世紀初め以来の植民地通商の拡大が持った意味、②1756年から1763年の七年戦争がもたらしたヨーロッパ国際関係の動揺と、そのなかで北米植民地のイギリス本国への叛乱が持った意味を明らかにするように努める。その際、③「新大陸」アメリカの革命と、フランスをはじめとする「旧大陸」の君主政の現状のコントラストがとくに注目に値する。この第三の論点は、現代ではたとえばハナ・アーレントの『革命について』が展開したような、アメリカの「政治的革命」とフランスの「社会的革命」の対比論にまで通ずる、政治史・政治思想史上の問題を孕んでいる。 また、ディドロの政治思想の理解という観点からは、④1770年代のディドロの著作、とくに『両インド史』初版・第二版との対比や、第三版の他の断章との対比、⑤トマス・ペインをはじめとする同時代のイギリス帝国内のアメリカ独立支持者たちの議論との対比(ディドロはペインの『コモン・センス』などを、自由に編纂しながら自分の考察のなかに織り込んでいる)、⑥モンテスキュー、ルソー、フィジオクラット(重農主義者)など、同時代のフランスの政治論・政治経済論との対比に留意して解説を行なう。

フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)

 原典の読解にあたっては、言われていることの内容のみならず、きわめて現代的なフィクションの書き手でもあったディドロのレトリックの形式にも十分に注意を払う。 

[履修要件]フランス語ないし英語で、原典資料を読む意欲のある者。

[成績評価の方法・基準]評価は授業への出席・発表・レポートに基づいておこなう。

[教科書]Guillaume-Thomas Raynal 『Revolution de l'Amerique』(P. F. Gosse fils, 1781など)(仏語版。コピーは授業中に配布。)Guillaume-Thomas Raynal 『The revolution of America』(L. Davis, 1781など)(英語版。コピーは授業中に配布。)仏語版・英語版ともに、附属図書館のデータベースでPDFファイルが入手可能。

[参考書等] (参考書)ギヨーム=トマ・レーナル 『両インド史』(法政大学出版局)(現在刊行中の大津真作訳『両インド史』日本語版。ただし「アメリカの革命」該当箇所は未刊行。)アーレント、ハンナ 『革命について』(ちくま学芸文庫)(志水速雄訳)ネグリ、アントニオ 『構成的権力』(松籟社)(杉村昌昭・斎藤悦則訳)参考文献は購入の必要はありません。他にも適宜授業中に紹介します。

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))                 

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 人間・環境学研究科 稲垣 直樹

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水3 授業形態 特殊講義

題目 『レ・ミゼラブル』の特質とその受容の諸相

[授業の概要・目的] ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』は1862年の刊行(2012年で刊行150年)以来、19世紀、20世紀、そして21世紀を通じての一大ベストセラーである。1960年から1984年まで25年間におけるフランスでの総出版部数だけを取ってみても、4,927,185部と、500万部近い。日本でも、明治35(1902)年から翌36年にかけて黒岩涙香が新聞『万朝報(よろずちょうほう)』に『噫無情(ああむじょう)』と題して翻案を連載して以来、全訳もダイジェスト版も長い間、青少年の必読書となっていた。映画、ミュージカル等へのアダプテーションも盛んで、ミュージカル『レ・ミゼラブル』はフランス初演1980年、イギリス初演1985年、日本初演1987年以来、全世界で6,000万人以上と驚異的な観客動員数となっている。2012年12月、このミュージカルの映画化作品が公開されてもいる。 これは、そもそも『レ・ミゼラブル』がどのような作品だからなのか。作者ユゴーと作品『レ・ミゼラブル』そのものについて、その原典抜粋を拙対訳を手がかりに読みつつ、理解を深める。それとともに、この作品の邦訳翻案、映画、ミュージカル等へのアダプテーションについても比較文学・比較文化の視点を交えつつ分析・考察する。

