7.10.1 調査結果の概要 7.10.1.1 資料調査7.10-1 7.10 廃棄物等 7.10.1...
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7.10-1
7.10 廃棄物等
7.10.1 調査結果の概要
7.10.1.1 資料調査
(1) 調査手法
福島県ホームページの産業廃棄物処理業者検索システム及びいわき市のホームページを利用した。
(2) 調査地域
調査地域は、対象事業実施区域を中心にいわき地域及び県南地域とした。
県南地域:白河市、西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村
いわき地域:いわき市
(3) 調査期間
資料は、入手可能な最新の資料とした。
(4) 調査結果
県南地域及びいわき地域に立地している福島県の許可業者による産業廃棄物処理施設は第
7.10.1-1 表、いわき市の許可業者による産業廃棄物処理施設は第 7.10.1-2 表のとおりである。
福島県の許可業者による産業廃棄物処理施設は 15 施設あり、全てが中間処理施設である。
いわき市の許可業者による産業廃棄物処理施設は 51 施設あり、中間処理施設が 44 施設、最終処
分場が 5 施設、両方の許可を持つ施設が 2 施設である。
7.10-2
第 7.10.1-1 表 産業廃棄物処理施設の分布状況(福島県許可業者)
業者名 事業所所在地 処理方法 処理対象物
鮫川村
福島県東白川郡
鮫川村大字赤坂
中野字新宿 39
番地 5
中間処分
(堆肥化) 動植物性残さ、動物のふん尿
有限会社上野建材
福島県いわき市
好間町下好間字
大館50番地の 4
中間処分
(移動式破砕) がれき類
株式会社ミツヤマ
グリーンプロジェ
クト
福島県白河市大
信下新城字北山
61 番 1
中間処分
(破砕、移動式破
砕)
破砕:木くず
移動式破砕:木くず
八溝マテリアル株
式会社
福島県東白川郡
棚倉町大字棚倉
字町裏34番地 2
中間処分
(造粒固化、破砕、
移動式破砕)
造粒固化:汚泥、鉱さい
破砕:ガラスくず等、鉱さい、がれき類
移動式破砕:ガラスくず等、がれき類
ビルド商事株式会
社
福島県西白河郡
西郷村大字米字
連平 13 番地 13
中間処分
(破砕、溶融、その
他)
破砕:木くず、がれき類
溶融:廃プラスチック類
株式会社秋山建材 福島県白河市中
田 36 番地の 1
中間処分
(破砕、移動式破
砕)
破砕:廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維く
ず、金属くず、ガラスくず等、がれき類
移動式破砕:木くず、がれき類
有限会社難波平八
郎商店
福島県白河市白
坂鶴巻 4 番地 1
中間処分
(破砕、圧縮、切
断)
破砕:廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維く
ず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類
圧縮:廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず等
切断:金属くず
株式会社高橋工材
福島県白河市東
釜子字矢越山
13 番地 1
中間処分
(破砕) ガラスくず等、がれき類
株式会社中商
福島県白河市白
坂鶴子山 66 番
地 1
中間処分
(圧縮切断、
破砕、圧縮)
圧縮切断:廃プラスチック類、金属くず、ガラスく
ず等
破砕:廃プラスチック類
圧縮:廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず等
有限会社鷺斫り
福島県いわき市
小浜町中ノ作
129 番地の 2
中間処分
(移動式破砕) 木くず
協同組合県南建設
資源リサイクルセ
ンター
福島県白河市旗
宿飛 104 番地
中間処分
(破砕) がれき類
株式会社辰巳屋
福島県東白川郡
矢祭町大字東舘
字舘本 41 番地
中間処分
(堆肥化) 汚泥、木くず、動植物性残さ
株式会社シーズ
福島県東白川郡
棚倉町大字流字
豊先 1 番地
中間処分
(造粒固化、
破砕、その他)
造粒固化:汚泥
破砕:ガラスくず等、がれき類
常光サービス株式
会社
福島県いわき市
小名浜諏訪町
11 番地の 1
中間処分
(移動式溶融) 廃プラスチック類
渡辺エコサービス
株式会社
福島県いわき市
泉町黒須野字早
稲田 92-11
中間処分
(移動式脱水) 汚泥
〔「産業廃棄物処理業者検索システム」福島県 WEB サイトより作成〕
7.10-3
第 7.10.1-2 表(1) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
第 7.10.1-2 表(2) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
7.10-4
第 7.10.1-2 表(3) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
第 7.10.1-2 表(4) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
7.10-5
第 7.10.1-2 表(5) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
第 7.10.1-2 表(6) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
7.10-6
第 7.10.1-2 表(7) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
