第7号 平成 日彰館高校広報プロジェクトチーム 30年1...

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新聞第7号 平成30年1月19日発行 日彰館高校広報プロジェクトチーム 貴重な経験~20種の野鳥観察に成功!~ 1216日(土)に地域生物研究隊のメンバー6名(西川さん,平山さん,近森くん(1年),尾崎さん,片山 くん,二井見くん(2年))が知和ウェットランドで野鳥の観察を行った。 メンバーは,日本野鳥保護連盟三次市部会長の漆谷さんの案内で,ウェットランド周辺にいる野鳥を観 察して回った。この日は観察会に参加した人が多かったようで,通常の観察会では1213種類観察でき るそうだが,この日はそれを上回る20種類の野鳥の観察に成功した。 また,冬鳥はオスが繁殖のために非常にカラフルな色になるため,メンバーは色鮮やかなオス鳥に目を 奪われていたようだった。その他にもホオジロという珍しい野鳥を手に乗せるといった体験もでき,平山恭 子さん(1年)は「冬鳥を見たことがなかったので,見ることができて良かった。鳥の特徴にもっと詳しくなっ て,今後も見に行きたい」と目を輝かせた。(坂本) 新春~年初めの真剣勝負!!~ 1月12日(金),新春百人一首かるた大会が日彰館高校で行われ,日彰館高校の1年生と吉舎中学校の1 年生が熱戦を繰り広げた。会には,広島大学の百人一首愛好会の方にも来ていただき,競技かるたのデモ ンストレーションが行われた。大学生が札を取るたび,その速さに生徒からは驚きの声が上がっていた。 その後,中高生が3人1組のチームとなり,25枚の札を取り合うリーグ戦が行われた。吉舎中学校の常久 奈菜子さん(1年)に高校生と戦ってみた感想を尋ねると「最初は緊張したが,だんだん楽しくなった。札がた くさん取れて良かった」と笑顔で語っていた。 閉会式には1位のチームと大学生チームとのエキシビションマッチが行われ,力を競い合った。優勝チー ムのメンバーである日彰館高校の間優花さん(1年)は「(大学生は)とても強かった。もっと練習して強くなり たい」と力強く語った。 今回のかるた大会に向け,日彰館高校の1年生は古典や総合的な学習の時間に百人一首の学習やかる たの練習をしてきた。百人一首の中には吉舎ゆかりの人物,後鳥羽上皇が詠んだ「人をもし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」という和歌がある。後鳥羽上皇は優れた歌人としても知られ,吉 舎という地名が後鳥羽上皇の「吉(よ)き舎(やど)りかな」という言葉に由来していることは,吉舎在住の方 は御存知だろう。1年生は百人一首の学習では,この和歌についても取り上げられ,後鳥羽上皇がどのよう な人物であったのかより深く知ることができたのではないだろうか。 大会の後には,茶華道部による新春茶会も開かれ,中学生にお点前を披露したり,お茶菓子とともにお茶 を振る舞ったりと親睦を深めていた。(上岡)

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Page 1: 第7号 平成 日彰館高校広報プロジェクトチーム 30年1 聞第7号平成30年1月19日発行 日彰館高校広報プロジェクトチーム 貴重な経験~20種の野鳥観察に成功!~

新聞第7号平成30年1月19日発行日彰館高校広報プロジェクトチーム

貴重な経験~20種の野鳥観察に成功!~

12月16日(土)に地域生物研究隊のメンバー6名(西川さん,平山さん,近森くん(1年),尾崎さん,片山くん,二井見くん(2年))が知和ウェットランドで野鳥の観察を行った。

メンバーは,日本野鳥保護連盟三次市部会長の漆谷さんの案内で,ウェットランド周辺にいる野鳥を観察して回った。この日は観察会に参加した人が多かったようで,通常の観察会では12~13種類観察できるそうだが,この日はそれを上回る20種類の野鳥の観察に成功した。また,冬鳥はオスが繁殖のために非常にカラフルな色になるため,メンバーは色鮮やかなオス鳥に目を奪われていたようだった。その他にもホオジロという珍しい野鳥を手に乗せるといった体験もでき,平山恭子さん(1年)は「冬鳥を見たことがなかったので,見ることができて良かった。鳥の特徴にもっと詳しくなって,今後も見に行きたい」と目を輝かせた。(坂本)

新春~年初めの真剣勝負!!~1月12日(金),新春百人一首かるた大会が日彰館高校で行われ,日彰館高校の1年生と吉舎中学校の1年生が熱戦を繰り広げた。会には,広島大学の百人一首愛好会の方にも来ていただき,競技かるたのデモンストレーションが行われた。大学生が札を取るたび,その速さに生徒からは驚きの声が上がっていた。その後,中高生が3人1組のチームとなり,25枚の札を取り合うリーグ戦が行われた。吉舎中学校の常久奈菜子さん(1年)に高校生と戦ってみた感想を尋ねると「最初は緊張したが,だんだん楽しくなった。札がたくさん取れて良かった」と笑顔で語っていた。