[授業計画と内容] 次のような課題を設定して、授業を進める。一つの課題に2~4週を当てる予定である。ほぼ毎回、下記の教科書を用いて原典の抜粋を読む。

◇オリエンテーション◇ヴィクトル・ユゴーとその時代◇『レ・ミゼラブル』執筆の経緯と刊行後の反響◇ストーリー展開に隠された深層構造◇「社会改革」のテーマとユゴーの政治理念◇カーニヴァル文学としての『レ・ミゼラブル』◇日本における『レ・ミゼラブル』◇映画へのアダプテーション◇ミュージカル『レ・ミゼラブル』の特質

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]出席をはじめ授業への参加、レポート等の総合的評価

フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)

[教科書]稲垣直樹 『「レ・ミゼラブル」を読みなおす』(白水社)ISBN:978-4-560-00344-2(2012年刊行の第2刷を使用する)その他、適宜プリント配布。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 龍谷大学 社会学部 准教授 嶋﨑 陽一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火2 授業形態 特殊講義

題目 古フランス語・中世フランス文学入門(1)

[授業の概要・目的]古フランス語の文法の基礎を習得し、併せてフランス語の歴史について理解を深める。今期はテクストにRaoul de Houdencの"Le Songe d'Enfer"を用いる。本作はアレゴリー文学の最初期の作例であるのみならず、「冥府下り」をモチーフとした風刺という、ユニークな特徴を備えてもいる。これを土台に古フランス語の文法を概説し、かつ中世フランス文学を研究する上での諸問題についても理解を深めていただく。テクストは短いものなので、順調に進んだ場合は中世アレゴリー文学の傑作といわれるGuillaume de Lorrisの"Le Roman de la Rose"第1部からの抜粋も読んでみたい。

[授業計画と内容]授業はテクスト精読のかたちで進める。その中で古フランス語については次のようなテーマを採り上げる。1)名詞の格と曲用2)動詞の活用3)時制・法の概念4)代名動詞の分類と用法5)不変化詞一般7)諸方言の問題

また、中世フランス文学については次のようなテーマを概説する。1)テクストの概念2)異本の扱い3)作品の流布4)アレゴリー文学の歴史と特徴5)中世文学の特殊性

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]出席と平常点による。

[教科書]テクストはプリントとして配布する。

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(関連URL)http://www5b.biglobe.ne.jp/~coucou/fr/afr.html(本講師による日本語での古フランス語文法便覧(未完成))

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な参加を期待する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。193

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(特殊講義)French Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 龍谷大学 社会学部 准教授 嶋﨑 陽一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火2 授業形態 特殊講義

題目 古フランス語・中世フランス文学入門(2)

[授業の概要・目的]古フランス語の文法の基礎を習得し、併せてフランス語の歴史について理解を深める。今期はテクストに13世紀の散文物語"Le Haut Livre du Graal (Perlesvaus)"を採り上げる。長い間等閑視されながら20世紀後半に至って突如脚光を浴びた本作は、韻文によるクレチアン・ド・トロアの未完の遺作"Le Roman du Graal"に散文で続編を付けたのみならず、全く別種の想像力を働かせて異様ともいうべき物語世界を作り上げた怪作である。前期の講義で学修したことをベースに、フランス語史について広く触れると同時に、アーサー王物語群と呼ばれる一連の作品について概観していきたい。進度に応じて中期フランス語によるテクストにも触れる予定である。

[授業計画と内容]授業はテクスト精読のかたちで進める。その中で古フランス語については次のようなテーマを採り上げる。1)語用論2)音韻論3)古フランス語から中期フランス語への変遷4)綴字5)古写本の実際(コピーによる)

また、中世フランス文学については次のようなテーマを概説する。1)アーサー王物語群概観2)「聖杯」の変遷3)アーサー王物語文学の受容4)クレチアン・ド・トロア5)韻文から散文への転換

[履修要件]受講生が古フランス語・中世フランス文学入門(1)を受講したか、あるいは古フランス語についてそれと同等の知識を習得していることを前提に授業を進めるので留意されたい。

[成績評価の方法・基準]出席と平常点による。

[教科書]テクストはプリントで配布する。

フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓

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Page 195: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