第 7.10.1-2 表(8) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
7.10-7
第 7.10.1-2 表(9) 産業廃棄物処理施設の分布状況(いわき市許可業者)
〔「本市の許可・登録を受けている業者一覧(廃棄物処理業者及び自動車リサイクル業者)」
いわき市 WEB サイトより作成〕
7.10.2 予測の結果
7.10.2.1 造成等の施工による一時的な影響
(1) 予測の基本的な手法
工事計画に基づき、発生する廃棄物等の種類毎の発生量、有効利用量及び処分量を工事業者から
の聞き取り等により整理した。
(2) 予測地域
予測地域は、対象事業実施区域とした。
(3) 予測対象時期
予測対象時期は、工事期間中とした。
(4) 予測結果
廃棄物及び建設工事に伴う副産物の予測結果は、第 7.10.2-1 表のとおりである。
7.10-8
第 7.10.2-1 表(1) 廃棄物の予測結果
廃棄物 発生量
(t)
再資源化量
(t)
再資源化率
(%) 備 考
廃プラスチック類 305 20 7.6 定期的に回収し、有価物として売却する。
産業廃棄物として適切に処理する。
金属くず 833 833 100 定期的に回収し、有価物として売却する。
ガラス陶磁器くず 245 0 0 産業廃棄物として適切に処理する。
コンクリートがら 7,471 7,471 100 有価物として売却する。
紙くず(段ボール等) 73 70 95.9 定期的に回収し、有価物として売却する。
産業廃棄物として適切に処理する。
木くず(パレット等) 228 228 100 定期的に回収し、有価物として売却する。
繊維くず 1 0 0 産業廃棄物として適切に処理する。
アスファルトがら 2,291 2,291 100 有価物として売却する。
石膏ボード 296 296 100 有価物として売却する。
蛍光灯 3 3 100 有価物として売却する。
建設混合廃棄物 45 0 0 産業廃棄物として適切に処理する。
石綿含有建材 10 0 0 産業廃棄物として適切に処理する。
合 計 11,801 11,212 95.0
第 7.10.2-1 表(2) 伐採木の予測結果
建設工事に伴う副産物 発生量
(万 m3)
再資源化量
(万 m3)
再資源化率
(%) 備 考
伐採木 3,570 2,142 60.0 幹は有価物として売却し、枝葉と根は産
業廃棄物として適切に処理する。
第 7.10.2-1 表(3) 建設工事に伴う副産物(残土)の予測結果
建設工事に伴う副産物 発生量
(万 m3)
再資源化量
(万 m3)
再資源化率
(%) 備 考
残 土 約 140 約 140 100 切土量、盛土量のバランスを図ることに
より残土を発生させない。
7.10-9
7.10.2.2 工場の稼働
(1) 予測の基本的な手法
事業計画に基づき、「太陽光設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」(平成 28 年 3 月、
環境省)を参考に、環境保全措置を踏まえて、廃棄物の発生量等をメーカーからの聞き取り等により
整理した。
(2) 予測地域
予測地域は、対象事業実施区域とした。
(3) 予測対象時期
予測対象時期は、発電所の稼働後とした。
(4) 予測結果
廃棄物の予測結果は、第 7.10.2-2 表のとおりである。
太陽光パネルの交換量はほとんどないものと思われるが、本事業においては年 5 枚程度の交換が
生じると予測した。
第 7.10.2-2 表 廃棄物(太陽光パネル)の予測結果
廃棄物の種類 発生量
(t)
再資源化量
(t)
再資源化率
(%) 備 考
太陽光パネル 3 3 100 有価物として売却する。
注:1 年に 5 枚(150kg)の太陽光パネルを廃棄し、20 年間稼働すると想定した。
7.10-10
7.10.3 評価の結果
7.10.3.1 造成等の施工による一時的な影響
(1) 影響の回避・低減
造成等の施工による一時的な影響による廃棄物及び建設副産物の発生に伴う環境影響を低減する
ため、以下の環境保全措置を講じる。
・太陽光パネル等の資材の梱包材等については、可能な限り簡素化したものを用い、再利用可能
なコンテナ(段ボール)を極力採用すること、使用した梱包材は分別し、有価物として売却する
ことで、廃棄物の発生量を抑制する。
・造成工事は、対象事業実施区域内で切土量、盛土量のバランスを図り、残土を発生させない。
これらの措置を講じることにより、廃棄物の再資源化率を 95.0%とすること、造成工事に伴う残
土を発生させないことから、造成等の施工による一時的な影響による廃棄物及び建設副産物の発生
に伴う環境影響は、実行可能な範囲内で回避・低減が図られているものと評価する。
なお、廃棄物の発生量を抑制するために伐採樹木を破砕する等の必要が生じた場合は、いわき市
の関係部署と相談し、適正に処理する。
7.10.3.2 工場の稼働
(1) 影響の回避・低減
工場の稼働による廃棄物の発生に伴う環境影響を低減するため、以下の環境保全措置を講じる。
・破損した太陽光パネルは、「太陽光設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」(平成 28
年 3 月、環境省)に基づいて適切に処理する。
これらの措置を講じることにより、工場の稼働による廃棄物の発生に伴う環境影響は、実行可能
な範囲内で回避・低減が図られているものと評価する。
また、太陽光パネルの廃棄に当たってはその時点で業者を選定し、適切に処分する予定である。
なお、生可能エネルギーの固定価格買取制度における売電期間が終了後において、電力会社によ
る買い取りが継続される場合はそのまま発電を続ける計画であり、事業を廃止する際の処理費用と
して、建設費の 5%を積み立てている。