閉会式には1位のチームと大学生チームとのエキシビションマッチが行われ,力を競い合った。優勝チームのメンバーである日彰館高校の間優花さん(1年)は「(大学生は)とても強かった。もっと練習して強くなりたい」と力強く語った。

今回のかるた大会に向け,日彰館高校の1年生は古典や総合的な学習の時間に百人一首の学習やかるたの練習をしてきた。百人一首の中には吉舎ゆかりの人物,後鳥羽上皇が詠んだ「人をもし 人も恨めしあぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」という和歌がある。後鳥羽上皇は優れた歌人としても知られ,吉舎という地名が後鳥羽上皇の「吉(よ)き舎(やど)りかな」という言葉に由来していることは,吉舎在住の方は御存知だろう。1年生は百人一首の学習では,この和歌についても取り上げられ,後鳥羽上皇がどのような人物であったのかより深く知ることができたのではないだろうか。

大会の後には,茶華道部による新春茶会も開かれ,中学生にお点前を披露したり,お茶菓子とともにお茶を振る舞ったりと親睦を深めていた。(上岡)

Page 2: 第7号 平成 日彰館高校広報プロジェクトチーム 30年1 聞第7号平成30年1月19日発行 日彰館高校広報プロジェクトチーム 貴重な経験~20種の野鳥観察に成功!~

ラストミーティング~第5回台湾講座~

9月に行われた1回目の台湾講座から,あっという間に最後の第5回目を迎えました。今回で上水流先生のお話を聞くのも最後かと思うと少しさみしい気持ちになります。5回目は,生徒がいくつかの班に分かれ,それぞれの班で決めたテーマについて調べて発表するというものでした。1組,2組合わせて10組が発表を行いました。多くの班が「食」について発表する中,「におい」や「交通機関」,「宗教」など興味深いテーマで発表を行う班もあり,全ての発表に見入ってしまいました。

すべての班の発表の後,上水流先生からのお話がありました。特に印象に残っている言葉が,「君たちはまだ台湾の1%も知ってはいないんだよ」という言葉です。私は正直,これまでの学習で学んだことや自分の目で見たものだけで台湾という国を知った気になっていました。上水流先生の言葉で自分の気持ちに気付き,台湾について知った風に言うような人間にならなくてよかったと思いました。

今後海外に行くとなると,個人的な旅行が主になると思います。この5回の台湾講座で学んだ,「行った後の学習の大切さ」を今後の生活でも実践していきたいと思います。(鶴本)

12月27日(水),日彰館高校と三次高校の生徒8名は三次風土記の丘にある,七ツ塚古墳群に向かった。七ツ塚古墳群の古墳は,それぞれ「St○○」と表され,今回はSt19とSt20の2つの古墳を測量した。St19は小さくて形がはっきりしておらず,測量が難しく,結果もわかりづらかったようだ。メンバーはこの測量の結果をもとに,「古墳の地図」を作成する予定で,完成すれば世界初の物になるとのこと。メンバーの一人である安藤愛桜さん(1年)は「古墳調査の重要性がわかった。調査をすることで,以前そこがどのような地域だったか,どのような人が埋葬されているかなど知ることができた。三次高校の人たちと交流しながら,地図が少しずつできていくのが楽しかった」と語った。また,今後の意気込みを尋ねると,「St19とSt20 の地図を完成させ,世界初の古墳の地図を作っていきたい」と語った。今後の調査の結果もわかり次第報告していきます!お楽しみに!(又場)

古墳と私-その3-

生物学習~大学へLet’s Go!!12月10日(日),広島大学で行われたGSC(グローバル・サイエンス・キャンパス)構想事業に佐藤美波さん(2年)が参加しました。そこでは,生物セミナーが開講され,植物の葉をテーマにした学習に取り組みました。大学内にあるコケやスギを採集し,顕微鏡で観察を行いました。特に力を入れたのが断面図の観察とのこと。セミナーに参加して,佐藤さんは「普段見ることのできないものが見れて良かった。私にとって今回のGSC参加は,研究の難しさや大学で学ぶことの重要性を改めて感じることができた,とても貴重な経験となった」と語った。

佐藤さんは夏休み以降,ミドリムシの増殖について実験を行ってきました。この実験は,培養液の中にミドリムシを入れ,増殖過程を調べるというものです。結果は残念ながら思うように増殖しなかったようですが,この経験を次のプロジェクトでも役立ててほしいと思います。今後の活動が楽しみです。(藤野)