フランス語学フランス文学(特殊講義)(2)

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(関連URL)http://www5b.biglobe.ne.jp/~coucou/fr/afr.html(本講師による日本語での古フランス語文法便覧(未完成))

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))積極的な参加を期待する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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Page 196: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(演習)French Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 木4 授業形態 演習

題目 conversation et civilisation

[授業の概要・目的]Ce cours est oriente vers la pratique de la discussion libre, collective, raffinee et plaisante, agrementee d'humour, dans la grande tradition francaise des salons et de la conversation. Il s'agit de joindre l'utile a l'agreable, en faisant de cette conversation l'occasion d'une revision et d'un apprentissage, aussi ludique que possible, des finesses de la langue. Les supports (ou les pretextes) seront tres varies, et choisis parmi les plus stimulants possibles : chansons, films, textes sur le Japon ecrits par des francophones (pour placer les etudiants en position de critiques, voire de juges), textes litteraires et poetiques enfin, mais inspires par le gout de l'amusement. Les suggestions, demandes, propositions des etudiants, sont evidemment les bienvenues pour nourrir les discussions.

[授業計画と内容]Ce cours etant dedie a la liberte et au hasard des echanges, son deroulement n'est pas entierement previsible. Il est cependant fort probable que des exposes, voire de petits travaux ecrits, soient demandes a l'occasion, mais sous une forme tres libre.

[履修要件]Ce cours est ouvert aux etudiants de tous niveaux et de toutes specialites. La plus grande diversite des profils est d'ailleurs vivement esperee par le professeur !

[成績評価の方法・基準]Pour ce cours, ce sont l'assiduite et la participation qui priment sur tout autre critere d'evaluation. Les exposes et les travaux ecrits etant volontaires, ils seront, par principe, valorises et recompenses.

[教科書]使用しないpas de commentaire

[参考書等] (参考書)pas de commentaire

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the specific French graphic signs. I apologize about this regrettable fact.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。196

Page 197: (6) 平成25年度文学研究科開講科目一覧...023 インド古典学 演習 2 2 後期 月5 河崎 豊 仏教学 011 80 1644 024 インド古典学 演習 2 2 前期 金4 VASUDEVA,

授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(演習)French Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 木4 授業形態 演習

題目 Conversation et civilisation

[授業の概要・目的]Ce cours est oriente vers la pratique de la discussion libre, collective, raffinee et plaisante, agrementee d'humour, dans la grande tradition francaise des salons et de la conversation. Il s'agit de joindre l'utile a l'agreable, en faisant de cette conversation l'occasion d'une revision et d'un apprentissage, aussi ludique que possible, des finesses de la langue.Les supports (ou les pretextes) seront tres varies, et choisis parmi les plus stimulants possibles : chansons, films, textes sur le Japon ecrits par des francophones (pour placer les etudiants en position de critiques, voire de juges), textes litteraires et poetiques enfin, mais inspires par le gout de l'amusement. Les suggestions, demandes, propositions des etudiants, sont evidemment les bienvenues pour nourrir les discussions.

[授業計画と内容]Ce cours etant dedie a la liberte et au hasard des echanges, son deroulement n'est pas entierement previsible. Il est cependant fort probable que des exposes, voire de petits travaux ecrits, soient demandes a l'occasion, mais sous une forme tres libre.

[履修要件]Ce cours est ouvert aux etudiants de tous niveaux et de toutes specialites. La plus grande diversite des profils est d'ailleurs vivement esperee par le professeur !

[成績評価の方法・基準]Pour ce cours, ce sont l'assiduite et la participation qui priment sur tout autre critere d'evaluation. Les exposes et les travaux ecrits etant volontaires, ils seront, par principe, valorises et recompenses.

[教科書]使用しないpas de commentaire

[参考書等] (参考書)pas de commentaire

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the specific French graphic signs. I apologize about this regrettable fact.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。197

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(演習)French Language and Literature (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 田口 紀子教授 文学研究科 増田 眞准教授 文学研究科 永盛 克也

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 演習

題目 Introduction aux methodes de recherches en litterature francaise

[授業の概要・目的]修士課程・博士後期課程の学生の研究発表とその内容についての議論を通して、研究の方法や作品分析の方法などを学び、フランス語での論文の作成の方法を習得する。

[授業計画と内容]修士課程・博士後期課程の学生の研究発表を中心にプログラムを組む。概要は以下の通り。・書誌目録の作成、資料収集の方法についての概説(第1回)・修士1回生の卒業論文についての発表(4月-5月)・修士2回生による修士論文の準備状況の発表(5月-7月)・修士2回生による修士論文の中間発表(10月-12月)・学会発表予定者の口頭発表(随時)・海外の研究者による講演(随時)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点評価

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。198

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(演習)French Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 前期 曜時限 火3 授業形態 演習

題目 Initiation a la theorie litteraire

[授業の概要・目的]Ce cours sera consacre a un passage en revue des principaux courants et des thematiques essentielles de la theorie litteraire en langue francaise. La presentation en sera faite en deux temps, chronologique puis thematique, diachronique puis synchronique. La "Poetique" d’Aristote, qui en constitue encore aujourd’hui la matrice, meritera d’abord une attention particuliere : si tout decoule d’elle, c’est parce qu’elle fut la premiere entreprise intellectuelle consistant a reconnaitre a ce que nous appelons aujourd’hui "litterature" une existence propre, a attribuer un statut specifique a un usage du langage qui s’ecarte de ses fonctions pragmatiques ordinaires. Puis nous verrons comment, jusqu'a l’Age classique, le discours sur la litterature a essentiellement vise une position normative, prescrivant aux "litterateurs" les regles de leur art (au sens de technique). Nous examinerons ensuite le tournant romantique, qui a vu l’avenement de la litterature comme art autonome (au sens proprement artiste, cette fois), et ouvert la voie a une conception de la critique dominee par la subjectivite esthetique. Enfin, nous retracerons les mutations de la theorie au XXe siecle, qui suivent ceux des differents paradigmes scientifiques sur lesquels elle a entrepris de se fonder. A cette occasion, nous proposerons un inventaire des problemes qu’elle s’est pose, et des axes thematiques qu’elle se donne.

[授業計画と内容]Le cours etant essentiellement consacre a la decouverte et au commentaire d'un corpus de textes tres varies, les etudiants auront a produire, chacun a son tour, des exposes oraux et des fiches de lecture par ecrit, afin de permettre a la reflexion commune sur les bases les plus riches possibles.

[履修要件]Le cours s'adresse d'abord aux etudiants de maitrise et de doctorat en litterature francaise.

Au-dela, le court est ouvert a tous, quelle que soit le domaine de specialite, a condition que les etudiants acceptent de consentir un effort important a une etude approfondie des problematiques litteraires.

[成績評価の方法・基準]Une evaluation globale sera tiree de l'ensemble des travaux demandes aux etudiants.

[教科書]使用しないpas de commentaire

[参考書等] (参考書)pas de commentaire

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence fixe, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous avec lui.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the special French graphic signs. I apologize about this regettable fact.

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。199

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授業科目名 <英訳>

フランス語学フランス文学(演習)French Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 AVOCAT, Eric

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 火3 授業形態 演習

題目 Initiation a la composition academique en francais

[授業の概要・目的]L’ecriture d’un memoire ou d’un essai universitaire est un exercice qui possede ses propres regles, bien differentes de celles de la communication interindividuelle ou sociale. Il s’appuie sur un usage rigoureux de la rhetorique et de la logique, qui depasse la simple maitrise syntaxique et lexicale du francais. Ce cours tentera de donner aux etudiants les instruments fondamentaux pour apprehender les subtilites des usages francais de la prose academique.

[授業計画と内容]Le cours prendra la forme d’un atelier d’ecriture, ou les participants seront invites a mettre leurs travaux en commun pour que chacun retire de l’activite collaborative les moyens de se perfectionner : comme dit le proverbe, "toujours sur le metier nous remettrons notre ouvrage".

[履修要件]Ceux qui ont a ecrire des memoires en francais sont les premiers concernes par les objectifs du cours, mais les travaux pratiques qui seront proposes sont egalement susceptibles d’interesser tous ceux qui se destinent a faire des etudes superieures dans le systeme universitaire francophone.

[成績評価の方法・基準]S'agissant d'un atelier collaboratif, il sera exclusivement tenu compte dans l'evaluation de l'assiduite et de la matiere apportee au travail en commun. Les differences de qualite des travaux soumis par les etudiants ne seront pas considerees pour l'attribution de la note.

[教科書]使用しないpas de commentaire

[参考書等] (参考書)pas de commentaire

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Le professeur n'assure pas de permanence, mais est a la disposition des etudiants qui souhaitent prendre rendez-vous.

NB : Due to improper settings, Kulasis is unable to enter up the specific French graphic signs. I apologize about this regrettable fact.

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〈イタリア語学イタリア文学専修〉

授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 教授 文学研究科 天野 惠

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金4 授業形態 特殊講義

題目 ピエトロ・ベンボ『俗語論』分析

[授業の概要・目的]イタリア文学の諸ジャンルの中でも最も重要かつ最も受容の困難な詩的言語の成立に当たって決定的とも言える重要性を果たした Pietro Bembo の Prose della volgar lingua の読解を通じて、イタリア文学の本質に迫る。

[授業計画と内容]活版印刷術の普及に伴って沸き起こった16世紀の《言語論争》に終止符を打つこととに成功したベンボの『俗語論』Prose della volgar lingua の第3巻を講読しつつ、そこで扱われるイタリア語の詩に関する具体的な指針と、その成立過程を分析する。1525年の初版(Tacuino版)と1538年の第二版(Marcolini版)、1549年の決定版(Torrentino版)の他、残された唯一の手稿である Vaticano Latino 3210 を適宜参照する。高度な内容の授業であるが、学部学生のためにも懇切な解説を心掛けるので、イタリア文学の持つ精緻性に関心のある学生には奮って参加を呼び掛ける。また、こうした授業への参加により大学院生の先輩との間に学問的交流が生まれることをも期待する。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点による。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 准教授 文学研究科 村瀬 有司

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火2 授業形態 特殊講義

題目 Torquato Tassoの詩と詩論

[授業の概要・目的] 前期の授業では、16世紀後半のイタリアを代表する詩人トルクァート・タッソの詩論を精読する。タッソは、十字軍による聖地解放を歌った傑作『エルサレム解放』"Gerusalemme liberata"の執筆に当たって、英雄叙事詩の創作技法を研究し、その成果を数冊の著作にまとめ上げている。今期の授業では、彼の最初の詩論"Discorsi dell'arte poetica"を取り上げて、プロットの「単一性」と「多様性」という用語に着目しながら、タッソの問題意識並びに西洋の伝統的な創作理念について理解を深めていく予定である。 後期の授業では、前期で取り上げたタッソの創作理論を踏まえつつ、実際に『エルサレム解放』を精読する。 どちらの授業でも、テキストの読解能力を養成することが大きな目的となる。

[授業計画と内容] 前期の授業では、タッソの"Discorsi dell'arte poetica"(全3巻)の第2巻冒頭から精読する。16世紀の散文なので読みづらいところもあるが、内容は明快な論理にしたがって展開されており、決して曖昧ではない。イタリア語の文法にしたがって、語句と語句、節と節の関係をきちんと把握しながら、正確にテキストを読解する能力を培って頂きたい。一回当たりの進度は1~1.5ページを予想している。 後期の授業では"Gerusalemme liberata"の第3歌冒頭から精読する予定である。こちらは韻文作品であるために少し難しいところがあるが、参加者は原文を読み込んで、自分なりに意味をつかみ取ることに努めてもらいたい。慣れないうちは予習に時間がかかるだろうが、この機会に是非ともイタリア語詩の読解力を培って頂きたい。授業では、当時の韻文に特有な表現を解説しながら、1回あたり10stanzeを目標に、丁寧に読み進めていく予定である。 なお、前期・後期どちらの授業でも、簡単な小テストで予習確認を行う。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]出席点・小テストをもとに評価する。

[教科書]使用しないプリント配布。

[参考書等] (参考書)アリストテレース/ホラーティウス 『詩学・詩論』(岩波文庫)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 ダニエラ・ヴァガータ

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水3 授業形態 特殊講義

題目 Corso monografico di letteratura italiana

[授業の概要・目的]Primo Semestre: La Divina Commedia

Secondo semestre:“Poeti italiani del Novecento”

[授業計画と内容]Primo Semestre: Lettura della Divina Commedia In questo corso sarà affrontata la lettura di una scelta antologica dei canti più rilevanti dalla Commedia. Agli studenti sarà richiesta settimanalmente la lettura e la parafrasi di un canto, il quale verrà successivamente spiegato e commentato durante la lezione. Saranno consegnate delle pagine di critica da leggere come approfondimento e sarà dato spazio allo studio dell’intertesto e del laboratorio della Commedia. Corso seminariale destinato esclusivamente a studenti con un ottimo livello d’italiano. Secondo semestre:“Poeti italiani del Novecento” Dopo la precedente analisi dell’opera di Giuseppe Ungaretti, di Umberto Saba e di Eugenio Montale, questo corso intende proseguire lo studio dei maggiori poeti del Novecento. Verranno quindi affrontate la lettura e l’analisi delle opere di Attilio Bertolucci, Mario Luzi, Vittorio Sereni e Giorgio Caproni. È richiesto agli studenti del corso un intenso coinvolgimento nelle attività seminariali attraverso l’approfondimento individuale o di gruppo di alcuni argomenti trattati. Corso seminariale destinato esclusivamente a studenti con un ottimo livello d’italiano.

[履修要件]E' indispensabile un'ottima conoscenza della lingua italiana.

[成績評価の方法・基準]E' ammessa una sola assenza.E' previsto un esame finale.

[教科書]Dispense consegnate settimanalmente in classe.

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Lezioni di tipo seminariale. E' prevista la partecipazione attiva degli studenti. Programma suscettibile di alcuni cambiamenti.

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 ダニエラ・ヴァガータ

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 水5 授業形態 特殊講義

題目 Storia della letteratura italiana

[授業の概要・目的]Primo semestre: Storia della letteratura III

Secondo semestre: Storia della letteratura italiana IV

[授業計画と内容]Primo semestre: Storia della letteratura italiana III (Dal '400 all’800)

Corso dedicato all’apprendimento della storia della letteratura italiana, dalle origini fino alla seconda metà del Novecento. È prevista la lettura di estratti dalle opere maggiori degli autori più rappresentativi della letteratura italiana. Sarà dato spazio sia all’apprendimento di nozioni di storiografia, sia alllo studio ermeneutico del testo (parafrasi, commento, interpretazione). Sono previste alcune lezioni di introduzione alla storia della lingua italiana e all’analisi testuale. Secondo semestre: Storia della letteratura italiana IV (Il '900)

Corso dedicato all’apprendimento della storia della letteratura italiana, dalle origini fino alla seconda metà del Novecento. È prevista la lettura di estratti dalle opere maggiori degli autori più rappresentativi della letteratura italiana. Sarà dato spazio sia all’apprendimento di nozioni di storiografia, sia alllo studio ermeneutico del testo (parafrasi, commento, interpretazione). Sono previste alcune lezioni di introduzione alla storia della lingua italiana e all’analisi testuale.

[履修要件]Corso particolarmente impegnativo e destinato esclusivamente a studenti di lingua italiana di livello intermedio e superiore, e a coloro che affrontano per la prima volta lo studio della letteratura italiana.

[成績評価の方法・基準]E'ammessa una sola assenza. E' previsto un esame finale.

[教科書]Dispense consegnate settimanalmente in classe.

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))Lezioni di tipo seminariale.

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 京都産業大学 外国語学部 助教 内田 健一

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期 曜時限 月2 授業形態 特殊講義

題目 ダンヌンツィオ『アルキュオネー』を読む

[授業の概要・目的]ダンヌンツィオ(1863-1938)の最も重要な詩集の一つである『アルキュオネー』(1904)を読む。さまざまな観点から分析を行うことによって、創作の意図を正確に、より深く理解することを目指す。

[授業計画と内容]まずダンヌンツィオの生涯を簡単に紹介した後、次の観点から分析を行う。・構成(対称性、直線的時間と円環的時間)・韻律(定型詩と自由詩)・引用(聖フランチェスコ、ダンテ、ロレンツォ・デ・メディチ)・関連資料(手稿、日記、辞書)・同時代の詩人(カルドゥッチ、パスコリ)・思想(実証主義、退廃主義、耽美主義、超人主義)

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点(50%)、期末レポート(50%)

[教科書]プリントを配布

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(特殊講義)Italian Language and Literature (Special Lectures) 担当者氏名 東京音楽大学 音楽学部 教授 鈴木 信五

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 後期集中 曜時限 集中講義 授業形態 特殊講義

題目 イタリア語の文構造の歴史

[授業の概要・目的]現代イタリア語の文構造についての知識をもとに、これと古イタリア語(=13世紀フィレンツェ方言)の文構造が見せる相違点に注意を払いながら、中世から現代に至るまでにイタリア語にどのような歴史的変化があったかを検討する。

[授業計画と内容]いちばん最初に、現代イタリア語の文構造がSVOの語順を基本に成り立っているのを確認し、そのうえで、古イタリア語(=13世紀フィレンツェ方言)の文構造について次の2点を観察する。 (1) 主語や目的語など文の主要素が動詞に対して占める位置。 (2) 非強勢形人称代名詞が動詞に寄りかかる位置。(1)、(2)ともに、古イタリア語は現代イタリア語と様相を異にするが、まず、この相違点を体系的に整理することに主眼を置く。次に、これをもとにしながら、イタリア語がどのような方向に変化していったのかを考えてゆきたい。なお、古イタリア語のテクストとしては、13世紀末に書かれた "Novellino(百説話集)" などをいっしょに読んでゆく予定である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]レポートに平常点を加味して評価。

[教科書]資料のプリントを配布。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(演習)Italian Language and Literature (Seminars) 担当者氏名

教授 文学研究科 天野 惠准教授 文学研究科 村瀬 有司特定准教授 文学研究科 ダニエラ・ヴァガータ

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 木3,4 隔週 授業形態 演習

題目 イタリア文学研究の諸問題

[授業の概要・目的]研究論文執筆のための訓練と準備を目的とする演習である。《勉強》と《研究》の相違を明確に認識することから始めて、問題の設定と論証のプロセス、それらの表現方法、そして文献目録の作り方等の細部に至るまでを、学生の行なう実際の研究に沿って学習する。

[授業計画と内容]学部生の場合は卒業論文、大学院生の場合は修士論文ないし研究報告や学術専門誌への投稿を念頭においた研究論文等の計画段階から、各自の研究テーマについて順次発表し、これに対して教員が具体的な指導を行なうと同時に、他の学生もまた自由に意見を述べつつ具体的な検討を加える。多くの場合、個人作業が中心となる文学研究においては、ともすると個々の学生・研究者が孤立しがちであるが、これは客観性を欠かすことのできない研究にとって決して好ましいことではない。また、他人の研究を適切に論評することは、自分の研究能力の向上にダイレクトにつながる。研究者を志す者ならば、学部学生からODまでキャリアの長短を問わず、誰もがそれぞれ得るところの多い演習である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点

[教科書]使用しない

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))原則的には隔週開講の授業であるが、学生の希望があればこれに限定されることなく時間の許す限り開講する。

※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。207

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(演習)Italian Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 教授 文学研究科 天野 惠

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 火4 授業形態 演習

題目 イタリア詩読解

[授業の概要・目的]13世紀から近代に至るイタリア文学の中で圧倒的な比重を占めるジャンルは詩である。抒情詩、叙事詩、風刺詩のみならず戯曲もその多くは韻文で書かれており、19-20世紀にあっても詩の重要性は失われていないし、散文作品も多くの場合、詩のリズムを念頭において書かれている。 作品内容の理解にとどまることなく、リズムを捉えた適切な音読・朗読をすることによって詩を詩として受容する能力を養うことが本演習の目的である。

[授業計画と内容]まず古典的なイタリア詩のリズムを完成させたとされるペトラルカ『カンツォニエーレ』から代表的な作品を取り上げて、ソネット、カンツォーネ、バッラータ、マドリガーレ等の各詩形を、特に韻律に注意しながら読解する。 文構造を確認しつつ、一行一行の韻律を確認し、その上でスムーズな音読・朗読を練習する。

ペトラルカに続いてルネサンス期の叙事詩『オルランド・フリオーソ』や、レオパルディ、ダンヌンツィオ、サバなど、近代以降のイタリアを代表する詩人の作品を同じように読んでいく。 およそ前期を中世・ルネサンス期のいわゆる古典作品にあて、後期には近代以降の作品を読み進む予定であるが、いずれの作品においても詩人の狙った効果を具体的に検証していく。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]平常点

[教科書]コピー配布

[参考書等] (参考書)授業中に紹介する

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))予習は必須であるが、詩は一般に散文よりも難解であり、予習の段階ですべてを理解しておこうとする必要はない。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(演習)Italian Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 准教授 文学研究科 村瀬 有司

配当学年 全回生 単位数 4 開講期 通年 曜時限 金2 授業形態 演習

題目 20世紀のイタリア文学(小説)

[授業の概要・目的] 20世紀の代表的なイタリア作家の短編小説を精読する。各作家と作品の理解を深めると同時に、イタリア語の読解力を培うことが、この授業の主要な目的となる。

[授業計画と内容] テキストを精読しながら、それぞれの作家と作品について適宜説明を加えていく。作品の読解に当たっては、文脈を踏まえながら正確に内容を把むことを重視する。参加者は物語の状況を自分なりに考えながら予習をしてもらいたい。取り上げる作家は、E. モランテ、L. シャーシャ、N. ギンズブルグらの予定。  また、毎回簡単な小テストを行って読解力の養成に努める予定である。

[履修要件]特になし

[成績評価の方法・基準]小テスト・出席点をもとに評価する。

[教科書]プリント配布。

[参考書等] (参考書)

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))特になし。

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授業科目名 <英訳>

イタリア語学イタリア文学(外国人実習)Italian Language and Literature (Seminars) 担当者氏名 特定准教授 文学研究科 ダニエラ・ヴァガータ

配当学年 全回生 単位数 2 開講期 通年 曜時限 火3 授業形態 外人実習

題目 Esercitazioni di lingua italiana

[授業の概要・目的]Lettura e analisi testuale di alcuni brevi racconti, articoli o favole italiani 

[授業計画と内容]La scelta dei testi da leggere sara’ attentamente valutata durante le prime lezioni dell’anno accademico in base al livello di conoscenza della lingua italiana da parte degli studenti. A secondo del livello complessivo della classe verranno svolte alcune lezioni di introduzione all’analisi del testo letterario (analisi narratologica e stilistico-retorica). In questo corso e’ prevista la partecipazione attiva dello studente, al quale sara’ chiesto di intervenire in sede di commento del testo. Tra gli argomenti di discussione, saranno affrontati anche temi volti a far riflettere sulle differenze culturali tra l’Italia e il Giappone.

[履修要件]Corso destinato a studenti di italiano elementare o intermedio.

[成績評価の方法・基準]Si richiede una partecipazione attiva da parte dello studente attraverso lo svolgimento di esercizi e la composizione di un diario.

[教科書]Verra' distribuita una dispensa settimanalmente.

[参考書等] (参考書)特になし

(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。

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